7.31〜8.6日記

7.31月
朝から普通に労働。なのやが、最近夜なべして作業してそれから眠り薬を飲んで、しかし眠れず、ようやく眠気がくるのが6時とかでもう寝るん諦めたはずがいつの間にか気絶してて、そんなこんなで起きたら7時半。やばい。今日は9時出勤なのやけど、労働先まで電車でおよそ50分。しかし人間、やれば出来るもんで、マッハで用意して出発。電車の中でツイッターまでして余裕こいて職場に着いたのが8:50。意外とどうにかなるもんや。仕事終わって、IKAZUGOKEアルバムのことでちょっとドタバタがあり、色々進行を変更。というのもわたしがプロモーションのやり方に今まで悩んだままいまいち踏ん切りがついてなかったのがようやくついたからで、というのも相方飯田さんがわたしのケツをまくってくれたからで、踏ん切った!からには、やるぞー!とやる気満々でパソコンにかじりついて今日も夜なべ。しかし、こんなときに色々プライベーツで弱気になっていた先週末にわたしは突然一人旅にでることを決めて、バスも宿もとってしまって今更キャンセルしても金はもどらんので行く! そう、明日朝7時台にバスタ新宿を出発するバスに乗らなければいけない! まあ気ままなひとり旅なので準備というほどのものもないから、最小限のものとパソコンだけかばんにつめて、朝方まで資料作りに励んだ。

8.1火
結局寝ないままでおうちを出発。はじめてバスタ新宿に来たけど、朝っぱらから人がすごい。しかも外人率がすごい。しかしわたしが乗るバス、長野・善行寺行きのバスは空いていた。しかも席にコンセント付でカーテンで仕切りもあって、これで2500円は安いね。バスの中でもパソコン叩いて作業。なんかわたし、街中でノートパソコン広げて如何にも仕事してます風の嫌味な女に見えてたら、いややなあ。でもわたしのパソコンはマックブックじゃなくって3万円のASUSですから! しょぼいでしょ。絶対大した仕事してへんでしょ。はい、実際そうです。イキってパソコンのキイを打ってますが、書いてる内容は、オールひらがなで頭の足りない子の日記。えっなんでそんなもん書いてるのかって? えへえへ、それは11月1日発売のIKAZUGOKEアルバムの付録になるからです。それから、作った資料をまとめて、今回コメントをお願いしたい敬愛する方々にメール。お願いする方は、わたしがもともと一方的に好きでファンなお方なので気が抜けない、というかものすごく緊張する、こんなわたしみたいな者がお願いしていいのやろうかって恐縮しながらも、厚かましいことをお願いするわけやから、そら緊張して当たり前。昼には善行寺さんにバスは到着して、なんちゅうか自分的に夏休みというか慰安一人旅行のつもりできたのやけど、やらなあかん仕事が何気に山盛りで、観光するぜって気にもあんまりならない。一応善行寺さんには行った。仁王像が左右にどーんと構えていらっしゃるのだけど、よくみるとこの仁王像の前に大量の汚い草履がほんまに何百個という単位でぶらさげられていて、それがぶら下がってる杭のようなものが、どうみても屹立したおちんちんにしか見えない。いきり勃つおちんちんに草履をぶらさげたら福が来る、みたいなそういう変な信仰でもあるのでしょうか? 近くの長野でいちばん安いらしい宿、ゲストハウスに荷物をあずかってもらって(チェックインはまだ時間前なので)近くの適当な喫茶店にでも入ってパソコン作業しなければ。と喫茶店を探すも意外とない。おそばでも食べたろとおもってたけどその余裕もない。ノートパソコン抱きしめてるのに雨が降ったりやんだりしてきてたので、もうどこでもいいやって入ったレストラン&喫茶れんが館、てとこに入ったら優雅なおマダムが何組かおランチしてて、しっかりテーブルクロスが敷いてある上品で超静かな店で、あーちょっとちゃうな〜とおもったけど今更出るのも忍びないので喫茶でもいいですかと聞いてひとりでアイスカフェオレ飲みながらしばしパソコン仕事。しかし長居できるような店でもないので適当に出てきて、中央通りをくだる。なんかあるでしょう、適当な喫茶店。