6.17~23日記

6.17月

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。夜、カニコーセンさんのブログが更新されていて読む。休ブログへの道という最後の更新。想像以上の内容で読んでいて苦しくなる。カニ嫁さんの男前すぎる発言に惚れ惚れしつつ、他人にはきっと全然わからんのであろうけれど、とりあえずふたり、めちゃくちゃいい夫婦やんかと思ってしまった。そして改めてカニさんの文章力にうっとり。こんなけしんどいことをよくぞここまで書いてくれました感動しました。ここまで私生活を書ける人ってそうそういない。このブログもいずれ消してしまうんだろうか。勿体ない……。

 

6.18火

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。終わって夜はバルト9で映画『ハウス・ジャック・ビルト』を鑑賞。ラース・フォン・トリア―の映画はだいたい映画館で見るようにしていて、新作も封切週にちゃんと映画館で。自称建築家の殺人鬼が過去の殺人を回想していくおはなしで、内容的にはいつものラースフォントリアーの胸糞悪い作風全開で清々しく鑑賞。『アンチクライスト』では女性器をちょっきんシーンがあったけど、今作は乳房をちょっきんしていた(しかもそのあとその皮で小銭入れを作って使用。エド・ゲインの真似かな?)。内容的には楽勝で余裕でたのしめたのだけど、わたしラースフォントリアー作品みるといつもカメラ酔いしてしまって、眩暈&吐き気に見舞われて帰りしなヨボヨボになるんだけど、あれはそういう演出でわざとああいうブレブレのカメラワークにしているのであろうか? みんな酔わない? わたしだけ? 結構きつくて途中退出しようかと思うほど。だったらみるなよと思われるかもだけど、カメラワーク以外は好きだから最後まで見たいし。そういえばヴァニラ画廊でシリアルキラー展が始まった模様。ハウスジャックビルトの半券で割引になるらしい。時間できたら行こうかな。


 

シリアルキラーが覚醒する問題作『ハウス・ジャック・ビルト』日本版オリジナル予告

 

6.19水

朝から洗濯して干して、午前中から新宿へ。昨日に引き続き映画鑑賞。ミュージカルが差し迫ってきたら余裕なくなって映画とか見れなくなるから、今のうちに見ておこうという作戦。テアトル新宿で『旅のおわり世界のはじまり』を鑑賞。ヘンテコな映画であった! 黒沢清監督なのでホラーなのかと思ったら全然全くホラー的要素はなかった。ウズベキスタンで全編ロケという謎のシチュエーションで、前田敦子がひたすらかわいいという謎の映画だった。今まで前田敦子をしっかり見たことがなかったのだけど、なんというか、存在自体が不安定の塊といか、すごく危うくて目が離せなくなる、なるほどこれがトップアイドル、これがAKBのセンターに登りつめた女か!と納得させられてしまった。突然歌い出すシーンがあるんだけど、歌がまたよくて、めっちゃ歌うまいかというと全然そうではないんやけど、だからこそいい、アイドルアイドルしていない素朴な歌い方できゅんとした。しかし何より黒沢清ってこんな作品も撮るんやねっていう驚き。これほんまに『クリーピー』とおんなじ監督ですか? 映画終わってどっか喫茶店でも行こうかと思ったけど、家でやることもあるのでまっすぐ帰宅。ミュージカルで使う曲をちょっと録音してパソコンに取り込んでみんなに送る作業。録音機が死んでいたのでアイホンのボイスメモで録音。簡易なデモはこれでいけるけど、これやと音重ねたりは出来ひんので、ちょっと録音手段を考えないといけない。多重録音出来る機材買おうかな~しかし何を買えばいいのやろう。色々ありすぎてどれが自分に適したものか全くわからない。今はパソコンソフトで全部済ませられるのかもしれへんけど、そうするとまずはパソコンを買い替えないとあかんしな~。あ~お金なんぼあっても足らへんわ。

 

6.20木

4時起きで朝から普通に労働。今日で同僚がひとり退職していった。そう、例の仕事中に夫婦喧嘩とかして泣いちゃう困った新妻ちゃんである。急な退職やったし、正直かける言葉もないな~て感じやので送別会も特に催されず、お別れのプレゼントもなし。最後に「おしあわせに!」と一言ゆって送り出した。まあ、こんなもんやろ。仕事終わり、六本木のギャラリーガレリアってところへ、IKAZUGOKE相方飯田華子さんの個展「飯田華子処女秘宝館」最終日を覗きに行った。ちっちゃなバーのようなところになんとすべて新作という贅沢な展示。飯田さんの絵は段ボールというイメージが強いけど、今回はちゃんと紙に描いてて額装してあった。色んなおとぎ話がモチーフで、しかしだいたい裸で陰部が剥き出しで、「赤ずきん(50才)」「ピーターパン(40才)」など、おとぎ話のその後が描かれていて楽しかった。プレイコーナーがあって、段ボール衣装を着て写真が撮れたり。偶然会場で漫画家の山田参助さんとお会いし、参助さんが描いたちんこの絵などを見せてもらいながらわいわいたのしくおしゃべり。19時閉展で、会場の都合で30分で片づけないといけないというむちゃな時間割だったので、最後までいた参助さんとはっとりさんとわたしと飯田さんでみんなで和気藹々とお片付け。この4人だとふざけっこしながら出来るのできゃっきゃとすごく楽しかった。あ~楽しいな~そういえばこれ4年前のミュージカル二十四の瞳ちゃんのメンバーではないか! と思って、あれから4年か~としみじみ思った。帰りの電車は通勤ラッシュどんかぶりだったので、大量の絵や棒を持っている我ら、だいぶ迷惑だったと思うけどなんとか足立区に帰還。飯田さんと服部さんとわたしで、こたにでひさしぶりに飲んだ。服部さんはたくさん食べるので、飯田さんとふたりじゃ頼めない色んなあれやこれやを片っ端から頼んでもりもり食べた。気の置けない友人と飲むのはたのしい、いい夜だった。

 

6.22金

朝から駒込病院感染症の通院が未だに続いているのである。血液検査してレントゲンして、診察へ。なんやかんやで午前中いっぱいかかった。しかし、検査結果も良好とのことで、感染症通院は今日で終わりでいいでしょうと言ってもらえた! やったー! いや~しかし長かった! 去年の9月に骨折して、一回目の手術が9月、そっからリハビリに通って治ったと思っていた12月にまさかの感染症発覚で緊急手術、12月1月と入院生活。1月に退院したけどそっから半年通院生活でやっと終了。なんやかやで10カ月かかりました。去年は厄年だったはいえ、ほんまに厄どっぷりの1年、しんどかったー。厄年が終わって今のところはおかげさまで平和に暮らせています。厄とか関係ないわって舐めてたけど、めちゃくちゃ関係あったわ! 次の厄年の際はちゃんとお祓いなど行こうかと思います。病院終わって、千駄木駅まで歩き、千駄木から100円の台東区めぐりんバスに乗って浅草へ。ちょっと時間があったので喫茶店トロール、前から行きたかったローヤル珈琲店へ行った。

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ホットサンドにはアスパラ入っててチーズもとろ~でおいしかった。貝殻のお皿のヨーグルトもかわいいし、リンゴジュースもついてきて満足。2時間くらい喫茶店で時間を潰し、その後とある人と落ち会ってデート。その後のことははしょります。

 

6.23土

ゆっくり寝よと思ってたのに朝5時から大家さんちの息子が車をふかしてて(大家さんちの息子はベタな足立区ヤンキー)、我が家は大家さんちのガレージのすぐ隣なのでうるさくて起きてしまった。ベッドで本読んだりしながら二度寝三度寝を楽しむ。図書館から返却催促のメールがきたので窓口に行って延長手続きをしにいき、あとはコンビニ行ったくらいで部屋に籠ってミュージカルの曲作り。3曲作ったけど、使えるかどうかはちょっと何日か寝かせて聞いてみてから。夜はアマゾンプライムで『新ミナミの帝王』を見た。萬田はんは竹内力じゃなくて千原ジュニア。迫力にはかけるけど、これはこれで見やすいしいい。如何にも大阪で作ってるドラマ感が懐かしくって、ついつい見てしまう。トミーズ健ちゃんとかでてくるし。トミーズって東京やと全然みいひんな〜。大阪ローカル番組たまに恋しくなってしまうね。

6.23日
4時起きで朝から普通に労働。行きしな新宿三丁目の駅のエスカレーターを登っていたら知らない男性に声をかけられ、「これから遊ばない?」と言われる。これから仕事なんで…と丁重にお断りしましたが、しかしこんな朝の7時によ!わたし、朝まで遊んでた人に見えたんやろうか。ナンパに遭ったことがほぼないので、しばらく、変わった人やな〜と思ってて、仕事しはじめる頃になってやっと、いや、これナンパやわ!と気がついた。ナンパってやつですよね?見たところ20代のメガネで中肉中背の、ブスでもないけど男前でもない兄ちゃんだった。わたしの方が確実に年上。なんともゆえない気持ちになりながら仕事。特筆すべきことはなし。帰りに紀伊國屋書店に寄って店内徘徊するも何も買わず。帰って夜は昨日に引き続き、アマゾンプライムミナミの帝王を見た。

