5.24~6.2日記

5.27月

4時起きで朝から普通に労働。昨夜は何故かひさしぶりに不眠症大爆発で睡眠薬も全然効かず一睡もできずだったので今日は一日中身体も頭もしんどくてぼんやりしていてダメだった。よぼよぼになって帰宅。さすがに今日は寝れるやろと思ったけど意外と眠れず。不眠癖がついてしまったのかもしれない。あかん兆しや。

 

5.28火

4時起きで朝から普通に労働。朝、大好きな作家さんから突然メッセージが来てうれしくて更衣室でひとり小躍りする。一瞬、偽物かも?とか思ったけど、さりげなくて短い言葉のセンスから間違いなく本人やと確信。信じられない気持ち。仕事中も一日中、ぽおーっとしてしまった。いかんいかん。帰り道、紀伊國屋書店をパトロール金原ひとみの新刊『アタラクシア』が出ていたので購入。あと山田詠美の新刊『つみびと』が幼児置き去り餓死事件がモチーフのやつらしいので気になって購入。事件モノと思うとついつい財布のひもが緩んでしまう。帰ってナックルズの原稿の書き足し部分を書いて送って、昨日もあんまり寝れてないので早めに寝た。

 

5.29水

4時起きで朝から普通に労働。労働中、恰幅のいいロシア人ちっくなお客さんが二人でいらっしゃり、何故かふたりで結構なボリュームで歌をうたい出して、ロシア語(たぶん)の節回しの感じとか発声の仕方とかが絶妙にかっこよくって、新宿のしみったれた喫茶店の朝が突如ムーディな映画の中の世界みたいになってひとりで興奮した。日本人が日本語の歌を突然歌い出したら「ちょっとお客様!」と注意するところやけど、あまりに素敵やったので放置してしまった。仕事終わって、本読もうと思って帰りにベローチェによって読書。金原ひとみの『アタラクシア』。 読了。

アタラクシア

アタラクシア

 

 震災後、フランスに移住してた体験が反映されている、とはいえここのところの金原ひとみの一環してのテーマ、三十路女の苦渋群像劇。金原ひとみの小説を読んでいると、東京に生きる妙齢女たちはこんなに簡単にセックスしてんの?不倫してんの?と思ってカラカラのおのれの生活が不安になる。しかし男女とは、夫婦だからといって、燃え上がるような不倫をしているからといって、わかりあえるというものではないらしいというのも金原ひとみの小説を読んでいたら教えられる。「恋愛や結婚や不倫とは、一体何なのだろう。幻想ではなく、本当にお互いの深部に触れる関係など、存在するのだろうか。結局恋愛というのは、どこかが痛い時に治療が必要だと医者や薬に頼る対処療法と同じで、寂しい時愛されたい時に同じ思いを抱えた誰かに手を伸ばし満たし合う行為で、その満たされた感覚が愛されている、相手を満たす行為が愛しているという幻想にすり替わっているだけなのではないだろうか。」なるほど。でもいい加減わたしもその薬が欲しいわ~と思ってしまった。あとラストの終わり方がすごくかっこよかった。

 

5.30木

朝から虎ノ門の方の病院へ通院デー。待合室何故か今日はガラガラで、珍しくそんなに待たずに診察室に呼ばれた。ラッキー。血液検査と診察と高級お注射全部合わせても1時間ちょっとで終わった。こんな日は滅多にない。終わって、いい天気やし新橋まで歩いて、ニュー新橋ビルに行くか迷ったけどひさしぶりにパーラーキムラヤへ行こうと新橋駅前ビル。お昼時だからか結構賑わっていた。おなかは空いてなかったのでアイスコーヒーだけ。

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ここはソファーの模様や壁の模様がかわいくて好きな喫茶店。魔女のるみたんが汐留に住んでいた頃はよくここでふたりでお茶していた。でもそれももう5、6年前とかになるのかな。しばらく読書して、混んできたのであんまり長居は迷惑と思い退店。新橋はイケてる喫茶店がたくさんあるので、喫茶店パトローラーとしてもう一件いこかとおもったけど、やっぱりやめて帰路。帰ってひさしぶりに小説の続きをかこうとパソコン開けるも、バッテリーがすぐ死んでしまってやる気なくす。1年ぐらい前にバッテリー変えたばっかりやのに。もうパソコン自体の買い替え時ってことかな。えーん。

 

5.31金

だらだら起きて、洗濯干して、お風呂入って、お昼からミュージカルのチラシを1200枚抱えて花園神社。またもや唐組さんの公演にチラシ折り込みをさせていただきに行く。しかし前回の800枚でも手ちぎれそうになったけど、1200枚は殺人的な重さだった。(当者比)色んな団体さんが折り込みにきてはって、みんな台車で持ってきていた。紙袋だけで来たわたしが無謀であった。2時間かけてせっせと折り込み作業。作業自体は無心になれるので結構たのしい。こういった単純作業、嫌いではない。折り込み作業していたら、金髪の知らないお兄さんが突然「すいません、財布届いてませんか?」と聞きに来て、どうやら神社で酔っぱらって寝てて起きたら身ぐるみ剥がされていたらしい。かわいそうに。しかし白昼堂々新宿の道端で寝てたらそうなるでしょうね~残念デシタって気持ち。折り込み終わって、まっすぐ帰るんもアレやな~と思って、新宿五丁目の喫茶アルルpart2へ喫茶店トロール。いつもは喫茶店グルメわたしはナポリタン一択なんやけど、イタリアンというのがあったので今日はそっちにした。ら、真っ白いスパゲッティが登場。食べるとただの塩味であった。でもおいしかった。

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アルルには猫ちゃんが二匹いるのやけど、今日は全然寄ってこなかった。2時間ほど読書して帰路。帰りに銀行で記帳する。なんと、1月に撮影していた某映画の出演料がどーんと振り込まれていた! うれしー! 女優というお仕事で、ここまでまとまったお金をいただけるのははじめてのこと。まあそんな大金ではないのですが、バイトで得る給料のよろこびとは全然違うなあと実感した。足立区に帰ると雨が降ったのか床が濡れていて、はっわたし今朝洗濯干したやん!と焦って帰宅。案の定湿っていた。ちーん。

 

 6.1土
4時に目がさめると、飯田さんからミュージカルの台本が届いており、ベッドに転がったままアイホンで読む。読み進めながら、こんな話を、こんな役を、わたしはほんまにやるんであろうか。きつすぎる。どんな拷問やねん。みたいな気持ちでいっぱいになり、読み終わって布団かぶって一人で唸る。正直、やりたいかどうかと言われると、やりたくない、かもしれない。こんなこと、誰がよろこんでやるんやろうか。相当なドMでも嫌がるであろう。布団から出て、もう一回読む。あーでも、やらなければいけない。これはわたし以外にやる人おらんし、最初からこんなようなことになるのは、ある程度は予想できていたことで、とはいえ、想定外の方向性にもきっつい台本が来てしまったので、正直狼狽えている。しかしわたしはあくまで女優として参加するのであって、作演出は飯田さん。なのだからここはもう飯田さんを信じてやるしかない。シャワー浴びて用意して昼から新宿へ。今日はまたしても唐組さんの『ジャガーの眼』を花園神社に観に行くのあーる。14時半頃にチケット引き換えに行ったら、はやくも整理番号47番だった。すごい。チケット引き換えて、ぷらぷら散歩して途中コンビニでミュージカルの台本を印刷して、昨日に引き続き今日も新宿5丁目の喫茶アルルpart2へ。土曜だからか混んでいた。隣の席に、わたしの職場の喫茶店にもよくくるネズミ講野郎が座っていて、こんなところでも顔合わせるとは!プライベートでは見たくない、ケッって気持ち。今日はナポリタンを注文。そうそうこれこれ。やっぱりわたしはケチャップ味が好き。

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食後のコーヒーすすりながら、台本を読む。やっぱりアイホン画面で読むのと、ちゃんと紙で読むのはちゃう。3回目になってようやくちょっと冷静に読めた。が、冷静になったら今度は、こんな個人的なおはなし、果たしてお客さん見て楽しいのかな?と不安になる。まあ演し物とゆうのは楽しいものだけが素晴らしいわけじゃなくて、わたしは本でも映画でも演劇でもわりと、うわっきっつー!ってゆう後味を求めて摂取しているので、そうゆうベクトルではありなのかもしれない。いや〜しかしきっつい。とりあえずこれをやりとげたら、良くも悪くもわたしの人生のなんかの一区切りがつく気がする。ひとつの希望が完全に終わる気がする。飯田さんにひとまずの感想を送り、夜は花園神社で唐組さん『ジャガーの眼』3回目を感激。今日はしょっぱなから、久保井さんが今まで以上の異様なテンションの高さで芝居をしておられ、うひょ~と鳥肌が立った。あとあと聞くと、どうやら照明がふたつ点かないというアクシデントがあったらしく、ピンチのときこそ人間のエネルギーで魅せるという、パフォーマーの鑑のような方やなあとしみじみ感じた。今回は戯曲を読んでから見たし、さすがに3回目(通し稽古をあわせると4回目)なので、すっと物語の中に入っていけた。『ジャガーの眼』はぶっ飛びすぎてすごく歪な形をしているけれどまごう事なき恋の物語で、田口、くるみ、しんいち、夏子、サラマンダ、それぞれの登場人物がそれぞれの方向へ健気に恋をしているのだけどどれもうまくいかず、きゅーんと胸が締め付けられっぱなしだった。しかしとてつもないおはなしやな~と、唐さんの戯曲のすごさを改めて見せつけられた。あーこれが、これこそが虚構の素晴らしさやなあ、劇はこうでなくっちゃ!って思った。2時間半、完全にアッチの世界にさらっていってくれる。この体験がしたくてわたしは紅テントに通っている。東京公演は来週金土日の三日間で終わってしまうのでみなさんぜひ見にいってください。

 

