コント夢芝居

ふはー。なんかわたしの人生のテンポでゆうたら軽く2年分ぐらいの出来事がこの2週間で起きたような心地。ちから抜けて今はもうなんもやる気おきない。なにから書こうって感じやけど、とりあえずはコント夢芝居。

千木良せんせい、みなせんせいとコント夢芝居『北村早樹子の「アイドルのなりたい」』が無事おわりました。お越しくださったみなさま、ありがとうございました。自分の糞地味な人生の中でまさかあんな風に、ステージの上でナマ着替えしたり踊ったり漫才したり、アイドルでホステスでお笑い芸人でセレブ主婦、ってゆうコント内のセリフ通りのあんなこんな体験ができるなんて、おもってもみんことでした。なにぶん、わたしすべてにおいてド素人でおまけにどんくさくて運動神経皆無&記憶力も激薄、こんなどうしようもない人間に、脚本を書いて演出して振付して、なんとか人前に立てる状態に仕立て上げてくれた千木良せんせいとみなせんせい、ほんまに感謝しかないです。千木良せんせいはわたしのバックボーンを色々取材して脚本を書いてくださったので、結構あのおはなしはリアルなわたし自身の物語でもあって、練習では心配ごとだらけでそれどころやなかったけど、本番、ステージの上でセリフをしゃべっていたらだんだんこれがセリフなのかなんなのか、わからんけどとても自分の中から湧き出でている錯角に陥って、ぶるっとした。「よく間違える、よくこける。あーもっと上手にもっとおもしろくこけれたら、いっぱい笑ってもらえるのにな〜。まだいまいちやなあ〜。」ってゆうセリフは、わたしの音楽においてもイチ女子としても、底の底にある本意やねんって、気付かされました。これをさらっと書いてゆわす、千木良せんせい末おそろしわ〜。それからこのコント夢芝居のエンディング、みなせんせいの超キュートな胸キュン振付で踊った「だいすき〜ハッピー篇」!振付のいっこいっこが恋する乙女要素ぱんぱんやから自然と踊りながら好きな人のこと考えちゃってまじで、きゃぴ〜ってきもちでお目目ハートになっていたことであろう〜。ほんで最後、鏡の中に3人が集まってポーズのとき、なあんかわたし結構胸いっぱいになっちゃって、こっそり泣きそうでした。

どこからカウントするんかによるけど、たぶん歌を歌おうと思い立ったのがわたし、16〜17歳ぐらいで、せやからちょうど10年とかやねんなあ今年。まあどんぶり勘定でやけど。10年、全く夢のない歌ばっかり作って歌ってきたわたしが、こうやって夢芝居なんか出来て、奇跡っておもう。基本、夢にうっとりしてるふわふわした奴ら死ねってスタンスやしそれは変わらんけど、ほんで恐らくは千木良せんせいも夢ファック側のお方で、夢って自由で輝かしいけどケロッと覚めるし、あほくさくて残酷でたのしいな!ておもいました。

客観的にどやったんかはわからんけど、正直普通のライブより全然好評やってそこはちょっと複雑やけど、色んな人に見てもらえて、笑ってもらえて、すごくうれしかったです。しかしなんか前回の11月のポレポレもやったけど、今回も前回以上に、客席が豪華すぎて恐れ多くてどうしようって有様でしたな。映画監督、AV監督、女優さんに漫画家さん、普段わたしが一方的に見たり読んだりしてるお方が見てくれてはるってありえへーん。東京すげいな〜!そんなんも含めて夢のような一日でした。上の魚民でちっちゃめに打ち上げ。某鬼畜系カルト映画監督Sさんが、わたしの何の運動もしていなくてかといって細くもない中途半端な肉付きの痣だらけのナマ足にえらく喜んでくださっていた。そうそう、今回おもったのは、やはし千木良せんせいもみなせんせいも、見せる身体でらっしゃるから、脱いでも着てもそれぞれにかっこいい!はっこうゆことか!って、おもった。わたしはまじで只の妙齢の女の身体やから生々しくてきもいなー、見せもんとしては失格。あ、でも転びまくって青痣だらけなんは、ある意味見せモンとして成功なんかも。Sさんのよに釣られるお方もおるのでな!

そんなこんなで、夢はさめてしまいましたが、思いの外好評やったし、一回こっきりでは勿体無い出来やとおもいますので、われわれ一同、機会があればまたやりたい所存です。演劇ほど大袈裟な設備はいらんので出張も可!再演オッファーおまちしておりますからね!