6.10~16日記

6.10月

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。今日は歌舞伎町の方の自社ビルの屋上で社内のバーベキュー大会があるらしいのだけど、この雨やし明日も労働なのでわたしは欠席。わたしはこの職場もう10年いていちばんの古株なのだけど(店長より長い)、飲み会はよっぽどじゃない限り行かないし、プライベートで遊ぶほど仲良い同僚は今はひとりもいない。長く働く秘訣は適度な距離感やと思っている。きっと付き合いの悪い人やなあと思われてるのであろうが、なるべく距離は詰めたくない。深入りすると嫌なところがいっぱい見えてくるもんね。

 

6.11火

4時起きで朝から普通に労働。していたら、9時すぎにリーンと電話が鳴り、出ると企画部の課長からで、なにやら昨夜のバーベキューでうちのバイトのAくんが朝方急性アルコール中毒で救急車で運ばれたらしく、しかもまだ意識が戻らないらしい。何それ、嘘でしょ!? 電話口の向こう側で看護婦さんが「大丈夫ですか~?」と叫んでる声が聞こえていた。19、20歳の子ならまだしも、Aくんはもう25歳。もともと酒癖が悪く、以前も飲み会で喧嘩したり、帰り道道端で潰れて寝てたり色々あったから、またか~といえばまたか~て感じ。なのだけどなんで病院に企画部の課長が付き添っているのかが謎で、店長とか他の社員はどうしたんやろう。課長にまで迷惑かけてしまってすみませんの気持ち。昼過ぎに社員さんが出勤してきて昨夜の顛末を聞くと、店長も早々に酔い潰れていて、とても介抱出来る感じゃなかったので救急車には課長が付き添ったそうな。ああ店長も情けない。昼頃には意識が戻ったらしいのだけど、Aくんは今日は仕事休むらしい。となると、今日のシフトどうなるねん!? ひとり休むと回らなくなるピンチ。結局社員は休憩なしで12時間労働とかになっていて、可哀想やけどわたしはバイトやしすいませんが定時で帰らしてもらった。しかしお酒で迷惑かける人をわたしは心底軽蔑している。自分が下戸やから酔っ払いの切なさをわからへんだけなのかもしれへんけど、たぶん死ぬまでわからんでしょう。

 

6.12水

朝から洗濯をして、部屋の片づけ。もう着ないであろう服や履かないであろう靴をゴミ袋2袋分くらい捨てた。それからひさしぶりに流しを磨いたり、風呂掃除もした。うちの家のお風呂はタイル張りの古いお風呂なのですぐにカビが生えるので掃除が結構たいへん。掃除したらそれだけでなんか達成感が得られてしまって、ほんまは色々やらなあかんことあるのに、やる気が出ず。ミュージカルの曲を作ろうとピアノの前に座るも全然曲が浮かばず。まあこんな日もある。夜、セリフ覚えを少しやった。今回のミュージカル、長台詞だらけでわたし凄まじいセリフ量なので、びびりのわたしは早め早めに覚えはじめないと不安で何も出来ない。だいたい演劇に参加するとわたし本番1か月くらい前からは読書も出来ない映画も見れない脳みそになっちゃうのやけど、今回もそうなる予感。女優さんてすごいなあといつも思う。

 

6.13木

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。家のパソコンがもうヨイヨイなので労働後、ビックロのパソコン売り場に見に行く。しかし全然欲しいやつがない。ウインドウズのA4ノートパソコンで軽くてなるべく白色がよくて可能ならオフィスが入ってるやつがいいんだけど、まず白っていうのが全然ない。だいたいシルバーか黒。そして重い。今使ってるASUSのやつはまあまあ軽いし白いから気に入ってるのだけど、如何せんバッテリーが死んでるのでコンセントつながないと3分くらいしか持たない。新しく買い替えるんじゃなくてこれをバッテリー交換に出した方がいいのかなあと思うけど、前回バッテリー交換してからまだ1年くらいしか経ってへんのに早くもこの有様やから、交換じゃすぐまたへたる気がするし悩む~。ところで同僚にはネットゲームオタクの子がいるのだけど、彼女は最近27万するパソコンを購入したとのこと! なんかよくしらんけど、ネットゲームに特化したパソコンというのがあって、それは20万30万ざらにするんやってね。ひえ~。お金のかかる趣味ってたいへんやな~。結局パソコン買い換え計画は保留のまま帰宅。帰ったらナックルズウルトラが届いていた。鈴木智彦さんとタッグを組んでお届けしているシリーズ、今回は築地&豊洲遠足です。ナックルズウルトラは花房観音さんや小林勇貴監督の連載も載っているし、埼玉愛犬家殺人事件の風間博子からの手紙が載っていたり、間もなく閉店してしまう老舗ストリップ小屋デラカブのグラビアが載っていたり、読みどころ満点、この情報量で500円は安いと思います! コンビニなどで見かけたら買ってね☆  

 夜は明日のワンマンで配る新聞の原稿を書いて印刷しにいったり、明日のミュージカル打ち合わせで使う資料を作ったりして寝た。

 

6.14金

朝からライブの曲順を決めてピアノの練習をして、準備して13時からミュージカルの打ち合わせで日暮里友路有という喫茶店へ。友路有は赤羽店には行ったことがあったけど、日暮里店はまだオープンしたてのようで綺麗なカフェって感じであんまり喫茶店感はない店だった。作演出の飯田さん、音楽班の蜂鳥あみ太さん、大須賀聡さん、西井夕紀子さん、わたしと5人で打ち合わせ。西井さんは仕事でヨーロッパに行っておられ、成田から帰ってきたその足での打ち合わせ参加。みなさんわたし以外はほんとにお忙しい方々。大須賀さんと西井さんはわたしお会いするのもはじめてだったので、はじめましてよろしくお願いしますとご挨拶。2時間ほど打ち合わせして解散し、飯田さんとわたしは今日はお互い夜ライブなのだけどちょっと空き時間があったので、近所の喫茶店談話室ニュートーキョーに移動してしばしお茶をした。ニュートーキョー昔は煙草吸えたのに全席禁煙で喫煙ブースだけがある店に変わってしまっていた。コーヒー飲みつつしばし二人でここには書けない秘密の話に花が咲いたけど内容は内緒です。飯田さんは入り時間がはやかったので30分くらいで出発。わたしはもうしばしひとりでお茶して、飲み終えたので高円寺に移動。高円寺ついてもまだ時間がったのでいつもの名曲喫茶ルネッサンスへ。ひとりでコーヒー飲みながら読書。

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赤松利市さんの『らんちう』を読む。自己啓発セミナーの下りで、わたしの家族のワンシーンと非常に似ていて既視感のある場面が出てきて、ぞぞぞーっとなった。時間になったのでライブ会場の円盤へ。今日は店主田口さんおやすみだった。バイトの大谷さんに準備してもらってリハをしていたらO倉M来くんが一瞬来てちょっとおしゃべり。リハ終えてしばし4階の控室で休んで、20時からライブ。今月もお越しくださったみなさま、ありがとうございました。差し入れにお菓子やパンをたくさんいただいたので、帰り道カバンがぱんぱんだった。いつも食糧ありがとうございます。帰りしな、見に来てくださったAさんと大将で飲んだ。肉豆腐がおいしかった。その後のことははしょります。

 

6.15土

ひさしぶりに来客ありでの朝。雨の音で目が覚めた。しかし寒い。下半身が冷える。来客を見送って、昨日いただいたおせんべいを齧りつつ、しばしパソコンでミュージカル雑務。あとは一日ぼんやりしてしまって色々手に着かないし寒いので布団に包まって読書して過ごした。ところで国民健康保険の支払い書が届いたのだけど、なぜか今年の保険料が去年がめっちゃ上がってて、収入は別に増えてない、いや去年は骨折&入院で働けない期間長かったから寧ろ減ってるのに、なんでやの? こんな金額到底払えない。泣ける。ちなみバイトの給料から天引きシステムの住民税もごごごと上がっていて、なんでやの? ああ人間は生きるだけで、息をするだけで問答無用にお金がかかるのやな。大金持ちになりたいわけではないけど、こういうみみっちいお金を心配しないといけない人生、そろそろ疲れた。

 

6.16日

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。ところでわたしの常用している睡眠薬は、実はかなりバキバキにきついやつやということが発覚して、そういわれてみると確かに午前中はずっと身体だるいし脳みそぼんやりしてて、電車の中とかずっと意識飛んでるし、まあまあ危ないのかもしれないと思い出してきた。不眠症歴長いので睡眠薬はだいぶ色々試してきたけど、やっと効くやつに巡り合ったって思ってたけどこれは効きすぎているのかもしれない。今度の通院時相談してみよ。仕事から帰って夜はセリフの復習に励んだ。

6.3~9日記

6.3月
4時起きで朝から普通に労働。昨夜夫婦喧嘩で大騒ぎした末に早退したMさんは上司と話し合いの末結局やめることになったんやそう。あーうん、まあそうなる気はしていたが、ただでさえ人がいないこの時期に!結構ピンチである。まあ夫婦おんなじ職場ってキツいよね。本人も周りもな。そのほか特筆すべきことはなし。

 