6.2日

昨夜も睡眠薬が全然効かず、一睡も出来ずに朝。今週こんなんばっかりでさすがにしんどい。せっかくパッキパキに効く睡眠薬と巡り合ったと思ったのに。はやくも耐性がついてしまったのであろうか。しかしちゃんと4時に布団を出て、朝から労働へ。今日はひと騒動あってたいへん疲れた。同僚の、最近社内結婚をしたMさん(バイト)がちょっとしたクレームをもらってしまい、それ自体は全然大したことではなかったのだけど、それを旦那(社員)に報告したところ、旦那が変なスイッチが入ってしまって大事に発展してしまい、なんと事務所に籠って夫婦喧嘩を3時間半。その間、人員が物理的にふたり欠けてしまうので、残されたこっちはほんとてんてこ舞いで、おまけに今日は激忙しい日曜日の、これまた一番混み合う時間帯に3時間半も、ふたり足りない状態回さなければいけなかったこっちの苦しみを、一体誰がわかってくれるのでしょうか! 結局妻の方は号泣していて今日は働ける状態じゃないといって3時間半後帰って行った。ちなみに、その夫婦喧嘩で泣いてた3時間半の間も、時給はちゃんと発生していたのだぜ、ということを忘れんといて欲しいぜ! と誰にぶつけたらいいのかわからん怒りが沸々と煮えくり返った日であった。が、労働後、アイホンあけたら吉報が届いていたので、苛々は帳消しということにします。 

5.20~26日記

5.20月

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。帰って図書館に予約していた本を取りに行って、延滞していた本を返却。足立区の図書館、なんと唐十郎の『ジャガーの眼』の金ぴかの本を所蔵していてびっくりして借りた。足立区にも文化的な人いるんやね。でも探している『ビニールの城』はおいてなくて残念。『ビニールの城』もとおに絶版で、アマゾンで中古で8000円とかで、さすがに買えず。どっか古本屋さんに安値で転がってへんかな~と思うも、そう甘くはない。『ジャガーの眼』、観劇したあとに読むとありありと芝居の様子が思い出せてすごくたのしい。そしてこれを読んでからまた観ると更にたのしめることでしょう。

 

5.21火

4時起きで朝から普通に労働。同僚25歳Mさんに、今日お誕生日なんですアピールをされたので、仕事上がって誕生日プレゼントを探しに行くことに。わたしは基本、お誕生日プレゼントあげるのももらうのも苦手なので、人のお誕生日はなるべく把握しないようにしている&自分のお誕生日も明かさないようにしているのだけど、このMさんはとっくに誕生日終わってる意味わからん時期に唐突にプレゼントをくれたことがあったので、そのお返しを渋々買いに行く。しかし、25歳女子の趣味って全然わからん。このMさんはアニメオタク&ゲームオタクなので、わたし完全に守備範囲外なのでどうしたらいいのか全然わからん。ルミネをうろうろして結局雑貨屋さんで無難に可愛い缶入りの紅茶を買った。帰って、明後日のIKAZUGOKEライブのラップの復習をちょっとやって、アマゾンプライムで映画『ああ、荒野』を今更見た。ヤン・イクチュンも菅田将暉も好きやし、もちろん寺山も好きなんだけど、なんかこの映画は思ってたんと違うくて、???となってしまった。全体的に安っぽいな~と思ってしまった(失礼)。だけど木下あかりさんという女優さんはよかった。

 

5.22水

朝から洗濯。ついにこたつ布団も片づけた。はやくも初夏の日和で外はぽかぽかで気持ちよい、のに我がアパートの部屋は何故かひんやりしててまだ寒い。なんでやろ。おばけでもおるんやろうか。はだしで過ごすと足が冷える。昼から飯田さんがやってきて、明日のIKAZUGOKEライブの練習をした。明日は会場にピアノ的なものがないので、わたしの赤い電子ピアノを持っていくのだけど、ひさしぶりの赤い電子ピアノを出すと鍵盤がちっさくて思いの外弾きにくく苦戦。着替えの段取りや流れを確認しつつ一通りおさらいをし、通しで練習をした。最近隣の住人が入れ替わったので、平日の昼間から大きな声でクラミジアの歌とか歌ってどすどすダンスして、びびらせてしまったかもしれない。まあ、慣れていただくしかありません(勝手~)。ところで隣の部屋、新しい住人をいれるにあたって部屋の中をリフォームしたっぽくて、中身はわからんけど玄関に立派なモニター付きインターホンがついていて、わたしの部屋とえらい違いや! わたしの部屋はモニターはおろか覗き穴すらない! どうゆうことやねん! というかモニターなんかつけるようなアパートちゃうねんけどな~というのが正直なところ。隣の方がたぶん家賃高いんでしょう、ということにして自分を納得させている。

 

5.23木

朝からこたつ布団を洗濯機にぶちこんで無理やり洗濯。ぎゅーぎゅーに詰めたので洗濯機がすごい暴れててこわかったけど一応無事洗濯出来たっぽい。ほっ。こたつ布団を干してお風呂に入って今日はIKAZUGOKEライブ。しばし赤い電子ピアノで練習したりラップのおさらいをしたりして、準備して出発。ひさしぶりに赤い電子ピアノを背負ってのライブ。この赤い電子ピアノ、サイズはちっさいくせに激重なので移動がまじで必死のパッチ。よぼよぼと駅まで歩く。駅で飯田さんと待ち合わせていざ中野へ。途中、電車の中で小道具のリコーダーを忘れてきたことに気づいて青ざめる。が、飯田さんが即座に代替え案を考えてくれて解決。助かった。中野駅からライブ会場までの道程が、徒歩10分くらいなんやけどピアノ重すぎて、遠くて着くころにはバテバテに。いや、バンドやってるキーボーディストさんてたいへんやな~と思う。キーボードってめっちゃ重いんです。着いたら今日のメインのオクムラユウスケさんがいてらしたのでご挨拶。そしてオクムラさんのリハを拝見しつつ、続いて我らもリハ。IKAZUGOKEはCDを流すタイミングとか、楽器に移るタイミングとかをPAさんにしっかり把握してもらわないとライブが成立しないので、はじめてのライブハウスの場合は結構どきどき。過去にピアノ弾こうとしたら音が出ない!とか、CDの曲が流れない!とか、色々失敗してきたので、毎回、たのむで~と祈るような気持ち。リハを終えて、小道具のお菓子を買いにコンビニへ。無事お菓子を買って楽屋に戻り、着替えたり準備をする。わたしはミツバチ→てんとう虫、飯田さんはちょうちょ→ゴキブリ、と衣装チェンジするのだけど、飯田さんのゴキブリ衣装がなかなかの仕上がりで、着替えて中がいつもおもしろくて爆笑。この日は福岡のミュージシャン、オクムラユウスケさんのレコ発で、主催のFUCKERさん、ニーハオ!!!!さん、我らがIKAZUGOKEとゆう対バン。最初から最後まで全部ずっと最高に楽しかった。こんなことってなかなか稀で、だいたいイベント出演って、好きでもない対バンのライブを長時間耐えないといけなかったりでなかなかしんどいことが多い。けどこの日は珍しく全部よくって全くストレスがなかった。わたしはあんまりライブハウスで音楽聴いても踊ったりしないタチなんやけど、ニーハオ!!!!では珍しく踊り狂い、そしたらユカリさんにステージに上げられてマイクを渡されるとゆうびっくりな一幕もあったのだけど、それも含めてすごく楽しかった。そしてメインのオクムラユウスケさん、超絶に壮絶でかっこよかった。オクムラさんの歌からはいつも血が流れている。生きてるチンチンコールアンドレスポンスとか、場合によっては人によっては残念なダサい感じになってしまいかねないのに、なんやろう、決してちょけてるわけではなく、いや面白いんだけど、絶妙のバランスでかっこよくって、楽しくて、こんな人ほかにいないなーと思う。すごい剣幕で歌うのに歌詞はちゃんと情緒的で、「ロックスター」「クズの夢」「父子」涙なしでは聞けない。新曲のスーパーのレジ打ちのおばさんの歌も良かった。お面を配ってラインダンスとかの演出も最高に楽しかった。本当にいいライブだった。終わって物販をして、みんなで写真撮ったりなどして、帰り道。なんとお客さんできていたHさんが重いピアノを駅まで運んでくれるとゆう!神!たいへん助かった。今日は打ち上げなどはせずまっすぐ帰宅。

 

5.24金
起きたら喉に違和感が。まじか。びびって薬局にいき、銀翹散を買って飲む。まさかとは思うが風邪じゃありませんように。お昼からI田さんと駅前のガスト。今日は夏にやるミュージカルの台本をI田さんが執筆するにあたり、わたしの生い立ちを取材する日。4時間ほどかけてしゃべりつくし、その後居酒屋に移動して昨日のライブの打ち上げも兼ねて飲んだ。久しぶりに三日連続I田さんと会って楽しかった。生い立ちをしゃべっていて、わたしは甘え方がわからないとゆう話になり、そんな中で今現在わたしの唯一甘えさせてもらってる相手がI田さんやなあとしみじみ思った。公私ともにI田さんに支えられているなあと実感。

 

5.25土
6時に起きて、トランクあけてバタバタと準備。今日は富士吉田でワンマンライブの日なのである。物販をつめて、着替えは一泊やからちょっとだけ。それから曲順を考えて、一通り練習して歌って、おひるに出発。東京駅からバスで富士急ハイランド下車。ついたら今回呼んでくれた主催のN植さんが迎えにきてくださっていて、車でホテルへ。チェックインして着替えて会場の月江劇場へ。この月江劇場は3年前にもお邪魔したことがあるので2回目。月江寺とゆう町は富士山が綺麗に見えて川も流れてて、スナックが昔のままのレトロな看板で残ってて、町並みもたいへん好み。みなさんにご挨拶して会場で軽くリハをさせてもらい、本番までまだ2時間ほどあったので、主催N植さんのやっている不二御堂とゆう古本屋さんに伺う。なかなかいい古本屋さん。橋本治の『橋』を購入。それから夕方の町を散歩して、喫茶富士とゆうお店に連れてってもらう。こけしがたくさん並んでる可愛いお店。アイスコーヒーの氷が富士山の水だからかおいしく感じた。しばしN植さんと談笑し、19時頃会場へ。通していただいた楽屋が和室で小学校の机なんかが置いてあって、窓から川のせせらぎが聴こえてすごく居心地よくてこのまま住みたい気持ち。楽屋でくつろいでいたら、サインをしてほしいとお客さんが来訪し、なんと!ズボンの股間部分へ直接サインを求められた!というのもその男性、全体がサインだらけ?らくがきだらけ?のズボンをお召しになっていて、ちょうど股間部分が空いていたのでここにお願いしますといわれる。世にも不思議な体験であった。19時半から本番。MCなしでたっぷり17曲歌って、最後だけちょっとおしゃべりタイムをしてアンコールでみずいろを歌った。東京でワンマンをすると、みなさん拍手を自粛してくださってシーンとなるんだけど、富士吉田の方々は一曲ずつ拍手してくれて、小さく「おー」とか反応をくれて小盛り上がりし、新鮮な心地だった。拍手はなくてもあってもありがたい。ライブ終わって物販して、それからみんなで打ち上げ、お客さんの打ち上げ出席率がすごくて8割打ち上げにも参加って感じでみんなでワイワイと飲み屋へ。総勢14人、みなさんすごく元気でよく飲みよくしゃべる。一斉にしゃべりはるので、わたし誰に返答したらいいかわからず、てんやわんややった。富士吉田の人々、ちょっと大阪人の飲み方と似てるなあ〜なんて思った。東京の人の飲み方とはだいぶ違う。みなさんはまだまだ飲みはる感じだったけど、12時半頃にわたしはお暇、唯一の飲んでなかったお姉さんに車でホテルまで送っていただいた。久しぶりににぎやかな飲み会に参加し、ちょっと疲れたけど楽しかった。

