文化摂取

先月の某揉め事が未だ解決しておらず、怒りは時間の経過とともに薄らいでいくもんではあるのやけれどもやはし、なんにも解決しておらんてことには変わりないんであって、ときたまもやもやの塊みたいなんがぶわっっと膨らんでどうにもあきません。そない粘着質の人間ではないつもりやったのやけど、意外としつこいねんわたし。とゆうか衝突するなら真っ向からばちこんと衝突して、そいで決着つけてさっさと消火してしまいたいのやけども、お相手がご多忙のようでなんやうまいように交わされて時間だけが経ってしもている。。。あーあ。

今年入ってからはずっと、夢芝居や映画のことでわたわたしちゃってたので、なかなかおうちでだらだらしながら本読むて余裕がなかったのやけど、3月になってようやくちょっと色々が落ち着いたので、ちょびちょび文化娯楽を摂取しています。




これ、超よかった。創元シリーズやけどそないにSF臭もしなくて、わりとべったり土臭くて血生臭い、すごい野生的な身体的な書きクチがいい!ちょっと『アニマルズ・ピープル』おもいだした。マッケンジー家のお腹の傷の理由からもうかなり好みの感じの設定で、読書家ボクサーの引退後とか、身体串刺し芸人とパートナーの最期とか、痛々しさと哀愁と時間軸のわけわからなさがええ具合に交錯してて、ひさしぶりに創元もんでぎゃふんやった。この人の他のも探してみよ。



オリジナル・サイコ―異常殺人者エド・ゲインの素顔 (ハヤカワ文庫NF)

オリジナル・サイコ―異常殺人者エド・ゲインの素顔 (ハヤカワ文庫NF)

彗星るみたんが、ぜひ読んで!てゆうてたのをおもいだし、古本屋さんで購入。確かにめちゃんこよかった、マザコンものの最果て。しかも実録。エドゲインちゃんは世の中的には完全病気のどえらい鬼畜きちがいの類で、殺人者てカテゴリーなんやろけど、ちゃんと読んでたらその行動は確かに、頭蓋骨でお椀つくったり、乳首をつなげてネックレスつくったり、おっぱいの皮縫い合わせてチョッキつくったり、皮膚で太鼓つくって骨をバチにして叩いて遊んだり、、、イカレてはいるのやけど、全部無邪気な死体おままごとにおもえてきて、お母さんの部屋の実態とかも含めてもう超胸きゅんやったな!



ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)

はいはいそして、ガラスの仮面!夢芝居の千木良せんせいが貸してくれて読みました。わたし漫画全般全域ほぼ知識なくって恥ずかしいぐらいなのやけど、ガラスの仮面だけは中一ぐらいの頃に全読みした記憶。当時はまだ40巻ぐらいまでしか出てなかったんやけど、わたしに過大な文化的影響を刷り込んだ伯父さんに借りて一気読みしたのやった。そっからもう13、4年経つけどまさかまだ紅天女対決の途中とわ!てゆうかマヤていま何歳なん?もかしてまだ十代?てことは速水真澄てまだ30ぐらい?下手したら28、9ぐらい?ひえええこわ〜わたしそろそろ真澄の年代やんけ!そうゆえば昔ガラスの仮面のドラマあったよね。色々なつい。




先週の水曜、朝から病院の予約しとったのやが起きたら大雪でこんな日に病院なんてなっ!とドタキャンし、一人で朝から映画館に繰り出して観賞。ラースフォントリアーとシャルロットゲンズブールのコンビはまじでゲス相性が良すぎる、今作も最高でした。前半の結婚式のめちゃんこ気合入ったゲッスゲスの人間模様と罵り合いもすんごい爽快やったし、あのネジ外れた裸の妹を無理やりお風呂入れるシーンとかたまらんでしたな。あんな超理不尽でゲッスゲスなことやってもなんでか美しく凛凛しく詩的にみえるんが不思議やね。ほんで後半の、メランコリア星が地球に衝突するかも、えらいこっちゃ!てなって、家族で森の別荘に逃げて、お庭で変な手作りの針金の道具で星みたり、挙句は只の木の棒を組んだだけのアバラの小屋(いや正直小屋ですらない)をシェルターやとかゆいだして隠れるクライマックスの感じ、何故か白石晃士監督の『オカルト』思い出しました。全然180度ジャンルも国籍もなんもかも違うのに!なんでやろ!