難波の朝、諸々とお役所へ、親子丼

朝、早々に漫画喫茶を出て、朝の難波界隈をふらふら散歩する。雨がぱらぱらじゃなかったらもっといっぱい散歩したかったけど諦めて、10時の朝イチオープンしたてのなんばCITYに入る。大阪おった頃は全然立ち寄らんかったけど、結構おもしろい店がたくさんあって、がらんとしてるから貸し切り気分でそこそこ楽しむ。文房具屋さんでシールなんかを買ったりする。

梅田に移動し、紀伊國屋で父と落ち合い、親子丼を食べる、わたし、残す、父が食べてくれる。阪急電車に乗って、牧落で下車、雨の中傘をさして父と二人で市役所まで歩く。さっき紀伊國屋でぱらりと立ち読みした室生朝子『おでいと』(父・室生犀星とのこと綴った本)なんかを意識して、ちょっとうふふと思う。市役所で諸々手続きし、待たされ、手続きし、待たされ、無事すんで、父と別れ、わたしはバスで千里中央まで行く。変なところでバスを下ろされ、まさかの千里中央で迷子さん。おろおろしつつ、無事御堂筋線に乗り込み、高校時代に毎日通った、阪急バス→御堂筋線とゆうコースと、変わり果てた千中、雨で靄のかかった北摂ベッドタウンな景色、聞いた我が家の新事実なんかを思い出して、ちょっと、これって、ノスタルジー?って気分になる。歳のせいか、親との距離感をしみじみ感じる。

新大阪から新幹線、バスと違ってのぞみはぴゅるるーっと快適らくちんで一瞬で帰京。山手線に乗り換えて、ドアの曇った窓ガラスを見ていると、都会の一日を吸収したように脂ぎっていて、ああ、とおもう、けれど嫌じゃないなあとおもった。わたしは東京におるっておもった。

おでいと―晩年の父・犀星

おでいと―晩年の父・犀星