9.21〜27日記

 わたしの住んでいるマンションは誰でも上がれる屋上があって、週に一回そこにシーツを干していたのだけど、今週、同じフロアのおばさんに「あそこは昔からうちが洗濯干してる場所だからやめてもらえる?」と言われてしまった。すれ違うときとかいつも感じよく挨拶してくれるおばさんだったからちょっと怖かった。引っ越してきて1年も経ってないわたしはこのマンションで一番の新入りなので、まだまだ屋上を使える身分ではないようです。

 和歌山に来て、要所要所で、うわ〜これが村社会ってやつか〜みたいに感じることがある。そういう意味では東京はある意味健全で全員が平等で、全員があまり他人に関心がないので楽チンではあった。地方は謎に監視社会なところがあって、お互いがお互いを見張っていて、ちょっと変な行動をすればすぐさま村全体に広がるらしい。ターゲットになってしまうとテキメン村八分にあって住みづらくなってしまうので、変なことしないように気よつけよう。

 お彼岸が過ぎて、たぶん金木犀の季節なんだけど、まだ今年は金木犀の匂いを嗅げていない。我が家の付近に金木犀の木がどうやらなさそう。あの甘くてまろやかな匂いのする、ちっちゃな粒々のお星様を愛でたい。でないと秋を始められない。秋といえば、和歌山はトンボがすごくたくさん飛んでいる。夕方トンボの大群にわりとよく出くわす。

 シルバーウィークはずっとおうちに引きこもっていた。ひるまはずっとパソコンとにらめっこして、ひとつ小説を仕上げた。200ページ超えのまあまあ長いやつ。勝手に書いてただけのものなので出版予定は特にないです。誰にも読んでもらってないけれど、まあまあおもしろいと思っている。いつかちゃんと形に出来たらいいな。そして既にもう新しいやつを書き始めている。こっちは短編の予定なのでそんなに大作ではない。発表できるかはさておき、小説を書くのは好きなのでたのしいし没入できる。書くだけならお金もほぼかからないし。

 最近はキッチンのこの風景が気に入ってて、大体キッチンにいる。ちょっとポトフを煮ながら読書したり、小説もこの机でぱちぱちしたりしている。ちょっと前までは家だと色々集中できなくて、わざわざスタバとか図書館の自習室とか行ってたけど、今はおうちが快適なので一日家から一歩も出ないこともある。その場合、一日パジャマなのでこれはちょっとあかんかもしれない。みんな家から出ない日でもちゃんと着替えるもの?

 今週は近所の喫茶店にも行かず、あまりにも自宅警備員しすぎだったので、日曜日は大阪におでかけしました。ずっと行きたくて、でも金土日しか営業されてないのでなかなかタイミングあわず伺えてなかった【喫茶グリル幸の屋】さん。東部市場前駅とゆうはじめて降り立つ駅からあること10分ちょい。扉をあけると夢のような空間がひろがっていました。決して大きなお店じゃないんだけれど、ゴージャスなシャンデリア、綺麗な空色の壁紙にカーテン、乳白色のテーブルにゴブラン柄のソファ。隅々まで美しい店内にしばしうっとり。やさしいママさんが気さくに話しかけてくださり、ナポリタンとアイスコーヒーを注文。

 鉄板のあつあつナポリタンはしっかり炒められてるのでケチャップがちゃんと絡まってておいしい。アイスコーヒーのグラスもかわいい。遠くまで来た甲斐があった。ママさんが来客ノートと色ペン色鉛筆セットを渡してくれて、開くとお客さんたちの思い思いのメッセージに全部スタッフさんがお返事も書いておられて交換日記みたいになっていて、わたしも書かせていただいた。みんなに愛されているのがとてもよくわかる、素晴らしい喫茶店でした。

 その後、市バスで難波で出て、アメ村まで歩く。難波は相変わらず外人さんだらけで真っ直ぐ歩けないほどの人混みだったけど、アメ村の寂れっぷりにびっくりした。日曜日なのにガラガラで殆ど人が歩いていない。今こんな感じなんですね。まあ歩きやすくて助かった。

 BIG CATの中にあるキノシネマ心斎橋へ、評判の映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』を見に行った。チケット取った朝の段階では空席だらけだったのに、結果的に満席だった。ベトナム戦争から帰ってきたネルソンさんは、戦争PTSDでたびたび人を殺してしまったフラッシュバックに襲われてカウンセリングに通っているんだけど、カウンセラーのおっさんがスパルタすぎて「あなたはなぜ人を殺したんですか?」と何回も何回もネルソンさんに問い詰めてて驚いた。あのカウンセリングは正しいんだろうか。ある種のショック療法なんだろうか。兵士は加害者なのか被害者なのか、というのがこの映画の主題なんだろうけれど、カウンセリングで最終的にネルソンさんは「わたしは人を殺したくて殺しました」と泣きながら何度も口走る。それがカウンセリングのゴールのように描かれていた。なんじゃこれ、と思ってしまった。ネルソンさんはとても心のやさしい青年で、戦場でも最初は遺体を目の当たりにしてゲボを吐いてしまうくらい繊細だって、しかし上官に「相手を人間だと思うな」「問答無用に殺せ」と教育され、ライフルを撃つしかなかった。それでもこっそりベトナム人側の軍医に薬や食べ物を横流ししたり、ベトナム人の子どもたちとサッカーしたり。防空壕のなかでベトナム人の出産を目の当たりにした際も、赤ちゃんにもお母さんにもライフルは向けられなかった。とても人を殺したくて殺していた人には思えない。そんなネルソンさんに「殺したくて殺した」と無理やり言わせることがカウンセリングなの? という点では疑問が残ったけれど、2時間全くだれることなく没入させられる戦争映画はわたしの中では初めてで、きつい内容ではあるけどちゃんと見やすく作られていていい作品だと思いました。

 

【今週の読書記録】

『輝ける星の下に』橋本治著 千木良悠子編(河出書房新社)

輝ける星の下に

輝ける星の下に

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 橋本治の、単行本未収録の短編集。東京で何度も演劇公演に参加させてもらった演出家でもある千木良悠子さんが編纂なので読みました。市井の人たちの、平凡な日常の中にある苦しみや悲しみやささやかな煌めきが生き生き描かれていて、特に、人生にいいことは何もないと思っているしがないサラリーマンといじめられて死にたいと思っている少年の語らいの物語「輝ける星の下に」は沁みた。1本目の「牡丹華」は刺青を入れようと決めた寡黙な少女の話で、桃尻娘のあのおしゃべりな榊原玲奈とは真逆だけど、橋本治は少女の胸の内を描かせたら抜群やなあと改めて思った。「異邦人」はカミュの異邦人を落語パロディで書いてておもしろかった。千木良さんの解説付きなので、橋本治ビギナーでも手に取りやすい一冊でした。

『朝のピアノ 或る美学者の愛と生の日記』キム・ジニョン著(CEメディアハウス)

 癌を患い、まもなく訪れる死を間近に感じながら日々生活していく哲学教授の日記。青汁を飲んで、散歩をして、空を見て、花を見て、思索して。とりとめない短い散文を一冊にまとめたものなので、料理しながらキッチンでパラパラ読んでいた。生活の尊さをしみじみ感じる。日記の中で出てきた、『ダロウェイ夫人』20年ぶりに読み返してみようかな。

 

【今週の鑑賞記録】

『モンスター:リジー・ボーデンの物語』

 ネトフリのモンスターシリーズの新作。女性殺人鬼は初で、結果的にわたしはこのシリーズでいちばん好みだった。マザーグースの歌にもなっている、1892年に実父と継母を斧で切り刻んだとされている女性の物語。継母を斧で40回、実父を41回めった打ちにして殺したというその犯行からはさぞかし恐ろしい女だったんだろうと想像してしまうけれど、この作品で描かれているリジーは、継母にも実父にも虐げられてきた可哀想な女の子で、内気で友達や恋人もおらず、庭のお花や小鳥を愛で、内面が少女のままの30歳。そこで初めて心を開けるメイドのマギーと出会って、一緒に両親殺害を企てる。ひたむきで真っ直ぐな性格なのが良くない方向に働き、殺すと決めたら有言実行。裁判では、とても女に出来る殺し方ではないとして無罪になっていた。という伝説の殺人鬼リジーボーデンに憧れている、北斗晶にそっくりのアイリーンという売春婦殺人鬼の話が途中から交差してくるんだけど、そのエピソード必要か?とわたしは思ってしまった。でも映像のかっこよさ、美術や衣装の美しさ、音楽の使い方、全体的にすごく好みでおもしろくて一気見しました。

 

【ライブのおしらせ】

⭐︎11月に東京へ秋の出稼ぎに参ります!今回はツーデイズ!

