5.18〜24日記

5.18月

6時に起きて、ゴミ出し、着替えて支度して化粧して、今日は仕事。ひさしぶりに通勤ラッシュの時間帯に電車に乗る。しかしコロナの影響なのか東西線は8時台でもがらがらで快適だった。今日から日本橋の某老舗百貨店の現場。ベローチェ前で責任者のI見さんとはじめましてで落ち合い、現場へ連れて行ってもらうも、某老舗百貨店の裏側は完全に迷路で方向音痴のわたしはすぐに覚えられる気がしない。しかもカードキーがないとどこのドアも開かなくて、そのカードキーを取りに行く部屋にまずはたどり着くのがたいへんって感じ。制服を渡される。老舗百貨店なので、シャツにベストにネクタイにスラックスというお堅い装備。ちんちくりんなので相当似合わない。足がみじかすぎてスラックスの裾引きずるので安全ピンで留めた。老舗百貨店勤務なので、接客が相当厳しくて、おじぎの角度や手の組み方、あといちばんむずかしいのがお客様におしりを向けてはならないということ。色んな方向にお客様がいらっしゃるとどこを向いておじぎしたらいいのかわからなくなってたいへん。某老舗百貨店は今日から営業を再開したので、オープンからいっぱいお客さんが来てあたふた。「エルメスどこにあるの?」とか「バスタオル売り場何階?」とか「ランドセル売り場ってどうやって行くの?」とか質問攻めで全然わからなくって泣きそう。わたしは駐車場スタッフなので売り場のことまではわからないのだけど、お客さんからしたらそんなん関係ないわな。途中、荷捌きという部署に1時間立たされ、これがまた地獄だった。業者の車が出入りする駐車場を無線の指示に従って、「A02にお願いします」とかドライバーさんに伝えて誘導するんだけど、結構ビュンビュン右からも左からも車が来るから無線を必死に聞いてたら普通に轢かれそうになる。わたし、普通に道歩いててもわりと轢かれそうになるタイプの人間だから、この仕事向いてないかも、と不安になる。14時からやっと昼休み。I見さんと一緒に小諸そばに行った。I見さんはわたしより一個歳下だった。若いのに社員で責任者でえらいなあ。しかも栃木の実家から毎日2時間かけて通っているらしい。えらすぎる。夕方からは出庫ラッシュ。とりあえず見様見真似でI見さんの真似をしてお客様を誘導。19時の退勤時にはくたくたに。渋谷の現場とは全然ちゃう。今月はずっとこっちの現場なのでがんばらなあかん。

 

5.19火

6時に起きて、支度して出勤。日本橋の駅から職場までの道がわからなくて、10分くらい迷う。なんとかたどり着いて、着替えて、カードキーなど準備して、出勤。昨日でだいたいの流れはわかったものの、まだこの百貨店のこと全然知らないし、覚えられないし、全館オープンしたとはいえ、やってないお店もあって、それをお客様に聞かれたりもするしでたいへん。しかし老舗百貨店だけあって、お客様みなさん富裕層もしくはプチ富裕層の方々ばかりで、外車を乗りつけ、百貨店でカートで買い物している。わたしはきっと一生あっち側には行かれへんねんやろうな~とか思ったりする。荷捌き1時間、今日は無線を持たされ、ひとりでやってみようとなったけど案の定しどろもどろで泣きそうだった。ドライバーさんたちも、普段おっさんか青年がスマートに誘導してくれるところを、しどろもどろのちんちくりん女がこわごわ誘導してて、は?大丈夫かお前?て感じだったことであろう。休憩は今日はお外には行かず、女子休憩室でコンビニで買ってきたパンを食べた。1時間あるのでお外に食べに行ってもいいんだけど、外に出るには迷路をたどらないといけないので、うっかり出て無事帰って来れる自信がない。夕方は今日も出庫ラッシュ。19時の退勤時にI見さんに、「次からもう僕はいないので、ひとりで頑張ってください」といわれて縮み上がる。そう、この現場はわたしの会社がひとりだけ派遣されている現場で、違う会社(T社とします)の人たちの中にわたしひとりだけぽつんと放り込まれる形になるらしい。しかもどうやら、このポジションをみんな嫌がるから、わたしが回されてしまったらしい。嘘でしょ。泣きたい。次からはわからないことあっても聞ける人もいない。どうしよう。怖すぎる。先がおもいやられる。

 

5.20水

休日。10時くらいまでだらだら布団で過ごし、おひるは大好きなそれいゆへ。

f:id:warabisco:20200524181748j:plain

ナポリタンを食べていたら、N島さんからLINEで、合流。それいゆでお茶しながらおしゃべり。N島さんは会社の上司でもあるので、いや~日本橋めっちゃきついっすーと泣きごとをきいてもらいつつ、たのしくおしゃべり。この会社は現場が東京じゅうにたくさんあるので、おなじ会社だけどまだN島さんと一緒に働いたことはない。それいゆを出て、駅前を歩いていたら、K森くんにまたもやばったり会った。しばし立ち話。映画『愛がなんだ』の岸井ゆきのちゃんのアパートがわたしの家のすごく近くだよ、と教えてもらってびっくり。わたしも『愛がなんだ』見たんだけど、当時は西荻に住んでなかったので全然わからんかったし覚えてない。K森くんとわかれて、N島さんとリサイクルショップへ行った。掃除機が1800円だったので一瞬買いそうになったけど、意外と重かったのでやめた。N島さんはH実ちゃんをお迎えに行くのでお別れして、帰宅。家でだらだらしてたら一日が終わった。

 

