3.25~31日記

3.25月

4時半起きで朝から普通に労働。昨日取り乱した23歳人妻ちゃんは今日は一転、機嫌がよく、昨日はなんやったのかという感じであった。そんなことはさておき、喉の様子がおかしい。なんかいがいがして腫れている感じ。今週は大事なライブがあるのに…まさかこんなタイミングで風邪なんて。信じたくない。信じない。労働後、飯田さんと落ち会って新宿のカラオケ屋でラジカセを使って練習1時間。その後飯田さんはとある撮影をしに歌舞伎町へ消えていった。わたしは帰宅。帰ってセリフ覚えに勤しむ。

 

3.26火

4時半起きで朝から普通に労働。やはり喉が痛い。最悪だけどこれは風邪だ。落ち込む。現在私は風邪とは関係なしに、持病でお薬5種、それから腕の感染症のお薬1種、あと睡眠薬3種を飲んでいるのだけど、ふと感染症の薬をぐぐると効用に咽頭炎と書いてあり、どうやらこれでも薬が効いている模様。そして持病でステロイドも飲んでいるので、きっと病院行ってもこれ以上のお薬は出してもらえない予感がしたので、病院には行かず、薬局で漢方を買って飲むことにした。西洋医学東洋医学も両方取り入れたら最強なんじゃなかろうか! 薬局で、どれが今の症状の効くのか悩んだけど、銀しょう散というやつを買った。帰って早速飲む。漢方ってなんでこんなにまずいんでしょうね。お薬飲んで、ビタミンジュース飲みながらセリフの練習をして寝た。

 

3.27水

あーやはり本格的に喉がやばい。一応声はギリギリ出るが、歌うとなるとかすかすなんがばれてしまう。アーメン。まあ、なってしまったものは仕方がない。昼から飯田さんがうちにやってきて、ふたりで映像にあてながらひたすら練習。実際ライブを観てくださった方なら意味がわかるとおもうんだけど、今回、映像と微妙にリンクした小芝居を30分くらいやるのだけど、尺を計算しながら生身の芝居をしないといけないのでこれ結構至難の業で、しかしぴったり決まるとかなり気持ちがいい。最初、飯田さんに説明うけたときは、そんなん無理なんじゃ……と思ったけど、がんばれば出来るものですね。とはいえ全く気が抜けない。ひたすら練習して間を覚えるしかない。が、ふたりで練習するとたのしい。夕方まで練習して、飯田さんが帰って行った。見送って扉をあけると、なんかすごく不思議な異臭がして、なんやろ?と思ってテレビをつけると、今まさにすぐ近所の荒川で屋形船が大炎上して燃えていて、そういえばサイレンもずっと鳴っている。すごい臨場感だった。映像を見ると、不謹慎だけど映画みたいでちょっとかっこよくってテンションが上がってしまった。この事件ミーハーな性格、我ながらどうかと思う。夜もひとりでセリフの練習をして、薬飲んで早めに寝た。

 

3.28木

 起きて声の確認。やはり高い音が全然でない。これではやばい、歌が歌えない。どうしよう。しかしもうなってしまったものはしょうがないので、この声で乗り切るしかない。家でスルースコートという喉によいという噂のハーブティーを飲んだり、漢方飲んだりしながら、セリフの練習をしたり、ピアノ弾いて歌ってみたりする。やはり高い声が出ない。落ち込む。今日は新宿シアターPOOにて飯田華子さん主催の連続ドラマ劇『女の星座』の最終回にゲスト出演の日。準備をして夕方会場入り。ピアノを出してもらったりマイクをセッティングしたりして、映像と合わせての通しリハをやる。一部前半は飯田さんの映像が主のパホーマンスなのだけど、リハからちょっと鳥肌もののすごさで身震いする。後半のリハ、ちょっとトラブルが起きてしまい、本番がたいへん心配に。今回は本当に飯田さんの気合の入り方がすごいから、絶対に全部キメて成功させたいので、スタッフさん頼むぜって気持ち、もう祈るしかない感じ。リハ終わって、飯田さんが控室で変身タイム。毎度思うけど飯田さんの変身はまじでおもしろい。今日も色んな部位を堂々ポロリしつつ大変身。もはや化け物としかいえない恰好になっているのだけど、これがステージで見ると本当に神々しく切なく色っぽくて、袖で見ていて泣きそうになってしまった。本番スタートして、前半は飯田さんの一人パホーマンス。スクリーンに映し出された映像にてこれまでの1年のストーリーを振り返っていき、最後映像を照明代わりに白髪で白いドレスに身を包んだ飯田さんが登場して、これまでの絵を掲げては一枚一枚捨てていくのだけど、この演出がものすごく鬼気迫るものがあり震えた。そのあとわたしのソロタイムで30分ほど弾き語り。飯田さんに合わせた選曲で歌ったけれどやはり声が全然でなくてたいへん悔しい結果に。落ち込む。休憩をはさんで後半。映像とあわせての小芝居? トークショー? 自分でやっておきながらあれはなんだったのかいまいちわからない。飯田さんが編み出した新しいジャンルの何かでありましょう。最後、ピアノの電源が何故か落ちていてびびったけど、一応大きな事故はなくやれた。飯田さんが客席を突っ切って会場を出ていき、そのあと映像の中でそのまま新宿の街を徘徊し歌舞伎町に消えていく映像越しに「朝も昼も夜も」を歌わせてもらったのだけど、あれはなかなか泣けるラストだったのではないでしょうか。マンホールが閉じて「完」のタイミングが合ってホッ。いや~今回は本当に演出家としての飯田さんの天才ぶり凄まじくて、いやパホーマーとしての飯田さんも最高だったし、この「女の星座」は飯田さんが本当に自分の半生をかけて、自らの肉を切って物語をつくりあげていった、たぶん人生で一回しか出来ないそれで、本当に感動的で、間近で見ていて身震いしっぱなしでした。飯田さんめちゃくちゃかっこよかった。こんなに素晴らしい人と一緒にあれこれやらせてもらえてるんだって思うと身がすくむ思いでした。本当に素晴らしい体験をさせていただきました。お客さんもぱんぱんで、見守ってくださったみなさま本当にありがとうございました。終わってしばしお客さんと会場で乾杯したのち、石の家で見に来てくれていたH部さん、S助さん、N宮さん、Y原さんたちと閉店まで飲んでおしゃべり。S助さんが最後飯田さん会場出て行ってあのまま高いところから飛び降りるんじゃないかと思ったっていってて、確かに、もう死ぬのかもしれないみたいな空気があった。ふたりで足立区に帰り、地元の居酒屋で改めて乾杯。ここでも3時閉店まで飲んだ。風邪で声が出なかったことは悔やまれるけれど、充実したいい一日だった。飯田さん、お客さん、みなさまありがとうございました。

