8.7〜13日記

8.7月
おひるから10月末にやるお芝居のお稽古で渋谷某所。まっぴるまの渋谷は人多くて暑くて地獄。お稽古は、C子せんせいが脚本の冒頭部分を書いて来てくれたので、それを読みながら、そして実際にもう動きながらお稽古した。走り回りながらセリフをしゃべったりして楽しかった。お稽古の休憩中、スイカをいただいたり、カステラをいただいたりした。なんか、稽古なのにこんなにおもてなししていただいてしまって、いいのかな!? という感じ。だけどこの稽古場でもあり、実際お芝居の会場にもなるお屋敷は中庭が見えてほんとに気持ちがいい素敵な場所です。夕方から突然豪雨が降りだし、結構大き目のカエルちゃんが現れて、最初はカエルらしくぴょんこぴょんこ飛んでたのに、途中から普通に4足歩行の獣のように歩きだして、カエルってこんな動きするんか! と発見やった。帰りはすごい豪雨で、傘さしてても意味ないぐらいびっしょり濡れた。渋谷の井の頭線の下らへんにある、おっさん一服スポット的な喫茶店でC子せんせいとコーヒー飲んで帰った。C子せんせいはもともとわたしに最初にお芝居をさせてくれた人で、前回はジャン・ジュネやったし、最初はイヨネスコだって翻訳モノやったんやけど、今回はC子せんせいオリジナル書下ろしの台本で、C子せんせいはやっぱりオリジナルがおもしろい!と再確認した。

8.8火
朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。

8.9水
雨が続いたりしてたので洗濯のタイミングを失い、パンツが足りない問題が生じてきてピンチなのであさ4時から洗濯機をまわして干した。今日は天気予報も雨大丈夫ぽいし、朝はとてもいい天気ですでに暑い。それから普通に労働へ。もうお盆休みとかはじまってる人も多いのか、朝のラッシュがちょっといつもよりましになっていた。助かる。労働中、突然雨。うそやん、めっちゃ洗濯干してきたのに、ショックすぎる〜と思いながら、でもはよ帰ったところで一回濡れたもんは濡れたもんであって、急いで取り込んでも意味ないか―と思って、今日は水曜日やし、前から見たかった映画『海辺の生と死』をテアトル新宿へ見に行った。

これは島尾ミホ原作の映画化で、島尾ミホというと、夫島尾敏雄の『死の棘』に登場するミホはいつも狂人で、おそろしい女を煮詰めた病そのものみたいな人やった印象やのに、映画をみると、満島ひかり演じる若かりしミホ(映画の中ではトメ)は、本当に可愛らしくて一途で印象ががらっと変わった。満島ひかりは素晴らしかった。いつもすばらしいけど。あと奄美の自然界の音がすごく印象にのこる映画やった。海の音もやけど、わたしはなにより鳥の声。鳥好きやからといのもあるけど、本当に色んな鳥の声がすごく近くで鳴ってて、いいなあと思った。音楽担当はわたしもお世話になっている宇波さん。エンディングの曲、歌じゃないのにすごい胸に残った。いい映画やった。原作も読もうと思った。(実は文庫の『海辺の生と死』もう持ってるのやけど、積読になっている)家に帰ってポストを開けたら、『文學界』の送本が入っていた! わーいうれしい! わたし、特選小説ではもう1年以上、連載させていただいてるのですが、カタギの文芸誌には初登場です! 「タチアオイ畑でつかまえて」という短いエッセイを寄稿しました。すぐ読めるのでよかったらみなさま読んでみてください★

文學界2017年9月号

文學界2017年9月号

 

