1.29〜2.4日記

1.29月
普通に労働。特筆すべきことはなし。労働後、マッハで帰ったのに宅配便さんと入れ違い。西濃運輸はいちばん遅くても18時〜20時の指定しかできなくて、これは普通に労働してる人からしたら受け取るの無理ちゃいます? まあわたしは普通に労働してるの、週2程度なのですが。ところで韓国海苔欲が止まらない。無限に食べてしまう。I田さんがくれたとうもろこしのひげ茶とも相性よすぎていつまでも飲んで食べてしまう。誰か止めてくれ。

1.30火
普通に労働。今日もマッハで帰宅し、西濃運輸がカンガルーに乗ってやってくるのを待つ。今日に限って結局来たの19時50分くらいやったので、別にマッハで帰る必要もなかった。何を買ったかというと、もう本棚からあふれた本が増えすぎて部屋が汚くて耐えられなくなってきたので、ネットでちっさめの本棚が1980円だったので買ったのである。早速組み立てる。毎度のことですが、わたしは本棚組み立てるだけで必死のパッチ。ちょっとケガもする。作業は単純でサルでも出来る、順番にネジを人力で回して刺し込んでいくだけなのやけど、これだけがかなり力がいる作業(当者比)。小一時間かけて無事本棚が形になり、枕元のぺこちゃん机に積みあがっていた本を並べていく。これでやっとぺこちゃんの顔が出てきました。しかし本や本棚が増える度に、もう引っ越しは出来へん……て気持ちになるね。

1.31水
図書館に本を返しに行って、ついでに予約していた姦通罪の本をもらおうと思っていくも、休館日であった。ガッデム。諦めてまっすぐ帰宅。しかし今年の冬は寒すぎる。石油ストーブ&こたつだけでは過ごせなくなって、ついにエアコン暖房に手を出してしまった。。。わたし、エアコンは乾燥して喉カピカピなるから極力冷房も暖房も家では使わない派なのだけど、もう無理。そしてエアコン暖房をつけると部屋全体がちゃんとあったかくなるもんなんですね。って今更なにをって感じだけど。こたつ、石油ストーブ、エアコンと3種の暖房器具を贅沢に使い、部屋で文章をぱちぱち書く。BGMはずっとレディ―ガガをエンドレスリピート。ひさしぶりに家で音楽を聴いている。youtubeでもレディ―ガガばっかりみている。これとかすごい可愛いとおもいませんか? あとピアノ死ぬほどうまい。


夜、某お方から電話。年末からずっとかかっていた靄が晴れた。うれしい。久しぶりにはっぴーな気分で寝たるぞ! と思ったけど興奮してるので全然眠れず。ドーピングしまくりでようやく寝た。

2.1木
朝から自転車30分くらいこいで隣町へ。今日は白石さんの映画『不能犯』の封切日! しかも映画の日と安い! これは、白石ガールとしてはいくっきゃないよね! というか、隣町、亀有のシネコンでも初日からちゃんと公開されるって、すごいことです。白石さん、売れたな〜。(誰様ですかって感じやね、ちなみにわたしの『卵のエチュード』『マイハッピーお葬式』『だいすき』のPVは白石さんが撮ってくれています、自慢)『不能犯』原作も読んでないけど白石ワールドを練り込んでしっかりエンターテインメントになっていて楽しめた。白石作品には欠かせないうにょうにょやどろどろもしっかり出てくるし、売れっ子ゲーノー人だけでなく、白石組の俳優さんが要所要所にちゃんと登場する。そういうのを見つけて楽しむこともできた。わたしは綺麗な顔した若い男子が脊髄反射的に苦手なのやけど、だから主演の松坂桃李は見ててつらかったんやけど、間宮祥太朗はいい俳優さんですね!『全員死刑』のときも思たけど。切れっぷりがすごい。男前なのに嫌味がない。見終わって外に出たら、天気予報の3時間前やのにもう雨が降り出していて、今にも雪に変わりそうな極寒の雨の中自転車30分こいで帰った。雨の中の自転車走行でいちばん危険なのはメガネ。メガネがびっしょりになると視界が全盲になるので本当に危ない。メガネワイパーが必要。時々テレビで特集される近所の発明家じいちゃんとかが、もう既に発明してそだよね、メガネワイパー。しかもすごく原始的なやつ。とりあえずびしょ濡れなったけど無事に帰宅できてよかった。

2.2金
雪降るか〜降るか〜と思ってたけど前回のような降り方がせず寒いだけの肩透かし。飽くまで足立区調べですが。昼間は某文章を執筆執筆執筆。そして印刷しようと思うにも、我が家のプリンターこのところずっとおかしくて、インク交換して満タンなはずなのに、「インクがありません」ランプがついたままで全然印刷出来ない。どういうことなんやエプソン! 仕方ないのでコンビニで印刷。それを持って夕方から神保町。壱眞珈琲店というところで、某実話N誌の副編集長H川さんと打ち合わせ。実は年明けくらいに、清水の舞台から飛び降りるつもりで、企画案を何個か勝手に提出させていただいていたのである。しかしわたし如きの案なんて読まずにスルーされても当然なのに、ちゃんと読んでくださって、この度打ち合わせ。わたしが書いてきた文章もちゃんと目を通してくださった上で、こんな企画はどう? もしくはこんな企画は? と色々提案してくださった。それがどれも超おもしろそうで、今すぐにでもやりたい!! わーたのしみ! まだ確定ではないですが、おもしろ企画がはじまるかもしれません! あ、それはそうと、1月30日に発売された実話ナックルズ3月号の読者投稿欄に、まさかの形でIKAZUGOKEが登場してます! わたしもまさかすぎて爆笑! 今号は末井昭さんのインタビューも載ってるからぜひ買ってね☆