 一日目は、最近『男には簡単な仕事』という単著を上梓され、音楽活動も溌剌とされているニイマリコさんをお迎えし、『男には簡単な、ちんぺろ』というタイトルでトークイベントをします。ニイさんが以前やっておられたHOMMヨというバンドのドラマーキクイさんに、わたしのバンド編成時に叩いてもらっていたご縁もあって、そう遠くない界隈で活動していた同世代の戦友でもあるので、お互いの著作の話や、同時期にアングラの泥水を啜りあった話なんかもできたらいいなと思っています。ありそうでなかった組み合わせだと思うので、トークイベントですがぜひお待ちしています。

 二日目はいつものワンマンライブです。弾き語りでたっぷりお届けします。あまり大きな声では言えないのですが、この夏、私生活ががらっと変わりまして、新曲もポツポツできてるので、そういうのも歌えたらと思っています。いつもより1時間早い14時開場なので、お間違い無いようにお願いします。

 両日、ご予約の方は、それぞれ件名に「11/14トーク予約」「11/15ワンマン予約」と明記して、本名、携帯番号、枚数をkatumelon@yahoo.co.jp まで送信してください。両日お越しくださったら大よろこびします。

⭐︎10月は和歌山でもライブがあります。

ご予約はこちらから→ https://t.co/Qub5AcPaPH

 

【北村早樹子から直接届く北村直販】

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9.14〜20日記

 先週も大阪に遊びに行ったけれど、今週もまた大阪へ。梅田で乗り換えのときにちょっと寄り道して、またしても喫茶マヅラへ。ランチタイムは意外と空いていてスルッと入れた。ミックスサンドとアイスコーヒー。

 注文したら2、3分で高速で出てきた。はや。どんなオペレーションになってるんやろう。調理スタッフがいっぱいいるんやろうか。サンドイッチはほそめにカットされてるので食べやすかった。マヅラはガヤガヤしてるけどそれが逆に心地よくて読書が捗った。マヅラ出て、ちょっと梅田をうろうろして、阪急の方まで歩く。そういえば梅田にも動く歩道ってあったけど、なくなったんやろうか。たまたま見つけられなかっただけかしら。阪急宝塚線で十三へ。映画の前に喫茶赤トンボへ。ここは半年前くらいにも一度来て、気に入ったので再び。おじいちゃんマスターがワンオペでやってて、カウンター席メインのこじんまりしたお店。ウインナーコーヒーが名物。今日はアイスウインナーにした。

 ここの生クリームは飲めるおいしさ。カウンターでしばし読書。他に誰もお客さんいなかったので、カウンターの隣の席でマスターも新聞を読んでおられた。そういう感じも好き。1時間くらいで出て、第七藝術劇場へ。我らが宇野祥平さん主演の映画『Man』をみに行った。初めて宇野さんを見たのは白石晃士監督の『オカルト』で、超自然体の狂人を演じたら右に出るものはいない宇野さんは、最近はすっかりメジャーシーンでも売れっ子で、映画でもドラマで大活躍しておられ、『罪の声』のときはアカデミー賞のレッドカーペットを歩いてて感動した記憶。そんな宇野さんの主演映画なので張り切って十三まで見に来た。今回もコミカルな狂人を演じておられて宇野さんは最高だった。あと、宇野さんは実は小顔でスタイルがいいことがバレてしまった。わたしとしては、そろそろ白石晃士✖️宇野祥平コンビの新作を見たい。夕方七藝を出て、まっすぐ和歌山へ帰る。帰宅ラッシュの時間帯だったので、御堂筋線めちゃ混みだった。和歌山に引っ越して、人混みに飲まれることも無くなったので久しぶりの感じ。南海サザンも結構混んでいた。南海っていつもエアコン効いてなくて蒸し暑いのは気のせいだろうか。和歌山線だけ? 和歌山市駅に着いたら空気がしっとりしててほんのり海の(水の)匂いがしてほっとした。二週連続で大阪に出たので、またしばらく和歌山に引き篭ろう。

 

【今週の読書記録】

『毒殺村 20世紀最大の夫殺しカルト』ホープ・リース著(河出書房新社)

 ハンガリーのナジレーヴ村で起きた、女性たちによる300人以上の毒殺事件。女性たちはハエ取り紙を煮出してヒ素を抽出し、おのおの自分の夫に飲ませて毒殺していた。けれどこれにはわけがあり、第一次世界大戦から帰ってきた男たちは、働かず、酒に溺れて、妻を殴っていた。この貧しい村には医者もおらず、テレビも電話もない。女たちの相談役は助産師のジュジおばさんだった。彼女の出した解決策が毒殺だった。当時、ハエ取り紙はどんな貧しい家庭にもあった。ハエ取り紙から煮出したヒ素をシチューやワインに混ぜて夫に飲ませる。夫は食中毒のような症状で、嘔吐と下痢を繰り返して死ぬ。しかしこの医師のいない村では死因を調べられる者はおらず、20年間この毒殺事件は続いていた。和歌山カレー事件を彷彿するような手法が、20世紀初頭のハンガリーで流行していたというのはびっくりだった。最終的に女たちは逮捕され、何人かは絞首刑されている。これも驚いたのだが、当時の死刑執行人たちは、死刑執行した直後にその場で呑気に食事を摂っていたらしい。ちなみにハンガリーでは1990年に死刑制度は廃止されている。未だに死刑制度のある日本の現状についても考えさせられた。

 

『残り火』ジャック・ケッチャム(扶桑社)

 ケッチャム先生の遺作がついに刊行。もったいないので短編をちょっとずつ大事に読んでいた。ケッチャム先生十八番の食人族シリーズの『エンドゲーム』もよかったけど、トイレに入っている間に体重130キロ超えでおそらく何らかの病を持っている息子がトイレのドア前で倒れ、閉じ込められた老人がトイレットペーパーや歯磨き粉を齧って飢えを凌ぎながら生き延びる「父と息子」という短い地味なお話がじわじわよかった。もうケッチャムの新作を読めないのかと思うと、人生の楽しみがひとつ消えた。

 

【今週の鑑賞記録】

『殺し屋1』

 ネトフリでおすすめに出てきたので、20年ぶりに見た。当時は舌を切り落としたり顔面スライスしたりアイスピックをほっぺ貫通刺したり、残虐非道で鮮やかすぎるバイオレンスシーンに怯えながら見ていた記憶やけど、今見たら半分コメディやんとか思ってしまった。大森南朋の変身後のあのカカトカッターなんなん。三池崇史、笑かそうとしてますよね。

 

『ダウンタイム』

 久しぶりにドーパミンが沸るドラマで楽しく鑑賞した。美容整形には全く興味関心ないのだけど、演出や編集がバッキバキでうますぎて惹きつけられっぱなしになる。研ナオコも安達祐実も、あそこまで身体を張ってるのに震えた。女性たちがやたらと怒鳴り散らして喧嘩するシーンが多用されてるのは韓国ドラマぽい。結局家族の話に収斂してしまって、ちょっと冷めたけど、万人の心を掴むのやっぱり家族愛とかなんやろうな。テロップ見ていたら、映画『閉鎖病棟』に出演したときにめちゃくちゃお世話になった三宅はるえさんがプロデューサーだった。

 

【ライブのおしらせ】

⭐︎11月に東京へ秋の出稼ぎに参ります!今回はツーデイズ!