6.4火
午前中、地元の喫茶店蘭蝶で飯田さんとミュージカルの打ち合わせ。ナポリタンを食べながら。いつも喫茶店はだいたいひとりでいくので、向かいに人がいるのは新鮮である。蘭蝶のナポリタンは胡椒が効いてて味が濃ゆく、足立区らしい一品であった。台本開いて音楽をつける場所を一緒に確認しながら打ち合わせ2時間。終わって、午後からわたしは築地の某社へ、某CMのオーディション。すごいたくさん女優さんがきていて、あーこりゃ落ちたな、とやる前から思ってしまった。オーディションは、その場でペラ紙の台本を渡されて、その場で二人一組になって短いお芝居をするんやけど、これがなかなかむずかしく、まずわたしは関西弁でやったほうがいいのか標準語でいくべきか、悩んだ挙句標準語でやったらすごい不自然になってしまって、あーこれ落ちたわ〜と泣きたい気持ち。どんよりした気持ちで大江戸線で新宿へ出る。夕方から作家Aさんにお誘いいただき、取材に同行させていただいた。まずはAさんと焼肉屋韓国海苔つまんで軽く一杯(わたしはお茶)、そして夜は風林会館の黒鳥の湖とゆうニューハーフのショーパブにお邪魔した。ショーパブって場所自体がはじめてなので緊張。ショーがはじまるまでの1時間半は、ニューハーフのおねえさんたちがお酌をしてくれながらおしゃべりしてくれる。色んなタイプのおねえさん(&おなべのお兄さん)が入れ替わり立ち替わりおしゃべりしてくれるんだけど、みんな漏れなくおしゃべりが上手で頭が上がらない。オカマさんやオナベさんってなんでみんなあんなべしゃりがうまいのか?そうゆえばちょっと前にあった東新宿でホストが刺されて血まみれなってた事件の真相を聞いたりした。歌舞伎町で働く人の口から聞くと臨場感がすごかった。時間になると天井からステージが降りてきて(!)、さっきまでお酌してくれてたおねえさんたちが、超すごいパホーマンスを見せてくれるのである!まずはそのダンスのレベルの高さに惚れ惚れ。ニューハーフとか関係なくめちゃくちゃダンスが上手い。バレエ的な踊りもヒップホップ的な踊りも着物の踊りもなんでも出来る。しかもストーリ仕立てになっていてすごく楽しい。振付とか構成もすばらしーわーと思ってたらあとあときくとそれもダンサーのひとりのおねえさんが手がけてはるとのこと。今まで見たことなかったけど、こんな世界があるのかと目から鱗が落ちる思い、あははと笑えてでもちょっと部分的に感極まって泣きそうにもなったし、あっとゆうまの1時間だった。すごいものを見た。終わったあともおねえさんたちが普通に降りてきてしゃべってくれて、あんなすごいダンサーさんたちなのに、この距離の近さ、このサービス精神の旺盛さ、なんか申し訳なくなった。一部が終わり、完全入れ替えで21時から二部がはじまるらしく、要するにおねえさんたちは毎日これを2ステもやってらっしゃるのである。すごすぎる。かっこいい。わたしも一応、人前でなんかをやる人間の端くれとしてたいへん勉強になった。つれてきてくれてAさんありがとうございますとゆう気持ち。楽しい夜だった。

 

6.5水
起きて、久しぶりに裁判傍聴にいこ、と思い立ち、霞が関東京地裁。地上出口からすごい人人人で、報道のカメラもいっぱい来てて何?と思ったら、そう、今日は例のピエール瀧の初公判の日だった。21席の傍聴席に対して行列1000人越えとかの抽選やから絶対当たらへんのでわたしは最初から並ばずに普通の裁判をみるべく、タッチパネルの案内板へ。今日は完全に目玉がピエール瀧なので、それ以外でめぼしい裁判がまじでない。ハズレの日。まあ惰性で2本の裁判を傍聴。一本目、強制わいせつ。被告人は30代の建設会社勤務のにいちゃん。にいちゃんは夕方の仕事終わりに同僚と池袋で飲酒し、ベロベロになった状態で女性にわいせつな行為をしたとゆう罪で裁判になっていたんやけど本人は全くそんな覚えはない、ベロベロだったので覚えてないと供述していたのやがこのにいちゃん、おなじ罪で違う日にも違う女性から二回訴えられていて、とゆうことは、たぶんやけどやってるね!酔っ払ったら痴漢をしてしまう癖なんでしょう。こーゆー人もおんねんなーと思っただけで大したドラマはなかったつまんない裁判。2本目、大麻。被告人は川口市在住のボーズ頭で固太りの40代、塗装工。過去にもシャブで前科あり。バツイチで別れた息子と会えない悲しみから大麻に手を出してしまったと言っていた。薬物系裁判ではよく聞くセリフやけど、悲しみに大麻は効くのでしょうか?本当に?だとしたら、世の中には悲しい人が超多いんやなあー。午後からのメニュー表みたけど、特にめぼしい裁判はなかったので帰宅。うーん今日はハズレやったな。帰って洗濯してミュージカルの台本を大阪弁に書き換える作業をして飯田さんに送って読書して寝た。

 

6.6木
4時起きで朝から普通に労働。9時半頃、店の電話に出ると「ストッキングの足、綺麗だね〜、エッチだね〜、おまんこいじってごらん?」と囁かれ、すごくウィスパーボイスだったので一瞬ききとれず、あとまさかそんな内容やなんて思わんから「すみません、もう一度お願いします」なんてわたしゆってしまったがばっかりに何回も「おまんこいじってごらん」と連呼される。10年働いてるけど、こんな電話はじめて!朝からおもしろすぎるやんけ!変態さんも、わたしがもっとピュアでナイーブな子やったらよかったんやろけど、あいにくの汚れババアで、残念でしたね。しかしおまんこいじってごらんって、ストレートすぎる!今時、令和の時代に、こんな原始的な変態さん、いるんやね〜。朝から楽しませてもらいました。昼頃に映画監督のM屋さんがいらっしゃってばったりご挨拶。バタバタしていたのでゆっくりおしゃべりできず残念。そのほかは特筆すべきことはなし。

 

6.7金
4時起きで朝から普通に労働。ずっと雨で髪の毛が湿気でチン毛化して憂鬱。低気圧のせいか奥歯の歯茎が突然痛み出したけど、お薬ポーチにロキソニン入ってたので助かった。仕事中、お客さんが唐組のジャガーの眼のチラシ束を持って来店。今日花園さんいくのかな。めっちゃよかったですよ~と話しかけたいところやけど変な店員になるので自粛。あいにくの雨やけど、夜は浅草である人とデート。ホルモン屋からのオカマバーとハシゴし、たいへん楽しいひとときだった。しあわせな時間については詳しいことは書けません。書いたら減る気がするからね。ごめんね。深夜のタクシーの中から見える夜景がとても綺麗で、乱立するマンションの家々の灯りが雨に濡れて滲んで光っていてなんか胸がきゅうんとなった。

 

 6.8土

そろそろ白髪が目立ってきたので、苦手な美容院の予約をして地元でいちばん安い美容院へ行く。白髪がひどくなるまでは15年くらい髪の毛自分で切っていたのやけど、半年前に白髪を染めてからというものすっかりちゃんと美容院へ行く人になってしまった。美容師の兄ちゃんってどうでもええ世間話をふっかけてきたり、プライベーツを根掘り葉掘り聞いてきたりするもんやから苦手やと思っていたのだけど、昨今の美容師って別に何もしゃべってこないのだね? わたしが行く店がたまたまそうなだけ? みんな無言で切ったり染めたりしている。わたしも無言で本を読んでいた。但しメガネ外しての読書なので目から本までの距離がたいへん近く、ちょっと恥ずかしかった。無事に美容院を終えて、パンク修理に出していた自転車を引き取りに行き、銀行によって帰宅して読書の続き。山田詠美の『つみびと』読了。

つみびと (単行本)

つみびと (単行本)

 

 大阪二児置き去り死事件がモチーフの小説。子どもをマンションに置き去りにして何週間も帰らず餓死さしたシングルマザーの女性が主人公なのだけど、元を辿ればその女性の母親も小さいときに失踪していてネグレクト状態で育った可哀想な女性で、身勝手な母親からの負の連鎖が続いていて誰を責めたらいいのかわからなくなる苦しい話だった。子どもを可愛いと思えないという母親の元で育った子どもの末路って、こうなってしまうんであろうか。しかしこのシングルマザーの女性は死なせてしまったとはいえ、子どもたちをちゃんと愛していたことは確かで、ちゃんとやさしいお母さんをしていた時期もあった。子どもたちが自分のことを犬に例えてお母さん可愛がってと乞うシーン辛かった。 きつい話やけど、子どもたちの最期の様子があんまり詳しく書かれていないのは作者の配慮なのかな。どうせならそこもしっかり見せて欲しかったな~と思うのはわたしがゲスなせいでしょうか。読書終わって夜はミュージカルの曲を一曲作った。これからしばらく作曲モード発動です。

 

6.9日

4時起きで朝から普通に労働。雨だったけど意外と混んだ。洗い物をしていて手が滑って小さいお皿を大量に割ってしまい落ち込んだ。その他特筆すべきことはなし。

5.24~6.2日記

5.27月

4時起きで朝から普通に労働。昨夜は何故かひさしぶりに不眠症大爆発で睡眠薬も全然効かず一睡もできずだったので今日は一日中身体も頭もしんどくてぼんやりしていてダメだった。よぼよぼになって帰宅。さすがに今日は寝れるやろと思ったけど意外と眠れず。不眠癖がついてしまったのかもしれない。あかん兆しや。

