4.29~5.5日記

4.29月

4時起きで朝から普通に労働。世は10連休真っ只中、朝の電車が空いているのはうれしいけど、逆に帰りの電車はレジャー感剥き出しの若者でごったがえしているのでうんざりする。仕事を終えて帰ってちょっと部屋を片付けて、夜はIKAZUGOKE相方飯田さんが家にやってきて、明日のIKAZUGOKEライブの練習。ふたりで例のひどい新曲『クラミジア』の振付の練習を、衣装を着けてやる。Bメロは「潜望鏡 くぐり椅子 マットプレイ~」という歌詞なのだけど、これはソープランドの技の名前で、それを飯田さんにレクチャーしてもらいながら振付に取り入れることに。これはひどい! ひどいけど最高でしょう! これはソープ遊びをしている殿方にぜひとも見てもらいたい、けれども明日はアイドルイベントやから、そんなお客さんいるだろうか。曲とコントの部分を1時間半くらい練習して今日はおひらきに。

 

4.30火

12時に飯田さんが我が家にやってきて、今日のライブの練習。出番はほんの15分ほどなのに、わたしたちは勤勉なので昨日も今日も真面目に練習している。しかし34歳の女がふたりでちょうちょやミツバチやてんとう虫やゴキブリの恰好をして、歌ってる内容は「♪フェラチオでも性病はうつるから定期的に検査して~」とかですが。15時頃に家を出て秋葉原グッドマンへ。ドラびでおさん主宰のこのGIGA IDOLというイベントは去年も出演させてもらったのだけど、13時から22時までアイドルとアイドルのようでアイドルでないわたしらみたいなのが20組以上出まくるイベント。楽屋は若いほんとのアイドルちゃんたちとおなじなので、30代のババァが乳首や陰唇を丸出しにして着替えるのはなかなか勇気がいる。基本、客席にも楽屋にも居場所がない感じなのだけど、ニーハオ!さんのときは客席でのりのりで踊った(既に蜂の衣装のまま)。今日もニーハオ!さんはかっこよかった。ニーハオ!さん終わりでセッティング。このイベントはリハがないので色々ドタバタで心配である。無理は承知でワイヤレスマイクを使わせてもらえないかとお願いすると快諾していただけてスタッフさんに感謝。ドタバタのまま本番。わたしたちはフロアステージだったので、お客さんの入り具合によっては踊る場所がないかもしれずどきどきしていたのだけど、はじまるとお客さんがさーっと引いていって広々踊れた。ま、突然ババァが虫のカッコしてフェラチオとかゆって歌い出したら逃げますよね。トラブルもなく無事出番終了。片づけてたら衣装の触覚がかたっぽなくなっていて、楽屋に帰ってショックを受けていたら、終わって入り口のところで、大阪からわざわざ見に来てくださったお客さんのDちゃんさんが拾ってくれていたらしく、うれしかった。Dちゃんさんには入院中本当に色々助けていただいたので、また会えて心底うれしかった。客席も楽屋も物販席もわちゃわちゃなので、着替えて一旦外へ避難し、飯田さんと養老乃瀧へ。チェーンの居酒屋では養老乃瀧がいちばん好き。養老乃瀧があったら安心する。まあわたしはどうせウーロン茶やけど。ちょっとはやいけど乾杯して2時間くらいだらだらして、また会場に戻る。戻ったら次は後藤まりこさんであった。後藤さんはノイズを鳴らしながら会場を文字通り走り回り転げまわり、登ったらあかん場所に登りまくり、色々たいへんなことになっていた。たぶん後藤さんのライブを観るのは10年以上前に大阪のベアーズでミドリで観て以来やったけど、後藤さんは変わらず後藤さんのままで、その様はなんか美しくさえあって、勝手にこの10数年を色々遡ってこっそりうるうるしてしまった。後藤さんの後はトリのドラ美保。わかみほさんはエアリアルシルクのパホーマンスをしておられて相変わらず素敵だった。わかみほさんはどんな会場でもその場に合わせた100%のパホーマンスをされる、わかみほさん今日も舞っていてくれてありがとうございますって気持ちになった。終わってわかみほさんやニーハオさんにご挨拶して帰路。実はライブ後わたしはちょっと不機嫌になっており、それはひどい酔っぱらい方をしている人を見てしまったからで、わたしは人に迷惑をかける酔い方をしている人が本当に嫌いで、それを見てしまうとじぶんに嘘をついて愛想笑いを振りまくとかが本当に出来なくなってしまって、あ~わたし心狭いな~とか思い、そんな自分にもまた嫌になってしまって、なんか後味が悪い終わりになってしまったのが残念です。

 

5.1水

元号が変わるあれこれにわたしは全く興味を持てない人間なので、テレビの一連の報道を見ても、ふーんとしかならず。8月にやるミュージカルのチラシが刷り上がってきたので、自転車走らせて飯田さんちに取りに行く。飯田さんの段ボール絵の中で裸のわたしが段ボールのドレスを身につけてぶりっこポーズを取っている、なかなかぎょっとするチラシなのだけど、わたしがブスなことを除いては最高な仕上がりのチラシになりました。

