6.5〜11日記

6.5月

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、日記を更新して支度して、朝から持病の病院で月イチの検査&診察。今日は血液検査尿検査の他に、レントゲンやエコーも撮りましょう、となって白い浴衣みたいなあれを着せられ、レントゲン室で撮影。検査技師のおっさんが独り言のように「おお、これは面白いものが撮れたぞ」と呟いていて、へ?面白い? となったが、まあ、おもろいやったらええか。それからだいぶ待たされ、どんどん順番抜かされて、9時半の予約やのに診察室に呼ばれたのは12時。さっき撮ったレントゲンやエコーの写真をパソコンに映し出しながら、主治医が説明しだした。「2点あるんだけどね、まず1点め、腎臓結石がまだ左右にふたつあります。ほら、写っているでしょ、ここ。こっちのは6ミリ超えてるから結構大きいね」え!てことはまた血尿出たり、激痛に襲われたりすんですかね?「そういうことだね」ガビーン!「で、2点めなんだけど、これが胆嚢なんだけど、ほら、ここ白くなってるでしょ、わかる? これね、腫瘍ですね」えーーーー!「胆嚢に腫瘍があります」えええええーーーーー!これは、どうしたらええんですか?「まだ小さいから、このまま大きくならなければ良性だから、ほっといても大丈夫だと思います。でも、だんだん大きくなっていくと、悪性で癌の疑いがあります」癌! ほな、どうしたらええんでしょうか?「まあ今のところは、半年ごとに検査して経過観察でいいと思います」は、はあ。とういうことで、わたしは持病にプラスして、胆嚢に腫瘍あり、という人間になりました。膠原病で、自律神経失調症で、骨密度は70代、腎臓に石持ち、胆嚢に腫瘍持ち、いよいよ病気の総合百貨店状態ですわー。ハハハ。そら、検査技師のおっさんも、おもろいもん撮れたって呟くわな。ハハハ。骨密度が飲み薬だけじゃ全然良くならないので、骨の注射も始まった。早死にするんやろうな、と自分でも思うし、人からも言われるので、時間は有限なんやでって最近すごく考える。死ぬまでにやりきりたいことがあるからまだ死ねない。病院を出て、死ぬことを考えながら、今日は朝から行こうと決めていた喫茶店に向かう。山手線大塚駅で降りて、一応山下書店を詣でてから、コーヒーいちこしさんへ。緑の壁と茶色の革張りソファー。全席喫煙可なのでもっくもくなのもよし。サラリーマンのおっさんが何人かと、あと中年カップルがお茶していた。大きい店ではないのでそれなりに賑わっている。

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ミックスサンドとアイスコーヒー。アイスコーヒーのグラスが、わたしの好きなやつでにっこり。この、喫茶店でしかお目にかかれない、ぶあついガラスのまあるい模様のグラス。アイスコーヒーは最初から甘いやつでおいしい。サンドイッチも、トマトまで入ってて具がたっぷりでお腹いっぱいになった。幸せや。一時間くらい読書して、西荻に戻り、処方箋薬局で大量のお薬を受け取って、お花屋さんでクチナシのお花と紫の紫陽花を買って帰宅。お花を生けて、クチナシの可愛さに惚れ惚れしつつ、薬箱の整理をして(飲んでる種類がすごいので、何気にこの薬の整理が大変でめんどくさい)、畳に寝転んでちょっとダラダラ。夜再び吉祥寺へでる。オデオンで、レイトショーで映画『怪物』を鑑賞。坂元裕二ファンなのでかなり期待してハードルを上げて見に行ったのだけど、そのハードルをポーンと超えてきてくれる、坂元クオリティ。シングルマザーのお母さんの視点から始まり、最初はモンスターペアレンツもの?と思って、小学校の良い先生がモンペのせいで体罰教師に仕立て上げられるところから、福田ますみ著『でっちあげ』を彷彿したけど、次々に視点を変えて物語が紡がれていって、本当の怪物は誰なのか?って話で、ひっくるめて子どもの無垢ほど怖いものはないな、と改めて思いました。子どもの演出がすごいすごいと言われる是枝さんの演出は悔しいぐらいにやはり素晴らしく、あの主演の2人の少年、あんな原石どこから見つけてきたんですかね。それか、わたしが子どもおらんから知らないだけで、どんな子どもも、子どもという生き物はみんなあれぐらい、無垢で美しく尊く危うい表情をするんですかね。ミナトくんが階段から落ちたと呼び出されてお母さん安藤サクラさんが校長室に駆けつけたときに、後ろで鳴ってる吹奏楽の練習の音楽の伏線が、後々明かされる場面とか完璧すぎてゾッとした。もちろん会話劇の妙も、観客は参りました〜と唸るしかないぐらい素晴らしいし、坂元裕二てちょっともう、ほんまに、怪物でしょう。映画館でてもしばらく引っ張られてしまって、あの子どもたちは、こんな世界でちゃんと生きていけるのだろうか、とか無駄な心配をしながら帰った。

