7.15~21日記

7.15月

4時起きで朝から普通に労働。まだ熱っぽくて体がしんどいが休むわけにもいかず。世は海の日で祝日。なかなかに忙しくあくせく働いた。そのほか特筆すべきことはなし。

 

7.16火

4時起きで朝から普通に労働。もう熱も下がってほぼほぼ体調は全快。しかし今回の発熱は一体なんやったのやろう。風邪の症状はなかったし、本当に熱だけ。まあそういうこともあるか。帰りに紀伊國屋書店によって川上未映子さんの新刊『夏物語』を購入。ベローチェに寄ってちょっと読み始める。ベローチェさん、ただでさえ安いのにMサイズの料金でLサイズに増える謎のサービスをやっていて、おなかたぽたぽに。わたしは喫茶店も好きやけど、ベローチェドトールも好きである。が、スタバやタリーズは好きではない。この違い、わかりますよね?

 

7.17水

早朝から洗濯をして雨降るかもしれん心配もあったけどエイヤっと外に干し、朝から有楽町。丸の内TOEIでチケットを引き換えて、時間があったので新有楽町ビルのはまの屋パーラーでモーニング。ここはサンドゥイッチが売りの喫茶店。モーニングの時間帯はハーフサイズのサンドゥイッチとコーヒーがついて500円とお得。

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いつもはフルーツサンドを頼むのだけど、今日は卵サンド。ここの卵サンドはゆで卵をマヨネーズであえているタイプではなくって、焼き立ての卵焼きを挟んでいるタイプ。わたしはこっちのタイプの卵サンドの方が好き。1時間ほどゆっくりして、11時半から丸の内TOEIで山戸結希監督の映画『ホットギミック』を鑑賞。か弱い美少女と美少年が蚊の鳴くような声でふわふわしたことをのたまっていてひたすら気持ち悪く、うすら寒くてわたしはダメやった。(個人の感想です)ただ可愛いだけでなんの魅力もない女子が多方面からもてまくるというだけの映画で、1ミリも共感出来ひんし全く趣味じゃなくって、キツイの一言の2時間やった。これまでの山戸作品は、正直ちょっと苦手な部分もあったにはあったけど、それを凌駕する絵の美しさや物語の強さ、人物の魅力があったのだけど、今回はキャラクターが全部うすっぺらく(←あくまでわたしがそう感じたというだけですが)あととにかく主要人物たち揃いもそろって全員芝居が寒い! 正直見れたもんじゃなかった。が、高橋和也さんが画面に出てきたシーンだけ一瞬安心感が得られてよかった。高橋和也さんかっこいい。もやもやした気持ちのまんま映画館を出て、銀座線で浅草へ。某所へ某人を迎えに行き、一緒に今度は下高井戸、下高井戸シネマで映画『岬の兄妹』を見に行った。ちょっと早くついたので、初めて降り立った下高井戸の町を少し散策。さか本という古い食堂があったので入ってみることに。ちっさい店かと思ってらすごく広く、お客はわたしたちだけ。入ると、店員のおじいちゃんとおばあちゃんが並んでテレビを見ておられた。壁にずらーっと100種類くらいはあるんちゃうかというくらいの短冊メニューが並んでいて、悩んだ挙句さか本そばを注文。味は素朴でまあ普通といえば普通のおそばだったのだけど、かまぼこや伊達巻なんかが浮かんでいておいしかった。おつゆをごくごく飲んだ。わたしは麺類のおつゆはほっといたら全部飲んでしまうので自制しなければいけない。おそばを食べて、映画館へ移動し、夕方から『岬の兄妹』を鑑賞。わたしは二回目の鑑賞だったのだけど、二回見ても素晴らしい作品だった。知的障害のある妹に売春をさせるというきつい内容ではあるのだけど、印象的なシーン、胸がきゅうんとなるシーンの連続で、食い詰めてゴミをあさってソースの小袋を舐めるシーンとか、おじいちゃん宅にデリバリーされてって、なかなか勃たないおじいちゃんが「糖尿病なんだよ~」というシーン、うんこ爆弾のシーン、プリンを食べながらおまたに薬を塗ってもらうシーン、思い出しても胸が熱くなる。今のところダントツで今年一番の映画。映画見終えて、夜は六本木新世界へ、舞台監督さんを交えて来月のミュージカルの打ち合わせ。客席の作り方を考えたり、当日の時間割をばっくり考えてもらったり、わたしたちだけでは気が回らない部分を助けていただける、舞台監督さんのありがたみを噛み締めた。新世界を出て、ちょっとごはんでもとなったけど六本木は怖くて簡単にお店に入れないので安心安定のサイゼリヤ。わたしは青豆の温サラダとドリンクバー。これおいしくて好き。飯田さんと舞台監督T橋さんと3人で、1時間半くらいおしゃべりして解散。乃木坂駅まで歩いて帰宅。朝からよく歩いた(当者比)一日であった。

