4.6~12日記

4.6月

仕事がなくなった月曜日。早起きする必要はないのに一応6時に目が覚める。洗濯して干して掃除して、もうやることがない。そうや図書館行こうと思い立ち、調べたら3月はずっと図書館閉まってたけど、4月になって開いてるみたいなので、自転車で最寄りの図書館へ。といっても、引っ越してはじめての図書館。意外と綺麗な新しめの建物だった。しかし、入ってびっくり、開架書棚は全部椅子でバリケードみたいに閉鎖されていて、返却窓口と予約資料受付口だけが開いてるだけだった。残念。とぼとぼと帰る。行きつけの喫茶店それいゆも、今日からテイクアウトもやめて完全に閉めてしまった。かなしい。わたしの癒しの場がなくなってしまった。仕方がないので、家で積読棚からリン・ディンの『アメリカ死にかけ物語』 

アメリカ死にかけ物語

アメリカ死にかけ物語

 

 を引っ張り出してきて読む。なかなか続けて読めない本でしばらく放置していたのだけど、一日一章ずつ読むと、世界の車窓からみたいな感じでいいかも。夕方、ご近所さんの血のつながらないお兄ちゃんNさんからお茶のお誘い。どんぐり舎でほろにがブレンドを飲みながらおしゃべりした。

f:id:warabisco:20200413054702j:plainどんぐり舎だけは開いててくれてありがたい。わたしコーヒー好きなんだけど、どうしても自分で淹れるとおいしくなくって、豆や淹れ方の問題もあるけどやっぱりコーヒーは喫茶店で飲みたいって気持ちがあって、だから喫茶店はないと困るんである。この街に引っ越したのは喫茶店がたくさんあるからなのに、今開いてるのはどんぐり舎ぐらい。さみしい。どんぐり舎だけはがんばりつづけてほしい。

 

4.7火

朝、D死Jナルの原稿を書き上げて、M本K吉さんに送る。笑っていただけたようでよかった。ずーっとこの1年弱、モヤモヤしていたことを、文章にするとすごくすっきりしたし書いててたのしかった。午後、緊急事態宣言が発令。店長から電話で、なんとうちの店、閉店しますとのこと。ということで、週イチの仕事すらなくなってしまった。今週から完全に無職や。終わった……。泣きそう。早速、日雇いの登録制のバイトに登録するも、このご時世、職にあぶれた人だらけやろうし、仕事自体今、あるのか?って感じだし。お先真っ暗で途方に暮れる。夜、アマゾンプライムで映画『ぼくを探しに』を鑑賞。ファンシーでファニーでかわいい映画だった。

 

4.8水

朝、M本K吉さんから、D死Jナルのレイアウトが送られてくる。かなり悪意と茶目っ気に満ちた内容でギリギリアウト、でも許してしまえるのはK吉さんの愛嬌とセンスを信頼しているからに他ならない。午前中、虎ノ門の病院へ。コロナ関係なく、月イチの持病の診察。病院、コロナのせいか、すいていた。うちの病院は普通の内科とかはなくって、予約オンリーの専門病院やけど、それでも院内感染を恐れて予約キャンセルする人おるんやろうなあ。わたしは薬切らしたらコロナどころやないので問答無用で受診。午前に血液検査して、一個診察して、高級お注射一本。ほんで午後も一個診察あるけど間に1時間半くらいあくので、いつもいく、喫茶フーガに行ってみた。このご時世やし、閉まってるの覚悟で行ったら、普通に開いていた。ラッキー。ナポリタンハーフとコーヒー。

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フーガのナポリタンはキャベツやほうれん草まで入ってて具沢山で、ハーフでも多い。そしてコーヒーはセルフでおかわり出来る。病院のときはここにくるか、ヘッケルンでコーヒープリンセットするかがささやかなたのしみ。食べ終わって、病院に戻り、午後の診察。午後は精神科の診察で、といっても深刻な感じではなくいつもの睡眠薬を処方してもらうだけであっさり終了。隣の調剤薬局で大量のお薬を購入して帰路。引っ越しして病院がちょっと遠くなったのがネックだけど、まあ月イチだしよしとしよう。帰りに荻窪のドンキでトイレットペーパーをやっと発見して購入。これでしばらく安心。もひとつ帰りに今野書店でずっと買おうと思って買っていなかった不吉霊二『あばよ~ベイビーイッツユ~』を購入。

 

4.9木

朝起きて、今日もやることがない。特に病気なわけでもないのに、ずっとパジャマで布団の中にいるとだんだん病気な気がしてくる。これは体によくない。みんなどうしているんだろう。パジャマで布団の中で読書。李龍徳の『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』を読了。

