5.8〜14日記

5.8月
朝から普通に労働。相変わらず声が出なくて自分でも引くレベル。お客さんとのコミュニケーションも不可能な次元。業務上、わたしはインカムをつけさせられているのやけど、フロアごとの混み具合を他のフロアに伝えるためにインカムしているのやけど、声が全くでないのでこれでは仕事に支障ありすぎでしょ。それに料理が上がってくるエレベーターにもマイクがついてて、それでもオーダーを下の厨房に伝えたりしないとあかんねんけど、案の定、必死のパッチでかすかすの声で伝えても何をゆってるか伝わらなくて、誰かこのポジション変わってよ〜と思うけどそうもいかない、結果変な不協和音を生んでしまって悪循環。声が出ない自分へのストレスも含め、すごくぐったりしてしまった。帰りに、某役者さんに喉商売をしている人の駆け込み寺的な耳鼻咽喉科を聞いて早速予約する。体調悪いときこそ、筆が乗るというのか、まじめなわたしは帰って昨日取材に行ったストリップの原稿をしこしこ書いた。ら、なんやかや長くなってしまって気づけば4000字超えており、前後編になりそう。

5.9火
朝起きてもやっぱり声が出ない。全然快方に向かってる気がしない。昼から、昨日予約した、喉商売をしてる人の駆け込み寺的な耳鼻咽喉科へ。有楽町にある、そんなに大きくない普通の耳鼻咽喉科やねんけど、確かに来てる人、なんか、どっかでみたことあるような気がする(気のせいかもしれへんけど)。ここは数年前に亡くなった先代がすごい名医やったらしくて、和田アキ子とかも通ってたらしい。紅白の時期は色んな歌手が一気に押し寄せるくらい繁盛しちゃう病院やったそうな。先生(もう2代目ですが)自体はひとりしかいなく、あとは看護婦さんがてきぱきとシステマティックに動いてて、問診もアイパッドで進めて、そのデータがそのまま先生のパソコンに送られてカルテ化しているのかな。問診内容も、職業から聞かれて、歌手・俳優・声優・教員・その他、みたいな、もう喉商売人ありきで進むので、こちらも出ない声で色んなこと答えなくて済むし楽ちん。いよいよ先生の診察になって、4、50代くらいのおっさん先生に、今週土曜にライブがあって、それまでに声を治したい旨を必死に説明。しかし、先生は渋い顔で「あなた、持病の方でこんなに薬飲んでるじゃない。ステロイドもこんなに普段から飲んでるでしょ。普通だったらステロイド出したら治るんだろうけど、すでにこんなに飲んでる人にこれ以上は出せないのよ。ステロイドこんなけ飲んでるから痛みとか感じなくて済んでるだけですよ。声帯もこんなに腫れてるし、気管支も肺も結構きてますよ。あなたの膠原病、肺に来ることもあるんですね、わたしそっちは専門じゃないけどもし膠原病とも連動してたりしたら、怖くて薬出せないんですよ。」と、ぐうの音も出ないようなことを言われる。「一応点滴しましょうか。そんで明日も点滴しに来て。あと漢方と咳止め出しときますけど、だって炎症止めとかステロイドとかは既にあなた毎日飲んでるからね!」といわれて、隣のベッドで点滴。わたしは採血とかお注射の際にいつも言われるのやけど、血管が細すぎてすごく針を入れにくいらしい。今回も看護婦さんすごく難義していて申し訳ない。けど、こればっかりはどうしようもない、協力のしようもないし。やっとこ入ったところで、ゆっくりのスピードじゃないと血管が潰れるから点滴落とせないらしく、30分以上かかる。暇。暇を持て余し、植本一子さんの『家族最後の日』を読んでいた。ちょっと前にアイホンを変えたときに、今なら無料でこれがついてきます! と、お得に見せかけてなんか結局損するアレに乗せられて、アイパッドのバッタもんみたいなやつを持たされてて、折角なのでキンドル電子書籍をそれでちょびちょびダウンロード購入して読んでて、ちょうどいま、『家族最後の日』を読んでいる。今までわたし、植本一子さんにはちょっと偏見というのか、ジャンルは全然違うねんけど年齢も同世代で、知人ミュージシャンや写真家はつながりある人多いけど、わたし自身は会ったことないし、たぶん向こうはわたしなんかに興味もないだろうし、とか、なんかそんな感じで変に意識して、本も読んだことがなかった。けど、この本を読んでたら、結婚して(しかも25も年上の有名ラッパーと)子どもも二人産んで子育てしながらも、稼いで仕事もばりばりやりつつ、ある程度は子どもを預けて自分の好きなこともしてて(恋愛もしてて旦那以外に恋人もいたり、そしてそれも隠さない)そういう母親の形というのに、わたしは古臭い人間なので、?と思う部分もあって、あんまり触れたくなかった部分が大きくて、でも、この『家族最後の日』を読みだしたら、すごく毎日を必死に生きてて、子どものことも大事に思いながら、旦那さんのことも愛してて(癌で余命宣告されてしまったからというのもあるんやろうけど)すごいしっかりしたええ女やんかっと思った。そして、家族があるってことは、とても支えになることなんやなあとしみじみ思た。わたしは真逆の、孤独推奨派というか、家族うんざり派で、孤独を貫いて生きているはずやけど、これはわたしが、本当に心を許せるお相手と深い付き合いを出来たことがないからなんやろうなあとか思った。もう忘れがちの、結婚生活時代も、もう10年前の話やけど、そういう間柄には最後までなれんかったし、その後の恋愛も深く心を開ける関係性を築けなかったなあ。いつかそんな相手が出来る、家族と思える人を持てる日が来るのやろうか。そんなことはさておき、植本一子さん、いつかお会いしてみたいな。

