8.28〜9.3日記

8.28月

6時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、日記を更新。それからピアノの練習。お隣が出かけたタイミングを見計らって、歌も歌って練習。ちょっとだらだらして、午後から出勤。今日も暑い。お花屋さん男子が髪の毛をばさっと切っていた。ハイヤーのドライバーのおじさんが、お決まりのタモリの、髪切った?のくだりをやっていた。どこの職場でもこれやる人いるよね。仕事は特にこれといった事件もなく、平和に終了。23時半帰路。帰ってNetflixで『コロニア・ディグニダ〜チリに隠された洗脳と拷問の楽園』というドキュメンタリーを見始める。日本で言うところの、ヤマギシ会のようなコミューン団体なのだけど、トップが小児性愛者で、子どもたちに手を出しまくっていたり、拷問したりしていた。そこから抜け出した被害者たちの証言が続いていくんだけど、ずっとコロニアで育った子どもは、親からも切り離され、男女も完全に切り離され、外界からも全く閉ざされて暮らしていたので、逃げ出して大人になって結婚しても男女が何をするのか知らなくて、一つのベッドに並んで眠っているだけで子どもは出来るものだとシンプルに信じていて、でも並んで寝てるだけじゃ当然子どもが出来ないので不妊治療を受けに行くエピソードが仰天だった。教育の大切さをしみじみと感じた。

 

8.29火

7時に起きて、シャワー、コーヒー、バナナ。洗濯して干して、今日はワンマンの日なので、朝から曲順を決める。ピアノを開けて、曲順通りに通し練習。後、部屋の掃除をしたりして、午前中に銀行でなけなしのお金を下ろし、不動産屋に家賃を払いに行く。家賃手帳にハンコを押してもらって、おひるは久しぶりにそれいゆさん。

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ナポリタンとお紅茶をいただいて、しばし読書。していたら、厨房からO杉さんが出てきて、「今日ライブだよね、これ、持って帰って食べて」と手作り卵サンドを包んだものを持たせてくれた。うれしすぎ。あったかすぎ。O杉さんには本当によくしていただいてて恐縮です。しっかり息抜き出来たので、帰宅。またピアノに座って、何度か通し練習して、ちょっとお昼寝しようと思ったけど眠れず。起きてゆっくり支度して、着替えて化粧して夕方を家を出る。18時過ぎに阿佐ヶ谷につき、会場のよるのひるねへ。軽くリハをさせてもらって、店主門ちゃんに近況報告。ちょっとこの2ヶ月はプライベートが本当に激動だったので、報告することが多すぎる。当然ですが日記にも書いてないことが結構ありまして、それはまた別の形で何かしら書くつもりなので機が熟するまでお待ちください。開演時間になって、みなさんがお集まりになり、ぼちぼち本番。初めてやった曲は、まだ辿々しくってへたっぴだったので、もっと練習します。全部で14曲歌ったかな。今月もお越しくださった皆様本当にありがとうございました。花束や、葡萄や梨や和菓子やOS1など、たくさんいただきました。いつも本当にありがとうございます。わたしが腕骨折してたときに、ライブでピアノを弾いてくれていたセンチメンタル岡田くんが見にきてくれていたので、終わってそのままよるひるでS井さんと3人で少しおしゃべり。内容はやはりここには書けません。写真を撮って、たくさんのプレゼントを抱えて帰宅。幸せな1日でした。次回のよるひるワンマンはたぶん10月31日の火曜日だと思います(もしかしたら変更あるかも)。懲りずにまたよろしくお願いいたします。

 

8.30水

7時に起きて、シャワー、コーヒー、支度して朝から吉祥寺の映画館オデヲンへ。瀬々敬久監督の『春に散る』を鑑賞。すっかり格闘技にハマってから、ボクシング映画は一応みとかなあかん、みたいな義務感があるので朝から見にきたのだけど、悪い予感通りの、あっちゃーな映画だった。少し前の岸井ゆきのちゃんのボクシング映画『ケイコ目を澄ませて』とは対極の、あの映画が排除していたものを全部やっちゃっている、クサくて痛々しい映画だった。うすら寒いセリフの応酬に、身体がこしょばゆくって耐えられへん。これ、沢木耕太郎原作なんだけど、沢木小説ってこんな寒いんかいな。ただ、ボクシングシーンはめちゃくちゃレベルが高くって、横浜流星窪田正孝も、体つき完璧ボクサーやし、リングの上ではプロの試合といってもいいぐらいレベル高い本気の試合をしていた。閉鎖病棟でご一緒した坂東龍汰くんもボクサー役でかなりうまかった。格闘技ってちょっと齧ったぐらいでは素人感抜けきらん動きしか出来ひんから(ブレイキングダウンがいい例ですね)、役者さんって相当やってはるんやろうなあ。まあ映画としては無念だったけど、ボクシングシーンを楽しめたのでよしとします。映画終わって高円寺に移動して、午後から劇団唐組の秋公演の『糸女郎』の本読み初日にお邪魔する。今回、また劇中歌を作らせてもらうのだけど、本読み初日の時点でもすでにかなりおもしろい。さっきの映画で、なんの抒情性もないペラペラの糞寒いセリフを聞かされたところなので、唐さんの書かれるセリフの美しさに、そうそう、日本語ってこんな美しい言語なんよ、と思い出させてもらえて安心した。本読み終わって、演出久保井さんと居酒屋に移動して、一杯やりながら劇中歌の打ち合わせ。これはまあ、だいぶ思い上がりなんですが、唐さんの言葉のリズムはたぶんわたしのメロディの癖みたいなんとすごく相性がよくって、だから台本読んでるとどんどん歌い出しそうになるのです。とはいえ、歌うのはわたしじゃなくて、役者さんたちなので、みなさんに合った歌で、何より物語に寄り添った曲を書きたいです。唐組お手伝いは『おちょこの傘』以来なので張り切っています。

