10.26〜11.1日記

10.26月
普通に労働。N村プロデューサーに新アルバムのミックスについてこちょっと相談。その他は特筆すべきことはなし。

10.27火
労働後、夜は飯田華子ちゃんと足立区飲み。実は瞳ちゃん稽古が佳境に入ってきてからは、飯田さんは演出家であるし、わたしはそのイチ役者として、なんか距離を保ってた方がいい気がしちゃってたので、劇の作業や相談や稽古でふたりで会ってはいたけどでもなかなか、パーっと飲もうぜって感じにはなれなくて、だからこうやって本当に友達としてなんの気負いもなく会って飲むのはひさしぶりの機会。駅で待ち合わせて、瞳ちゃん以来やから1週間ちょっとぶりに会うと、なんか飯田さんすごく美人になってて(いやもともとべっぴんさんやけど)たぶん瞳ちゃんが終わって色んな心労がとれたからなんかな、とか勝手に想像した。まずはうちの超近所の、なんか干しイモに目がついたみたいなおじいさんがひとりでやってるカウンターだけの飲み屋へ。最初、瞳ちゃんの反省会などをまじめに語らったりして、こうやってふたりで足立区で乾杯して、なんかやっと瞳ちゃんが終わった感じがした。その後はなんかいつもの卑屈プロレスがはじまって、わたしたちはふたりともハイパー卑屈女やので、お互いの卑屈話をきゃっきゃと披露しあい、卑屈あるあるでついやってしまう失敗談などを語らって、こんなに同じようなことをしてる人がいたなんて! とわたしは毎度のことながら衝撃&共感MAXでうれしくてにやにやが止まらんかった。干しイモ爺の飲み屋は10時半くらいにもう閉店ぽい雰囲気になってきたので、別の店に移動。しかしこの足立区界隈はこのテの個人経営の良い塩梅の飲み屋はだいたい11時には閉まり、こっからはチェーン居酒屋タイムになって、そして更にチェーン居酒屋がしまる3時ぐらいから開店する個人経営の飲み屋がいくつかあったりして、なんかうまい具合に住み分けられた営業時間設定になってて、おまけにそんな具合で24時間どっかで飲める、みたいな飲ん兵衛御用達の町なのである。ということで、時刻は11時、ここからはチェーン居酒屋タイムなので、ふたりで当たり障りない庄やへ。ここでもお互いの卑屈プロレスの技の掛け合いが止まらない。2時すぎぐらいに突然、「北村さんはわたしのまわりでダントツすっごく意地悪だな〜と思って信頼できるとおもった」的なことを飯田さんが言い出して、なにそれって一瞬思ったけど、でもこれは最大の賛辞なのやってありがたく受け取る。わたしはおもしろいものを作る人って普通に良い人であってほしくなくて絶対どこか意地が悪いものやと思ってて、いや、意地が悪くあってくれって信じたいところがあって、飯田さんの今回の脚本だって意地悪に満ちていてだからこそおもしろかったのやから、いやいや、わたしというか飯田さんこそ相当意地悪でしょ! わたしたちほんと意地悪やよね〜って盛り上がる。まわりで意地悪な人誰かおるかなってはなしになって、共通の知人でもある某先輩ミュージシャンH谷K氏が間違いなく最強の意地悪やと意見が合致。H谷K氏は最強レベルの卑屈レジェンドでもあり、いや〜わたしたち、まだまだやな〜と反省しあいながら、庄やはもう閉店の4時。7時から飲んでいたから、またもや9時間コースで飲んでしまったね! だって飯田さんとおしゃべりしてたら楽しすぎて終われないんやもん! 今日も超楽しかった! 飯田さん大好き♡ でもお互い痴漢&変質者にはくれぐれも気をつけて帰りましょう、とお別れして帰った。

10.28水
ちょっとだけ寝て、今日は虎の門の方の病院の日。わらびすこ舎副舎長から11/2のライブでやる本DJの原稿がどどっと届いたので、往復の電車と待合室で読む読む。病院終わって外に出たら秋晴れの気持ちよいお天気やったので、ウォ―クマンで新アルバムのミックスを聞きながら日比谷公園の方を歩いて有楽町まで行く。ビックカメラでちょっと備品の買い物をして帰路。帰って家で宿題の文章を一個書いて送った。