 

5.28火

4時起きで朝から普通に労働。朝、大好きな作家さんから突然メッセージが来てうれしくて更衣室でひとり小躍りする。一瞬、偽物かも?とか思ったけど、さりげなくて短い言葉のセンスから間違いなく本人やと確信。信じられない気持ち。仕事中も一日中、ぽおーっとしてしまった。いかんいかん。帰り道、紀伊國屋書店をパトロール金原ひとみの新刊『アタラクシア』が出ていたので購入。あと山田詠美の新刊『つみびと』が幼児置き去り餓死事件がモチーフのやつらしいので気になって購入。事件モノと思うとついつい財布のひもが緩んでしまう。帰ってナックルズの原稿の書き足し部分を書いて送って、昨日もあんまり寝れてないので早めに寝た。

 

5.29水

4時起きで朝から普通に労働。労働中、恰幅のいいロシア人ちっくなお客さんが二人でいらっしゃり、何故かふたりで結構なボリュームで歌をうたい出して、ロシア語(たぶん)の節回しの感じとか発声の仕方とかが絶妙にかっこよくって、新宿のしみったれた喫茶店の朝が突如ムーディな映画の中の世界みたいになってひとりで興奮した。日本人が日本語の歌を突然歌い出したら「ちょっとお客様!」と注意するところやけど、あまりに素敵やったので放置してしまった。仕事終わって、本読もうと思って帰りにベローチェによって読書。金原ひとみの『アタラクシア』。 読了。

アタラクシア

アタラクシア

 

 震災後、フランスに移住してた体験が反映されている、とはいえここのところの金原ひとみの一環してのテーマ、三十路女の苦渋群像劇。金原ひとみの小説を読んでいると、東京に生きる妙齢女たちはこんなに簡単にセックスしてんの?不倫してんの?と思ってカラカラのおのれの生活が不安になる。しかし男女とは、夫婦だからといって、燃え上がるような不倫をしているからといって、わかりあえるというものではないらしいというのも金原ひとみの小説を読んでいたら教えられる。「恋愛や結婚や不倫とは、一体何なのだろう。幻想ではなく、本当にお互いの深部に触れる関係など、存在するのだろうか。結局恋愛というのは、どこかが痛い時に治療が必要だと医者や薬に頼る対処療法と同じで、寂しい時愛されたい時に同じ思いを抱えた誰かに手を伸ばし満たし合う行為で、その満たされた感覚が愛されている、相手を満たす行為が愛しているという幻想にすり替わっているだけなのではないだろうか。」なるほど。でもいい加減わたしもその薬が欲しいわ~と思ってしまった。あとラストの終わり方がすごくかっこよかった。

 

5.30木

朝から虎ノ門の方の病院へ通院デー。待合室何故か今日はガラガラで、珍しくそんなに待たずに診察室に呼ばれた。ラッキー。血液検査と診察と高級お注射全部合わせても1時間ちょっとで終わった。こんな日は滅多にない。終わって、いい天気やし新橋まで歩いて、ニュー新橋ビルに行くか迷ったけどひさしぶりにパーラーキムラヤへ行こうと新橋駅前ビル。お昼時だからか結構賑わっていた。おなかは空いてなかったのでアイスコーヒーだけ。

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ここはソファーの模様や壁の模様がかわいくて好きな喫茶店。魔女のるみたんが汐留に住んでいた頃はよくここでふたりでお茶していた。でもそれももう5、6年前とかになるのかな。しばらく読書して、混んできたのであんまり長居は迷惑と思い退店。新橋はイケてる喫茶店がたくさんあるので、喫茶店パトローラーとしてもう一件いこかとおもったけど、やっぱりやめて帰路。帰ってひさしぶりに小説の続きをかこうとパソコン開けるも、バッテリーがすぐ死んでしまってやる気なくす。1年ぐらい前にバッテリー変えたばっかりやのに。もうパソコン自体の買い替え時ってことかな。えーん。

 

5.31金

だらだら起きて、洗濯干して、お風呂入って、お昼からミュージカルのチラシを1200枚抱えて花園神社。またもや唐組さんの公演にチラシ折り込みをさせていただきに行く。しかし前回の800枚でも手ちぎれそうになったけど、1200枚は殺人的な重さだった。(当者比)色んな団体さんが折り込みにきてはって、みんな台車で持ってきていた。紙袋だけで来たわたしが無謀であった。2時間かけてせっせと折り込み作業。作業自体は無心になれるので結構たのしい。こういった単純作業、嫌いではない。折り込み作業していたら、金髪の知らないお兄さんが突然「すいません、財布届いてませんか?」と聞きに来て、どうやら神社で酔っぱらって寝てて起きたら身ぐるみ剥がされていたらしい。かわいそうに。しかし白昼堂々新宿の道端で寝てたらそうなるでしょうね~残念デシタって気持ち。折り込み終わって、まっすぐ帰るんもアレやな~と思って、新宿五丁目の喫茶アルルpart2へ喫茶店トロール。いつもは喫茶店グルメわたしはナポリタン一択なんやけど、イタリアンというのがあったので今日はそっちにした。ら、真っ白いスパゲッティが登場。食べるとただの塩味であった。でもおいしかった。

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アルルには猫ちゃんが二匹いるのやけど、今日は全然寄ってこなかった。2時間ほど読書して帰路。帰りに銀行で記帳する。なんと、1月に撮影していた某映画の出演料がどーんと振り込まれていた! うれしー! 女優というお仕事で、ここまでまとまったお金をいただけるのははじめてのこと。まあそんな大金ではないのですが、バイトで得る給料のよろこびとは全然違うなあと実感した。足立区に帰ると雨が降ったのか床が濡れていて、はっわたし今朝洗濯干したやん!と焦って帰宅。案の定湿っていた。ちーん。

 

 6.1土
4時に目がさめると、飯田さんからミュージカルの台本が届いており、ベッドに転がったままアイホンで読む。読み進めながら、こんな話を、こんな役を、わたしはほんまにやるんであろうか。きつすぎる。どんな拷問やねん。みたいな気持ちでいっぱいになり、読み終わって布団かぶって一人で唸る。正直、やりたいかどうかと言われると、やりたくない、かもしれない。こんなこと、誰がよろこんでやるんやろうか。相当なドMでも嫌がるであろう。布団から出て、もう一回読む。あーでも、やらなければいけない。これはわたし以外にやる人おらんし、最初からこんなようなことになるのは、ある程度は予想できていたことで、とはいえ、想定外の方向性にもきっつい台本が来てしまったので、正直狼狽えている。しかしわたしはあくまで女優として参加するのであって、作演出は飯田さん。なのだからここはもう飯田さんを信じてやるしかない。シャワー浴びて用意して昼から新宿へ。今日はまたしても唐組さんの『ジャガーの眼』を花園神社に観に行くのあーる。14時半頃にチケット引き換えに行ったら、はやくも整理番号47番だった。すごい。チケット引き換えて、ぷらぷら散歩して途中コンビニでミュージカルの台本を印刷して、昨日に引き続き今日も新宿5丁目の喫茶アルルpart2へ。土曜だからか混んでいた。隣の席に、わたしの職場の喫茶店にもよくくるネズミ講野郎が座っていて、こんなところでも顔合わせるとは!プライベートでは見たくない、ケッって気持ち。今日はナポリタンを注文。そうそうこれこれ。やっぱりわたしはケチャップ味が好き。

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食後のコーヒーすすりながら、台本を読む。やっぱりアイホン画面で読むのと、ちゃんと紙で読むのはちゃう。3回目になってようやくちょっと冷静に読めた。が、冷静になったら今度は、こんな個人的なおはなし、果たしてお客さん見て楽しいのかな?と不安になる。まあ演し物とゆうのは楽しいものだけが素晴らしいわけじゃなくて、わたしは本でも映画でも演劇でもわりと、うわっきっつー!ってゆう後味を求めて摂取しているので、そうゆうベクトルではありなのかもしれない。いや〜しかしきっつい。とりあえずこれをやりとげたら、良くも悪くもわたしの人生のなんかの一区切りがつく気がする。ひとつの希望が完全に終わる気がする。飯田さんにひとまずの感想を送り、夜は花園神社で唐組さん『ジャガーの眼』3回目を感激。今日はしょっぱなから、久保井さんが今まで以上の異様なテンションの高さで芝居をしておられ、うひょ~と鳥肌が立った。あとあと聞くと、どうやら照明がふたつ点かないというアクシデントがあったらしく、ピンチのときこそ人間のエネルギーで魅せるという、パフォーマーの鑑のような方やなあとしみじみ感じた。今回は戯曲を読んでから見たし、さすがに3回目(通し稽古をあわせると4回目)なので、すっと物語の中に入っていけた。『ジャガーの眼』はぶっ飛びすぎてすごく歪な形をしているけれどまごう事なき恋の物語で、田口、くるみ、しんいち、夏子、サラマンダ、それぞれの登場人物がそれぞれの方向へ健気に恋をしているのだけどどれもうまくいかず、きゅーんと胸が締め付けられっぱなしだった。しかしとてつもないおはなしやな~と、唐さんの戯曲のすごさを改めて見せつけられた。あーこれが、これこそが虚構の素晴らしさやなあ、劇はこうでなくっちゃ!って思った。2時間半、完全にアッチの世界にさらっていってくれる。この体験がしたくてわたしは紅テントに通っている。東京公演は来週金土日の三日間で終わってしまうのでみなさんぜひ見にいってください。

