4.22~28日記

4.22月

4時半起きで普通に労働。IKAZUGOKE相方の飯田さんから、新曲が届く。これが爆笑必須のアイドルソングでドキモを抜かれた。はっぴーなメロディに乗せて一体なんちゅうことを歌ってるねんという衝撃、いや笑撃のサビ。来週のGIGA IDOLイベントで歌うので通勤中リピートでずっと聞く。仕事ちゅうもうっかり口づさみそうになるけどこれ人に聞かれたらたいへんなことになるので自粛。ああしかし本当にイカれている。なぜこんなことを歌おうと思ったのか。飯田さんすごい。

 

4.23火

4時半起きで普通に労働。特筆すべきことはなし。労働上がって、テアトル新宿で映画『愛がなんだ』のチケットを引き換えて、しばし時間があったので喫茶店トロール。5丁目の方へてくてく歩き、カフェアルルpart2へ行く。猫カフェではないけど猫ちゃんがいる喫茶店。ウエイトレスさんがてきぱき仕事しながら通りすがりにさっと猫ちゃんを撫でたりしてていいなあと和む。猫ちゃん可愛いなあとは思うのだけど、わたしは何故か猫ちゃんにはあまり懐かれない体質のため、積極的に撫でたり出来ない。しかし今日はすごくわたしを見つめてくれる猫ちゃんがいて、なんかキンチョーした。アイスコーヒー飲んで1時間ほど読書。貫井徳郎の『乱反射』半分くらいまで読んだ。 

乱反射 (朝日文庫)

乱反射 (朝日文庫)

 

 時間になったので店を出て、テアトル新宿。す、すごい人である! しかも客層みんな若くて可愛い女の子たちばっかり。レディースデーでもないのに。広いテアトル新宿満席で、立ち見までぎっしりいた。映画は、共感できるかはさておき、すごくいい映画だった。今泉さんの不毛な恋愛映画の集大成感があって、うまいな~と唸りたい気持ち。よく比べられてるのかもしれんけど、今泉さんは日本のホン・サンスかもしれへんと思った。キャスティングが全員よくて、主演ふたりは言わずもがな、若葉竜也さんと江口のりこさんが抜群に良い味を出してらっしゃった。しかし東京に暮らす美男美女というのはあんなにたのしいことをしているのかね! 不毛な恋愛はわたしも20代それなりにしたけども、あんなにきらきらした日々は送っておらずずっとくすんでいた。とかっていう美男美女に対する恨みはやや湧いたけども、そんなことはなんでもないくらい映画としてとてもよかった。ごはんのシーンがどれもよくて、筑前煮もバーベキューも餃子もカップラーメンも全部おいしそうに見えた。あと会話。会話劇が今泉映画はすごくいい。今泉さん、やっぱり天才やな~と思った。ヒゲの未亡人のゲイリー芦屋さんが劇伴をやってはって、これもよかった。映画終わってロビーに出ると、今泉さんが普通に立っていたので感想を伝える。良い映画を観て良い気持ちで帰路。

 

4.24水

朝から洗濯。雨なので部屋干し。午後から大嫌いな美容院で白髪染めをした。前回から2か月が経っていたのでそろそろ生え際真っ白だったのである。ホットペッパーで調べて、我が町でいちばん安い美容院やったけど、平日なので空いていた。寡黙な男の美容師さんで特にプライベーツのことを何も聞いてこない人だったのでよかった。まあ、わたしが文庫本持参で施術中読書してたから話しかけられへんかっただけかもしれへんけど。綺麗に染めてもらえて満足。カットのとき、アイホンの写真に入ってる金田アツ子さんが描いてくれたわたしの絵を参考資料として見せて、この絵みたいな形にしてくださいって言ったのだけど、あとあと考えるとかなり恥ずかしい。自分の絵を見せてくる客もなかなかいないよね。そして絵の通りにはなかなかいかないね。微妙な仕上がりに。まあ、安いからこんなもんか。カラーとカットで3000円也。帰って、例のIKAZUGOKEの笑撃の新曲の振付を考える。アイドルたちってどんなダンスをしているのか、普段アイドルソング聞かないし踊ってるところも見ないのでまずはYouTubeで色々情報収集するも、なんかどれもあんまり参考にならない。PVとかってマイク持って歌いながら踊っている映像滅多にないのだね。我々34歳なので、歌いながら踊ると確実に息が切れるので、ダンスは省エネを心掛け、簡単なステップを家でひとりで姿見を見ながら考える。人に見られたらかなり恥ずかしい図。めちゃくちゃ真面目にダンス考えているのだけど、相当ばかっぽい図。煮詰ったので明日に持ち越すことに。