 

8.31木

7時に起きる。このところちょっとだけ寝れるようになっていて、といっても4時間ぐらいなんだけど、それでも途中1回くらいしか起きなくて、わたしにしてはよく寝れていて、なんかわからんけど、恋人が出来たせいかもな、と思っている。「今日はライブだね。素敵な会になりますように」とかって言ってくれる、そんな存在を持つのがめちゃくちゃ久しぶりで、一つ一つの言葉がじーんと沁みて、そうやって支えてくれる人がおるんやと思うだけで、わたしの心の深いところが安心していて、眠れてるんかな、とか思う。なんて、惚気はキモいのでこの辺にします。今日はなんもない休日なので、喫茶店取材がてら午前中から神田へ。神田からちょっと歩いて、蔦が絡まる外壁にとんがり屋根のてっぺんには風見鶏がいる、とっても素敵な喫茶ラフレッサへ。ここは以前一度来たんだけど、その時はママさんがちょっと機嫌悪そうで怖いな、と思っちゃったんだけど、今日改めてカウンター内のママさんとバイトのお兄さんのやり取りを見ていたら、ママさんはちょっとはすっぱなだけで、別に怖い人ではないと思い直した。そして何より、モーニングが550円でこの美しさ。

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野菜とツナがしっかり入ったホットサンドに、ゆで卵は殻をむいてくれていて、立派なメロンまでついてくる。手間暇かかってるし、コストもかかっている。レースのカーテン越しに陽が入る窓も素敵だし、こんなドリーミーな空間なのにタバコも吸えるし週刊誌も置いてるのがまた素晴らしい。一気に好きな喫茶店になりました。すぐそばにはカフェビィオットもあるし、神田もいい喫茶店多い街だなあ。しばし寛いで読書して、ふらふら東京駅まで散歩。どこかで原稿しようと思ったところにスタバがあったので、東京駅のスタバでiPad開いて原稿。喫茶店が断然好きだけど、心置きなくキーボードぱちぱち出来るのはチェーンのコーヒー店なんよね。ここは場所柄、サラリーマンのおっさんばっかりの店内。吉祥寺のスタバはフラペチーノ率かなり高いけど、ここはおっさんばっかりなので見たところフラペチーノ飲んでる人は一人もいなかった。グランデのアイスコーヒーに3割アーモンドミルク入れてもらったやつを飲み干したので切り上げて帰る。中央線始発駅なので、西荻までゆっくりうとうとして移動。帰って夕方からジムへ。ゆうま先生のクラスと手塚先生のクラスを2時間、元気にキックボクシングしていたら、気づいたら右足のお母さん指が真っ黒に変色してて、あ〜折れたわ〜と思ったけどまあええか、とそのまま続けた。骨密度70代人間、つま先折るのこれで3本目やので、もう別に驚かない。今日は前蹴りからミドルとかハイの練習いっぱいしたから、ポキっと逝ったんでしょう。触ると痛いけど、別に歩けるし、足の指の1本ぐらいどうでもいいわ〜という思考なので、心配は無用。そんな風にわたしが呑気に足の指を折ってる間に、杉作J太郎さんが心筋梗塞心不全で倒れられていた! ツイートされているところを見ると、ご自分で救急車を呼んで、なんとか九死に一生を得たご様子なので、本当に本当によかった。杉作さんはこの世界に絶対必要な人で、あんな風に朗らかに大らかに愉快にキュートに、しかし時には厳しく、苦しんでいる人を笑顔にして救える人って他にいないし、まだまだ未完の映画も作っておられる途中だから、死んでもらっては絶対に困る。ツイッター上も心配の声がたくさん上がっていて、杉作さんがいかにみんなに愛されている人なのかがわかった。杉作さん、たぶん働きすぎなので、しばらくはどうかゆっくり養生してお身体ご自愛してくださることを祈ります。また松山に会いに行きます。チョコレートデリンジャーの劇伴音楽も、続き作りに行きますからね。

 