 

3.29金

起きたら完全に声が出なくなっていた。ついに力尽きた感じ。まあライブ終わったからもうええか。単に気温が下がって寒いのか、それとも熱があるのかわからんけど(体温計電池切れでスイッチ入らず)凄まじく悪寒がして、どっぷり風邪な感じ。とりあえず布団に包まって安静に過ごす。夕方から男の墓場プロのお花見に参加しようと思っていたのだけど、こんな状態で言っても声出ないからしゃべれないし、風邪菌をまき散らしてもテロリストになるのでよくないので、行くのは断念。

 

3.30土
昨日お花見我慢して一日安静に過ごしていたのに、風邪は全くよくなっておらずむしろ悪化していて、喉鼻目全部死んで身体が熱い。がチケット予約していたしどうしても見に行きたかったので、渋谷のギャラリールデコへ、財団、江本純子の劇『ドレス』を見に行く。江本財団は去年『ぼくと回転する天使たち』とゆうのをはじめて観て、なんじゃこりゃ!?こんな劇がこの世にあったとわ!?と目から鱗で仰天し、ほんとはシリーズ全部見にいきたかったんやけど(なんと財団江本純子は毎月新しい芝居をやっておられる)入院やら撮影やらでずっと行けてなくてやっと行けた。今回は登場人物4人だけ。映画やドラマで大活躍の内田慈さん、このところ何作も続けて出ておられる遠藤留奈さん、笹野鈴々音さん、そして主宰の江本純子さん。が、特に大掛かりな美術はなんにもない椅子だけがある素舞台で、ひたすら会話をしているんだけど、女の恋愛、結婚、仕事、名誉、妬み、嫉み、僻み、などをテーマにものすごい剣幕でバーニングしまくるスペクタクルな2時間やった。人間の汚い部分にフォーカスを当てているのに、何故かたいへん明るくて楽しくて爽やか。登場人物全員まあまあ嫌な女(男)で悪態つきまくりなんやけどここまでくるとむしろ清々しい!しかしこの劇、台本てどこまであるんやろうか。セリフが事細かに決まっているのなら、あのスピードとテンションで演じる女優さんたちは神がかってるし、アドリブやったらやったでみんな天才的な言葉のセンスで神がかってるし、どっちにしても神がかっておられた。前回拝見したときも思ったけど、江本純子さんとゆう方はどうやって演劇を作っていっておられるのかたいへん気になるところ。いや〜すごいもんを観た。劇中、咳が出ないか心配やったんやけど、夢中で咳するんも忘れていた。しかししばらく渋谷のこっち側に(代官山恵比寿側)来てなかったらいつのまにか道が随分変わっていて、ストリームとかゆう謎の商業施設出来てるし地下道も更に複雑になっていて迷路。鼻を垂らし咳き込みながらトボトボ帰宅。

 

3.31日
昨夜は早くにお布団に入ったのに、鼻が詰まって痛くて苦しくて全然眠れず。風邪ってこんなにしんどかったっけ?わたしは滅多に風邪をひかないのやけど、1年に一回くらい、一度ひくとボロボロのヨボヨボになってしまう。その年イチのやつがきたーって感じ。しんどいけど、ちゃんと4時起きで労働へ行く。声が全然出ないので接客するのもオーダー通すのも超たいへんで、おまけに朝から超混んで必死のパッチやった。Mさんが来てくれたのに全然お構い出来ず、無念。昼から、イケメン社員S水さんとタッグを組んでいたら、急に処女のマ○コの狭さについて語り出して、別に下ネタキャラでもないのにどうしたんや!?正気か?!となったが束の間楽しかった。帰り道、もう漢方薬は飲み終えてしまったので薬局で新たに薬を買って帰宅。あ〜はやく治ってくれ〜。