11.27〜12.3日記

11.27月

6時半に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲みながら日記を更新。午前中、久しぶりにそれいゆさんにモーニングしにいく。

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厚焼きトーストモーニング。テーブルにお花がある席に座れて嬉しい。お紅茶飲みながらしばし読書。優雅な休日の朝を過ごさせていただいた。それから吉祥寺にちょっとした買い物をしに出て、天気もいいので久しぶりに井の頭公園を散歩。道ゆく人全員に罵詈雑言を浴びせているおじさんがいたのでビビりながら、池のまわりを歩く。木々が紅葉していて、なかなか綺麗。紅葉ってわざわざ見に行くものでもないけど、ばったり出くわすと幸福な気持ちになるね。ベンチに座って、日向ぼっこしながらまたちょっと読書した。マルイの前のお花屋さんで、お花を買って帰る。チューリップが出ていたのでうれしくて買った。今年初のチューリップ。チューリップはいちばん好きなお花。この冬もたくさんチューリップ飾りたい。他にもスイトピーやカモミールのお花を買って帰宅。早速花瓶に生けて、部屋を掃除。駅まで恋人を迎えに行く途中、久しぶりに古書音羽館に寄って一冊買った。駅で恋人と落ち合う。長瀬智也ごっこをしながら帰宅(注:先週の日記参照)。おうちで。恋人オススメの音楽を流しながら、コーヒー飲んで、りんごを食べたりおやつを食べてだらだらおしゃべり。特に何をしていなくっても、恋人とこうやってまったりのんびりする時間が本当に幸せだなあと思う。わたしの恋人は長瀬智也に似ている上に、めちゃくちゃ面白くて、ギャグセン抜群、しかも心が清らかな人です。夜は、恋人がゴールデン街のバーテンさんに教えてもらったバーがうちの近所にあるので、一緒に行ってみた。キュリオーサアンドキュリオーサという、何回聞いても覚えられない名前のお店。キュリオーサってなに?と検索したら、エロ本と出てきて笑った。パン屋の2階に上がると、ほの暗い照明の中、細身のロン毛ポニーテールのお兄さんがカウンターに立っておられた。カウンターの端っこに座る。わたしは下戸なのでコーヒーを頼む。ロン毛のお兄さんが丁寧に淹れてくれた。

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濃くておいしい。カップも可愛い。壁には金持ちの家に置いてあるような鹿の首が刺さっていたり、退廃的かつオシャンティな雰囲気に、緊張して我々、借りてきた猫状態でちょっとおとなしくなった、のも束の間、気づいたら死刑囚の話や、カニバリズムの話やおちんちんの話をしていて平常運転、たぶん似つかわしくない客だった。でもいつもよりは小声でヒソヒソ喋ったよ。お兄さんが焼いたりんごのチーズケーキを頼んで、ふたりで分けっこして食べた。いい時間になったので、恋人を駅まで送っていってお別れ。幸せな休日だった。

 

11.28火

今日も休み。6時半に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、いい天気なので洗濯回して干して、支度して朝から早稲田のマリアパジムへ。今日もスーさんとマンツーマンでキックボクシング。おしゃべりしながらのんびりストレッチして、ちょっと走って、ミット2分4ラウンド。久しぶりにスーパーマンパンチをやらしてもらった。忘れてて一瞬フリーズしてしまった。その後は筋トレタイム。今日は腕と背中、てことで、懸垂をたくさんやった。最後の方は自分の力で上がれなくて、ほとんど補助してくれているスーさんの筋トレになっていた。その後錘を持って色々やるやつや、スーさんに負荷かけてもらって色々やった。これでわたしもムキムキや!て1日がんばったところで変わりませんが、明日盛大に筋肉痛になるでしょう。実は先週の筋トレでの腹筋の筋肉痛がまだ若干残っている。筋肉痛ってこんなに長引くっけ?加齢のせいでしょうか。楽しく運動して、13時前にジムを出て、電車で渋谷へ。みずほ銀行の窓口へ、カードの再発行に行こうとしたら、めちゃ混みで予約してないと無理と言われた。ちーん。渋谷支店は予約制ならしい。それなら西荻支店に行っとくんやった。実は昨夜フィッシング詐欺に引っかかったぽくて、前にカードの不正利用あったから怖くて、すぐにクレジットカードを止めたのである。わたしのカードはみずほのキャッシュカードと一体型のやつだから、再発行には銀行の窓口行かなあかんと言われての今日。日を改めるとして、ちょっと時間潰しにドトールへ。予約の案内もらった紙読んでたら、ウェブでも再発行出来るみたいだったので、やってみたらツルッと出来た。なんやねん。わざわざお店行く時間が省けてよかった。その後、ユーロスペースに行って、塚本晋也監督の映画『ほかげ』を鑑賞。趣里ちゃん大好きだし、森山未來だし、塚本晋也もなんやかんや最近の新作は見てるので、わりと期待してたのだけど、あれ、ちょっとしんどいな〜。セリフは多くない、寡黙な映画なのに、趣里ちゃんが結構ギャーギャー叫ぶ芝居をしていて(たぶんそういう演出なんだろうけど)、このところわたしアキ・カウリスマキにハマって、感情表現の薄い芝居、無表情の素晴らしさを見慣れていたせいもあってか、ギャーギャー叫ぶ女がうるさく感じてしまった。でも塚本晋也Coccoちゃんのやつは好きだったし(あれもCoccoちゃんめちゃくちゃ叫んで暴れる)、まあなんかこっちのコンディションの問題やな。映画が悪いわけじゃない。見終えて、夜帰宅してちょっとパソコン開いて、あれこれして、あとはこたつでだらだらした。

 

11.29水

6時半に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで支度して家を出る。今日は午前出勤。出勤するなり、T先輩がなかなかの仕上がりようで(もう毎週やけど)、今日は張り切って明日からオープンする隣のビルと繋がる地下道や、お客さん案内するときの動線を見に行くツアーをしてくれた。ほんまはこういうのは所長がやるべきなんだけど、所長はこの三日間出勤してきてないらしい。大丈夫なんかいな。おせっかいアルバイトのT先輩は、色々過剰な人だけど、結構みんなのことや職場のことを考えてくれてて、頼りになる部分もある。それで休憩中に、T先輩にはずっと言ってなかった9月からのわたしの某性被害問題を相談してみた。そしたらめちゃくちゃ親身になって相談を聞いてくれて、所長やその上のエリアマネージャーにも話したけど何もしてくれてないことを言うと、その場で色々調べてくれて、なんと警視庁のハラスメント窓口にその場で電話することになった。30分ぐらい、話聞いてもらって事情を伝えて、この先は渋谷区の生活安全課に取り継ぎますので、となった。と言うことで、あれよあれよと警察沙汰のオオゴトになった。わたしはもう若くないのもあって、被害者ヅラするなんて思い上がりやろ、みたいな卑屈な気持ちがどうしても勝ってしまって、訴える資格なんかないと思ってしまって、泣き寝入りしていたけど、女優のA子さんにも警察行った方がいいって言われたし、たぶんこれで間違ってないはずや。T先輩は、こうやって弱者が泣き寝入りしてしまう世界が許せないアツい人で、俺が守ってやるから!と言ってくれて、恋愛とか男女のアレでは全くなく、こんな助けてくれる人もおるもんやな〜と、ちょっとうるっときた。T先輩は元所長のKさんにすぐ連絡とってくれて、事情説明してくれたらしく、その後Kさんからも電話が来た。N島所長やエリアマネージャーは動いてくれなかったけど、Kさんは親身に聞いてくれて、わたしの異動の話も、なんとかなるよう動いてくれるとのことで、色々しんどくなってたけど、なんとか安全な場所で働けるかもしれない兆しが見えてきた。T先輩にしても、Kさんにしても、ふたりとも社会的には曲者で不器用で変な人だけど、でもこういうときに助けてくれるのは、案外こっちの人なんやなと思った。比べて所長やエリアマネージャーは、仕事は出来る人なんだろうけど、面倒ごとは揉み消すタイプ。面倒ごとを揉み消してるから、仕事は出来るんやろうな。人の見方を学んだ一日だった。

 

11.30木

警察沙汰にする、という選択を昨日決断し、動き始めたので、なんだかずっと胸がザワザワしていていつも以上に眠れなかった。4時くらいに布団に入って、6時には布団を出て、シャワー浴びてこたつに埋まってずっと考え事をしていた。考え事を整理するためには、わたしはやっぱり文章を書くのがいちばん向いていて、ちょっとこれは、記録していて悪いことはないかもしれへんな、と思い立ち、noteを非公開にしてしたためていくことにした。そんなの読みたい人いますかね? もし読みたい人いれば、なんかの機会に公開するかもしれません。タイトルは『ロリババア、セクハラ奮闘記』です。まあ、あんまり読んでて楽しい読み物ではないと言うことは書いておきます。現実がしんどすぎて気が狂いそうになるので、息抜きに、恋人が教えてくれた酒鬼薔薇聖斗の書いたであろう小説と言われている電子書籍をダウンロードして読み始めている。

これが酒鬼薔薇聖斗が変名で書いたとされていて、Kindle unlimitedに無料であったので読み始めている。ちょっとびっくりするぐらい文学的で読み応えあっておもしろくて、文章も嫉妬するぐらいに上手くて、著名な作家がお遊びで書いたんかなあとか思うぐらいのクオリティなんだけど、内容はこれ、本人じゃないと書けないことだらけで、色々恐れ慄きながら読んでいる。酒鬼薔薇聖斗は、1997年に起きた神戸の連続児童殺傷事件

の犯人で当時中学生だったことで日本中を震撼させた人物なんだけれど、幼少期は友達もいなくて母親からの虐待を受けていて、その辛さを紛らわすために自分の世界の中の世界を文章にしたり絵本にしたりしていて、自由帳に『おちんちんにんげん』と言う物語を書いてはクラスメイトに見せて、これがおもしろすぎると学校で一時期一世風靡したらしい。そして彼を虐待していた母親ですらも、虐待の最中にこの自由帳を見つけて読まれてしまい、彼はまた怒られると縮こまっていたらなんと母親は爆笑し出して、そう、彼は自分の書いた作品によって初めて外側の世界と繋がれることを知った。この『ひきこもりの手記』は、このエピソードが象徴しているような作品で、もし彼が中学3年生で事件を起こしていなかったなら、必ずや偉大なる作家になれていたに違いないと思ってしまうような、本当にかなりレベルの高い文学作品なのです。日本の三代奇書に並ぶって、誰かがレビューで書いていたけれど、確かに『ドグラマグラ』とか『虚無への供物』とかを彷彿するテイストで、はいわたしの思春期の読書趣味にまんまドストライクだったので、久しぶりになんだか、懐かしいあの時代の読書の感覚を呼び戻してもらえていて、ちょっと感動しました。とはいえ、読者を選ぶ小説ではあるので、あまりオススメは出来ません。自己責任で読むようにしてください。今日も15時から出勤。昨日のことで、T先輩からたくさんの指令が出ていて忙しい。おまけに所長が現れて、物凄く突き放した対応をされてしまい、20年来の友人関係だったN島さんだけれど、これで関係は終わりかな、という気持ちになってしまった。とにかく今回のことで心が完全に冷え切ってしまった。わたしの大嫌いな言葉、そしてN島所長の大好きな言葉、責任分界点。「これは北村さん個人の問題だから、責任分界点を超えるので僕は助けないし、会社も助けないよ」休憩時間もずっと電話していたので全く休めなくって、ほとほとに疲れ果て、23時45分に退勤。帰り道、恋人にLINE。恋人はレイトショーで鬼太郎の映画を観てきたらしく、鬼太郎の誕生秘話の漫画が、今映画の公開記念で無料で読めるやつを送ってもらって読んで、これがすごくいい話で、ピンピンに張り詰めていた今のわたしの心をほっこりときほぐしてくれました。今のわたしは本当に恋人の存在に支えられている。もし恋人がいなかったら、もっとトチ狂って自暴自棄になってしまっていたことだろう。

 

12.1金

6時には起きて、シャワー浴びて、洗濯して掃除。お花の水を変える。月曜日に買ったチューリップ、どんどん背が高くなっていってておもしろい。他のお花でそういうのあんまりないけど、チューリップは切り花にして花瓶に生けてるだけでも、めちゃくちゃ上に伸びていくのだよね。このままだと伸びすぎて重みで首折れるかもなので、可哀想だけど足を3センチくらいちょん切った。支度して、noteの原稿を進めたいので吉祥寺のスタバへ。3時間ぐらい書きまくる。15時から出勤。休憩中に、渋谷署の生活安全課の担当者から電話がかかってくる。喋り方が、いかにも刑事(と書いてデカと読む)って感じの、ぶっとい声にどっしりした口調で、なんかちょっと笑いそうになった。次の月曜日に渋谷署にいくことになった。その他も何度もT先輩から電話があって、いろんな指令が出て、ちょっとぐったりしてしまっている。でもT先輩こそ、わたしなんかのためにプライベートな時間に色々調べて動いてくれているのやから、ありがたく思わないといけません。仕事自体はとても静かな金曜日で、久しぶりにモデルくんとコンビだったので、安心して楽しく働けました。23時45分退勤。帰って、頭を沈めるためにアマプラでアキ・カウリスマキ『マッチ工場の少女』を鑑賞。ほとんどセリフがなく進んでいく、なのに物語はちゃんとわかるし、人物の感情も、無表情なのにわかる。よく出来てるな〜と感心。主人公の女の子が、誕生日に喫茶店でケーキを食べてひとりで自分をお祝いしてるシーンが、既視感バキバキでよかった。その後一人で映画見て号泣してて、一緒や〜と共感しまくり。アキちゃんの映画でいちばん好きかも。

 

12.2土

あんまり眠れなかった。このところ不眠がどんどん悪化している。理由はわかっている。起きて、シャワー浴びてコーヒー、りんご。T先輩からどんどんLINEがきて、指令がきて、考えないとあかんことがいっぱいで脳みそから煙でそう。でも今日は大好きだった雨宮まみさんの新刊が発売される日。

午前中、近所の今野書店に行くも売ってない。吉祥寺に出て、ブックファースト、売ってない。東急の紀伊国屋書店にやっとあった! 早速、近くのベローチェに入って少し読む。これはまみさんが40歳目前にウェブで連載されていた、最後の遺稿集。当時も連載を読んでいたけれど、38歳という今まさに40歳がくる!状態のわたしには初っ端から響きまくって狼狽える。「傷口に酒を塗れ!」の章が辛すぎて泣きそうになる。わたしが2012〜3年頃にお会いしていた時期、まみさんは全然お酒は飲まなかった。それが後年、テキーラショットをバンバン空ける、やばい飲み方をされている様子が綴られていて辛くなった。メディアで見かける度にどんどんお痩せになって、美しいのだけどどこか悲しさが漂っていた。そんなことを思い出して、ベローチェでお紅茶飲みながら胸が痛くなった。15時から出勤。夕方、お客さんがパレットの下にライターを落としやがり機械停止。先週もシャッター激突で機械停止あったのに、またしてもお客さんのうっかりによって機械停止。ついてない。しかも今日は落とした本人が逆ギレしてきてマジでめんどくさい。その間出庫出来ないで待たされているお客さんにもキレられるし、もうみんなの怒りを受けすぎてぐったり。でもハンサムボーイと純朴ボーイと3人で、力を合わせて頑張りました。それ以外は業務は落ち着いていた、のだけど、夜、休憩中、またもやT先輩から電話責めに遭い、本当にもうパンクしてしまった。ちょっとわたし、もう精神が限界や。休憩中涙がとまらんようになって、こんなん久しぶり、というか今までなかった。警察沙汰にするというのは、こんなにしんどいことなんやなあ。23時45分まで働き、トボトボと帰宅。

 

