越冬できるかな

はやくも家が寒すぎて、我が家は夏場はクーラーいらずの日当たりゼロで隙間風ぴゅんぴゅん風通しが良すぎ物件やのやけど、要するにこれ冬場は地獄っちゅうことでもう、まだ10月やのに極寒で、毛布かぶっても寒くて寝れなかったりするので既に毎晩湯たんぽ抱っこちゃんで眠っています。ほんで部屋の中でも手袋装着してへんとかじかんで本のページめくれんかったりします。これではいかん、部屋でなんもできひん!となって今朝、石油ストーブを出してきて灯油を買いに行きました。めっちゃぬくい!ストーブすごい!部屋で火が燃えてると、なんかそれだけでもちょっと元気なるよね。てっぺんにやかん置いてるからお湯常にわいててお茶飲み放題すぎておしっこの回数も増えますけどね。

とかゆうてた10月はもう終わって11月。10月おしりは毎日緊張しっぱなしでたいへんやった、色々あったけどあんまり覚えてない。細かなことは、わらびすこ舎日誌の方で書いてるからそっちをみてくらさいね〜貼っとこ→http://kitamurasakiko.net/nisshi

最近読んでいた本でも書いとこう。

日本の路地を旅する (文春文庫)

日本の路地を旅する (文春文庫)

なんとなく読むもんさがしてて買った本やったのやけど、めちゃんこおもしろかった!路地=被差別部落出身の著者が、日本のあちこちの路地を取材してまわるノンフィクション。著者の上原氏も大阪の人で、被差別部落て、わたしは大阪出身やからわりと馴染みあるワードでしかもそうゆう同和教育にわりと力を入れている地域に住んでたから義務教育では一応教えられたけど、やっぱしオブラートに包み込みまくりながら教えられるから全然ぴんとこなくて、当時はつまらんとおもってた。でも今おもうと興味深いことだらけで、そうかあのにおいは豚皮なめしのにおいやったんかとか、美術の授業で豚皮の太鼓を作らされたわとか、あのときのあの全員おなじ顔をして歯がない大家族とか、今更色々なぞが解けた。でもこの本でいちばんどきっとしたのは著者が幼女強姦で逮捕歴のある実のお兄さんに会いにいくところ。別にしめっぽく書いてるわけちゃうのに泣ける。あと今話題の橋下大阪府知事についてもちらっと触れておられる。著者は橋下さん研究をもうだいぶと前からされているみたいで、わたし正直あんまり橋下さん好きじゃなかったけど、その色々を知って俄然好きになりました。ほんでこの本読んで以来、すっかりこの著者の上原氏にも興味が湧いてしまい、動画検索とかもしたけどこの人体育大出身のごりごりのガタイでかい角刈りのあんちゃんで、大宅賞までとって著書もたくさん出版しておられるつい最近でも自殺未遂しちゃったらしい繊細な一面も持っておられ、そうゆうパーソナルな部分も含めたいへん興味深いです。



海と毒薬 (角川文庫)

海と毒薬 (角川文庫)

読んだ気になって長いこと本棚に挟まってたけど実は読んでなかったわーと取り出して読んだらおもろくて一瞬で一気読みしてしもた。外人捕虜を人体解剖するとゆうミッションを仰せつかっている医者と研修医と看護婦がそれぞれ善悪の彼岸でゆれまくる、実際にあった事件を元に書かれた話らしいけど、読みやすく、かといってペラペラなわけでもなく、良質なエンターテインメント小説って感じやった。



女が嘘をつくとき (新潮クレスト・ブックス)

女が嘘をつくとき (新潮クレスト・ブックス)

わたしが現役外人作家で作家買いしてしまう唯一かもな人。読んだんは結構前で、福岡のホテルで読んでいました。女子同士の甘ずっぱ切ない思いやりあいとゆうかすれ違いあいとゆうか、いけずのやりあいともとれるし結局は嘘ばっかりつく間柄やねんけど、ほんまは両想いなんやろってゆう友情縺れた女子同士の短篇がつらなっていく本。最後のジーニャとリーリャの電話はたまらん。



雨宮さんの新刊が出ていましたでー今回は対談集!しょっぱなから峰なゆかさんの肌水すら買えなかった自意識こじらせエピソードから頷きまくりで、能町みね子さんとの劣等感プロレスとか身に覚えありすぎて、小島慶子さんの語るママ友たちの子産みレースに恐れ慄き、いやもうなんちゅうか、ガール・ウォーズは一生終わらないんやなってぐったりため息……しかし雨宮さんを筆頭に、逞しく戦っておられる美しきセンパイたちがまだまだいるから大丈夫!わたしまだ大丈夫!