9.11〜17日記

9.11月
朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。帰ってプロモーション用の資料をつくったり地味な内職をして、いつものように寝酒して一日が終わった。

9.12火
病院デー。先月からケチケチ作戦で、まだ余ってる薬は少なめに処方してもらってたのやけど、そのせいで実は最後の三日間薬が足りなくなって、一部飲まなかった薬があり、でも別に具合悪くなりませんでしたと正直に告白したところ、じゃあその薬は切りましょうとなり、薬が二種類減った! 朝は今まで9粒飲んでいたのが7粒に、っていうだけやが、これはちっちゃな進歩である。それから、実は寝酒を覚えてしまいまして、いや、まじで処方いただいてる三種類5粒の眠り薬だけじゃ全然眠気がこなくって、でもお酒とちゃんぽんのおかげで寝れる日がたまにあるんですよ!と正直に告白。お叱りを受けることを覚悟して伝えたのやが、叱られはせず。どれくらい飲んでるのか? と聞かれ、どれくらいって、缶チューハイやめてからは何本とかの数え方が出来ないし、コップで何杯飲んでるのかも数えてないからわからない。とりあえず眠れるまで飲んでます、とか答える。なんやかんや聞かれたのち、結果的に眠り薬が増えた! えっこれ大丈夫なん? お酒もどっちみち飲みまっせ。まあいいか。先生がそうゆう処方しなさるのだもの。今月の血液検査の結果が出るのは来月の通院日だから、そのときに肝臓の数値がやばかったらまた考えます、ということで、なんか結局お薬増えたんか減ったんかわからん状態で、とりあえずお会計でお薬代は増えてたんですけど! まあ駄々こねてもしょあないので素直にお支払い。9月はIKAZUGOKEの制作費で一気に出費がすごいので通帳みてちょっと不安になるけど、まあなんとかなるでしょう。自慢ですがわらびすこ舎は今まで、赤字にはなってないんです一応! この制作費もちゃんと戻ってくるお金。そう信じたい。

9.13水
朝から普通に労働。やはしお薬が減ったからなのか、8時間労働後の疲労度が前より増えている気がする。上がってアイホン見たら、C子せんせいからLINE。なんか、ニュースでレディー・ガガちゃんが活動休止で、その原因が病気で、その病気がまさにわたしのと一緒とのこと! なんかわからんけど、うれしい! 今まで、いや〜実はこう見えてわたし持病がありまして、と説明したところで、病名ゆっても100%「えっなにそれ、聞いたことないわ」みたいな反応になってたのやけど、これからは「レディー・ガガと同じ病気なんです!」って胸を張っていえるわけでしょ! とはいえ、この病気はそもそも認知度も低くて、症状も、とりあえず身体じゅうが痛いねん、という曖昧な感じなので、精神的なもんなんじゃないの?とかメンヘラ扱いされたりしがちなんやが、ガガ様が活動休止するくらいきっついねんで、ということが、世界中に広まればいい! そして、今現在の医療では完治は望めない的な病気なんやけど、ガガさまを救うために、医学が突然がんばって発展してくれるかもしれへんじゃないか! そしたらもしかしたら明るい未来が…と、色々ガガさん様様でありがたい。ガガさんのことをググってたら、実は年下やったり、身長も155とかで、わたしとそんなに変わらない、外人にしてはかなりのちびっこなのに、あんなブイブイでセンセーショナルな活動をしなさっていたのか、と思うと、俄然好きになってきた。そしてなんか親近感が湧いてきた! これからは勝手に日本のレディー・ガガと名乗ってみようと思います!