近所のじじいとばばあの溜まり場のようなさあ、と思ったら結構歩いてからやっとあった、窓にどピンクで喫茶・カフェ・ドールと書いてある。からんころんと入ったら、カウンターでママと、常連ぽいじじいが今度いつゴルフ行くか、誰誘っていくか、などを相談していた。そうそう、こうゆうところ! 下世話週刊誌とスポーツ新聞がそろってて、何故かその隣のかごに大量の老眼鏡が入っている。きっと老眼のお客さんばかりなんでしょう。店内はそんな可愛くないけど、悪くはない。うむ。そこで一通り今日やるべき仕事は終わった。ふー。というきもちで一旦宿に戻ってチェックイン。ゲストハウスというところに初めて泊まることになるんやけど、ドヤで慣れてるのでこう、1畳のベッド一段のスペースのみがプライベートスペース、というのは慣れてるけど、壁がなくてカーテンがあるだけてゆうのが変な感じ。こう思うと西成のドヤってすごいよな〜と思う、1畳でもちゃんと壁がしっかりあって一泊千円やからね。ここのゲストハウスは長野で一番安いというふれこみやけどそれでも2500円、安くはない(当者比)。しかし建物は妙に洒落こんでて、綺麗は綺麗。外人がメインで泊りはるからか、表示がだいたいぜんぶ英語で読めない。とりあえず荷物をおいて整理して、ぷらぷら善行寺さんまわりを散歩しながら、夕方から権堂のネオンホールというところへ。ここで冬に唐十郎さんのお芝居をやる企画があって、K井さんがそれの演出で入っておられ、それを見学させていただく。勝手に演目とかをばらしてはいけないのかもしれないから伏せますが、すごくいいおはなしで、改めて唐十郎ってすごい物語を書くなあと思う。こんな物語を書く脳みそってどないなってるの。でも唐十郎の戯曲を読んでみたことがあるんやけど、わたしみたいな低能には戯曲を読んだだけではぶっとびすぎててよくわからなかった。それをK井さんがものすごく丁寧に、言葉のひとつひとつや、人物の心理状態を読み解いてみんなに伝え、演出されていくことによってみるみるおもしろくなっていく。K井さんってやっぱりすごい。お芝居ってこうゆうことなんやな〜と、K井さんのやられている稽古を見学させていただくといつも思う。わたしは読書でもなんでもだらーっと流し読んで楽しむ娯楽的読書ばかりだけど、K井さんはめちゃくちゃ細かい描写まで読んでらっしゃるんやろう。事実、K井さんは普通に小説とか読んでても、この地の文はどうゆう状況だろう、自分だったらどうゆう所作をやるんだろうって考えながら読むんだって。全身役者ってこうゆう方のことをいうのやろうな。稽古のあとは、K井さんの滞在期間中のルームメイツNくんが作ってきたカレーをみんなで食べて、飲んで、語らった。長野の人は穏やかでやさしいなあ。観光場所などみんなが教えてくれはる。明日はちょっと遠出でもしてみよう。帰りはNくんとJ郎さんが宿まで送ってくれた。


8.2水
IKAZUGOKEのアルバム情報解禁が明日なので、一応レーベル主としてあれこれやらねばな仕事があるのやけど、折角長野まで来てるのやから、今日はパソコン持ち歩かないぞ!と決めて、朝にベッドの上でやるべき仕事は全部一応済ましてから、どっかの喫茶店のモーニングにぎりぎり間に合うくらいの時間に宿を出る。結局権堂の商店街にまで降りてきて、モーニングってでっかく黒板に書いてる喫茶店があったから入ったのやけど、カフェ気取っちゃってる感じで、しかもワンオペで回してはるぽい店主がカタコトの外人さんで(おそらく中国か韓国)、またしても微妙な店に入ってしまった! 仕方なくモーニングをたべてたら、奥のテーブルで、如何にもヤクザぽい感じの地元の元締めみたいなデブっちょで黒く日焼けして坊主でグラサンのおっさんとカタコト店主が密談しており、しかもたぶん、なんか店主が怒られてるみたいな感じでちょっとおもしろかった。途中で、そのヤクザくさいおっさんは出て行ったんやけど、ガラス窓越しに自転車に乗りこむところが見えて、普通のママチャリやのに漢字がいっぱい書いてあって、変な棒とか飛び出してて、要するにおっさんセンスのデコトラなやぬデコチャリ! いや、ちょっといいもの見れた。