 

5.25日
7時に起きて、ホテルの大浴場へ行き、貸切状態でのんびり御湯に浸かる。気持ちよくて寝そうになる。上がって帰る準備をしていたらN植さんから電話で、ホテルに迎えにきてくださることに。チェックアウトして、まだバスまで時間があったので車を出してくださっていたM里さんのおうちのお花屋さんにお邪魔し、コーヒーをいただいた。おうちの一階部分がお花屋さんになっていて、カフェスペースもあって、図書館みたいなコーナーもあって、おむすびちゃんとゆう犬がいて、すごく可愛くていいお店だった。1時間ほどおしゃべりして、バス停へ。短い滞在だったけど、しばし東京の喧騒を離れて自然豊かな町で人の温かみに触れて、なんか身体も心も綺麗になった気がした。わたしなんかを呼んでくれて、お客さんを集めてくれて、ワンマンをライブをさせてくださるなんて、本当にありがたくてうれしくて幸せだなーとしみじみ噛み締めながら帰路。帰りのバスは機関車トーマス号だった。東京に帰ると30度超えの激アツで危うくクーラーつけそうになったけど、我慢。夜、ナックルズの原稿をやった。

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5.13~19日記

5.13月
4時起きで朝から普通に労働。37歳の副店長S水さん(滝藤賢一似のイケメン)はドリームジャンボ宝くじを買っていて、それの発表が明日とのことで、ウキウキしておられ、もし3億当たったら……妄想をしながら楽しく働いた。S水さんは当たったら翌日から仕事バックれるので探さないでくれ、とのこと。3億当たったら何がしたい?と聞かれ、とりあえずわたしは引越しがしたい、3LDKくらいの広い部屋に引越しして、書斎的な本なんぼでもおける部屋をつくり、渋谷の丸善ジュンク堂書店で、カートで本を爆買いして、毎日好きな喫茶店行ってだらだら読書して暮らしたい、もちろん労働はやめるでしょう、が、そんな暮らし1ヶ月もしたら飽きるやろうな〜、わたしは何を望むって、欲しいものって、結局はお金では買えないものばっかりやなあ〜とゆう結論に至った。まあお金も欲しいけどね。

5.14火
4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。労働後、紀伊國屋書店で赤松利市著『ボダ子』を購入し、夜はE本さんとデート。三平ストアの5階にある、はやしやとゆう、レトロな洋食屋さんに行った。靖国通りが見下ろせて夜の新宿を感じながら、オムライスを食べた。E本さんと会うのは入院中お見舞いに来てくれた以来だったので(その後一回ライブにもきてくれたけどゆっくり話は出来なかったので)、お互いつもる話が出来て楽しかった。E本さんはわたしより9歳も年下なのだけど、上下関係なく(のつもりだけど気遣わせてしまってるかもしれない)きゃっきゃとたわいも無い話を出来る貴重な女の子だな〜と思った。2時間くらいでお店を出てもう一軒いこかってなって、ミスドに入り、カフェオレお代わりしながらさらに2時間半くらいおしゃべり。お酒なしで健全におしゃべり。E本さんの最近出来た曲を聴かせてもらったらこれがすごいよくて、フレンチポップスみたいなオシャレな曲調なんだけど歌詞はしっかり言いたいことがある内容で、E本さんのこうゆうところが好きだなって思った。E本さんは見た目も山口小夜子似の美人さんだしすごくおしゃれさんで音楽の趣味もよくって楽器も何でもできる最高ガールなんだけど、ちゃんと嫌なことは嫌ってゆうし、主張がある女の子なので信用できるなあと思う。E本さんとのトイピアノユニットのライブも、そろそろまたやりたいねって言い合いながら、小雨の降る新宿を歩いて帰路に着いた。

5.15水
天気が良いので朝から洗濯。昼から自転車でI田さんちにミュージカルのチラシを取りに行き、しばし金太(猫)を撫でて、天気もいいので外に出てちょっとふたりで散歩しながら最近のムカつき話でひと盛り上がりした。I田さんと別れ、自転車でいつもとは違う道で、そうゆえば綾瀬コンクリート殺人事件の現場この辺やったな〜と探りながら帰った。今は静かな住宅街になっていて何の面影もない。いろんな種類のカラフルなバラが咲き乱れているおうちがあってしばし見惚れる。バラの季節なんやね。帰って、昨日買った赤松利市の『ボダ子』を読み始める。

ボダ子

ボダ子

 

 住所不定無職の62歳、平成最後の大型新人現る!と歌われていたデビュー作の『鯖』もすごかったけど、今作は赤松さんの人生がすごい筆圧で描かれていて、すごい人生すぎて目眩がしながら一気に読んだ。ボダ子のボダとはボーダーライン人格障害境界性人格障害からきていて、主人公浩平は境界性人格障害の娘がおり、それだけでもたいへんなのに、浩平の人生はそれだけではない。結婚3回以上している上に、薄幸の美人が好きすぎて宮城の田舎の極貧の愛人を囲い、日夜肛門を責めまくりの性奴隷に育てている。仕事は土木系のコンサルタントをしていて、いいときはめちゃくちゃ稼いでおり正規の仕事の他に裏金の収入も山盛りあったんだけど最終的には全てを失い、家族もめちゃくちゃになり、ボダ子も一時は病気も回復の兆しを見せボランティア活動に励んでいたと思っていたのだけど本当はそのボランティア先で最悪なことに手を染めていた挙げ句の果てに失踪、金も失い、娘も失い、最後の父親としてのあとがきがつらすぎて泣いた。こんな小説読んだことがない。これが小説として書かれたことが衝撃やし、奇跡やし、私小説の極みを見せられて、身の毛がよだち、五臓六腑および肛門の震えが止まらなかった。すごい読書体験やった。赤松利市、何者なんや。今いちばん気になる作家。

5.16木
4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。

5.17金
ゆっくり起きて、準備して800枚のミュージカルのチラシを抱えてヨボヨボと電車。今日は唐組さんの公演『ジャガーの眼』にチラシ折り込みさせてもらいにいくのである。その前に喫茶店トロール東池袋にある喫茶マーガレットに行った。

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高架下の、前にみちくさ市打ち上げでお邪魔したサン浜名とゆう量がすごい居酒屋の並びにあった。テント屋根に「マーガレット」と書かれたフォントが可愛くて外観からたいへん好み。11時過ぎだけどまだモーニングいけますよとママさんに言われたのでモーニングを注文。プレートにゆで卵置きが付いていて、トーストは小さく切ってくれてて食べよい。ふと、なんか違和感と思ったら店内無音であった。だいたい喫茶店って有線とかラジオとか何かしらBGMがついてるんだけど、このお店は完全無音。斬新。奥にサラリーマンがいたけどおしゃべりしてなかったので、完全なる静けさが立ち込めていた。12時すぎたら近くの昼休みのOLさんたちが何人かランチにやってきて少し賑やかに。しばらく読書して、12時半くらいに店を出て、歩いて鬼子母神さんを目指す。アイホンの地図を頼りに歩く。日差しが強くてもはや夏のように暑い。13時から、紅テント横の小屋で折り込みに参加させていただいた。色んな唐組に所縁ある演劇の団体さんが折り込みに来ていらっしゃってて緊張した。1時間くらいかけてせっせと折り込み。指の油がなくてカスカスなので紙めくるのに苦労したけど、単純作業好きなので結構楽しかった。折り込み終わってまだ14時、明治通り沿いをあるいて古本屋さんの往来座に寄る。往来座は取り揃えが素晴らしいし本棚も見やすいし、良い古本屋さんやなあ〜といつも思う。こっそり棚見てたら店主さんに「あれ、北村さん?」と話しかけていただき、腕の心配をしていただいた。恐縮。往来座をでて、テクテク歩き、今度はジュンク堂に寄る。立ち読みしていたら、若い可愛い女性店員さんに「北村さんですか?大好きです!応援してます!」と声かけていただきびっくり仰天。ありがたい。雑誌、文芸、文庫、新書、ゆっくり店内をパトロールして帰路。上京してきて初めて住んだのは実はこの辺、目白と池袋の間くらいやったんやけど、当時は池袋の感じがどうにも嫌いで近寄りたくなかったんやけど、今になると普通に便利やし、いい具合に野暮ったくて居心地悪くないやんかと思った。交通費節約のため地下鉄乗り継ぎで遠回りして帰った。