9.14木
朝から衣装や小道具を持って飯田さんちへ行って、おっぱいに絆創膏貼ってサラシを巻き、いつもよりちょっと濃いめにお化粧。そう、今日はイケてる某雑誌「点線面」さんの特集ページの撮影で、足立区じゅうをまわるのであーる。11時ぴったりにカメラマンのK子山さんカーが来てくれて、編集のT花さん、飯田さんわたしで車で足立区の主に竹ノ塚周辺をまわった。先週の打ち合わせで、行きたい場所考えてくださいといって足立区ガイドブック的なのを貸していただき、二人で相談して、行きたいコースを決め、そして今日はその撮影日なのであーる。色々書きたいことはたくさんあるけれど、それは雑誌が出来てからのおたのしみって感じやけど、部分部分お伝えしますと、念願のあさくら画廊に行きました! あさくら画廊て何? と思った方は各自ググってください。ここが本当に超超可愛いものであふれており(人によっては怖いかもしれません)、少女の夢と自由が詰まったすんばらしいおうちやった。とはいえ主は少女ではなくお兄さんで、相当尖がった作品をずっと作っていらっしゃるので、怖い人やったらどうしよう、正直このお兄さん色々都市伝説的な怖い噂もあるし、もしかしたらこの企画無理かも、だってそもそもノーアポできちゃったし、とか思ってたのに、すごく温かく迎えてくださって、お兄さん、男前やしちゃんとおはなしもしてくださる、めっちゃええ人やった! すべり台やおばあさまの祭壇もすごく可愛く作ってあって、屋上にはカフェスペースみたいなところまであって、すべてはピンクに塗られてて、今日はまた嘘みたいに晴れ渡った青空が綺麗だったので、ピンクと青空、ものすごくマッチしている! そんなこんなで一軒家の隅から隅までお兄さんが作った作品で埋まってて、作風が尖がりまくってるから美術界から放置されてしまってるのかもしれないけれど、草間彌生とかヘンリー・ダーガーに匹敵する、生粋の芸術家さんだと思った。本当に来れてよかった。ずっと行きたかったのだけど、びびって行けてなくて、今回どこ行きたいですかっていわれて真っ先に思いついたのはどのガイドブックにも載っていないここなのでした。あさくら画廊以外でも、神社や花畑団地(少年Aが住んでたところね)を鉄パイプもって回り、カメラマンK子山さんのリクエストもあり、たばこ吸ってみてと言われて、ひさびさに8年ぶりくらいにたばこを吸ったぜ☆ 実は8年くらい前までわたし喫煙者でして、妹と同居時代に妹が大の嫌煙家だったので、家で全く吸わせてもらえず必然的に禁煙に成功して今に至る、て感じやったんやけど、8年ぶりのたばこの味、あ〜これこれ、懐かしいわ〜と思いながら、たばこ吸って調子こいた写真撮ってもらってたら、むせた。そら8年っぶりやから肺もびっくりしたんでしょう。それからめっちゃすごいクリームソーダがある喫茶店にも行った! けど、炭酸を切らしているという謎の自体で、炭酸系以外ではお作りできますといわれ、オレンジジュースで作ってもらった。この喫茶店、色々すごくて、アイスコーヒーも390円なのにジョッキサイズで出てくるの。そんな店のクリームソーダ(結局ソーダがなくてオレンジジュースだけども)はえーと、ワインを入れるデカンタってありますよね、あれに半分ぐらいオレンジジュースが入ってて、その上にアイスや果物が大量に乗っかっている! アイスはコーンのお帽子をかぶっててお目目がついててアイス坊やになってたりして、最強であった! 飯田さんとふたりでたべて(最終的にはK子山さんT花さんと4人でたべた)かなり満腹。でも若い子は一人で一個頼んだりするんだって! 足立区キッズはすごいね! 西新井大師にも行って、神社は普通やったけど、その周囲にすごいいい風情の飲み屋があって、そこにも入った。ママさん(というかババさん)がドスの効いたかっこいい方やった。あ〜本当に楽しい撮影だった〜。でも一日野外でしかもここにきて夏日でめっちゃ暑かったから結構疲れた。本当は撮影後、夜は渋谷へとある場所の下見に伺う予定だったのだけど、急遽あちらのご都合でキャンセルになった。ので飯田さんちで相談事もあったので、ミーチングもしつつ、改めて乾杯してなんやかんや終電まで居座り、終電で帰った。寝る前にそういえば今日一日ずっと乳首絆創膏やったことを思い出して、外して寝た。乳首絆創膏、ブラジャーより100倍楽ちんなのでオススメです☆