12.3日

6時に起きて、二度寝を頑張って、7時に起きた。午前中は、明日渋谷署へ持っていくための、今回の性被害の時系列を思い出して書き出していった。この日記があったので、思い出しやすかった。性被害の詳細はこの日記には書いてなかったけど、これがあったこの日は確か夕方こんなことがあったな、とか思い出すのにかなり役立った。自分、グッジョブ! 13時から、人間関係で、1月14日のライブの打ち合わせ。主催の方と紹介してくれた方と3人でコーヒー飲みながら、当日のことをお話しする。1月14日は自由が丘のスタジオベイドというところで石川浩司さんとライブ、ふたりでセッションもやるし、この日は石川さん、ライブだけじゃなくDJもされるそうです。石川さんがどんな曲をかけるのか気になるね。ぜひお越しください。打ち合わせ終わって、そのままわたしの職場の近くまで送っていただき(偶然にも主催の方の元職場の会社がうちのビルに入っていた)、15時から出勤。T先輩とモデルくんは競馬の中継を見ていて、レース大荒れでがっくり肩を落として帰らました。夜、元所長のKさんが心配してLINEをくれて、だいぶ救われた。T先輩は過激すぎるし、Kさんはインテリすぎるけれど、ふたりとも表出の仕方は下手くそなだけで、真心はあるなあとしみじみ感じた。23時45分まで働いて帰路。今週はほんとにしんどい1週間だった。

11.20〜26日記

11.20月

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲みながら日記を更新。昨日一昨日のライブで喉を使い切ってしまったので、声がカスカスである。ゆっくり支度して、11時半くらいに家を出て、出勤前に人間関係で恋人と待ち合わせ。いつもは月曜日は労働は休みなのだけど、今週は昨日一昨日とライブで休んだので今日は出勤。ゆっくりデートは出来ないけどちょっとだけでも会いに来てくれる恋人のやさしさにとても救われている。コーヒー飲みながら2時間くらいおしゃべり。ライブがんばりました、と褒めてくれることにしみじみと幸せを感じる。大人になると、誰もがんばったね、って褒めてくれないもんね。いつものようにまったりと下ネタなどで盛り上がりながらも、まじまじと恋人の顔を見つめ、なんて男前なんだ!と改めて思う。自慢ですが、恋人はとても男前です。長瀬智也に似ています。本当です。幸せな時間を過ごし、これからゴジラ1.0を見に行くという恋人に、職場の前まで送ってもらってお別れ。15時から出勤。公認会計士を目指して勉強中の優秀な新人Mくんが来ていて、仕事を教える。仕事覚えが大変いいので、教え甲斐がある。この1ヶ月、毎日何人も新人が入ってくるのだけど、ちゃんとやる気があって、バックれずに残ってくれる子は3/50人くらい。Mくんはその貴重なひとりなので大事にしないと。夜、純朴ボーイが超爆弾発言をして、久しぶりにお腹捩れるぐらい笑った。純朴ボーイは、本当に純粋すぎるゆえいい意味でアホなので、正気かと疑いたくなるような発言を時々しなさる。一番言ったらあかんことを堂々と言ってしまうタイプ。傍目にはおもろいので、いつまでも大人にならずにこのままでいてほしい。23時45分まで働いて帰路。深夜、恋人おすすめのアキ・カウリスマキの映画『街のあかり』をアマプラで鑑賞。おしゃれ映画なのに、労働者目線の映画でとてもよかったし、役者さんが無表情なのがよかった。結構悲惨な目に遭っているのに、怒ったり泣いたりしない。けど絶妙な、なんとも言えない人間味のある表情をしている。アキ・カウリスマキ、好きかもしれない。アマプラにたくさんあるから色々見てみよう。

 

11.21火

休日。連勤からのライブからのまた労働、と昨日までなんやかんや休めてなかったので、やっと休み!と束の間解放的な気持ちになる。7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでりんごを食べて、午前中から早稲田のマリアパジムへ。早稲田駅の改札出てエレベータ乗ったら、肩をトントンされて、なんとスーさんとバッタリだった。同じ電車だったみたい。スーさん、ニット帽にグラサンで、可愛いジャンパー着てておしゃれさんだった。ジムついてスーさんが鍵を開けてくれて、着替えて、だらだらしながらストレッチして、のんびりアップして、シャドーして、ミットを2分4ラウンド。ちょっと休憩して、スパーリングを4ラウンド。今週もスーさんとマンツーマンで、パーソナルレッスン状態でとても贅沢な心地。終わってまた二人で床に寝そべってたら、ジムの事務員さんが出勤。なんと事務員さんは一昨日の代官山UNITのライブを見に来てくれていたらしく、うれし恥ずかしい。初めて見るスパパーンに驚いてらしゃった。そらそうか、あんなブリーフおっさん集団のフリージャズバンドなんて、見たことないわな。でも客席でちゃんとUSAダンスも一緒に踊ってくれてたらしい。しばし3人で談笑したのち、筋トレタイムで、スーさんにスパルタ腹筋メニューを組んでもらう。腹筋ローラー30回やって、重りを持ったまま起き上がり腹筋20回、両足持ってもらってのプランクで前後に揺れるやつ20回、というの3種類を、×3セット。なかなかきつくて、もう無理〜てなったけどスーさん楽しませ上手なので、楽しみながら出来た。週に一回、ここでキックボクシングして筋トレして身体動かして、スーさんと事務員さんとおしゃべりする時間がとても大切で、日常のいい息抜きになっている。忙しくなっても、この時間はなんとか死守したいなあという気持ち。13時から柔術のクラスが始まるのだけど、今日は筋トレで体力使い果たしてしまったのでわたしはお暇。おなかも減ったので、スーさんと事務員さんがお勧めしていた、ジムから10分くらいのところにある喫茶店珈琲店香磁さんへ行ってみることに。入り口に薄汚れたでっかいプーさんのぬいぐるみが2体、ちょこんと椅子に座らされていて可愛い。こういうセンス、好きである。入ると、地元のおじいちゃん二人組と、おばあちゃん二人組がランチを楽しんでおられた。カウンターでナポリタンランチをいただく。

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なんと、ホットサンドも一緒についてきた。ランチには自動的についてくるらしい。うれしいけど、おいしいけど、めちゃくちゃおなかいっぱいになった。アイスコーヒー飲んでいたら、小さいコーヒーゼリーまで出てきて、すごい!色々サービス良すぎるんですけど。ナポリタンにホットサンドに飲み物にコーヒーゼリーまでついてお値段850円て安すぎません?ここ東京やで?と心配になった。でもいい喫茶店だった。早稲田も、ちょっと歩くといいお店あるね。帰りはバスで新宿まで出て、新宿から中央線で吉祥寺。細々とした買い物をして、スタバでiPad開いて原稿とにらめっこしていたら、先週F社から引き上げた小説ちんぺろを、この方なら!とアポをとってお送りしていたH書房のKさんから、早速読みました!と熱い感想をいただく。お忙しい方なのに、こんなにすぐに読んでお返事くれたことに感激する。この方なら信頼出来ると確信。帰って、夜はまたアマプラでアキ・カウリスマキの『浮き雲』を鑑賞。やっぱり役者さんたち、基本ずっと無表情で、それがよかった。思えば、最近の映画やドラマの俳優さんたちは、みんな笑ったり泣いたり怒ったりしすぎなんではないかしら。芝居じゃない日常では、人間そんなにコロコロと表情って変わらないよね。表情豊かすぎる人って不自然なんだよね。わたし自身も、日常生活は基本表情筋が死んでる側の人間なので、アキちゃんワールドをすんなり受け入れられたのかもしれません。

 

11.22水

6時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、りんごを食べて出勤。今日は午前出勤。先週機械システムがちょっと変わったことにより、3割増しに忙しくなった我が職場。今日もバタバタと忙しい。普段の接客プラス新人さんに教えながら働いていると、すごくたくさん喋らないといけなくて、カスカスの声がさらに見る見る枯れて、19時半に上がる頃にはもうほぼほぼ声が出ない。つら〜。龍角散ハイパーのど飴を舐めまくっているけど、気休め程度にしかならないね。久しぶりに早めに帰れたけれど、何もする元気がなくって、深夜までだらだら怪談のYouTube見たり聞いたりして、早めに睡眠薬と風邪薬を合わせて飲んで寝た。

 

11.23木

7時まで寝て、起きてシャワー浴びてる間に洗濯回しして干して、ちょっと家事したりだらだらしてから渋谷。駅に着いたら、総武線しか動いてなくて、そうか今日祝日やねん、となる。労働の前に、渋谷のカフェミヤマでH書房のKさんとお会いする。原稿をすぐに読んでくださり、すぐに感想をくださり、そしてすぐに会ってくれる、色々早すぎて感激する。F社のMさんに何ヶ月も無視され続けてたあの時間はなんやったんやろう。Kさんはすごく親身になって、この小説をどうしたらいいかを一緒に考えてくださった。H書房から出そうと思えば出せるけど、それよりこの小説はもっと上を目指せる、ちゃんとした文学畑の編集さんがついたら芥川賞を目指せるとまで言っていただいて、そんなアホな、それは大袈裟すぎまっせ、と思ったけど、Kさんは軽々しく夢見させてきてるだけじゃなくて、具体的に動いてくださるそうなので、本当に本当に、Kさんに連絡してみてよかった〜と思った。Kさんはお忙しいだけじゃなくご病気もされていて、今も闘病中の身にも関わらず、その話は一切持ち出さないのも素晴らしいなあと思った。忙しいことや病気を言い訳に、全然動いてくれない編集者には辟易としていたので、やっと本物の人に出会えた思いであります。1時間みっちりお話して、だらだらせずにツルッと切り上げるところも清々しい。Kさんと駅前で別れて、わたしは職場へ出勤。今日も新人さん祭り。相変わらずカスカスの声で頑張って教えながら働く。今日も公認会計士を目指しているMくんと組む。Mくんは深夜ラジオが好きとのことで、霜降り明星のANNや空気階段の踊り場の話で盛り上がれて、もぐらのダイエット成功の話や、せいやがお休み回の粗品一人二役の神回の話などをする。休憩中に、隣でパソコン仕事しているN島所長に作りかけの来月のシフトを見せてもらって、わたしが9月からずっと訴えていたとある問題による要望を、全く考慮せずに来月も組まれていたことに、流石に我慢出来なくなって、口出ししてしまった。わたしは、あんまり女性ならではの問題を持ち出すのは好きではないのだけど、でもやっぱり、こういうのは、声を大にして過剰すぎるぐらい訴えないと、男性には響かないものなんやなあと痛感した。しかもそれも、20年来の付き合いのN島さんにすら伝わっていなかったのことに大変ショックを受けた。N島さんにはやはり大した問題ではないという認識だったらしい。こうやって世の性被害は揉み消され、ないものとされていくのだなあ。当事者になってみて初めてわかった。そんなこともあってか、その後も仕事中ずっとめまいと吐き気が止まらなくて、声もカスカスで出ないし、たぶんデリケートな人なら仕事早退するレベルのしんどさだったけど、誰にも申し出れないわたしは、青ざめながらも涼しい顔を装って23時半まで働いた。わたしは病気を盾に逃げる人に煮湯を飲まされてきた側の人間なので、自分はそれにはなるまいと思いすぎているところがある。みんなもっと、楽して生きてるのはわかってるし、そもそも労働先ではただのバイトの分際なのだから、しんどいでーす、と簡単に声をあげていいはず。でもそれがわたしには出来ない。

 

11.24金

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでりんごを食べていたら、宅急便で岩手のIさんからおいしそうなりんごが段ボール一箱届いた。

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実はここ数年、毎年りんごを送ってくれるIさんは、わたしが12年働いた喫茶店の時の同僚の故郷のお母さまなのだけど、どうやらわたしのこの日記を読んでくださっているそうで、わたしがりんごが好きなのを知って、毎年送ってくださるのである。うれしすぎる。大切にいただきます。今日も仕事前に早めに渋谷、人間関係でパソコンを開いて日記を書く。もう3年ぐらい毎週仕事前に人間関係に来てるので、店員さんの人間関係もちょっと見えちゃってるんだけど、最近ガラッと店員さん入れ替わったのか、古株のおじさんが全く出勤しておられない。やめたのかな。15時から出勤。休憩時間読書はペギー・オドネル・へフィントン著『それでも母親になるべきですか』

まだ半分くらいしか読めてないけど、避妊という概念がなくセックスが妊娠出産と切り離されていなかった時代の話がたっぷり書かれていて、衝撃的なエピソードのオンパレードだった。コンドームもピルもないその時代の、いちばん原始的な避妊法は、膣の中に半分に切ったレモンを忍ばせておくというものだった。怖すぎる。絶対しみるやろ。避妊という概念がなかった時代は、女性(特に黒人女性)は出産年齢のほとんどを産む機械として生かされており、自由とは産むことを拒否する能力を意味していたらしい。色々今では信じられないような内容だけど、だけど未だにおっさんが女性を本質的に軽んじていたりするのはこういう背景があるからなんやろうな、とか思ってしまった。うちの職場のおっさんたちは、年齢もあるんだろうけど、基本女は性処理の対象としてしか見ていないような発言だらけで、T先輩には「女は生物学的にバカなんだよ!」と超ストレートに言われたこともあるし、今までずっとわたししか女がいない職場だったから許されてたものの、このコンプラ時代にめちゃくちゃアウトなおっさんおじいさんばっかりやなあ、と改めて思ってしまった。23時半まで働いて帰路。地上に上がったらめちゃくちゃ極寒でびっくりした。急に真冬。

 

11.25土

6時半に起きて、洗濯回して干して、支度して早めに家を出て阿佐ヶ谷。寒い。いよいよ冬という感じ。何度か西荻で間借り喫茶店をやってらっしゃる、わたしが今いちばん期待している喫茶閃光さんが、今月は水金土日だけ阿佐ヶ谷で間借り営業されてて、やっと訪問。ちょっと前行ったら行列で諦めたので、今日は開店15分前に行ったら、流石にいちばんのりだった。でも開店するや否や満席で、外にも列が出来ててとっても人気店。カウンター6席だけで、可愛い店主さんがおひとりで切り盛りされている。コーヒーとピザトーストを注文。サービスで日替わり汁をつけてくれる。今日はお豆腐とわかめと卵のお味噌汁だった。

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ピザトーストとお味噌汁、とても合う。食器も盛り付けも全部可愛くて、お砂糖ポットがなんと白鳥! こんな美しいの初めて見た。お冷のグラスにも閃光の猫ちゃんの絵が入ってるんだよ。目からも口からも満たされて幸せな気分。他にもナポリタンもおいしそうだったし、コスモパフェも可愛いし、ケーキもめちゃくちゃ可愛い。本格的に店舗営業始められたらめっちゃ通うでしょう。行列なのでささっと食べてお暇。まだ11時なので一回帰ろうか迷ったけど、iPad持ってきてるので、阿佐ヶ谷の駅上のスタバで原稿やることに。15時から出勤。なんと純朴ボーイが熱出して欠勤。この寒さの中、半袖半ズボンで通勤してたからな〜。インフルとかコロナじゃなきゃいいけど。お花屋さんボーイは最近彼女が出来て、休憩のほんの短い間にも会いに行ってきたらしい。熱々やん。我が職場はずっと独り身の掃き溜めだったんだけど、ここに来て恋人持ちが増えてきている。わたしも含めてね。今日は珍しく新人さんいなかったので、お花屋さんボーイとふたりで惚気あいながら楽しく働き23時45分上がって帰路。

 