5.18土
9時に家を出て、築地へ。今日はナックルズの連載企画でS木T彦さんと築地豊洲遠足なのである。10時に築地市場正門でS木さんと担当編集H川さんと待ち合わせ、S木さんのアテンドで築地場外市場を歩く。築地市場自体は豊洲に移転してしまってるけど、お店やさんはまだたくさん出ていてたのしい。テリー伊藤のお兄さんの玉子焼きやさんで玉子焼きを買い食いし、食べ歩き。しかしガイジン率がすごい。ほぼ外国って感じ。市場は閉鎖されているけど、屋上に登ると塀の中が見えたりして、S木さんに説明してもらいながらぐるっと探検した。それから勝鬨橋を歩いて渡り、豊洲方面へ。途中からタクシーに乗った。豊洲についてびっくり、築地とは全く違ってすごく近未来的なつくりの建物がずーんとそびえていて、どこに市場が?って感じ。中に入っても実際の市場は上からガラス張りの中を覗くくらいしかできなくて、なんか水族館みたいな感じだった。でもS木さん曰く、築地は観光客が市場内うろちょろしててターレーでぶつかりそうになって危なかったし、すぐ手の届くところにマグロとか転がってるから泥棒も多かったみたいで、そう考えると豊洲のこの感じが理にかなっているのかも。飲食店もデパートのレストランフロアみたいになってて、築地の路地裏にごちゃごちゃみたいな情緒は全くなくってつまんない。しかもトンカツ屋とか吉野家とかまであって謎。ぐるっと見学し、お昼時になったけど豊洲はどこもいい具合の飲食店ないから、タクシーで再び築地へ戻ることに。しかしS木さんは逐一「トイレ大丈夫?」とか「疲れてない?」とか「タバコ大丈夫?」とか聞いてくれてすごく気遣いの方やなあ〜と感動。築地に戻って、S木さんの案内で、路地裏にあるすべてのメニューが時価とゆう本気の海鮮居酒屋へ入る。壁にずらーと短冊のメニューがぶら下がってるんやけど、ひとつも値段が書いてない。プライベートやと怖くて入れないけど、今日はナックルズ様がついてるから大丈夫。お刺身盛り合わせ(アワビ入り)をつつきながら、昼間っから乾杯。しかしわたしは生魚食べられない&下戸なので、お刺身には手をつけず烏龍茶をちびちび飲んでいた。海鮮が好きでお酒好きな人にはたまらない環境なのに、我ながら勿体ないなーと反省。そこで2時間ほど対談を収録。後半はS木さんもだいぶ酔ってらして使えない話ばっかりだったけど楽しかった。14時に頃に店を出て、わたしは次の予定が池袋だとゆうと有楽町線が便利だからと新富町駅までみんなが送ってくれることに。駅で解散し、わたしは東池袋で降りて、鬼子母神さん近くのファミマの2階でI田さんと落ち会う。今日は夜、一緒に唐組『ジャガーの眼』を観るんである。ファミマの2階につくと、よぼよぼに憔悴したI田さんが。昨夜飲みすぎて最強の二日酔いらしい。たいへんや。コーヒー飲みながら、たわいもない話をしつつ、23日のIKAZUGOKEライブの打ち合わせをした。ファミマの2階が快適だったので18時すぎまでそこでだらだら過ごして、鬼子母神さんへ。ミュージカルの宣伝美術担当のI嵐さんとも落ち会って、3人で整列。夜は唐組『ジャガーの眼』二回目を拝見。二回目にしてやっとこさ全体の辻褄が理解出来た!3幕で伏線がばばばっと鮮やかに回収されていく下りがめちゃくちゃかっこよくって、そして改めてすごくすごく良い話で、初見以上に感動。唐組は何度も見れば見るほど、噛めば噛むほどに素晴らしさが滲み出てくるなあ〜と毎度思う。最後のテント空いたあとの借景が花園神社とはまた違って、森の中に消えていくラストが綺麗だった。終わってK井さんにご挨拶し、3人で帰路。二人は飲みに行くみたいだったけどわたしは明日も4時起きで労働なので泣く泣く断ってひとりで帰った。朝から夜までこってり大充実の一日だった。

5.19日
4時起きで朝から普通に労働。副店長S水さんは結局ドリームジャンボ600円だけ当たったらしい。ドンマイ☆ しかし今日は色々ついてない1日であった。詳細は書かないけど。

5.6~12日記

5.6月

いい天気。今日は労働を休んだ。何故なら文学フリマに行くからであーる! 全国から作家さんたちが手作りジン・同人誌などを持って集まってくる一大フリマイベント。10時半頃に家を出て、いざ会場の流通センターへ。3回乗り換えて、最後は浜松町からモノレール。モノレールに乗るのは2年に1回くらいだけど、毎回スローなジェットコースターに乗っている気分を味わえてたのしい。下に海が見えるのもたのしい。流通センター駅を降りると、ほんのり潮の匂いがした。風も海風て感じでしっとりしていて、おなじ東京でも足立区に吹く風とは質が違う。12時頃に会場に到着。むむむ、すごい熱気ムンムンでその迫力に気圧される。入口で配られたブースの紹介冊子の地図とにらめっこしながら、お目当てのブースを探す。軽く迷子。人波をかき分けてなんとか僕のマリさんのブースに到着。マリさんのお顔を見たらホッとした。マリさんにご挨拶して、マリさんの新刊の「2人の2月」って日記と、「恋とコーヒーとネオン」というマリさん原作の漫画を買う。それから夫のちんぽが入らないのこだまさんのブースを探し、「でも、こぼれた」「寝ないと病気になる」を購入。こだまさんとはツイッターでしか繋がってなくて面識はないのに、「あ、北村さん!」と声をかけてくださりうれしかった。強烈なお面をつけてらっしゃったけど目はよく見えてはるらしい。その後うろうろしながらぐるっと回って、松本亀吉さんのブースへ行く。亀吉さん、居心地悪そうにしているかと思いきやすっかり馴染んでいて楽しそうにしてらっしゃった。このあたりでわたしもようやく場の雰囲気が読めてきたので、落ち着いてぐるぐる物色して回る。風俗大好きおねえさんという人がいて、気になってちょっと立ち読みしたり、ノンセクシャルというのを提唱してはる方のブースで立ち読みしたり。うろうろしてたらばったり俳優のM崎T夢さんにお会いする。「溺死ジャーナル買いましたよ」と言っていただき恐縮。T夢さんとは色んなイベント会場や映画館などでばったりお会いする。飯塚めりさんという人のブースで「東京喫茶録」という本を購入し、そろそろ人混みに疲れてきたのでぼちぼち退散。トイレに行こうとしたらすごい列でびびった。そらこんなけ人がおるとそうなるよね。帰りはバスで大森へ出て、前から行きたかった喫茶店、珈琲亭ルアンに行く。はじめて行ったのだけど、建物からかわいくて、壁とか絨毯も味わい深くて気に入った。コーヒーのメニューが豊富なので悩んだ挙句、ウインナーコーヒーを注文。すごい、金ぴかのカップで出てきた! 王様の飲み物って感じ。

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さっそく、さっき買った本たちを並べてにやにやする。まずは「でも、こぼれた」を読む。こだまさんの「ミヤケの身の上話」にほっこりしつつ、マリさんの「健忘ネオユニバース」で泣いた。マリさんのバイトする喫茶店でのエピソードなのだけど、なんて素敵な店なんだ、と何度も唸りながら読んだ。マスターはちょっと色々狂っているけど本当にバイトの子たちのことを可愛がっていて、店が愛で溢れている。羨ましい。残念ながらわたしの働く喫茶店とは正反対である。うちの店の今の店長は心がない、血も涙もない。カワノさんというお客さんとのエピソードもとっても胸きゅんだった。出来事や登場人物がいいのもそうだけど、でも何よりマリさんの文章が本当にうつくしいなあと再確認した。文章に痺れまくった。2時間くらい読書して帰路。帰りには京浜東北線でゆっくり帰った。大森、普段こっち側に来ることはないけど、ルアンはまた行きたい。

 

5.7火

今日は病院なので、ついでにひさしぶりに裁判傍聴へいくため、朝から東京地裁。一本目、罪名ストーカー。被告人は69歳の竹ノ塚在住のタクシー運転手のじいさん。じいさんはウォーキング友達だった女性と交際することになり、愛をはぐくんでいたがある日突然彼女の息子を名乗る男から別れてくれという電話がかかってきて、それきり彼女とも連絡がつかなくなり怒り心頭し76回にわたって電話やメール攻撃したのち、アイスピックを持って脅しに行ったとのこと。じいさんは酒を飲んでいるとカッとなってしまう節があり、嫉妬から彼女の前で包丁をちらつかせたりしてしまったことがあったりして凶暴なじいさんで、過去には傷害事件を起こした前科もちなんだけど、彼女はすごくよく出来た女性で、じいさんが耳が遠いのを悩んでいたら55マンもする補聴器を買ってくれたり、じいさんの息子が家賃を払えなくて困っているといったら貸してくれたり、じいさん曰く「こんなにすばらしい女性はいないです」とのこと。総じて、なんか法廷で大々的にのろけ話を聞かされてるような裁判だった。二本目、罪名監護者性交。被告人は39歳のフィリピン人の男性。結婚しており、妻もフィリピン人で、妻の連れ子がひとりと、あと二人子供がいるとのこと。今回の被害者はこの妻の連れ子。女子高生の義娘を、被告人は3歳のときから面倒を見てきたため、普段からごはんを作って食べさせたり、運動会などの際は積極的に親子競技に参加したり、実子のように可愛がっていたとのこと。そんな義娘に可愛さ余って手を出してしまったのが今回の事件。高校に入ってから義娘は何度となく寝込みを襲われており、怖くて辛かったが母親には相談できず我慢していた。が、さすが現代っ子でその旨をSNSに告白し、それを読んだ友人たちの後押しもあって高校の先生に相談し、今回事件が発覚した。被告人は無罪を主張。陰部を触ってはいたが性交はしていませんとのこと。ちなみに病院で検査したところ、陰部が傷つけられた後は見受けられなかったが、処女膜も見受けられなかったとのこと。ここでわたしはびっくりしたのだけど、処女膜って本当に形として存在するもんなんですね!わたしははじめてのセックスの際も別に血は出なかったし、破れた感覚もなかったので、処女膜なんてゆうのはてっきり男子の幻想が生んだ言葉だけの存在と思っていたのですが、こんな風に堅苦しい裁判中に言及される、しかも病院で検査の末ってことは、本当に存在するってことかー。そしてその処女膜が見受けらなかったとゆうことは、この義娘はすでに処女ではなくなっていたことになり、その相手は普通に彼氏なのかもしれないし、やっぱり本当にこの義父なのかもしれない。ドラマや小説ではありがちな設定やけど、現実にこうやって聞かされる結構キツいし、そして裁判になるような事件なんか〜と思うと結構重い話である。そして陰部は触っていたが性交はしていないので無罪を主張するこの義父だが、じゃあペッティングはセックスに入らないのか?とゆう問題になり、性交の定義ってなによって話になってくる。挿入のみが性交なんですかね。挿入ってそんなに大事なんですかね。わたしはペッティングこそ、前戯こそが愛の行為だみたいな考えなので、これにはちょっと疑問を呈したい気持ち。まあただの傍聴人にそんな権利はない。裁判を二本見て、午後から虎ノ門の病院へ。いつものように検査して診察入っておなかに高級お注射して会計。隣の薬局で大量のお薬をもらって帰路。地元についてまだ夕方だったのでベローチェに入って読書してから帰った。

