2.15〜21日記

2.15月
普通に労働。特筆すべきことはなし。

2.16火
普通に労働。帰って、先週うちの家でやってもらった某雑誌のインタビューの原稿が来たのでその直しをやったり、お芝居のセリフ覚えをやった。しかしどこもかしこも病人だらけで、インフルも流行ってるけど風邪も、あと精神病んでる人も多すぎて、しかもみんなビョーキやったら許されると思って世の中舐めてるやろって奴だらけでひとりで怒っている。まあ、わたしも万年病人やから全然人のこと言われへんのやけど。でもわたしは舐めてへん自信はあるど!

2.17水
ニッポン放送へ打ち合わせに行く。そうです、実はこないだ出させていただいた「今夜もオトパラ!」にまた出させていただけることになったのです。それの企画の打ち合わせ。今回は生ライブはなしでまるままトークさしてもらうことになってるので結構時間もあるし、自己紹介的なのは一回目でやっちゃってるので、今回はどういうトークをしましょうかねえというのをディレクターさんと作家さんとご一緒に考えた。わたしはラジオ好きやので、ラジオでしたいことしゃべりたいことはまあまああって話は尽きず、しかしなんか基本やっぱりわたしはすぐタブーな方向へ持っていっちゃうし、悪口雑言罵詈雑言の類を混ぜてしまう癖があるので、面白いけどちょっと健全な時間帯のラジオでは……てなってそらそうですよね! て軌道修正軌道修正。でも良い感じに企画もまとまって楽しくおしゃべりした。ニッポン放送を出て帰りの電車に乗っていたら、ツイッターでかのアウトローライターのS木T彦さんが何故かわたしのことを知ってくださっていて、というか「卵のエチュード」バイクで走りながら歌ってますとか言ってくださってて、嘘でしょ〜と感激。だって『ヤクザ1000人に会いました』のS木さんですよ。『我が一家全員死刑』のS木さんですよ。あ、もう伏字にする必要ないか、鈴木智彦さんですよ! わたしにとってはスターですよ! きゃ〜! と、ひとりで浮かれながら帰宅。いや〜良い日もあるものね。ついでにウンコ踏みかけのところもぎりちょんでかわしたし、今日は本当に良い日。

ヤクザ1000人に会いました! (宝島SUGOI文庫)

ヤクザ1000人に会いました! (宝島SUGOI文庫)

2.18木
普通に労働。しかし体調が悪い。このところずっと悪いのやけど、ワをかけて悪くなっている予感。夜中にお布団がベッドからずり落ちて寒い、寒いのやけどそれを引っ張り上げられへんぐらい手が痛いし腫れている。左足も腫れちゃって痛くて、トイレに行こうにも立てなくて歩けなくて、ほんまに這ってトイレに行くという病人ぶり。お布団の中でアイホンでこの病気のこと調べだしてしまい、そしたらもう絶望しかない感じで自分の行く末を想像してしまい心もよぼよぼに病む。

2.19金
よぼよぼに身も心も病んだまま、夕方まで布団ですごす。こんなこと普段ならほぼない。わたしは超不眠症なので布団の中に入ってる時間て一日平均3時間あったらいい方って感じやのやけど、今日は身体痛くて起き上がれない。といっても眠れてもいなくて、ずっと布団の中で病気のことを考えてるか、今更やけど元少年Aの『絶歌』を読んだりして過ごした。ゴロゴロして本読んでって楽しいはずやのやけど、これで身体が痛くなければねって感じで、痛くない姿勢を探しながら布団で過ごすのも結構たいへんなミッション。しかし夕方から下北でお芝居のお稽古なので、それまでにはなんとかおっきして準備しなければ。えいやっと立ち上がると最初はほんとに足痛すぎて立てなくて歩けなくて、生まれたての鹿状態で自分でも笑ってしまった。でも生まれたて鹿ごっこしてたらだんだん歩けるようになって、準備して下北へ。よちよち歩きやので駅まですごい時間かかった。稽古場で、最初はC子せんせいとお話合い。なにやらC子せんせいは今フランスの著作権事務所に連絡とったり翻訳者の許可をとったりとたいへんらしく(このお芝居はフランスの翻訳劇なので)、そうゆう手続きとかすごいややこしいんやな〜しかもそうゆうことも全部ひとりでやっておられるC子せんせいほんとすごい。最初、このお芝居の参考書? となるジュネの「シャティーラの四時間」て本を一緒に読みながらお勉強した。そんなところへK子さんが登場、K子さん、あれ〜っ髪の毛すっかり短くなってお髭もなくなっている! 某ドラマ&映画の撮影がはじまるからとのこと。3人そろってお稽古開始。プロンプ頼りやけどセリフが言えたら相手とのやりとりも動くのも楽しくなってきた。昼間はあんなよぼよぼやったのに、動こうと思えば動けるもんやな。そしてやっぱり、外に出て人に会う(それも好きな人たち)って大事やなーと実感。