食べ終わって店をでて、権堂の商店街をぬけて駅の方へ。途中にすごく古そうな名画座があって、映画みるのも悪くないな〜とおもったけど、そんな興味わく映画は今日やってなさそうやったからやめた。昨日、ネオンホールのみなさんにお勧めしてもらった名所の中に、長野電鉄てゆう電車があって、それに乗って湯田中てところにいくといいよ、地獄谷ってゆう、お猿さんがお風呂に入ってるのがみれるかも、というのを思い出し、権堂の駅から長野電鉄に乗る。湯田中は終点で、とゆっても100円の特急券つかえば45分くらいで着くんだけど、切符がなんと片道1260円!たけ〜!と思ったけど、電車は「長野電鉄特急湯けむり号」とかゆって、椅子も新幹線みたいなつくりで、しかもお客が1車両にひとりかふたりくらいしかおらず、ほぼ貸し切り状態。これは、悪くない電車の旅や。そうゆえばこうゆう湯けむり号って、だいたい2時間ドラマの舞台になるよね、片平なぎさとかが出てくるやつ。そんなんを思いながら、ひとりで山や畑の景色をぼーっと見ていたら意外とすぐに湯田中についた。しかし駅を降りてもとくになにもない。そして、予想外にものすごく灼熱! 温泉は駅前にもあるし、いっぱいあるっぽいんだが、この糞暑い中で露天風呂とか入ってても、熱中症なるだけな気がしてきて、そしたら駅前に、無料の足湯があったので、足だけつかった。でも水温も高めとゆうか、アツってなるくらい結構熱くて、でも周囲のじいさまばあさまは涼しい顔でつかってるので、ここは負けてはならぬとおもって、結構30分くらいつかった。わたし以外は見事にじいさまばあさましかいなかった。そういえば、長野についてから、道行く人を眺めてると圧倒的にじいさまばあさまが多く、そして善行寺さん近辺は、じいさまばあさまへの計らいか、至る所道端にいっぱいベンチとか座るところ、無料休憩所のようなところがあって、これはじいさまばあさまへのやさしさなんかなと思ったのやった。足湯だけとはいえ30分もつかってたらなんかだんだんのぼせてきたのでハンカチで足拭いてあがる。とりあえず暑すぎるから、目の前のあった純喫茶都というところに入る。全体的に薄暗くて、カウンターでママと常連のおっさんが喋ってて、あ、長野にきて4軒目でやっといい喫茶店発見! という感じ。かき氷の旗が出てたからかき氷でも頼もうかと思ったけど、冷房きんきんですぐ涼しくなったので普通にホットコーヒー。古い週刊文春とか女性自身とかが後ろの棚に山積みで、ぱらぱらめくってたら、アイホンにいい知らせ。パソコンは持ってこなかったけど、コメントお願いしている方からご快諾のおしらせ。感激。本来わたしみたいなぺーぺーがお願いするなんて図々しいような大物なお方なのに、そういう方ほど本当にみなさんええ人で、先週までちょっと自分の人間的な欠陥をあらためて思い知らされることが続いて弱っていたので、救われたよな心地。そして、わたしは本当に、本来畑も違うし次元が違い過ぎるかっこいい生き様のすばらしい方々と出会えていることだけは、自慢してまわりたいくらい誇らしい。ホッとしたのもあり、お猿のいる地獄谷まではタクシーで片道2600円とか書いてたので行くのは諦めて、折角片道電車賃1260円もだしてはるばるきたのに、滞在時間1時間弱だった。というのも、この長野電鉄特急湯けむり号は1時間に一本くらいしか出ないので、一本のがすとかなりガビーンな感じになるので、早々と帰路。帰りの電車も車両にわたししかいない状態で貸し切りでのびのび帰ってきた。権堂で降りて、ふらふら散歩しながらひとまず宿へ。長野は新鮮野菜の町なのか、八百屋さんがよく目について、しかも安くて、うっかり買いそうになるけどどうせ明日の昼間には帰るし、東京まで持って帰るのは重いし、なにも買わずに帰る。知らない町を歩くのも、たまにはいいなあと思う。わたしは東京がいちばん好きだし、合ってると思ってるけど、こうやって知らない町にくるとすぐやってしまうのが、もしもこの町に引っ越して来たらシミュレーションごっこで、不動産屋の張り紙の物件を見ては、へ〜このへんやったら3万とかでかりれるんか〜とか考えたり妄想しながら帰った。