 

5.8水

4時半起きで朝から普通に労働。なんと労働先、ふたりめのインフル患者が出てしまった! ぎゃ~! 絶対うつりたくないので、水飲み予防法(20分に1回水を飲むことで喉にくっついた菌を流して感染を防ぐ予防法、病院のお医者さんなんかがやってるらしい)で水を飲みまくっていたらおしっこ近くなりまくりで困った。しかし世は10連休が明けたからか、今日はあんまり忙しくなかった。帰って、10日の円盤ライブで配る新聞の原稿を書いて寝た。

 

5.9木

4時半起きで朝から普通に労働。仕事していたら、おばさまに「あなたバービー人形みたいね」と突然言われて狼狽える。どこをどう見たらバービー人形なんてことになるんだろうか。せいぜい市松人形やろ。おばさん、だいぶ目悪いな……。ところでインフル発病した女の子は目下職場恋愛中で同僚に彼氏がいるのだけど、今日はわたしは一日その彼氏の方とタッグを組むことになり、インフルうつらないかいちだんとびびりつつの労働。彼氏曰く、俺は発病してないけどたぶん菌は持ってると思う、とのこと。やだ~。その他は特筆すべきことはなし。帰って新聞のレイアウトに原稿を流しこむ作業をして、ピアノ弾いて本読んでテレビ見て寝た。

 

5.10金
すごく天気がよかったので朝から布団を干す。こたつ布団も干したかったけど、外はポカポカなのに陽の当たらない我が家はまだこたつなしじゃ暮らせない寒さなのでこたつ布団は干さず。昨日作った今日のワンマンで配る新聞をコンビニにコピーしにいき、帰りにパンを買って食べる。お風呂に入って濡れ髪のままピアノの練習。新曲をやるのでそれを中心に。髪乾かして準備していざ高円寺へ。行きしな、電車のおなじ車両に高校のダンス部と思しき女子高生軍団が15人くらいいて、すごいわたしをチラチラ見ながら笑いあってて、自意識過剰なんかもしれけど確実に嘲笑われててキツかった。わたしは電車乗ってるだけで嘲笑われる。そんなに不細工なんだろうか。不細工なんだろうね。落ち込みながらも高円寺、早く着いたので名曲喫茶ルネッサンスでライブ前の一服。わたしは喫茶店行きまくってるわりに舌がバカなのであんまりコーヒーの味わからんのだけど、ルネッサンスのコーヒーは酸味がなくて香ばしくて好きな味。1時間ほどコンセントレーション。時間になったので円盤へ。リハをさせてもらって4階で待機。4階は控室兼円盤の色んな在庫の倉庫なのだけど、今日は謎の楽器がたくさんあった。8時になって降りていき、1時間ほどみっちり歌った。新曲もやった。途中、二度ほど急激に咳がこみ上げてきて我慢が出来なくなり、歌いながらゲホゲホしてしまった。たぶん人生で初。びびった。一回咳込むモードに入ってしまうと、喉がそういう態勢にハマってしまって、ライブ中ずっと喉がかゆかった。ああいうときの対処法ってなにかあるんだろうか。なんとかしたい。今日はお客さんが過去最低人数だったけど、新曲をやるのはそういう時の方が案外いいかもな~なんて思った。帰りの電車でも咳込んでしまい、もしや風邪か? インフル? そんなアホな! 絶対信じない! と決め込みながら帰った。

 

5.11土

風邪ではないと思うんだけど、身体がだるくて元気が出なくてなかなか布団から出られず。一回起きて洗濯干したけどまた布団にリターンして、結局一日布団入ったり出たりしながらだらだら過ごした。夕方からおでかけしようと思っていたけど中止。ギャオでタルコフスキーの映画『ノスタルジア』を見た。学生時代も見たけど意味わからなくて、そろそろ大人になったからわかるかな~と思って見たどやっぱり意味わからなかった。映像がかっこいいことだけはわかったけど、たぶんこれ、意味とかじゃない映画ですよね? マリアさまのおなかから大量の小鳥たちがピヨピヨ飛び立つシーンがよかった。それ以上の感想はなし。ひさしぶりにメンタルに大きな暗雲がたちこめている。薬をばきばきにキメて早めに布団に入った。


5.12日
昨夜寝る前に、溺死ジャーナル特選随筆集「もっとひどいやつをお願い」の雨宮まみさんの文章を読み返していて、ああまみさんはもうこの世界にはいないんだなあとしみじみ感じて、まみさんが亡くなって2年半が経つけど、まみさんの文章によって救われていた部分を埋めてくれるような何かは見つかっていなくて、なんか急に生きることがキツくなってきて、そしたらツイッターで、とある画家の方の訃報が流れてきて、わたしは別に面識はない人なんだけど、いい絵を描く人だなあと思っていたのでうっとなった。今日になって自死だったとゆうニュースが流れてきて、歳も一個違いだった。同年代の自死はキツい。そんな気分だけど今日も4時起きで労働。同僚たちと最近見た映画の話になり、39歳男&25歳女「ポケモン」37歳男「コナン」と言われ、なんともいえない気持ちになった。別に映画の趣味に貴賎はないが、全く文化的じゃない同僚たち、ここまでくるとちょっと微笑ましく思った。

4.29~5.5日記

4.29月

4時起きで朝から普通に労働。世は10連休真っ只中、朝の電車が空いているのはうれしいけど、逆に帰りの電車はレジャー感剥き出しの若者でごったがえしているのでうんざりする。仕事を終えて帰ってちょっと部屋を片付けて、夜はIKAZUGOKE相方飯田さんが家にやってきて、明日のIKAZUGOKEライブの練習。ふたりで例のひどい新曲『クラミジア』の振付の練習を、衣装を着けてやる。Bメロは「潜望鏡 くぐり椅子 マットプレイ~」という歌詞なのだけど、これはソープランドの技の名前で、それを飯田さんにレクチャーしてもらいながら振付に取り入れることに。これはひどい! ひどいけど最高でしょう! これはソープ遊びをしている殿方にぜひとも見てもらいたい、けれども明日はアイドルイベントやから、そんなお客さんいるだろうか。曲とコントの部分を1時間半くらい練習して今日はおひらきに。

 

4.30火

12時に飯田さんが我が家にやってきて、今日のライブの練習。出番はほんの15分ほどなのに、わたしたちは勤勉なので昨日も今日も真面目に練習している。しかし34歳の女がふたりでちょうちょやミツバチやてんとう虫やゴキブリの恰好をして、歌ってる内容は「♪フェラチオでも性病はうつるから定期的に検査して~」とかですが。15時頃に家を出て秋葉原グッドマンへ。ドラびでおさん主宰のこのGIGA IDOLというイベントは去年も出演させてもらったのだけど、13時から22時までアイドルとアイドルのようでアイドルでないわたしらみたいなのが20組以上出まくるイベント。楽屋は若いほんとのアイドルちゃんたちとおなじなので、30代のババァが乳首や陰唇を丸出しにして着替えるのはなかなか勇気がいる。基本、客席にも楽屋にも居場所がない感じなのだけど、ニーハオ!さんのときは客席でのりのりで踊った(既に蜂の衣装のまま)。今日もニーハオ!さんはかっこよかった。ニーハオ!さん終わりでセッティング。このイベントはリハがないので色々ドタバタで心配である。無理は承知でワイヤレスマイクを使わせてもらえないかとお願いすると快諾していただけてスタッフさんに感謝。ドタバタのまま本番。わたしたちはフロアステージだったので、お客さんの入り具合によっては踊る場所がないかもしれずどきどきしていたのだけど、はじまるとお客さんがさーっと引いていって広々踊れた。ま、突然ババァが虫のカッコしてフェラチオとかゆって歌い出したら逃げますよね。トラブルもなく無事出番終了。片づけてたら衣装の触覚がかたっぽなくなっていて、楽屋に帰ってショックを受けていたら、終わって入り口のところで、大阪からわざわざ見に来てくださったお客さんのDちゃんさんが拾ってくれていたらしく、うれしかった。Dちゃんさんには入院中本当に色々助けていただいたので、また会えて心底うれしかった。客席も楽屋も物販席もわちゃわちゃなので、着替えて一旦外へ避難し、飯田さんと養老乃瀧へ。チェーンの居酒屋では養老乃瀧がいちばん好き。養老乃瀧があったら安心する。まあわたしはどうせウーロン茶やけど。ちょっとはやいけど乾杯して2時間くらいだらだらして、また会場に戻る。戻ったら次は後藤まりこさんであった。後藤さんはノイズを鳴らしながら会場を文字通り走り回り転げまわり、登ったらあかん場所に登りまくり、色々たいへんなことになっていた。たぶん後藤さんのライブを観るのは10年以上前に大阪のベアーズでミドリで観て以来やったけど、後藤さんは変わらず後藤さんのままで、その様はなんか美しくさえあって、勝手にこの10数年を色々遡ってこっそりうるうるしてしまった。後藤さんの後はトリのドラ美保。わかみほさんはエアリアルシルクのパホーマンスをしておられて相変わらず素敵だった。わかみほさんはどんな会場でもその場に合わせた100%のパホーマンスをされる、わかみほさん今日も舞っていてくれてありがとうございますって気持ちになった。終わってわかみほさんやニーハオさんにご挨拶して帰路。実はライブ後わたしはちょっと不機嫌になっており、それはひどい酔っぱらい方をしている人を見てしまったからで、わたしは人に迷惑をかける酔い方をしている人が本当に嫌いで、それを見てしまうとじぶんに嘘をついて愛想笑いを振りまくとかが本当に出来なくなってしまって、あ~わたし心狭いな~とか思い、そんな自分にもまた嫌になってしまって、なんか後味が悪い終わりになってしまったのが残念です。

 

5.1水

元号が変わるあれこれにわたしは全く興味を持てない人間なので、テレビの一連の報道を見ても、ふーんとしかならず。8月にやるミュージカルのチラシが刷り上がってきたので、自転車走らせて飯田さんちに取りに行く。飯田さんの段ボール絵の中で裸のわたしが段ボールのドレスを身につけてぶりっこポーズを取っている、なかなかぎょっとするチラシなのだけど、わたしがブスなことを除いては最高な仕上がりのチラシになりました。