 一日目は、最近『男には簡単な仕事』という単著を上梓され、音楽活動も溌剌とされているニイマリコさんをお迎えし、『男には簡単な、ちんぺろ』というタイトルでトークイベントをします。ニイさんが以前やっておられたHOMMヨというバンドのドラマーキクイさんに、わたしのバンド編成時に叩いてもらっていたご縁もあって、そう遠くない界隈で活動していた同世代の戦友でもあるので、お互いの著作の話や、同時期にアングラの泥水を啜りあった話なんかもできたらいいなと思っています。ありそうでなかった組み合わせだと思うので、トークイベントですがぜひお待ちしています。

 二日目はいつものワンマンライブです。弾き語りでたっぷりお届けします。あまり大きな声では言えないのですが、この夏、私生活ががらっと変わりまして、新曲もポツポツできてるので、そういうのも歌えたらと思っています。いつもより1時間早い14時開場なので、お間違い無いようにお願いします。

 両日、ご予約の方は、それぞれ件名に「11/14トーク予約」「11/15ワンマン予約」と明記して、本名、携帯番号、枚数をkatumelon@yahoo.co.jp まで送信してください。両日お越しくださったら大よろこびします。

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9.7〜13日記

 9月に入って毎日雨模様で、洗濯物が全く乾かず困っている。わたしは洗濯が好きなのだけど、洗濯物をお外に干してパリッと乾かしてお日さまの匂いがするのが好きなので、久しくそれが出来ていなくて地味にストレスストレス。夏の終わりに2度目の梅雨なんだろうか。低気圧は持病にも影響していて、関節痛もじわじわきていてあまり元気が湧かない。

 が、今週は久しぶりに(1ヶ月ぶりくらい)大阪にお出かけした。この日も大雨だったけど、張り切ってピンクの長靴をはいて出陣。まずは大阪に出るときはなるべく寄ろうと思っている、大阪でいちばんお気に入りのコーヒーサロンチロルさんへ。いつも南海の住吉大社駅から25分くらい歩いて北加賀屋まで行くんだけど、土砂降りの中歩いたらズボンがびしょんこになった。

 季節のお飾りがいつも店内を賑わしてくれているチロルさん。早くもハロウィン仕立てになっていて、こびとたちはおばけの被り物をしてて可愛い。おいしいピザトーストとコーヒーをいただいて、あったかいママさんの接客に癒される。びしょ濡れになってまで来る価値がある喫茶店。読書したり日記(手書きの)を書いたりのんびりさせてもらった。雨のやみ間を見計らってチロルさんを出て、北加賀屋駅から地下鉄に乗って西梅田に出る。地下街を歩いて、20年ぶりくらいに堂島のジュンク堂書店へ行った。このあたりは高校時代にひとりでよく来ていたの懐かしくて郷愁スイッチオンになってしまった。保健室登校だった高校時代、わたしは学校を早退して、定期券内だったので梅田で途中下車して、堂島のジュンク堂とマルビルのタワレコに行っていた。ジュンク堂は椅子があって座って読めるスペースがあるので、時間を潰すのにはもってこいの場所だった。一階のたまにコンサートとかしてるグランドピアノがあるスペースとかも20年前のままあって、カフェとかも昔のまんまだった。売り場は色々変わってたけど、そら20年経ってるから当たり前か。のんびり売り場をパトロールして二冊買った。そのまま地下を通ってマルビルの方へ行こうと思ったら、とっくにビルごと無くなっていた。建て替えらしい。知らんかった。そのまま第1ビルの喫茶マヅラへ行ったら、平日なのに並んでいた。噂には聞いてたけど、マヅラ人気すごい。でも席数多い大箱喫茶店なのでわりとすぐに席あいて座れました。さつまいものチーズケーキとアイスコーヒー飲みながらおやつタイム。

 ちょうど厨房へ店員さんがオーダー通す場所のそばの席だったので、恐らく学生さんであろうアルバイトの男の子たちが楽しそうにワイワイ働いているのが見えて、なんだかほっこりした。忙しそうだけどみんな仲良さそうで、たぶんわたしの息子であってもおかしくないくらいの年齢の子たちやろうなあと思い、なんだかおかんのような眼差しで見てしまった。このご時世に梅田のど真ん中でコーヒー350円は破格やから、そら混むわなあ。ケーキセットでも700円。ちゃんと手作りでおいしかった。外は大雨なのでなるべく地下のまま移動したくて、東梅田の方を目指したけれど、梅田色々変わりすぎてて完全に迷子になり、阪神百貨店とか阪急百貨店とかホワイティ梅田とかぐるぐる回ってめちゃくちゃいっぱい歩く羽目になった。泉の広場もとっくに無くなってた。命からがら東通商店街の方に出てきて、夜はラテラルへ。栗田シメイさんと和歌山カレー事件長男さんのトークイベント見に行きました。栗田シメイさんのご著書『檻の中のルフィー闇バイトを生んだ者たち』の出版記念イベント。だいぶ前に本も読んでいたし、それに3ヶ月前にわたしはまんまと特殊詐欺に遭いかけた愚鈍な人間なので、なかなか興味深いお話がたくさん聞けました。いつもイベントではボケまくりの剽軽な長男さんですが、この日は知的な側面が全開で真面目に本を読み解いて時折ハッとすることをおっしゃっていた。ものすごく精巧に組織化されている闇バイトの構図をアウトソーシングと例えておられて膝を打った。ルフィグループの何がやばいって、振り込め詐欺からエスカレートして最終的に強盗殺人してることで、でもたぶん末端のバイトの子たちは上から言われたことに従順に従って軽いノリでやってもうてるんよな。ご両親の詐欺を間近で見ておられた体験から、長男さんが詐欺について語っておられる言葉がいちいち説得力ありすぎて唸った。あとシメイさんが取材の中で本人たちから「ATMの限度額を下げれば特殊詐欺は減る」って言われた話が納得すぎた。わたしが遭いかけたときも限度額50万円を振り込みそうになったから、これがもっと低かったら一件ずつの被害額が激減していくことでしょう。大雨だけど、お出かけした甲斐のある1日だった。

 超RIZIN5、平本蓮は勝てたけど、レンレンファンのわたしですらあの判定はいいのか?とちょっと思ってしまった。1ラウンド、ダウンしかけてひやっとした。レンレンがパンチをモロにもらうってなかなかないので、ダウトベックはマジで強い。そして我らが青木真也は負けてしまった。だけど、負けてもかっこいいし、負けてこそ物語ができるのでわたしは負けてもいいと思っている。でも、青木真也には未来を倒してほしかったなあ。

 今週は金曜までにとある小説を仕上げないといけなかったので、家ではずっとそれに夢中だった。原稿用紙180枚分くらいあるのを120枚分に削らないと行けなくて、削るのって増やすよりたいへんでなかなかしんどい作業だった。ばつっとシーンやエピソードを切るのが悲しくてなかなか思い切れなくて、これは性格的なものでしょうか。これは歌もそうやけど、自分の書いたものは端から端まで思い入れがあるので、削除とかボツってなかなか悲しいです。

 

【今週の読書記録】

深町秋生著『血は争えない』(双葉社)

