8.3〜9日記

8.3月

8時に起きてベッドの上から日記を更新。しかし暑い。8月になって急に夏。午前中はクーラーつけたらあかん、という実家のしきたりがなんとなく染みついていて、午前中は我慢。シャワー浴びて、大汗をかきながらドライヤー。しかし女子にしかわからん苦しみかもわからんけど、わたしはこの髪の毛を乾かす儀式がほんまに嫌いで、もう一生乾かさんでいい、風呂上りタオルで拭いた途端に一瞬で乾くミラクル髪の毛が手に入るんやったら、10万ぐらいやったら払うで、と思う。いや安いか。わたしは毛の量がめちゃんこ多いので乾かすのに15分はかかる。真夏に熱風を15分浴びるってどんな拷問やねん。さらにはわたしはややくせっ毛で乾かしただけではちん毛のようにくるくる巻きになってるので、ちゃんとおかっぱに整えるにはアイロンもしなくてはいけない。マックスの220度でジューっとやってやっといつもみなさんが見ているおかっぱになるのです。ってでもこれでも女子の髪の毛お手入れの中ではたぶんめっちゃ手抜きの方で、わたしは液体とかスプレーとかはなんにもつけたくないからなんにもつけてない。結んだり巻いたりもしてない、ゆわば毛すっぴん。女子はお化粧もがんばった上に髪の毛もがんばって盛ったりして、ほんまにたいへんな生き物やわ~と思う。でも今はマスクのおかげでだいぶお化粧は手抜きでもオッケーになったよね。わたしなんかはもともとお化粧5分で終わる女だけど、最近は3分かな。3分の2はマスクの下で見えへんもんね。そんなこんなを大汗かきながら準備して12時から仕事。今日はS木さんという普段は早番のおにいさんが遅番でご一緒だった。すごく真面目な方なので、K子のおっさんやN島さんのときのようにサボれないのでちょっと疲れてしまった。いや、疲れたのは本社のM野さんが全然帰らなくて22時半まで管理室にこもってたせいやな。ぐったり疲れて24時15分退勤。

 

8.4火

12時に家を出て仕事。しかし暑い。暑すぎる。我が職場は地下駐車場なのだけど、冷房はない。申し訳程度のスポットクーラーと扇風機が最近導入されたのだけど、スポットクーラーというのは直径20センチほどの筒状の管から冷風が出る機械なんやがほんとその目の前に立ってないと涼しくない。当然広い駐車場全体に行き渡るわけはない。コンクリート打ちっぱなしの熱が逃げない建物に、エンジンぶいぶいふかしたの熱の塊の車たちが出入りするわけで、そら暑いに決まってる。おまけに常時マスクでしょ。きっつー。でもまあ仕事やからしゃあない。今日はK子のおっさんとコンビ。K子のおっさんは昨日ガストのドリンクバーで紅茶のティーバックをたくさんとってきたらしく、休憩時間その紅茶を淹れてくれたのだけど、ドリンクバーのティーバックたくさんとるってそれ泥棒の範疇じゃない? ちなみにコンビニのコーヒーコーナーのお砂糖やミルクも多めに持って帰って料理に使うらしい。それもライトな泥棒でしょ。と、K子のおっさんに言ったら、「え?ダメなの?だってちゃんとドリンクバー頼んでるんだよ」とシンプルに驚いてらっしゃった。さすがだ。

 