11.26日

6時半に起きて、いつも起きたら一応カーテン開けて外を見るんだけど、霧雨が降ってて、慌てて干しぱなしの洗濯物を取り込んだ。昨日の夜取り込むのを横着していた。反省。コーヒー飲みながら日記の続きを書いたりして、今日はそれいゆO杉さんが月イチで間借りでやってる吉祥寺の喫茶店に行こうと思ってたけど、雨だし寒いしあんまり元気が出なくて諦める。今週は週6労働だから、さすがに疲れている。こたつで日記の続きを書いたりして、午後から出勤。来月のシフトがまだ出てなくて予定が立たず困。所長がパソコンでシフト作ってるのを横目で見たけど、やはりわたしの性被害はなにも反映されてないまんまだった。これはもう、どうしてもわたしの要望は聞き入れたくない、聞き入れてなるものか、なんとしても泣き寝入りさせたい、揉み消してやるんだという、強固な意志を感じるのだけど、そういう認識でいいんですかね。ええ、所長がそのおつもりならばわたしも次の手を打ちますが、大丈夫そうですかね。とか思ってたら、夕方、我が職場始まって以来の大事故が起きた。お客さんが入庫中アクセルベタ踏みして車がシャッターに激突。シャッターが破損して機械が停止。一切の入庫出庫が出来なくなる。入庫は断れるが、既に入庫しているお客さんが次々と出庫に帰ってくる、しかし出せない。事情を説明して我らが平謝りするしかない。結局復旧作業に3時間以上かかって、最大3時間半待たされたお客さん、そらご立腹もしゃあないですわ〜。謝り疲れたし、やっぱり車の運転は怖すぎる。免許なんてとるもんやないですね。ぐったり疲れ果て23時45分上がって帰路。今週は週6で働いてえらかった。明日は休み。お気に入り喫茶店にモーニングしにいって、お花屋さんでお花を買って帰って、部屋を綺麗にして恋人をお迎えするんだ。

11.13〜19日記

11.13月

休日。7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで日記を更新。それから部屋の掃除。普段から片づけてるつもりだけど、今日は恋人が遊びに来るので入念に。10時くらいからちょっくら買い物へ。八百屋さんに行ったら大根が一本39円。やす! よし、おでんでも作ろう! と言うことで、西友におでんの材料も買いに行くことに。帰ってきて、早速おでんを仕込む。おでんの大根に短時間で味を染み込ます方法をスマホで調べて、真似してやってみた。十字の切り込み入れた大根をあらかじめ電子レンジで一回チンして、それを冷たいままのおだしに5分浸けて、それから火にかけるというもの。関東と関西のおでんてだしが違うとか言うけど、明確に何を入れてるからとか入れてないからとか、よくわかっていなくて、わたしは関西のおでんはなんとなくほの甘い気がしているので、普通のおだしに砂糖をちょっと加えている。あと鶏がらスープもちょっと入れてみた。和風だしと鶏がらスープのちゃんぽんは邪道かもしれんけど、おいしければいいでしょう。おでんコトコトしながら、ちょっと事務仕事をしたり、スパパーンの歌の練習をしたりして、お昼に駅前に恋人を迎えに行く。一緒にもう一回西友によって、おせんべいとか豆乳とかを買って帰宅。コーヒー飲みながら、こたつでYouTube見たりまったりと過ごす。わたしも恋人もランジャタイが好きなので、ランジャタイ×ダイアン津田の、奇跡のマッチングコントを一緒に見ながら笑う。平和だ。恋人オススメの怪談のチャンネルなど教えてもらったりしつつ、夕方ぐらいからおでんを食べる。恋人が、おでんのお汁におせんべいをつけてふやかして食べたらおいしいと言うのでやってみる。しっかりつけたら濡れせんべいのようになって、これはこれでおいしい。夜まで恋人とのんびり過ごす。色んな話をたくさんした。こうやって普通にごはんを食べたりおやつを食べたりしながらずっとおしゃべりしても飽き足りない、なんでもない時間を一緒に楽しめるって、すごくかけがえがなくて尊いなあとしみじみ感じながら、気づいたら夜。23時頃に恋人を駅まで送ってばいばいした。

 

11.14火

今日も休日。7時に起きて、洗濯回して干したりちょっと家事をしてから、支度して電車で早稲田のマリアパジムへ。先週は西成に行ってて行けなかったので、一週間空いてしまった。スーさんとジムの事務員さんとおしゃべりしつつ、ラダーをやって、ミットをやって、またしばらく床に転がっておしゃべりタイム。ジムの事務員さんが、なんとわたしの曲をYouTubeで聴いてくれたらしく、マイハッピーお葬式〜と覚えて歌ってくれていてうれし恥ずかし。北村早樹子、TikTokとかやったらいいのに! いけるよ! と勇気の出るお言葉をたくさんかけていただく。ジムって、有線の当たり障りないクソダサミュージックがなんとなくBGMで流れてるところばっかりだけど、ここマリアパジムはピチカートファイブとかコーネリアスとか流れてて、非常に洒落ています。事務員さんはすごく音楽詳しくって、小谷美紗子さんが好きらしい。小谷美紗子さん!大阪のサンホールを思い出した。スーさんに器具を使った筋トレをいくつかやってもらったりして、そのまま柔術のクラスも受けることに。腕十字と三角絞めとパスガードの練習をしたけど、前回習ってからだいぶ経っちゃったからほぼ忘れてて全然出来なかった。一緒に練習した元RIZINガールのかわい子ちゃんは柔術もう総計20時間やってるらしく、かなり上手になっていた。柔術は続けて通って覚えないと上達出来ないでしょう。今日も楽しく運動して、着替えてバスで新宿に出る。カフェアルルの前を通ったら珍しく並んでなかったので久しぶりにアルルでごはん。

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久しぶりにオムライス食べた。ケチャップおいしい。ケチャップ考えた人天才やと思う。1時間ぐらい読書したりして、夕方新宿のケイズシネマへ。西山真来ちゃん主演の『二人静か』を見るつもりが、うっかりしてて時間を間違えてしまった。アルルでのんびりしてる場合じゃなかった。諦めて、紀伊国屋書店に寄って無印良品に寄って帰宅。おでんの残りがまだたんまりあって、冷たいまま食べたら意外とおいしかった。冷やしおでんもありですな。夜はYouTubeで恋人オススメの怪談を聞いたりしながら、CBD吸ってチルって寝た。

 

11.15水

6時に起きて、シャワー浴びて支度して出勤。今日は午前出勤。出勤するなり、すでにT先輩が仕上がってて、とっぷりとお説法を聞かせていただき、早々にグロッキーになる。業務中もちょっとトラブルがあって、今日は所長休みだからその処理をわたしひとりでやるはめになり、色んな部署を走り回って、電話かけまくって、休憩もちゃんと取れなくて疲れてしまった。そのせいかどうかわからんけど、トイレで久しぶりに血尿が出た。春に腎臓結石やって、その後まだお腹にふたつ石ころありますと言われてたのが、久しぶりに動き出した予感。まだお腹背中の激痛は来てないけど、またあれが来るのかと思うと恐ろしい。休憩時間、Twitterのタイムラインで、今日が雨宮まみさんの命日だったと知った。もう7年も前になるらしい。気がつけばわたしも40歳がもうすぐそこに見えてきてて、そうするとやっぱり40歳で亡くなったまみさんのことを考えてしまう。わたしは『ガール・ウォーズ』というアルバムをリリースした時、新宿タワレコのインストアイベントのゲストでまみさんに来てもらって、その後一度だけお茶してもらっただけだけど、わたしもまみさんの言葉や文章にたくさん救われてきたひとり。まみさんの最後の連載『40歳がくる!』が月末に刊行されるらしい。今のわたしにとても必要な本だと思うので楽しみだ。19時半に仕事あがって、マッハで吉祥寺のリンキーディンクスタジオへ。今日は今週末のスパパーンライブツーデイズのリハーサル。スタジオに入ると何故か花咲さんがドラム叩きながら指揮を取っててびっくり。花咲さんドラムも叩けるんや。今回はわたしも歌う曲数が多く、放送禁止歌の練習と、何故かダンスの練習までした。スパパーンは超大所帯バンドなので、全員集合の練習は多分一回もない。今日もメンバーは4分の1くらいしかいなかったので、あとはもう出たとこ勝負な感じ。22時に練習終わって、ちょっとミーティングがあって解散。なんとかおなかの石ころが大人しくしててくれたので一日乗り切れた。しかし出るなら早く出てて欲しい。土日のライブまでには出てほしい。そう思ってお家でも紅茶やコーヒーをガブガブと飲んで見ているけれど、今のところまだ出て行く気配はなし。今日は朝から丸一日よく働いた。

 

11.16木

朝、一大決心をした。足掛け10年、命懸けで書いていた小説『ちんぺろ』を、もう5、6年お世話になっていたF社さんから引き上げる決意をした。前任の編集者Tさんから病気を理由にハシゴを外されて、今年から後任のMさんと作ってたのだけど、やり方が違いすぎたりフィードバックが遅すぎたりして、このままではわたしの寿命が尽きるなと思ったので、今朝、勇気を出して編集Mさんに今の心持ちを長文メールにしたためて送信した。この小説は本当に全人生をかけて取り組んでいるので、これが発表出来ないイコール死に値するので、ちょっと一回人生終わったぐらいの気持ちで絶望的だしもう死のかなとか思ったりもする。でもやっぱりこれを発表するまで死ねないから、もっかいイチから編集者さん探そ、となんとか気を取り直した。新たに編集者さんを探すにあたり、改めて原稿を見直すと、Mさんの意向で大幅に変更した部分はやっぱり納得がいかないので、全面的に元に戻した。となるとこの1年を、ほぼ棒に振ったことになる。わたしの今年一年、ゴミやった。もっとはよ気づいてればよかった。なんならTさんからハシゴ外された時点で、F社とお別れすればよかった。落ち込むけど、自分が納得いくことがやっぱりいちばん大事やから、今は納得いく内容のものをいいと思ってくれる編集者さんを探す旅に出ます。白紙の絶望にほんのりとせいせいしながら、午前中持病の病院。1時間半くらい待って、診察室。また血尿出ましてん、と主治医にいうと、免疫抑制剤をおやすみしなあかんと言われる。が、昨日もう飲んでしもたので時すでに遅し。血液検査&尿検査して、骨の注射もして、来月の予約とって終了。その後15時から出勤。早々に所長に喫煙所に呼び出されて、これまたしんどい案件を話された。いやもう、どうせえゆうねん。11月末からもう一個現場が出来るため、今我が職場は毎日、新人研修生が来まくってて、それをバイトが全部研修しなあかんという状況でみんなのストレスが溜まりまくってて、普段マイナスなことは言わない温厚なお花屋さんボーイですら不満を漏らし始めていて、かなり殺伐としている。20時半に新人さんが帰ってやっと落ち着いて、お花屋さんボーイとスーパーのオオゼキについて語り合いながら23時半まで働いて帰路。気のせいだと思いたいのだけど、喉に違和感。たぶん昨日のスパパーンリハでおっきい声頑張りすぎたのかも。睡眠薬、安定剤、抗うつ剤にプラスして、風邪薬と本来持病の痛み止めに使ってるステロイドも多めに飲む。声にはステロイドというから、成分はおんなじやろと思って勝手に飲んでるのだけど、もしかしたら全然関係ないかもしれない。これでもかとドーピングして寝た。

 

11.17金

ドーピングの甲斐あったのか、割と眠れた気がする。7時に起きて、シャワー、コーヒー、ちょっとダラダラして、昨日の通院の処方箋を持って、行きつけの調剤薬局へ。たっぷりの薬を受け取って、吉祥寺図書館、からのいつものスタバでちんぺろ原稿とにらめっこ。いやこれ、結構おもしろいと思うねんな〜。力になってくれる編集者さん、出版社さん、もしいたらご連絡ください。ひとり、この人なら!と思える編集者さんが思い浮かんだので、勇気を出してメール。15時から出勤。したら、いきなり機械のシステムがちょっと変わってて、え??なんも聞いてへんねんけど!とみんなで混乱する。午前中にエンジニアが来て、機械切り替えて行ったらしいんだけど、そんなことがあることを現場スタッフ誰も知らされてないおまけに所長は今日休み。みんなでブーブー言いながらも働く。休憩中は隣に本社のM氏がいて話しかけられるので原稿も読書も捗らず。ひとりになりたいときにこそなれないものやね。先月社員になりたいと申し出た純朴ボーイは、昨日社長面接だったのやけど、社長から合格通知が来たのに、まさかの純朴ボーイが社長を落とすという大物っぷりに爆笑した。社長と話してみて、この人の下で社員になるのは違う、と思ったらしい。所謂内定を蹴る、というやつなんでしょうか。でもアルバイトのままで働くつもりではあるらしい。夜は無事終わって、23時半帰路。精神的なものもあるんやろうけど、体調がよろしくない。しかし明日明後日ライブだし、入り時間も早いので、今日も早めにドーピングして寝る。

 

11.18土

7時に起きて、やはり喉の調子があんまり良くない。しかし今日明日とライブなので、なんとか持ち堪えてもらわないとあかん。朝のコーヒーはやめて、ちょっと喉に良さそうなはちみつ紅茶を飲む。今日の歌のおさらいをして、11時頃家を出る。今日は入り時間がめちゃくちゃ早い。渋谷から一駅東横線に乗るのが、乗り換えがめんどくさいので渋谷から歩いて行くことにした。幸いお天気がいいので散歩がてら歩くのにちょうどいい。ゆっくり歩いて20分くらいで今日の会場代官山UNITに到着。楽屋に降りると、ダースレーダーさんがいたので、お隣で少しおしゃべり。ダースさんとは、なんか色んなところでご一緒になるな。リハが押しまくってて、1時間以上押してて、初っ端からこの調子でいけるんかいなと心配になる。なんとかセッティング済んで、ステージ上がるも、時間なくてわたしの歌う曲は2小節しかやらなかった。ひらがな5文字歌っただけ。ちょっと笑うよね。空き時間長いのでダースさんは一旦ご帰宅された。わたしは今日は亜無亜危異さんでも歌うので、そっちのリハ待ち。時間が来て、亜無亜危異の皆さんと初顔合わせですぐにリハ。三曲歌ったけど、想像以上にバンド演奏の音がでっかいのでめちゃくちゃ叫んだら、まだリハやのに喉が飛んでしまった予感。非常にまずい。のど飴舐めまくるぐらいしか出来ない。最後に全員で歌う2曲のリハもやって、わたしは一旦UNITを逃げ出す。楽屋は出演者多すぎて居場所がない&タバコの煙がすごい(普段は気にならないのやけど、喉ヤラれてる時はつらい)ので、どっかゆっくり出来そうな喫茶店探すも、代官山にはなさげ。普通にドトールとかでいいのやけどそれもなくて、しゃあないので中目黒まで出る。しかし土曜の中目黒はすごい人の多さで、ドトールもスタバもどこもいっぱい。唯一席空いてた上島珈琲に入る。しかし上島珈琲、めちゃ高かった! コーヒー650円とかして、これ中目黒価格なんでしょうか? 中目黒怖い。上島珈琲なんて、UCCなんやから300円くらいにして欲しい。まあ座れたので、ひと休みして、お化粧したり、日記を書いたりしながら過ごす。あんまりゆっくりする時間もなかったので、1時間くらいで会場に戻る。目切坂とかいう坂を登って帰ったら、代官山意外とすぐだった。18時から開演。楽屋にいたら、今日の討議コーナーのゲストスピーカー佐々木敦さんがいらしたのでご挨拶。白崎映美さんのライブ、会場で見たかったけど、ちょっと元気がなくて断念。準備しつつ、スパパーンの出番。いつものように白ブリーフおじさんたちに塗れて、放送禁止歌、今日は「月経」と「イムジン河」を歌いました。UNITはそれなりに大きい会場だけど、スパパーンはメンバーがめちゃくちゃ多いのでやっぱり狭かった。しかし音はとても良い! 歌がめっちゃ良く響くのは、天才PA内田さんのおかげ。無事声が出てよかった。スパパーンのあとは、たぶんこのツーデイズの目玉であろう、討議の時間。アカデミックな方々が集まって難しいお話を80分。わたしは楽屋で休憩させてもらいました。結局討議が90分くらいあって、お次はやっと亜無亜危異。超大御所パンクバンドだけど、ベースの寺岡さんはやさしくってわたしを気遣って話してくれてありがたかった。ステージ上がると、花咲さんはまだブリーフ一丁でびっくりした。討議もブリーフでやらはったんですね。そして亜無亜危異でも当然、ブリーフでした。ダブルボーカルで「東京イズバーニング」と「ノット・サティスファイド」と「戦争小唄」と「竹田の子守唄」を歌いました。亜無亜危異に相応しくない、屁みたいな声で歌ってすみませんでした。天才PA内田さんのおかげで、わたしのちっさい声がちゃんと通って聴こえて感動した。内田さんはほんまにわたしが一番信頼しているPAさんなのです。亜無亜危異の歌を歌わしてもらうなんて、たぶん人生で最初で最後の経験、貴重な体験でした、ありがとうございました。ラストは全員でいつもの「平和に生きる権利」「不屈の民」を合唱しておしまい。あんなに押してたのに、終演はちょっと巻いててびっくりした。22時には全部終わっていた。しかし長丁場、一日良く頑張りましたわたし。明日もあるので打ち上げは行かずに帰路。帰りは恵比寿まで歩いた。イヤホンで怪談を聞きながら歩いたら結構楽しかった。帰りは山手線が運転中止だったので埼京線で帰った。西荻について、いつも西友の中を抜けて帰るんだけど、なんと店内をリードの外れた犬が走っていた。たぶんパグ。店内動物オッケーやったっけ? 飼い主どこいってん。