 歌舞伎町の伝説のヤクザの血をめぐる話で、ひと言で言うと、極道の子は極道や、というシンプルな話なんやけど、深町さんはキャラクター造形がうますぎてぐいぐい読めてしまう。そして、昭和、平成、令和と、それぞれの時代の歌舞伎町を描いてて、令和ではヤクザ渡世はもはや不可能なこともちゃんと書かれてて生々しかった。

『みいちゃんと山田さん⑥⑦』

 5巻まで読んで止まってたのですが、やっと最終巻まで読みました。1巻の冒頭でラストの結末は描かれてたので、心の準備は出来てたけど、みいちゃんが宮城に帰ってからの地獄がつらすぎた。みいちゃんは宮城に帰るべきではなかったのではないか、東京でデリヘルや立ちんぼをやり続けていたら、少なくとももうちょっとは死ななくても済んだのではないか。とはいえやがて若さは失われて性は売り物にならなくなるし、宮城の実家でモンスター化していたお母さんみたいになってしまったとき、みいちゃんはどうやって生きていけばいいのか。結局はむうちゃんの人生が正解なのかもしれないとわたしは思ってしまいました。

 

【今週の鑑賞記録】

映画『時には懺悔を』中島哲也監督

 和歌山でもやっていたのでふらっと見に行った。誘拐した子どもがたまたま重度の障害児で、その子を9年間ずっとひとりで育て続けているクドカンの芝居がとにかく凄かった。目が離せないのでどこにも行けず、ずっとひとりぼっちで誰にも頼らずに、毎日ごはんを作って食べさせ、「おりこうさん」と愛おしそうに声をかけ、排泄をさせ、お風呂に入れて寝かせて、血が繋がってないのにこんなにできますか。そして最近よく聞く反出生主義的な問題も出てきて、障害児の人生とはって考えてしまった。血が繋がっているからといって、我が子だからって、必ずしも愛せるわけではない。障害があるからといって、施設に我が子を捨てる親は結構いるとも友人に聞いた。だけどクドカンは血も繋がってないのに、誘拐した子やのに、自分の人生を投げうって背骨が90度に曲がったシンくんを育てていて、この人なんなんや?って謎すぎて、もう慈愛という他ないなあと思った。中島哲也作品だけど珍しくラストは救いがあったように描かれてて、終わったあと、なんや愛の話やったわ、と軽い足どりで映画館を出ました。

 

ドラマ『Tシャツが乾くまで』

 ついに最終回。久しぶりに毎週たのしみに見ていた地上波ドラマだった。失踪癖、人間関係リセット症候群、バツ4、秘密のある夫婦、いろんな要素があったけれど、わたし的には充と咲子の夫婦の微妙な関係はあまり問題ではなくて、咲子と樹生や、充とあずさ、という性愛のない男女関係が響くところがありすぎて毎回興味深く見ていた。最終回のタイトルにもなっていた名前のない関係。不倫とかセフレとかそういう単純明快なドロ沼にはもう物語の中ですら飽きていて、たぶんそれはわたしだけじゃなくてみんなそうなんではなかろうか。わたしも41年生きてきて、それなりに人に言えない恋愛もしたけれど、ふと思い出すのはセックスしなかったけど大切に思ってた人やったりして、咲子と樹生、充とあずさの関係はすごく頷ける。ラストで咲子がおかえりって言って出迎えた相手は、樹生だったらいいなと勝手に思いました。干していたあのTシャツはきっと樹生のものだと推察。あと中島歩さんの魅力がこのドラマで完全に世の中にバレてしまったので心配だ。ちゃっかり中島歩さんのオールナイトニッポンも聞いたら、音楽の趣味も良かった。

 

【今週のごはん記録】

 相変わらずお料理をしていて、毎日お味噌汁を飲んでいる。あとはかぼちゃを煮たり、大根を煮たり、なすの煮浸ししたり、ゴーヤチャンプル作ったり。で、もうお鍋も初めています。

赤から鍋! 辛いけどおいしかった。

 

【ライブのお知らせ】

2026年10月30日(金)

『お還りなさい十六周年 営み』

和歌山市 本町文化堂にて

17時半開場18時開演

前売3500円当日4000円

出演:ナカジマシンイチ(goateatspoem.)、北村早樹子、お寿司のともみ

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8.31〜9.6日記

 会社では一応事務要員なんだけど、掃除やお茶汲みやおつかいなどの雑用も業務で、今週は掃除してたら室内にフナムシが2匹もいてギョッとした。ちなみに会社は全く海辺ではなく、和歌山でもわりと都会の方にあります。海ないのになんでフナムシおるん!しかも室内で! わたしは昆虫はわりといけるクチというか、ゴキブリとかも動じず無表情で殺生出来るタイプなんだけど、フナムシはあの造形がどうにもあかん。なんか足とか触覚とかふさふさで多すぎてきしょい。しかも厳密にはフナムシは昆虫ではなく、エビとかカニの仲間らしい。わたしはエビやカニを食べれるようになったのも最近で(ただし加熱済みのものに限る、ナマはNG)、甲殻類の造形が生理的にあかんようです。

 最近は日々とても平穏に淡々と暮らしている。家事をして、お料理して、小説書いて、本読んで、映画やドラマをおうちで見て。東京にいた頃は、常にどこかしらの映画館でおもしろそうな映画もやってるし、友人知人の演劇を見に行ったり、ストリップを見に行ったり、毎週のように何かしら見に行ってたけれど、和歌山の映画館はシネコンしかなくてラインナップが死んでるのでなかなか見たいものがなく、大阪まで行くとなると最低でも交通費が往復2000円以上はかかるので、なかなか腰が上がらない。なのでおうちで配信ばっかり見ているが、十分これで満足できているので、別にわたしはそこまで映画も演劇も好きだったわけでもないんかなあとか思う。唐組のお芝居だけは行きたいけれど、秋公演は東京まで見にいくの厳しいかも。11月のわたしの出稼ぎライブの頃にはもう公演終わってることに気づいた。唐組と出会ってから10年が経ってたぶんこの10年は全公演拝見しててそのうち何作品かは音楽作らせてもらってたから稽古場にもお邪魔してたから、見れないのはさみしいな。

 家事に目覚めてから、スマホでは料理のレシピばっかり検索している。昔からわたしを知る人は、あの北村さんが!マジかよ!とお思いではなかろうか。一時期はお菓子とりんごしか食べてなかったし、そんな食生活を心配した友人が家に来てお味噌汁の作り方を教えてくれたり、定期的に友人の実家にお呼ばれしてごはんを食べさせてもらったりなどしていた。いや、やる気になればそれなりに出来るのです。ただ、やる気にならなかったのです、この10数年。やる気が一切なくなったきっかけは、たぶん持病の膠原病で、手指の関節が腫れすぎて痛くて包丁を触れなくなり、握力も赤ちゃんレベルなので鍋ふったりなんて以ての外になって、全やる気を奪われていたのです。今はおかげさまでお薬でだいぶ関節も腫れなくなり、握力もないなりの動かし方を習得できたので、たのしくお料理できている。逆にお菓子をほぼ食べなくなった。ごはん食べてたらお菓子を食べるタイミングってなかなかないですな。40過ぎてやっと気づいた。我ながら遅すぎる。

 

【今週の喫茶店記録】

〈和歌山ブラクリ丁 コーヒーショップナカムラ〉

友人とモーニング会をときどき開催していて、ただ喫茶店でモーニングしながら2時間くらいおしゃべりするだけなんだけど、今回はぶらくり丁のコーヒーショップナカムラさんへ。朝からシャツにネクタイしめてベストもペシっと着こなしているおじいさんがホールで、ママさんがお料理担当。時々娘さん?ぽいおねえさんや小学生のお孫さんがお手伝いしていてほっこりする、気取らない感じの町の普通の喫茶店。友人に近況報告をして、わたしのひと夏のラプソディーを聞いてもらったり。ここには書けない極私的なことを話せてたのしい時間だった。

