7.4〜10日記

7.4月 
普通に労働。帰ってメルマガのC子せんせいとの対談のテープ起こし。今回は収録時間18分やったので楽勝やった、とはいえ、起こすのに2時間半かかった。でも楽しかった。

7.5火
労働中、某大物音楽家wさんがいらしてて、すんごくひさしぶりにお会いしたのに覚えててくださって、しかもアウトデラックスまで見ててくださったなんて言っていただき、うれしはずかし! しかしwさんはパブリックイメージ的にテレビなんてバラエティーなんて見なさそうやのに、おはなししてたら結構テレビっことのことで、びっくりやけどそういう部分含めて信用できるぜ☆ と思った。仕事終わって、某K病院へ、ある方のお見舞い。自分の通院以外でこういう病院にくることって滅多にないからキンチョ―。時間外窓口でもじもじする。家族ではないから入れてくれなかったらどうしようかとおもったけど、あっさり入れた。一緒に、こっそりちょっとだけ病院抜けだしてお散歩したり、談話室でおばあさんたちに紛れておしゃべりしたりした。この2週間ぐらいずっと勝手に色々心配していたのやけど、お顔みたらお元気そうやったのでホッとした。

7.6水
朝から洗濯してそうじして家事もして、それから今日のライブのプランを考えて練習。持病で右手首が腫れてて今日はあんまりピアノ弾けなさそうやからカラオケと小芝居で攻めることにする。今日は神保町試聴室でひさしぶりにライブ。夕方家を出て神保町。ひさしぶりに来たら、ナチュラルローソンが潰れてたり、変なカレー屋が出来てたりで、ちょっとこないうちに都会は変わるなあとか思いながら、試聴室入り。店主Nさんとひさしぶりにお会いして色々つもる話をしつつ、そういえば試聴室のグランドピアノが新しくなってはじめてのライブ。鍵盤自体はざらざらなのに、弾いたら滑らかな感じの良いピアノやった。といってもわたしは生ピアノの良し悪しがわかるほど技量もないけど。今日はとんちピクルスさんとツーマンで、とんちピクルスさん、youtubeで見てたら本当に最高で、「あぁ結婚」というラップの歌とダンスがおもしろすぎてひとりで画面みてわらってたのやけど、ライブはその100倍最高で、おなか千切れるほど笑った。とんちピクルスさんは松浦さんという50歳のおじさん一人なんやけど、お人形のメンバーが色々いて、犬のウクちゃんと猫のレイちゃん(このふたつは松浦さんのオリジナルキャラクターで手作りフェルト人形ですごく可愛い)、それからもう一匹、なんかお客さんがくれたらしい、ネパール人で黒人のネパちゃん。このウクちゃんとネパちゃんはニューわんわんクルーというラップユニットを組んでいる、というていで、人形劇のような感じでラップを歌うのやけど、「パイパンラッピン」という曲がキラーフレーズだらけで最高で、もうわたし涙流しながら笑ってしまった。あと、矢沢みたいなことをやりたくてはじめたというマイクスタンドプレイも衝撃やった。マイクスタンドをあんな使い方する人、世界でひとりでしょう。良い歌でホロっとさせたかと思いきや180度切り返してド下ネタに持っていく感じも超すばらしくて、本当に良いライブやった。物販で犬のウクちゃんのブローチが売っていたので、ときめいて即買いしてしまいました。いやはやしかし、とんちピクルスさんは福岡在住の方で、先日のオクムラユウスケさんも福岡の人やったけど、福岡ってすごくおもしろい人がたくさんいらっしゃるのやな〜とか思ったけど、でも福岡人必ずしもおもしろい人ばかりなわけはない、たまたま特別おもしろい方と出会っただけなんやわっと思い直した。

7.7木
朝から虎の門の病院。採血であたった看護婦さんがこの病院には珍しいおばあさんで、歳も歳やからきっとベテランでしょうと思ってたら信じられない下手糞さで、挙句はふたりも若い看護婦さん呼んで来て、3人がかりで羽交い締め状態で血を抜かれた。別に暴れてないのに。ただ血管が細すぎるだけやのに。その後採尿で、なかなか出ないなけなしの尿をしぼりだしてやっと出たわずかな尿が入った紙コップを、うっかりひっくり返して提出する前にトイレの床に一滴残らずぶちまけてしまい、泣きながら床を拭く。あーみじめ。でも、どれもこれも今日の出来事は、前回のお薬なくし事件よりは全然まし! 今日は絶対に電車に忘れたりしないように抱きしめて移動や。病院後、下北の稽古場に直行で、今日も『女中たち』お稽古。しかし、お外が暑すぎる。どうかしているこの暑さ! と思ったら東京都心36度ぐらいあったらしいね。お稽古後、またまた千木良家にお邪魔して、晩ご飯をいただく。今日はなんと牛さんのお肉! しかも高そうな立派なやつ! それに、鮭たくわん大葉の混ぜごはんとおみそ汁と豆腐とおひたしと、それからC子せんせいが桃モッツァレラというオシャンティなおかずを作ってくれた。生まれて初めて食べた味やった。オトナになった気分。今日は本当に暑かったですねえと、C子せんせいのお母様とおはなししてたら、この暑い中、お母様は屋外でテニスをしてらしたそうで、「途中で光化学スモッグ警報が鳴っててねえ〜」なんて笑顔でおっしゃってて、まーなんと健康的で元気なお母様なんでしょう! と感動してしまった。わたしたちなんて、クーラーの効いた稽古場で練習してて、行き帰りの道中歩いてるだけで暑い暑いとひよったことをぼやいてて恥ずかしい! ごはんの後、C子せんせいの部屋でテレビを見てたら、ノドグロというお魚の値段を当てるみたいな番組をやってて、ノドグロってひどい名前の魚ですね〜きっとドブに生息してるんですね〜(注:調べてみたらドブにはいませんでした、赤い綺麗な深海魚でした、失礼!)とか言って、ドブから浮き上がってきてるノドグロの物真似をしたり、舌平目の物真似をしたりしてふざけて遊んだ。それからセリフの練習もちょっとやって、途中からふざけて、すっごい変な言い回しでセリフ言い合ったりしてはしゃいで楽しかった。朝から夜まで、充実の一日やった。そしてお薬もちゃんと家までなくさず持って帰りました。

