11.26〜12.2日記

11.26月
そうだ、それいゆへ行こう!と思い立ち、ひとりはるばる西荻窪へ。それいゆは西荻窪にある喫茶店。わたしが東京にある喫茶店で好きな店5本の指には入る。しかし西荻は遠い。遠いけどわざわざ来る甲斐はある。11時過ぎていたけどまだモーニングやっていたのでモーニングを注文。ワンプレートに薄めのトーストとサラダとベーコンエッグにコーヒー。充実の朝ごはん。テーブルに生花が飾ってあってうれしい。阿佐ヶ谷ギオンもそうだけど、生花が花瓶にささってる喫茶店はいい喫茶店。パソコンをひらけて1時間半ほど小説を書く。1時頃に店を出て、久しぶりの西荻なのでしばし散歩。好きな古本屋音羽館に寄るも、特に欲しい本は見当たらず。ちょっと足を伸ばしてもう一軒古本屋によるも、ここでも欲しい本は見当たらず。まあそうゆう日もある。せっかく西荻窪まできたからもう一軒喫茶店に寄ろうと思ったけど、店の前まできてあんまり気が乗らず扉を開けられず、結局再びそれいゆに戻ってきてしまった。1日に二回もおなじに喫茶店にいくとか変だよね。でもそれいゆの店員さん(何故かシュッとしたハンサムボーイばかり)はしれっとほったらかしといてくれるので居心地がいい。今度は紅茶を頼んで、またしても小説を書く。筆が乗ってきたところで充電が切れたのであえなくパソコンしまって、夕方帰路。夜はアマゾンプライムで映画「この子の七つのお祝いに」を見る。岸田今日子のお化け感は若い頃から一貫してるな〜と思ったり、岩下志麻綺麗〜と思ったり、着物や小道具可愛い〜と萌えたりした。横溝映画は間違いない。

11.27火
朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。後、夜は神保町ミリオン出版鈴木智彦さんとナックルズの連載対談。鈴木さんはこれまでは背中に西成って刺繍がしてあるスカジャンとかいつもお召しになっていたのだけど、今日はボタンダウンのシャツなんかをお召しになっておられてイメチェンされていた。なんでも数日前にサカゼンに行き、上から下まで揃えたそうな。しかも担当編集H川さんに寄せたらしく、たしかに服装H川さんと瓜二つだった!1時間ほど楽しくおしゃべりし、外で撮影。引きで並んでる写真みると、えっわたしてこんなちっさいの?となった。終わって、今日は鈴木さんはもう一本仕事あるそうなのでごはんは行かず、駅で別れてまっすぐ帰宅した。

11.28水
朝からとあるオーディションへ。新橋だったのだけど乗り換えが面倒なので霞ヶ関から歩くことに。霞ヶ関〜日比谷〜新橋〜銀座のあたりは歩ける範囲だね。オーディションは守秘義務があるので詳しくは言えません。うまくいったか不安が残りますがオーディション終わってお昼。新橋なのでお気に入りのニュー新橋ビルへ。このビルは大阪駅ビルと似た匂いのする、いい具合に寂れたビルで、怪しいマッサージ屋とゲーセンと喫茶店が入っている。ナポリタンが食べたくて喫茶室ポワに行くも、なんとシャッターがしまっている!ぐぐると、10月末で閉店していた!ガッテーム!仕方ないので喫茶フジへ。ここはどでかい富士山の絵が飾ってある謎の喫茶店で、メニューには富士宮やきそばなんてある。ちょっと焼きそばの気分じゃなかったので、ハーフサイズのホットサンドとアイスコーヒー。わたしは受動喫煙はきらいじゃないのやが、隣の席のじじいがくっせぇパイプをふかしはじめたのでさすがに耐えられず長居はせず早々に退店。そこから渋谷に出て、辛口O野くんが褒めていたので、映画『アゴーストストーリー』を見る。

ちょっと予告編をみて思ってたのと違うかったけど、不思議な映画だった。まずほぼセリフがない。でもストーリーはなんとなくあるし、監督が伝えたいのであろう、癒えることのない孤独とは、みたいなテーマはしっかり伝わる。おばけが最後ぺしゃんこになるシーンはなんか泣けた。変わった映画だったけど、客席割と埋まっていて、啜り泣いてる人もいた。映画を見て外に出るとまだ外明るくてあったかかったので明治神宮前まで歩いて帰った。