2.20土
昼間家でオトパラ用にジングル作り。使えるかわからんけど、たのしくて色んなバージョンを作っている。夜は浅草東洋館へ、「わたしのライオン」PVでわたしのお相手役もやってくださっている唐組の大将、久保井さんが客演で出てはるお芝居を見に行った。あんまりどんな劇団かしらずに見に行ったら、基本お色気オネエチャンたちがどんちゃん騒ぎしてる感じの劇団で、ちょっと脊髄反射的にうってなったのやけど、久保井さんが出て来たら一瞬で空気が変わり本物感が凄まじかった。めちゃんこかっこよかった! どんな場でも、どんな舞台でも、ちゃんと本物の仕事をしはる、プロやな〜と思った。けどあれやね、お芝居って、衣装と音楽がめっちゃ大事でそのふたつで印象がへばりついてしまうもんやな〜とたいへん勉強になった。このお芝居は衣装がみんなコスプレにしかみえなくて音楽の方向性がわたしにはちょっと苦手すぎて、なんか全体をちゃんと見れなかった。終わって、久保井さんに呼んでもらい、ちょっとだけ打ち上げに混ざる。作演出のM月さんのおはなしを伺って、えたひにんとか、四足の肉を食うとか、そもそもこれは伝説の浅草のエタ頭のおはなしやったらしく、テーマ的にはわたしもどストライクで好きな世界やったのかーとあとあと知る。たぶん物語はおもしろいんやろなあ。でもいかんせん、衣装と音楽と、あとオネエチャンたちの質がみんなキャバ助のようなピチピチイケイケ揃いでとにかく怖かった。(演出家の趣味なのかな)しかし演劇にも色んな種類があるのやな〜と改めて思った。それから今日付けでニューPV「マイハッピーお葬式アルバムバージョン」が公開になりました。完全にわたしがひとりでアイホンで自撮りしてるだけの映像で、お粗末ですが、よかったらみてね☆

2.21日
朝からセリフ覚えをして、昼過ぎに家を出て、早稲田のどらま館へ。劇団サンプルの『ひとりずもう』を見に行く。客席で去年の夏に『ヘンゼルとグレーテル』でご一緒したH藤さんやH場さんにお会いしてちょっとおはなし。『ひとりずもう』は一人芝居の5本立てで、昨日のお芝居とは真逆で装飾がなんにもなくて基本役者さんがひとりで透明人間と会話してるだけなのやけど、これでちゃんとおもしろい見世物として成立するサンプルの役者さんてすごいなーておもった。あとやっぱり松井さんのナチュラルな気色悪さが、松井さんの一人芝居にはもちろんのこと他の方の演出にも端々に滲んでる感じがしてたくさん笑った。松井さんの変態夜回り先生芝居には超爆笑した。あと古屋さんの謝罪会見も。要するにわたしはやっぱり下ネタでおおよろこびしてしまう。でもそう考えたら昨日のお芝居も下ネタふんだんにしこまれてたけど全然笑えなかった。下ネタの種類が違うかったからかな。終わって、制作Tミーちゃんや松井さんや野津ちゃんや古屋さんときゃっきゃとおしゃべりして楽しかった。古屋さんも赤色が好きらしく、上も下も赤い服で自分より真っ赤な人みたの、G山のMヒトゥー以来やわ〜とか思った。その後下北へ移動して今度は自分のお芝居のお稽古。C子せんせいと最初に体操をした。ら、無駄に身体がやわらかいわたしを見てC子せんせい驚いておられた。わたしは運動神経は一切合切ないので全く何の役にも立たないのやけど、やわらかいのはやわらかいのである。それからお稽古。今日は二章からがらっと方向性を変えてやってみましょってなって、新しい感じでやってみた。セリフがまだまだ入っていなくて、プロンプがないと止まりまくってしまって、自分でアーッ! てなった。がんばろう。しかし昨日今日と続けて観劇して、その後自分の演劇のお稽古して、わたしったらすっかり演劇の人みたい。去年はじめたばっかりやけど。しかもみんなほぼ全員去年一年で出会った人たち。去年わたしの世界を変えてくれた人たち。本当にわたし、去年一年で視界が変わった。楽しいと思えることが一気に増えた。その初めの第一歩を作ってくれたのはC子せんせいなので、今回のお芝居はなんとしてもがんばりたいど!