 

6.2日

昨夜も睡眠薬が全然効かず、一睡も出来ずに朝。今週こんなんばっかりでさすがにしんどい。せっかくパッキパキに効く睡眠薬と巡り合ったと思ったのに。はやくも耐性がついてしまったのであろうか。しかしちゃんと4時に布団を出て、朝から労働へ。今日はひと騒動あってたいへん疲れた。同僚の、最近社内結婚をしたMさん(バイト)がちょっとしたクレームをもらってしまい、それ自体は全然大したことではなかったのだけど、それを旦那(社員)に報告したところ、旦那が変なスイッチが入ってしまって大事に発展してしまい、なんと事務所に籠って夫婦喧嘩を3時間半。その間、人員が物理的にふたり欠けてしまうので、残されたこっちはほんとてんてこ舞いで、おまけに今日は激忙しい日曜日の、これまた一番混み合う時間帯に3時間半も、ふたり足りない状態回さなければいけなかったこっちの苦しみを、一体誰がわかってくれるのでしょうか! 結局妻の方は号泣していて今日は働ける状態じゃないといって3時間半後帰って行った。ちなみに、その夫婦喧嘩で泣いてた3時間半の間も、時給はちゃんと発生していたのだぜ、ということを忘れんといて欲しいぜ! と誰にぶつけたらいいのかわからん怒りが沸々と煮えくり返った日であった。が、労働後、アイホンあけたら吉報が届いていたので、苛々は帳消しということにします。 

5.20~26日記

5.20月

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。帰って図書館に予約していた本を取りに行って、延滞していた本を返却。足立区の図書館、なんと唐十郎の『ジャガーの眼』の金ぴかの本を所蔵していてびっくりして借りた。足立区にも文化的な人いるんやね。でも探している『ビニールの城』はおいてなくて残念。『ビニールの城』もとおに絶版で、アマゾンで中古で8000円とかで、さすがに買えず。どっか古本屋さんに安値で転がってへんかな~と思うも、そう甘くはない。『ジャガーの眼』、観劇したあとに読むとありありと芝居の様子が思い出せてすごくたのしい。そしてこれを読んでからまた観ると更にたのしめることでしょう。

 

5.21火

4時起きで朝から普通に労働。同僚25歳Mさんに、今日お誕生日なんですアピールをされたので、仕事上がって誕生日プレゼントを探しに行くことに。わたしは基本、お誕生日プレゼントあげるのももらうのも苦手なので、人のお誕生日はなるべく把握しないようにしている&自分のお誕生日も明かさないようにしているのだけど、このMさんはとっくに誕生日終わってる意味わからん時期に唐突にプレゼントをくれたことがあったので、そのお返しを渋々買いに行く。しかし、25歳女子の趣味って全然わからん。このMさんはアニメオタク&ゲームオタクなので、わたし完全に守備範囲外なのでどうしたらいいのか全然わからん。ルミネをうろうろして結局雑貨屋さんで無難に可愛い缶入りの紅茶を買った。帰って、明後日のIKAZUGOKEライブのラップの復習をちょっとやって、アマゾンプライムで映画『ああ、荒野』を今更見た。ヤン・イクチュンも菅田将暉も好きやし、もちろん寺山も好きなんだけど、なんかこの映画は思ってたんと違うくて、???となってしまった。全体的に安っぽいな~と思ってしまった(失礼)。だけど木下あかりさんという女優さんはよかった。

 

5.22水

朝から洗濯。ついにこたつ布団も片づけた。はやくも初夏の日和で外はぽかぽかで気持ちよい、のに我がアパートの部屋は何故かひんやりしててまだ寒い。なんでやろ。おばけでもおるんやろうか。はだしで過ごすと足が冷える。昼から飯田さんがやってきて、明日のIKAZUGOKEライブの練習をした。明日は会場にピアノ的なものがないので、わたしの赤い電子ピアノを持っていくのだけど、ひさしぶりの赤い電子ピアノを出すと鍵盤がちっさくて思いの外弾きにくく苦戦。着替えの段取りや流れを確認しつつ一通りおさらいをし、通しで練習をした。最近隣の住人が入れ替わったので、平日の昼間から大きな声でクラミジアの歌とか歌ってどすどすダンスして、びびらせてしまったかもしれない。まあ、慣れていただくしかありません(勝手~)。ところで隣の部屋、新しい住人をいれるにあたって部屋の中をリフォームしたっぽくて、中身はわからんけど玄関に立派なモニター付きインターホンがついていて、わたしの部屋とえらい違いや! わたしの部屋はモニターはおろか覗き穴すらない! どうゆうことやねん! というかモニターなんかつけるようなアパートちゃうねんけどな~というのが正直なところ。隣の方がたぶん家賃高いんでしょう、ということにして自分を納得させている。

 

5.23木

朝からこたつ布団を洗濯機にぶちこんで無理やり洗濯。ぎゅーぎゅーに詰めたので洗濯機がすごい暴れててこわかったけど一応無事洗濯出来たっぽい。ほっ。こたつ布団を干してお風呂に入って今日はIKAZUGOKEライブ。しばし赤い電子ピアノで練習したりラップのおさらいをしたりして、準備して出発。ひさしぶりに赤い電子ピアノを背負ってのライブ。この赤い電子ピアノ、サイズはちっさいくせに激重なので移動がまじで必死のパッチ。よぼよぼと駅まで歩く。駅で飯田さんと待ち合わせていざ中野へ。途中、電車の中で小道具のリコーダーを忘れてきたことに気づいて青ざめる。が、飯田さんが即座に代替え案を考えてくれて解決。助かった。中野駅からライブ会場までの道程が、徒歩10分くらいなんやけどピアノ重すぎて、遠くて着くころにはバテバテに。いや、バンドやってるキーボーディストさんてたいへんやな~と思う。キーボードってめっちゃ重いんです。着いたら今日のメインのオクムラユウスケさんがいてらしたのでご挨拶。そしてオクムラさんのリハを拝見しつつ、続いて我らもリハ。IKAZUGOKEはCDを流すタイミングとか、楽器に移るタイミングとかをPAさんにしっかり把握してもらわないとライブが成立しないので、はじめてのライブハウスの場合は結構どきどき。過去にピアノ弾こうとしたら音が出ない!とか、CDの曲が流れない!とか、色々失敗してきたので、毎回、たのむで~と祈るような気持ち。リハを終えて、小道具のお菓子を買いにコンビニへ。無事お菓子を買って楽屋に戻り、着替えたり準備をする。わたしはミツバチ→てんとう虫、飯田さんはちょうちょ→ゴキブリ、と衣装チェンジするのだけど、飯田さんのゴキブリ衣装がなかなかの仕上がりで、着替えて中がいつもおもしろくて爆笑。この日は福岡のミュージシャン、オクムラユウスケさんのレコ発で、主催のFUCKERさん、ニーハオ!!!!さん、我らがIKAZUGOKEとゆう対バン。最初から最後まで全部ずっと最高に楽しかった。こんなことってなかなか稀で、だいたいイベント出演って、好きでもない対バンのライブを長時間耐えないといけなかったりでなかなかしんどいことが多い。けどこの日は珍しく全部よくって全くストレスがなかった。わたしはあんまりライブハウスで音楽聴いても踊ったりしないタチなんやけど、ニーハオ!!!!では珍しく踊り狂い、そしたらユカリさんにステージに上げられてマイクを渡されるとゆうびっくりな一幕もあったのだけど、それも含めてすごく楽しかった。そしてメインのオクムラユウスケさん、超絶に壮絶でかっこよかった。オクムラさんの歌からはいつも血が流れている。生きてるチンチンコールアンドレスポンスとか、場合によっては人によっては残念なダサい感じになってしまいかねないのに、なんやろう、決してちょけてるわけではなく、いや面白いんだけど、絶妙のバランスでかっこよくって、楽しくて、こんな人ほかにいないなーと思う。すごい剣幕で歌うのに歌詞はちゃんと情緒的で、「ロックスター」「クズの夢」「父子」涙なしでは聞けない。新曲のスーパーのレジ打ちのおばさんの歌も良かった。お面を配ってラインダンスとかの演出も最高に楽しかった。本当にいいライブだった。終わって物販をして、みんなで写真撮ったりなどして、帰り道。なんとお客さんできていたHさんが重いピアノを駅まで運んでくれるとゆう!神!たいへん助かった。今日は打ち上げなどはせずまっすぐ帰宅。

 

5.24金
起きたら喉に違和感が。まじか。びびって薬局にいき、銀翹散を買って飲む。まさかとは思うが風邪じゃありませんように。お昼からI田さんと駅前のガスト。今日は夏にやるミュージカルの台本をI田さんが執筆するにあたり、わたしの生い立ちを取材する日。4時間ほどかけてしゃべりつくし、その後居酒屋に移動して昨日のライブの打ち上げも兼ねて飲んだ。久しぶりに三日連続I田さんと会って楽しかった。生い立ちをしゃべっていて、わたしは甘え方がわからないとゆう話になり、そんな中で今現在わたしの唯一甘えさせてもらってる相手がI田さんやなあとしみじみ思った。公私ともにI田さんに支えられているなあと実感。

