4.13〜19日記

4.13月

無職だけどちゃんと朝は7時には起きている。日記を更新して、お風呂に入って、洗濯して掃除。そして、今日からは新しい仕事があるのです。世界にひとつだけの手作り歌詞集を作るのです。ノートに手書きで、自分の歌の全歌詞をしこしこ書き綴っていくだけの簡単なお仕事。とあるお客様が無職で貧困のわたしに与えてくださった大切なお仕事。これがやってみると結構たのしくって、自分の歌詞に改めてじっくりと向き合って写経のように綴っていくってなかなかないことなので、新鮮やし勉強にもなる。特に昔の歌、『聴心器』の頃の歌なんて、作ったのはもう15年くらい前とかなので、わたしってこんな言葉使ってたんか~など発見もあっておもしろい。夕方、宅急便が届く。西の魔女、るみたんから愛の塊が届いた! るみたんはそれこそ『聴心器』『おもかげ』『ガール・ウォーズ』のジャケットデザインも手掛けてくれてる女の子なんだけど、本業は魔女(本当に魔女なんだよ!)で、今は和歌山に暮らしていて、もう15年来のお友達。無職になってしまったわたしを心配して、食糧をたくさん送ってくれたのである。涙。りんごやパスタやおそうめんやお好み焼き粉まで入っていた。ありがたい。ああ、早くコロナ収束して、和歌山のるみたんちに遊びに行きたい。

 

4.14火

7時に起きて、朝はだらだらコーヒー飲みながらスマホをいじったり読書したりして、9時から始業、歌詞集づくり。12時までしこしこ歌詞を書いて、午後からはパソコンで小説の続きを書く。無職の暮らしのリズムが出来てきていい感じである。しかし、気づけばこの一週間ずっとすっぴんでずっとノーブラである。ちょっとこれ、女子としてあかんのでは? でもこうなるよね? みんなこんなもん? 不安になる。夜、ついにネットフリックスに入会。ずっと『全裸監督』が見たくて、でもわたし、アマゾンプライム入ってるから、ふたつ入るのもな~と思ってて、でも暇やし、ついに入会してしまった。そして『全裸監督』まずは2話だけ鑑賞。賛否両論あったけど、わたしは普通におもしろい! ちょっと普通のドラマではなかった感じの作り方で、山田孝之はさすがやわ~と思うし、出てる俳優さんみんないい。一気見してしまいそうだけどそれは勿体ないので、ちょっとずつ見ます。

 

4.15水

7時に起きて、朝は歌詞集づくり。これも仕事よって思うとやりがいがあって、うれしい。そう、わたしは仕事という名分が欲しかったのかもしれない。何も仕事がないという状態が不安で仕方がないのかもしれない。仕事を作ってくれたSさんに感謝の気持ち。午後から、ご近所の血のつながらないお兄ちゃんNさんと近所のどんぐり舎でお茶した。

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今日は話が盛り上がりすぎてほろにがブレンドコーヒーをおかわり。Nさんが会ってくれなかったら、わたしほんとに一週間誰とも会わず誰とも喋らずに終わることになるので、本当に救われている。帰って、夜はネットフリックスで今日も『全裸監督』を1話だけ見た。駅弁ファックの生まれたシーンがついに。寝る前はNさんの影響で村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』を読み始めた。

 