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ということで、8月16、17、18日の三日間、六本木新世界でミュージカル『わたしのせいじゃない』を上演します! 作演出は飯田華子さん、わたしの家族の物語でわたしは本人役で主演します。共演者は劇団唐組から久保井研さん、二十四の瞳ちゃんでもご一緒した千絵ノムラさん、強烈なシャンソンを歌われる唯一無二のパホーマー蜂鳥あみ太=4号さん。どんな内容になるのかはわたしもまだ未知ですが、どうぞおたのしみに☆ 今から予定あけておいてくださいね! チラシを受け取り、寝起きの飯田さん会うと目が腫れていた! え! つい数時間前までは普通やったのに! 養老乃瀧の安い焼酎が原因でしょうとゆっていたが、お酒ってこわいね! すっかり暖かくて春の陽気、飯田さんちまで行く道中には大き目の公園があるので、それを抜けて自転車で走るのが気持ちよかった。春に咲く花は明るい色ばっかりでいいね。帰って、ひさしぶりにがっつり曲作りモードになり、歌詞を書いてはピアノに向かって歌って過ごした。

 

5.2木

4時起きで朝から普通に労働。なんと同僚にインフルエンザの子が出現し、みんなで震え上がる。こんな時期にインフルて! とか思ったけど流行っているらしい。こわい。わたしは人一倍免疫力がない人間なので、まじでインフルとか、近寄らんといてーといいたい気持ちだが、いえない。誰にもうつっていないことを祈るしかない。ひとり欠けていたのでドタバタの営業だったが、多店舗からヘルプで禿げちらかした50歳のMさんがやってきてくれて、なんとかなった。Mさんは見た目はあれだし、息をするように下ネタを吐くので色々あれだが、ひさしぶりに一緒に働くと楽しかった。

 

5.3金

4時起きで朝から普通に労働。10時頃、下の店舗(ゲーセン)から雨漏りしてるんですけど!と苦情がきて、原因がわからずみんなでわたわたする。管理部を呼ぼうにも管理部は10連休なので誰もおらず、数時間かかって結局トイレのとある水道の栓がちゃんとしまっていなくて溢れた水が全部下の階に流れていたらしいと発覚。昨日のトイレ掃除した子が締めてなかったことになるんだけど、何時間流れっぱなしやってん!とびびる。その他は特筆すべきことはなし。仕事終わり、ひさしぶりに新宿をぷらっとしたがどこもかしこも人が多すぎて疲れた。フライングタイガーでいらん文房具などをちょっと散財。たまにこういうことをしたくなる。駅へ下りる地下道の入り口近くですごい行列が出来てて、最後尾ここですみたいな看板もった人とかいて何事かと思ったら、ただのタピオカ屋さんやった。最近流行りのタピオカとやらをわたしは飲んだことがないのだけど、あれってそんなにおいしいんですか? あんな行列並ぶほど? わからん~。帰って夜、寝る仕度までして睡眠薬飲んだけど眠気がこないので、夜閉店時間間際のブックオフにぷらっと散歩しにいった。睡眠薬キマッタ状態でブックオフに行くのが結構好きでときどきやってしまう。20%オフとかやってたので文庫2冊買って帰って寝た。

 

5.4土

朝8時にピンポンが鳴り、寝ぼけて出ると大家のじいさんで、雨戸のサッシにペンキをぬらしてくれと言われる。朝からなんじゃい! 仕方なくお願いする。しかし大家のじいさん、いくら自分の不動産の敷地内やからといって、咥えタバコで人んちくるんはやめてほしいど! わたしはまあ、たばこの匂い嫌いじゃないからいいけど、いいけどさ~、朝からピンポン押して人起こしといて、たばこ吸うてんのは如何なもんかと思うど! 起こされたので、いい天気やし洗濯機を回して干して、どっか喫茶店でも行きたいがゴールデンウィーク中営業してるかわからんし、都会はどこも人多いから腰が上がらず、結局一日家にいた。曲作りの続きをやった。あとはYouTubeで当たり屋の動画を色々見ていた。当たり屋って、イメージやけど貧乏なじいさんが田舎の山道でやってるみたいなんを想像してたら、全然違った。なんか右翼?みたいな赤い街宣車走らせてる当たり屋団体みたいなんがいて、軍団で因縁つけて恫喝してくるの。まじでヤクザ。こえ~。

 

5.5日
4時起きで朝から普通に労働。していたらとある最近いなくなった顔見知りの役者さんが来店し、びっくりしてご挨拶。みんな色々ある。昼頃に編集者Hさんもいらしてご挨拶。10連休でも働いておられてえらい。夕方仕事終わって、本当は今日はやめとこうと思っていたのだけど、思い余って花園神社へ。唐組の春公演「ジャガーの眼」を観劇。整理番号後ろの方だったから今日は後ろでみようと思っていたのだけど、最前列の右端だけ何故か埋まらず空いていたので埋まりこむ。はあ〜すばらしかった。唐組のお芝居は毎度美しい言葉の濁流を全身に浴びる極上の体験なのだけど、今回はものすごく屈折して歪曲しているんだけどものすごく強くてピュアな恋心の物語だった。ジャガーの眼を追いかけるくるみと、ずっとくるみを探していた探偵田口と、田口の助手でありながら人形のようになってしまったサラマンダーと、ジャガーの眼を角膜移植されたがためにくるみに追いかけ回されるしんいちと、しんいちの婚約者夏子、それぞれの成就しない恋心がものすごく絡まり合ってぐちゃぐちゃになってひたすら切ない。「ずっと見ていたい他人だったからです」ってセリフがあるんだけど、ああそう!恋ってそう!ってめっちゃ思った。しかし一回見ただけではわたしのオツムでは全部を追いきれず。なのでまたこの春も何度か紅テントに足を運ぶことになるでしょう。終わって、テント打ち上げにお邪魔し、唐組常連客のみなさんや役者さんたちとわいわいとおしゃべりして楽しかった。終電で帰宅。

4.22~28日記

4.22月

4時半起きで普通に労働。IKAZUGOKE相方の飯田さんから、新曲が届く。これが爆笑必須のアイドルソングでドキモを抜かれた。はっぴーなメロディに乗せて一体なんちゅうことを歌ってるねんという衝撃、いや笑撃のサビ。来週のGIGA IDOLイベントで歌うので通勤中リピートでずっと聞く。仕事ちゅうもうっかり口づさみそうになるけどこれ人に聞かれたらたいへんなことになるので自粛。ああしかし本当にイカれている。なぜこんなことを歌おうと思ったのか。飯田さんすごい。

 

4.23火

4時半起きで普通に労働。特筆すべきことはなし。労働上がって、テアトル新宿で映画『愛がなんだ』のチケットを引き換えて、しばし時間があったので喫茶店トロール。5丁目の方へてくてく歩き、カフェアルルpart2へ行く。猫カフェではないけど猫ちゃんがいる喫茶店。ウエイトレスさんがてきぱき仕事しながら通りすがりにさっと猫ちゃんを撫でたりしてていいなあと和む。猫ちゃん可愛いなあとは思うのだけど、わたしは何故か猫ちゃんにはあまり懐かれない体質のため、積極的に撫でたり出来ない。しかし今日はすごくわたしを見つめてくれる猫ちゃんがいて、なんかキンチョーした。アイスコーヒー飲んで1時間ほど読書。貫井徳郎の『乱反射』半分くらいまで読んだ。 

乱反射 (朝日文庫)

乱反射 (朝日文庫)

 

 時間になったので店を出て、テアトル新宿。す、すごい人である! しかも客層みんな若くて可愛い女の子たちばっかり。レディースデーでもないのに。広いテアトル新宿満席で、立ち見までぎっしりいた。映画は、共感できるかはさておき、すごくいい映画だった。今泉さんの不毛な恋愛映画の集大成感があって、うまいな~と唸りたい気持ち。よく比べられてるのかもしれんけど、今泉さんは日本のホン・サンスかもしれへんと思った。キャスティングが全員よくて、主演ふたりは言わずもがな、若葉竜也さんと江口のりこさんが抜群に良い味を出してらっしゃった。しかし東京に暮らす美男美女というのはあんなにたのしいことをしているのかね! 不毛な恋愛はわたしも20代それなりにしたけども、あんなにきらきらした日々は送っておらずずっとくすんでいた。とかっていう美男美女に対する恨みはやや湧いたけども、そんなことはなんでもないくらい映画としてとてもよかった。ごはんのシーンがどれもよくて、筑前煮もバーベキューも餃子もカップラーメンも全部おいしそうに見えた。あと会話。会話劇が今泉映画はすごくいい。今泉さん、やっぱり天才やな~と思った。ヒゲの未亡人のゲイリー芦屋さんが劇伴をやってはって、これもよかった。映画終わってロビーに出ると、今泉さんが普通に立っていたので感想を伝える。良い映画を観て良い気持ちで帰路。

 

4.24水

朝から洗濯。雨なので部屋干し。午後から大嫌いな美容院で白髪染めをした。前回から2か月が経っていたのでそろそろ生え際真っ白だったのである。ホットペッパーで調べて、我が町でいちばん安い美容院やったけど、平日なので空いていた。寡黙な男の美容師さんで特にプライベーツのことを何も聞いてこない人だったのでよかった。まあ、わたしが文庫本持参で施術中読書してたから話しかけられへんかっただけかもしれへんけど。綺麗に染めてもらえて満足。カットのとき、アイホンの写真に入ってる金田アツ子さんが描いてくれたわたしの絵を参考資料として見せて、この絵みたいな形にしてくださいって言ったのだけど、あとあと考えるとかなり恥ずかしい。自分の絵を見せてくる客もなかなかいないよね。そして絵の通りにはなかなかいかないね。微妙な仕上がりに。まあ、安いからこんなもんか。カラーとカットで3000円也。帰って、例のIKAZUGOKEの笑撃の新曲の振付を考える。アイドルたちってどんなダンスをしているのか、普段アイドルソング聞かないし踊ってるところも見ないのでまずはYouTubeで色々情報収集するも、なんかどれもあんまり参考にならない。PVとかってマイク持って歌いながら踊っている映像滅多にないのだね。我々34歳なので、歌いながら踊ると確実に息が切れるので、ダンスは省エネを心掛け、簡単なステップを家でひとりで姿見を見ながら考える。人に見られたらかなり恥ずかしい図。めちゃくちゃ真面目にダンス考えているのだけど、相当ばかっぽい図。煮詰ったので明日に持ち越すことに。

 