11/29木
朝からひさしぶりに東京地裁で裁判傍聴。なんか今日めっちゃテレビ局のクルマ止まってるなぁーと思ってたら、なんと今日は吉澤ひとみ三田佳子の息子と歌のおにいさんの3人の裁判がある日であった!吉澤ひとみ三田佳子の息子は、抽選でたぶん倍率何百倍とかだからはなから諦めて、歌のおにいさん覚せい剤裁判にいく。こちらは傍聴席がらがらでちょっとかわいそうだった。歌のお兄さんは今は音楽の先生と絵の先生をしたり、作曲したり絵を描いて売ったりしていたらしく、そんな活動知らんかったわ〜アーティストさんなんですね。そしてファンの住職のひとが保釈金を出したとかで釈放されていて、今はお寺に身を寄せているらしかった。穏便な感じで裁判は30分くらいでおわり、お次は殺人、死体損壊、死体遺棄の裁判。こちらは50代のおっさんが元彼女を殺してバラバラにして川に流した事件だったのだけど、聞いてると彼女とゆうのは西川口のデリヘル嬢で、おっさんはその客だったんだけど一線を超えて付き合い一時期は同棲していたらしい。西川口のサンキューとゆうお店の店長が証言台に上がっていて、結構詳しく喋っていたのだけど、この店長「亡くなった子のことを悪く言うのはあれですが」といいながらも、彼女は売れっ子ではあったがすぐ本番をするし、勝手にラインや連絡先交換して店外デートするし、お店の規則破りまくりで注意しても治らず手のやける子やったらしい。借金返したら税理士になりたいとゆうものの、勉強してるそぶりもなく、あいつは全部考えが甘いんですよ!と店長ゆっていた。だいたい証人っていいことしか言わないから、こうゆう正直な人は新鮮や。午後からは件の吉澤ひとみ裁判があったけど、20席の傍聴席に対して千人以上が抽選とのことなので絶対当たらないので帰路につく。帰って小説の続きとにらめっこしたり、探し物をしていたら一日が終わった。

11.30金
朝から普通に労働。もう定番なんだけど、散髪にいってきた店長の髪型が雛鳥のようになっているのを目撃し、新人ギャルが衝撃を受けていた。いやほんとに、生まれたてでまだ毛が濡れててまばらで地肌が見えてる雛鳥みたいになっていて、わたしも毎度のことながら笑いそうになる。店長ただでさえガリガリで貧相やのに、あの髪型はやめたほうがええよって誰か注意してあげてよって感じ。本人はイケてると思ってるのであろうか?仕事終わりで、一昨日のオーディションは落ちましたと連絡。まあそんな気はしていた。それとは別に、明日もオーディションにいくことになった。

12.1土
朝、寝起きから寒すぎたので、今年初のお風呂を沸かすことにする。(普段はシャワーオンリー派)どうせ冷めるので46度の激アツのお湯を張り、アイホンジップロックに入れてYouTubeを見ながら浸かる。ああぬくい。あったまる。お風呂ってええやん、という気になる。出来れば毎日お湯浸かりたいけど、そしてわたしの持病的にも毎日浸かったほうがいいんだけど、残念ながら我が家はプロパンガスなためガス代がめっちゃ高い。なので請求が怖くて滅多にお風呂には入れない。しばし貴重なお湯を堪能して、それから部屋の片付け。おひるから駅に榎本さんを迎えに行き、今日は12/7のトイピアノワンマンの練習。榎本さん、りんごと洋ナシを持ってきますてくれた。先日のお見舞い会お疲れ様でしたトークで盛り上がりつつ、練習。この日はわたしが骨折中に右手一本で作った新曲をやるんだけど、リズムをヘンテコにしてしまったので、頭の中で音がゲシュタルト崩壊してわけわかめになり、二人で悩む。でもまあなんとかなりそうなところに落ち着いたからよかった。練習終わってバタバタと榎本さんを見送って、夜は赤坂で某CMオーディション。その場で化粧ポーチがいると言われ、しかしわたし持っていなくてピンチ!(普段化粧直ししない派なのでポーチをほぼ持ち歩いていない)結局申し出て貸してもらうことに恥ずかしい。オーディション内容は守秘義務があるので言えませんが、はじめて会った人たちとのチームプレイがむずかしくて難儀した。みんなうまかったなあ〜。でも受かればいいな〜。

