特別な音楽

自分にとって特別な音楽って、そうたくさんはないのやけど、本当に特別とおもえる人のライブを立て続けに観にいったのでそのことを書きます。

転校生ちゃんとゆう女の子がいて、ちょうど去年の今頃に出会って、そのときの衝撃と感動についてはたぶん1年ぐらい前の日記に残ってると思うので端折ります。転校生こと水本夏絵ちゃん、わたしは勝手にものすごくシンパシーを感じている歌手、アーティストさんなのやけど、このたび彼女が活動休止ワンマン、「登校拒否」てことで、青いユートピア稽古をサボタージュして観にいきました。わたしは彼女がステージに立って歌っている、とゆうだけもう泣けてしまうくらい、なんとゆうか本当に他人事じゃない存在で、だからぎゅうづめのNESTの客席に埋もれてもう初っ端からティッシュが手放せずぐすんぐすんぐすん。なんでこんなにわたしは彼女の歌の共鳴してしまうのやろうって考えると、おこがましいようやけど、彼女とわたしの胸の底にある絶望や諦念はすごく近いとゆうか本当に似ていて、そんな彼女が活動休止することを決めて、今ここで最後の歌を歌っているのやと思うとそらもう、まともでいられるわけがない!うつろな目のままで大人になった少女がセーラー服を脱いで実年齢を発表し、自らのエンドロールを歌い終える姿は本当に奇跡のようなうつくしさで、ステージのなっちゃんは相変わらずふるえているのやけれどでもしみったれず凛々しく清々しくてすごくかっこよかった。会場では知ってる人がちらほらおったけど誰とも喋りたくなくって、帰りがけマネージャSさんに楽屋いきますか?てゆうてもらったけどなんかもうそれも無理で、お誕生日プレゼントだけ託けてそそくさと帰路。自転車でエンドロール口づさんで泣きながら帰りました。




その二日後おなじく渋谷での出来事。これまたわたしが歌をうたいだしたきっかけである、超尊敬している大大大好きな早川義夫さんのライブを、これまた青いユートピア稽古をサボタージュしてクアトロに観にいきました。佐久間正英さんが、ニュースにもなっててみなさんご存知のよう末期がんでずっと入院しておられ、しかしこの度手術成功して復活ライブ、ぱんぱんのクアトロ。早川さんのライブはいつも本当にセックスそのもののようで、すごくいけないものを見てしまったような危ないどきどきが止まらないのやけど、この日の佐久間さんとの演奏は、なんとゆうか最後のセックスを見ているような、まるはだかで燃え上がる二人の情事そのものやって、早川さんの、男女の歌セックスの歌そのすべてが佐久間さんとの愛の歌に聴こえてきて目から洪水やった。MCで早川さんが「毎回これが最後のライブだとおもえば、いい演奏ができるかもしれないですね」とおっしゃってて余計に刺されたきもち。ゲストがくるりやって、最初は正直、いらんわ〜おふたりの演奏だけをもっといっぱい観たいのに!っておもってたのやけど、「東京」聴いて懐かしい色々が蘇ってちょっと感動してしまった。高校生の頃、初期のくるりは実は結構聴いてて、「東京」て佐久間さんプロデュースやったんやな〜。アンコール、くるり達も交えてゴキゲンな感じで何曲か演奏、それもそれでよかったけどそんなことでは終わらない!いちばん最後におふたりで「からっぽの世界」を演奏され、ずどーーーーんと突き落とされる。最高や。。。こんだけ打ちのめしくれるライブはそうそうない。これが最後じゃなく、また拝見したいと強く強くおもいました。


しかし大事な時期に稽古サボタージュしまくりやなわたし。反省してます☆