 

11.19日

7時に起きるも、やはり喉が変なまま。でもまあ、なんとか声出るのでよかったことにする。洗濯回して干して、はちみつ紅茶を飲んで、こたつで日記を書いて、今日も11時ぐらいに家を出て代官山へ。山手線はまだ止まってるので、埼京線で渋谷まで。渋谷で降りてから、恵比寿まで乗った方が近かったと気づいたけど、まあ時間はあるからゆっくり歩いて代官山へ向かう。UNITに入って、楽屋でちょっとダラダラして、リハへ。今日はわりと時間通り。スパパーンは昨日とメンバーが若干違って、編成が違うのでアレンジも違って、「月経」は昨日アカペラで歌った箇所が今日は初めてパーカッションと歌うんだけど、 リハで合わしたらリズムむずくて全然分からなくって困ったことになった。でももう本番しかない。練習しようがない。スパパーンはメンバー全員揃うのが本番だけとかなので、こういうのが本当に毎回怖い。リハ終わって、お昼代官山を散歩したら、道ゆくほとんどの人が犬を連れてて、なんじゃここ!となった。犬だらけやないか。しかも小型犬ばっかり。ちっさい白いチワワばっかり。ちょっと前に初台の喫茶店で犬責めに遭ってから、行く先々で犬犬犬なんだけど、これなんなの? わたし別に犬とくべつ好きじゃないので、全然うれしくない。蔦屋書店に行ったらめちゃくちゃ混んでて、本屋さんがこんな混雑するって、これはある意味素敵なことなんだろうけど、どうなんやろう。でも蔦屋書店、こんな広いのに、なんかいつも何も買えないんだよね。なんでやろね。スタバは大混雑なので座れるはずもなく、テイクアウトして楽屋に戻り、お化粧して準備して、トップのトリプルファイヤーを見る。かっこいい。吉田さんてタモリ倶楽部のイメージしかなかったけど、ライブではあのキャラクターは出したはらへんし、音楽はちゃんとかっこいいね。その昔、大森靖子ちゃん主催の大喜利大会でご一緒しましたねって話しかける元気はなかった。討議は最初聞いてみたけど90分は頑張れなくて楽屋に逃げる。楽屋で岸政彦さんの『にがにが日記』をちょびちょび読んだ。

今週は考えることもいっぱいあるし体調も悪いから全然本読めなかったけど、岸さんの日記はやさしい文章でほっこりするからこんなときでも読める。時間になったので支度して舞台袖へ。エレベーターですれ違った、討議に出ておられた方がおでこから流血したはったように見えたんだけど、乱闘でもあったんですかね。スパパーンライブ、」「イムジン河」を歌いました。昨日とアレンジが違う月経、パーカッションの方がわたしに合わせてくれたのでなんとかなってよかった。最後はUSAダンスや南妙法蓮華経ダンス(またタイムリーなこと)までやって、なんか完全に左翼みたいなパブリックイメージなってますが、わたしはツンツルテンのノンポリです。ひとつよろしくお願いします。中川五郎さんのライブを袖で見て、ラストに今日も全員で2曲。終わったら22時半。いや〜長い二日間だった。風邪ひいたのか熱ぽくて頭が激痛だったので、乾杯後瞬時に会場を出て帰路。ツイッター開いたら、朝倉某が負けてYA-MANが勝っていた。二日間、疲れたけど、ソロ活動では得られない体験がたくさん出来ました。ありがとうございました。

11.6〜12日記

11.6月

6時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲みながら日記を更新。それからわたしにしては珍しく、朝からお弁当作り。今日は恋人とピクニックに行くのである。お弁当、といっても炊飯器がない我が家。なので必然的にサンドイッチになります。にんじんサラダを作って、卵サラダを作って、コールスロー作って、ウインナーを茹でて、レタス洗って、あとは食パンに挟むだけの簡単なお仕事。お弁当箱に詰めて水筒にあったかいお紅茶を淹れて、一昨日Amazonで買ったレジャーシートを持って、12時に二子玉川で待ち合わせ。田園都市線で小さい頃から吉本新喜劇で見ていた芸人さんのY田H子さんをお見かけした。素敵な緑のワンピースを着ておられておしゃれさんだった。今日はピクニックの前に、恋人オススメの玉川大師さんに参拝に行くのである。ここ玉眞院こと玉川大師さんには地下仏遍照金剛殿という地下霊場があって、仏さんの胎内に、四国八十八ケ所のお遍路さんが巡るお寺さんのミニチュア版を作ったような形らしく、ここがかなり不思議な場所だった。本殿で参拝料を払って、案内されて地下霊場へ降りると、いきなり真っ暗闇、本当に漆黒の暗闇が訪れる。しかし懐中電灯や蝋燭などは禁止。恋人に手を引いてもらって、壁を伝ってなんとか前に進む。係の人が銅鑼を鳴らしておられるのが地下に響いてきて、仏さんの胎内を巡るというコンセプトが納得出来る。少し明るくなると、地下迷路にぎっしり小ぶりの仏像が並んでいて、なかなかの壮観。一つ一つ見ていくと、色んなお顔の仏像がいらっしゃる。八十八カ所巡りの仏像をギュとした空間では、自分の数え年の番号の仏像に手を合わせると良いらしく、番号を探してお参り、お願い事などをしてみる。仏像には飴ちゃんがお供えしてあって可愛い。しかしこんな真っ暗な鍾乳洞のような空間を、ちゃんと綺麗に保っておられるのは、誰かがお掃除しておられるのだろうなあと思うと、その施設維持力に感服する。地下霊場には15分くらいいたかしら? 地上に上がってくると明るさで目がチカチカした。平日の真っ昼間だけど、わたしたち以外にも参拝客何組もいらっしゃりなかなか繁盛していた。恋人と物販を見て周り(昨今はお寺さんでもTシャツなどグッズが売ってるのですね)。玉川大師さんを出て、行きとは違う道を歩いて、二子玉川駅まで戻る。歩きながら、恋人と何をお願い事したかという話題になって、恋人がお願い事した内容が、恋人の心のやさしさや清らかさを象徴した内容すぎてキュンとなった。さあどこでピクニックしようね? 最初多摩川の河川敷に行こうと思ってたんだけど、二人とも行ったことなくて不安だったので、結局渋谷まで戻って、代々木公園でピクニックすることに。わたし、ピクニックってほぼしたことなくって、そういえばむかーし光が丘遊園で大人数でやる秋のお花見みたいなやつは一回行ったっけ。少なくとも10年は行ってなかったので、すごく楽しくてはしゃいでしまった。芝生にレジャーシート広げて、寝転んで空を見上げる。隣には恋人が寝転んでいて、何この幸福感、完全にわたしリア充やんけ、みたいな気持ちになる。お天気も、暑くもなく寒くもなく、程よく木々の日陰もあるし、素晴らしいピクニック日和。手作りサンドイッチを食べながらまったりおしゃべりしたり、ゴロゴロ。

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こんなに幸せでいいんだろうか。代々木公園、ピクニックしてる人や、ウクレレ弾いてる人、管楽器の練習してる人、上裸でジョギングしてる人、芝生を刈ってる人などがいて、長閑でくつろげて最高だった。ピクニック、定期的にやりたい。夕方になって寒くなってきたので、片付けて渋谷まで歩き、いつもの人間関係でお茶しておしゃべり。わたしも恋人も割と下ネタが好きな方なので、いつも極々自然にそういう話で持ち上がってしまうんだけど、今日はチンカスとオリモノの話で盛り上がってしまった。どんなカップルやねん。今日も楽しいデートだった。

 

11.7火

4時に起きて、シャワー浴びて旅支度。といっても今回は一泊だけなので、リュックにパジャマと下着とタオル程度の準備。6時半ぐらいに家を出て、羽田空港へ。6時7時台は総武線も山手線も、京浜急行もめちゃくちゃ混んでいた。まあ、そらそうか。でも1時間ちょいくらいで羽田に着くので、成田よりはだいぶ近い。交通費も、成田までは3000円以上かかるけど、羽田は700円くらいだった。羽田第1ターミナルで搭乗手続き。いつもはやっすいLCCなので成田だけど、今回、JALがキャンペーン中で羽田〜大阪空港間を8000円という安いチケットが買えたのである。しかし、荒天の影響でだいぶ搭乗が遅れに遅れて、結局1時間ぐらい遅れた。飛行機はこれがあるからなあ。JALは機内も若干広めで快適。そしてドリンクサービスがあった! すばらし〜。たった1時間ちょっとのフライトなのに、CAさんが飲み物を配りに来てくれるサービスの行き届いたJALさん。でも到着もやっぱり遅れて、12時前にやっと着いた。伊丹からリムジンバスに乗って、難波に出る。バスだと一本で着くので大変楽。めちゃくちゃ久しぶりに難波に降り立つ。駅前が様変わりしてて全然わからん。なんとか日本橋の方へ歩いて、好きな喫茶店ロアに行くも、シャッターが降りていた。残念。どうしたんやろ。別に貼り紙もなく、定休日ってわけでもなく。ちょっと心配になる。しゃあないので近場の喫茶店を検索して、ビクトリアというところへ入る。普通によしもと芸人さんが二組座っておられた。ピザトーストとアイスコーヒーで一休み。

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その後、てくてく歩いて長堀橋まで。大阪久しぶりに来たけど、外人さんの多さに驚く。まあ渋谷もめちゃくちゃ多いけど、難波道頓堀界隈はもうほぼ外人観光客しかおらへん。色んな思い出を辿りながら、東心斎橋。珈琲専科城戸さんで、美人書店員ライターの千絵ノムラさんと待ち合わせる。千絵ちゃんと小一時間、プライベートな話で盛り上がる。またしても下ネタを言いすぎて、静かな純喫茶の風紀を乱してしまったかもしれません。その後、ヘアサロン夢屋という、夢夢子さんという素敵な美容師さんがやっておられる美容院へ。夢子さん、IKAZUGOKEを見に来てくれたり、杉作さん関係でもお会いしたことがあったのだけど、美容院にお邪魔するのは初。だけど、想像以上に素敵な空間すぎて感動してしまった。今日は千絵ちゃんがカットの予約をしてて、わたしは着いていっただけだったのだけど、次回大阪来る時はわたしも切ってもらいたい! 夢子さんこそ、わたしの理想のおかっぱを切ってくるはず! 何故なら、店内完全に昭和レトロポップでカオスで、可愛いものと卑猥なものが所狭しと置かれてて、美容院だけど夢屋にはテーマソングがあってそのカセットを売っていたり(赤犬のクスミヒデオさんが歌っておられる)、シャンプーなどの他に公式グッズの四十八手手ぬぐいがあったり、色々最高。(お土産に手ぬぐいを買いました)千絵ちゃんが施術してもらってる間に、夢子さんと千絵ちゃんとわたしと3人で、またしても込み入った性の話に花が咲いてしまって、きゃっきゃとグロマンについて話し合ったりして、あっという間に1時間半がすぎてしまった。プードルの可愛い髪留めを買いました。遠目に見たらリボンの形をしていてとても可愛い。

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ヘアサロン夢屋さんは、代官山の蔦屋書店で11月16日からフェアがあるそうです。イケてる公式グッズやシャンプーや、可愛い髪留めなんかもたくさん売ってるらしい。わたしも遊びに行きたいな。楽しくはしゃいでいたらもう16時半を回っており、わたしと千絵ちゃんは急いで御堂筋からタクシーを拾って、飛田新地の鯛よし百番さんへ。前回遊びに行った時に、作家の花房観音さんが、今度は鯛よし百番に行きましょうとお誘いくださっていて今回大阪に遊びに来たメインはこちらだったのです。飛田新地の中でも一際目立つ、大きな遊郭の建物は、現在は中が料亭になっていて(本当にご飯を食べる料亭です)、誰でも入れるようになっている。とにかく内装が絢爛豪華で美しすぎてうっとり。写真も撮りまくった。

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全部個室なので(昔はここで遊女さんがお仕事されていたわけです)、花房さんと千絵ちゃんと三人で個室でお鍋をいただきながら、これまた大いにシモの話で盛り上がる。ストリップ、スカトロ、飲尿、クンニ、グロマン、ずっとそんな話をしていたので、心底個室で良かったと思いました。わたしは大阪人ですが、もう14、5年東京にいるので、これでもすっかり東京に染まってしまったのやなあ、と実感した、というのは、花房さんのように現役の関西のおねえさんと久しぶりにおしゃべりすると、まあテンポが早いこと早いこと。そして話が止まらない。17時から始まった宴は、気づいたら21時を回っておりました。そして百番さんは4時間も居座っても追い出されない、素晴らしい料亭でした。お値段も、普通の居酒屋価格で、ドリンクも安かったし、これ都内にあったら頻繁に利用したいね。お鍋と下ネタを堪能し、3人で飛田新地内を少し散歩しながら、西成のドヤへ。わたしの定宿ドヤにチェックインしたのち、一階で待っててもらった千絵ちゃんと、今度は地下鉄で難波に出て、味園へ飲みに出かけることに。動物園前駅もめちゃくちゃ綺麗になってたし、難波も結構様変わりしててびっくりした。味園はまずはマンティコアへ。ここは赤犬のベースのリシュウさんがやってるバーで、大阪来るたびに大体遊びに行っている。しかし、コロナ以降大阪にライブすることも無くなっちゃって、3、4年ぶりにやってこれた。千絵ちゃんをリシュウさんに紹介していると、なんとリシュウさんは人生で初めて見た演劇が、下町唐座の『さすらいのジェニー』だったそう。緑魔子さんのジェニーを見ていたとは!羨ましすぎる! そしてその後10年ぐらい前にもリシュウさんは近畿大学時代の唐さんの一派がやってる『風の又三郎』の劇中歌を作ったりもしたことがあるらしく、現在のわたしと似たようなお仕事もされていた! リシュウさんはベーシストだけど音響も出来るからわたしも西成の難波屋でライブする時にPAしてもらったり、あとデザインもお達者だし、味園の人気バーのマスターでみんなに愛されておられて多彩なお方、わたしも大阪帰ったら会いに来たくなるんだよね。終電まで楽しいひと時ありがとうございました。もう一軒、銭ゲバにも行きたかったけどもう終電が終わってしまう、大阪は終電が早いんや、ということで、千絵ちゃんと御堂筋線へマッハで駆け込む。なんとか乗れた。千絵ちゃんは大国町のビジネスホテル泊なので一駅でお別れし、わたしは動物園前で降りて、いつものドヤへ帰宅。深夜なので日雇い労働者のおじいたちは寝静まっておられて、大変静かだった。シャワー浴びる元気はなく、パジャマに着替えて、ヤニで煮染めたような茶色の天井を眺めながら、アイホン触りながら寝た。

 

11.8水

5時頃に物音で目が覚めて、隣室の日雇い労働のおっちゃんたちが出勤したりする音かしら、とか想像しつつ、わたしはもうちょっとまどろんで、7時半くらいに起きて洗面台に顔を洗いに行った。もうみんな出払ったあとなのか、誰ともすれ違わず。西成は朝がとても早い。7時半でもうお寝坊さんである。着替えてのんびり支度して、9時くらいに一階で鍵を返してチェックアウト。それから動物園前のバス停からバスに乗って、北加賀屋へ。今日は大阪の行きたい喫茶店を片っ端から回りまくる日。まずは北加賀屋のコーヒーサロンチロルさん。ここは植木鉢にお花がたっぷりで、三体の天使像が飾ってある外観から素晴らしく、店内もステンドグラスや天使像や、可愛いものがたくさん、100点の喫茶店。モーニングもこの可愛さ!