12.2日
このところ睡眠薬の効きがよくてぽっくり寝れていたのだけど、何故か昨夜は全く眠れず、規定量のあとに追いレンドルミンまでしたのにダメ、榎本さんに教えてもらったメトロノームを聞いて寝るライフハックを試すも全然眠れず。結局朝までずっと意識があった。なのでなんか身体が変なまま労働へ。寝てないわりにはよく動けた。帰って夜はM1を見た。上沼恵美子を東京でみかけるのはもはや年1のM1ぐらいやな〜。

11.19〜25日記

11.19月
朝から普通に労働。仕事中、熱湯を指にぶっかけてやけど。鈍臭いのでこういう地味なケガは日常茶飯事。夜、家でドミューンの家畜人ヤプー特集を見る。『家畜人ヤプー』は思春期16歳くらいのときに父親の本棚から見つけてこっそり読んだ記憶なんだけど、ひさしぶりに読み返したくなった。映画化の話が日本、海外問わず何回も巻き起こってはとん挫しているらしく、過去には中島貞夫からデビットリンチまで! すごい。現在は熊切和嘉監督が企画しているらしく、それは見たい! しかし実写で映像でやるとなると特殊美術がめちゃめちゃ大変であろう。それも含めて見たい。

11.20火
朝から普通に労働。労働中、お客さんに「ぼくも肘折ったんですよ」といって見せられた左肘にはなんとわたしと全く一緒の骨折手術痕がくっきりあって、全く同じ左肘だし、しかもその人、先日榎本さんがトイピアノバックに持ってた某バイク便の黄緑のリュックを持っていて、なにこれ運命?! ってなった(もちろんそんなことはゆってませんが)。というか、労働中、お客さんから普通にわたしの傷口丸見えなんやって発覚。なんの傷か、同じ目に遭った人ならわかるけどそれ以外の人にとったら意味わからないし結構グロいし、場合によっては食欲失せるかも、失せさせているかもしれない。労働終わってアイホンをみると、とてもうれしい、恐れ多いけどありがたいお仕事の依頼がきていて歓喜。わたし如きが仰せつかっていいのか、断った方がいいのか?とかちょっと不安に思ったけど、ありがたく受けさせていただくことに。生きていればたまにはいいこともあるものだね。今年で女の厄年(後厄)が終わる。いや〜なかなかきっつい厄まみれの一年であった。お祓い行かなかったせいかな。

11.21水
朝から洗濯をどばっと干して、病院へ行って今日もリハビリ。もうリハビリも佳境で、来月中にはリハビリ終了していいでしょうと話がまとまった。長かった〜という気がしているが、先生いわく、回復早い方ならしい。とはいえまだひじにはしっかり金属が入っているので、これ手術してとったあとにもまたリハビリしないといけないのか? と新たな不安が湧く。リハビリのあとそのまま渋谷に出て、HUMAXシネマでチケット買って、1時間ほど時間つぶしに人間関係でコーヒー。パソコン持ってきていたので小説の続きを書く。斜め前の席に、ねずみ講的な話をしているグループがいて、最初二人だったのが気づけば6人ぐらいになってて、何やらねずみ活動のチーム会議がはじまっていて、そっちに気を取られてしまい小説進まず。しかし喫茶店ってどこもねずみ講の温床となっておるのやなあ。時間になったので映画館に移動。映画『生きてるだけで、愛』を見た。趣里ちゃんが最低最悪などうしようもない恐ろしくめんどくさい女を演じており、しかし趣里ちゃんは小顔で華奢で超美人だからあまり説得力がなくてちょっと物足りなかった。趣里ちゃんは躁鬱で過眠症の役で、家で惰眠を貪っているシーンがたくさん出てくるんだけど、布団や散らかった部屋や着ている洋服などが全部可愛く、あ〜あんな家で眠り続けるとか最高やんけ、と思った。菅田将暉は引きの芝居もうまいんやな〜というのは『太陽』のときも思ったけど、今回もそうであった。原作の本谷有希子の小説ももう何年も前に読んだはずやけど、こんな話やったっけ? わたしは読んだ本をすぐに忘れてしまう。そのときおもしろい! と激しく思っても数年経ったら全く記憶から抜け落ちていたりする。一種の病気なんちゃうかと不安になるレベルで忘れる。一度読んだ本や見た映画を細かく記憶していられる人って、脳みそ天才やな〜と思う。まじで思う。帰りは良い天気でまだ明るかったので、意味もなく原宿まで明治通り沿いを歩いて帰った。途中、オシャンティな雑貨屋さんなどをひやかしたけど、驚くほど欲しい物がなにもなかった。こういう日もある。家に帰ってまた小説の続きをしこしこ書いた。