あなたが私を竹槍で突き殺す前に

あなたが私を竹槍で突き殺す前に

  • 作者:李龍徳
  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: 単行本
 

なかなかハードな一冊だったけど、ぐいぐい夢中で読んだ。韓国人を徹底的に排除する思想の女首相が就任した近未来の話で、居場所を失った在日韓国人の若者たちが大阪鶴橋や新大久保で集結してとある計画を実行するんだけど、色々全然ありえる未来やなと思って戦慄しながら読んだ。鬱おもてっていう鬱を体感するアプリが出てくるんやけど、これも普通に流行りそう。続いて昨日買った、不吉霊二さんの漫画『あばよ~ベイビーイッツユ~』を読了。 

あばよ ~ベイビーイッツユー~ (torch comics)

あばよ ~ベイビーイッツユー~ (torch comics)

  • 作者:不吉 霊二
  • 発売日: 2020/01/31
  • メディア: コミック
 

 ひさしぶりに漫画を買って読んだ。トーチのウェブのときからファンだったので、一冊にまとまって読めてうれしい一冊。今や遠い、10代の淡いあれこれを思い出して、間接照明だけの暗い部屋でお香を炊いて煙草を吸ってポテチを食べながら読みたいな~とか思ってしまう(←今はこういうの全部嫌だけどね)。パジャマでベッドで本読んで漫画読んで、夕方やっとベッドから出て、パソコン開けてずーっと書きかけの小説とにらめっこした。この無職期間、小説を書こう。

 

4.10金

朝、とある人からお届けものがあって、駅前で一瞬会った。すごくありがたいお届けもの。その分のお仕事をいただいた。大事な仕事。心を込めてやろう。今日はほんとは高円寺円盤で月例ワンマンライブの日だったのだけど、もちろん中止。そして唐組の春公演も、花園神社公演と鬼子母神公演の中止が発表されてしまった。かなしい。すごく残念だけど、でもまあ、もう、仕方がないとしか言えない。午後から小説を書く。夕方、近所のNさんからお誘いもらって、いつものどんぐり舎。他愛もない話で盛り上がる。おしゃべりするって大事だなあとしみじみ思う。ひとりで籠っていると病気になってしまう。友人が、引きこもってるとずっとお酒飲んじゃうと言っていたけれど、その気持ちもめっちゃわかる。わたしもお酒飲めたらめっちゃ飲んでると思う。変な話、病んできて、もー睡眠薬いっぱい飲んで、ずっと寝たろうかなとか思っては、あかんあかん!と思い返したりしている状態。引きこもりは病む。

 

4.11土

朝から洗濯して掃除。午後から、E本M月ちゃんが自転車で食糧を届けがてら遊びに来てくれた。このご時世なので、あんまりそういうのも控えた方がいいのかな? と悩んだけど、換気をして、お互い家の中でもマスクして。M月ちゃんはわたしより全然年下なのに、わたしが骨折したときも色々助けてもらったし、今回もりんごやお菓子やコーヒーなど色々食糧を持ってきてくれて、本当にお世話になりっぱなし。前のおうちにも遠いのによく遊びに来てくれたけど、新居はご近所になったのでうれしい。会うのはなんやかや半年ぶりぐらいで、積もる話をしてたのしかった。M月ちゃんが帰っていき、夜はYoutubeで映画『Mother Fucker』を鑑賞。ユカリさんがめちゃくちゃかっこよくって、そして共鳴くんがめちゃくちゃ可愛かった。改めて、ユカリさん谷ぐちさん夫婦は素敵な夫婦やなあとしみじみ。

 

4.12日

朝から三ツ沢通信用の原稿を書く。書いて、コンビニで印刷して、それに手書きで書き加えて、さらにそれをまたコンビニでスキャンして、それをパソコンに取り込んで、とかなりめんどくさい。こういうときプリンター家にあったら楽やけど、と思う。まあコンビニも徒歩3分やし。我慢しよう。三ツ沢通信書いた後、この日記を書いて、ポストをあけたら、アマゾンからのお届けものが一気に詰まっていた。が、どれも旧住所からの転送シールで来ていて、一回旧住所に届いてしまってる模様。え? アマゾンのアカウントからは旧住所消したんやけどな? なんでこんなことなってるや? 郵便局のやつは転送してくれるけど、ヤマトとか郵便局以外のやつはたぶん転送してくれへんから、どこへ消えてるんやろう? ええええー? 最悪なんですけど~! アマゾンどうしてくれるねんアホ―!