宿のベッドでまたパソコン立ち上げてちょっと資料を送ったりして、夜はまたまたネオンホールへ稽古の見学にお邪魔。今日もまた、唐十郎の書くセリフの素晴らしさに何度も打ち震えた。なんてかなしい話なんだろって、瓶詰ラムネのビー玉は、永久に外にも出られず、あのしゅぽんと開けられたら最期あの狭いビンの空間の中でしか生きられない、といことをメタファーとして女のバトルを描いているシーンがあって、なんでこんなことを思いつくんやろう、しかも唐さんは男やのにね。あと、本当はひどいことをされて言われているのに「大丈夫よ、いまやさしくしてもらっていたところだから」て女の子がいうシーンがあって、この嘘、というか裏腹のことをわざと言わせるところも、胸が痛くてたまらなくなる。あと、おなじセリフでも、話す音程や音量やスピードによって、全然違うってことも、人の稽古を拝見している立場だからこそわかるというか、すごくすごく勉強になった。2日間本当にいいものを見せていただいた! 稽古終わりは恒例の、ネオンホールで一杯やりながらおしゃべりの会。K井さんの長野でのルームメイツNくんは、今回別に役者として出たりはしないらしいのやけど、毎回稽古にきていて、そしておしゃべり会でも結構するどいことをおっしゃっていて、おもしろい子やなあと思っていたら、帰り道、話してたら33歳とのことで、ほぼ同い年やと発覚。長野生まれ長野育ちの33歳、東京や大阪では見かけないタイプの男子やなあと思ったりした。0時くらいに宿に帰って、実はこのわたしが稽古を見学して感動したりしてる間にちょっと東京でひと問題おきており、ベッドの上で布団をかぶってパソコンで急いで資料を一個作らないといけなくなって、慌てて作って送信。明日がIKAZUGOKEアルバム情報解禁日なので気が抜けいない。

8.3木
ちょっとだけ寝て、また朝方から相方飯田さんと、緊急に話し合わないといけないことが出来たのでそれの件でメール往復していたのやけど、やっぱり直接会って話し合わないと通じるものも通じないよねとなって、今日夜に東京帰ってすぐに飯田さんとミーチングする約束をする。しかし眠り薬もきまってるし、わたしはこの1週間なんやかんやで結構わらびすこ舎のことで焦ったり気張ったりしてたので、この朝方のメールのわたしの日本語の崩れ方を見て、飯田さんは心配してくれていたらしい。へぼい舎長ですみませんって感じ。しかしどうせそんなぐっすり寝てる場合じゃなかったからいいけど、今晩から2段ベッドの上の階に泊まってるおっさんが、カーテンも閉めずに大いびきをかいて寝てて、しかも時々寝っ屁もこくし、「あんっ」とか「んうふんっ」とか喘ぎ声のような寝言を言ってるのでうるさくていつも以上に寝られない! 6時ぐらいに起きてシャワーして、朝の散歩がてら徒歩7分くらいのとこにあるセブンイレブンにコーヒー買いに行って、ベッドに戻ってまた作業。今日の正午が情報解禁なので、それに合わせてブログ日記のトップ画面に新情報を全部載せれるように作って(公式サイトは管理人がこのタイミングでいなくなってしまって止まってるので)、それも万全に準備完了したので着替えて帰る準備。2泊3日、なんやかんやでわらびすこ舎仕事ばかりしててあっという間に終わってしまった。チェックアウトしてちょっとお土産屋さんを徘徊して、おひるはK井さんとカンダタとうお蕎麦やさんに行った。何気に長野滞在期間ではじめてのお蕎麦。開店すぐに行ったので2階のお座敷に通してもらえて、いい風情のお店。調子こいてしそジュースとかも飲んで、お蕎麦も食べた。長野のそばは割とこうゆう短め細めなの? それともたまたまこの店がそうやの?とK井さんに聞くと、もうこの演出で滞在期間中10軒くらい蕎麦屋をまわってるK井さん曰く、店によって全然違うくて、もっと太いのもあるしほんと色々とのこと。1時間半くらい、お蕎麦たべながらゆっくりおはなしして、蕎麦屋は禁煙なので、コーヒー屋さんてきなところを探すも意外となくって、カフェって書いてるとこに入ったけどここも禁煙。