11.22木
朝から小説の続きを書く。書いてる時間より読み返して悩んでる時間の方が長いのでなかなか進まず。すっかり寒くなったので押し入れからコートを出すも臭かったので、クリーニング屋さんに持っていく。おばちゃんがとてもやさしくてかわいい人だったので和んだ。ポストを開けると、B學界の編集S水さんから資料が届いていた。さすがB芸S秋社、仕事が早い。夜は新宿シアターPOOにて、飯田華子さんの月例企画女の星座で物販お手伝い。今月はゲストが日比谷カタンさん。カタンさんとは何度もツーマンやコラボさせていただいているが、ひさしぶりにライブを拝見。ヅラを被り、カラコンをいれ、フードのついた長い真っ黒のドレスをお召しになったカタンさんはもはや人種も性別も飛び越えて何者か全くわからない(おしゃべりしていて、サスペリアテルーザだということになりました)。衣装に手がこんでいるアーティストって、だいたい中身がお粗末というか、衣装負けしてることが多いのだけど、カタンさんはその衣装どころの騒ぎではない凄まじいパホーマンスをされるので大尊敬している。本日もまことにすごかった。一曲ごとに物語があって(物語設定がまたいちいちやばい。例:赤軍あがりの男女が秋の京都を旅している情景をさだまさしの新曲として作りました、など)、一曲ずつ完成度の高い一人芝居を見たような充実感。そして第二部はそんなカタンさんと飯田さんとのコラボ。今回もまたすごいものを見た。カタンさんは劇伴音楽家としてもたいへんいい仕事をなさる。そしてセリフを言ってももっていく。もちろん飯田さんも負けていない。飯田さんが突然大きな声を出すシーンがここ何度かあるのだけど、いつもあの場面、胸がきゅうとなる。最後、フリートークで珍しくおふたりの素の部分がしっかり語られていて、こんなことを(結構どちらにもリスキーなこと)こんなに丁寧にしゃべるなんて、と思っていたらラストへ雪崩れ込む巧妙なトリックであった(なのであのトークが事実なのかどうかはわからないし、たぶん事実か嘘かは問題じゃない)。いや〜今回もやられた。こうやって飯田さんとカタンさん、ふたり並べて拝見していると、なんか本質的にこのふたりは似ているなあと思った。わたしの中で、どちらも一生敵わない天才化け物。ちなみに飯田さんのこのシリーズ、来年3月の最終回のゲストはなんとわたしです。1年スパンで繰り広げられてきた物語の、大事な最終回にお邪魔するのは恐れ多く緊張ですが、今からわくわく。

11.23金
朝から普通に労働。タッグを組んでいた同僚が風邪をひいていて、うつったらいややなあ〜とびびりながら仕事。風邪ひいてる相手と一緒にいるときって、相手に気づかれないように感染を予防するってなかなかむつかしいよね! 露骨に拒否するのも嫌味かなっておもうし、だけど絶対うつりたくないし! なんかいい方法あったら教えて欲しい。わたしは持病のせいでめちゃんこ免疫力が弱っちいので、もう、すぐうつるんである! これからの季節、ウイルス社会をサバイブするのは命がけ! なんとか息をとめるなどして仕事して帰って、家で明日のライブの練習&準備にいそしんで早めに寝た。