9.15金
IKAZUGOKEのプロモーション活動を悩み悩みへっぴり腰ながらもがんばっているのやが、家にいても内職は捗るけど、エイヤっがいる仕事はなかなか出来ないので気分を変えようと、今日は夜、Mさんに誘ってもらってI田さんとK峰さんと3人で寿町に劇を見に行くことになってて、どうせなので早くに寿入りしてどこか喫茶店かなんかで仕事しようっと早めに家を出る。西日暮里まで出て京浜東北線に乗ってしまえば、1時間以上かかるけど乗りっぱなしで着くので、平日の昼間やし空いてて座れて快適。石川町について、お目当ての喫茶店モデルってゆう古臭くて可愛い感じのめぼしいところに行ってみたらシャッターが下りてしまっていた。無念。そうがなく普通に駅前のドトールに入る。プロモーション用に各媒体様へダメ元のお手紙を書く書く書く。待ち合わせの時間になったので、駅の改札。本当はK峰さんも誘ってくださってたそうなのだけど、K峰さんは妊婦で11月出産予定なので途中で具合が悪くなっちゃってご帰宅されたらしい、心配。ということで、3人で劇場へ。といっても今回のこれ、野外劇なので、寿町の空き地になんかすごいオモチャのテーマパークみたいなのが出来てて、どうやら横浜トリエンナーレの一環らしい。不思議なオブジェがたくさんあったり、写真もでっかく展示してあったり、るなぱーくという架空のテーマパーク?みたいな設定で、劇がそれのメインな様子。この劇団、あえて名前は出しませんが、何故ならわたしは残念ながらお口にあわなくって、わたしは嘘がつけないという難点があるので正直な気持ちを書いてしまいますが、きっとここをお読みの方で、その劇団を心からお好きと思っていらっしゃる方もいると思うので、名前まで出して文句を垂れるのも良くないなとは思うので、とはいえ4800円という、決して安くはない、赤貧のわたしらからしたらかなり高額な出費のチケット代を払ってみているので、その感想を正直に述べることは間違ってないはず。だいたい、○○トリエンナーレとか、お芸術をお国のお金で回してらっしゃる感じの催しにあんまりいい思い出がないというのもあって、わたしははじめっから斜めから見てしまっていましたが、はじめは、とりあえず舞台美術や特殊美術というの? 特殊装置? がとりあえずものすごくお金がかかっててクオリティも高い壮大な感じで、これは確かにすごいわ〜さぞかしすんばらしいお芝居がはじまるんでしょう、と思っていましたのです。ですが、はじまってみたら、明らかにその美術や特殊装置や仕掛けに、演劇においていちばんの見せどころであるはずの人間の(役者さんの)魅力が負けてしまっていて、そしておはなしが全然わからない! 伝わらない! 別に情報量が多くてわからないとかじゃなくって、その逆で、なんにもないからわからないんでないの?これ? と途中からだんだんわかってきた。誰が悪いのかはわかりません。役者さんはそれぞれ一生懸命やってらっしゃるのは伝わった。だけど一生懸命さだけが伝わるって、ちょっとわたしの美意識からしたら違うくて、一生懸命さ以上のものがなくて一生懸命なのってだけが伝わるのは逆に恥ずかしくないか? それが笑いやギャグに転じているんやったらいい、面白いと思うんやけど、全然そんなんじゃなくて、結構まじシリアスな内容ぽいんだけど、なんせ内容が特にないというか薄い。わたしはなんでも振り切れ過ぎてるくらい味が濃ゆいのが好みなので、なんか、え〜うそでしょ〜と思ってしまった。だけどお客さんは187人も入っていたんだって。毎日187人入るんだって。最後の役者紹介のときに、作演出の方がゆってらしたけど、本来裏方の人も役がついて初めて舞台にあがる人もいたとか、台本や演出が毎日ころころ変わっているとか、いいわけめいたことを一応ギャグっぽくおっしゃってたけど、それってやる側からしたらほんとハタ迷惑で、あ〜下手やな〜とかって思われてしまうでしょうよ、でも急遽台本変わって練習不足やったら仕方ないやん。役者殺しってやつですね。仕掛けや美術がすごかったことと、動物が可愛かったことと、あと一人おばちゃんのキョーレツなベテラン女優さんがいらして、その方ひとりの魅力だけでなんとか持っている感じがしちゃった。とはいえ、すごく歴史のある劇団さんなんだってね。わたしはほんとに演劇素人でまだ1年生だから、しかもやる側の人間でもあるから、あんまりいけしゃあしゃあとつまんなかったとか言いたくないし言えた口じゃない、しかもそんなんを誰が見てるかわからんこの日記に書くことなんてなんのメリットもないんやけど、書かざるを得ないのがわたしの性格なので、正直に書いてしまった。偶然、このお芝居の特殊美術&仕掛けを手掛けられた方と去年大阪の唐組さんのお寺での打ち上げで同席させていただいて、その奥様が偶然わたしを覚えててくださって見つけて話しかけてくださり、しかもなんと特殊造形家の旦那様は役者として結構なポジションで出演もしておられて、ご挨拶できたのはよかった。そして終わって寿の町並みを眺めていたら、ゴミのような家財一式をリヤカーに乗せててっぺんに乗せたラジカセかなんかで洒落た音楽を流しながら、ご自分はブルーのビニールのレインコートを雨も降ってないのに着て歩いているおっちゃんを目撃して、たぶんそのおっちゃんはアートをやってるつもりなんか微塵もなく、トリエンナーレとか関係なく毎日ずっとそこに暮らしてらっしゃるだけなんやろうけどすごいトータルコーディネイト抜群にキマってて、劇場の外の町並みの方がよっぽどいいものを見た気がした。駅前の養老の瀧で、MさんとI田さんと3人で飲んだ。何故か全然劇の話にはならず、Mさんの生い立ちと学生時代の話がおもしろすぎて、あのおっちゃんと、この飲みのためだけにもはるばる寿まで来た甲斐はあった。寿町、というか日本のドヤ街はどこも朝が早くそして夜も早いので、養老の瀧も10時すぎにラストオーダー。それは仕方がない。帰りの電車でI田さんとふたりで我らはちょっと怒っていた。つまらないものを見ると、自分もあんな風に見られたらどうしようという不安と、そしてなんか怒りのような感情が湧いてくるね。I田さんは「もしあれを見て北村さんが感銘を受けてたら、IKAZUGOKEは解散だなと思ったよ!」とまでゆっていた。方向性の違いで解散というやつですね。しかしIKAZUGOKEはまだファーストアルバムもリリース準備中なのでそんなことでは困りますが、I田さんとは趣味が合って本当に良かった。と、あれこれ悪口というか、正直すぎる感想を書いてしまったけれど、多くは趣味の問題かと思うので、好きな人は好きで全然いいと思います。でも本当に劇って色んな劇があるなあ。わたしは最初に唐組を見て目から鱗がはがれてしまったから、それ以外のそれっぽいお芝居はほんとに見るに耐えないんやと痛感した。