10.29木
労働後、柴崎の某Pミュージックスタジオへ、新アルバムのミックス作業に伺う。N村Pとふたりで、気になる箇所をお伝えしつつ、立派なステレオで聴いてみたり小さいラジカセスピーカーから聴いてみたりして作業。曲順にならべてみて全部聴いてみて、あ〜今回はじめて音楽らしいアルバムになったんじゃないかなって思った。なんか文字通りで恥ずかしい説明になってしまうけど、音がちゃんと楽しく鳴っているアルバムやと思います。それはN村さん指揮のプロデュースあっての、他のミュージシャンたちのナイスな演奏あっての楽しさで、曲自体はたぶん、歌だけ聴くと相変わらず結構しんどい内容が多い、でもアレンジによってこんなに楽しくなるもんなんやな〜って感激。足立区までの帰り道、出来上がったやつをウォークマンにインしてまた聴きながらしみじみと、今回これが出来るまでの長かった道のりを思い出したりした。本当によく怒り、よく笑いながらレコーディングしたアルバムや。夜中にアウト×デラックス見ていたら次週予告でちゃんとわたしが流れた。ひょえー! まさかテレビ画面で自分を見る日がくるなんてね! ということでやっと情報解禁で、次週11/5放送の『アウト×デラックス』に出演しています。みなさま見て下さいね☆

10.30金
C子せんせいからありがたうれしいおはなしをもらう。が、かなりハードルの高いおはなしなので、わたし如きに出来るものなんかすごく悩む。某古典的なフランスのお芝居なのでとりあえず脚本を読んでみようと本屋に行くも、足立区の本屋には全然売っていない、昼から大学病院の日やったので、四谷三丁目&信濃町の本屋でも探したけど全然なくて諦める。大学病院の診察は、なんかだんだんこの医者とどう接したらいいかわからなくなっていて、30分という決められた診療時間を、どう過ごしたらいいべきか悩み過ぎて毎回ぐったり疲れるのやけど今回も疲れた。わたしとしてはお薬処方してくれたらそれでいいねんって感じになっていて、他に何をも期待していない。お薬が一部変わって、夜それを飲んで寝ると、またしても夢遊病の症状が出て引く! さむ!って目覚めたら、何故か布団から出て玄関側のソファーに何も被らずに座って寝ていて、しかも着替えててわりと薄着で、おまけに全く記憶にないのやけどお薬を2錠勝手に追加で飲んでいた残骸がこたつに乗ってて、ものっすごいフラフラして(そら規定の3倍飲んでもうてるからね)わたしは寝てる間になにをしようとしてこんなことになったのやろう。でも夢遊病ひさしぶりやけどまた来たか〜て感じで、なんかもうあんまり驚かない慣れたもんやわ〜慣れって怖いわ〜。