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丁寧に作られたサンドイッチがまあるくお花のよに盛られてて、フルーツもついてて、もう全てが完璧な喫茶店なのです。ママさんのやさしい大阪弁にほっこりとさせていただきつつ、1時間くらいのんびり優雅な朝を過ごして退店。またバスで動物園前まで戻る。二軒目はカフェ・ド・イズミさんという、動物園前のドンキのそばの小道を入った喫茶店。なんだけど、去年すぐそばに例の星野リゾートが出来てしまったので、もしかしたらもしかするかも、と少し不安だった。でも行ってみるとちゃんと開店してくれててひとまずホッ。だけど、お客さんが外人さんでテーブル全部埋まっててびっくりした。メニューも英語表記のものに変わってて、ご高齢のマスターとママさん、忙しい上に、やはり外国のお客さんは言葉も通じないしでちょっと大変そうだった(わたしがいた時間帯、布おしぼりでダイナミックに鼻を噛む外人さんがいて、ママさん日本語で注意するんだけど、伝わってるのか微妙で、なんとももどかしかった)。コーヒー300円だし、プラス150円とか200円とかで選べるサンドイッチをつけられる。とにかく全てがお安いお店なので、なんだか申し訳なくなっちゃう。チキンサンドを頼んだら、グリルチキンはちゃんと細かく下ごしらえがされた上品なチキンが挟まってて、パンも普通の食パンじゃない、まるくて薄めのサクサクしたやつで、アイスコーヒーもちゃんといっぱいずつドリップしてくれていて、とっても美味。カウンターで、マスターの可憐な仕事ぶりを拝見して感動しながら、1時間くらいのんびりさせてもらって、以前のような近所のおばちゃんたちがいなくなってしまったことに心配しながら店を出ました。わたしが出た後もすぐに外人さんが新たに入店していった。あの大量の外人さんたちは星野リゾートのお客さんなんだろうか。たぶん、星野リゾートから一番近い喫茶店やもんな〜。西成がこうやってどんどん変わって行くのは、やっぱり遺憾だな。そのまま新世界の方へ歩いて、今度は通天閣の真下の、喫茶ドレミさんへ。ここも昔から大好きな喫茶店。ここ数年ですっかり若い子たちに見つかってしまって、この日も平日昼間から若い子ちゃんで大賑わいだった。一人用の席がちょうどあいていたのですぐ通してもらえた。正直、もうお腹いっぱいなのだけど、せっかくだからここでしか食べられないものを。ということで、普段頼まないフルーツポンチを頼んでみた。すると、フルーツパフェが来てしまった。

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どどん。せっかくなので、いただきましょう。美しく飾り切りされたりんごにオレンジにキウイにバナナ。グラスの中にはアイスクリームとストロベリーシロップ(かき氷の蜜のような味だった)と生クリームがたっぷり。コーンフレークでかさ増ししていないのでしっかり下までクリーミー。なかなかのボリュームだったけど、最後まで美味しくいただきました。わたしがパフェ食べてたら、前のテーブルに98歳のおばあさまを連れて70代くらいの娘さんが一緒に来ていて、どちらもご高齢なのに、プリンとピラフを一人一人前ずつ頼んで召し上がっておられて、なんだかほっこりした気持ちになりました。たくさん食べるおばあちゃんって、いいものですね。帰りは新今宮駅まで歩いて、環状線で梅田へ。最後に第一ビルのマヅラ喫茶店に行こうと歩くのだけど、梅田もすっかり様変わりしてて、どこ歩いてるのかわからんようになって諦めそうになった。なんとか到着してみたけれど、ここ数年ですっかりマヅラも大人気店になっていて、広い店内、ほぼほぼ満席だった。マヅラはおそらく店員さん服装自由の様子で、一人とても綺麗なおかっぱで丸メガネをかけていて、歩き方や所作が一際美しい女の子がいて、その子に注文。

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流石にもう何も食べられない。だけど普通にコーヒーだけじゃなく、なんかちょっと違うものを、と色気を出してアイスクリームコーヒーというものを飲みました。コーヒーフロートでした。隣のテーブルに、マッチングアプリで出会いたてのカップルがいて、女の子はぐいぐい行くんだけど、男の子はあんまり乗り気じゃない感じが、ダダ漏れていてちょっとおもしろかった。1時間くらい読書して退店し、丸ビル前からバスに乗って、伊丹空港へ。今まで関空ユーザーだったけど、大阪に目的地がある場合は絶対伊丹やな。市内まですぐやしバス一本やし安いし。しかし今日は暑い。空港内も気温調整おかしくないか?てぐらい暑かった。機内搭乗手続きして16時過ぎに飛行機へ乗り込む。機内も暑いやないか。え、これわたしだけですか? 汗ばみながら羽田に到着。京急に乗るも一向に品川につかず、おかしいなと思ったら横浜行きに乗っていた。反対方向やんけ! 焦って降りて乗り換えた。だっておんなじホームから出るねんもん。京急トラップ、くわばらくわばら。なんとか無事西荻に到着。一泊だけだったけど、短い間に大阪を堪能出来たので大満足だった。

 

11.9木

なんだか身体がだるくて起きれなくて、目は覚めてるのやけど布団でダラダラする。来年、楽しそうなライブのオッファーをいただいた。洗濯して掃除して、ちょっとダラダラして、午後から出勤。月末からの新規現場オープンに向けて、新人研修が4人も入ってて、もはや誰が誰かわからない。ひとり、公認会計士を目指して勉強中の28歳の男の子がいて、その子は教えたらちゃんとノートにメモって勉強してくれるし、早稲田の院まで行ってるのでオツムも賢くて覚えが早く、残ってくれたらええな〜と思った。だけど先週入った60代のロールスロイス乗り回し金持ちおばさんが、やはりアルバイトなんてしたことないからか色々履き違えていて、まだ仕事も全然出来ないのに、仕事中座ってスマホ触ってて、おいおい待ってくれ、となった。でもそれは教育係の21歳純朴ボーイ(社員志願中)が仕事中に隙あらばスマホ触ってるからで、ここの職場は仕事中にスマホオッケーなんやって思ってしまうのも仕方がない。という悪循環を傍目に見てイライラしてしまう、自分にも嫌になる。先が思いやられるぜ。23時半まで働いて帰路。

 

11.10金

7時に起きてシャワー浴びてコーヒー飲んで、一昨日近所にオープンしたオオゼキに行ってみようかと思ったら雨が降ってきたのでやめた。西荻はスーパーは西友さん一択だったから、オオゼキが出来るのはかなりうれしい。とはいえ、うちからは徒歩10分くらいかかるし、閉まるの早いからあんまり行けないけど。早めに家を出て、渋谷の人間関係でiPad開いてちょっと原稿。ちんぺろ編集者から2ヶ月以上返答がないので4日前に再度連絡したのにまだ返答がない。また捨てられるんやろうか。もしそうなら、F社さんを一生恨みます。15時から出勤。またしても新人研修が4人。今日は19歳の男の子がいて、もはやわたしの娘でもおかしくない。おばちゃんになんでも聞いてや〜と、おばさんムーブで振る舞っているわたし。60代ロールスロイスおばさんは、昨日スマホを注意されたにも関わらず、今日もふら〜といなくなって影に隠れてスマホを触っている。もうあかんのちゃう、このおばさん。そしてお客さんに謎に女を使って接客していて、常連さんの可愛いおじいちゃんに「素敵なお召し物ですね」とか言ってボディタッチしてぐいぐい近づいてエレベーターまでついて行ったりして、その間仕事ほったらかしで、正直もうクビにしてほしい。なのに所長には謎にやる気あるアピールしてて、辞める気はさらさらなさそう。先が思いやられるなあ、とお花屋さんボーイと言い合う。夜は平和にすぎて23時半退勤。ふぉいが絶賛していたのでNetflixで見始めたアニメ、『サイバーパンク』がめちゃくちゃいい。音楽が全部洒落てて、絵柄もかっこよくって、わたしがアニメ全般に持っている苦手要素が全部なくて、これは良作や。

 

11.11土

二度寝三度寝に成功し、なんと9時まで寝た。昨日は3時半に布団に入ったので、5時間半くらい寝た計算。すごい!快挙である! 久しぶりにいっぱい眠れた。寝てない自慢じゃないけど(注:寝る時間は十分あるのに眠れないだけ)、万年不眠症人間なので毎日2、3時間しか寝てないので、6時間近く眠れるなんて夢のようでほんとに変な夢も見たのだけど、たくさん眠ると1日が本当に快適なことを知りました。毎日これくらい眠れるよう精進したい所存です。起きてシャワー浴びて、さむ! こたつであったかいコーヒー飲む。11月になっても暑くて変な気候やった今年、やっと冬が見えてきた。これからあっとゆうまに極寒になるんだろうか。またカイロまみれの日々がはじまる。冷暖房がない我が職場、冬は極寒なのである。今日は文学フリマに行きたい気持ちもあったけど、流通センターまで行って、さささっと買い物して渋谷戻って出勤、とシームレスに動ける自信がなかったので諦めてしまった。いつも通りに吉祥寺の図書館、からのいつもスタバ。このスタバ、金髪メガネでおしゃれな可愛いお姉さん店員さんがわたしのこと覚えてくれてて、今日は名前を聞かれた。スタバのこういうホスピタリティがギンギンの感じ、若い頃のわたしなら居心地悪く思うんやろけど、もうおばさんになったので今は素直にありがとうございますって受け取れる。カフェミストのグランデサイズ、アーモンドミルク変更、エクストラホットのカスタム注文をお願いして、大テーブル席で日記を書きまくる。今週もボリュームがやばすぎる。15時から出勤。今日も新人祭りでドタバタ。23時45分まで働いて帰路。

 

11.12日

今日もいっぱい寝たかったのに全然眠れなかった。昨日はまぐれだった。6時半には起きて、シャワー、コーヒー。しかし寒い! 今日はいちだんと寒い。こたつに埋まって午前中は亜無亜危異の歌の練習をする。たぶんバンドでの練習は当日リハのみだと思われるのでびびっている。放送禁止歌の練習も。それから日記の続きを書いたりして、支度して出勤。日曜日らしくばたばた働く。休憩中にブレディみかこさんの『私労働小説』読了。

イギリスでは、低賃金で社会的にも軽視されている職業のことをシット・ジョブ(クソのような仕事)と呼ぶそうなんだけど、まさにわたしが今まで就いてきた仕事、労働が全部それやんけ、と思った。わたしは音楽や執筆では全然食えないため、労働として、ウェイトレスやコンビニ店員や駐車場係員なんかをやってきたけれど、どれもまさにシット・ジョブ。わたしの母親はなかなか傲慢と偏見に満ちた女性だったので、小さい頃、スーパーでレジを通ったあとに小声でわたしに「こうゆう仕事にだけはつかんといてな」と言っちゃうような人だった。あのひとことをわたしは今も忘れてない。わたしはそんな母への反逆心もあって、わざとそういうシット・ジョブばかり選んでいたような気もするし、実際それが身分相応だとも思っている。残念ながら職業に貴賎はある。高校教師だった母親にそう教わったし、38歳まで生きてみて実感としてもやっぱりそう感じる。23時45分仕事あがって帰路。しかし今週の日記は長かった! 1万字弱。過去最長かも。お読みくださった方、ありがとうございました。

 

10.30〜11.5日記

10.30月

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで日記を更新し、明日のワンマンのピアノの練習。1時間半ぐらいダラダラピアノを弾いて、支度してお出かけ。の前に、銀行に行ってお金おろして、家賃を手渡しに不動産屋へ。お家賃帳にハンコ押してもらう。なんて原始的なやり取り。令和と思えない。電車に乗って阿佐ヶ谷で途中下車して、gionでモーニング。

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1時間ぐらい読書して、再び電車、今日はちょっくら池袋へ。池袋に行くときは一応ジュンク堂に寄るようにしている。大きい本屋さんって、気分あがるよね。文芸書の3階をくまなく見て回って、岸政彦さんの『にがにが日記』の単行本が出ていたので購入。15時過ぎに池袋西口で恋人と待ち合わせ。先週は会えなかったので、ちょっと久しぶりな気持ち。わたしは長年、超ドライな女だったので、デートは月イチで十分やったのに、今の恋人と出会ってから、いっぱい会いたい!毎日でも会いたい!みたいになっていて、そんな自分にびっくりしている。年齢もあるんだろうか。この歳で恋にうつつを抜かしているなんて、きしょいですかね。恋人と、まずは金券ショップクエスト。今日は映画を見るんだけど、金券ショップを回って割引券探し。Googleマップ見ながら3つくらい回ったけど、どこにもなかった。完全に無駄足だったけど、恋人とおしゃべりしながら歩いてるだけで楽しいので全然オッケ! ということで、ロサ会館の映画館へ。チケットを買って、近くの喫茶店、ドリームコーヒーさんへ。ここは都心にありながらあり得ない安さの喫茶店。アイスコーヒー230円。たぶん都内最安。近くに立教大学あるから、学生さんの溜まり場になってるのようで、店内ほぼほぼ満席。なんとか大テーブルにふたつ席を見つけて座る。恋人とスナッフフィルムの話なんかして、平日のお昼間から危険なトーク。時間になったので、ロサ会館に戻る。白石晃士監督の映画『決して送ってこないで下さい』をやっと鑑賞。ホラーはホラーなのだけど、所謂おばけが出てきてきゃ〜みたいな映画ではなくて、白石さんの新しいスタイルの作品だった。恋人同士の、ドメスティックなやばい関係、言葉のバイオレンス、でも白石さんは常に女子側の味方で、ちゃんと女の子が復讐成功するので、嫌な気持ちにならなかった。誠実な白石さんのお人柄が伝わる、いい映画だった。コワすぎのようにエンタメに振り切ったのもいいけど、わたしはこういう、派手じゃないけどじわっと来る作品が好きなので、この路線のを今後も期待したい。デート映画ではない、という前情報だったけど、わたしたちは見終わった後別に気まずくなることもなく、寧ろ喫茶店で話してた内容とちょっと繋がる部分もあって、鑑賞後もワイワイ楽しくおしゃべり。ご飯食べようと、芸劇横のサイゼリヤさんへ。すごい混んでてびっくり。少し並んで、なんとか着席。きのこのピザと、マカロニのトマト味のやつと、青豆の温玉サラダ(好物)を頼んだらピッタリ1000円。安い。おしゃべりしながらゆっくり食べていたらすごくお腹いっぱいになった。今日は喫茶店に行って、映画を見て、サイゼリヤご飯、デートらしいデートをしっかり楽しんだのに、一人3000円もかかってない! 素晴らしい! 明日も会えるので今日は早めに解散。幸せな1日だった。

 

10.31火

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでりんごを食べて、午前中早稲田のマリアパジムへ。スーさんとマンツーマン。おしゃべりしながら、たくさんミットをやってもらって、スパーリングもして、最後に筋トレもやった。懸垂をやったんだけど、当然自分の力だけで身体持ち上がるわけがないので、スーさんに腰を持って補助してもらう。後半はどちらかというとスーさんの筋トレになってたんちゃうかな? 腹筋ローラーもやった。実はおうちにも腹筋ローラーあるんだけど、もう全然やっていないのでかなり久しぶり。こら明日は盛大に筋肉痛や、と思いながら、でもとても楽しい1時間半だった。柔術は今日はライブなのでやめにして、着替えて帰路。西荻に戻って、行きつけのそれいゆさんへ。

