二大おねえさん

休日、不在連絡票をため込んでいたので(とゆっても3つだけ)朝から宅急便やら書留やらが届くのをピアノ弾きながら待つ。出掛けにポストにDVDも届いていたー。なんか色々が来た朝。コンビニでテレビブロスを買ってきこきこ新宿へ、テアトル新宿キャタピラーをみる。主題歌だけ意味不明やったけど(死んだ女の子の映画ではないよね)、なかなか、うー!となる作品やった。寺島しのぶの泣き笑い叫びみたいな顔がやばかった。なんで島木譲二なんかが出てるんや、と思ったら全然違う人やった。終わってミスドちゃん、ブロスを読んでめちゃ感動!ジョン・クレランド『ファーニー・ヒル』読みはじめる。コーヒー4杯めで吐きそうになる。

夜はUFOクラブへ、わたしが爪の垢どころかうんこを煎じてでも飲みたいと本気でおもっている、大好きおねえさん二大巨頭が共演のイベントをみにいきました。なんかもう腹立たしいほど勿体ないイベントやったけど(好きな人が安売りされてる感じがむかつく!)、おねえさん二人ともライブは最高でした。

波多野敦子おねえさんの弦楽ライブがこんなUFOなんかで…て感じもあったけれど、のっけからがんがんにメラメラしていて、中盤は怒号のよなバイオリン、大阪でデグルチーニやらで弾いてらした頃の敦子おねえさんのバイオリンは、掻きむしられて痛い、針みたいに先っちょの細く鋭い危ない魅力で、それにわたしはゾッコンだったのやけど、今は今でもっと深みから突き上げてくる図太い音のパワーが満開、でもやっぱりその中には怒りがメラメラしていて(ご本人はそんなつもりないかもやけど)、ほんまにアダルティでかっこよかった!『聴心器』の頃みたいにまたご一緒に演奏したいな、ておもったけどわたしのアダルトがまだ全然追いつかないなあ。

そして石橋英子おねえさん!名曲ガスタンクやよだかの星ももちろんすばらしかっただけど、新曲がほんっまに素敵やったなあ、鮮やかなめくるめくワンダーランドピアノに、叫ばない押し付けない秘めやかな歌。わたしは英子おねえさんのライブをきいていると、勝手に、自分は孤児で、孤児院の夜、眠れなくておねえさんを起こしにいくと、優しい英子おねえさんは暖炉なんかが燃えてる板張りの大広間的な場所でピアノを弾いてくれる、そしてわたしはじべたに三角すわりで、素敵な音楽をきいて毛布にくるまって安心してうとうとするんやーて妄想にひたり、感極まって泣いてしまいそになる。でも昨日はまとなりにH川さんがいてらしたので恥ずかしいから自粛しました。

終演後、憧れの二大おねえさんに囲まれて、恒例のうんこ話が大盛り上がりに盛り上がり、わたしは最高にはっぴーしあわせでした。短い間やったけどちょーたのしかった。ほんとに、音楽家さんとしても女性としても強烈に惹かれる憧れるお二方、わたしもあんな大人になりたいよ!

帰り道、ついに雨にやられて濡れそぼって帰宅。かばんの中のブロスもファニー・ヒルもめこめこのびちょびちょになっちゃったけど、まあどっちも濡れてなんぼな内容かしらね、ぷぷぷ。