4.25木

4時半起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。仕事ちゅう、I丸G章さんがいらっしゃり、うれしくてG章さ~ん!と話しかけしばし談笑。していたら後ほど同僚に、北村さんあの厳つい人と知り合いなんですか?と言われる。うむ、確かにいかちいね。でもやさしい人だよ~と返す。25歳声優志望のその同僚は昨日パーソナルカラー診断というやつを受けに行ったらしく、その話をたくさんしてくれたのだけど残念ながらわたしは1ミリも興味が持てなくて返しに困った。パーソナルカラー診断とは、肌の色とか血管の色とか目の色とかから、どんな色が似合うかというのを診断してくれるらしく、服の選び方とか化粧品の選び方とかまでを一式レクチャーしてくれるんだって、ちなみに診断料は2万円ほど。たけー。ぼったくりやんけー。服なんか好きな色着たらええやんけー。と、心の声が漏れそうになったけど、その同僚は楽しかったらしくて、診断の帰りに化粧品を一式買い替えたりなんかしたらしい。そんな話から化粧品なに使ってる話になり、わたしは貧乏なのと美容に一切関心がないのもあって、30代なのに未だにキャンメイクとか買っちゃうと告白しちょっと引かれる。恥ずかしい。だってキャンメイク安いんだもん。別に肌荒れへんし。でも年齢的そろそろもっと大人な化粧品を使うべきなのかもしれない。デパートの化粧品売り場とか行くべきなのかもしれない。いや、あんな場所一生行ける気がしない。帰って家でとある衣装に着替えて、アイホンのカメラ起動して例のアイドルソングの振付をビデオに録るというミッションを行う。わたしの狭い部屋ではどうしても全身が映るアングルが見つけられず、足元が切れてしまうので困ってしばし試行錯誤。ダンスも結局10回くらい録り直して終了。しかしこれでこの振付で本当にええのか? 何回も見返して悩み、一晩寝かせることにする。

 

4.26金

午前中に例のダンスの動画を、相方飯田さんに送信。それから準備して12時ぐらいに家を出て、はるばる大泉学園まで。今日は東映で、出演させていただいた某映画の初号試写があるのであーる。東映前でマネージャーMッキーと落ち会い、しばし時間あったので隣のセブンイレブンに寄ると、マッキーはおもむろにやきとりとサラダチキンを購入し、道端でそれをすごい勢いでぱくぱくと食べた。やきとりなんて10秒もかかってない速さだった。すごい。東映の試写室はすごかった。テアトル新宿よりも広かった。しかも一席一席が広々しててなんかビジネスクラスって感じ。さすがである。監督や共演者のみんなやスタッフさんとひさしぶりの邂逅でなんかうれしい。主演の鶴瓶さんとも会えてうれしかった。14時から映画がはじまる。しょっぱなからもう胸がいっぱいで無意味に泣いてしまってたいへんだった。当たり前なんだけどあの長野での日々が全部詰まっていてそこにわたしもちゃんといて、もうずっと思い出のアルバムをめくっているようで胸が苦しくなって、なんやのこの感覚!とはじめての感覚に陥って泣けて泣けて仕方がなかった。みんなで過ごして、みんなで作ったものが、こうして作品になってそれを見る、それもここからたくさんのお客さんたちにも見られることになる、という映画の原理みたいなのが、なんかものすごいことのように思えた。映画ってすごい感動的なものだ。わたしは今まで本当の感動を知らなかったのかもしれないとさえ思った。うまく書けないけど。この作品を客観的にはたぶん一生見れないと思うけれど、でも客観的に見てもとてもいい映画、というか監督のやさしさみたいなのがすごく端々に滲んでいるすばらしい映画だと思った。テーマは重たいし暗いと言えば暗い映画だけど、めっちゃやさしい映画やった。はじめての女優のお仕事がこの作品だったこと、わたしはとても恵まれているなあとしみじみ思った。終わって、共演者さんたちとしばしよかったね~と言い合って、みんなバラバラに帰っていかれたのでわたしも大泉学園までひとりでとぼとぼ歩く。今日は夜に渋谷に豊田道倫さんのライブを見に行くのでそれまで駅前の喫茶アンに寄り道すること。この喫茶店は去年末入院中に、今回の映画の本読みで病院抜け出してきたときにも寄り道した思い出の喫茶店。ひとりでナポリタンを食べてコーヒーを飲んで読書。

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していたら鶴瓶さんから電話。帰りにご挨拶出来なかったのだけどこうやって電話くれるなんて、鶴瓶さんこそ本当に細やかな気遣いとやさしさで出来ておられる方やなあと思う。うるうる。18時過ぎに電車に乗って渋谷へ。東横線乗り入れの電車に乗ると大泉学園から乗り換えなしの1本で渋谷まで行けることに衝撃を受ける。便利やな~。大泉学園、町並みもいい具合に長閑だけど都会的な匂いもあって住みよさそうやな~と思う。夜は渋谷のO-nestへ。入口に松本亀吉さんからお花が届いていてほっこり和んだ。いつものドラムの久下さん、キーボードに宇波さん、に加えて新体制でベースがどついたるねんの山ちゃんさんだったのだけど、これが意外とマッチしていて(楽器は違うけどmtvバンドでの冷牟田くんポジションて感じ)よかった。最初久下さんバスドラの上に立って背中向けて叩いててびびった。キーボードだけに徹する宇波さんもエモーショナルでよかった。豊田さんのライブは実は演出がすごくキマってるな~と見ていて思った。アウトロで突然MCで四方山話したり、曲間とかタイミングとかが結構劇的でかっこいい。アンコールラストの3曲「移動遊園地」~インストの新曲~「僕は間違っていた」の流れが鳥肌もののかっこよさだった。いいライブを観た。ライブの余韻に浸ったまま帰りたくなったので、みんなとおしゃべりはせずに物販で「夜路死苦ファンタジア」を買ってささっと帰った。

 

4.27土

昨日から急に寒い。昨日は服装のチョイスを間違えて一日凍えて過ごした。今日はでかける予定はないけど、家も寒いのでずっとこたつに潜って過ごす。来週のIKAZUGOKEライブのコントのセリフ覚えをして、新曲の練習をひとりでダンス付きでやる。34歳の女が一体何やってるねんって図であるが、まあ練習ってこんなもんやんね。歌詞を書こうと思って、しかし全然いい詞がかけずうじうじする。あーわたし、歌詞が本当に書けなくなってしまった。というか今までわたしはどうやって歌詞を書いていたのであろう!? 袋小路で全然進まないのでパソコン立ち上げて日記を書いていたら日記はするすると書けて、あ、もしかしたらわたしこの日記を書くのをやめたらまた歌詞が書けるようになるのかもしれへん!みたいな思考に陥る。こんな日記でも結構書くの時間がかかっていて、でももはやこれは自分の中で書かないといけないもの、みたいになっていて、最初は読んでる人なんかおらんやろ~と思って書いてたけど、昨日の某映画の初号試写のときにも、しらない人から「日記いつも読んでますよ!」と声をかけていただいたりしちゃったので、やっぱりこれはやめるわけにはいかんのです。でも、詞が書けないのもいかんのです。あーーーーっとひとり悶絶するゴールデンウィークの一日目。一歩も家を出なかった。

 

4.28日

世は昨日から10連休らしいけれども、わたしは全く関係がなく、普通に4時起きで労働へ。寧ろ、この10連休中は毎日出勤時間が1時間早い。今日も平常運転で労働した。が、連休しょっぱなの日曜なのに店長も料理長も休みで、そのしわ寄せで社員さんみんなピリピリしてて機嫌が悪く、なんか嫌な感じの忙しさな一日であった。みんなの苛々が響いてか、途中から頭痛の大波がどぶんとやってきて、薬飲むのが遅れたためずっと一日中頭痛が止まずに過ごすことに。帰りの電車で、隣の席のお父さんに抱っこされてる赤ちゃんがわたしのカバンのフリルの部分をにぎにぎしてて、わたしは全然にぎにぎしててくれていいんだけど、お父さんがやめなさいって何度も振りほどいてて、ああいうときってどういう対応をしたらええのかわからない。わたしは子どもちゃん全般が怖いので、にこにこ話しかけたりが出来んくて、だからって全然嫌なわけじゃないし、可愛いとも思うんやけど、どう対応するのが正解かがわからない。動物と子どもちゃんの上手な接し方を学びたい。

4.15~21日記

4.15月

4時半起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。仕事中、はだしのゲン似のイケメン社員S水さんがふと「俺今年入ってまだ新宿から一歩も出てない……」と漏らし、え!と衝撃を受ける。確かにS水さんは家も新宿で職場も新宿。これといった趣味もないらしいので休みの日もだいたい家にいるらしく、そんなこんなで4カ月が過ぎて気づけば一歩も新宿から出ていないとのこと。それはそれは、なんというか可哀想すぎる。でもこういう人、実は結構いらっしゃるのかもしれへんと思い、なんともいえない気持ちに。職場と家の往復だけで休日も疲れて家で寝てるだけとかの人、リアルに結構いるよね。まじでえらいなあと思う。わたしはそんな休日に疲れを持ち越すほど働かないので、休日まあまあの頻度のでおでかけしている(たぶん)。とりあえずS水さんを新宿から出してあげたい。今度裁判傍聴でもお誘いしてみようかな(いやそういうことじゃない)。

 

4.16火

午後から荻窪へ。ちょっと時間があったので、喫茶店トロール。駅前のCoffee珈里亜に入ってひとりおランチ。喫茶店とはいえ、ランチ時なのに、うだつの上がらない感じのおっさん(マスターかな?)がワンオペで回しておられてたいへんそうだった。とはいえお店はよい雰囲気で、ショーケースの煤けた具合もよかったし、テーブルや椅子も可愛く、生花が飾ってあるのも好感度が高い。ナポリタンとトーストがちょっとずつ付いたセットを注文。おっさんが一生懸命作ってくれた。わたし喫茶店ナポリタンばっかり食べてるので、そろそろ味がわかってきたのだけど、この店は缶詰もしくはレトルトのナポリソースの味であった。わたしはケチャップで炒めたナポリタンが好きなのでちょっと残念。コーヒーはおいしかった。ちっちゃいコーヒーミルクが入ってる入れ物が見たことないタイプのやつで可愛かった。

