11.4~10日記

11.4月

4時起きで朝から普通に労働。このところ月曜祝日が多すぎる。社員のHちゃん(25歳女子)が唐突に、実は自衛隊を目指していた、と告白しだしてびびる。Hちゃんはアニメとゲームが好きで、といってもアダルトなアニメじゃなく妖怪ウォッチポケモンが好き。中身もおこちゃまだけど見た目も赤ちゃんのような色白すっぴんもち肌女子で、そんな子がなぜ自衛隊、と聞くと、給料がいいから、とのこと。でも目が悪いから無理でした、とのこと。夢見がちなピュアガールと思ってたら意外とリアリストなんやな~。そのほか特筆すべきことはなし。夜は赤坂で某CMのオーディション。監督がまだ来ません、と言ってかなり待たされた。オーディションは一瞬で終了。祝日の赤坂は閑散としていた。

 

11.5火

4時起きで朝から普通に労働。仕事中、ポットの熱風吹き出し口からの熱風を右腕に浴びせてしまいやけど。熱風ごときで、と思っていたのだけどかなり痛い。やってしまった。とりあえずオロナインを塗りたくる。帰っても元気が出ず、寒いので布団にうずくまってアマゾンプライムで映画。石井岳龍の『密のあわれ』を鑑賞。室生犀星の原作がかなり好きなだったのやけど、これ実写化は無理がありすぎた。二階堂ふみちゃんは可愛いし小悪魔っぷり満載でいいんやけど、言葉遣いが無理ありすぎて寒く感じてしまった。

 

11.6水

朝からどばっと洗濯して干して、パソコン持ってガスト。円盤ワンマンで配る新聞の原稿を書いたのち、このところずーっと書いてる小説とにらめっこ。とりあえず最後まで一旦書けた。けどタイトルが決まらない。わたしは曲やアルバムでも毎回そうなのだけど、タイトルセンスが本当にない。いつもめちゃくちゃ悩む。今回の小説も全然決まらない。うーん。夕方、事務所からメールで、月曜のオーディションは落ちましたとの報告。チーン。帰って、家が寒すぎるのでついにこたつを出した。こたつに入って顔だけ出してスマホを触るという究極のだめ人間。

 

11.7木

4時起きで朝から普通に労働。このところ通勤中はずっとSATORUの『金と女と注射器EP』を聴いている。先週末、叔父に会った際に教えてもらった、足利の22歳のラッパー。「黙って俺のアナルを舐めろ ブスの戯言をケツで塞ぐ」「ファットなヤリマンを探してる イカしたヤリマンを探してる」「傘で勝ち割る頭 生で中出しが3マン」「俺の彼女ヤク中 親父相手に売春 脱泡ハーブ吸いまくってパクられた」「未成年とオヤジ狩り 美人局で荒稼ぎ」など、わりと最低で物騒なことばっかりゆってるのだけど、「誰も来ない授業参観 気にしてないからな」とか「サンタは来ないらしい 良い子にしてたのに」とかふいにキュンとなる可愛いことを混ぜてくるので憎めない。「SATORUのちんぽはバカデカいけど夢のデカさは計り知れねえ」なんて無邪気にゆったりするのもいい。ひさしぶりにハマってしまった。仕事上がり、紀伊國屋書店へパトロール。ほしい新刊がなかったので、こないだ飯田さんと千絵ちゃんに勧められた三島由紀夫の『複雑な彼』を購入。 

複雑な彼 (角川文庫)

複雑な彼 (角川文庫)

 

電車でさっそく読み始める。三島っぽくない文体で読みやすいし面白い。こういうのも書くんやね。夜はアマゾンプライムで映画『ミスミソウ』を鑑賞。中学生の壮絶ないじめの末の復讐劇なのだけど、リアリティは全然ないけどなかなかえげつなくて楽しめた。『閉鎖病棟』の撮影時が本当に極寒だったので、雪のシーンを見ると、うわ~撮影寒そう~大変そう~とか思ってみてしまう。この撮影は相当過酷だったとお察しします。

 

11.8金

火曜日に職場で負ったやけどがまだ痛くて、なんか皮がべろべろになって変な汁がいっぱい出ていて、これはやばいかも、と思い、朝から病院へ。仕事中のケガは労災でしか診れないと言われ、労災申請用紙がない場合はとりあえず10割負担です、後日返金しますので、といわれ、1万以上請求されて涙。労災申請をお願いするべく店長に電話したら、軽く嫌味を言われて涙。うちの店長は血も涙も心もないも店長で、というのは知ってたけど、ここまでか~と落胆。とりあえず処置はしてもらえたけど、なんか大げさな感じになってしまった。がーん。しかし今日は円盤ワンマンの日。帰って曲順を考えて、ピアノの練習。右手で弾くと皮が引きつれて痛い。がーん。まあでも弾けないことはない。夕方家を出て、いざ高円寺。名曲喫茶ルネッサンスでコンセントレーションしようと思って行ったら、臨時休業で閉まっていた。がーん。しょうがないのでプロントに入る。プロント、コーヒーはまずいけど、机の高さが高めでちょうどよくて座り心地もよかった。一服して、円盤入り。リハをしていたら、家では調子悪かったけど、結構いい感じ。8時から本番。円盤は、もう2年以上毎月ワンマンやらしてもらってるからかもしれんけど、すごく集中して落ち着いて歌える。たぶん家より集中できる。ありがたいなあと思う。実はこのところメンタルがだいぶやられていて、ライブを入れる気になれず結構お断りしてしまっているのだけど、円盤だけは続けたい。なんとか命綱になっている感じ。今月もお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

 

11.9土

最近朝が本当に絶望的な気持ちで、昨日はライブをしてちょっと元気取り戻したとおもったけれど、一晩寝たらまたあかん。起きてもしばらく布団で不貞腐れていた。お昼からAさんと丸の内TOEIへ映画『閉鎖病棟』を見に行く。初号試写を3月に見て以来で、ちゃんと見るのはまだ二回目。初号試写のときはあまりにも撮影直後すぎて思い入れありすぎてしょっぱなから泣きまくりやったのやけど、そろそろ距離を置いて見れるかなあと思ったけど、やっぱり無理だった。あの長野で2週間みんなで過ごした日々が特別すぎて、この感じ、なんなんやろうって思ったら、疑似家族みたいやったんやなってことで、映画も、あれは閉鎖病棟の中で暮らしているみんなは、家族みたいな形を形成してたんやなっていう映画でもあって、社会の中からはみ出してしまってどこにも家族を持てなかった人たちが、集まって、思いやって、暮らしている、そういう場所やったんやな、そしてわたしはそこがすごく居心地がよかって、それはわたし自身もまた、この世界のどこにも家族を持てそうになく、帰る家もない。今でもずっとあの病院に戻りたいって本気で思っている。それは叶わないことで、だってあれは映画で、現実ではなくって、でも実際にあのとき確かにあそこにわたしはいて、その証が映画になっている。ああ、まだわたしは映画から抜け出せていないのかもしれない。ずっとオフデちゃんでいたかった。あの病室で暮らしていたかった。

 

11.10日

4時起きで朝から普通に労働。同僚のIさんが、『閉鎖病棟』を見に行ってくれたらしい。うれしはずかしい。やけどの傷口には薬を塗って大げさにガーゼをあてていて、わりと面積が広いので、接客するとお客さんにぎょっとされる。位置的にぎりぎりリストカットと思われなくもない感じなのでちょっと妙な気持ち。店長から労災の申請用紙をもらった。そのほか特筆すべきことはなし。