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O杉さんが、可愛いシナモントーストを出してくれた。元気をもらった。食べて飲んで、帰宅し、ライブの通し練習を2回ほどやって、着替えて支度して夕方家を出る。よるひるについて、今日はいつもの弾き語りだけじゃなく、iPadを使うのでそのリハを入念に。一瞬ひやっとしたけど、無事ちゃんと音が出て良かった。19時半開場。今日もなんやかんやほぼ満席のお客さま、お越しくださりありがとうございました。女優の小林麻子さんや、画家の金田アツ子さん、大好きな人がきてくれて嬉しかった。新曲もやりました。結構恥ずかしい内容の歌ですが、今のわたしが最大限に盛り込まれた歌でした。実は恋人も来てくれていて、初めてライブを見てくれたんだけど、どうなんやろう、恋人の生々しい歌を聞かされるとしんどくなったりしないかなあと心配。そういえば歴代の恋人も、わたしは大体恋愛をすると歌を作ってしまうので、自分のことを歌にされたりして嫌がる人もいたなあ。「わたしのライオン」は、当時の恋人に一旦禁止にされた歌でした。(その後、お別れしたのでわたしが勝手に解禁したけれど)最後のMCで話した、日記にも書けないような話、麻子さんが、警察行った方がいい!と心配してくれていて、そうか、これはそのレベルの出来事なのか!とやっと自覚しました。ライブは無事終わって、恋人とgionでささやかな打ち上げ。

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恋人と喫茶店で打ち上げなんて最高やんか。わたしはワッフルを頼んだ。ジャムとバターとクリームとあんこ、4種類もついてくるゴージャスな逸品。恋人にはgionのナポリタンをぜひ食べて欲しかったので、食べてもらえて良かった。今日は恋人にライブを見てもらえたので、なんかある意味特別な記念日になりました。お客さんからたくさんお菓子をいただいたのは、今日がハロウィンだったからかな。ありがとうございました。大事にいただきます。

 

11.1水

7時に起きて、シャワー浴びて、今日も午前中ジムへ。今日もスーさんとマンツーマン。昨日今日ととても贅沢な時間。今日は最初に筋トレをして、その後シャドー、ミットたくさん。昨日の懸垂で背中と肩が絶賛筋肉痛。でも今日も筋トレで、懸垂バーに極太ゴムを引っ掛けてゴムを持ってジャンプスクワットをたくさんした。スーさんが腰を支えて勢いをつけてくれるので、ビヨーンと天井届きそうなぐらい跳べて、めちゃくちゃ楽しくてきゃっきゃとはしゃぎながら筋トレ出来た。スーさんは本当に生徒を楽しませてくれる最高のインスタラクターさんやなあと改めて思った。終わって、RIZINの特番みたいなやつをちょっとみんなで見てから、着替えてジムを出る。バスで新宿まで出て、喫茶グループさんでミックストースト。

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相変わらず美しい断面。スープもサラダもフルーツも。贅沢なおランチ。綿谷りささんの『嫌いなら呼ぶなよ』読了。

ラストの短編、「老は害で若も輩」が爽快で最高で爆笑しながら読んだ。作家とライターと編集者の、原稿直しが元で悪口嫌味合戦が繰り広げられるんだけど、全員出版業界の人だから文才があるだけに、嫌味の精度がめちゃくちゃ研ぎ澄まされていて本当に素晴らしかった。作家の名前が綿谷だったので、これ実話なのやろうか。繊細ヤクザという言葉が、わっかる〜!と膝を打った。その後、テアトル新宿に移動して、金子正次脚本主演の名作『竜二』を見に行った。テアトルの階段で写真家のK子山さんにばったりお会いして少しおしゃべりした。20代、TSUTAYAのVHSが擦り切れるほど見た『竜二』。スクリーンでは初めて、10年ぶりぐらいに見たけれど、やっぱり今見ても色褪せない名作だった。しかし金子正次さんが当時まだ32、3歳ということに衝撃を受けてしまった。わたしより全然年下やんけ。なのにあの貫禄、あの大人の色気。ラストシーンの初台の商店街は何回見てもジーンとしてしまう。竜二への想いは、喫茶店連載の第26回で詳しく書いてるので、良かったら読んでね→https://note.com/modern_lotus226/n/n0b60ff7b844f   平日のお昼なのに結構満席で、しかも如何にも竜二に影響受けてます、て感じの、グラサンかけたおっさんやお兄さんがいっぱいいて、みんな終わった後は心なしかちょっと胸張って大股で歩いてて、それを見てなんかほっこりした気持ちになりました。終わって、帰りに紀伊国屋書店へ。1冊買って帰宅。夜は部屋でだらだらおうち時間を満喫した。CBD吸ってチル。

 

11.2木

7時に起きて、シャワー、コーヒー、洗濯して掃除しして、吉祥寺、いつものスタバで読書。一昨日、門ちゃんに勧めてもらった大江健三郎の『取り替え子』を読み始める。

「豆ハーモニカ」というワードが出てくるんだけど、男性が女性器を舐めるあれを想像してしまってクスっとしてしまうわたし。下品でごめんなさい。14時から吉祥寺のスタジオNOAHで太陽肛門スパパーンのリハ。行ったら誰もまだ来てなくて、しかも小さい部屋で、ここにスパパーン勢入ります?と訝っていたところで花咲さん到着。最初はわたしと花咲さんの2人だけらしい。雑談しつつ、課題曲の打ち合わせ。スパパーンは11月18、19日に代官山ユニットで放送禁止歌のレコ発ライブがあるんだけど、この日わたしは、以前から歌わしてもらってる「月経」に加え、「チューリップのアップリケ」、それからこの日はゲストで出演されるパンクバンド亜無亜危異のボーカルさんが欠席されるので、代打でわたしと花咲さんが歌うらしく、その曲決めなどもした。わたし、申し訳ないのだけど、亜無亜危異の曲聞いたことないし、そもそもパンクバンドの音圧にわたしのひ弱な歌声がちゃんと聞こえるのか心配しかない。まあ頑張ろう。普段見られないわたしが見られるので、興味ある方は18、19日、代官山ユニットへお越しください。スタジオ終わって夕方、そういえばお腹減ったなあ、今日朝りんご食べただけやったと思い出して、ドンキで焼き芋を買って、食べながら吉祥寺駅。から目白へ移動して、夜は鬼子母神さんで紅テントを立てて公演中の唐組さんへ。2回目の『糸女郎』を観劇。明大前のときより、さらにさらにパワーアップしていて、役者さんたち全体のテンポ感が気持ち良すぎて最高だった。この日は声を出して笑うお客さんが多めだったので、ドッカンドッカン受けてて、わたしも声出してたくさん笑った。隣に20代のカップルが座っていたのだけど、彼氏が誘って彼女は初唐組らしく、「携帯電話はお切りください」と事前注意されると「え〜たまごっちあるから切りたくないんだけど〜」とか呟いてて、彼女は無理やり連れてこられた感満載だったのが、一幕終わって休憩入ると「やばい! やばすぎる! すごい!」と語彙力ないなりにめちゃくちゃ感動してるのが隣のわたしにもビシバシ伝わってうれしかった。愛ちゃんの耳コーヒーも「どうなってんの?!」と彼氏と興奮気味に話してて、わたしはニヤニヤが止まらなかった。たくさん笑ったけど、ラストの美しさには今日もめちゃめちゃ感動して泣いてしまった。こんなに笑って泣かされて、心動かされる2時間って、なかなか体験出来ないよね。終わって客席で女優の兵藤公美さんとばったりお会いし、テントを出たところでサンプルの作演出松井周さんと俳優上瀧雅大さんにもお会いして、越後妻有アートトリエンナーレヘンゼルとグレーテルをやった時のメンバーが偶然大集合してうれしかった。新潟の山奥に1ヶ月弱住み込んで、みんなで同じご飯を食べて温泉に入って、劇場を建てて、演劇を作った、わたしが演劇始めたての頃にご一緒した、思い出のメンバー。恐ろしいことにあれはもう8年前なんやね。あそこでわたしは唐組の久保井さんと出会って、いつの間にか劇中歌を作らせてもらえるようにもなったわけだけど、あの夏の越後妻有の1ヶ月がなかったら、今のわたしはなかったなあ。鬼子母神さんの社務所で乾杯。なんか知ってる顔の人がいる、と思ったら、巻上公一さんだった。偶然巻上さんも越後妻有トリエンナーレに何回も参加しておられたので、越後妻有話で盛り上がった。楽しくみんなでワイワイとおしゃべりして、伝統の唐組汁まで御相伴にあずかり(おいしかった!)23時半くらいに久保井さんと帰った。帰って、恋人に巻上さんのMVを教えてもらって見たら、ぶっ飛びすぎててひとつも意味が分からなくって最高だった。

 

11.3金

某所でダニ被害に遭ってしまい、ここ数日身体中が痒くて掻きむしっている。わたしは持病で免疫抑制剤という薬をもう10年以上飲んでいるので、あらゆる免疫がよわよわなため、虫刺され如きでも異様にひどくなる。ダニは、昔働いてた喫茶店の更衣室に沸きまくってて地獄を見たのだけど、あれと同じぶつぶつが今身体中にできてて、ダニは柔らかい部位がお好きなんだけど、今回初めてヘソ穴をいかれまして、ヘソがぷくうと腫れて現在出ベソです。薬局で、薬剤師がいる時しか買えない医薬品扱いの高い塗り薬を買って塗りたくっている。辛い。今週は労働が週3という楽々ウイークで、今日は4日ぶりの出勤。駅に行ったら電車が休日ダイヤで、そうか、今日祝日なんや、と気がついた。祝日なので忙しいかなと思って危惧していたけど、夜はそこまで忙しくなかった。お花屋さんボーイとのんびり働き、23時半退勤。

 

11.4土

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、ちょっと家事をして、午前中吉祥寺図書館からのいつものスタバ。iPadでしこしこと日記を書く。15時から出勤、すると本社のエリアマネージャーの人が来ていて、急遽面談。この方、わたし初対面だったんだけど、ちょっと出会ったことがないレベルでずっと白眼剥いてる人で、いやどちらかというと、常時白眼で、たまーに黒目を剥くって感じかな。デフォルトが白眼。結構しんこくな話し合いをしてるのに、白眼が気になりすぎて全然話が頭に入ってこない。笑いそうになるのをなんとか堪えて耐えた。実はわたしも白眼剥きがちの人間で、考え事してるときや、はたまた無になってるとき、力抜いたら白眼になっちゃうんだけど、人の振り見て我が振り直せ、とゆうのがしみじみわかった。あれは、きしょい。気をつけよう。休憩時間読書は安部公房。何故か安部公房ブームが来ていて、ベーシックな『壁』から読んでいる。

偶然、名前がなくなった主人公の話で、唐さんの糸女郎とつながった。23時45分まで働いて帰路。

 

11.5日

6時に起きたら、RIZINアゼルバイジャン大会、なんと鈴木千裕がケラモフに勝ってチャンピオンになっていた。うそでしょ。しかも下からの蹴り上げからの鬼パウンドとゆう、駄々っ子の大暴れみたいな勝ち方をしてて笑ってしまった。千裕やっぱり強いんやね。チームが優秀なんもあるんやろね。でも強くても千裕はどうしても応援出来ない、好きになれない。マイクが寒いし、おもしろくない。わたしはやっぱり格闘技においても、おもしろで判断してしまう。あ、でも千裕、今回の試合はおもしろかったよ。午前中、明日のピクニックのお弁当作りのために買い出しに行った。明日はピクニックに行くのです。楽しみ。15時から出勤。モデルくんは日芸の学園祭に行き、すっかり触発されて絵を描き始めたらしい。見してもらったけど、まさかの抽象画で、ぱっと見はインクをぶちまけたようにしか見えなくて感想に困りました。でも楽しそうなのでいいことやなと思いました。23時45分まで働いて帰路。

10.23〜29日記

10.23月

6時半に目が覚める。シャワー浴びてコーヒー飲みながら日記を更新。今日はライブで初めての試みをするのだけど、それに使うケーブルがないことが発覚したので、朝イチで吉祥寺のヨドバシへ買いにいく。オーディオコーナーをうろうろして、なんとか目当てのケーブルを発見して購入。すぐに退散。帰って、今日のライブのトイピアノの練習。通しで何回かやって、トランクにトイピアノをタオルケットに包んで入れる。トイピアノの持ち運び方法は毎回悩む。今までずっと、手作りリュックに無理やり入れて背負って持ち運んでいたのだけど、歩きながらトンチントンチンとめちゃくちゃ音が鳴って、ちんどん屋さん状態になって、すれ違う人に二度見されるので今回からトランクに入れることに。繊細な楽器なので、ガラガラ引き摺る振動はあんまりよくない気がするけれど、他に浮かばないのでひとまず一回トランクインでやってみる。着替えて支度して、13時半くらいに家を出る。物販もあるし、結構大荷物。エレベーター難民になって渋谷駅で右往左往。田園都市線に降りるエレベーターが見つからず、結局担いで階段で降りる。三茶について、リハ前に好きな喫茶店、セブンへ。オムナポという、ナポリタンを薄焼き卵で包んであるやつを注文。これおいしいんだよね。

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おなかいっぱいになって、アイスコーヒーでひと休みしてから、本日のライブ会場、ヘブンスドアへ。今日はアウトデラックスでわたしの回が放送された日に二本立てで同じく出演されていた十四代トイレの花子さんが企画で呼んでくれたライブ。花子さんにご挨拶して、楽屋を教えてもらい、準備、リハ。ライブハウスなのに、地べたに座ってトイピアノを弾きながら歌うという、なかなか無理あるスタイル。今日は3曲ほど、iPadでオケを流しながらトイピアノ弾いて歌う曲もあるので、それの音量調整をメインにやった。リハ終わって、3階の楽屋でお化粧したり準備。ちゃんと快適な楽屋があるところで安心。楽屋、だいじ。ちゃんと落ち着いてコンセントレーション出来る場所がないとあかんタイプの人間なので、楽屋がないライブハウスは本当に苦手。今日はわたし以外、全員アイドルなので、客席も辛い感じなので、ギリギリまで楽屋で待機。自分の出番少し前に客席に降りたけれど、案の定アイドルとオタクがから騒ぎしていて辛い。出番になって、地べたにトイピアノ置いてライブ。急におばさんが葬式のような暗い歌ばっかり歌い出して、アイドルを見に来てから騒ぎしたいオタクの皆さまには申し訳ないことをした。iPadの曲も無事トラブルなくやれたし、新曲も歌えたので、個人的には満足した。終わって楽屋で片付けて、トリの花子さんを見に客席へ降りる。花子さん一個前の方が、オタクを個人攻撃してサディスティックにいたぶり倒してて、見るに耐えない感じだったけど、オタクはよろこんであれで正解なんでしょうね。客席の端っこで死んだ目をしてたら、スキンヘッドの外国人の方がカタコトで「すばらしかった! ドリンク奢るよ! 何飲む?」と言ってくれて、オレンジジュースを買ってくれた。花子さんが始まって、最初ライブの諸注意の看板持ち?を花子さんに任命されてやらせてもらった。花子さんはカテゴリーで言うとアイドルなんだろうけど、曲もパフォーマンスもめちゃくちゃかっこいいし、エンターテインメントとして完成されているので感動的ですらある。食品をばら撒くパフォーマンス(今日は大量の輪切りレンコンと糸こんにゃくを投げまくり、小麦粉的な粉もんをぶち撒け、紅茶を口に含んでオタクにぶっかけていた)も、最後にオタクたちにお掃除させるところまでちゃんとエンターテインメントになっている。色々あったけど、今日のイベントタイトルは『月曜日の地獄』だったので、確かに地獄だったな〜と思いながら物販。わたしだけアイドルじゃないおばさんだし、まあ、誰にも見向きもされないやろうな、と物販を並べて死んだ目をしたら、何故かめちゃくちゃ物販が売れた! アホみたいに売れた! ジュース奢ってくれたスキンヘッドの外人さんが、ビニ本を手に取って「エロ本!」とよろこんで買って行ってくれた。他にも、全商品買ってくれるお客さんもいたし、持っていった商品ほぼ全部売れて、オタクって羽振り良くて温かいねんな、と思った。ありがとうございました。帰りに店主らしきおじさんとお話して、12月30日に、まさかの対バンに混ぜてもらえることになった。この日は音楽の人はいないらしいけど、普通にファンな某集団とご一緒出来るので怖いけど楽しみです。物販分ごっそり軽くなったはずなのに、帰り道は疲れてるからトランク激重に感じた。超絶アウェイ現場で疲れたけど、いい経験が出来ました。見てくれた方、物販買ってくれた方、花子さん、ありがとうございました。

