8.19~25日記

8.19月
ミュージカルが終わって虚脱感に見舞われつつ、8時に起きて日記を書いて更新。もうセリフのおさらいをしなくていいと思うと開放感もあるけどやっぱりちょっと淋しい。外は雨。たまった洗濯物を部屋干しして11時半に家を出て高円寺へ。今日は劇団唐組のアトリエにお邪魔するのである。とゆうのも実はわたし、ついに唐組さんの秋公演『ビニールの城』の劇中歌を作らせていただくことになったのであーる。駅で久保井さんと落ち合い、てくてく歩いてアトリエへ。到着してびっくり! 唐組アトリエ、外観からめっちゃ可愛い! 鉄の門からまるで舞台セットのようで、扉はステンドグラスがあしらわれている。ときめく。中に入ると台所があっておうちのようになっていて、入ってすぐの10畳ほどの部屋が稽古場。壁には過去公演のポスターや唐さんのお写真なんかが飾られている。そこでまあるく円になってみんなで地べたに座り、今日は本読み。そう、まだ本読みなのにも関わらず、一発目から看板役者のIさんの読み方から素晴らしくて痺れまくりだった。声のトーン、スピード、間の取り方、全部が素晴らしく、情景がみるみる立ち上がっていく。うわあ〜、本物の役者ってすごいな〜、ただの紙の上の文字を、読むだけでこんなに立体的にすることが出来るなんて。家で台本を読んでるだけではわからなかったこの本の魅力がびんびん伝わってきて感動。4時間くらいかけて最後まで読み、終わったあとはその場で飲み会。劇団員さんたちが手際よくおつまみを作ってくれて、わいわいとたのしく飲んだ。劇団員さんの4人がミュージカルを観に来てくださっていたので、感想なんかも頂戴しうれしい限り。3時間くらい飲んでおひらきに。その後久保井さんとIさんと高円寺駅まで歩き、さらに居酒屋へ。一徳ってお店で飲んだ。1時間半くらい飲んでいたら雷がゴロゴロしだして雨がぱらついてきて、屋外の席だったのでそろそろ帰りましょとなって帰路。憧れの劇団のアトリエにお邪魔し、みなさんの本読みを見学し、その後の飲みまで、楽しい夢のような一日だった。劇中歌、いい曲書けるようがんばろう!

 

8.20火
久しぶりになんにもない一日。今日はもう家から出ずにひたすらだらだらする!二度寝三度寝四度寝し、眠剤が完全に抜けるまでとにかく寝倒した!いつも眠剤残ってるから午前中はずっとふわふわしてるまま動いてるんやけど、10時間寝倒したら抜けるもんですね!起きて、久しぶりに裁判傍聴でも行こうかと思ったけど、今からやと午後の部からになるし、夏休みやから法廷、学生さんたちで混んでそうやし、諦めて家でクーラーつけてコーヒー淹れて読書。ミュージカル集中期間は気持ち的に読めなくて、終わったら読むのを楽しみにしていたキム・エラン著『走れ、オヤジ殿』をよみはじめる。

走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)

走れ、オヤジ殿 (韓国文学のオクリモノ)

 

夕方ちょっと曲作りをするも、あまり進まず。いっぱい寝たのに夜も早めに寝るとゆう、だらだら休日を謳歌した一日。

 

8.21水
4時起きで朝から普通に労働へ。ミュージカルで休んでいたので9日ぶりの労働。久しぶりに出勤すると、なんと!制服が変わっていた!びっくり!襟が違う形になって、袖もちょうちん袖になっていて可愛い。しかし、新しいデザインのは11号と13号しかないらしく、7号のわたしはこれまで通りの旧デザインのものを着ることに。9日ぶりの労働は忙しいのは忙しいのやけどたいへん退屈で苦痛だった。またこのルーティンの日々がはじまるんかと思うと憂鬱に。5時に上がって、テアトル新宿へ。夜は深田晃司監督『よこがお』を鑑賞。これが、期待はずれであんまりおもしろくなくて残念。『淵に立つ』はおもしろかったのに、テイストは似てるのに、なんでやろう、全体的にたるくて途中寝そうになった。役者陣はみなさん素晴らしいのにな〜なんでやろう。もやもやした気持ちのまま終わり、トイレにいくと、なんと!大好きな女優のK林A子さんと偶然ばったり会った!A子さんはミュージカルも観に来てくださっていて、日曜にも会ったばっかりなのでびっくり。一緒に駅まで帰ることに。映画の感想は概ね合致していて、やっぱりそうだよね!と膝を打った。改札についたあたりでA子さんがおもしろいことを言い出したので、しばし改札前で立ち話。A子さんはいつもいつも本当におもしろい。映画はつまんなかったけど、A子さんと会えたので見に行ってよかった。帰って、飯田さんがミュージカルの動画と写真のデータを送ってくれていたので、ダウンロードしようとするも、重すぎて全然進まず、パソコン開けたまま途中で寝た。

 