 

6.6火

休日。ふと思い立って、久しぶりに裁判傍聴に行こう!と、朝から霞ヶ関東京地裁へ。なんか久しぶりすぎて、裁判の開始時間を9時と勘違いしていて、なんかえらい人少ないなあと思いながら開廷表見てたら、いちばん早いので10時始まりだった。ゆっくり開廷表見ながら、どの裁判見るか時間割を立てて、なんか野球選手の不倫裁判?の抽選とかあったけど、興味ないので、10時〜17時と長丁場の殺人の法廷へ。被告人は20代の夫婦で、旦那はひ弱そうな体型で気も弱そうな実家暮らしで殆ど働いてない男、嫁はでっぷり太って旦那の3倍ぐらいの大きさで、なんか2人合わせてみると、ああ、と納得してしまう感じ。両親の許可なく、旦那の実家に勝手に住まわせて、いつの間にか籍を入れてたらしい。旦那は学生時代はいじめられていて、高校中退後、職を転々とするも長続きせず。精神科に通っていて、うつ、解離性ASD自閉症アスペルガーと診断。で、旦那は嫁ともネットで出会ったらしいのだけど、今回の被害者(女子高生)ともTwitterで出会い、事件当日までは会ったこともなかった。彼女も自傷癖があってリスカ跡など送られてきていた。旦那は被害者と週に3、4回ほど、スカイプでオナニーを見せ合うという性交渉をしていた。が、この被害者女子高生は何人も男がいたらしく、恐らくそれに旦那は嫉妬して、突発的に殺してしまったらしい。旦那と嫁は車に乗って都内の彼女に会いにきていて(この時点で最初から殺すつもりだったとしか思えないんだけど)、彼女を誘拐してあらかじめ用意していた小屋に監禁して、殺している。最初は旦那が1人でやってて、途中で嫁に、「変わってくれ」と言われたから、嫁も変わって殺した、と証言していた。旦那の浮気相手(スカイプでオナニーを見せ合うしかしてないけど)なわけやから、まあ嫁からしても消したい相手ではあったのやろう。嫁も旦那も、裁判官から質問されても、ちゃんと受け答えになってなかったり、それは嘘つこうとしてとかじゃなく、こう、シンプルに日本語があんまり理解出来てない感じで、2人ともそんな感じだけど、どうやら嫁は妊娠していて、こんな2人から産まれてくる子どもは地獄やなあ、と哀れになった。久しぶりの裁判傍聴で、なかなかヘビーな事件引き当てたなあ、て感じだけど、わたしはノート2ページが真っ黒になるくらい、夢中でちっさい字でめちゃくちゃメモして裁判傍聴を堪能した。休廷中に、外に出てアイホン見たら、散々待ってた、編集者からの原稿お戻しが届いていたので、傍聴は中抜けすることに。そのまま丸の内線で、本郷三丁目の麦へ。

