2月11日(月)

ひさしぶりに読書感想文でも書こ。


傾国子女

傾国子女

美女が、ヤクザやホストや政治家やホームレスや謎のフィクサーなんかとセックスしたり恋に落ちたりしながら墜落していくおはなし。とはいえ、自分が堕ちていくスピードよりはるかに相手の男性の下降スピードのが高速やので、究極のサゲマンちゃん伝記て感じやな。結構現代社会とリンクしまくりで、小泉次男と思しき人物や、こいつ完全に海老蔵やろ!て人物が出てきたりして、しかも酔っ払い方もかの海老蔵伝説とおんなじ酷さで、おもろいけどこれ、怒られへんもん?しかしわたし島田雅彦は恥ずかしながら『優しいサヨク…』で止まってたので、こんなにエンターテインな作風やったっけ?!てびっくりやったけどおもしろかったです。



ルック・バック・イン・アンガー

ルック・バック・イン・アンガー

これも結構現代社会にかぶらしまくりで、そもそも帯におもくそ「石原慎太郎に捧ぐ」て書いてるぐらしやし、しかし描かれてる世界がすごいピンポイントなエロ本業界で、作者自体がほんまにコアマガジン白夜書房の元編集者さんらしいからかなり事実に基づいてるんやろうな〜と想像して、またわたしの中でエロ本出版社幻想が高まりました!が、さすがに人死んでるし怖すぎるな〜。



なんらかの事情

なんらかの事情

岸本さんの翻訳もんは結構お世話になってるけど、エッセイは初めて読みました。翻訳家ってなんかインテリでアカデミックで英字新聞片手にシャンパングラス揺らしてる優雅で冷ややかなイメージで、特にエッセイ読みたいとか思わんかったのやけど、読んでみたら岸本さん、度を越したお茶目さんとゆうかもはやおまぬけさんで、どんくさエピソード満載でたいへん面白く、病院の待合室で読んでたら普通に噴き出してしまいそうで危険でした。子ども時代のおはなしも豊富でそれもつい昨日一昨日の出来事みたいなぴちぴちの鮮度で書いておられて、岸本さんってちょうどわたしの母親ぐらいの年齢みたいやけど、そんな歳になっても子ども時代をみずみずしく書けるってええなあ、残念ながらわたしは子ども時代の記憶が既にあんまりない。



囚われの愛ゆえに (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

囚われの愛ゆえに (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

お年頃の侯爵は頭がキ印気味なので田舎のお城の閉じ込められており、森で迷子になっていた美女が組織に拉致られて、その侯爵のお相手にと城に投げ込まれるのやけど、当然美女は嫌よ嫌よで侯爵も簡単には抱くまいとひねくれまくってるんやけど、ほんまは美女の方が性欲押さえきれんくなってて……みたいな三文ハーレクインロマンス!って、これこのアナキャンベル、前にも書いたかもやけど女版ケッチャムやとかってなんかに書いてたから図書館で何個か予約してて、やっと廻ってきたんやけど既にだいぶ前に前作を読んで拍子抜けして今作を読んでもやっぱり拍子抜けでした。



365杯のみそ汁 (メディアパルムック)

365杯のみそ汁 (メディアパルムック)

最近、食生活がまたお菓子オンリーになってきていて(それもジャンボコーン)これはいかんと戒めのために図書館で借りた!けどあまりに現実的でない具材ばっかしやから眺めてるだけです。