 

4.25木

4時半起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。仕事ちゅう、I丸G章さんがいらっしゃり、うれしくてG章さ~ん!と話しかけしばし談笑。していたら後ほど同僚に、北村さんあの厳つい人と知り合いなんですか?と言われる。うむ、確かにいかちいね。でもやさしい人だよ~と返す。25歳声優志望のその同僚は昨日パーソナルカラー診断というやつを受けに行ったらしく、その話をたくさんしてくれたのだけど残念ながらわたしは1ミリも興味が持てなくて返しに困った。パーソナルカラー診断とは、肌の色とか血管の色とか目の色とかから、どんな色が似合うかというのを診断してくれるらしく、服の選び方とか化粧品の選び方とかまでを一式レクチャーしてくれるんだって、ちなみに診断料は2万円ほど。たけー。ぼったくりやんけー。服なんか好きな色着たらええやんけー。と、心の声が漏れそうになったけど、その同僚は楽しかったらしくて、診断の帰りに化粧品を一式買い替えたりなんかしたらしい。そんな話から化粧品なに使ってる話になり、わたしは貧乏なのと美容に一切関心がないのもあって、30代なのに未だにキャンメイクとか買っちゃうと告白しちょっと引かれる。恥ずかしい。だってキャンメイク安いんだもん。別に肌荒れへんし。でも年齢的そろそろもっと大人な化粧品を使うべきなのかもしれない。デパートの化粧品売り場とか行くべきなのかもしれない。いや、あんな場所一生行ける気がしない。帰って家でとある衣装に着替えて、アイホンのカメラ起動して例のアイドルソングの振付をビデオに録るというミッションを行う。わたしの狭い部屋ではどうしても全身が映るアングルが見つけられず、足元が切れてしまうので困ってしばし試行錯誤。ダンスも結局10回くらい録り直して終了。しかしこれでこの振付で本当にええのか? 何回も見返して悩み、一晩寝かせることにする。

 

4.26金

午前中に例のダンスの動画を、相方飯田さんに送信。それから準備して12時ぐらいに家を出て、はるばる大泉学園まで。今日は東映で、出演させていただいた某映画の初号試写があるのであーる。東映前でマネージャーMッキーと落ち会い、しばし時間あったので隣のセブンイレブンに寄ると、マッキーはおもむろにやきとりとサラダチキンを購入し、道端でそれをすごい勢いでぱくぱくと食べた。やきとりなんて10秒もかかってない速さだった。すごい。東映の試写室はすごかった。テアトル新宿よりも広かった。しかも一席一席が広々しててなんかビジネスクラスって感じ。さすがである。監督や共演者のみんなやスタッフさんとひさしぶりの邂逅でなんかうれしい。主演の鶴瓶さんとも会えてうれしかった。14時から映画がはじまる。しょっぱなからもう胸がいっぱいで無意味に泣いてしまってたいへんだった。当たり前なんだけどあの長野での日々が全部詰まっていてそこにわたしもちゃんといて、もうずっと思い出のアルバムをめくっているようで胸が苦しくなって、なんやのこの感覚!とはじめての感覚に陥って泣けて泣けて仕方がなかった。みんなで過ごして、みんなで作ったものが、こうして作品になってそれを見る、それもここからたくさんのお客さんたちにも見られることになる、という映画の原理みたいなのが、なんかものすごいことのように思えた。映画ってすごい感動的なものだ。わたしは今まで本当の感動を知らなかったのかもしれないとさえ思った。うまく書けないけど。この作品を客観的にはたぶん一生見れないと思うけれど、でも客観的に見てもとてもいい映画、というか監督のやさしさみたいなのがすごく端々に滲んでいるすばらしい映画だと思った。テーマは重たいし暗いと言えば暗い映画だけど、めっちゃやさしい映画やった。はじめての女優のお仕事がこの作品だったこと、わたしはとても恵まれているなあとしみじみ思った。終わって、共演者さんたちとしばしよかったね~と言い合って、みんなバラバラに帰っていかれたのでわたしも大泉学園までひとりでとぼとぼ歩く。今日は夜に渋谷に豊田道倫さんのライブを見に行くのでそれまで駅前の喫茶アンに寄り道すること。この喫茶店は去年末入院中に、今回の映画の本読みで病院抜け出してきたときにも寄り道した思い出の喫茶店。ひとりでナポリタンを食べてコーヒーを飲んで読書。