 

7.18木

目が覚めて、そうだ、麦へ行こう! という気分になったので、湯島から歩いて本郷三丁目の名曲・珈琲麦へ。麦は名曲喫茶だけど敷居が高くないし値段もお安い、たいへん素晴らしい喫茶店。モーニングは390円と東京とは思えない価格設定でしかも6種類もあるのです。今日は2番のハムトーストに。

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サラダにはりんごやみかんも入ってて、ハムトーストはパンにからしが薄く塗ってあって大人の味でおいしかった。安いのに飲み物はカフェオレも選べる素晴らしさ。お皿やコースターも可愛くてパーフェクト。奥の一人席でしばしセリフ覚えにいそしむ。適度な音量でクラシックが響いているので、ちっさい声でぶつぶつゆっててもかき消してくれるのでありがたい。来るときにセブンイレブンで印刷してきた溺死ジャーナルも読む。僕のマリさんの文章が今回も素晴らしく、胸がすく思い。おひるくらいに店を出て帰路。本郷三丁目から湯島までの10分くらいの道中、ふっと高台が現れて、急な階段の上から下を見下ろすとすごく景色が綺麗で見晴らしがよくて、ここから夕陽とか見たら泣けるやろうな~なんて思う。帰って、家でもセリフ覚え。しかし家やとついつい怠けてしまってあかん。夜はアマゾンプライムで山戸結希監督の『溺れるナイフ』を見た。これは映画館でも見たので二度目だったけど、昨日のホットギミックがあまりに残念だったので、山戸監督のすばらしさを確認したくて再見。お話は少女漫画ど真ん中な内容なのでわたしはあまり物語に感情移入とかはできないのだけど、主演の菅田将暉小松菜奈コンビが本当に素晴らしいので、全然うすら寒くはなくって、それどころからふたりが本当に美しすぎて泣けて泣けて、すごくいい映画だった。わたしが思うに脚本に井土紀州さんが入っているってところが味噌な気がしている。井土×瀬々コンビの名作『HYSTERIC』をちょっと彷彿するし。あ~しかしホットギミックは無念であった。が、世間的に評価は高いみたいやので、わたしの感性があかんだけなのかもしれません。

 

7.19金

4時起きで朝から普通に労働。京都アニメーションの火事や宮迫引退など香ばしい二ュースが満載の今朝、職場の新聞をぱらぱら読む。わたしはアニメは全然見ないので京アニの作品に思い入れがあったわけではないのだけど、ひとり京アニで働いていた作家さんを知っているので俄然心配で、しかし友達とかではないし、二回会ったことがあるだけなので安否を聞いて回るのも失礼かなと思うし、とはいえ無事かどうか心配でこっそり気が気じゃない。しかし社員の半分以上が亡くなっていて、生き残った方も目の前で同僚たちが焼け死んでいったのを見ているわけで、死ぬも地獄生きるも地獄だとお察しします。仕事終わって夜は横浜。今日は相方飯田華子さんと若林美保さんのツーマンショウが大好きな試聴室その3であるのでたのしみにしていた。東横線で横浜まで行って、乗り換えて関内。せっかく横浜にいくので横浜の喫茶店にも行きたかったのだけど目ぼしい店は18時閉店だったのであきらめて安定のベローチェ。なんか店内、ゲボの臭いがしたのだけど、なんやったのやろう。誰か直前にゲボしたんかな。ベローチェで1時間ほど読書。赤松利市さんの新作『純子』を読了。

純子

純子

 