8.22木
朝から引き続きダウンロードをするも、やっぱり全然進まない。動画は途中で出来上がりましたってなるのに開いたら最初の10分くらいしか見れないし、写真はzipが空のまま。他の人はダウンロード出来たとゆうことなので、わたしのパソコンがおかしいらしい。しかしまだパソコン買い換えたばっかりやし、ネットの速度も光やし、どこに問題があるのかさっぱりわからない。イライラして途中でやめた。おひるから飯田さんが我が家にやってきて、明後日のIKAZUGOKEライブの練習をした。夕方飯田さんが帰って行き、わたしはビニールの城の曲作り。6曲中1曲だけあらましが出来たけど、ちょっと一日寝かせることに。

 

8.23金
4時起きで朝から普通に労働へ。4年ほど前に辞めていった元社員のCさんが、5歳になる娘さんを連れてごはんを食べにきた。Cさんもおっさんになっていて、もう確か40歳超えたはず、そらおっさんにもなるよね。C家は当時新婚だったのやが家庭があまりに複雑すぎるので、娘さんを密かに心配していたのやけど、可愛く元気に育っているようでよかった。人手が足りなくて残業。上がって、帰りにベローチェによってしばし読書。明日ライブでご一緒するペーソスさんの本「にっぽんのペーソス」を読んだ。ペーソスヒストリーとゆう年表がおもしろく、吹き出しながら読む。帰って、またデータのダウンロードと格闘。動画だけなんとかダウンロードに成功!

 

8.24土
昨日もダウンロード途中で寝てしまい、しかし起きてもまだダウンロードできてなくてまたしても失敗。なんで出来へんのや!?いい加減ストレスがたまる。途中で諦めて、しばらく寝かしていた書きかけの小説を開けて読み返す。うーん。昼から、新調したMTRでビニールの城曲をちょっと録音してみる、も、使い方がいまいちわからず、取説を読みながらまだ実験段階。先は長そうである。うーん。夕方から下北へ。今日はIKAZUGOKEでペーソスさんの出版記念イベントでライブなのである。ひさしぶりの下北。はじめてのラ・カーニャは、今は亡きバブーシュカの近くでよくとおる道の地下だった。到着して、末井さんや島本さんや米内山さんにご挨拶しつつ、軽くリハ。今日は相方飯田さんは仕事なので、わたしだけでリハ。なんやかんやですぐ開場。さすがペーソスさん、しかも出版記念とあって、ぞくぞくとお客さんが。19時開演で、まずはペーソスさんのライブ。隅っこの席で見させていただく。見ていたら飯田さんが到着。ペーソスさんの歌は、飲み屋のおっさんおばさんの見たことあるようなないような光景がたいへん抒情的に描かれていて染みる。一部のライブが終わって、わたしたちIKAZUGOKEもステージへ呼ばれ、末井さん、島本さんとでトーク。ペーソス本の年表がおもしろかったので、その中で島本さんが肥溜めに落ち、その翌年に口から回虫を吐くというエピソードの詳細を聞かせていただいたら回虫が思いの外元気な虫でびっくり。一方その頃末井さんは岡山で疫痢という赤痢よりも激しい病に侵されており、ペニシリンにて一命を取りとめたそうなのだけど、そのエピソードも面白かった。みなさん子供のころから何度か死にかけておられる。トークはあんまり我らがおもしろく転がせなかったので早めにライブへ移ることに。わたしたちは足立区の片目というネタをやったのだけど、下北でやるのははじめてで、みなさんお上品な客層だったのでウケたのか?微妙な感触で少し心配。我らのライブ後休憩を挟んで二部はまるごとペーソスさんライブ。木嶋佳苗ちゃんを歌った「無職の女」という歌のサビが後を引いていい曲だった。「赤と白」「お稲荷さんのデカい奴」「老人のための労働歌」「霧雨の北沢緑道」など、名曲ぞろいで、どの曲もふとくちづさんでしまうメロディと歌詞。おっさんコーラスも染みる。しかもこのペーソス、70代(末井さん)60代(島本さん)50代(スマイリーさん)40代(哲平さん)30代(米内山さん)という70~30代をすべて網羅している見事なおっさんバンド。全員、顔から佇まいから味わい深くてたまらん。本当に素敵なおっさん揃いの魅惑のバンド。ひさしぶりに、純粋に音楽を聴いて楽しめた。ライブ終わってサイン会や写真撮影などしつつ乾杯。いっぱいだけ飲んでみなさんとご挨拶して、飯田さんと帰路。小田急~千代田線乗り入れのらくちんコースで帰った。電車の中で、今日もミュージカルも見に来てくれていたS井さんからの気になる感想を伝え、ちょっと込み入った話をしていたけど時間切れで足立区に到着。ちょっともやもやしながら帰宅。

 

8.25日

4時起きで朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。新店舗が来月オープンする件でみんなそわそわしている。新人急募しているせいで新人だらけである。その新人を残し、来月ベテラン勢がどどっと新店舗へ移動してしまう。やばすぎる。どうなるんや。まあなるようにしかならへん。あーしかしミュージカル以降、労働が苦痛でしかない。チーン。