でも外の席でちょっと隠れて吸っていらっしゃった。わたしは喫煙者じゃないけど、コーヒー飲まして煙草は吸わさないって、いじわるやよね。そんなこんなでバスの時間になり、K井さんとお別れ、長野ともお別れ、帰りのバスではちょっとした怖いことがあった。一言で言いますと、わたしの隣の席のおばあさんが、ちょっと痴呆症気味の方で、いや、アルツかどうかわからないけど、折角カーテンが席ごとにあるからわたしはカーテン閉めて寝ようとおもってるのに、無邪気に何回も勝手にカーテン開けてきて、話しかけてくるんである。これが東京まで4時間続くのはまじで地獄なので、最初は笑って答えてたけど、さすがにたまらんようなってきて、おばあさんには一応つきそいの息子?とゆってももうおっさんやねんけど、その人がおるんやから、わたしは他人なんやし、相手をしないとあかん義務はないわけで、冷たくあしらってすぐカーテン閉める、というやり取りを何回もしてたら、なんとおばあさんは「わたし、なにもわるいことしてないのに、なんでこんないじわるされるの!」といって息子と思しき同伴者に泣きつきだして、まじでしくしく泣きだして、うそでしょ〜わたしが悪人みたいなってるやん、と焦ってでも関わるのめんどくさいからもう悪人になったろ、と思って無視を決め込んで東京までついた。足立区に帰ってきて、荷物を降ろし、飯田さんに渡すものだけもって再びおでかけ。ミーチングのつもりでベローチェ行こうってゆってたけど、ベローチェも喫煙席がないし、なんやかんやで結局飲み屋へ。しかも飲み屋をはしごまでしてしまった。でも、飯田さんとしゃべって、話し合わないといけないチラシのデザインについても決まったし、一応ぶじ情報解禁もでけたし、一旦落ちついた。3日ぶりに家の布団で寝た。

8.4金
旅立つ前、ごみの日にうっかり出し忘れてたので、ちょっとゴミ臭い気がするし、家もいま色んな失敗した紙資料とかが飛び散っててカオスやので焦ってそうじ。そしてメインでつかってるこたつ机のある部屋はエアコンがないので、エアコンのある部屋に机を動かしたりして家を片づける。なぜなら今日は昼から榎本さんが来て、明後日のライブの練習を我が家でやるからであーる。せっかくはるばる足立区まで来てもらってさすがにエアコンない部屋で練習は酷じゃろう。しかし、東京意外と涼しい。寧ろ長野の方が暑かったよ! 全然避暑にはならなかったよ! というのは2年前新潟から帰ってきた時も思った。意外と東京は涼しいのかな。お昼に駅に榎本さんを迎えに行って、トイピアノを2台並べて連弾しながら歌う曲とかも今回あるのだけど、お互いニュートイピアノで、どっちもアップライト型なので見た目がかわいいし、おさまりもいい感じ。曲も、今まで一人ではコーラス部があるからライブで歌えなかった曲をやることになり、もう12年前とかに作った歌やのに、そんなに恥ずかしくはなく歌えた。榎本さんのコーラスもとてもいい感じです。一通り練習は終わって、そこからはスイカやお菓子を食べながらおしゃべり。榎本さんと、自分の頭の斜め上くらいにいつも飛んでるいじわるな妖精について盛り上がった。というのも、わたしも榎本さんも、こう、常に俯瞰でもう一人の小さいわたしに見られていて、そいつがいちいち「あ〜今のはおもんなかったで〜」とか「おやおや、そんな心にもないことゆっちゃってね〜」とか突っ込みをいれてくるからしんどいよねって話で盛り上がったのやけど、たぶん、このいじわる妖精さんを飼ってる人と、そんなものの存在を全く知らずに生きてる人にぱっくり分かれると思うんですが、いじわるなつっこみ妖精を飼ってしまうと、ちょっとした行動も悩んで出来なかったり、結構生きていくのがたいへんである。しかし逆手にとれば、この斜め上にいる妖精のおかげで、わたしはライブや歌や文章がぎりぎり自己陶酔に走ったりはせずに済んでいるとも思う。だから、妖精さん飼うのも悪くはないのよ、と榎本さんに力説。というか、わたしはその妖精を飼ってない人とは仲良くなれないとおもってて、榎本さんと仲良くなれたのも妖精に脅されてるって共通項があったからじゃないの!と無理やりまとめといた。だけど本当に、世の中には俯瞰の目を一切持ち得ていない人が殆どなんやということを最近よく感じる。でも同時に、妖精さんに脅されることなく生きていける人ってきっと人生たのしいやろうな〜と嫉妬的な気持ちもあるのが正直なところ。