〈和歌山三沢町 喫茶山〉

山さんは和歌山でいちばん好きな喫茶店なんだけど、ちょっとご無沙汰してしまっており、久しぶりに来れた。ひやっとした雨上がりの朝だったのでお紅茶でモーニング。山さんのママさんは、わたしが働いてた海辺のレストランにも何度も会いに来てくださったりしていたので、辞めたことをやっとお伝えできた。軽く事情をお伝えしたらぶったまげておられた。しかしママさんも、長年ご自分のお店でお商売されている方なので、言葉の厚みがさすがだった。結局は店主のお人柄よなあとしみじみ思った。山さんは、いつも愉快な常連さんたちがママさんに会いに来ておられて、本当にいいムードが溢れているお店で、モーニングもこんなに品数がたくさんでコーヒー紅茶付きで700円だし、店内の装飾のセンスが素晴らしすぎて最高すぎて大好きなお店。和歌山に来たらぜひ行ってくれとおすすめしまくっていたら、この日記を読んだ方が何人かが本当に行ってくださったらしくてうれしい限りです。

 

【今週の読書記録】

ミランダ・ジュライ著『はいつくばって』(新潮クレストブックス)

大好きなミランダ・ジュライ先生の9年ぶりの待望の新刊。今作は、45歳でアーティストである主人公が夫と子どもを置いて、車で旅に出て、その先々で様々な人と出会い(男とも女とも)セックスをしたりダンスをしたりして、そこで更年期の肉体的精神的なあらゆる症状と格闘し、たまに夫や子どもとも会うが関係はうまくいかず、仕事もうまくいかず、煩悶しながら這いつくばって生きていく小説で、ミランダ・ジュライご本人がはっきり公言してるわけではないけれどかなりオートフィクション的な内容らしい。実際ミランダ・ジュライは2022年に、映像作家マイク・ミルズと、共に子育てはするけれどロマンチックな関係は解消したと発表していて、ゆきずりの男たちとのエピソードもあまりにミランダ的すぎて生々しすぎて最高だった。(ゆきずりの男の尿を浴びたり、タンポンを抜かせたり挿入させたり)わたしの身にも数年後には起こり始めるであろう更年期のあらゆる変化や不調を、こんなに自由でええんや!と教えてくれて、道しるべになってくれたような気がするので、40代女性は全員読むべき本です! 翻訳文学ですが、岸本佐知子さんの流麗な翻訳はとても読みやすいので安心してください。

『アンチ・グッドモーニング』八木詠美著(河出書房新社)

不眠症の話だった。わたしももう20年、睡眠薬なしでは一睡もできない人間なので、眠れないまま朝を迎えるときの絶望感の描写とかが既視感ありまくりだった。主人公はあまりに眠れないのでメンタルクリニックに行こうとするも旦那に止められる。そして旦那は代わりにアニマルセラピーと言ってニワトリを持って帰ってきて、飼わなければいけなくなる。さらに職場の上司にもメンタルクリニックへ行くことを止められる。なんか、わたしはあまりにも当然のようにかれこれ20年精神科に通ってるので、まだ世の中的に精神科ってこんなに偏見の目に晒されていて毛嫌いされてるのかとちょっとびっくりした。眠れない人のための読書会に参加したり、あなたの魂と引き換えに眠れるようにしてあげます、というどう考えても怪しい団体に魂を売りそうになったり、後半なんか急にファンタジーなるのはちょっと謎だったけど、なかなか面白い一冊だった。

 

【今週の鑑賞記録】

『しあわせは食べて寝て待て』

NHKのドラマシリーズらしくって、わたしは最近知って後追いで鑑賞。膠原病に罹患してしまった38歳独身女性が、これまでのようにフルタイムで毎日は働けなくなってしまって、団地に引っ越し事務のパートをして慎ましく暮らしている日常の穏やかなドラマなのだけど、あまりにわたしにドンピシャすぎてびっくりした。彼女はシェーングレンで、わたしはリウマチ&線維筋痛症という、同じ膠原病の中でも違う病名ではあるんだけど、身体のしんどさ、関節の痛さ、職場や周囲に伝えることで受ける苦しみ、少ない収入、無理解な母親、そして38歳という年齢。既視感ありすぎて震えた。それでも決してしんどい闘病ドラマではなくって、団地のお向かいに住んでいる大家さんのお婆さんと仲良くなったり、その同居人でニートの男前に薬膳を教わったり、地方移住を夢想したり、季節の野菜でお料理したり、慎ましいながらもたのしそうに暮らしていて、そこも最近のわたしと近くって、なんだかほっこりして救われた。続編もたのしみ。

『ミーツ・ザ・ワールド』

金原ひとみ先生原作の映画化で、去年公開時、観に行こうと思ってたけど引っ越しとかのバタバタで結局行けないままに、アマプラに来ていたのでようやく観た。陰キャでオタ活腐女子のユカリちゃん役が杉咲花ちゃんって可愛すぎるやろ無理あるて、と思いながら見始めたけど、全然ありやった。あと中華料理屋のエキストラの客で金原ひとみ先生と尾崎世界観が映っててハッとした。小説の映画化ってむずいけど、これは金原ひとみファンも納得の出来栄えだったと思います。

 

【ライブのお知らせ】

2026年10月30日(金)

『お還りなさい十六周年 営み』

和歌山市 本町文化堂にて

17時半開場18時開演

前売3500円当日4000円

出演:ナカジマシンイチ(goateatspoem.)、北村早樹子、お寿司のともみ

ご予約はこちらから

https://t.co/Qub5AcPaPH

最近goateatspoem.で新譜をリリースしたナカジマさんは公私共になんやかんやもう20年以上お世話になってる人、東京でも大阪でもお互い色々あったけれどこうしてまた対バンできることが嬉しいです。お寿司のともみさんは、和歌山に来て多方面からお名前を聞く方で、いつかご一緒したかったので楽しみです。ぜひご予約お願いします。

 

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8.24〜30日記

 現在週2の会社出勤以外はほぼ家にいて、お出かけしたとしても喫茶店と図書館とスーパーくらいなので、運動不足にも程があるということで、こっそり筋トレを始めた。和歌山に来ていいジムがないのでキックボクシングも柔術もやめちゃったし、本当に身体がなまりになまっており、特に足の筋肉がマジで消失していて、膝とか脛とか触ったら骨感がありすぎてキモくてビビる。久しぶりに腹筋ローラーも再開。初日から100回やったら翌日腰に来てしまった。今まで腰痛知らずだったのに。歳ですかね。もう41歳ですし、ご覧の通りの病気の百貨店人間なのだけど、最近はお料理もするようになって、野菜をすごく食べている。ピーマンがおいしすぎる。あとにんじん。まあ膠原病はちょっと野菜を食べたところで治るようなヤワな病じゃないので意味あるのかは分かりません。それから今週は一回だけ夜にお散歩ウォーキングをした。夜は星も出ているし、ライトアップされた和歌山城の真上にちょうど満月がぽっかり浮かんでいてなんか花札の絵みたいで趣がありなかなかよかった。走るのは無理だけど歩くのはいいかも。

 ツイッターでやたらと鬱病の薬で激太りしたとゆう投稿が流れてきて、どうやらわたしが長年服用しているオランザピンとゆう薬は副作用に食欲増加体重増加とゆうのがあって、みんなオランザピンのせいで太りちらかしたとブチギレておられ、まじかよ、となった。たぶんわたしここ10年くらいは毎日オランザピン飲んでいるけれどこのザマなのは、よっぽど食生活腐ってたんでしょうな。いや、オランザピン飲んでなかったらもっと痩せるんだろうか。確かに10年前はマックス摂食障害こじらせてたので31キロとかなってたから、この10年で太ったっちゃ太ったのか。あんまり体重のこと考えるとまた病気がでるのでやめます。