 

10.24火

今日は休日。7時に起きて、洗濯して掃除して、10時くらいに家を出て、早稲田のマリアパジムへ。着いたら下駄箱にシャボン玉が置いてあり、スーさんがベランダでシャボン玉をしてくれた。柔術黒帯MMA現役チャンピオンのジムの代表が、朝からベランダでシャボン玉。可愛くて最高やんか。キックボクシングのクラスはわたし一人だったので、スーさんにみっちりミットやってもらえて楽しいひととき。1時間終わって、すーさんと床に寝転んでゴロゴロしていたら、ジムの事務員さんが登場。3人できゃっきゃと楽しくおしゃべり。このジムの事務員さん、なんとわたしが12年働いてた新宿の喫茶店にめちゃくちゃ来てくれていたらしい。驚き。絶対接客してるわ。共通の知人もたくさんいらっしゃる様子。今日、スーさんが「柔術サブカルです」と言ってて笑っちゃったけど、ジムの事務員さんもスーさんも、サブカル界隈にいるお兄さんたちみたいにおしゃべりが楽しい方なので、わたしも居心地ええんやわ、と思った。マリアパジムは格闘技ジムだけど、脳みそまで筋肉で出来てるような人はいないし、文化系サブカル人も馴染みやすいほっこりしたジムです。午後から柔術のクラスも受けることにして柔術着を着せてもらっていたら、元RIZINラウンドガールの美人会員さんがいらっしゃり、2人で柔術クラス。腕十字や三角絞めの他、抜け方や起き上がり方なども習ったけど、難しくて脳みそから煙が出る。まだ2回目なので全然わからない。最後はスパーリングもしたけど、全く歯が立たず、スーさんに遊ばれてくるくる回されてるだけだった。でも楽しかった。ジムを満喫して、着替えて帰り道、中野で降りて、バスで初台へ。画廊ザロフで開催中の、大好きな金田アツ子さんの個展『春からの仕返し』を見に行った。わたしの絵も置いてくれていたり、タイトルになってる絵もとても素敵。アツ子さんの絵は、女の子や動物たち自体も最高に可愛いけど、背景の色合いがすごくすごーく素敵なのです。夕焼けの焼け跡みたいな背景や、群青色の夜の闇。お花の花びら一枚一枚まで本当に繊細に描かれてて、ため息が出るほど美しい。

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アツ子さんの絵に囲まれて、薔薇水という綺麗なおいしい飲み物を飲みながら、アツ子さんとゆっくりおしゃべり出来て幸せな気持ち。惚気話もしてしまった。素敵な夢のような時間を過ごしてザロフを出て、調べていた近所の喫茶店、珈琲専門店みみさんへ寄る。びっくりした、小さい店内、犬だらけだった。カウンターの中で、腰の曲がった可愛いおばあちゃんママがいて、カウンターにお客が4人と犬6匹。引き返そうか迷ったけど、もう入ってしまったのでとりあえず座って注文。どうやら前の緑道が犬の散歩道になってるらしく、みんな散歩ついでに犬同伴でお茶していく様子。お客同士は常連同士で仲良さそうなんだけど、犬同士はキャンキャン吠えあっててうるさいことうるさいこと。ゆっくり読書しよと思ってたけど、こら無理や。でもおもろいから、これはこれでよし。最高で、客5、犬7になって、だんだんわらけてきた。わたしが犬好きなら、撫で回して狂喜乱舞出来たんやろうけど、わたしは小鳥以外はあんまり動物得意じゃないのです。犬が撫でて欲しそうにクンクン近寄ってくるけど、苦笑いするしかない。ごめんよ。おばあちゃんが「うるさくてごめんなさいねえ」と言って可愛いサラダを出してくれた。

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蓮根や人参まで入ってておいしかった。読書も出来そうにないので、ささっと食べて飲んで出た。でもこういう体験が出来るのが、喫茶店のおもろいところ。初台には昔住んでたけど、こんな喫茶店あるの知らんかったな〜。18時くらいに帰って、今日は朝から運動して絵を見て喫茶店にも行って、充実しすぎたので眠剤飲んでないのに不意に眠気が来たので、ちょっと昼寝? 夜寝?した。自然な眠気が来るのは本当に珍しい。心身ともに満たされて、いい休日だった。

 

10.25水

6時に起きる。首が筋肉痛じゃ。柔術をやった翌日は、首が筋肉痛になる。MMA選手がなんでみんな首太いのか、理由がわかった気がする。立技の選手は首は細いもんね。シャワー浴びてコーヒー飲んで、アツ子さんのハネーケーキを食べて元気もらって、支度して出勤。今日は午前出勤で中番。週末競馬で3万勝ったらしいT先輩は今日も舌好調で、馬ハラ全開で喋りたくっている。機嫌を損ねないように半笑いでヘラヘラしながら、右から左へ流させていただく。新人さんで入られた63歳のマダムが、話してみるとクソ金持ちで、ルイヴィトンの店の前で、高そうなお着物をお召しになって自車のロールスロイスに腰掛けてる写真を見せられて唖然とする。そんな大金持ちの63歳のマダムが、何を間違えてこんな、冷房も暖房もないような底辺の地下駐車場なんかに降りてきたんや。しかもマダムは、ネイルアートの教室に行ったり美容師の学校に通ったりもしているらしく、お年の割にかなりバイタリティ溢れるお方のご様子。お金には全く困ってないやろうから、下界はどんな様子かなと物見雄山しに来てるのかしらね。仕事は平和に終わり、19時半退勤。色々帰ってやることあったはずやのに、思いの外疲れてなんもせず。先週末のお笑いの日の番組をTVerで見てダラダラして早めに睡眠薬飲んでベッドイン。コラボでコントする番組の第二弾、前回のでランジャタイ×ダイアン津田で大傑作が生まれたわけだけど、今回はジェラードン×千原ジュニアが最高だった。見せ物小屋の檻の中の生き物、似合いすぎてた。二匹とも確実に妖精図鑑にいるやつや。

 

10.26木

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでアツ子さんのケーキを食べて、朝からピアノの練習。来週のワンマンに向けて、今度はトイピアノじゃなくて大人用のピアノで練習。最近パジャマを新調したのだけど、ギンガムチェックで水色×赤のわたしのいちばん好きな色の組み合わせで大きな丸襟が付いててかなり可愛いので気に入っている。肌触りもいい。お気に入りのパジャマだと、家にいる時間も気分がいいもんですね。このパジャマがあると、つまんない入院生活も少しは楽しく過ごせたかも、とか思うけど、でももう二度と入院はしたくないけど。出勤前にわざわざ渋谷のドンキへ寄って、焼き芋を買って、15時から出勤。休憩時間にホクホクと焼き芋を食べる。前回もおいしかったけど、芋の種類が変わったのか、今回はさらにねっとりしてて甘くて、めちゃくちゃおいしかった! 休憩中に佐藤究先生の『幽玄F』を読了。

空に憧れた少年が、戦闘機パイロットになるも早々と辞めてしまい、タイやバングラデシュで暮らす。三島由紀夫から着想を得たらしい主人公透の青春譚もグッときたし、佐藤究先生お得意の異国の描写も素晴らしくて、こってり濃厚な長編だった。仕事は特に何もなく平和に終了。23時半退勤。帰り道、杉作J太郎さんがスペースをやっていたので拝聴しながら帰る。杉作さんのおしゃべりはやっぱり最高に楽しく、1日の疲れが吹き飛んだ。

 

10.27金

6時に目が覚めて、シャワー、コーヒー、支度して9時過ぎに家を出る。朝イチで新宿の美容院で白髪染め。終わって、そのまま渋谷に出て、いつもの人間関係。iPadで日記を書く書く。15時から出勤。するなり既にT先輩がとあることにブチギレで大暴れしており、もはや手の施しようがない。上がり時間になっても一向に上がってくれず、統括マネージャーに電話し出して、そこから3時間ずっと電話で吠えている。途中、わたしにも変わらされて、マネージャーにT先輩が如何に素晴らしい先輩であるかを伝えろ、褒めちぎれ、とか言われて、もうこれなんの時間やねん?という、わけがわからない時間が流れる。自他共に認めるパワハラ男のT先輩は、自分の評価が上がらないことに怒っており、わたしやモデルくんを使ってなんとか自分の評価を上層部に伝えたいらしい。無理ある無理あるて。あんな、無理ぐり褒めちぎれとか強要する人初めてやわ。しかしそんな茶番芝居を打たされつつも、業務も忙しく、そう、既に渋谷はハロウィンが始まっているのである。最上階のクラブでは今日から三日間、ハロウィンパーティが催されてるそうで、ゾンビがゲレンデを運転してきたり、外人集団がアルファードからわらわら降りてきたり、そういうお客さんを捌きまくらないといけない。トイレでは酔っ払いがゲボを吐き散らかしているし、既に地獄が始まっているのである。今日でこの有様だと、明日明後日が恐ろしい。色んな意味でぐったりし、23時半退勤。

 

10.28土

7時に起きて、シャワー、コーヒー、洗濯して掃除して、午前中は吉祥寺の図書館からのいつものスタバ。土曜日の定番コース。鈴木涼美さんの『浮き身』読了。

浮き身

浮き身

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デリヘルを開業しようとしている男たちの溜まり場に、デリヘル嬢ではないのだけど入り浸っている女の子のお話。煙草を吸って、ガンジャを吸って、赤玉を飲んで、セックスして。内容はそんな感じなのだけど、そこに集まっている人々をとてもドライに冷ややかに的確に淡々と描写しておられるので、全然湿り気がなく、それが逆にちょっと怖くて良かった。読み終わって、日記の続きを書いてから、15時から出勤。土曜日やしハロウィンやし、覚悟してたけど、どうやら今日明日、渋谷の駅前は道路が規制されてるらしく、一見さんはなかなか入ってこれないことになってるみたいで、あんまり忙しくなかったので助かった。それでもサンタクロースやミニスカポリスなど見かけた。ポリスはオモチャのピストルもっててちょっとびっくりした。昨日、イキイキと戦争をしかけはじめたT先輩、今日は休みなのに、純朴ボーイの元に電話してきて、3.40分、電話で洗脳。純朴ボーイかわいそう。モデルくんも完全に洗脳されちゃってる。来週、大波乱がありそうや。しんど。ハンサムボーイと平和に働いて23時45分まで働いて帰路。地上に出るとなかなかの地獄絵図。わたしはパーティーピーポーが本当に嫌いなので、ハロウィンで浮かれて渋谷に繰り出して湧き立つ若者は死んだらいいのにとすら思っています。

 

10.29日

6時に起きて、朝からワンマンのピアノの練習したり、11月のゲストで歌いに行くライブの課題曲を練習したり。11月18.19日と、太陽肛門スパパーンが代官山ユニットでレコ発やるんだけど、それにまたゲストボーカルでお邪魔、曲数も増えるので練習しないとなのです。スパパーンの曲は構成も展開もややこしく、拍の取りにくさはもはやフリージャズなのでたいへん。その後、溜め込みに溜め込んだ請求書を書きまくる事務作業。わたしはExcel使えないので請求書は未だに手書き、原始的に2枚綴りの複写のやつにちまちま書いてるので時間かかってしゃあない。でも2枚綴り複写のこのタイプの請求書とか納品書とか、なんか可愛くて好きなんよね。事務作業感あって。15時から出勤。働いてたら、コワすぎTシャツ着たお客さんがいらっしゃり、思わず声をかけてしまった。まさかこんな地下駐車場でコワすぎファンと出会うなんて。白石監督のブレイクぶりが窺えてうれしくなりました。バタバタ働きつつ、23時45分退勤。さ、寒い! 寒すぎなんですけど! もっと着込んでこればよかったと後悔。凍えながら帰った。今年もあっという間に金木犀は散って、秋も去っていくね。

 

10.16〜22日記

10.16月

休日。7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで日記を更新。支度して電車で早稲田、今日は週イチのマリアパジムデー。今日はサスケ先生という初めての先生のクラスだった。生徒はわたしともうひとりの男性会員さん。途中からスーさんも入ってくれて、サンドバック打ち込みの時、スーさんがゴムをわたしの腰に回して、後ろにゴムでひっぱり、わたしはゴムの抵抗でひっぱられながら前に出てサンドバックを叩いたり蹴ったりしたんやけどこれが結構きつくて、でもなんか電車ごっこみたいで、はしゃぎながら楽しく1時間。いい汗かきました。今日はキックボクシングだけにして、着替えてジムを出て、高田馬場まで歩く。天気も良くて気持ちいい。高田馬場駅前の喫茶ロマンさんへ久しぶりにいく。ピザトーストとアイスコーヒーでごはん。

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その後、山手線で渋谷に移動して、ユーロスペースで映画『月』を鑑賞。やまゆり園事件がモデルになっている映画化。障害者施設で働く宮沢りえは書けなくなっている小説家で、二階堂ふみちゃんも小説家を目指しているという設定だったので興味深く鑑賞。でも何より主演の磯村勇斗がすごかった。やさしくて仕事熱心な青年が、徐々に狂っていって、「喋れないやつは人間じゃない」という思想をまっすぐに信じて施設の障害者を殺しまくっていく芝居がなかなか見ものだった。でも宮沢りえ夫のオダギリジョーの、まっすぐな善人ゆえの悲哀も良かった。殺される障害者役で、またしても『閉鎖病棟』の病人役でご一緒だった俳優さんが出られていた。彼はトークサバイバー2の病院入院患者役でも出ておられたし、病人専門のエキストラ俳優さんなのかもしれない。この映画の中では、磯村くん、耳が聞こえない彼女を大事にしているんだけど、やまゆり園事件の植松ってほんとに聞こえない彼女がいたんだろうか? ちゃんと彼女のために手話を覚えてコミュニケーションとったりしてたんかなあと思うと、どんな心境なんやろうと思ってしまう。ユーロスペースを出て、帰りにドンキに寄って、焼き芋を買った。今日は食べないけど、ドンキの焼き芋がめちゃ美味しいと聞いたので、冷やして明日食べるつもり。夜は来週のライブに向けてトイピアノの練習。

 

10.17火

6時に起きて、シャワー、コーヒー、昨日ドンキで買った焼き芋をひとかけら食べてみる。うまい! しかも、コーヒーにめっちゃ合う! 支度して出勤。今日は中番なので午前出勤。お昼ご飯に残りの焼き芋を食べる。うまーい! これはハマりそうである。モデルくんとT先輩と楽しく働き、夕方、現場にわたしひとりになったタイミングで、業務以外でのとある事件勃発。先月から引きずっているとある問題が再燃。もう忘れてくれたかと思ってたのに、急に来たのでびっくりしたし怖かった。目がイッてたので怖かった。19時半に退勤し、もしかしてまた、と帰りも緊張しながら駅まで急ぐ。無事に帰れたのでよかった。もうなんでこんなことなるんやろう。メンタル地味にやられる。とゆう旨を、夜、恋人に打ち明ける。明日も中番なので不安だというと、やさしい恋人は明日わざわざ渋谷に出てきて、迎えにきてくれるとのこと。恋人のやさしさと思いやりに、とても支えられている。もうわたしも38歳なので、今までそれなりの人数の男性とお付き合いしてきたけれど、こういうこころ遣いをしてくれる人は、もしかしたら初めてかもしれない。じんわりとしみじみ感動している。深夜、YouTubeに映画『GONIN』が期間限定で公式で公開されてたので、そういやみたこと無かったなあと見てみることに。みんな若いけど、椎名桔平が誰かわからんぐらい若かったのと、鶴見辰吾がめちゃ尖っててシュッとしててかっこよかった。そして音楽がめちゃ良くて、クレジット見たら安川午朗さんだった。映画音楽で、かっこいいな〜と思ったら大体安川午朗さんの名前があるよね。新しい映画でもよくお名前お見かけするけど、結構キャリア長いところを見ると、かなり大御所さんなんですかね。