 

5.25土
6時に起きて、トランクあけてバタバタと準備。今日は富士吉田でワンマンライブの日なのである。物販をつめて、着替えは一泊やからちょっとだけ。それから曲順を考えて、一通り練習して歌って、おひるに出発。東京駅からバスで富士急ハイランド下車。ついたら今回呼んでくれた主催のN植さんが迎えにきてくださっていて、車でホテルへ。チェックインして着替えて会場の月江劇場へ。この月江劇場は3年前にもお邪魔したことがあるので2回目。月江寺とゆう町は富士山が綺麗に見えて川も流れてて、スナックが昔のままのレトロな看板で残ってて、町並みもたいへん好み。みなさんにご挨拶して会場で軽くリハをさせてもらい、本番までまだ2時間ほどあったので、主催N植さんのやっている不二御堂とゆう古本屋さんに伺う。なかなかいい古本屋さん。橋本治の『橋』を購入。それから夕方の町を散歩して、喫茶富士とゆうお店に連れてってもらう。こけしがたくさん並んでる可愛いお店。アイスコーヒーの氷が富士山の水だからかおいしく感じた。しばしN植さんと談笑し、19時頃会場へ。通していただいた楽屋が和室で小学校の机なんかが置いてあって、窓から川のせせらぎが聴こえてすごく居心地よくてこのまま住みたい気持ち。楽屋でくつろいでいたら、サインをしてほしいとお客さんが来訪し、なんと!ズボンの股間部分へ直接サインを求められた!というのもその男性、全体がサインだらけ?らくがきだらけ?のズボンをお召しになっていて、ちょうど股間部分が空いていたのでここにお願いしますといわれる。世にも不思議な体験であった。19時半から本番。MCなしでたっぷり17曲歌って、最後だけちょっとおしゃべりタイムをしてアンコールでみずいろを歌った。東京でワンマンをすると、みなさん拍手を自粛してくださってシーンとなるんだけど、富士吉田の方々は一曲ずつ拍手してくれて、小さく「おー」とか反応をくれて小盛り上がりし、新鮮な心地だった。拍手はなくてもあってもありがたい。ライブ終わって物販して、それからみんなで打ち上げ、お客さんの打ち上げ出席率がすごくて8割打ち上げにも参加って感じでみんなでワイワイと飲み屋へ。総勢14人、みなさんすごく元気でよく飲みよくしゃべる。一斉にしゃべりはるので、わたし誰に返答したらいいかわからず、てんやわんややった。富士吉田の人々、ちょっと大阪人の飲み方と似てるなあ〜なんて思った。東京の人の飲み方とはだいぶ違う。みなさんはまだまだ飲みはる感じだったけど、12時半頃にわたしはお暇、唯一の飲んでなかったお姉さんに車でホテルまで送っていただいた。久しぶりににぎやかな飲み会に参加し、ちょっと疲れたけど楽しかった。

 

5.25日
7時に起きて、ホテルの大浴場へ行き、貸切状態でのんびり御湯に浸かる。気持ちよくて寝そうになる。上がって帰る準備をしていたらN植さんから電話で、ホテルに迎えにきてくださることに。チェックアウトして、まだバスまで時間があったので車を出してくださっていたM里さんのおうちのお花屋さんにお邪魔し、コーヒーをいただいた。おうちの一階部分がお花屋さんになっていて、カフェスペースもあって、図書館みたいなコーナーもあって、おむすびちゃんとゆう犬がいて、すごく可愛くていいお店だった。1時間ほどおしゃべりして、バス停へ。短い滞在だったけど、しばし東京の喧騒を離れて自然豊かな町で人の温かみに触れて、なんか身体も心も綺麗になった気がした。わたしなんかを呼んでくれて、お客さんを集めてくれて、ワンマンをライブをさせてくださるなんて、本当にありがたくてうれしくて幸せだなーとしみじみ噛み締めながら帰路。帰りのバスは機関車トーマス号だった。東京に帰ると30度超えの激アツで危うくクーラーつけそうになったけど、我慢。夜、ナックルズの原稿をやった。

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5.13~19日記

5.13月
4時起きで朝から普通に労働。37歳の副店長S水さん(滝藤賢一似のイケメン)はドリームジャンボ宝くじを買っていて、それの発表が明日とのことで、ウキウキしておられ、もし3億当たったら……妄想をしながら楽しく働いた。S水さんは当たったら翌日から仕事バックれるので探さないでくれ、とのこと。3億当たったら何がしたい?と聞かれ、とりあえずわたしは引越しがしたい、3LDKくらいの広い部屋に引越しして、書斎的な本なんぼでもおける部屋をつくり、渋谷の丸善ジュンク堂書店で、カートで本を爆買いして、毎日好きな喫茶店行ってだらだら読書して暮らしたい、もちろん労働はやめるでしょう、が、そんな暮らし1ヶ月もしたら飽きるやろうな〜、わたしは何を望むって、欲しいものって、結局はお金では買えないものばっかりやなあ〜とゆう結論に至った。まあお金も欲しいけどね。

5.14火
4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。労働後、紀伊國屋書店で赤松利市著『ボダ子』を購入し、夜はE本さんとデート。三平ストアの5階にある、はやしやとゆう、レトロな洋食屋さんに行った。靖国通りが見下ろせて夜の新宿を感じながら、オムライスを食べた。E本さんと会うのは入院中お見舞いに来てくれた以来だったので(その後一回ライブにもきてくれたけどゆっくり話は出来なかったので)、お互いつもる話が出来て楽しかった。E本さんはわたしより9歳も年下なのだけど、上下関係なく(のつもりだけど気遣わせてしまってるかもしれない)きゃっきゃとたわいも無い話を出来る貴重な女の子だな〜と思った。2時間くらいでお店を出てもう一軒いこかってなって、ミスドに入り、カフェオレお代わりしながらさらに2時間半くらいおしゃべり。お酒なしで健全におしゃべり。E本さんの最近出来た曲を聴かせてもらったらこれがすごいよくて、フレンチポップスみたいなオシャレな曲調なんだけど歌詞はしっかり言いたいことがある内容で、E本さんのこうゆうところが好きだなって思った。E本さんは見た目も山口小夜子似の美人さんだしすごくおしゃれさんで音楽の趣味もよくって楽器も何でもできる最高ガールなんだけど、ちゃんと嫌なことは嫌ってゆうし、主張がある女の子なので信用できるなあと思う。E本さんとのトイピアノユニットのライブも、そろそろまたやりたいねって言い合いながら、小雨の降る新宿を歩いて帰路に着いた。

5.15水
天気が良いので朝から洗濯。昼から自転車でI田さんちにミュージカルのチラシを取りに行き、しばし金太(猫)を撫でて、天気もいいので外に出てちょっとふたりで散歩しながら最近のムカつき話でひと盛り上がりした。I田さんと別れ、自転車でいつもとは違う道で、そうゆえば綾瀬コンクリート殺人事件の現場この辺やったな〜と探りながら帰った。今は静かな住宅街になっていて何の面影もない。いろんな種類のカラフルなバラが咲き乱れているおうちがあってしばし見惚れる。バラの季節なんやね。帰って、昨日買った赤松利市の『ボダ子』を読み始める。

ボダ子

ボダ子

 

 住所不定無職の62歳、平成最後の大型新人現る!と歌われていたデビュー作の『鯖』もすごかったけど、今作は赤松さんの人生がすごい筆圧で描かれていて、すごい人生すぎて目眩がしながら一気に読んだ。ボダ子のボダとはボーダーライン人格障害境界性人格障害からきていて、主人公浩平は境界性人格障害の娘がおり、それだけでもたいへんなのに、浩平の人生はそれだけではない。結婚3回以上している上に、薄幸の美人が好きすぎて宮城の田舎の極貧の愛人を囲い、日夜肛門を責めまくりの性奴隷に育てている。仕事は土木系のコンサルタントをしていて、いいときはめちゃくちゃ稼いでおり正規の仕事の他に裏金の収入も山盛りあったんだけど最終的には全てを失い、家族もめちゃくちゃになり、ボダ子も一時は病気も回復の兆しを見せボランティア活動に励んでいたと思っていたのだけど本当はそのボランティア先で最悪なことに手を染めていた挙げ句の果てに失踪、金も失い、娘も失い、最後の父親としてのあとがきがつらすぎて泣いた。こんな小説読んだことがない。これが小説として書かれたことが衝撃やし、奇跡やし、私小説の極みを見せられて、身の毛がよだち、五臓六腑および肛門の震えが止まらなかった。すごい読書体験やった。赤松利市、何者なんや。今いちばん気になる作家。

5.16木
4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。

5.17金
ゆっくり起きて、準備して800枚のミュージカルのチラシを抱えてヨボヨボと電車。今日は唐組さんの公演『ジャガーの眼』にチラシ折り込みさせてもらいにいくのである。その前に喫茶店トロール東池袋にある喫茶マーガレットに行った。