8.5水

8時に起きて、洗濯を大量に干して、午前中虎ノ門の病院へ月イチの通院デー。また予約してる時間から診察まで2時間待った。たぶんやけど、主治医、絶対遅刻してきてる。9時から1番目の患者さん診てたらあんなにずれ込むことあらへん。だって殆どの患者さん1分しか診察してへんもん。(わたしも1分)正直、こんな病院とっとと変えたい気持ちもあるのだけど、わたしの難病は診れる先生がめっちゃ少なくって、一応今の先生は世の中的にこの病気の権威みたいな先生らしいので、他の病院行って今以上の治療を得られることが期待できない。1本15000円の高級お注射を腹にぶっ刺してもらって、午後の診察まで時間あくのでいつもの喫茶フーガへ。ナポリタンハーフとコーヒーセット。いつも混んでてときには相席になるフーガなのだけど、コロナのせいかすいていたのでおかわりコーヒーも飲んでゆっくり。岩川隆『殺人全書』を読む。午後は睡眠薬処方のための精神科の診察。こちらもいつもの薬出しときますね、はいはいはいと、1分診察。まじで診察室入る意味あるんかなこの病院。隣の薬局で大量のお薬をもらって(いや、購入して)帰路。そうや、病院づいたついでに皮膚科にもいっとこ、と思い立ち、近所の皮膚科を検索。というのも、最近お胸の谷間に(嘘です貧しい胸に谷間はありませんただの鳩尾)星座のような斑紋が浮き出てきていて、これ前にもなったんですけど、これカビなんですって。人体にカビって生えるんですって。わたし限りなく死体に近い人間なので、生きてるのにカビ生えるみたい。お薬塗ったら治るのは知ってるので、速やかに皮膚科へ。荻窪の駅前の皮膚科に行ったら、雑居ビルの冷房もない糞暑いちっさい医院で、でもすごいシステマティックに受付されて、整理番号が出て、あなたの診察はあと何人待ちの何時何分予定ですって出て来て、それまで待合室で待っちゃいけなくって(密をさけるためらしい)時間つぶしのためブックオフへ。荻窪ブックオフ、意外と広くて品ぞろえもまあまあ。しかしブックオフってもはや安くはないよね。結局何も買わずに皮膚科に戻る。時間通りにもどったら、ほぼ時間通りの呼ばれた。クーラーもない医院やけど、時間にちゃんとしてるのはすばらしい。虎ノ門の病院見習ってほしい。診察室に入ると、看護婦さんはびっくりするぐらい白衣が似合わないぶっといおばちゃんで、先生はかなり高齢のおじいちゃん。谷間を見せると、おじいちゃんがセロテープで患部をぺたぺたして、それを顕微鏡で見るという、ものすごく原始的な理科実験のようなことをはじめて笑いそうになった。結果、カビです、とのこと。ですよね。お薬出しますので一日一回塗って下さい。はい。色々おもしろかったけど、この皮膚科は気に入った。またカビ生えたら来よう。は~しかしまる一日病院漬けであった。疲れた。そのまま帰るのもあれなので、それいゆへ寄り道。

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はじめて紫蘇ジュースを飲んだ。おいし。帰って洗濯物をとりこむ。夏は嫌いやけど、洗濯物がぱりぱりに乾いてくれるのはいいなー。

 

8.6木

休日。午前中クーラー禁止法は撤回、もう無理、と朝からクーラーつけてだらだら。おひるから荻窪。星乃珈琲でOさんと待ち合わせ。3か月ぶりぐらいに会った。また梨や桃をくれた。どっちも自分じゃ買えない値段なのでうれしい。近況報告をしあう。Oさんは仕事復帰したらしい。しかしOさん、御年72歳なのであんまり無理しないで欲しい。というのも、なんか身体がずっと痛いらしく、3カ月前に会ったときも歩き方が変だったんだけど、今日もやっぱり変でつらそうだった。大きな病気とか心配やけど、Oさんは病院に行かない人なのでどうしようもない。もう一軒行こうとなり、近くの宵待屋珈琲店という喫茶店に入ってみた。

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新しい店っぽいけど、店内はかわいくて悪くない、んだけど、店主っぽいおばさんが感じ悪くてちょっと残念。クロックムッシュもただのパサパサのサンドイッチだった。クロックムッシュの定義ってなに? Oさんはこのあと出勤なので丸の内線で見送り、わたしはJRで帰路。なんか2軒も喫茶店行ったけど、どっちも微妙な店だったので帰りに今日もそれいゆに寄ってしまった。

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カフェインはもういいわ~て感じだったのでアイスココアを飲んで、今日も『殺人全書』を読む。ぶっといのでなかなか読み終わらない。帰って、夜はアマプラで寺山の『サード』を見た。大学生のときに寺山にハマったときに見たときは、寺山色がうす味やからあんまり印象なかったけど、今見るとすごいおもしろかった。森下愛子がめちゃくちゃ可愛い。見終わって、次『田園に死す』ひさしぶりに見てみたら、30分ぐらいでしんどくなって止めてしまった。大学生の時はあんなに好きやったのに、今見たら全然響かへんくてびっくりした。白塗り、無理~! ってなる。わたしの中の、なにかしらの感受性が死んだんでしょう。寺山は青春期の熱病。

