3.18~24日記

3.18月

ゆっくりめに起きて、洗濯して干して、午前中から渋谷へ。ちょっとはやくついたの人間関係でひとりモーニングしながら読書。となりの席であやしい面接をしていて、リクルートスーツを着た女の子が面接を受けている構図なのだけど、ねずみ講のシステムを説明されているようにしか聞こえない。我が職場でも多いのだけど、渋谷でも多いんやなあ。時間になったので文化村シアターコクーンへ。今日は映画でお世話になった平岩紙さんが出演されている、岩松了作演出『空ばかり見ていた』を観劇するのであーる。コクーン、はじめて入った。すごいでかい。わたしは立ち見席だったので立ち見フロアへ。平日昼間の回だけど、主演が森田剛だというのもあるのかすごい満席。舞台は現代なのだけど日本は戦争をしていて、紙さんのお兄さん(村上淳)が軍のリーダーなのだけど、軍の中では色々あって人が死んだりもして、紙さんは軍の中の森田剛と恋人同士なんだけどそれも色々あって……。森田剛主演だし、他にも芸能人さんがわらわら出演している劇なので、ポップでキャッチ―なやつを想像していたら全然違う、すごく硬派な劇であった。そしてわざとなのだろうけど説明がとても少ないので内容を把握するのも至難の業というか、つかみどころがなさすぎて最後まで入って行けず仕舞いであった。(たぶんわたしのオツムが鈍いせい)森田剛は、テレビで見るような森田剛らしからぬ雰囲気で、しっかり演劇人のような芝居をしてらして感心感心。立ち見で3時間の劇はなかなか見るのも疲れたけど、見ごたえは劇だった。終わって、紙さんから楽屋あそびにきてっておっしゃっていただいていたのだけど、勇気が出なくて断念し、感想をメールして帰路。演劇の楽屋挨拶ってわたし、苦手や~。夕方帰って、アマゾンプライムで今更『この世界の片隅で』を見た。アニメってわたし得意じゃないのだけど(ジブリすら見られない)、これはおもしろく見られた。片腕なくなってからの展開がなかなかおおってなった。結構残酷な話なのに、あれだけ大ヒットするってすごいなあ。

 

3.19火

4時半起きで朝から労働へ。昨日から千代田線のダイヤが変わり、我が最寄り駅が始発駅だったのが、一個向こうの駅が始発駅になってしまったので、もう7時台には確実に座れない。通勤時間1時間かかるので、もう絶対座って寝ていきたいわたしは6時過ぎに家を出る。なんとか座れた。がしかしこれから毎日こうなるのか~と思うと憂鬱。そもそも始発駅でなくなった我が駅、もう価値半減。引っ越し時かな~と本気で考える。労働終わって、夜、帰っていたら編集者O高さんからメールで、突然ですが今日足立区で飲みませんか?というお誘い。ちょうど帰りだったので、行きます~と連絡。O高さんと、O高さんのエロ本時代の友人I籐さんと3人で、大松で飲んだ。I籐さんは現在渋谷にあるアイドル事務所の会社にお勤めの業界人なのに、わたしとおなじ足立区民で、ひとりで週3で大松で飲んでいるんだそう。そんなアイドル事務所の人なんて、どうせ中目黒とかに住むんでしょって気がしてたけど、こっち畑の魅力をわかってくれる人がいるってうれしい限り。O高さんともひさしぶりに飲んで楽しかった。O高さんは入院二回ともお見舞いにきてくださってそれ以来だったので、またこうして飲めるようになってよかったな~。O高さん、一生懸命I籐さんにわたしをプレゼン?してくれていて恐縮。しかし大松はいつも混んでいて大繁盛。わたしはしばらくぶりに来たのに店主?らしきおじいちゃん、わたしのこと覚えてくれていてびっくりした。いい店だ。22時頃まで飲んでO高さんを駅で見送り、解散。たのしい飲みだった。

 

3.20水

昼から新宿、某喫茶店(というか我が職場)にてデザイナーライターI川R夫さんと某打ち合わせ。打ち合わせという名目だったけど、ひさしぶりすぎておしゃべりがたのしくて、4時間くらい? ノンストップで喋りたくってしまった。R夫さんの生い立ち話は何度聞いても興味深い。R夫さんが最近出した『ワイルドチェリーライフ山口明』というご本をいただいてしまった。

ワイルドチェリーライフ 山口明: 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる (MOBSPROOF EX)

ワイルドチェリーライフ 山口明: 童貞力で一億総クリエイター時代を生きる (MOBSPROOF EX)

 