家族最後の日

家族最後の日

そうこうしてたら点滴がおわり、時間は3時半を回っている。やばい! 今日は病院のはしごで15:45からいつもの虎ノ門の病院に駆け込まないとあかんのであーる。しかしその前に、これから処方薬局で薬をもらって、この処方薬局のおばちゃんがバカ丁寧に一個ずつゆっくり説明してくれるんやけど、こちらとしてはそんなんいいから急いで〜て感じやねんけど、そうもいえず。薬をもらった時点でもう3時40分。はい、絶対遅刻。遅刻する旨を電話したいけど、電話の声が出ない。しゃあないので有楽町から虎ノ門までマッハで激走。脳内BGMはベタに爆風スランプ! 20分くらい爆走して息も絶え絶え、到着したのは4時。でも別に全然怒られなかった。何故ならこっちの病院はこっちの病院でめちゃんこ混んでいて、待合室座るとこないくらい混んでいたから。よかったのかわるかったのか、まあでも怒られなかったからよかった。でもこんな病人が病院はしごのためになんでこんな走らなあかんのでしょうか! て異を唱えたところでどこからも共感されませんね。今日はわたしが遅刻したから後回しにされたせいもあるやろうけど、1時間半は待った。どうせ待つんなら走らんかったらよかった。しかもそんだけ待ったのに、12000円の高級お注射は、体調不良の時には打ったらあかんらしくて打てず。また2週間後に改めて来る羽目に。待合室で急に咳が止まらなくなって、ハンカチで顔抑えて5分くらい咳き込みまくってたら、やさしいおばちゃんがのど飴くれた。なんか、涙でそうになるくらいうれしかった。ありがとうおばちゃん。でも後々、隣の処方薬局で待ってたら(ここでも小1時間待った)なんかめっちゃ薬剤師さんに絡んでるややこしそうなおばちゃんおるな〜しかも小1時間ずっと、元気なおばちゃんやな〜と思ったら、よくよく見たらわたしにのど飴くれたおばちゃんやった。おばちゃん、結構めんどくさい感じの人やった。飴ちゃんはありがたかったけど、絡まれなくってよかった。。。なんか病院はしごは(途中マッハで走ったのもあるけど)すごく疲れた。今日はそれしかしてないのに。