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ということで、8月16、17、18日の三日間、六本木新世界でミュージカル『わたしのせいじゃない』を上演します! 作演出は飯田華子さん、わたしの家族の物語でわたしは本人役で主演します。共演者は劇団唐組から久保井研さん、二十四の瞳ちゃんでもご一緒した千絵ノムラさん、強烈なシャンソンを歌われる唯一無二のパホーマー蜂鳥あみ太=4号さん。どんな内容になるのかはわたしもまだ未知ですが、どうぞおたのしみに☆ 今から予定あけておいてくださいね! チラシを受け取り、寝起きの飯田さん会うと目が腫れていた! え! つい数時間前までは普通やったのに! 養老乃瀧の安い焼酎が原因でしょうとゆっていたが、お酒ってこわいね! すっかり暖かくて春の陽気、飯田さんちまで行く道中には大き目の公園があるので、それを抜けて自転車で走るのが気持ちよかった。春に咲く花は明るい色ばっかりでいいね。帰って、ひさしぶりにがっつり曲作りモードになり、歌詞を書いてはピアノに向かって歌って過ごした。

 

5.2木

4時起きで朝から普通に労働。なんと同僚にインフルエンザの子が出現し、みんなで震え上がる。こんな時期にインフルて! とか思ったけど流行っているらしい。こわい。わたしは人一倍免疫力がない人間なので、まじでインフルとか、近寄らんといてーといいたい気持ちだが、いえない。誰にもうつっていないことを祈るしかない。ひとり欠けていたのでドタバタの営業だったが、多店舗からヘルプで禿げちらかした50歳のMさんがやってきてくれて、なんとかなった。Mさんは見た目はあれだし、息をするように下ネタを吐くので色々あれだが、ひさしぶりに一緒に働くと楽しかった。

 

5.3金

4時起きで朝から普通に労働。10時頃、下の店舗(ゲーセン)から雨漏りしてるんですけど!と苦情がきて、原因がわからずみんなでわたわたする。管理部を呼ぼうにも管理部は10連休なので誰もおらず、数時間かかって結局トイレのとある水道の栓がちゃんとしまっていなくて溢れた水が全部下の階に流れていたらしいと発覚。昨日のトイレ掃除した子が締めてなかったことになるんだけど、何時間流れっぱなしやってん!とびびる。その他は特筆すべきことはなし。仕事終わり、ひさしぶりに新宿をぷらっとしたがどこもかしこも人が多すぎて疲れた。フライングタイガーでいらん文房具などをちょっと散財。たまにこういうことをしたくなる。駅へ下りる地下道の入り口近くですごい行列が出来てて、最後尾ここですみたいな看板もった人とかいて何事かと思ったら、ただのタピオカ屋さんやった。最近流行りのタピオカとやらをわたしは飲んだことがないのだけど、あれってそんなにおいしいんですか? あんな行列並ぶほど? わからん~。帰って夜、寝る仕度までして睡眠薬飲んだけど眠気がこないので、夜閉店時間間際のブックオフにぷらっと散歩しにいった。睡眠薬キマッタ状態でブックオフに行くのが結構好きでときどきやってしまう。20%オフとかやってたので文庫2冊買って帰って寝た。

 

5.4土

朝8時にピンポンが鳴り、寝ぼけて出ると大家のじいさんで、雨戸のサッシにペンキをぬらしてくれと言われる。朝からなんじゃい! 仕方なくお願いする。しかし大家のじいさん、いくら自分の不動産の敷地内やからといって、咥えタバコで人んちくるんはやめてほしいど! わたしはまあ、たばこの匂い嫌いじゃないからいいけど、いいけどさ~、朝からピンポン押して人起こしといて、たばこ吸うてんのは如何なもんかと思うど! 起こされたので、いい天気やし洗濯機を回して干して、どっか喫茶店でも行きたいがゴールデンウィーク中営業してるかわからんし、都会はどこも人多いから腰が上がらず、結局一日家にいた。曲作りの続きをやった。あとはYouTubeで当たり屋の動画を色々見ていた。当たり屋って、イメージやけど貧乏なじいさんが田舎の山道でやってるみたいなんを想像してたら、全然違った。なんか右翼?みたいな赤い街宣車走らせてる当たり屋団体みたいなんがいて、軍団で因縁つけて恫喝してくるの。まじでヤクザ。こえ~。

 

5.5日
4時起きで朝から普通に労働。していたらとある最近いなくなった顔見知りの役者さんが来店し、びっくりしてご挨拶。みんな色々ある。昼頃に編集者Hさんもいらしてご挨拶。10連休でも働いておられてえらい。夕方仕事終わって、本当は今日はやめとこうと思っていたのだけど、思い余って花園神社へ。唐組の春公演「ジャガーの眼」を観劇。整理番号後ろの方だったから今日は後ろでみようと思っていたのだけど、最前列の右端だけ何故か埋まらず空いていたので埋まりこむ。はあ〜すばらしかった。唐組のお芝居は毎度美しい言葉の濁流を全身に浴びる極上の体験なのだけど、今回はものすごく屈折して歪曲しているんだけどものすごく強くてピュアな恋心の物語だった。ジャガーの眼を追いかけるくるみと、ずっとくるみを探していた探偵田口と、田口の助手でありながら人形のようになってしまったサラマンダーと、ジャガーの眼を角膜移植されたがためにくるみに追いかけ回されるしんいちと、しんいちの婚約者夏子、それぞれの成就しない恋心がものすごく絡まり合ってぐちゃぐちゃになってひたすら切ない。「ずっと見ていたい他人だったからです」ってセリフがあるんだけど、ああそう!恋ってそう!ってめっちゃ思った。しかし一回見ただけではわたしのオツムでは全部を追いきれず。なのでまたこの春も何度か紅テントに足を運ぶことになるでしょう。終わって、テント打ち上げにお邪魔し、唐組常連客のみなさんや役者さんたちとわいわいとおしゃべりして楽しかった。終電で帰宅。