 

10.18水

6時に起きて、支度して出勤。昨日のことがあるので、とても不安で憂鬱。これやから中番は嫌なんや。しかも今所長は家族旅行へいっているので、仕事中に事件起きても助けを求められない。何も知らないT先輩は今日もご機嫌で、ミサイルが落ちたときの伏せ方をレクチャーしてくれる。T先輩の読みでは、もういつ日本にミサイル落ちてもおかしくないらしく、落ちた時の対処方法を教わった。よく映画とかでも爆弾落ちる時は地面に伏せるけど、あれは間違ってて、腹這いなるのはあかんらしい。四つん這いで肘を床につける体勢がいいらしい。そして、口を閉じたまま爆撃に遭うと、ドーンの圧力を身体が受けきれなくて目ん玉が飛び出すらしいので、必ず口を開けとかないとあかんらしい。こういうのを真顔で真剣に教えてくれるので、笑って流せなくて軽くめんどくさい、とは本人には言えません。昼休み、『汝、星の如く』読了。

凪良ゆうの本屋大賞受賞作品。普段あんまり本屋大賞の本は読まないんだけど、これは評判がいいので読んでみた。『流浪の月』と同じテイストで、親に難ありだったり、ヤングケアラーだったり、昨今のありがちな社会問題をしっかり反映してる物語なので、こんなけウケてるんでしょうな。ストーリーはさておき、描写が丁寧なのは勉強になった。19時半に仕事終わって、地上に出る。迎えに来てくれていた恋人と落ち合う。でも恋人は風邪ひいちゃったらしく鼻声。うつしちゃ駄目だからと、向かい合ってご飯はやめようと言ってくれて、公園でおしゃべりしようとなる。わたしがライブ前なのをとても気遣ってくれていて、もしうつっちゃった時のために、パブロンをひと瓶プレゼントしてくれた。210粒も入ってるので、しばらくは安心。コンビニでほっとレモンを買って、桜丘の方へ歩く。グーグルマップで探した、桜ヶ丘公園という公園へ。遊具はないけど、ベンチがいくつかある小さな公園。人もいなくてちょうどいい。向かいに区民施設みたいな場所があるらしく、男性コーラスグループが練習してる声が聞こえてくる。岩井俊二の話になり、岩井作品見たことがないという恋人に、『リリイ・シュシュのすべて』『キリエのうた』のストーリーをわたしが解説し始めてしまって、どっちもかなり長尺のトークになってしまった。なのにわたし、話が下手くそすぎて、映画の良さも悪さも全然伝わっていない予感。気づいたら2時間すぎていて、せっかく会いに来てくれたのに、もっと他の楽しい話すれば良かった〜とちょっと後悔。寒くなってきたのでそろそろ帰ろうとなって、トイレを探し求め、セルリアンホテルに侵入して、ホテルの高級感あふれるトイレを拝借することに成功。ハンドソープがすごくいいやつで匂いも上品で気分が上がった。渋谷駅まで戻り、恋人も風邪っぴきなので今日はこれでお開き。公園でおしゃべりするだけという、中学生のようなデートだったけど、こういうのも新鮮でしみじみといいもんですね。

 

10.19木

6時に起きて、支度して9時から精神科の診察。薬の確認だけして1分で終了。この先生とは今日で最後。全然話を聞いてくれない先生だったので、次の先生は話聞いてくれる人だったらいいなあ。今日は喫茶店員時代の先輩と遊ぶ日。まずは池袋へ。東武百貨店で今日から開催されてる昭和レトロな世界展へ。催事場について、先輩を待っていたら、難波里奈さんが「北村さん!」と声をかけてくださった。昨今の喫茶店ブームを牽引してらっしゃる難波さんが、わたしを認識してくださっていたことにびっくり。そうだった、難波さんも赤犬大好きで、数年前の代官山ユニットの赤犬ライブで、コントゲストでちょろっとわたしが出たのを見てくださっていたんだった。喫茶店員時代の先輩、Rさんと、10年ぶりぐらいに再会。ふたりではしゃぎながら、まずは雑貨屋さんを色々見て回る。Rさんは今は2歳の娘ちゃんをもつお母さんなので、娘ちゃん用に、チャーミーちゃん人形を買ってらっしゃった。チャーミーちゃん、可愛いけど38歳独身女の家に置いてるとちょっとホラーなのでわたしは我慢。内藤ルネアイホンケースがあって、すごく可愛いかったの買ってしまった。ジョン&アミちゃんのやつ。その後、難波さん企画の喫茶と〜ぶに出店の、長野松本の喫茶かめのやさんのナポリタンをいただいた。

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鉄板ナポリタン、卵が敷いてある美味しいやつ。行列出来ていたので、ささっと食べて、ふたりで催事場を退散。山手線で新宿に出る。8月末で取り壊しのため創業59年の歴史に幕を下ろした、わたしたちの元職場の跡地を見に行ってみたけれど、まだ全然取り壊されてなくてそのままあった。1階のゲーセンはまだ営業していたので、取り壊しはまだ先なのかな。そこから歌舞伎町の方へ歩いて、10月にオープンした新店舗へ。おーこんな感じか。入り口にネオンで店名を表示してるけど、これはgionの真似かな? まだ12時前だけど、すでに混んでいる。入り口で待っていたら、厨房から手を振ってくれている! わたしが働いてた当時の副店長S水さんと料理長M野さん! 店内を見回す。内装は新しいので、旧店舗のような本物の経年劣化による重厚なレトロ感はないけれど、でも天井のステンドグラスはそのまま持ってきたんだ! テーブルやソファーもそのままかも。なんだか懐かしい気持ちになる。アイスコーヒーを頼むと、グラスが可愛いやつになっていた。

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Rさんと、思い出話をたくさんする。12年間働いた喫茶店。大好きな店だったし、たぶん自分はおばちゃんになってもおばあちゃんになっても、ここで働いてるんかなあ、なんて思ったこともあった。しんどいことや変な事件もたくさんあったけど、全部楽しい思い出になっている。わたしの20代〜30代前半の全部が詰まってる、遅めの青春が詰まった喫茶店やった。Rさんと近況報告をしあって、Rさんの娘ちゃんの動画を見せてもらう。2歳の娘ちゃん、めちゃくちゃ可愛かった。今度おうちにトイピアノ持ってって、歌のおねえさんしに行かせてもらうことになった。わたし、子どもの歌声が大好きなので、趣味で友達のお子ちゃんたちに歌のおねえさんする活動しよかな、なんてひっそり思っている。途中でS水さんが席に来てくれて、少しおしゃべり。相変わらずのイケメン(滝藤賢一似)。更に痩せた気がするのは心配やけど、今はS水さんが店長になっておられて、前の店長は西新宿店に行ったんやとか。わたしは当時、店長とはあまりソリが合わず、副店長だったS水さんに懐いていたので、これからはS水さんが店長なんやったら、ちょいちょい来さしてもらおう! 喫茶店エッセイの連載でも、やはり一番思い出が詰まった喫茶店なので、ここのエッセイは一番長いのをすでに書き終わってるんだけど、店舗の許諾を取りに行くとか考えると、今まで憂鬱になって未提出のままなのやった。けど、S水さんが店長なんやったら、話しやすいから今度編集者のギンティさんと掲載許可とりに来よう。Rさんと2時間くらいおしゃべりしてお店を出た。新宿駅でお別れして、わたしは紀伊国屋書店に寄って、佐藤究さんの新刊『幽玄F』を購入。

発売日を楽しみに待ちかねていた一冊。購入して、電車、丸の内線〜半蔵門線と乗り換えて、神保町まで。今日は夜は明大猿楽通りテントで、唐組の秋公演を拝見するのである。ちょっと早くついたので、せっかく神保町やし、さぼうるかラドリオでコーヒーしよ、と思ったら、さぼうるは昭和レトロ店出店のためお休み(そういえば、東武百貨店にさぼうるも出店してたな)、ラドリオは3組ぐらい外に並んでいた。こらあかん、と思い、目の前にあった古瀬戸珈琲店に初めて入ってみた。かなり広くて、壁が色んな色に塗り分けてあって、どうやらギャラリーとして壁を貸してるらしく、色んな絵が飾ってあった。誰もいなかったので大テーブルを貸切状態で読書させてもらう。

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買ったばかりの『幽玄F』を早速読み進める。2時間ぐらい読んで、時間になったので、猿楽通りを登って、唐組の紅テントが張ってある場所へ。受付でみんなにご挨拶しつつ、入場までしばし待つ。蚊にめちゃくちゃ噛まれた! 18時半から入場、唐組は全部桟敷席なのだけど、客入れ担当の全原さんに「北村さん、ここがオススメですよ〜」と言われた4列目の真ん中寄りに座った。19時開演。通し稽古を拝見してはいるけど、やっぱりこの紅テントの中で観るのが、ムードがあってわたしは大好きや〜。劇中歌を何曲か作らせてもらってて、耳からコーヒーを飲む歌を、美仁音ちゃん愛ちゃん久保井さんが振りつきで可愛く歌ってくれたり、かっこつける藤村の歌を久保井さんがかっこよく歌ってくれたり、こんにゃく男の歌を影山さんがめちゃくちゃおもしろく歌って爆笑を掻っ攫ってくれたりして、どれも最高で感激だった。大好きなお芝居に、ちょっとでも関われていることのうれしさを噛み締めた。今回、久しぶりの唐組復帰の、紅テントの貴公子福本雄樹くんは、もう本当に5歳児にしか見えないような少年の表情をするし、美仁音ちゃんとの再会のシーンは、この二人が出会えて本当に良かった〜ってキュンキュンするし、ヘンテコウエイトレスの朋ちゃん役の愛ちゃんはもう愛嬌の塊で愛くるしくってたまらない。名読みの達人というこれまたヘンテコホステスナヨミ役のゆかりちゃんも登場から爆笑だし、美女丸もこんにゃく男も蛇男もとにかく面白すぎて声出して何回も笑ってしまった。そして全原さんが、わたしの席を指定してくれた理由が、2幕で発覚。全原さん演じる美女丸が「お客さ〜ん!」と客席に呼びかけるシーン、完全にわたしにロックオンして呼びかけてくれました。しかも2回も。こういう伏線か! 小粋な図らい、うれしかったです。しかしラスト、エピローグの切なさ、美しさにはやっぱり泣いてしまった。蚕ちゃんが、「痛い」て小さい声でいうのが聞こえて、あれは涙なしでは見れないね。屋台くずしで蔦がからまる借景もすごく絵になってかっこよかったな。あ〜今作も最高傑作ですわ〜。終わって、テント内で乾杯。皆さんに感想を伝えたり、愛ちゃんとこっそり秘密の夢を語り合ったりした。全さんに、お客さん!のシーンのためにわたしをあそこに座らしたんでしょ〜と言うと、先週からわたしが見に来たら絶対そうしようと楽屋でみんなで話してくれていたらしい。うれしいことしてくれるやん。わたしは唐組のお芝居が本当に大好きだし、唐組のみんなが本当に大好き。紅テントの中で言葉と肉体のめくるめくワンダーランドに連れてってもらって、毎回ものすごく元気をもらう。唐組さんの秋公演『糸女郎』は来週からは雑司ヶ谷鬼子母神さんに紅テントを張って上演されますので、ぜひ皆さん見に行ってみてください。まじで人生変わるかもしれません。

 

10.20金

7時に起きて、洗濯して掃除して、朝からトイピアノで23日の練習。曲順も決めて、固めていく。着替えて支度して、仕事へ向かう前に昨日の病院の処方箋を持って、行きつけの調剤薬局へ。1ヶ月分の睡眠薬安定剤抗うつ剤などを受け取って、そのまま電車に乗って渋谷へ出る。人間関係に寄って、iPad開いて原稿原稿。後、ドンキに寄って焼き芋を買って出勤。すっかり焼き芋にハマってしまったので、今日は休憩中のご飯は焼き芋にする。15時から出勤。とある常連さん(モノマネ芸人)が何故かクリームパンをたくさんくださり、みんなでわけわけ。でもわたしは今日は焼き芋を食べると決めていたので、クリームパンは持って帰ることにした。今日もちょっと、業務以外の気掛かり案件があって、ドキドキしながら仕事。でも無事何もなく終われたのでホッとした。23時半まで働いて帰路。電車の中で『ゴリラ裁判の日』読了。

ゴリラたちが手話で人間と会話が出来る世界線の物語。ゴリラたちは恋もするし、プロレスもするし、コロナ禍の煽りも人間と同じように受けている。ある日動物園のゴリラパークに人間の子供落ちてしまい、その子を救うために一匹のゴリラが射殺されてしまった。で、その射殺されたゴリラの妻ゴリラが、殺人ならぬ殺ゴリラの罪で動物園を訴えて裁判を始めるお話。色々ぶっ飛びすぎてて面白かった。しかしこの著者須藤さん、ゴリラ知識が豊かすぎてびっくりする。ゴリラ飼ったりしてたんだろうか。23時半まで平和に働き、帰路。深夜、アマプラで映画『X』鑑賞。

 

10.21土

6時半に起きて、シャワー、コーヒー、焼き芋をひとかけ食べて、今日もトイピアノの練習。23日の三茶ライブ、相変わらず予約が閑古鳥なんですけど、今回結構気合い入ってるので見て欲しいよ。まあどうせならワンマン見たいってなって、外部のライブはもうみなさん来てくれないのかな。しょぼん。31日のよるのひるねワンマンもまだまだお席いけますので、どちらもご予約絶賛お待ちしてます。新曲もやります。おひるに家を出て、吉祥寺図書館からのいつものスタバ。iPadで日記を書きまくる。今週も文字数膨れ上がってしまった。15時に出勤。21歳純朴ボーイがおなか壊して欠勤。わたしの予感では食べ過ぎじゃないですかね。彼は毎日ごはんのほかに4つ菓子パンを食べてて、菓子パンマンとのあだ名がついてるほど。もちろん体型も典型的なワガママボディ。まあ太ってるのもご愛嬌、キャラクターになってるので全然いいんだけど、おなか壊して休むのは困るぜ。23時半まで働いて帰路。地上に上がると極寒。急に冬なんですが! 震えながら帰宅して、TVerキングオブコントを後追いで鑑賞。や団のネタが好きだったけど、でも優勝のサルゴリラは1本めも2本めも抜群におもしろかったので、優勝意義なし! 

 

10.22日

寒くて目が覚める。まだ1時間しか寝てない。頑張って二度寝して、6時に起きる。不眠症だけど、薬使ってなるべく頑張って3時間は寝たい。起きてもあまりに寒いので、早くもこたつを出した。TVerで昨夜のサルゴリラをもっかい見る。素晴らしい。今日もトイピアノの練習をして、午後、ちょっと所用があり出勤前に代田橋へ。某所で某ブツを受け取って、代田橋からバスで渋谷へ。なんか渋谷でイベントやってて通行止めの都合で、道路めちゃくちゃ混んでて時間倍ぐらいかかって危うく遅刻するとこだった。15時から出勤。N島さんはすべての健康の源は塩だ!とゆう、塩を信仰しているんだけど、今日はなんか怪しい冊子を見せてもらって、いよいよ宗教くさくてちょっとおもしろかった。治らないとされている難病の類も、塩を一日20gとるだけで治るとゆう魔法を唱えており、なぜこれが広まっていないかというと、これが広まると病気がこの世からなくなって、医療ビジネスが壊滅するからなんやってさ。昨今の減塩ブームも、医療ビジネス発展のためらしい。わたしの全身疼痛も不眠もたった塩20gで治るはずやのに、毎日たくさん薬飲んで医療費月4万も払って、あほちゃうの、とゆう信仰だそうで。まあ難病患者を10年以上やってると、今までにも色んな民間療法を囁いてくる人おったから、またか〜って感じ。23時45分まで働いて帰路。