8.10木
朝からわらびすこ舎仕事でちょっと悩みながらメールをしつつ、それからブックレットの付録用でちょっと大変なミッションがあり、それをがんばる。たいへんとはいえ、自分からやりたいと言い出したことやし、やりだしたら楽しくなってくる。腕超疲れたけど。一仕事おえて、夜ははるばる横浜日ノ出町へ、相方飯田華子ちゃんの投げ銭ワンマンを見に行った。関内という駅から伊勢佐木モールを歩いて行った。意外と歩ける距離やったけど、途中、なんかしらの撮影をやってて、人止めされててちょっと遠回りにした。はじめて行った日ノ出町試聴室は結構物騒な地域にどんと構えていて、でももともとダンスホールやったという店内も鏡ばりの箇所もあったり照明もいい感じでムーディ。投げ銭ワンマン、ということもあってか、お客さんいっぱいだった! さすが飯田さん。一部はひさしぶりに鬼頭亀吉が出てきて死者テレクラの話、爆笑。横浜の海の話も、横浜だからこそどきっとして、このおはなしはわたしもピアノで参加してご一緒することもあるけど、一人バージョンもいいなあと思った。二部は、これまでに出会った男たちについて、というテーマで、過去の紙芝居をうまいこと再構成していて、さすがの演出力って感じがした! 山の話という、炭鉱夫のわたしの好きな作品もやってくれてうれしかった。飯田さんの紙芝居は、下ネタオンパレードやし、ガハハと笑うとこでは笑わすけど、ちゃんとシーンともさせる、あの、客席が急に静まり返る感じがたまらない。本当にいいライブやった。なのでわたしもご機嫌になって、足立区へ帰るのをあきらめ、朝まで打ち上げコースに参加。M沢店長とも話したかったし、Wッソンもいて、横浜でしか会えない人々と朝まで安焼き肉屋にいた。焼き肉屋というところに普段自分からは行かないから色々おもしろかった&、焼き奉行M沢さんが焼いてはわたしの小皿にぽいぽい入れてきてくれるもんだから、いつの間にか結構お肉を食べていた。ひさしぶりにこんなにお肉食べた。でもみんなはそれに加えて白飯も、もちろんお酒も飲みまくりですごい。でも終始ずっと楽しかった。M沢店長がわたしが一番暗かった高校時代、音楽活動はじめたての時代に大阪のベアーズでブッキングマネージャーやっていらして、だから15年くらい知ってて、数少ない心許せるお兄ちゃん的な感じで、ひさしぶりにゆっくりしゃべれてたのしかったし、横浜でしか会わないWッソンもええやつでチャラ男を装ってるけどすごい喋りやすいたのしい人で、あとお医者さんもいた。訪問医師というの? もう病院まで来れなくなってるクランケのおうちに呼ばれて診る現役のお医者さん。家の庭でバーベキューできるくらいの豪邸にお住まいで、娘さんもふたりいらっしゃって、立派なお父様。あとH氏。みんなわりとしゃべりやすい気心の知れた人たちやったので朝まで楽しかった。しかし半個室になってるとはいえ、男の子陣は暑いからかみんな脱ぎだして(お医者様以外)しかもM沢さんはなんでも結ぶのがお好きなのか、Tシャツを首元まで上げて、首の下ですそを結ぶという謎のスタイルになっていて、要するに腹&胸丸出しなんだけど、別に全然下品で嫌な気持ちにもならず笑った。Wッソンも無駄に可愛い乳首を出して、H氏に至ってはズボンを全部脱いじゃって下半身パンイチで横になって寝だして、もうここはなんなん!?て感じで動物園みたいになっていた。楽しかったけど。気づけばあっという間に5時、外は明るくなってて朝。しかし雨。M沢さんに傘を借りて黄金町から電車に乗って足立区へ帰りついたらもう7時過ぎ。ひさしぶりにがっつり朝帰り。

