『青いユートピア』がおわりました。観に来てくださった方、ありがとうございました。なんか公私共に色々ありすぎた期間やったのもあって、ここ数年でいちばん体調激悪状態で本番週間突入、体調を整えるのも芸のうち！て常々おもっているのでもう本当に最低なわたしの状態でした。ラストシーンの大事な歌のいちばん最後で、歌いながら舞台上で咳が止まらなくなり、引きつけ起こしかけの呼吸困難に陥ってお芝居全体のラストをぶち壊してしまい本当に申し訳なく、自分ひとりのライブでやったらゲホゲホおえおえしまくっても、わたし一人であーあって思われて恥かいたらいい話やけど、脚本があって演出家がいて役者さんスタッフさんみんなで作る演劇では、こうゆうのはまじであるまじき失態であり、挙句は数人に「あれ、そうゆう演出かと思いました」とまでゆっていただく始末、もうどの方面にも頭上がらずすませんすませんすませんとしかいえません、あーあ、しかしなんだろうかこの風邪！
とゆうことで今更ですが、その青ユー期間の１週間を振り返ってみます。
月曜、小屋入り日。朝から喉痛＆悪寒に蝕まれながらひとまずわたしは労働へ。しかし労働先でも声でえへんしぞくぞく寒くてよれよれで、わたしの中では体調不良で労働やすむとかブッブーな行為なのやけどいやもうほんま無理てなって上司に申し入れ、労働早退させていただいていきつけの耳鼻咽喉科へ。大量のお薬をもらい即ごっくん。ほんでトイピアノとカシオトーンを背負ってマッハで劇場入り。（途中自転車のチェーン外れるも自分で直すの成功するとゆう奇跡を体感）舞台上には既に青い花畑が出来上がっており、わたしの定位置はとってもかわいい芝生＆蔦＆青い花々に囲まれていて、きゃ〜うれぴ〜！って心の中では小躍りしてるのやけど、声もでないし体も力が入らず、いまいち反応できずで歯がゆいおもい。音響さんと打ち合わせながらトイピアノやらカシオトーンをセッティングして、まだまだみなさんやることある感じやったけど、わたしはこのままずっとおるとみなさんにこの風邪をうつしてしまったら最悪だし、体力尽きて明日からに支障出ること間違いなしだと判断し、主宰氏に申し出てこれまた一人早退させてもらうの巻。明日からが心配すぎて暗い気持ちで帰宅。
火曜、本当は朝から劇場いかなあかんのやけどわたしは持病の月イチ大検査デーのため病院経由で遅れて劇場入り。入ってすぐから、場当たり。場当たりってなんやのん？て次元でわたしひとりこの演劇現場どシロウトやったので、飛びかう専門用語いっこいっこ、？？？て感じで、いちばんお気に入りの言葉やったけど最後まで勘違いしていたのは、暗転でまっくらな舞台上で役者さんらが立位置まちがえんように目印に貼る、ちっこい光るシールのことをみんなが「チッコ」てゆってて、なんかチ○コ的な、もしくはオシ○コ的な（すみません低俗で下品な下ネタ）響きがかわいくてはずかしくてキャピ☆っておもってたのやけど、チッコではなくチッコウ、要するにチッ光でした。そんなことは置いといて、一日中場当たり場当たり。照明さん音響さんらと一個ずつシーンの見せ方を決めていきながらの稽古、わたしは基本上映中約90分間ずっと舞台上におらねばなので、ひたすら咳をがまんして定位置に三角座り。楽屋ではずっとマスク生活だので役者さんスタッフさんたちとあんまりおしゃべりも出来ずだし、みなさんにお気遣いいただきまくりで本当に申し訳なく、いつも以上に生きててすみませんモード全開で居たたまれない小屋入り二日目が終了。
水曜、いよいよ本番であるがその前にゲネプロとゆって本番同然の衣装メイクぜんぶばっちしでやる最後の通し稽古を昼過ぎからやって、夜は本番一回目。飴ちゃん舐めまくり＆お茶を芝生の上に潜ませて挑む。飴ちゃんもこっそり暗転時にパクっとしていました。たぶんばれてないはず。かすかすの声でなんとか歌う。後半、わたしはやることがないので芝生の上で、東京ディスティニーさんが語るストーリーの中の赤ちゃんになったつもりで、三角座りでごろごろ→次第に手足が伸びて動き出す、など勝手にもぞもぞしたり、お花＝植物の性器とゆう澁澤の説をおもいだして、青い花々たちに手まん＆手コキを施すとゆう遊びまでしておりましたが、ほぼライト当たってないから誰も見てへんやろ〜って思ってたら、意外とみんなにバレていた。観に来てくれた方から大好物のわらびもち＆ビスコの差し入れをいただいてご満悦。ビスコは世界にひとつしかないビスコ（詳細はツイッター参照）やってうれしすぎてもうこれ一生宝物にしよ、勿体無くてたべられへん！