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昼過ぎだったけどお気に入りの席がちょうど空いてたので、ピザトーストとアイスコーヒーをいただき、しばしiPad開いて原稿。2時間半ぐらい居座ってお直しに励む。今回の編集者さんはめちゃくちゃ細かくたくさん赤入れしてくれるので、お直ししがいがある。この「ちんぺろ」は色々あって今回の編集者で3人目なんだけど、編集者によって全然違うもんやなあ。まだまだ終わらないけど、とりあえず切り上げて夕方帰宅。そして夜はジムへ。スーさんクラスを2時間。バックハンドブローを習って楽しかった。いい汗かいて帰宅。今日はガリガリくんを2本食べてしまった。今年もたくさんアイス食べるでしょう。

 

6.7水

7時に起きて、朝から原稿のお直しに励む。2時間くらい頑張って、11時からジムへ。いつものメンバーで楽しいスーさんクラス。今日はスーパーマンパンチをやった。スーパーマンパンチ好き。スーパーマンパンチとか後ろ回し蹴りとかバックハンドブローとか、スーさんは楽しい秘技を教えてくれるから好き。ひと汗かいて一旦帰宅して、着替えて支度して出勤。平和な水曜日、お花屋さんになりたい男の子とコンビ。彼は父の日に何をあげようかずっと楽天を見てて、ええ子やなあと思う。3人姉弟で、毎年みんなでお金出し合ってプレゼントしてるらしい。いい家族なんやろうなあ。もうお姉ちゃん2人は結婚してて子どももいるらしいんだけど、定期的にみんな実家に帰ってきて、お庭のウッドデッキでバーベキューするんだって。絵に描いたような幸せな家庭やんか。ちなみにお父さんは学校の先生らしく、教員家庭という意味ではうちとおんなじやん。ま、色々な先生がおりますからなあ。平和に働き、23時半退勤。夜、TVerでクレイジージャーニーを観る。51歳の現役キックボクサー立嶋篤史さんの回。51歳で現役ってこともすごいけど、もう何年もトレーナーも誰もいなくて毎回完全にひとりで練習して試合に出てて、実際試合は負け続きで10連敗中とかで、今回経歴100戦目の記念すべき試合も負けてしまって。それでもまだやめない。シングルファザーで育てた息子も家出して音信不通、孤独に暮らすアパートには野良猫が8匹いて、でも猫は大嫌いらしい。野良猫を拾ってしまうのは偽善ですよ、と自分で言っていた。色々めちゃくちゃだけど、立嶋さん、異様に若く見えるというか、なんかつぶらな瞳がまだ子どものままで、本当に少年に見えるんだよね。可愛い人だった。

 

6.8木

休日。7時に起きて、洗濯して掃除して、早めに家を出て御茶ノ水、今日も本郷三丁目の麦へ。

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お気に入りの席で6番モーニング。原稿やろうと思うと麦に来てしまう。家より断然集中出来る。途中コーヒーをおかわりして、おひるで混み始めるくらいまで夢中で原稿。お直ししながらたくさん書き足していく作業。本筋は変わらないけど、どんどんエピソード増えて人物像が分厚くなっていってる感じ。お昼過ぎに出て、丸の内線で帰る。そのまま吉祥寺に出て、午後から吉祥寺シネマで映画『ウーマン・トーキング〜私たちの選択』を鑑賞。レイプが日常的に行われていて、被害を訴えても、全て女の妄想、悪魔の仕業、とされていた集落の話。本当にこういう村があったらしく、実話が元になっている映画らしい。女たちは教育も与えられていないため、読み書きも出来ない。それでもそんな女たちがみんなで立ち上がり、村を出て行こうとみんなで話し合う、映画の殆どは話し合っている映像なんだけど、飽きずに見られた。帰って、夜まで家でまた原稿をやって、夜はジムへ。今日は美人OLのOさんとわたしの2人しかいなかったので、ゆうま先生がスパーリングのときの距離感の掴み方をみっちり教えてくれた。ゆうま先生はまだ若いのに、教え方がほんとにうまいなあ。今週末試合らしいので、頑張ってほしい。夜は家で、Netflixで映画『死刑に至る病』を見た。映画館でも見てたので二度目だった。というか、見初めて20分ぐらい経つまで、見たことを忘れていた。去年のことを忘れるぐらい、わたしの記憶力はもう死んでるのかもしれない。