 

8.7金

今日も休み。実は四畳半の天井の電気の接続部が引っ越し当初から調子悪くて、接触悪くて3割の確立でしか電気がつかなかったのだけど、一ヶ月くらい前から全くつかなくなってしまってずっと真っ暗で、さすがに困るのでアパートの管理会社に電話。ほんなら業者を手配します、てゆうてから全然電話かかってこん。いつ業者来てもええように今日は大人しく在宅してよと思ったけど、一向に音沙汰ないので、まあ業者から電話きても近所やったらすぐ帰れば間に合うやろっておもて、今日もそれいゆちゃん。今日はおひるにおランチ。いつもナポリタンにコーヒー。週イチはこれ食べな元気でえへん。2時間くらい読書して、まだ電話こんので、そのまま西荻を散歩。あまり行かない松庵側の古本屋さんや雑貨屋さんをうろうろ。赤いザルを買った。炎天下、超暑くてすぐバテた。北口側に戻って、あまりに暑いので涼みに久しぶりにどんぐり舎へ。

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途中、常連ぽいじいさんが「やばいやばい、463人!」と言いながら入ってきて、今日の都内コロナ感染者数らしい。わ〜確かにやばい。まじでそろそろ緊急事態宣言した方がいいんちゃうの?と思う。そうこうしてたらやっと業者から電話。19時にやっと工事業者が到着。天井の接続部を取り替え。ものの5分でおわった。久しぶりに電気がついて明るい。よかったー。夜はアマプラで映画『来る』を鑑賞。ホラーとしてもちゃんと怖く、小松菜奈ちゃん、黒木華松たか子岡田准一、役者陣みなよかった。そしてなにより柴田理恵!! バラエティでみる愉快なおばさんとは全く別人でめちゃ怖かった! これが怪演ってやつでしょうか。クライマックスの儀式のシーンがめっちゃかっこよくって、日本の神楽とか取り入れた壮大なやつでちょっと興奮。しかしラストはなんかよくわからんかったな。でもこうゆう土俗の民話からくるホラーとか好みなので、俄然原作も読んでみたくなった。明日ブックオフいこ。

 

8.8土

仕事の前に、荻窪で降りてブックオフへ。澤村伊智『ぼきわんが、来る』だけささっと買って、13時から仕事。出勤早々から、K子のおっさんとN本のおっさんがまたしょうもないことでバトルしてて非常にめんどくさい。ふたりともからぐちぐち悪口聞かされて疲れる。休憩時間は買ったばかりの『ぼぎわんが、来る』を読む。意外と映画と違うとこ色々あって、原作の方が民俗学に沿ってる感じ。でも読みやすいからさらさらと、一日で読めた。なんとあのクライマックスの神楽の儀式シーン、原作にはなかった! えーーーっ! まああれは付け足して正解。中島哲也グッジョブ。今までノーマークやったけど、この作家さん、他のも読んでみよかな。

 

8.9日

12時から仕事。N島さんから、社保の保険証を渡してもらう。ワーイ! 社保デビューや! てことは、国保は返しに区役所いかなあかんのかな? 今日はK子のおっさん休みなので静かな現場。夜はN島さんとコンビだったのでたのしく働いた。ランボルギーニが来てびっくり。はじめて生ランボルギーニ見た。まず音がめちゃくちゃうるさいね。ほで形が変すぎる。エヴァンゲリオンみたいな顔やん。うん千万するらしいけど、あんなん乗りたい人もおるんかー。まあ趣味の問題ですね。夜、閉店間際に酔っ払いな上に熱中症にもなってるぽいおばさん(50代)が倒れられ、救急車を呼ぶ騒ぎに。おばさんは家族連れのおかあさんらしく、あと娘さんと息子さんがいて、誰もマスクしてなくて、すでに一軒目で飲んできて、そこでおかんがつぶれて、今から二軒目、てとこでうちに車とめにきた感じなんだけど、このご時世、もう22時まわってるし、ええとしこいたおばはんが、おいおいと内心思ってしまった。わたしは心が狭いので、他人に迷惑をかける酔っ払いが心の底から嫌いである。N島さんはちゃんと介抱してあげていた。やさしい。24時まで働いて帰路。