5.21木

雨が降りそうだけど、洗濯物がたまってきたので洗濯。うちは洗濯機がベランダ置きなので、雨の日は部屋干しするにしても洗濯する気にならない。洗濯干して、掃除機してすっきり。お昼頃家を出て、今野書店へ。Amazonでは売り切れだった、ジョゼ・サラマーゴの『白い闇』が売ってたので購入。その後、またしてもそれいゆへ。

f:id:warabisco:20200524181902j:plain

日替わりピラフを食べて、読書。好きな喫茶店で買ったばかりの本を読む時間がいちばんの幸せやなあ~と思う。2時間くらい読書して帰宅。引き続き『白い闇』を読む。

白の闇 (河出文庫)

白の闇 (河出文庫)

突然失明する伝染病が発生する長編小説なのだけど、隔離の様子とかがコロナとあまりにも似ていて震える。夜はYoutubeでひたすらキングちゃんを見漁った。千鳥自体はあんまり好きじゃないと思ってたのやけど、相席食堂とか千鳥ちゃんとか千鳥MCの番組おもしろいの多くて結構見ていることに気づいた。

 

5.22金

6時に起きて、支度して出勤。やっと迷わずに建物内に入れた。しかし、今日から誰もうちの会社の人がいない、ひとりぼっちの現場。震えながら働く。一応、おおまかな仕事は覚えたけれど、まだ教わってない業務もあって、そういうのが発生したときにT社の人にお願いしないといけないのだけど、忙しいときにはお願いしづらくて怖い。恐怖の荷捌きは、今日は無線の向こうの人がやさしいおじさんで救われた。この仕事で気が楽なのは、基本ご一緒するみなさん全員おじさんなところ。わたし、若い人や女の人があんまり得意じゃないので、そういう意味ではおじさんばっかりで助かっている。営業自体は一応18時までなので、18時~19時までの1時間は遅れてきた人の対応だけなのでわりと暇で、T社のHさんというがちょっとだけおしゃべりしてくれた。そう、この現場のなにがしんどいって、まったくおしゃべりが出来ないところ。本当にロボットのようにおじぎして、定型文を唱えていると、頭がおかしくなる。でもわたしはどうやらロボットなりきれてなくって、定型文すら大阪弁になっていたようで、Hさんに「関西の人ですか?」と聞かれた。イントネーションが大阪弁になってるらしい。ロボットもたいへんや。でもHさんは大阪好きのやさしいおにいさんでよかった。19時にあがって、よぼよぼと帰宅。

 

5.23土

6時に起きて、支度して出勤。土曜日なので、いつにも増して電車ががらがらでラッキー。しかしこのときはこのあとに地獄を見ることを予想していなかった。土曜日なので忙しいだろうなあとは思っていた。午前中から、1、5倍増しくらいの忙しさかな。くらいの感じ。まあこんなもんか。とか思っていたら、午後からたいへんなことになった。昼すぎからどたばたずっと忙しく、それなのに、T社の人が管理室から出てこなくてひとりで出庫をやらされた! おい! そして営業は18時までなのに、ぎりぎりまでお客さん来るは来るはで狂うはこれは。新人ひとりには過重業務すぎる! ほんで最後の出庫ラッシュがやばかった。待合ロビーにピーク時100人はいた。どこのライブハウスよりも3密。精算から出庫まで40分待ちとかそんな感じ。お客さんみんないらいらして番号のディスプレイを無言で凝視している。なんでこんな混んでるねん、「密だよ、密! なんとかしろ!」と怒りだす方もいて、でも、どうしようもない。一斉に帰ってくるから精算するのも大パニック、出庫も大パニックって感じで泣きそうだった。いや、ちょっと泣いた。T社のえらい人いわく、1年に1回あるかないかの忙しさだったらしい。たぶん、営業再開して最初の土日たったから? みんな買い物きすぎやねん。19時に仕事あがって、N島さんに泣き言LINEを送る。そしたら、I見さんに相談してみて、といわれたので、そのままI見さんに転送。しばし今日のあれこれの顛末を報告。N島さんとI見さんが電話で話し合ってくれて、その後N島さんがわたしにも電話をくれて、来週の土日業務はなんとかしてくれるとの方向になった。N島さんが上司で本当によかった。とにかく疲れたので帰って睡眠薬飲んですぐ寝た。


5.24日

久しぶりに晴れた。休日、朝から洗濯をして干して、コーヒー飲みながら日記を書く。おひるにN島さんからお誘いもらっていつものどんぐり舎。ほろにがブレンド飲みながらおしゃべり。仕事の泣き言を聞いてもらったり、本当に支えてもらっている。感謝。N島さんは今日も出勤なので見送って、わたしはそのまま残ってしばし読書。どんぐり舎は相変わらず繁盛していた。3時頃に出て、しばし散歩。好きな古本屋音羽館に行ってみる。まだお店閉めたまんまだったけど、外に「お一人様一冊、差し上げます」と棚に本が並んでいた。あんまりいいのはなかったけど、三島の近代能学集があったのでいただいてきた。その後、喫茶物豆奇に行ってみたら空いていたので入り、物豆奇のコーヒーは確か浅煎りのであんまり好みじゃなかった記憶なのでレモンティーを注文。

f:id:warabisco:20200524183620j:plain

物豆奇は囲炉裏があったり、柱時計が狂ったように並んでたり、金魚がいたり、内装はかなりいい。2時間ほど読書。途中、ちょっとうとうと。休日、喫茶店はしごして読書してうとうとって贅沢やなあ〜。徒歩圏内に好きな喫茶店が何軒もあるってほんま最高やなあ〜。夕方、帰ったらポストに特別給付金の申請書が届いていたので早速記入。よかった。これで来月生き延びられる。夜はYouTubeでドラマ「やっぱり猫が好き」を見漁った。女優さん三人が最高すぎるし、三姉妹の暮らしも最高だし、ファッションとかも最高。小林聡美さん、可愛すぎるー。