5.10水
朝から普通に労働。ほんまは労働に出てる場合じゃない声なのやけど、こちらは医療費も更にかかるかけやし、働かないとその医療費も稼げないし、てのもあって、声も出ないけど労働。でも点滴が効いたのかちょっとは、ほんのちょっとは声が出るようになっている。今日も点滴に行かないとあかんのでいつも通り17時まで働くと病院しまっちゃうので、1時間早退させてもらって、今日も喉の名医のもとへ。待合室、昨日もおった、なんかテレビか雑誌で見たことある人(たぶんK塚Y介の弟?に激似)が今日もおった。診察室に通され、昨日は渋い顔をしてたあの先生が「あっ声でるようになったね!点滴効いたね〜よかったよかった!じゃあ今日も点滴打っとこう!」と言われ、隣のベッドで点滴。昨日以上に血管が出なくて難義。結局昨日と同じ穴に刺す羽目に。点滴中は相変わらず暇で、この病院はほんとにちっさな、ビルの隅っこの一角にあるので、点滴といってもカーテンで区切られたちっちゃいベッドに寝て、そのすぐ向こうではどんどん違う人の診察が行われてるので、その声がダダ漏れで面白い。顔はわからんけど、声かすかすででなくなってる何かしら声を商売にしてる女性が、ボイトレの先生に無理な要求をされて声からしちゃって、みたいな相談をしてて、でもこっちの病院の先生の方がさすがの上手で「●●先生でしょ、申し訳ないけどね、●●先生は本当のプロを教えるボイトレの先生じゃないから。あなたの今後を考えたら、今そんなことやらされてたらすぐ喉つぶすよ!」的なことをおっしゃってて、すげーこの先生は、本当にそっち方面の知識、ボイトレの先生とかの情報まで持ってるのか―と思うと、本当にここはただの耳鼻咽喉科ではない!って思った! でも表向きは、全然紹介制とかでもないし、予約もできるけど、予約なしでも診察してくれるし、もちろんわたしみたいな一般ピーポーでも普通にちゃんと診察してくれるし、全然閉じた商売(病院で商売っていうのも変やけど)してない、患者を選ぶタイプの病院ではない! 今日も魔法の点滴でめきめき元気になって、しかも保険も普通に効くから、今日は初診料とかないからか点滴も診察もして870円やった。安い! ええ病院やわ〜。またピンチのときは駆け込もうと決意。帰って、ちょっとは声出るとはいえ、出来るだけ喋らんようにと言われてたので、声出るか心配で練習したいけど我慢した。そういえばわたしはボイトレなるものを受けたことがない。ちゃんとした声の出し方とかって、勉強した方がいいんかなあ。でもそしたらわたしの歌い方とか全部全否定されて矯正されそう。やっぱりええわ。

5.11木
今日はひさしぶりになんにもない日。とにかく明後日のライブで声が出るかどうかの心配で、出来るだけ安静にしていようと思うんやけど、如何せん不眠症で眠れないもんやから、寝る気にもならへんし、寝転んだら咳が止まらなくなるから寝たくない。それでなんか部屋の模様替えとかちょっとやって、昼からふと思い立って、行くなら今日しか行けないから、六本木に花代さんの展示を見に行った。六本木なんて普段なんの用もにない場所やからびびりつつ、ギャラリーがある会場へ。写真がいくつかと、あとなんか天井から吊るされた不思議な映写機?むき出しの映写機みたいなので、ガラガラってフィルムが回って映像が流れるやつがあって、それが、赤ちゃんとかウーパールーパーとかが出てきて、声やピアノの、子どもが練習中みたいなピアノの音楽との交わりがおもしろかった。写真集がいくつか置いてて、花代さんの娘さんの点子ちゃんの成長を沢渡朔さんて人と撮った『点子』てゆう真っ赤な写真集、買いたかったのやけど、見本しかないっぽくて、売り物かどうかわからないし、値段もドル表記?やからわからないし、また今度改めて花代さんから直接買おうと思った。帰りにせっかく六本木に来たから青山ブックセンターに行って、すごく良い取り揃えの本屋さんやねんけど、なんか色々いい本ありすぎて何買いたいかだんだんわからんくなってきて、でも写真集コーナーに『点子』をみつけて、おっと思って今度こそ買おう!と思って、レジいったけど、わたしが持ってったの見本やって、今写真集担当の人が休憩に出たばっかりとかで、1時間くらい戻ってこないらしく、見本じゃないのがどこにあるかとか、値段すらもその店員さんはわからないらしくって、じゃあいいですってゆって店を出てきてしまった。欲しいと思った本が当たり前にすぐ帰る世の中では、まだないのやな〜。とかぼんやり考えながら帰った、ら、飯田さんから長いメールが来ていて、業務連絡もあるのやけど、よるのひるねで定期的に一緒にやってる企画『母親教室』についての相談で、わたしも色々この企画については色々悩んでた部分があったから、長いお返事を書いた。というわけで、今まで2年やってきた飯田華子と北村早樹子の『母親教室』ですが、次回5月19日が第九回目で、その次がたぶん8月くらいに第十回目になるのやけど、それが最終回で終わることになりました! なので、このラスト2回は結構ディープな回になることが予想されます。母親教室はトークイベントなのやけど、とりあえず次回の第九回目ではわたしの半生を飯田さんが色々尋問し、年表にして、なぜ、わたしが母親になりたくないという精神構造の人間になったのか、結構責めまくられる回になることが予想されます。ちょっと怖いけど、でも面白い回になるでしょう! そして8月にやるであろう最終回は、逆にわたしが、飯田さんの半生をインタビューして年表化し、トークの中でもあれこれ突っ込んで根掘り葉掘り聞こうと思っております! ので、ラスト2回は色んな意味で、我らに興味がある方なら、見逃せない回になるんではないでしょうか! ライブやコントや紙芝居とは違う、リアルな剥き身の我らが見えてくる回になると思うので、ぜひお越しくださいご予約は、kitamurasakiko.info@gmail.comでも受け付けてますのでぜひ!

