名作たち

もう12月になってしもた!このところパソコンの調子がわるくて長文をぱちぱち打つ気にならんどころかもはや開く気にもならんくて、開かんでもわりと困らんし意外と快適な暮らし、あれ、もしかしたらなんかこのインターネッツとゆう世界から雪崩れ込んでくる情報のざっばーんのせいでわたしは日々憂鬱になってるんちゃうか!てゆう超簡単なことに気付いたのやけど、でもでもずっとその感じやとただの情弱ちゃんに成り下がってしまうわね、まあそれはそれでええのやろけど、いやいやインターネッツしててもわたし、そこそこ情弱ちゃんやわね。そんな感じでパソコンひらかん変わりに蔦屋さんでDVD借りてきて色々みている最近です。いわゆる名作と呼ばれる映画をわたし意外と見てなくて、なのでここぞとばかりに見てやろっておもて、信用でける友人知人が褒めてる映画を色々観ている最近です。



わらびすこ副舎長が激推していたのやけど、いやほんまにこれがダントツ超絶激烈によかった!そもそもこの髪結いの亭主は実はちっちゃい頃の私的な思い出があって、その昔まだ北村家が健全な家庭のような装いやった頃(わたしが子どもで無知やっただけでほんまは既にネジはずれていたのやと思うけど)、夏休み、家族旅行なんてゆう平和な催しを執り行うため和歌山に行っていて、父母私妹の4人で夜ホテルで寝ていて、母&妹はすやすや眠っていたのやけど、ちっちゃい頃からわりと不眠気味やったわたしは夜中起きてしまい、そしたら父がいなくて、あれれとおもたら父は廊下で煙草を吸いながらたいへん奇怪な動き、たぶん一応踊りのつもりなんやろけど何踊りなのか全くわからない、ただ子ども心にも、あかんもん見てしまった感はしっかり刺さってくるぐらいのやばい動きをしていて、逃げようか迷ったけど眠れなくて淋しかったので、なにしてるん?て話かけた。そしたら、パトリス・ルコント、髪結いの亭主や!てゆわれ、せやけどそんなん小学生にゆわれても全然わからへんやん!夜中にひとりでこっそり奇怪な踊りを踊るとゆう父の秘密の一面を垣間見てしまって(普段から家族の前で踊ってみせたりするようなタイプの陽気な父親ではなかったので)、結構衝撃の一夜の思い出がありましたが今思えば酔っ払ってただけやと推測されます。前置きが長くなりましたが、この髪結いの亭主は劇中で何度も、何踊りかよくわからない奇怪な滑稽で愉快な踊りを繰り出すのやが、それがまさしくあの日、父がこっそり踊ってた踊りやったんや!それも、妻が切り盛りする床屋に日々訪れる、泣いてむずかる子をあやすため、喧嘩カップルを和ますため、髪結いの亭主は自ら道化のように変なおじさんになって踊るのや!まあこのおっさんは完全に妻のヒモで、主に酔っ払って妻の下半身を撫でまわしてあとは踊ってるだけなんやけど、でもめっちゃ染みるんやわ〜。映画全体のオレンジ色っぽい光の感じもたいへん好みやったし、初っ端の毛糸のさくらんぼの水着エピソードも胸キュンで、唐突な結婚式を床屋の中でやるんやけどその手作り感もミラクルかわいくて、あと音楽も超超すばらしかって、そうゆえば実家にサントラがあったような気がするけど誰かが聴いてた記憶はない。




副舎長が合わせて推していたこれも当然最高やったよね。禿げ散らかしたシロウト童貞おっさんの恋!まぬけで変態できもちわるがられるおっさんの典型なんやけど、こんなにときめくのはルコントおじさんが天才やからかなー。なんかガッデムな状況を最高にかっこよく撮る天才とゆうかそのバランスが完璧すぎる!決してアートアートしてキメキメな映像ではないんやけど、でも全部が絵的に超かっこよくて、ラストこのおっさんは非常にどんくさい死に方をするんやけど、その顔面と鼻血の流れ方がとにかくめっちゃんこかっこいいです!




有名やしジュリーやし、昔のアイドル映画ちゃうんっておもって油断してたら、とんだキチガイ映画やってびっくりした!教師が学校で原爆の作り方を生徒に教えてるとか滅茶苦茶やし、その実験に実験を重ねた渾身の爆弾の真ん中に梅干いれるとか意味わからんし、でもなんやかや胸熱くなるとてもエモい名作でした。若かりしジュリーのかっこよさはまあ想定内の感じでしたが、菅原文太が!超超かっこよくてよだれずるずるでした。血まみれになってもかっこいい!あの角刈り!わたしの想う男らしさが揃っていて完璧!とおもいました。




これも有名で昔テレビでやってたんを流し見た記憶やけどちゃんと見たんははじめてで、まさかこんなに日本の美が詰まってる映画やとわ!ロケーション的な、山々の景色とか家屋とかほんで着物!そして音楽!どこをとっても100%美しいわ〜しかし完全にイカれている!ストーリーはもう言わずと知れた津山三十二人殺しのアレですね、あの懐中電灯二本頭に巻きつけて走ってくる有名なシーンもそうやけど、死に方血の吹き出し方とかもいちいちカルトやし、何より病床の山崎努の顔面の土気色がこわすぎる!小川眞由美はたいへん美人で可憐なマドンナを演じてるのやけど、わたしどうしても小川眞由美てゆうとこれを思い出してこわくなってしまいます。

ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争

ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争





あとこれ、非常にゴキゲンな映画に間違いないんですけど、この間が抜けた垢抜けない予告編はなんなん!ホラコメって!笑!この時代の洋画の予告編て全般こんなノリなの?