2.3土
朝からごろごろ読書。この1週間わりとずっとこんな毎日で、ちゃんとお勤めしている方へ申し訳ない気持ちになる。生きててすみません感が溢れてくる。14日のよるひるの「おとこ教室」でやるかもしれないコントの台本を書く。書きあがったけど、これまじでやるのかわたし? というものすごく恥ずかしい内容。恥部を晒すのがなんかもう芸風になってしまってるので、わりとなんでもやりまっせ根性はあるつもりですが、さすがにこれはかなりきつい! って自分で台本書いてるんですけどね! ちょっと他では見られない、それにこれっきりやらないであろう恥ずかしいことをやるので、2月14日は阿佐ヶ谷よるのひるね『おとこ教室』へ来てね☆ ちょっと早くに家を出て高円寺へ。上島珈琲でひとりお茶しながらK井さんのお仕事が終わるのをまち、夜は久しぶりにK井さんと飲んだ。安定の馬力、は満員だったので四文屋で乾杯。ずっと長野へ行ったりご多忙で、来週からは本番も控えてらっしゃるお忙しいK井さん。久しぶりにゆっくり色んなお話が出来てとってもとっても楽しかった。楽しかった内容はこんなところには書きません。そっと胸にしまっておくんだよ。

2.4日
こだまさんの新刊『ここは、おしまいの地』と爪切男さん著『死にたい夜にかぎって』をついに読了。どちらも一緒に読み始めて、でもどっちも読み終わりたくないおもしろさやった。

ここは、おしまいの地

ここは、おしまいの地

こだまさんは去年出た『夫のちんぽが入らない』が衝撃的で周囲の人にも勧めまくったらみんな見事にはまってくれた本やって、しかし今作のエッセイはあの衝撃とはまた作風が違う、とても静謐で、センセーショナルな話題ではないけれど、だけど人は生きているだけでたいへんで、そのたいへんさをも笑いに変えていくやさしくて強い文章たち。しょっぱな電車の中で読み始めたら何度も噴き出してしまって、まさかの外で読めない本であった。こだまさんはたぶんわたしとも近い免疫性の難病をお持ちで、その治療で入院したり、わたしよりよっぽど症状も重くたいへん。だけど、入院中に出会った人たちや、学生時代の同級生の川本、はじめてつきあった金髪の豚、大学のとき福祉実習先で出会った人など、どの人物も愛嬌溢れる人物に描かれてて、わたしは果たして今までに出会った人をこんなにひとりひとりちゃんと記憶しているやろうか、とか考えた。勝手に自分を重ねる癖があるのがわたしの悪いところなのだけど、「巻き込まれの系譜」という章を読んだら、病気のこと以上にシンパシーを感じてしまった。ここに書き出すと長くなるしたぶん昔の日記を遡れば書いてるから端折るけれど、わたしも変な災難にとにかく巻き込まれやすい体質だ。こだまさんは今も日本の最果ての限界集落にある「くっせえ家」に暮らしておられて、生まれ育った場所もヤンキーと百姓が9割の集落で、昔はわだかまりが多々あったお母さんや姉妹たちとも今では仲良くなっておられて、最終的には実家に暮らしてもいいかな〜としめておられる。おしまいの地。わたしはすっかり足立区を気に入ってしまって、実家なんて1泊も出来る自信がないくらいの現在やけど、時間が経てば、こんな風に考えることもあるのかもしれない。
死にたい夜にかぎって

死にたい夜にかぎって

予想を裏切ってものすごく愛の書であった! これは爪さんが人生をかけて愛し6年間同棲していたアスカちゃんという彼女と共に過ごした日々の記録で、しかしこのアスカちゃんが飛んだ暴れん坊で元々爪さんと出会う前は新宿で唾を売って生活していた自称ミュージシャン志望、のわりにそんなに頑張って音楽をやってるわけでもない、6年間のうち殆どは爪さんの逆ヒモ状態で養ってもらっていたんだけど、SNSで出会った外人と浮気しまくるし、当然メンヘラで当初はすごくお薬を飲んでおり、しかしそのお薬を断薬するために努力していたら無理が祟って定期的に爪さんはアスカちゃんに首を絞められる。しかしどんな境遇でもたのしくとらえる天才の爪さんは、ポイントカードをつくって、十回首絞められたら好きな漫画を買う、三十回絞められたら好きなCDを買う、などと苺のスタンプカードを作る。なんと美しい話や。そして結局最終的に爪さんはアスカちゃんに振られてしまうんやけど、最後の最後がまためちゃんこいい。アスカちゃんからの手紙に「六年間、お互いに時間の無駄だったね。マジで。でも最高に楽しい時間の無駄遣いだったよ。ありがとう」。これ、まじでドキュメントなの!? 美しすぎるんですけど! 読んでいて、わたしはこんなに人と密に付き合ったことがあるやろうか、と不安になった。彼氏とも、家族とも、元旦那とも、友達とも。こんなに恥部を晒しあいながらぼこぼこにしたりされたりしながら関係を築けたことが一度もない。そして、これからもありそうな予感がしない。本当に素晴らしい愛の書だったけど、いちばんのツボは「アサリの鳥葬」