 今週は小説をずっとシコシコ書いていた。去年から書いてる、完全にフィクションなやつ。原稿用紙210枚で一旦最後まで書き終わった。後付けでプロットに起こしていったら色々無駄な部分や無理な部分が発覚したので、まだこれから推敲いっぱいしないとあきません。

 お料理もそうだけど、最近毎日家事がたのしくて、洗濯干したりお布団干したり掃除したり、生活の尊さを日々感じている。洗濯物がパリッと乾いて、お布団が太陽の匂いがして、野菜を切ったり煮たりして、そういうので心が満たされいる。わたしは一応歌を作ったり文章を書いたりしてそういうのを発表したりもするので、そういう生産的なことを何もしていないと焦ってくる人間だったのだけど、ただ生活を大切に営んでいるだけで本来人間はオッケーなんやろな〜と思ったりもしている。が、やはり歌も小説も書きたいので、もうちょっとがんばらしてもらいたいです。

 

●今週の喫茶店記録●

〈和歌山 喫茶ブラジリアン〉

美容院に行くついでに寄って、モーニングした。グラスもお皿も、食器がかわいい。どうやら奥に会議室なのか宴会場なのか、広めの個室があるぽくて、朝からマダムたちが大勢で会合を開いておられた。和歌山はたくさん喫茶店あるけれど、だいたいママさんやマスターワンオペか、家族経営のこじんまりしたお店。だけどここブラジリアンは珍しくウエイトレスさんが何人もいてしかも制服がある。わたしが東京で働いてた喫茶店はどこも制服があったので懐かしくなった。

〈和歌山 マルキ珈琲店〉

紀ノ川を越えて、狐島の方にある初めて行ったお店。いちばんリッチなモーニングを頼んだらこんな山盛りのやつが登場。ロングウインナーにミニハンバーグにフルーツにコーヒーゼリーまで付いて850円。流石にやりすぎですわ。しかもここはコーヒー豆の卸屋さんもやってる店ぽくて、アイスコーヒーがかなり深煎りのニガニガの濃ゆいやつでおいしかった。和歌山の喫茶店はだいたいどこもそんな混み合ってることはないんだけど、ここはほぼ満席やった。人気店なんかも。

 

●今週の読書記録●

宮川サトシ著『名前のない病気4』(小学館)

『ちんぺろ』発売時に、代官山蔦屋書店で対談させていただいた宮川さんの『名前のない病気』がついに完結。宮川さんの落とし前の付け方に背筋がのびた。身内をえぐって描く物語という意味で『ちんぺろ』と共通していて、対談時も色々シンパシー感じすぎて膝を打ち合ったのだけれど、この4巻を読んで、わたしもいつかちゃんと落とし前つけて『ちんぺろ2』を書かないとあかんと強く思った。

アンドレア・アブレウ著『両膝を怪我したわたしの聖女』(国書観光会)

1995年スペイン生まれの若い新進気鋭の女性作家の本で、一応小説にはなっているけれどほぼ散文詩のような文体で、翻訳もかなり手が込んでいてただ直訳しただけじゃなく韻踏んだりギャグ混ぜたりしてあっておもしろかった。下ネタも満載で、おまんおまんとやたらとお股が登場する。10歳の少女がバービー人形をおまんにこすり付けてオナニーしてたり、少女同士でおまんを噛み合ってたり。可愛い表紙からは想像できない、なかなか挑戦的な本だった。

磯部涼著『脱法』(大洋図書)

2010年代〜現在までの脱法ドラッグカルチャーを体験も交えて書かれてあるノンフィクション。ドラッグ体験作家の金字塔、石丸元章さんも度々登場して懐かしくなった。東京で一時期よく遊んでもらっていました。わたしも持病のリウマチにも効くというので、治療のつもりでCBDは吸ったりグミ食べたりしていて、違法になる前のTHCHとかもちょっと吸ってたけど、なんか片っ端から違法になってって、法を犯してまで吸いたいとは別に思わないので全部とっくにやめた。どれも依存するほどハマらなかった。

 

●今週の鑑賞記録●

『レクイエム・フォー・ドリーム』ダーレン・アロノフスキー監督

U-NEXTにあったので、20年ぶりに鑑賞。今見たらほんとにただのシャブ映画なんだけど、とにかく映像がかっこいいのと音楽がかっこいい。昔サントラCDも持ってたので久しぶりに聞きたいと思ったけど、CDはとっくに全部処分してしまったしサブスクにもどこにもない。

『黒い家』森田芳光監督

これもU-NEXTにあったので見た。これ、1999年の作品やったんや!え、どっちが先?と一瞬混乱したけれど、原作小説は1997年に発売されているから別に事件へのオマージュというわけでもないっぽい。大竹しのぶのサイコパスぶりがほんとに怖い。怖いけど笑える。両乳ほりだして「しゃぶれ〜下手くそ〜」のところ吹き出してしまった。良質なホラー作品はコメディ要素も必要なんですな。

『YOU 君がすべて』

ネトフリのドラマシリーズ、シーズン2まで見終わりました。この主人公もサイコパスではあるけど、黒い家の大竹しのぶに比べたら人間味あるしまだ理解はできる。個人的には1の方がおもしろかって2でちょっと失速してしまったので、3以降も見るべきか悩みどころ。

『和歌山カレー事件 広島保険金連続殺人事件/死刑囚の息子たちが事件現場を巡る旅』


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無料でYouTubeで全編見れちゃうのは勿体無い、すごくいいロードムービーだった。それぞれの悲しみ苦しみの果てに、それでも前を向いてひたむきに生きていこうとしているおふたりの人間性が滲み出ていて、胸を締め付けられたり、ほっこり笑えたり。とにかくおふたりが元気にごはんを食べたりお酒を飲んだり笑ったりしてくれていて、それが救いだなあと思った。刺青マッチョと細ノッポで、おふたりともものっそいタバコ吸うしお酒飲んでるけど、垣間見える少年性に頬が緩む。ブランコのシーンとか絵になりすぎる。あと要所要所で飛び出す林さんのボケが冴え渡りすぎている。

 

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8.17〜23日記

あんまり書きたくはないんだけれど、海辺のレストランの先月分のお給料をもらえていないままで、それはまあちょっとトラブルがあって急に辞めてしまったからってのもあったので、まあもう貰えないなら貰えないでもええか、しゃあないか、とも思ってたんだけど、「僕が紹介したバイトやったから」と言ってBさんが何故か代わりにお給料を立て替えて渡してくれてしまって、それは違うよ!変だよ!受け取れない!って言ったけど渡してくれてしまって、これはやっぱりあかん、ちゃんと経営者Rさんからもらって、Bさんにはお返ししないとおかしいと思って、勇気を出してRさんに連絡したら、まあちょっと一悶着があった。でもまあ結果的に振り込んでいただけたので一件落着しました。海辺のレストランのアルバイトはみんなで和気藹々と働けていたときはすごい楽しかったので、こんな形でぐちゃっと終わってしまって悲しいけど、友達とは仕事したらあかんとよく聞く話はやっぱりそこそこ正解で、友情にお金を介在させることのむつかしさをひしひしと感じた盆明け。

とある曲の英語詞を作っていて、わたしは学生時代から英語は苦手で全く喋れないので翻訳は殆どジェミニさんにやってもらって、それをカタカナに起こしてなんとかメロディにええ感じにハメていく作業を今週はちまちまやっていた。一応出来上がったのでこれを練習して歌えるようになったら結構おもしろいはず。ただし発音はおもくそ日本語英語なので外人さんに通じるかどうかは期待できません。先週作った新曲は片っぽはボツ。片っぽは改善の余地あり。東京で週5で働きながら活動してたときに比べると、今の和歌山の暮らしは格段に時間があるので、曲作ったり小説書いたり、いっぱいしようとやる気を出してきている。