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高架下の、前にみちくさ市打ち上げでお邪魔したサン浜名とゆう量がすごい居酒屋の並びにあった。テント屋根に「マーガレット」と書かれたフォントが可愛くて外観からたいへん好み。11時過ぎだけどまだモーニングいけますよとママさんに言われたのでモーニングを注文。プレートにゆで卵置きが付いていて、トーストは小さく切ってくれてて食べよい。ふと、なんか違和感と思ったら店内無音であった。だいたい喫茶店って有線とかラジオとか何かしらBGMがついてるんだけど、このお店は完全無音。斬新。奥にサラリーマンがいたけどおしゃべりしてなかったので、完全なる静けさが立ち込めていた。12時すぎたら近くの昼休みのOLさんたちが何人かランチにやってきて少し賑やかに。しばらく読書して、12時半くらいに店を出て、歩いて鬼子母神さんを目指す。アイホンの地図を頼りに歩く。日差しが強くてもはや夏のように暑い。13時から、紅テント横の小屋で折り込みに参加させていただいた。色んな唐組に所縁ある演劇の団体さんが折り込みに来ていらっしゃってて緊張した。1時間くらいかけてせっせと折り込み。指の油がなくてカスカスなので紙めくるのに苦労したけど、単純作業好きなので結構楽しかった。折り込み終わってまだ14時、明治通り沿いをあるいて古本屋さんの往来座に寄る。往来座は取り揃えが素晴らしいし本棚も見やすいし、良い古本屋さんやなあ〜といつも思う。こっそり棚見てたら店主さんに「あれ、北村さん?」と話しかけていただき、腕の心配をしていただいた。恐縮。往来座をでて、テクテク歩き、今度はジュンク堂に寄る。立ち読みしていたら、若い可愛い女性店員さんに「北村さんですか?大好きです!応援してます!」と声かけていただきびっくり仰天。ありがたい。雑誌、文芸、文庫、新書、ゆっくり店内をパトロールして帰路。上京してきて初めて住んだのは実はこの辺、目白と池袋の間くらいやったんやけど、当時は池袋の感じがどうにも嫌いで近寄りたくなかったんやけど、今になると普通に便利やし、いい具合に野暮ったくて居心地悪くないやんかと思った。交通費節約のため地下鉄乗り継ぎで遠回りして帰った。

5.18土
9時に家を出て、築地へ。今日はナックルズの連載企画でS木T彦さんと築地豊洲遠足なのである。10時に築地市場正門でS木さんと担当編集H川さんと待ち合わせ、S木さんのアテンドで築地場外市場を歩く。築地市場自体は豊洲に移転してしまってるけど、お店やさんはまだたくさん出ていてたのしい。テリー伊藤のお兄さんの玉子焼きやさんで玉子焼きを買い食いし、食べ歩き。しかしガイジン率がすごい。ほぼ外国って感じ。市場は閉鎖されているけど、屋上に登ると塀の中が見えたりして、S木さんに説明してもらいながらぐるっと探検した。それから勝鬨橋を歩いて渡り、豊洲方面へ。途中からタクシーに乗った。豊洲についてびっくり、築地とは全く違ってすごく近未来的なつくりの建物がずーんとそびえていて、どこに市場が?って感じ。中に入っても実際の市場は上からガラス張りの中を覗くくらいしかできなくて、なんか水族館みたいな感じだった。でもS木さん曰く、築地は観光客が市場内うろちょろしててターレーでぶつかりそうになって危なかったし、すぐ手の届くところにマグロとか転がってるから泥棒も多かったみたいで、そう考えると豊洲のこの感じが理にかなっているのかも。飲食店もデパートのレストランフロアみたいになってて、築地の路地裏にごちゃごちゃみたいな情緒は全くなくってつまんない。しかもトンカツ屋とか吉野家とかまであって謎。ぐるっと見学し、お昼時になったけど豊洲はどこもいい具合の飲食店ないから、タクシーで再び築地へ戻ることに。しかしS木さんは逐一「トイレ大丈夫?」とか「疲れてない?」とか「タバコ大丈夫?」とか聞いてくれてすごく気遣いの方やなあ〜と感動。築地に戻って、S木さんの案内で、路地裏にあるすべてのメニューが時価とゆう本気の海鮮居酒屋へ入る。壁にずらーと短冊のメニューがぶら下がってるんやけど、ひとつも値段が書いてない。プライベートやと怖くて入れないけど、今日はナックルズ様がついてるから大丈夫。お刺身盛り合わせ(アワビ入り)をつつきながら、昼間っから乾杯。しかしわたしは生魚食べられない&下戸なので、お刺身には手をつけず烏龍茶をちびちび飲んでいた。海鮮が好きでお酒好きな人にはたまらない環境なのに、我ながら勿体ないなーと反省。そこで2時間ほど対談を収録。後半はS木さんもだいぶ酔ってらして使えない話ばっかりだったけど楽しかった。14時に頃に店を出て、わたしは次の予定が池袋だとゆうと有楽町線が便利だからと新富町駅までみんなが送ってくれることに。駅で解散し、わたしは東池袋で降りて、鬼子母神さん近くのファミマの2階でI田さんと落ち会う。今日は夜、一緒に唐組『ジャガーの眼』を観るんである。ファミマの2階につくと、よぼよぼに憔悴したI田さんが。昨夜飲みすぎて最強の二日酔いらしい。たいへんや。コーヒー飲みながら、たわいもない話をしつつ、23日のIKAZUGOKEライブの打ち合わせをした。ファミマの2階が快適だったので18時すぎまでそこでだらだら過ごして、鬼子母神さんへ。ミュージカルの宣伝美術担当のI嵐さんとも落ち会って、3人で整列。夜は唐組『ジャガーの眼』二回目を拝見。二回目にしてやっとこさ全体の辻褄が理解出来た!3幕で伏線がばばばっと鮮やかに回収されていく下りがめちゃくちゃかっこよくって、そして改めてすごくすごく良い話で、初見以上に感動。唐組は何度も見れば見るほど、噛めば噛むほどに素晴らしさが滲み出てくるなあ〜と毎度思う。最後のテント空いたあとの借景が花園神社とはまた違って、森の中に消えていくラストが綺麗だった。終わってK井さんにご挨拶し、3人で帰路。二人は飲みに行くみたいだったけどわたしは明日も4時起きで労働なので泣く泣く断ってひとりで帰った。朝から夜までこってり大充実の一日だった。

5.19日
4時起きで朝から普通に労働。副店長S水さんは結局ドリームジャンボ600円だけ当たったらしい。ドンマイ☆ しかし今日は色々ついてない1日であった。詳細は書かないけど。

5.6~12日記

5.6月

いい天気。今日は労働を休んだ。何故なら文学フリマに行くからであーる! 全国から作家さんたちが手作りジン・同人誌などを持って集まってくる一大フリマイベント。10時半頃に家を出て、いざ会場の流通センターへ。3回乗り換えて、最後は浜松町からモノレール。モノレールに乗るのは2年に1回くらいだけど、毎回スローなジェットコースターに乗っている気分を味わえてたのしい。下に海が見えるのもたのしい。流通センター駅を降りると、ほんのり潮の匂いがした。風も海風て感じでしっとりしていて、おなじ東京でも足立区に吹く風とは質が違う。12時頃に会場に到着。むむむ、すごい熱気ムンムンでその迫力に気圧される。入口で配られたブースの紹介冊子の地図とにらめっこしながら、お目当てのブースを探す。軽く迷子。人波をかき分けてなんとか僕のマリさんのブースに到着。マリさんのお顔を見たらホッとした。マリさんにご挨拶して、マリさんの新刊の「2人の2月」って日記と、「恋とコーヒーとネオン」というマリさん原作の漫画を買う。それから夫のちんぽが入らないのこだまさんのブースを探し、「でも、こぼれた」「寝ないと病気になる」を購入。こだまさんとはツイッターでしか繋がってなくて面識はないのに、「あ、北村さん!」と声をかけてくださりうれしかった。強烈なお面をつけてらっしゃったけど目はよく見えてはるらしい。その後うろうろしながらぐるっと回って、松本亀吉さんのブースへ行く。亀吉さん、居心地悪そうにしているかと思いきやすっかり馴染んでいて楽しそうにしてらっしゃった。このあたりでわたしもようやく場の雰囲気が読めてきたので、落ち着いてぐるぐる物色して回る。風俗大好きおねえさんという人がいて、気になってちょっと立ち読みしたり、ノンセクシャルというのを提唱してはる方のブースで立ち読みしたり。うろうろしてたらばったり俳優のM崎T夢さんにお会いする。「溺死ジャーナル買いましたよ」と言っていただき恐縮。T夢さんとは色んなイベント会場や映画館などでばったりお会いする。飯塚めりさんという人のブースで「東京喫茶録」という本を購入し、そろそろ人混みに疲れてきたのでぼちぼち退散。トイレに行こうとしたらすごい列でびびった。そらこんなけ人がおるとそうなるよね。帰りはバスで大森へ出て、前から行きたかった喫茶店、珈琲亭ルアンに行く。はじめて行ったのだけど、建物からかわいくて、壁とか絨毯も味わい深くて気に入った。コーヒーのメニューが豊富なので悩んだ挙句、ウインナーコーヒーを注文。すごい、金ぴかのカップで出てきた! 王様の飲み物って感じ。