5.12金
昼から飯田さんが我が家に来て、明日のライブの練習。かすかすではあるけど、一応、わたしのソロも可能なくらいには回復したし、だからミュージカル風コントも出来るね、ラップも出来る! とふたりで練習して確認。いや〜よかった。本当によかったわ〜。あの先生まじ名医やったわ〜という旨をはなしたりなんかして、夜はこたにへ飲みにいった。相変わらず混んでたけど、ちょっと待ったら2階のお座敷のところへ入れてラッキー。元気が出そうなゴーヤーチャンプルーとか食べた。あと稚鮎ていうのを食べた。鮎の赤ちゃん? 小さくて可愛くておいしかった。しかしこの店、改めて値段設定がすごくて、瓶ビールも大瓶360円、こたにサワーという例のやばいやつは100円やし、普通にウーロンハイとかでも190円、逆にソフトドリンクのウーロン茶が200円と、ちょっと高い気がしちゃうくらい。そら、これくらい繁盛するのもわかるわ。改めてこたにのすごさを噛みしめて、明日は遠出してライブやし、わたしもまだ全然病んでる最中なので今日はちょっと早めに気に上げて10時には帰宅。健全。

5.13土
今日は埼玉県の本庄市という場所でライブなので、足立区からは電車を乗り換えまくりで2時間はかかる場所。しかも雨。昼すぎに家を出たらめっちゃ雨降っててげんなりする。今日は物販や衣装もあるからトランク移動やのに、とか思って駅のホーム行ったら、飯田さんはもっとすごい仕上がりで、ガラガラに紙芝居とか衣装とかダッチワイフをゴミ袋に入れてくくりつけてて、もうほんとに、ホームレスさんの荷物にしか見えません! そんなふたりで電車を乗り換え乗り換え、でも最後の赤羽から出る高崎線は、あの旅っぽいBOX席のやつやったから、飯田さんはおビールを買って飲みながら小旅行気分★(実際、最後の電車は1時間半くらい乗りっぱなしなので十分旅)駅についたら、企画のI井さんが迎えにきてくれてて、車で会場まで連れてってくれた。雨やったから大変ありがたい。会場は本当に酒蔵やったところが今は普段はカフェになってて、その二階はだだっ広くて座布団が一杯並べてある感じ。風情のあるいい場所。音出したりリハをやったりしてて、飯田さんがソロで使うダッチワイフに空気を入れていたら、なんと途中でパンっと言って破裂! えーーーー! クラゲちゃん! 焦って養生テープで止めても隙間から空気が出てきてダメで、そしたら企画のI井さんだアダルトショップにダッチワイフを買いに走ってくれた。なんて頼りになる男! そんなこんなでニューダッチワイフも到着して、準備しつつ、物販ならべつつ、ゆうてる間に本番。まずはわたしのソロ。やっぱりまだ声がかすかすなので心残りもありますのとPAさんと意思伝達が全然できてなかったのが心残りですが、まあなんとか終わって、わたしは半分着替えつつ、飯田さんのソロを拝見。「歌舞伎町ムーンライト伝説」は改めて、すごい名作だと思った。時間の飛び方や、話の飛躍の仕方もすごいんやけど、言葉の端々がやっぱりすごくリリカルで、話の落ち方もちゃんとロマンチック、でも笑えちゃう、そのぎりぎりのことを飯田さんはいつもやってるなあと勉強になる。そして第三部は我らふたりのユニットIKAZUGOKEショウ。『裸の村』コント(はじめてわたしが台本を書いたコント)をやって、ラップ4曲やって、『足立区の目』やって、後家殺しで締め! いや、なかなかこってりのいいいイベントになったんじゃないかな? と思った。物販も買ってくださってありがとうございました。都内や、名古屋からかけつけてくれたお客さんもいたりして感激やった。なんやかんやで帰りも2時間コースなので、10時すぎに電車に乗り、行きよりも帰りが長く感じた。しかも変な酔っ払いなのかただの変な人なのか、こっちを睨んで独り言ゆってる怖いおっさんがいて、その人が下りたと思たら、今度は足腰完全に立たなくなってる酔っ払いのじいさんを駅員ふたりが運んできて、むりやり電車に投げ捨てて去っていき、じいさんはべろべろで変やから、まわりからどんどん女性客が消えていき、やっぱり埼玉、なかなか危ない。じいさんはなんか独り言言いながら大宮でどさっと降りていったけど、無事帰れるのでしょうか。いや、あれは絶対ムリやな。大宮駅でも誰かが救助してくれてるんでしょう。日本はやさしい国だね。帰り道中に飯田さんはおビール飲んでいたし、会場の方がお弁当とパンを持たせてくれてたので、1時間半、電車の中で飲み食いして打ち上げ気分に浸れたのと、もうすっかり疲れ切っていたので、そのまま飲み屋へは行かずに帰宅。といてもどちらにしてももう御前様。長い一日やった。わたしはなんとか声がここまで回復したことにホッとした。けど来週もライブ2個あるから気が抜けない。