 うんこと少女の美しい物語、と銘打たれた今作。肥汲みで生計を立てている貧しい家に生まれた美しい少女の物語。冒頭から肥汲みの糞を舐めるし、下痢便、しょんべん、一本糞、貧困の残酷描写もこれでもかってくらいハードに描かれているのだけど、文章が如何せん美しく爽快なので全然気持ち悪くはならずに読めた。糞便まみれではあるけれど見方を変えたら少女小説としても、青春小説とも読めるし(少女の成長の物語でもある)、いろんな読み方が出来る。しかしこんな話を考えはった赤松利市さん、ほんとに狂ってる!(←褒めている)読み終えて、てくてく歩いて日ノ出町試聴室その3。店主M沢さんとの邂逅を喜びつつ、物販席で待機。飯田さんとわかみほさんのツーマンは3月に浅草でも拝見したけれど、広々した試聴室その3で見るとまた違った楽しみ方が出来てよかった。絵にかいた美女(わかみほさん)が額縁を飛び出してヤンチャしだす寸劇は今回も素晴らしく、わかみほさんの肢体はいつ見ても完ぺきに美しくてうっとり。ブルーハーツに乗せて自慰をするパホーマンスは泣けた。終わったのかと思いきやはじまるラストのひとネタもさすが飯田さんの切り口でたいへん楽しかった。横浜まで見に来てよかった。試聴室その3の女子トイレに行くとなんと飯田さんが描いた等身大のわたしの絵が貼ってあってびっくり。去年12月にここ試聴室その3で飯田さんとのIKAZUGOKEでワンマンする予定だたのだけど、わたしが緊急入院してしまったので急遽飯田さんひとりIKAZUGOKEでのライブになってしまい、その際に段ボール等身大のわたしと一緒に飯田さんはラップをしたりしてくれていたんやそうな。それを12月からずっとトイレに貼っていたのやって。わたしを知らん人からしたら意味不明であろうが、店主M沢さんの小粋な計らいに感謝。せっかくなのでわたしのサインも書かせてもらった。一年に2、3回しかこれないけど、試聴室にくるとああいいなあといつも思う。M沢さん、Wッソン、スーパーT口くん、みんなあったかくて楽しい。今年の年末、今度こそIKAZUGOKEワンマンをやらせてもらうことも決定した。わくわく。今年こそは絶対入院することなくやりきりたい。みんなとおしゃべりしていたらなんやかんやで終電に。飯田さんとわかみほさんと3人で走って駅へ。久しぶりに終電で帰った。おなかすいてたので足立区に帰って飯田さんと日高屋で深夜のラーメンをキメた。ひさしぶりに24時間以上起きていた計算になったけど楽しく充実していたのでよし。

 

7.20土

昨夜は4時まで起きてたので、9時ころに一回起きたけど、ずっとうとうとしてて11時くらいまでうだうだ布団で過ごす。しかし布団! まだわたしは冬布団で寝ており、そろそろもう暑い頃合い。もういらんやろうと思い、押し入れにしまってタオルケットを出した。タオルケット押し入れの臭いがして臭いので洗いたいけど、天気が微妙で干せない。おひるすぎ、コンビニ行くついでに選挙の期日前投票へ行った。特に社会派でもないわたしですが、一応選挙は行っとくか~というくらいの気持ちはある。昼から暇だったので宮迫氏&ロンブー亮くんの会見をなんとなく流し見。闇営業という今回の事件でありますが、会見を聞いていたら吉本こそ闇だらけなんじゃないですかって気持ちになった。わたしは大阪人なのでちっちゃい頃から吉本新喜劇で育っているし、はじめて生で見た有名人は島木譲二ってくらい吉本には親しみがあって、吉本大好きなのであんまり残念な内情は知りたくないような、でも知っておきたいような気持ち。夜は足立区の花火大会でパコンパコンと外で花火が鳴っていたけどわたしは人混み嫌いだし花火自体特に興味関心ないので無視して過ごした。花火大会は興味ないけど、地味な線香花火とかパチパチやるのは結構好き。火遊び感覚で好き。好きやけどもう10年くらいやってへんな~。

 

7.21日

4時起きで朝から普通に労働。朝、働いてたらお客さんに「北村さんじゃないですか、ここでバイトしてるんですね!」と声を掛けられる、定期的にあるやつ。同僚たちとの会話は昨日の宮迫&亮くん会見の話題で持ち切りだった。ところでみんな選挙は行った?と一応聞くも、なんとわたしが聞いた6人中ひとりも選挙に行ってないことが発覚した! そのうち2人は選挙があることもしらんかった! こんなもんなんですかね? 民度の低い職場やなあと改めて思った次第です。