8.5土
やっぱり東京は涼しい。今日は一日、クーラーいらなかった。我が家だけでしょうか? そういえば、東京に帰ってきたら、亀吉さんから『溺死ジャーナルNEXT』が届いていた。わたしは「色ざんげ」という文章を寄稿させていただいておりますが、これはほんまに、溺死ジャーナルやからこそ書いた、というか、亀吉さんに他には絶対書けないようなやつをお願いしますってオッファーをいただいたので、本当に、溺死ジャーナルという特殊な雑誌やから書いた、門外不出級の文章です。既に完売だそうなので、入手された方はごく僅かと思います。しかし、亀吉さんのコラージュが相変わらずひどい! ひどすぎて印刷所3つ断られたらしい。それぐらい危険な成人誌なのですが、そういう以外の意味合いでも、これはわかる人にしかわからないやろうけど、レイアウトとコラージュがひどい! 亀吉さんはニヤニヤしながらつくたのであろうところが想像できてしまうけど、さすがのわたしでも焦ったわ! とはいえ、今号も『溺死ジャーナル』は抜群におもしろいです。亀吉さんの文章がまず面白いし、コラージュはひどいし、そして大橋さんの絵と薬子さんの文章のページは泣ける。でもわたし的にいちばん泣けたのは、亀吉さんの編集後記でした。今日は溺ジャを堪能したり、ニュートイピアノをしっかり背負えるように手作りリュックを縫ったりして過ごした。

8.6日
午前中は送るIKAZUGOKE資料をコピーしに行って揃えたり、郵便局いったら休みやったり。午後からライブの練習練習。今日は下北沢レテで、トイピアノワンマンの日。そしてニュートイピアノをはじめておそとへ持ち運ぶ日。作ったリュックの耐久性がどんなもんか、不安は不安。準備していざお外に出ると、予想以上に音が勝手に鳴る。かなりもボリュームで。しかも前衛音楽のような、なかなかアバンギャルドな不協和音が鳴るもんやからかなり恥ずかしい。なんの宣伝にもなってないチンドン屋のよう。なんとか下北沢にたどり着き、DVDを作ってくださったS井さんと落ち合って、喫茶店ザックで待ち合わせ。そして、パッケージにはめ込む作業をする。盤面、なかなか可愛い出来ばえ。2500円とお値段高めなのだけど、それに見合う価値はあるでしょう! あると思いたい!パッケージ詰を終えて、そのままレテへ。既に店主M野さんと相方榎本さんが机などを出して準備はじめてくれていた。今回、ふたりで向き合って演奏することにした。トイピアノ2台、向き合って演奏はなかなかおもしろい絵ズラ。鏡をみているような感じ?心配な曲を何度も練習し、そのままオープンへ。わたしたちはミスドで、打ち合わせをしたり、だべったり。ポンデリングのカレー味が出ていて、食べてみたけどあれ、普通にカレーパンやな。ああゆう上げないタイプのカレーパンて、よくある。すっかり今日ライブだということを忘れそうになる。時間になってレテに戻り、一部はわたしのソロ、新曲をはじめてトイピアノでやってみたけど、淋しくてなかなかいいマッチング。二部は榎本さんとがっつり演奏。2台のトイピアノ連弾しながら歌ったり、向き合って「やさしさ」という曲のコーラス部分をやってくれたので、鏡のようで本当に理想的な絵になって満足。いや、間違えたりもしたけれど、全体的になかなかおもしろいライブになったのではないかしら。わたしも超自然体で歌えた。前回のちるこちゃんプロデュ―スのレテのDVDが今日から発売だったのだけど、お客さんの数に比べたらだいぶの確率で買っていただけた様子。みなさまありがとうございました。このレテのトイピアノワンマンはシリーズ化しましょうとM野店主からゆっていただいて、第二回目も決まった。12月8日です。だいぶ先ですが、ご予定あけといてね☆