この本はカリスマデザイナーでありながら還暦間近で未だに童貞のプロ童貞、極真童貞を自ら名乗る伝説の男山口明さんに、著者の市川力夫さんが50時間に及ぶインタビュー取材を敢行してまとめた伝記のような本なのだけど、読めば読むほどこの山口明さん狂人すぎて爆笑。楳図かずおから弘兼憲史ジョージ秋山なんかの漫画の装丁をデザインしている華麗なる経歴のデザイナーさんなのだけど、58歳筋金入りの童貞で恋愛経験すらなし、しゃべると息をするように下ネタを吐き、ファッションは皮ジャン皮パンに全身クロムハーツ。しかし顔はハンサムそのもので、子どもの頃の写真をみるにジャニーズにでもおりそうなキュートな美男子。こんな男前なのになんで58歳の今の今まで童貞なのか?という謎がこの本に込められてる、爆笑必須の愉快な本であった。

 

3.21木

4時起きで朝から普通に労働。祝日のわりには暇で、とはいえ喫茶店とは思えない繁盛ぶりなのはいつも通り。今週からなんと我が店、カフェインレスのコーヒーというのを搭載。しかし喫茶店に入ってわざわざカフェインレス飲む人なんてほぼおらず、1日に一杯出るかどうかくらいの感じ。そらそうやでな~コーヒーはカフェインがおいしいのに。わたしはお酒も煙草もやらないから、アルコールもニコチンも摂取しない暮らしだけど、唯一カフェインだけはやめられない。カフェイン入ってへん飲み物は飲みたくないくらい。デカフェって何?って感じ。コーヒー紅茶を愛していて、麦茶は嫌いでウーロン茶が好き。仕事終わって帰ってテレビをだら見していたら、イチローばっかりやっていて、イチローの髪の毛が、超短髪なのに見事なロマンスグレーで、まだ45歳なのにおじいさんのようでちょっとグッときた。わたし野球とか一切興味ないのやけど、一気に株があがった。男性のロマンスグレーはたまりません。

 

3.22金

4時半起きで朝から労働。新人さんにオープン仕事を教えるというミッションがあり、難航。ひとに仕事を教えるのはむずかしいと毎回思う。何回やっても慣れない。教えるより教わる方がはるかに楽だし、先輩より後輩の方がはるかに楽だし、身分は低い方が絶対楽。だけど中年になってきたのでそうもゆうてられへんことが多い。先輩ズラを頑張ったからか疲れてしまい、帰って特になにもする気が起きずにだらだらして寝た。

 

3.23土

ゆっくり起きて、天気悪いけど洗濯。雨が降りそうで降らない方にかけて外に干したけど霧雨くらいのがずっとぽつぽつ降っていて全然乾かず。昼から飯田さんがうちにやってきて、来週のライブ女の星座の打ち合わせ&セリフの読み合わせ。1年かけて飯田さんが作ってきた大作『女の星座』がついに完結するわけなのだけど、台本をいただいて、とある箇所について一緒にシンキングした。が、話は脱線し、概ねはわたしが今はまっているツチヤチカらさんという人の金玉シリーズのラップをふたりで爆笑しながら聞いていた。「金玉交換」「金玉人形」「人喰い金玉袋」など、金玉をネタにこの無限の想像力! すばらしい。言葉がおもろいだけやなく曲がまた全部かっこよいのもポイント。あと名古屋弁の方言がたいへんビビットで、すべてのバランスが絶妙に最高で何回もリピートして聴いてしまう。気になった方はぐぐってみてください。飯田さんが帰っていき、夜、台本が結構セリフ量あるので地道にセリフ覚えをちょっとやって寝た。

 

3.24日

4時起きで朝から労働。労働中、ちょっとした事件あり。同僚の23歳人妻ちゃんが、急に「わたしだけなんでこんなに頑張らないといけないの!」と言って突然泣きながら怒り出して、ええ~とみんなで狼狽える。しかし今日は日曜日、鬼のように忙しいのであんまりじっくり話聞いてあげられるような暇もなし。23歳、若いなあと思う。仕事はよく頑張ってくれてるのだけど、なんというか、わたしからしたらバイト如きにそんなエモーショナルになれるんがすごいなあって感じ、そもそもわたしは誰か人間に対して感情を爆発させるということが、たぶんもう10年以上出来ていない。10年どころやないか、20年とか? かもしれない。感情的になれるってある意味うらやましい。といってわたしは決して冷静沈着な人間というわけでもないのだけど、よく怒るし。でも職場では基本、低温である。喫茶店のウエイトレスは低温なくらいが適温やと思うし。どうやったら彼女が納得するんかわからんまま、時間になって退勤。帰って、セリフ覚えをやって日記を書いて寝た。