10.31土
朝から御茶ノ水へ。昨日ゲッツ出来なかった本を求めて神保町。なんか偶然ブックフェスみたいなことやってて、朝10時やのにものすごい人で、すずらん通りとか全然歩けなくて苛々。古本屋いくつか巡ったけど見当たらず、結局普通に三省堂で新刊で購入。ドトールで早速ちょっと読んでみる。C子せんせいがお声かけてくれただけあって、たぶんわたしにぴったりちゃうのっていうおはなし&役柄でときめくも、しかしまじでハードルが高い。こんなたくさんのセリフ、覚えられる気がしない。悩む。12時すぎに御茶ノ水駅に戻って、T子さんと落ち合い、今日は実はT子さんのお誘いで某医療系の講演会を聞きに行く日なんである。友達の友達って距離感で顔見知り程度やったこのT子さんが、実はわたしと同じ希少難病持ちやということが発覚し、まさか同世代で同じ病気の人って、知り合いにいるなんて思わなくてびっくりした最近で、お茶しましょうってはなしからちょうどこの病気の講演会があるから行きませんかってお誘いもらって、正直ひとりでは絶対行けない、こういう集まりにはあまり近寄りたくないかもっていうタイプなのやけど、社会見学的な感じで行ってみてもいいかもって思って、T子さんについていってみた。講演会は、J恵医大病院の先生などが、この病気の日本における現状や薬の効果とか薬の無意味とかをかなり砕けた感じにぶっちゃけてくれちゃう講演で、先生らの話術もあってかおもしろく聞けた。何を信じるかにもよるけれど、わたしが現在受けている治療や投薬というのはちょっとほんとに合法レベルでのヤク中を作り出しているだけの、あかん治療なのかもしれんっと気が付いた。終わって交流会というのがあり、似たような難治性の病気持ちの人ばっかりが集まってて名刺交換とかしだしてて、ちょっとこの空気はわたしはツラいわ〜と思っちゃったのでT子さんの隣で控えめに過ごした。4時間近い講演会のあと、T子さんと近くのサイゼリアに入ってなんやかや5時間ほど話し込む。病気の事から、お芝居のことから、ゲスい話まで、色々おしゃべりできて楽しかった。わたしは、基本、自分の病気のことは忘れて暮らしていたいところがあって、深く考えだすと病気そのものがアイデンティティやーみたいな気になってなにも出来なくなりそうやから、なるべく目を背けて、薬だけバキバキにキメていたらとりあえず生きていけるしっておもってたけど、でもその薬も、今日の講演を聞いていると結構危険な処方みたいで、終わった後先生に質問しにいったら、そりゃホルモンめちゃくちゃになる薬ばっかり飲んでるから生理止まったり骨粗鬆症なるのも当然ですって言われてしまった。言われてしまったけど、だからって薬を辞めちゃうとわたしはそっこーで社会生活を営めなくなってしまう、寝たきりなってしまうので、そうもいかないし、なんか、病気って、家族や身近な人を頼るか、薬を頼るかのどっちかしかないけど、前者が無理な環境の場合もう薬しか頼みの綱はないねんもんな〜とか、思って悩ましい。でも病院変えるならサポートするよってT子さんがすごく親身になってくれていて、家族には1ミリも頼れない分こうやって言ってくれる人がいるのはすごくありがたいことやけど、でもこういう感じ、こういう風に病気のことでやさしくされることが人生的にはじめてな感じなので、どう受け取ってどう接していいのかだんだんわからなくなってきて困る。もっと人に甘えていいんだよっていわれても、どう甘えていいのか全然わからない。やさしさの受け取り方がわからない。あ〜こういうメンタル含めてわたしは病気なんやろうなと実感。なんやかやでサイゼリア閉店まで話し込んでしまった。11時半ぐらいに帰宅。そういえば今日はわたしの大嫌いなハロウィンやったらしいのやけど、渋谷や新宿はうんこな人々で事件みたいなことなってたけど、運よく神保町〜御茶の水界隈で一日過ごしたのでそういううんこな人々とひとりも遭遇せずに一日を終えれたのはとてもラッキーやった。

11.1日
昨日の余韻で病気のことばかり考えてしまう&また夜の薬の副作用で夢遊病なってて、起きたら部屋散らかってるしお菓子のたべかすもあるし、おまけに覚えのない変なメール(しかも日本語が破綻している)を送りつけたりもしていたらしくって色々やらかしちゃってて恥ずかしい。今月はちょっと踏ん張らないと書けない宿題が一個あるからそれをやりはじめようと思ってたのになんか全然そういう気持ちになれなくて手つかずのまま。昨日買った脚本を読む読む。自分のことオリモノみたいな人間って自称しだす卑屈な女の子の話で、わたしにぴったりやんって感激&このセリフ声に出して言いたいって言葉にあふれてて、これはがんばりたいなあ、しかしえげつないセリフの量です。て悩ましい気持ち含めて夜C子せんせいにメールしたら、C子せんせいはちょうど今夜唐組を見にいってらしたそうで、すごく感動してらした。年内、特にもうやることないしぼんやり暮らそうと思ってたけど、なんやかやでそうもいかない感じネ☆でもやることあるんはうれしいことね。がんばりましょ。