わたしの家の近くには小さな川が流れていて、和歌山は海が近いので川の水位が潮の満ち引きの影響で日々お天気や時間帯によっても全然違うくって、というのも引っ越してきてもうだいぶ経つけど最近友人に教えてもらうまでわたしは気づいていなかったんだけど、教えてもらってからは川を渡る度に毎回観察している。ゴミも浮いてるし濁ってるしあんまり綺麗な川じゃないけど、実はお魚や鳥もいるし夜は川面に空が映ってたりもして、どの表情も趣があってなかなかよい。東京でも川の近くに住んだことあったけど、目黒川も綾瀬川も臭かった印象しかない。和歌山の川は潮の匂いがしっかりする。臭くはない。

●今週の喫茶店記録●

〈和歌山 喫茶さんぽ道〉

薄紫のカーテンとストライプのテーブルが最高にキュートで和歌山で二番目にお気に入りの喫茶店。わたしは存在感がないのか、ひとりだと入店しても誰にも気づいてもらえないことが時々あるのだけど、久しぶりにそれで、ママさんはテーブルで新聞を読んでいて気づいておらず、マスターはキッチンで料理していて気づいておらず、タイミングがむつかしくて声かけるまでに20分くらいかかってしまった。わたしも飲食で長年色々バイトしてきたので、ほんまに入店に気づかないことがあるのもわかる。この日はわたしは赤いカーディガン着てたので、結構視界に入ったら目立つと思うんやけど、よっぽど存在感ない人間なんやろうな〜。それかチビだから視界にも入らなかったのかもしれない。

〈和歌山 カフェレストアモーレ〉

この日は本当は友人に教えてもらったアプローチという喫茶店に行ったのだけど、残念ながら5月に閉店してしまったらしくて、諦めて和歌山駅の方の前にもきたことがあるアモーレへ。

和歌山の喫茶店のモーニングはこれぐらい豪華で腹パンコースなので、朝これを食べるとその日一日お腹すかない。東京でこんな豪華なの出てきたら確実に1000円超えるけど、和歌山だとせいぜい600〜800円くらい。非常に良心的。友人に「自分へのご褒美って何?」って聞かれて、わたしはお酒も飲まないし舌が貧相なので高級料理は別に好きじゃないし、ブランド物も心底興味がないし、旅行も特にわざわざ行きたいと思わない、本当につまらん人間で、そんな中でも、たぶん好きな喫茶店で本読んで過ごす時間がいちばん贅沢してるな〜と思う。そしてそんなご褒美も週2で獲得出来てるので別に渇望してるわけでもない。食欲性欲睡眠欲、あらゆる欲が極薄のサガミオリジナルな人間で、だからこんな仕上がりなんやろな〜とも思う。ほんでそういうことを思うたびに昔ピアノの先生に「あんたは欲がないから何をやっても成功しない」と念仏のように唱えられていたことを思い出す。わたしはなぜか、幼少期から欲を出すのは恥ずべきことだと無意識に思ってしまっていて、それが染み付いたままここまで来てるらしい。でもこの歳になって、もうちょっと色々貪欲に生きるべきかもしれないと反省もしている。貪欲さを身につけよう。

 

●今週の読書記録●

フリーダ・マクファデン『ハウスメイド3最後の秘密』(ハヤカワ文庫)

シリーズの3が出ていたので速攻買って読了。お金持ちの家のメイドさんの仕事をしながら生きてきた苦労人の主人公が、サイコパスなご主人様の家に当たってしまって、理不尽な目に遭いまくり、監禁されたり殺されかけたり、その凄惨な描写が全盛期のケッチャムを彷彿するえげつなさなのでわたしにはドストライクで、シリーズ1から愛読していて、3ではメイドさんを卒業して、結婚して可愛い子どももふたり出来て母になった主人公が、やっぱり悲惨な目に遭って命からがら生還する物語。しかし今作は凄惨さが緩まってきている感があって、あんまり盛り上がれなかった。まあ、わたしの感覚が麻痺してきてるだけかもしれませんが。

 

小原晩『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』(実業之日本社)

上京して働いて恋をしてサバイブする20代の女の子の日常を切り取ったエッセイ集なんだけど、笑いのセンスがありすぎる人のエッセイってこういうことかと思いながら読んだ。といっても別にボケまくってるわけではなくて、文章の端々に滲みでいている。新宿の珈琲貴族、タイムス、渋谷の茶亭羽當、下北のトロワシャンブル、わたしも思い入れのある喫茶店がたくさん出てくるので、自分の思い出と照らし合わせて面映くなったりもした。

 

あとは今書いてる小説の資料用の本も読んでいるけどそれは内緒。

 

●今週の鑑賞記録●

『YOU 君がすべて』

ネトフリのドラマシリーズ。本屋の店員ジョーと、大学院生で作家志望の女の子ベックの恋愛ドラマなんやけど、ジョーはめちゃくちゃストーカー気質でベックの元カレや女友達なども簡単に殺すサイコパスで、事件が絶えなくておもしろい。ふたりとも文学に明るいので、小説の引用でボケたりカッコつけたりしてて、スノッブで笑える。SNSで私生活を垂れ流す危険性などはわりと他人事じゃなくて身につまされた。シーズン5まであるのでしばらく楽しめそうです。

『ラヴ上等2』

ついに完結しましたな。一応最後まで見てしまったけれど、後半、各々が口説きモードに入ってからはうすら寒すぎて見ちゃおれんかった。「俺が守る」とか「俺なら幸せにできる」とかあんなセリフほんまに口に出す人おるんですな。ヤンキー界隈の方々の習性なんだろうか。あと女子も男子もすぐ泣くやん。刺青彫りまくって強がってるけど、中身はピュアピュアなんやろうな。なんやかんやで、セカンドシーズンも見てしまうんでしょう。

 

●今週のごはん記録●

お鍋いっぱいに豚汁を作った。簡単でおいしい。学生時代に文化祭でうちのクラスは豚汁屋さんをすることになって、わたしは野菜を切る係でひたすら大根とかにんじんとか大量に刻んでたら腱鞘炎になったことを思い出した。ピアノで腱鞘炎になったことはありません。

それから友人とラーメンを食べに行った。和歌山に来て初ラーメン。だけどこれは和歌山ラーメンではないらしい。お上品なとんこつでした。そうめんぐらい細麺でおいしかった。

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8.10〜16日記

日記のスタイルを変更します。これまでは一日の行動を主に書いていましたが、それはやめにしました。しばらくはなれなくて読みにくいかもですが、生暖かい目でお読みいただければうれしく思います。

 

今週はお盆で会社がおやすみだったので、一週間まるまるの休暇。海辺のレストランを辞めてからはそもそも週2しか会社にも行ってなくてほぼ無職みたいなもんなので、一週間休みといってもあんまりありがたみもなく、張り切って休むぞ!みたいなテンションにもならず、お盆といってもわたしは別に帰るところもないので、和歌山の家でのんびり暮らした。詳しくは書けませんが、ちょっと個人的な事件があって前半はすごく落ち込んでいたのだけど、そういうときこそ変なスイッチが入って、二日連続で曲を2曲書いた。しかし今平常なメンタルで聞き返したらかなり恥ずかしい歌なので没にするかも。でもまあ、歌なんて恥ずかしくてなんぼやろ、とも思っているので、次回のライブで歌えたら歌おう。それとは別に、ちょっと新しい試みで今、英語の歌詞を作っている。めちゃくちゃむずい。ジェミニさんに翻訳してもらってるんだけど、いかんせんメロディに嵌めるのが至難の業。ちょっと時間かかりそうやけど、これも次回のライブに間に合えばやります。8月9月はライブはおやすみで、10月30日に和歌山で1本ライブが入っているのと、11月14、15日に東京で決まっています。またどうぞよろしくお願いいたします。