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していたら鶴瓶さんから電話。帰りにご挨拶出来なかったのだけどこうやって電話くれるなんて、鶴瓶さんこそ本当に細やかな気遣いとやさしさで出来ておられる方やなあと思う。うるうる。18時過ぎに電車に乗って渋谷へ。東横線乗り入れの電車に乗ると大泉学園から乗り換えなしの1本で渋谷まで行けることに衝撃を受ける。便利やな~。大泉学園、町並みもいい具合に長閑だけど都会的な匂いもあって住みよさそうやな~と思う。夜は渋谷のO-nestへ。入口に松本亀吉さんからお花が届いていてほっこり和んだ。いつものドラムの久下さん、キーボードに宇波さん、に加えて新体制でベースがどついたるねんの山ちゃんさんだったのだけど、これが意外とマッチしていて(楽器は違うけどmtvバンドでの冷牟田くんポジションて感じ)よかった。最初久下さんバスドラの上に立って背中向けて叩いててびびった。キーボードだけに徹する宇波さんもエモーショナルでよかった。豊田さんのライブは実は演出がすごくキマってるな~と見ていて思った。アウトロで突然MCで四方山話したり、曲間とかタイミングとかが結構劇的でかっこいい。アンコールラストの3曲「移動遊園地」~インストの新曲~「僕は間違っていた」の流れが鳥肌もののかっこよさだった。いいライブを観た。ライブの余韻に浸ったまま帰りたくなったので、みんなとおしゃべりはせずに物販で「夜路死苦ファンタジア」を買ってささっと帰った。

 

4.27土

昨日から急に寒い。昨日は服装のチョイスを間違えて一日凍えて過ごした。今日はでかける予定はないけど、家も寒いのでずっとこたつに潜って過ごす。来週のIKAZUGOKEライブのコントのセリフ覚えをして、新曲の練習をひとりでダンス付きでやる。34歳の女が一体何やってるねんって図であるが、まあ練習ってこんなもんやんね。歌詞を書こうと思って、しかし全然いい詞がかけずうじうじする。あーわたし、歌詞が本当に書けなくなってしまった。というか今までわたしはどうやって歌詞を書いていたのであろう!? 袋小路で全然進まないのでパソコン立ち上げて日記を書いていたら日記はするすると書けて、あ、もしかしたらわたしこの日記を書くのをやめたらまた歌詞が書けるようになるのかもしれへん!みたいな思考に陥る。こんな日記でも結構書くの時間がかかっていて、でももはやこれは自分の中で書かないといけないもの、みたいになっていて、最初は読んでる人なんかおらんやろ~と思って書いてたけど、昨日の某映画の初号試写のときにも、しらない人から「日記いつも読んでますよ!」と声をかけていただいたりしちゃったので、やっぱりこれはやめるわけにはいかんのです。でも、詞が書けないのもいかんのです。あーーーーっとひとり悶絶するゴールデンウィークの一日目。一歩も家を出なかった。

 

4.28日

世は昨日から10連休らしいけれども、わたしは全く関係がなく、普通に4時起きで労働へ。寧ろ、この10連休中は毎日出勤時間が1時間早い。今日も平常運転で労働した。が、連休しょっぱなの日曜なのに店長も料理長も休みで、そのしわ寄せで社員さんみんなピリピリしてて機嫌が悪く、なんか嫌な感じの忙しさな一日であった。みんなの苛々が響いてか、途中から頭痛の大波がどぶんとやってきて、薬飲むのが遅れたためずっと一日中頭痛が止まずに過ごすことに。帰りの電車で、隣の席のお父さんに抱っこされてる赤ちゃんがわたしのカバンのフリルの部分をにぎにぎしてて、わたしは全然にぎにぎしててくれていいんだけど、お父さんがやめなさいって何度も振りほどいてて、ああいうときってどういう対応をしたらええのかわからない。わたしは子どもちゃん全般が怖いので、にこにこ話しかけたりが出来んくて、だからって全然嫌なわけじゃないし、可愛いとも思うんやけど、どう対応するのが正解かがわからない。動物と子どもちゃんの上手な接し方を学びたい。