 

6.9金

夜中は大雨だったけど、朝にはだいぶ弱まっていた、今は長野でテント張ってる唐組のみんなは無事かな、と気にしつつ、7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでちょっとだらだらして、早めに家を出て仕事の前に人間関係で原稿。ひと仕事してから午後、出勤。今日は給料日だったので、21歳のからあげ大好き色白清貧ボーイは、いつもはペットボトルに水道水入れて飲んでるのに、今日はちゃんと麦茶を買っていた。今日もからあげ弁当を食べるらしい。夜は久しぶりにN島さんとコンビ。N島さんに最近のわたしのちょっとした浮ついた話を聞いてもらう。初めて人に言った。休憩時間も原稿原稿。頭の中はちんぺろでいっぱい。でも夢中になれているのでずっと楽しい。23時半に退勤し、帰宅。最近毎日家帰ったらアイス食べている。爽のポケモン味?オレンジのパッケージのやつ、フルーツの身が入っていておいしい。

 

6.10土

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでちょっとだらだらして、早めに家を出る。仕事前に人間関係へ。iPadで原稿を2時間、その後この日記を書く。いつもアイホンでぽちぽち打ってるんだけど、今回はiPadでキーボードで打っているので文字数がついつい多くなっています。読みにくかったらすみません。キーボードの方が断然書きやすいね。その後職場へ出勤、管理室の扉を開けたら、チンパンジーが靴を脱いでくっさい足を椅子の上にほり投げて爆睡していた。臭すぎて出勤早々げんなり。足くさいんやからちょっとは気つかってほしいけど、彼はそもそもくさい自覚がないし、猿だから恥じらいという機能が備わっていないのでもうどうしようもない。仕事は久しぶりにハンサムボーイと。彼は仕事前にウーバーイーツをやってるんだけど、今日は14キロも自転車漕いだのに、1400円しか入らなかったと嘆いていた。そんなハンサムボーイ、しばらくおっぱい揉めてないとしょげている。昨日給料日だったのにもうお金がないらしい。4万のグラサンを買うから今月は風俗行かれへんらしい。23時半まで楽しく働き、帰宅。夜、久しぶりにふぉいの雑談配信堪能。

 

6.11日

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、ゆで卵茹でて、お花のお水を変えて、支度して、仕事前に今日は吉祥寺のスタバへ。スタバなんか全然好きじゃなかったのに、最近は原稿やりにちょいちょい行ってしまう。吉祥寺のスタバは、10人が座れる大机があるんだけど、みんなおひとり様で勉強したり仕事したりしてて、なんか図書館の自習室みたいで、みんな頑張ってるねんからわたしもサボらずがんばろ、て気になるから、原稿が捗るのである。今日は中学生?高校生?くらいの子が目の前で勉強していた。しかしゆうてもスタバ、中高生には高いよね? 最近の子たちはお金持ちなんやろか。。3時間ぐらい原稿やってから渋谷へ出勤。日曜日らしく忙しい。休憩中も原稿。ひと段落までお直し出来た。明日編集者と会うので、間に合ってよかった。今週は頭の中原稿に占拠されていて、殆ど読書が出来なかった。でも、夢中で書ける宿題があるのは、すごくいい。どんどん宿題ください、という気持ち。23時45分まで働いて帰路。