9.16土
今日明日は特におでかけの用はなく、家で内職をしたりプロモーションをがんばるくらいのスケジュール。台風が来る前に洗濯を、と干したら夕方から早々と雨がぱらついてきて焦る。部屋干しは嫌いなんやけどしゃあない。あとはレディー・ガガさまに捧げる歌の歌詞を書いたりした。20日の円盤ワンマンに間に合えば歌いたい。あとはわらびすこ舎の領収書をまとめてお小遣い帳につけて(わたしはパソコンはワードしか使えない、エクセル使えないので、お金の計算は全部人力だし請求書送るのも納品書も領収書も全部文房具屋のカーボン2枚つづりになってるやつ)なんやかんや仕事した気になって、夕方からひとり晩酌モードに入り、眠気がくるまで梅酒をずっと飲みながら、30日の下北沢B&Bトークイベントさせていただく石丸元章さんの本を読み返したりした。『アフター・スピード 留置場、拘置所、裁判所』がいちばんおもしろいね!

9.17日
今日もでかける予定はなし。その前に台風きてるし、雨やし、どこにも行きたくない。そうすると、まだ昼なのに飲みたくなってきてしまう、早くもこれは例のあれでしょうか。わたしの場合、お酒飲んでも全然気持ちよくもなれないし、正気もなくせない、梅酒の味がすきなだけかもしれない。そういえば、わたしはストローが好きでなんの飲み物でもストローがあればぐびぐび飲めるんだけど、ペットボトル飲料とかは下手したら3日間くらい鞄に入ってたりしてそれでも飲み切らなかったりする。なので100均で100本入りストローみたいなのを常備してるんやが、なのでお酒も全部ストローで飲んでいる。だってマドラー替わりにもなるし便利やんって、先日飯田さんとT花さんの前で行ったら叱られた。ストローは一気に吸い込んで脳天に回っちゃうからダメに決まってる! と叱られた。確かに、最初は缶チューハイをストローで飲んでいたので、あれはあかんかったなと反省している。しかし梅酒は結局マドラーがいるから(でないと下に溜まるやん)ストローがいちばん効率もええねんよ〜。だからストローで飲んでしまうよね。ということで昼間から飲んでいましたが、曲も作りました。例のガガ様へ捧げる歌です。