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1時間くらい読書して店を出て、駅前のミスドで大量の差し入れのドーナツを購入し、てくてく歩いて某所。今日は日本でいちばんかっこいい某劇団の通し稽古を見学させていただくのであーる。稽古場ってある意味聖域な感じがするので、わたしなんかの部外者が入ってもいいものか毎度戸惑う。特にこの劇団は稽古場に舞台セットも全部組んでいて(このセットがまたうっとりするかっこよさ)照明とかも吊っているので本番さながらって感じで見るもの緊張する。詳細は書けませんが、今回の作品もすごかった。が情報量がすごすぎて一回見ただけじゃ脳みそパニックって感じで全然ついていけなかった。また本番見に行って(しかも何回も)しっかり物語を噛みしめたい。しかしこの情報量の戯曲を毎回演出されているK井さん、まじで脳みそどうなってるんやろうって思う。Kさんの戯曲はほんとに情報量多すぎて文字で追っていくだけではわたしのオツムではちんぷんかんぷんで全然消化できないのやけど、劇で拝見すると本当に涙が出る美しいシーンの連続で毎回震える。今回もパニックだったけど謎の感動で胸がいっぱいになったし、なんてリリカルで美しいセリフなんや!と何度も目から鱗が落ちた。内容に触れられないのでこれくらいしか感想は言えませんが、本当に素晴らしいものを見せていただいた。終わって、通し稽古終わり乾杯にも参加させていただき、たのしい時間を過ごさせていただいた。しかしわたしは常にひとりぼっちなので、劇団って、団体活動って、傍から見ているとすごく眩しくっていいな~と毎回羨ましい気持ちになる。だからといってわたしが出来そうかというと絶対ムリなのでない物ねだりやけどね。駅までの帰り道、K井さんから演出をしている上での衝撃的なことをお聞きし震え上がる! なんちゅ~怖いお人なんや! やっぱりK井さんは演出家としてぶっとんでいらっしゃるわと痛感した一日やった。

 

4.17水

朝から洗濯をしたり家のことをして、夕方自転車でI田さんちへ。今日は夏にやるミュージカルのチラシ撮影の日。I田さんちへ着くと、巨大なすごい段ボール絵が出来上がっていて、この真ん中に寝て欲しいと言われる。なんという試み。こんなチラシ見たことがない。さすがI田さんである。衣装はもちろん段ボール。パンツ一丁になって段ボールを身体に貼り付け、ポーズ。最初は寝転んで撮影していたのだけど、寝転ぶと髪の毛がぺたーんとなってしまうのでわたしがそれいややと駄々をこね、結局絵を吊り下げて立ちで撮影することに。2時間くらいで撮影は無事終わり、しばらく猫ちゃん(金太)を撫でて談笑。わたしは動物に懐かれない体質なのだけど、金太だけは懐いてくれるので好き。今日も太っていて可愛い金太。終わって、I田さんとデザイン協力のI十嵐さんとで近くのガストに行ってごはんを食べて、また自転車で帰った。暑くもなく寒くもない自転車が気持ちいい季節になった。

 

4.18木

4時半起きで朝から普通に労働。とある社員のW田さん(39歳既婚)は話が壊滅的におもしろくない。と、わたしも前前から思っていたのだけど、今日S水さんに「ねえ、W田くんってなんであんなに話つまんないだろうね」と突然言われて、確信した。わたしも別に自分の話に自信があるとかではないのやけど、一応さ、おもしろく喋ろうと努力して喋っているわけで、まあほんのちょっとの努力やけど、それ、みんなするやん?みんなしてるもんやん当然、と、思って生きてきたけれど、どうやらそうではないらしいね! 大阪人は先天的に面白く思われたい願望が産まれた時から埋め込まれているので、なんかしらおもしろく喋る人が多い印象やけど、東の人はそういう意識が全然ないのかな。いや東の人でもおもろい人はいっぱいおるからやっぱり個人の問題やろか。わからんが、とにかくW田さんは本当におもしろくない。にもかかわらず、15歳年下の妻を娶った! ということは、結婚におもしろさはあんまりいらんのかもしれへんね。いやでも旦那がおもしろくないって地獄やわ。と、ひとりで堂々巡り。仕事上がって、ちょっと病気関連で読みたい資料があったので、家だと読む気にへんので、ベローチェに入って読んだ。ふとアイホンを開くと、豊田利晃監督逮捕のニュース。しかも今回はシャブじゃなくて拳銃所持とのこと! えー! なんでそんなん持ってるねん! わたしは「ポルノスター」から豊田監督の映画のファンなので、結構ショッキングである。でも拳銃所持ってちょっとかっこいいけどね。

 

4.19金

朝から駒込病院の方の通院デー。血液検査してレントゲン撮って診察に並ぶ。待合室今日はわりと空いていたので早く呼ばれるかな~と期待するも、そんな甘い話はなくて結局2時間くらい待った。検査結果は良好とのことで、しかし抗生剤の治療は続けましょうと言われ、ドデカカプセル一日9粒の処方は変わらず。お会計して、お薬が出てくる窓口に受け取りに行ったら、2カ月分の処方やのやけどわたしのお薬、病院中のお薬自体が残り一か月分しかないらしく、足りない分は郵送しますと言われた。そんなんあるんやね。しかし一か月分だけでもすごい質量。電話帳一冊分ぐらいある。ずっしり。12時半くらいにすべてが終わり、まだお昼、そうや映画を見に行こう! ということで、田端駅まで歩く。道中、彫師の彫猿さんのアトリエを発見。こんなところにあったんや! わりと病院の目と鼻の先であった。彫猿さんは12年ほど前、友人の魔女るみたんと結婚していて、わたしも当時結婚していて、旦那さんはタトゥー何個か入ってる系の人だったので、彫猿さんを紹介してもらい、ここのアトリエで施術してもらったのである。もう全員離婚してばらばらになったけど、ひさしぶりに彫猿さんに会いたいような気がして扉を開けようか迷ったけどやっぱりやめた。なんか懐かしい気持ちで、春の陽気も手伝って切ないような泣きたいような気に一瞬なった。田端から山手線に乗って有楽町、からちょっと歩いてシネスイッチ銀座で、今さらやけど映画『ROMA』を鑑賞。前評判がよすぎたので期待しすぎてたのもあるけど、アーティスティックすぎてあまり好みではなかった。メキシコの、中流階級の子供4人がいる大家族と、そこに遣える家政婦の女の子の話なんだけど、テロがあったり暴動があったり、竹槍訓練?みたいなシーンがあったり、、家政婦の女の子は妊娠してて出産するのだけど(死産だった)保険にも入れてなかったり、メキシコってこんなんなのか~て、今までメキシコのことなんか考えたこともなかったからはじめて知った。ストーリーは特にぐっとこなかったけど、画は終始モノクロでかっこよくて、海で溺れるシーンは感嘆ものだった。銀座という土地柄とあとレディースデーなのもあって(950円だった。やっす!)客席は銀座マダムたちで埋まっていた。帰りは日比谷まで歩いて地下鉄で帰宅。今日もベローチェ寄って、手紙をひとつ、富士吉田のN植さんに書いた。

 

4.20土

昨日派手にコーヒーを袖に零したので、朝から染みとり作業に勤しむ。ネットで調べたところ、台所洗剤がいいとのことだったので、台所洗剤をかけて湯に浸し、ハブラシで擦ったりしこしこやってたら、あら不思議、コーヒー染みが綺麗に落ちました! 漂白剤使わなくても落ちるんやね! すごー。それからピーピースルー(業務用でネットでしか買えないすごい薬剤)を使ってお風呂の排水溝詰まりをそうじして、パソコンあけてとある写真選び作業などをし、夜は浅草銀幕ロックに、飯田華子さんと若林美保さんのツーマンショウを見に行った。まずはふたりによる寸劇。芸術家が自分の理想の女を絵に描いたところ、絵から美女が飛び出してきてそのままいっしょに暮らすことに。わかみほさんは前々から美人画のような美しさだなあと思っていたので、額縁にはまって微笑んでいる姿は本当に美しくてため息が出た。美女は生を受け現実に飛び出して来たはいいけど、自分勝手にヤンチャに振る舞い、ついには生みの親の芸術家を殺してしまって、最終的には芸術家の弟子の蕎麦屋のおばさんによって絵の中に引き戻されてしまうラストの構図もかっこよかった。飯田さんの芸術への怨念と憧れが詰まっていて、そっちの意味でもぐっとくる大作であった。そのあとはわかみほさんのソロ、「賞味期限の女」。劇場でもないし、ステージも狭いのに、全く狭さを感じさせない舞いは本当にすばらしくて、3曲目にブルーハーツの曲でオナニーするシーンにはうっかり落涙してしまった。この世にこんなに切ないオナニーがあるとは。オナニーで泣くなんて。何度か客席に降りて来ていらっしゃって、絡まれたお客さんみんなすごくキラキラした目をしていて、まるで天から女神様が降りて来たようであった。休憩を挟んで後半は飯田さんのソロ、卑屈すぎる女と卑屈すぎる男の奥ゆかしすぎるホテル情事とその後の展開がご本人もおっしゃってましたがフランス映画のようで美しかった。そしてラストは飯田さんが昔某ストリップ劇場で投光さんのバイトをしていた時のコントで、10年前には名前も知らないバイトちゃんだった飯田さんが今こうして堂々とわかみほさんとツーマンをしているって、なんか泣けるやんって思った。1時間半ほどだったけど濃厚な良いツーマンショウを堪能。物販をちょっとお手伝いさせてもらい、みんなとちょっとおしゃべりして帰路。あー飯田さん、かっこいいな〜と相方の活躍ぶりを拝んでしみじみしながら帰った。

 

4.21日
4時起きで朝から普通に労働。通勤中、新宿を歩いてたらネズミちゃんがちょこんと座っていて、それをおじいさんがガラケーのカメラで一生懸命写真に撮っている場面に出くわす。新宿は場所柄ドブネズミなんてわんさかいるけど、みんなすばしっこく逃げていくから、あんなちょこんと座って人形のように動かないネズミちゃんがいるなんて、かわいくて朝から和んだ。労働中、はだしのゲン似イケメン社員S水さんが「今日家から店までに何人のハゲがいるか数えてみた、25人だった!」と謎の報告をしてきて笑う。S水さんなりにハゲの定義があるらしく、この人はセーフ、この人はアウトー、って数えて行ったら25人だったらしー。その報告を受け、わたしも帰り道にハゲを数えてみようと試みるも、わたしの身長じゃおっさんたちの後頭部は見えないことが発覚。そして恐らく、逆にちんちくりんのわたしの後頭部はほぼ道行く人全員に見られている可能性があり、よって白髪丸見えなんであろう。そろそろまた白髪染めせんとあかんな〜。