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さっそく、さっき買った本たちを並べてにやにやする。まずは「でも、こぼれた」を読む。こだまさんの「ミヤケの身の上話」にほっこりしつつ、マリさんの「健忘ネオユニバース」で泣いた。マリさんのバイトする喫茶店でのエピソードなのだけど、なんて素敵な店なんだ、と何度も唸りながら読んだ。マスターはちょっと色々狂っているけど本当にバイトの子たちのことを可愛がっていて、店が愛で溢れている。羨ましい。残念ながらわたしの働く喫茶店とは正反対である。うちの店の今の店長は心がない、血も涙もない。カワノさんというお客さんとのエピソードもとっても胸きゅんだった。出来事や登場人物がいいのもそうだけど、でも何よりマリさんの文章が本当にうつくしいなあと再確認した。文章に痺れまくった。2時間くらい読書して帰路。帰りには京浜東北線でゆっくり帰った。大森、普段こっち側に来ることはないけど、ルアンはまた行きたい。

 

5.7火

今日は病院なので、ついでにひさしぶりに裁判傍聴へいくため、朝から東京地裁。一本目、罪名ストーカー。被告人は69歳の竹ノ塚在住のタクシー運転手のじいさん。じいさんはウォーキング友達だった女性と交際することになり、愛をはぐくんでいたがある日突然彼女の息子を名乗る男から別れてくれという電話がかかってきて、それきり彼女とも連絡がつかなくなり怒り心頭し76回にわたって電話やメール攻撃したのち、アイスピックを持って脅しに行ったとのこと。じいさんは酒を飲んでいるとカッとなってしまう節があり、嫉妬から彼女の前で包丁をちらつかせたりしてしまったことがあったりして凶暴なじいさんで、過去には傷害事件を起こした前科もちなんだけど、彼女はすごくよく出来た女性で、じいさんが耳が遠いのを悩んでいたら55マンもする補聴器を買ってくれたり、じいさんの息子が家賃を払えなくて困っているといったら貸してくれたり、じいさん曰く「こんなにすばらしい女性はいないです」とのこと。総じて、なんか法廷で大々的にのろけ話を聞かされてるような裁判だった。二本目、罪名監護者性交。被告人は39歳のフィリピン人の男性。結婚しており、妻もフィリピン人で、妻の連れ子がひとりと、あと二人子供がいるとのこと。今回の被害者はこの妻の連れ子。女子高生の義娘を、被告人は3歳のときから面倒を見てきたため、普段からごはんを作って食べさせたり、運動会などの際は積極的に親子競技に参加したり、実子のように可愛がっていたとのこと。そんな義娘に可愛さ余って手を出してしまったのが今回の事件。高校に入ってから義娘は何度となく寝込みを襲われており、怖くて辛かったが母親には相談できず我慢していた。が、さすが現代っ子でその旨をSNSに告白し、それを読んだ友人たちの後押しもあって高校の先生に相談し、今回事件が発覚した。被告人は無罪を主張。陰部を触ってはいたが性交はしていませんとのこと。ちなみに病院で検査したところ、陰部が傷つけられた後は見受けられなかったが、処女膜も見受けられなかったとのこと。ここでわたしはびっくりしたのだけど、処女膜って本当に形として存在するもんなんですね!わたしははじめてのセックスの際も別に血は出なかったし、破れた感覚もなかったので、処女膜なんてゆうのはてっきり男子の幻想が生んだ言葉だけの存在と思っていたのですが、こんな風に堅苦しい裁判中に言及される、しかも病院で検査の末ってことは、本当に存在するってことかー。そしてその処女膜が見受けらなかったとゆうことは、この義娘はすでに処女ではなくなっていたことになり、その相手は普通に彼氏なのかもしれないし、やっぱり本当にこの義父なのかもしれない。ドラマや小説ではありがちな設定やけど、現実にこうやって聞かされる結構キツいし、そして裁判になるような事件なんか〜と思うと結構重い話である。そして陰部は触っていたが性交はしていないので無罪を主張するこの義父だが、じゃあペッティングはセックスに入らないのか?とゆう問題になり、性交の定義ってなによって話になってくる。挿入のみが性交なんですかね。挿入ってそんなに大事なんですかね。わたしはペッティングこそ、前戯こそが愛の行為だみたいな考えなので、これにはちょっと疑問を呈したい気持ち。まあただの傍聴人にそんな権利はない。裁判を二本見て、午後から虎ノ門の病院へ。いつものように検査して診察入っておなかに高級お注射して会計。隣の薬局で大量のお薬をもらって帰路。地元についてまだ夕方だったのでベローチェに入って読書してから帰った。

 

5.8水

4時半起きで朝から普通に労働。なんと労働先、ふたりめのインフル患者が出てしまった! ぎゃ~! 絶対うつりたくないので、水飲み予防法(20分に1回水を飲むことで喉にくっついた菌を流して感染を防ぐ予防法、病院のお医者さんなんかがやってるらしい)で水を飲みまくっていたらおしっこ近くなりまくりで困った。しかし世は10連休が明けたからか、今日はあんまり忙しくなかった。帰って、10日の円盤ライブで配る新聞の原稿を書いて寝た。

 

5.9木

4時半起きで朝から普通に労働。仕事していたら、おばさまに「あなたバービー人形みたいね」と突然言われて狼狽える。どこをどう見たらバービー人形なんてことになるんだろうか。せいぜい市松人形やろ。おばさん、だいぶ目悪いな……。ところでインフル発病した女の子は目下職場恋愛中で同僚に彼氏がいるのだけど、今日はわたしは一日その彼氏の方とタッグを組むことになり、インフルうつらないかいちだんとびびりつつの労働。彼氏曰く、俺は発病してないけどたぶん菌は持ってると思う、とのこと。やだ~。その他は特筆すべきことはなし。帰って新聞のレイアウトに原稿を流しこむ作業をして、ピアノ弾いて本読んでテレビ見て寝た。

 

5.10金
すごく天気がよかったので朝から布団を干す。こたつ布団も干したかったけど、外はポカポカなのに陽の当たらない我が家はまだこたつなしじゃ暮らせない寒さなのでこたつ布団は干さず。昨日作った今日のワンマンで配る新聞をコンビニにコピーしにいき、帰りにパンを買って食べる。お風呂に入って濡れ髪のままピアノの練習。新曲をやるのでそれを中心に。髪乾かして準備していざ高円寺へ。行きしな、電車のおなじ車両に高校のダンス部と思しき女子高生軍団が15人くらいいて、すごいわたしをチラチラ見ながら笑いあってて、自意識過剰なんかもしれけど確実に嘲笑われててキツかった。わたしは電車乗ってるだけで嘲笑われる。そんなに不細工なんだろうか。不細工なんだろうね。落ち込みながらも高円寺、早く着いたので名曲喫茶ルネッサンスでライブ前の一服。わたしは喫茶店行きまくってるわりに舌がバカなのであんまりコーヒーの味わからんのだけど、ルネッサンスのコーヒーは酸味がなくて香ばしくて好きな味。1時間ほどコンセントレーション。時間になったので円盤へ。リハをさせてもらって4階で待機。4階は控室兼円盤の色んな在庫の倉庫なのだけど、今日は謎の楽器がたくさんあった。8時になって降りていき、1時間ほどみっちり歌った。新曲もやった。途中、二度ほど急激に咳がこみ上げてきて我慢が出来なくなり、歌いながらゲホゲホしてしまった。たぶん人生で初。びびった。一回咳込むモードに入ってしまうと、喉がそういう態勢にハマってしまって、ライブ中ずっと喉がかゆかった。ああいうときの対処法ってなにかあるんだろうか。なんとかしたい。今日はお客さんが過去最低人数だったけど、新曲をやるのはそういう時の方が案外いいかもな~なんて思った。帰りの電車でも咳込んでしまい、もしや風邪か? インフル? そんなアホな! 絶対信じない! と決め込みながら帰った。

 

5.11土

風邪ではないと思うんだけど、身体がだるくて元気が出なくてなかなか布団から出られず。一回起きて洗濯干したけどまた布団にリターンして、結局一日布団入ったり出たりしながらだらだら過ごした。夕方からおでかけしようと思っていたけど中止。ギャオでタルコフスキーの映画『ノスタルジア』を見た。学生時代も見たけど意味わからなくて、そろそろ大人になったからわかるかな~と思って見たどやっぱり意味わからなかった。映像がかっこいいことだけはわかったけど、たぶんこれ、意味とかじゃない映画ですよね? マリアさまのおなかから大量の小鳥たちがピヨピヨ飛び立つシーンがよかった。それ以上の感想はなし。ひさしぶりにメンタルに大きな暗雲がたちこめている。薬をばきばきにキメて早めに布団に入った。


5.12日
昨夜寝る前に、溺死ジャーナル特選随筆集「もっとひどいやつをお願い」の雨宮まみさんの文章を読み返していて、ああまみさんはもうこの世界にはいないんだなあとしみじみ感じて、まみさんが亡くなって2年半が経つけど、まみさんの文章によって救われていた部分を埋めてくれるような何かは見つかっていなくて、なんか急に生きることがキツくなってきて、そしたらツイッターで、とある画家の方の訃報が流れてきて、わたしは別に面識はない人なんだけど、いい絵を描く人だなあと思っていたのでうっとなった。今日になって自死だったとゆうニュースが流れてきて、歳も一個違いだった。同年代の自死はキツい。そんな気分だけど今日も4時起きで労働。同僚たちと最近見た映画の話になり、39歳男&25歳女「ポケモン」37歳男「コナン」と言われ、なんともいえない気持ちになった。別に映画の趣味に貴賎はないが、全く文化的じゃない同僚たち、ここまでくるとちょっと微笑ましく思った。