7.8金
お昼に下北のいつも一服休憩するセブン前でC子せんせいと待ち合わせて、タクシーで今日はちょっと遠い稽古場へ。世田谷の、まわりにほんとに住宅しかない一角にある建物に到着。ちょっとハプニングあってあわや稽古中止か!? てなりかけたけど、受付のおじいさんがすごくいい人で、大広間を開けてくれて使わせてくれた。畳のひろい部屋で、振付じゅんこ先生に教わって、ぷらぷら体操もぞもぞ体操こぞこぞ体操という黄金の三大体操を教えてもらってみんなでやった。右手首がわたし曲がらなくて出来ないポーズがあってそれを説明したら、実はなんとじゅんこ先生も同種の病気持ちでらっしゃって、なのにこんなに太陽のようにお元気でアクティブで、病気持ってるなんて微塵も感じさせない感じ、すごい。背筋が伸びた。その後、みっちりお稽古。改めて演技ってむずかしいと壁にぶち当たった。C子せんせいが、芝居のあり方を色々説明して教えてくれる。帰る頃にはちょっと意味がわかってきた。もう本番まで二週間切ってカウントダウンはじまってる感じ。焦りもあるし、ああとにかくがんばるしかない。

7.9土
家で文章の宿題をちょっとやって、でもいまいちおもしろいのが書けずに難航し、中断。途中でパソコン切って、おうちで『女中たち』の練習をひとりで声だしてやる。でも我が家のように壁の薄い木造アパートであんまり声出しちゃうと、色々危険で一歩間違えたら通報もののセリフがたくさんなのでちょっとびくびく。まあこの部屋はさんざん歌も歌ってるし、飯田さんとコントの練習もやってるから今更って感じではあるけどね。海猫沢めろんんさんの『夏の方舟』を読了。色々身に覚えのある設定や舞台が出てきてドキッとかしながら楽しく読んだけど、最終的にすごく感動した。『愛についての感じ』と並ぶお気に入り作品になった。

夏の方舟

夏の方舟

7.10日
13時に千木良家に集合して、C子せんせいが作ってくれたご飯を食べ(そうめんの豚しゃぶいんげん豆トマトのっけ)それから2階で練習。最後のシーンを何回もやる。すごく感動的なシーンなので大事にやらないといけない。むずかしい。夕方まで何回も練習して、それからたくさんお着物を担いで、下北の稽古場へ。しかし今日はまた暑い。今日は夜、初の通し稽古をやることになっていたので、準備しつつ、全通しをやりました。わたしとC子せんせいはでづっぱりのしゃべりっぱなしの100分なのでなかなか体力を消耗する。それにわたし噛み噛みになってしまったし、色々間合いが変になって、セリフもまだ飛ばしちゃうし、ああほんとにがんばらないといけない!と改めて思った。ひとつのお芝居は人生の縮図なので、それが伝わるように演技をしていかないといけない。むずかしい。もうあと10日しかない。焦る。通しのあとは衣装のレイさんがいらしてくれて、たっくさんの着物を持って来てくれて、衣装合わせ。ものっすごく素敵な着物を着付けてもらって感動。ひとしきりはしゃぐ。C子せんせいの衣装もとっても素敵だし、奥様の金子さんが神々しい天上の美しさ! 3人ともめっちゃんこ可愛く美しく魅力的に着飾ってもらえて、改めて衣装さんってすごいなーと思った。こんな素敵なお召し物を着て、あの隅田川が見える日本家屋の舞台で、ジュネをやるだなんて、どう考えても素晴らしいじゃない! だから、みなさん、絶対に見に来て欲しいです。仕事もデートも全部キャンセルして見に来て欲しいです! 予約はこちらからよろしくお願いします↓http://swanny.jp/