9.1金

今日は午前出勤なんだけど、別に7時に起きても間に合うのに、やっぱり5時に起きてしまうわたしは不眠症まだまだ治ってない。けど前まで1時間毎に起きてたのに、それは無くなったから、ちょっとは眠り深くなってるはずや。シャワー浴びてコーヒー飲んでぶどうを3つぶ食べて、ゆで卵茹でて出勤。某先輩は今日も舌好調でマシンガントークが止まらない。最近は競馬にどハマりしてて、ありったけの馬知識をわたしに情熱的に語るんだけど、わたしは一切興味が持てないので、はあ、ほお、とマスクの下ではアホの形相で相槌を打つだけ。あと「俺は漫画の主人公なんだ!」という、至極ステレオタイプな思春期妄想を、40代駐車場アルバイトのおじさんがピュアな目で語るので、笑っちゃいけないし困りました。19時半まで働いて、仕事終わりに、同僚の69歳の元新聞記者おじいちゃんと、ハイヤーのドライバーのおっちゃんとで、焼き鳥屋さんへ。ここがすごくいい居酒屋で、卵焼きとお新香ともつ煮が全部美味しくて感動しました。まあわたしは烏龍茶しか飲まないのだけど。おじちゃんたちは飲むのも食べるのスピードが早くて、わたしにも食べろ食べろとたくさん勧めてくれるので頑張ってたくさん食べました。おしゃべりも楽しくてたくさんご馳走になって、お二人とも明日は朝早いので21時くらいに解散。おじちゃんだけど、だらだら飲まないのがいいね。帰ってまだ22時くらいだったので、ちょっくらピアノ開けて、唐組の劇中歌の作曲作業。台本から唐さんの言葉をノートに書き写して、ピアノを弾きながらメロディを作っていく。たいへん幸せで、楽しい作業。唐さんのセリフは言葉がすでに音楽的で、リズムも音階も持ってるなあと改めて感じ入る。今までデモはピアノの伴奏にわたしの歌だけ吹き込んだお粗末なボイスメモを送りつけて聞いてもらってたんだけど、最近ガレージバンドを手に入れたわたしは、ちょっとしたオケならぱぱっと多重録音して作れちゃうのである。チェロのピチカートに、ファゴットでベース音を鳴らして、クラリネットを跳ねさせて、と楽しく録音してオケを作り、仮歌も録音。一旦2曲分を録って、軽くミックスして、流石にもう深夜なので音を出すのは憚られたので、お風呂入って睡眠薬飲んで寝た。

 

9.2土

6時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、ワンマンの時にいただいたぶどうをパクパク食べる。美味しい。洗濯して、昨日録った劇中歌を聞き返して、ちょっと録り直したりしてから、久保井さんに一旦聞いてもらうべく送信。お昼前に渋谷に出て、仕事前に人間関係に寄って、ちょっと原稿にらめっこした後、日記を書く書く。15時から出勤。久しぶりにモデルくんと一緒。しばらく見ないうちに、ガリガリだったのが細マッチョくらいになっていて、チョコザップに通って筋トレに励んでいる様子。本当に、腕が見違えるように太くなってて、おおお!となった。身体が大きくなると、小顔がさらに強調されてて、こらもう、モテてモテて困るでしょうな。しかしモデルくんと組むと、マジで阿吽の呼吸で働けるのでめちゃくちゃやりやすいし楽しい。今月から渋谷のシフトが増えるらしいのでうれしい。あんまりおイタしすぎて、イケメンの無駄遣いにだけはならんようにやで、と心配している姉なのです。ハイヤーのドライバーのおっちゃんが出張先でもらったらしい、美味しそうな梨をお裾分けしてくれた。梨大好物なので最高。今わたしんちの冷蔵庫は梨がたくさん入っているし、冷凍庫にはガリガリくん梨味が買いだめしてあるのでにやけてしまう。これからの季節が果物いちばん美味しい時期やね。梨、りんご、ぶどう。23時半まで働いて帰路。

 

9.3日

6時半に起きて、シャワー、コーヒー、梨。午前中はまた唐組の劇中歌の作曲作業。楽しい時間。吉祥寺図書館へ寄ってから出勤。休憩時間読書はブレディみかこさんの新刊『リスペクト』。

再開発のために住む場所を奪われた生活保護受給者のシングルマザーたちが、結託して政府と戦っていく物語で、実際にあった事件が元になってるらしく、非常に今っぽい小説だった。けどわたしはちょっと乗れなかった。23時45分まで働いて帰路。そうそう、いきなりですが木村ミノルのドーピング陽性問題。ステロイド、ダメ絶対!みたいなツイートが流れて来まくっていて、木村ミノルは重罪やと思うけど、それはそうと、わたしは持病の膠原病の治療でもう10年以上ステロイドばっきばきなのですが、ご覧のようにこのような貧相な体型で週5キックボクシング通っても大して筋肉つかなかったので、やっぱり全く違う薬なんか? と気になったので一応調べてみた。ら、筋肉増強剤の方のステロイドとはやっぱり別モンらしく、わたしの飲んでる副腎皮質ステロイドの方は寧ろ筋力が弱くなっていく副作用があるらしい。通りで全然筋肉つかんわけや! 真逆の効果の薬が何故同じ名前なんや? ややこしいから変えて欲しいよ!