8.11金
朝帰りして、翌日特に早起きしなあかん理由もないのに、意外と寝られない(まあいつものことやけど)まま、だらだらして、元気を出すために捕虜収容所のCDをかけながら部屋のそうじなどする。ふだん音楽聴かないけど、元気ないとき元気がでる音楽ていうのはこういう、バカみたいな(失礼)下ネタソングやな〜と思って、チンコマンコ音頭とかコーラス一緒に口づさみながら片づけした。しかし今日は寒い。昨日も寒かったけど、どうしたん突然って感じで、我が家は窓も開けずエアコンも扇風機もなしで、なんなら寒いから膝かけとかをかぶっていた。夜は飯田さんと、うちの近くに最近できた飲み屋に初めて行ってみた。10時間くらいまでまで一緒にいたわけだけど、精算や、色々話合わないとあかん今後のIKAZUGOKE会議も兼ねて飲んだ。連日飯田さんは飲酒しまくってて、アルコール筋症がピンチといっていたし、このお店、串焼きは硬いし煮込みも味が濃ゆすぎて、ゆっくり広々できたけど、もうないかな〜て感じ。健全な時間に出て帰宅。ベッドの中で、IKAZUGOKEリリースにあたって今後やらなあかんことなどを書きだしていたら、やること多すぎてちょっと眩暈。。。でも飯田さんという強力な相方がいるからなんとかなるでしょう。

8.12土
島尾ミホ『海辺の生と死』読む。とても読みやすくて、ミホの狂人的な部分はほぼ出てこなくて、奄美の人や鳥や海などを淡々と描写していて、うつくしい本やった。

夜はノンフィクション作家でわたしが大ファンのU原Y広さんに誘っていただいて新宿を飲み歩いた。ゴールデン街、自分ひとりでは全然いかないので、こうしてガイドしてくれる方がいらっしゃると色々しれておもしろい。最初ばるぼら屋というところでごはんを食べて(ここのトマ酎は透明だった衝撃!)、その後ナイスなミュージックがかかってるバーを一軒はさみ、そこでU原さんが旧知の中のお友達さんとばったり。お友達さんは最近大阪出張が多く、西成にめっちゃ通ってると聞いて、センスいい!て感じだった。その後、ゴールデン街を出てちょっと歩いて、風花という文壇バーというわれるところにはじめて連れて行っていただいた。ボトルキープには知ってる作家さんのお名前がずらーとあって、うわーて感じ。でもママさん、とてもやさしい方で、U原さんが「こちら北村さんって言って、最近文學界に載ったんですよ!」とかって紹介してくださったら早速文學界最新号出してきてくれて、読んでくださって感激。今日は土曜でお盆だからお客さん少なめだたらしいのだけど、それでもわたしが本持ってる作家さんがほかの席で普通に飲んでいらっしゃったりして、うわ〜これぞ文壇バーて感じだった。帰りしなに、ちょうど入れ違いで入ってこられた方が、わたしも本持ってるノンフィクション作家O野I光さんで(角田美代子事件「家族喰い」の!)あわ〜っとお会いできてびびった。しかし今日はU原さんが全部エスコートしてくださって、とてもジェントルメンな方で、楽しかったけど恐縮しっぱなし。だってわたしはそもそもU原さんの読者でファンで、そんな方と飲めるとわ!ありがたや〜だった。U原さんもわりと遠くにお住まいなので、11時過ぎに店を出て健全に帰宅。ああ、わたしはほんとうに周囲の素敵な方に恵まれているなあと再確認した夜でした。

8.13日
昼から渋谷で、S井さんと新サイトの打ち合わせ。S井さんにはなにからなにまでお世話になりぱなし。夕方からはお芝居の稽古。エチュード?とゆうのを何回かやった。わたしはエチュードとゆうのが苦手である。C子先生は良かったとことかゆってくれたけど、その部分はわたしがどうしたらいいかわからず困惑していた部分で、それがいいと言われると余計に不安に。それから今日は稽古のあと、今後についての重大なミーチングをした。あ〜色々たいへん。世界観てなんやろう。色々あって10月末やった公演時期が大幅にずれ込む予感です。わたしはどちらにしてもついていく立場だから、このメンバーでやれることがもうそれだけでたいへん幸せなことだから、制作的なことはついていくしかない。