1.31〜2.6日記

1.31土
大学病院の日。なんかだんだん月1のこっちの通院も意味あるんかな?みたいな気持ちになってきている。しかし完全に結構筋金入りの不眠症になってしまっている今、ここで眠り薬をもらわんとわたしは永遠に眠れないことになるのでしゃあなしで通っている、とはいえ精神科ではないし、今のこっちの病院の担当医は毒にも薬にもならん当たり障りのないことしかゆわない人でつまんないし(失礼)。て病院のせんせいに対してつまるもつまらないもないんかしらね、せやけどこんなけ各種病院のお世話になりまくる人生、医療費かって総じて月に4万くらい払ってるのやから、そら当然おもしろみも求めるよ!でもおもろいお医者さんってわたし人生振り返ってふたりだけやな。前近所やった初台の耳鼻科のじいさんせんせいと、某大学病院の産婦人科やのにものっそいドSな言葉責めを繰り出す鳥顔の教授せんせい。

2.1日
タワレコ新宿インストアの日。まだオープン前に裏口から入れてもらってリハ。7階のイベントスペース、すごいちゃんとステージもPAもあって、おまけにPAさんは宋さんってゆうおもしろいおじさん(もちろん音もすごく快適やった)を呼んでくださっててライブもやりやすく安心、早い集合にもかかわらずお越しくださった杉作J太郎さんと控室できゃっきゃとお菓子の品評会をしながら少しトークの打ち合わせ。なんやかやすぐ本番、とっても楽しい1時間でした。杉作さん、すごく真面目にでも愉快に良いことをたくさんゆってくださって感激しつつ、杉作さんのおっしゃるよう、いつの日かバルビゾン宮殿コンサートをめざしてがんばろとおもいました。サイン会もたくさん並んでいただいてうれしかった。お越しくださったみなさま本当にありがとうございました。終わって10階でお仕事中のI田さんのもとへご挨拶。ほんまにI田さんが『聴心器』でわたしを拾ってくれたおかげで今があるし、今回のインストアもI田さんの尽力なしには行われていなかった!いつもありがとうございます&今後ともどうぞよろしゅうにとお願い申し上げて解散。その後Nさんと落ち合って椿屋でお茶。そうやそもそもがこのNさんが『聴心器』をリリースしてくれていなかったら今のわたしが絶対にいないなあとか、この10年ぐらいを振り返ってしみじみしつつ、半分はお兄ちゃんに近況報告してるみたいな感じで楽しくおしゃべりして、日曜日の人間あふれかえるぐっちゃぐっちゃの新宿をあとにし、夕方には帰宅。ポストをみたら心配な手紙が入ってて、さっきまでのせっかくの楽しかった気持ちが一気に冷えて行った。

2.2月
楽しいとか幸せとかの気持ちはわたしにはほんまに瞬間的にしか訪れない、これはもうどうしようもないのやろうか。気持ちの持ちようなのやろうか。とはいえわたしはいままあまあ忙しい。毎日毎日やりたくないことも含めやるべきことが結構な量あるので、ぐったり打ちひしがれている場合ではない、というのが唯一の救いかもね。今日も早朝からぱたぱたと働き、夕方からはスワニー組さんの禿の女歌手お稽古。いつもの稽古場に5分前に到着したところ、受付のおっちゃんに今日は入ってないよとゆわれる。嘘でしょ!っと連絡網のメールをみると、、、なんとゆうことでしょう、今日は違う稽古場ではないですか!ちーん!とはいえ、ここから徒歩20分ぐらいで着く場所な模様、親切なおっちゃんが地図をくれて、マッハで正しい稽古場へ向かう。ぐるぐるややこしい世田谷の住宅街、途中何回か行き止まりにぶち当たって迷子になりつつも、20分ほどの遅刻で済みました。禿歌手本番まであと10日ほど!通し稽古などしてどきどき、やけどC子せんせいの演出でみるみるおもしろいお芝居になっていっており、わたし自身も演技するのがどんどん楽しくなっていっておる!普段の北村さんとも、歌うときの北村さんとも違う、新しい北村さんが顔をだしつつある!気がする!

2.3火
ちゃんと起きて労働いったわたし、えらい(このせりふ何回目や)。しかし一日じゅう頭の中でセリフのおさらいしている、たぶん声も漏れている、歩きながらも電車の中も労働中も!やばい傍目からみたら完全にアウトな人やろ。世の中の役者さんとゆう種族の人々は常にこうゆう精神的状況下におかれておるのやろうか。独りでしゃべってはるな〜ってゆう人、街中でもちょいちょいお見受けしますが、あれは全員セリフ覚え中の役者さんなんやね、って思うことにしよ。そうしよ。

2.4水
労働はおやすみなのでちょっとゆっくり寝て、それでも5時台とかに目覚めてしまう。洗濯とかそうじとかして、禿歌手お稽古。いよいよもうお稽古も数えるほどになってきていて、ひいい〜っとなりつつ、しかし通し稽古で改めて、おもしろい!このお芝居、おもしろい!台本読んだ時点では、フランスの翻訳ものやので、日本語がやっぱりちょっと変とゆうかなじみのない変な言葉づかい多くて、おまけに不条理演劇とよばれる種の作品やので、正直意味わからん、むずい、、、て印象やたけど、天才的で愉快な役者さんらと、C子せんせいの魔法の演出力で、すっごくおもしろい、キチガイしか出てこない最高のお芝居になりつつある!演劇ておもしろいかも、て思い出しているのはこの今回のスワニー組さんが本当にすさまじい面々がそろっているからでしょう。ひとりド素人ほりこまれて最初はどうしようと半泣きの気持ちやったけど、お稽古は毎回ミラクルおもしろく超刺激的でたいへんエンジョイしている。そしてセリフをしゃべる、とゆうことをやってみて、なんか日本語のこの、なんちゅうの、節回しとかグルーブ感みたいのに改めて感動しまくっている。言葉っておもろい、日本語、おもろい!

2.5木
ちゃんと起きて労働いったわたしえらすぎ(これまた何回目のセリフ)労働後帰宅して、ちょっと曲作りかけモードになるも、なんか気が散ってだめだめ。たぶん芝居おわるまでちょっとむりかな。

2.6金
労働後、紀伊國屋に行って、『音楽と人』を立ち読み。九龍ジョーさんが、「北村早樹子の歌の飛距離」てゆういいコラムを書いてくださってて感激。なんか1冊だけ本買ってかえろうと2階文芸コーナーで悩む。結局、神蔵美子さんの『たまきはる』って写真集のようなエッセイ集のようなやつを買う。文章がすんごく良くって、親密について書いてらしゃるくだりがすばらしすぎて鼻すすりながら読んでいます。

たまきはる

たまきはる