ずっとおうちと図書館とスーパーくらいしか行ってないけど、今週は半日だけひとりで大阪に遊びに行きました。せっかくなのでお友達にお茶しよって声かけようかと思ったけれど、わたしの友達はだいたい家庭持ちなのでお盆は帰省したり忙しいだろうと予想して誰にも会わなかった。朝7時台のサザンに乗って、新今宮で降りて、喫茶店でモーニング。久しぶりにカフェドイズミにいったけど外人さんで満席で断念。ドレミはお盆休みなのか閉まっていて残念。結局恵比須町の方の我路ってところに行きました。

ミックスサンドがこんなに美しく盛られて登場して感激。パンもふわふわで、卵焼きもほかほかでトマトも入ってておいしかった。アイスコーヒーはストロングタイプのしっかり苦い濃ゆいやつだった。店主のおじいちゃんと常連さんのおじいちゃんが世間話をしていて、どうやらこのお店にも来ていたらしい近所の女の子が最近マンションから飛び降りて亡くなったらしい。お盆やからこの辺に来てるかも、みたいな話を笑いを交えて喋ってたら、厨房の中にいる奥さんらしき方に怒られていた。この日は台風のせいなのか不思議とあんまり暑くなくて、喫茶店を出てしばらくお散歩。近くに愛染公園って小さい公園があって、ブランコ乗りたかったけど子どもたちに占拠されてたのでわたしはベンチに座って、子どもたちが遊んでるのをぼんやり眺めたり、鳩ぽっぽたちを観察したりした。長閑や。その後、難波方面に歩いて、最近移転オープンされた喫茶マイニチさんに寄ってキャロットケーキを買う。わたしは生クリーム盛り盛りなケーキはあんまり好きじゃないけど、キャロットケーキは好き。特にマイニチさんのはいちばん好き。店先に移転祝いのお花がたくさん出ていて、銭ゲバムヤニーさんがめっちゃセンスのいいお花を送っていた。せっかく大阪に出てきたので、大きい本屋さんに行きたくて、なんばシティの旭屋書店に寄る。和歌山は大きい本屋さんがないのがちょっと難点。東京いた頃は新宿の紀伊國屋とか池袋のジュンク堂とかで1、2時間本屋さんパトロールするのが好きやったので、たまに大きい本屋さんで長居したくなる。二冊買って、どっかまた喫茶店は入って読書しようかとも思ったけど、なんばすごい人で、外人さんも多くてすっかり気圧されてしまい、早々に帰路。14時くらいに和歌山に着いた。和歌山は静かで人口密度スカスカで快適。

今週は和歌山でも新規の喫茶店に行った。六十谷というところまでひよこ号を飛ばして、コーヒーハウスモアというお店へ。赤いビロードのソファーに赤いカーテン、内装がモロにわたし好みの素晴らしいお店だった。

モーニングはお団子の揚げ物がついていた。和歌山のモーニングは揚げ物つけがち。六十谷という場所は、有吉佐和子先生の『紀ノ川』って小説で、主人公の花ちゃんが暮らしてた場所なので一回来てみたかった。川が近いからか水の匂いと緑の匂いがしてなんとなく湿ってて、今でも高い建物はあんまりなくて、静かな場所だった。また来よう。

 

●今週の読書記録●

有吉佐和子『華岡青洲の妻』

華岡青洲という日本で初めて麻酔手術を成功させた医者の、母親と妻が身体を張ってバトルする女の戦い小説だった(個人の感想です)。今では考えられないことだけど、青洲は出来たばかりの最新の麻酔薬を、どれぐらい効くものなのか自分の母親や妻で試しており、特に妻に対してはかなりサディスティックで、致死量の薬剤を混ぜたものを飲ませ、結果妻は失明してしまう。それでも妻は、夫の役に立てていることでよろこんでいるし、母親はそんな妻に嫉妬して、もっと自分にもきつい薬を試してくれとか言うし、当時の女性って本当に男性に命を尽くすことが美徳とされてたんやな〜と驚いた。あと、青洲はそれまで仕事と研究ばかりであんまり家に帰らず妻にも関心のなかった青洲が、妻が盲目になった途端にやたら妻を抱くようになって、40歳超えてからポコポコ子ども産んでて、えぐ、と思った。屈折した愛ですな。

 

丸山ゴンザレス『ナルコトラフィコ』

丸山ゴンザレスのYouTubeはよく見てますが、著作を読むのは初。丸ゴンさんが麻薬の起源を追って、コロンビア、ボリビア、パナマ、メキシコ、バンクーバーなどを取材旅していく一冊。なんやけど、本題と同じぐらい丸ゴンさん自身の自分語りというか、どうやって今の売れっ子ジャーナリストの位置に登り詰めたのかというサクセスストーリーにページを割いておられて、あ、この人そういうタイプの人なのね、となりながら読んだ。危険な取材をしていることを武勇伝しておられる丸ゴンさんですが、確かに実際カルテルに銃向けられたり、何回も死にかけている。まあ多少は盛って書いたはるとは思うけど。あと、コカコーラのコカって、元々はコカインのコカが語源なことを初めて知った。

 

小原晩『これが生活なのかしらん』

各方面で大絶賛されていて、どこの本屋さん行っても平積みで売れっ子の小原晩さんの本、実は今まで読んでなくて初めて手に取った。魔法のようにスイスイ読めて、一瞬で一冊読み終わってしまった。読みやすくていい意味で平易な言葉で、でも豊かな表現のエッセイで、こら売れるわ、さすがですわ、となった。他の著作も読んでみよ。

 

●今週の鑑賞記録●

アマプラ『犯罪者』

一話目あんまりだったので、挫折しそうになったけれど、なんやかんや全話見てしまった。何重にも伏線を張り巡らされて周到に練られたミステリーで、無差別テロかと見せかけて実は大手製薬会社が製品の異物混入&薬害事件を隠蔽するための暗殺やって、実在の事件の色んな要素を全部盛りした上で丁寧に料理しましたって感じのよくできたドラマやった。しかし韓国人の暗殺実行犯たちの組織だけよくわからなかった。わたしが理解力ないだけかもしれませんが。

ネトフリ『ヤニねこ』

先週から見ているアニメ。猫を擬人化した獣人という謎の女の子たちがひたすらタバコを吸ったりヤクブツをやったりしている日常系アニメなんだけど、この時代にあらゆるコンプラを無視しまくったかなりとんがった内容でおもしろい。

ショートスリーパー堀大輔まわりの一連の動画

なんやかんやオススメに上がってくる堀大輔の動画は大体見ている。高須さんとのバトルは3回は見たし、バレンさんとのもよかった。朝倉未来とのはあんまりおもしろくなかった。わたしは毎日睡眠薬で眠っていて、飲まなければ寝れないのでやろうと思えば30分睡眠もできる気がするけど、一日23時間半も何するん。やることないやん。起きてる時間はやっぱり一日16時間くらいで十分なんやと思います。あとわたしは辛いことがあったら寝逃げという技を使うんだけど(睡眠薬を多めに飲んで無理やり脳のスイッチを切ってたくさん眠る)、30分睡眠だとアンチから攻撃されまくって苦しくても起きてる23時間半はずっとそれに耐えないとあかんなんて、可哀想やな、寝逃げたらええのにね。

 

●今週のごはん記録●

ぶり大根を作った。ぶりのアラを買ってきて、ちゃんと下処理などもして作ったら、味はおいしかったけど、1日目は大根がまだ固くて残念。あとピーマンをグリルで焼いてめんつゆに漬けるだけのやつが気に入ってて、よく作っている。ピーマン好き。それから友人と7、8年ぶりぐらいに焼肉屋さんに行った。お肉屋さんがやってる焼肉屋さんで、安いのにちゃんとおいしくて塩胡椒で食べたのがいちばんおいしかった。お肉の部位は全くわからないので全部友人任せです。

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