木曜、今日から昼公演夜公演と二回あるので、芝生の上を快適化するべく、コップの水に漬けとくだけで加湿器に変身する魔法のちょうちょを設置。気持ちだけかもやけどこれで乾燥しまくりの舞台上もちょっとしっとりな心地。しかし90分咳我慢とゆうのは結構過酷で、夜公演の最後この記事冒頭にも書いた恐れていた事態がおきる。歌の最後、咳が我慢できなくなって、舞台上で、会場の全員に見守られる中咳が止まらなくなってそのままカーテンコール、お辞儀して終わって楽屋ひっこんで床につっぷして咳しまくってもおさまらず、ひゅーひゅーって肺からあかん音がしだしてまじで引きつけ起こしそうなって焦る焦る焦る。とゆうか大事なラストシーンをぶち壊してしまった罪悪感でほんとにもう死にたいきもち。みんなやさしく介抱してくれて演出千絵ノムラ氏も気にしないでってゆってくれたけど、みんなが作り上げた90分の青いユートピアを台無しにしてしもた気がして大変落ち込みました。
金曜、風邪の具合は薬ドーピング効果もあってちょっとずつましになってるのやけど、昨夜の事態が結構トラウマで舞台上で90分間ずっと縮み上がっていました。昼公演、なんとか切り抜け、空き時間。自転車で劇場入りしていたのでぷらっと自転車おさんぽしていたら、近くに図書館があるのを発見。『ヤクザの死に様〜伝説に残る43人』『日本人を震撼させた未解決事件71』とゆう、不安な心を落ち着かせてくれそうな２冊をチョイス。近くのセブンイレブンで100円のドリップコーヒー買ってベンチで読む。ええ感じにリラックスできて劇場に戻り、夜公演。なんとか咳き込まず無事終了。しかしディスティニーさんのアドリブが毎回すごいもんをぶっこんできておられて面白い。笑いたい。しかしわたしはニコリとも出来ないポジションの役柄なので完全無視を決め込まなければならない、つらい！上演終了後は毎回、みなさん着替えて客席へ行ってお客さんとの触れ合いコーナーみたいなんがはじまるのやけど、この空気がなんとゆうか、演劇の世界では普通のことなんやろうけど、こうゆうのはじめてのわたしにはなんとゆうか結構しんどい窒息タイム。そそくさと着替えて帰り支度して楽屋でチーンと小さくなっていました。帰り際、演出氏に、わたしのこっそりもぞもぞ動いてることがバレてしまい、あんまり動かないで！と叱られ反省。確かに、お客さんがわたしなんかに目が行ってしまったら他の演者さんのお芝居の邪魔になってるってことやもんな。反省反省。普段ひとりで活動してるとこうゆう気遣いが出来ない自分になってしまっていてあかん。
土曜、喉の調子はだいぶ良くなって、最終日やし、もう明日からの心配もせんでいいので楽屋でみんなと喋ったり結構あかるく過ごす。ビ二ヰルテアタア副主宰の杏理ちゃんは、わたしより年上だけど結構小学生レベルの下ネタで、ウ○コち○ち○きゃっきゃ☆と一緒に盛り上がれる愉快な女性で、楽屋で本番寸前もテンションあげるために下ネタ呪文を唱えてきゃぴきゃぴしてみんなの顰蹙を買ってあそんでいました。なんか稽古期間１ヵ月半くらいかな、最後の２週間はほぼ毎日ぐらい顔をあわせていたこのメンバーとも今日でお別れ、もう会うこともないのやろうと思うと、感傷とゆうのとはまたちゃうのかもやけど、なんか淋しいような変な気持ち。千秋楽は、ディスティニーさんのぶっこみアドリブも容赦なく切れっ切れで、途中本当にわたしまじ泣きしそうになってしまって焦りました。最後はええ感じで声も出て歌えてぶじ終了。終わってしまうとあっけなくって、急いで撤収。みんなで花畑の芝生を毟り取り、瞬く間に劇場はコンクリ打ちっぱなしのなんもない空間になってしまって、杏理ちゃんと最後ふたりでトイレ掃除をしながら何故か女子便器男子便器ともに陰毛が飛び散っていたので、もうチン毛の散髪したの誰やねん！きゃっきゃ☆ってはしゃいでいましたが実はちょっぴりお別れが名残惜しいモードになっていました。近くの居酒屋で軽く打ちあがって解散。個々ではまたどこかでお会いしたりする人もいるかもやけど、間違いなく全員と再会することはないやろうけど、きっと役者さんもスタッフさんもこうゆう現場でばかりお仕事されてるから慣れっこなのやろうなあ〜みなさんお疲れさまでしたって爽やかに散ってゆき、わたしはトイピアノ＆カシオトーン＆大量に売れ残った物販を抱えて自転車にまたがってヨロヨロと帰路、しかし途中でまたもやチェーンが外れてしまっておまけに直せず、最後の体力を振り絞ってずるずる家まで引きずって帰りました。
この青いユートピアに関わっていて、実は正直わたしはなかなか馴染めなく、そもそもみんなでなんかをするのがめちゃんこ苦手な性分ゆえ結構しんどい気持ちもあって、演劇の面白みてゆうのもなかなかわからなくって、うーんんんんんって時期もあったのですが、自分の作った歌を役者さんが歌ってくれる感激、それを空き時間とかにスタッフさんらが何気なく口づさんでくださってたりする感激、終わってみればなんかとてもかけがえのない課外活動が出来たなあとしみじみ思いました。ひとり活動では生まれなかったであろう超ハイテンションな劇中歌や、千絵ノムラ氏と共作の主題歌などを収録した４曲入り「青いユートピア歌集」作りすぎたため大量に余っておりますので、一枚500円、今後ライブの物販でも並べておりますのでぜひ買ってね！