4.16木

7時に起きて、しばらくベッドで村上春樹ダンス・ダンス・ダンス』を読む。

ダンス・ダンス・ダンス

ダンス・ダンス・ダンス

めっちゃ面白いわけではないけど、読みやすいしなんか読んじゃう。春樹の小説に出てくる音楽はなんかかっこつけたやつばっかりでイラっとするけど、春樹の小説に出てくる主人公が自炊する食べ物はなんか真似して食べたくなっちゃう。ハムサンドが食べたくなって、でもコンビニで売ってるやつじゃだめで、自分で作りたくなって、西友に薄いパンとハムを買いに行った。食べたら、まあこんなもんやなって感じで大しておいしいわけではなかったけど、いい暇つぶしにはなった。歌詞集づくりを昼までやって、午後からひさしぶりにブラジャーをしてお化粧もして、吉祥寺へ。バイトの面接へ行った。いつまでも無職でいるわけにもいかないので。しかし今回ははじめての職種なので、未経験で35歳、受かる可能性は限りなく低い。でもすごく社長さん、感じのいい人やって、決まればいいなあ。面接帰りに、古本屋百年に寄った。このご時世だけど開いててうれしかった。春樹ブームが再熱してるので『羊をめぐる冒険』を購入。しかし吉祥寺、アトレもパルコも全部閉まってるし、どこもかしこも閉まっててほんとに人がいなかった。新宿や渋谷はもっと人がいないらしい。東京がゴーストタウンになっている。それやのに、毎日コロナ感染者は100人200人と増えている。怖ろしい。夜、妹からLINEが来る。妹はフランスに住んでいるんだけど、フランスは外出禁止で破ったら罰金で、日本より全然厳しい。妹はフランスで彼氏と同棲してるんだけど、その同棲してる彼氏がコロナに罹ったらしい!でも病院はどこも患者が溢れてるから入れてくれず、家で薬局の薬で治したとかゆっていた。そして妹はうつらんかったらしい。強いね。

 

4.17金

7時に起きて、『ダンス・ダンス・ダンス』を読む。いい暇つぶしにはなっている。午前中、アマゾンの乞食リストから送ってくださった品々が届く。感激。本当にみなさまありがとうございます。しかしアマゾン、何故かすべてもうアカウントから消している旧住所に送っていて、全部転送手続きをしないといけない。すごくたいへん。しかもそのうちの一個は、旧住所に新しく住んでる人が受け取って不動産屋に持っていくという謎の行動をしてしまったがために、不動産屋が着払いでわたしに送り付けてきてくれたので、結局送料わたしが払うハメになるという悲しい顛末。アマゾンどないなってるの? なんでアカウントから消してる住所に全部送っちゃうの? こういうトラブルはどこにゆうていったらええの? 午前中は歌詞集づくり。午後から小説書き。夜はアマゾンプライムで『屍憶』という台湾のホラー映画を見た。これが結構ちゃんと怖いホラー作品で普通にびびった。冥婚という儀式の衣装とか装飾品とか謎の祝詞とかすごくかっこよかった。日本でも冥婚ってあったらしいね。今もあったりするのかな。興味深い。

 

4.18土

すごい雨の音で目が覚める。ベッドで木原音瀬『コゴロシムラ』読了。

コゴロシムラ

コゴロシムラ

  • 作者:木原 音瀬
  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

さらさら~っと読めた。欠損フェチ、子殺し集落、これは白石晃士監督に映画化してほしいな~という小説だった。お昼すぎまで歌詞集づくりをして、午後から日記を書いて、午後から出かける用事があったけど雨天延期。ということで一歩も家から出なかった。しかしほんとに家から一歩も出ない毎日なので運動不足になる。はちゃめちゃに動きたくなって、今日はアップルミュージックでフィオナ・アップルを流して一人で踊り狂ったりしていた。アパートの隣の部屋には小学校低学年の男の子が住んでいて、結構やんちゃな盛りで、いつも大きな声でちんちんとか叫んでて、「金玉は何個あるでしょう~か」「根っこから数えたら3個!」とか言ったり、タートルネックボーイの歌(包茎治療の東京上野クリニックのCMソング)とか熱唱してて微笑ましいんだけど、うちの壁の方に向かってボール壁打ちするんだけはやめてほしい。


4.19日

雨が止んで晴れあがった気持ちのいい朝。洗濯して干す。ずっと家にいるので洗濯物は殆ど出ないけど、やることないしなんとなく週に2回は洗濯したい気持ち。おひるすぎまで歌詞集づくり。だいぶ進んだ。けど終わりが見えて来るとなんだか淋しくなってきて、ゆっくり書こうとしている自分がいる。午後は『ダンス・ダンス・ダンス』下巻を読んで、昼寝したら悪夢を見て、夜は料理をした。チキンのトマト煮を作った。包丁がダメで鶏肉が全然切れなくってめちゃくちゃ疲れた。味はまあおいしくできた。トマト缶とにんにくとコンソメと冷凍ブロッコリーぶち込んだだけやけど。あーひとりのごはんはつまんない。友達と飲みたい。隣の部屋のお母さんの方が下手くそなギターを弾いていて、これが結構地味にストレス。チューニングもずれている。今までギターなんか弾いてなかったのに昨日あたりから急に弾き出した。よっぽど暇なんであろう。みんな暇を持て余している。