5.14日
ちょっと書き物仕事をやって、昼から新宿。まだ病み上がりというか、病身なのかもしれへんけど、そういう時は家で安静にしててもわたしはどうせ眠れないしメンタル的に病んでいくだけなので、花園神社へ唐組を見に行くことにする。えっまた?大阪で見たんちゃうんて感じもするけど、違うです、唐組のお芝居は何度でも見たくなる中毒性があるのです! というかわたしが唐組さんの病気に掛かってしまってるだけかもしれない。だって普通同じお芝居2回以上いかないよね? 映画でも行かない。同じ本も、わたし基本読み返さない。でも、唐組のお芝居は、2時間すごい情報量が怒涛のようになだれ込んでくるので、一回見ただけではついていけないし、2回目3回目とみると、セリフの細かなこととかちょっとニュアンスを変えて演じてらしゃることとか発見できて、そういうのも見たい、見逃したくない―と思ってしまうわたしはたぶん唐組症候群なんでしょう。でも客席、そういう方何人もいた。今日はうまいこと最前列の唾&色んな液かぶり席をゲットできたので、色んな汁を浴びながら鑑賞。ビンローの赤い汁もちょっと浴びた。二度目にみてもやはし、赤松さんの魅力がものすごくって、「わたしが捨てた姉の五月だ!」(注:間違ってるかもしれません)のところらへんからはもう目がうるうるやった。今日は客席、若い方がすごい多くて、笑いがすごい出ていて、実際わたしも前半は笑いまくった。お隣の席に、よく唐組でお隣さんになる外人さんがいらっしゃって、10分の休憩中も暗闇で本読んだりしててすごい勉強家の外人学生さんって感じで、何読んでるんかな〜ってこっそりのぞきみたら、和辻哲郎の本を読んでいた! 今回和辻哲郎がヘンテコなカラオケ教室の先生として出るから、きっと勉強してらっしゃったんであろう。唐さんの台本って、色んな言葉や物事を知ってないと笑えない、ちょっとインテリギャグの嵐やから、外人さんであれがわかるて、かなり勉強してはるんやろう。しかしやっぱり国籍が違うからか、笑うツボがちょっと違うくて、えっそこ!? みたいなところで爆笑してらして、そういうのも面白かった。ラストのシーンの屋台崩し、花園さんで見るとまたかっこよかったなあ。今回でわたしが心奪われている、客演のドス役の全原さんも、新しいギャグ?歌?みたいのを繰り出してらして、終わったあとのテント飲みのときに聞いたら、あれはフランク永井のつもりで歌ってらしたらしい。フランク永井には見えなかったけど面白かった。テント飲みで、ひさしぶりにマッキーに会っておしゃべりしたり、PヤンヌMキさんともおしゃべりさせていただいたり、Gちゃんたちとおしゃべりしたりたのしかった。稲荷さんともはじめておしゃべりしてしまった! お芝居でものすごいエネルギーを浴びて、たのしい方々とおしゃべりして、病身も治るわって感じで本当に元気をもらった。行ってよかった。ところでアイホン4→7にレベルアップしたので、インスタグラムなるものをはじめてみたけど、右も左もまだ全然わかりません!