3月24日(日)

人類は家族だいすきー!と手放しで叫べる側の人間とそうでない側の人間に、わりとくっきりぱっくり分かれるものやとおもうのやけど、わたしは残念ながら後者の方で、てゆうても絶縁状態とかでは全然ないのやけどでも複雑なあれこれ、まあね、色々がありますわ〜ありますわね。で、母親と母方の祖母がこの春休み、東京観光にくるとゆう連絡がきて、会いましょうとなって、これがなんとゆうか結構日が迫るに連れてプレッシャー。ほんで別にこのプレッシャーのせいではないとおもうねんけど100%そうともいいきれん、前日からわたし右胸のアバラが謎の激痛で、まじで息すうはあするだけで痛い、だから小刻みにしか息できない、鼻すすったりゲップするんはかなりの覚悟が必要で、咳き込むなんてことはもう清水の舞台エイヤもん!もかしてアバラ折れたんかな、てまじでまじでまじで思ったほどの痛さやって、そうはゆうても時間はきて、文字通り息を潜めて会いに行きました。母親はまだしも、この母方の祖母とゆうのがなかなか猛烈な人物で、ひと言でゆうとちっちゃい頃からずっと怖かった。それはわたしだけが怖がっているのではなく、母親も怖がっていた。いや、母親はもう五十路をまわった立派なおばはんの年齢ですが、未だに怖がっている、本気で怖がっている、祖母(母親にとっては実母)に怒られないよう怒られないよう生きてきた母親は、とにかく祖母の機嫌を損ねたくないのでたくさん嘘をつく、隠し事をしまくる、その隠し事に中に、わたし(孫)の結婚や離婚があり、病があり、せやから祖母の中でわたしは今現在どんな設定になってるのか、ほんまのところはわからない。なんで東京におるのかも恐らく意味不明なことであろう。会うのもおじいちゃんのお葬式ぶり。どんな顔して会えばええのか、非常に非常に緊張して、ホテルの部屋にいきました。

祖母はもう88歳。でも全然腰もまがってないし元気そのもので、トークの切れ味も昔のまんま。こ、怖い。何十年ぶりかにきた東京について文句たらたら、ホテルについても文句たらたらで、母親もなんとかご機嫌よくしてもらおうと必死。うう。アバラが痛い上に胃まで痛む。まあしかし一応ひさしぶりの孫との再会で、一応にこやかに談笑、しながらおもむろに服を着替えだしたかに見えたおばあちゃん、えっ腹巻、うん、えっそれなに、と見ていると、なんとおばあちゃん、盗まれんようにお腹にお金を巻きつけて上京してきた模様。す、すごい、なんとゆう用心っぷり、漫画か!まあほな、そろそろごはんでもってゆいだして、でもまだお昼間の16時、ホテルの場所がこれまた何故そんなとこを選んだのやってゆう神宮前。アイホンを駆使しておばあちゃんでも喜んでもらえるような近隣のごはん屋さんを探すも、ランチ後のディナー前の時間帯、閉まってるとこばっかし。そうこうしてるうちにおばあちゃんのご機嫌が傾いてきて(大阪人はイラチなので待てない)「まあ適当に歩きながら探そか、なんなとあるやろう」とゆうことになって街へ繰り出す。も、そこは日曜日の原宿、老人が満足するようなごはん屋さんなんかあるわけがなく、「東京はほんっまになんにもないんやな〜」と怒りだす。「もうなんでもええ、足が痛い」とゆうことで、きったない誰ひとり客がいない中華屋さんに入る。おばあちゃんは自分のオーダーが決まったら他の人は無視して店員を呼びつけオーダー。おばあちゃん→中華丼、母→五目焼きそば、わたし→タンメンを頼む。しかしこのおばあちゃんが頼んだ中華丼、ちょっと見たことのないタイプのツラ構えものが到着してしまい一同固まる。カレーがけスタイルとゆうのか、セパレートタイプにごはんと餡の部分が分かれているスタイル。こんなん見たことない。まあでも、味や。な、おばあちゃん、おいしいかもしれへんで、っと促して、食べ始める。
祖母「しかしあれやな、東京は痩せた人しかおれへんねんな」
私「え、そんなことないよ〜」
祖母「大阪やったらなんでもおいしいからみんな肥えるけど、東京はまっずいもんしかないさかいにみんなガリガリなんや」
私・母「……」
その発想。。。さすがすぎてなんも言えん。おばあちゃんはそれでも8割くらい食べて、わたしも母もまだ全然食べ終わってへんのに「おあいそしてちょうだい」と店員を呼ぶ。そんなこんなでいそいそと晩御飯を終え、みんなでホテルの方へ歩く。途中、「ごはんまずかったから、おにぎり買うてホテルで食べるさかい、コンビニ寄りたい」とゆいだすので、ファミリーマートに入っておにぎり購入。まあ食欲あるんはええことやなって無理矢理納得しながらホテルへ向かってる途中、おばあちゃんが突然とんでもない行動にでた!
「お父ちゃん、これ食べてんか!」
とゆって山手線のガード下で段ボール敷いて座ってるホームレスのおっさんに、今買ったおにぎりの袋をぽんっと渡した!!!!えええええー!そうゆうこと?そうゆうつもりで買うたん?母もわたしもポッカーン。なんか今までの不平不満顔が一気に満足顔になった、ように見えたのは気のせいかもしれんけど、はーおばあちゃんはすごい。怖いけどすごい。数年ぶりに会ったけど、もう88やけど、相変わらずの口の悪さですごい。いっつも怒っててすごい。あれ、口が悪くていつも怒ってる……これ、もしかしてわたしと一緒ちゃうん……隔世遺伝てやつですか?いやいや、信じたくない、断じて信じひんけど、、、うん、血は争えんなあ。可愛くお茶目な面もあるけどやっぱり怖い、威厳のありすぎるおばあちゃんと、親孝行しながらもまだやっぱり怯えている母に見送られバイバイして、ひとりで自転車で帰った。確かに東京にきてわたし10キロ近く痩せて、てっきり病気のせいやとおもてたけど、もしかしてもしかして、ごはんがまずいせい?