11.24土
早起きしてライブの準備。カシオトーンの電池残量に心配があったので電池を買いに行く。荷物の準備してたらなんやかんやでトートバックパンパンになってしまった。おひるに家を出て、いざ八丁堀。ひさしぶりの七針。入ると、まあ、いつの間にやらバックに真っ赤な幕がついていてとっても可愛い! テンションがあがる。いそいそと準備して、1時間の間にリハと会場設営。今日はちるこちゃんプロデュースイベントなので、可愛い飾りつけなどはちるこちゃんとアツ子さんにおまかせ。ちなみに衣装もちるこプロデュースで全身真っ赤なコーディネイトに頭飾りまでつけてもらいました。物販席にはアツ子さんのおいしいケーキと、謹製さきこけしが並び、可愛くて華やか賑やか。オープン寸前にトイレに行くと、なんと便器がレバー押しても引いても流れなくなってしまい、用を足したおしっこが残ったままの状態でみんなに助けを求める。アツ子さんがタンクを開けて直してくれた。そんな事件もあったけど無事開場。今日のイベント、告知はじめた当初は予約が全然こなくて、どうしようお見舞い会とかいって普通に箱代で赤字やんと泣いていたのだけど、ちるこちゃんがお友達をたくさん呼んでくれて、結果満員。一部はちるこちゃんと美月ちゃんと粛々と演奏。人に伴奏してもらうのっていいな〜という気持ちと、なんも楽器弾かずに前向いて歌うのは手持無沙汰で不安でいつも以上に緊張する!という気持ち。途中歌詞を間違えたりもしましたがなんとか終了し、二部はちるこちゃんと談話。トーク内容は、主にお客さんからの質問内容に答えていくシステムだったのだけど、普通って何? 変って何? メンヘラって何? 恋愛って? みたいな話をしたり、はたまたやっべえ喫茶店裏話をしたような。詳しくは書けませんので端折ります。なんやかんやで1時間くらい喋っていたかな? そして最後に二曲歌ってイベント終了。お見舞い箱にみなさん投げ銭や投げ土産など可愛い物をたくさんくださってうれしかったです。お菓子やぬいぐるみやボタンやオモチャなど。帰りは大きな紙袋がパンパンに。みなさん本当にありがとうございました。お見舞い会とかいっておきながら、もう腕はだいぶよくなっているので心配はいりません(企画が持ち上がったときはまだギブスで本当に何も出来なくて病んでいた)。企画してくれたちるこちゃん、演奏してくれた美月ちゃん、ケーキやさきこけし作ってくれたアツ子さん、七針さん、見に来てくださったみなさん、本当に本当にありがとうございました。この日のことは忘れません! 

11.25日
4時起きで労働へ。早朝は極寒なのでいちばん分厚いコートを着て出勤。三連休最終日、どたばたと忙しくよく働いた。乾燥で身体じゅうがかさかさで、特に手荒れがひどく、ついにアイホン指紋認証しなくなってしまった! これはめんどくさい! これ手荒れ治ったらまた認証してくれるのであろうか? 

11.12〜18日記

11.12月
朝から普通に労働。同僚Aくん(25歳フリーター)がなぜかご機嫌斜めだったので、下ネタをふったり、蛇口を勃たせてちんこ!とかゆったりしてご機嫌とるも失敗。矛先はわたしではなかったが、ものすごく陰険な言い方で厨房とやりあっていて、そや、この子京都出身やった!と思い出した。京都の子は嫌味が上手やわ〜としみじみ。そのほか特筆すべきことはなし。

11.13火
朝から久しぶりに東京地裁で裁判傍聴。痴情のもつれから、彼氏が彼女の体を果物ナイフ3本で計16カ所も滅多刺しにしてしまった殺人未遂の事件の裁判。被告はまだ未成年だから表記上はAとなっていたのだけど、弁護人がはっきりとハルキくんと繰り返し言ってしまっていて、ありゃありゃって感じだったけど、この彼女は風俗嬢で、彼氏は彼女が風俗やっていることに前々から不満を抱いており、とゆっていたが話を聞けば彼氏の方も風俗の客引きやスカウトをやっていたらしく、どっちもどっちやんって感じで、それより論点は彼氏のハルキくんは精神病をたくさん持っていて、発達障害ADHD、解離性人格障害自己愛性人格障害など、だから犯行当時に責任能力があったかどうかで、検察側と弁護側がやりあっている裁判であった。なんか病気の人はまあ本人がいちばんたいへんなんはわかるけど、とはゆえ人を刺してるのだからそこに情状酌量の余地はないんでは?と思ってしまった。ハルキくんはみたところバカリズムにちょっと似ている、色白のおぼっちゃんだった。裁判は午後にまで伸びていて、わたしは午後から病院だったので途中で退席して虎ノ門のいつもの病院。持病の診察と検査とお注射と、精神科の方で眠剤の処方をしてもらう。まあ、言っちゃなんやけど、わたしずっと精神病っちゃ精神病やしな〜、精神より肉体の病のが深いからあんまりメンヘラって感じじゃないけど。恥ずかしいはなし、もう18年くらい精神科通いをしている(途中やめてた時期もあるけどね)。病気なんかゆうたもん勝ちやでな!

11.14水
朝から普通に労働。月曜気がかりだったAくんは結局その後早退してしまったらしい。まあ、若いしご機嫌悪い日もあるわよね。今日は機嫌よく出勤してきてくれてよかった。仕事のあと夜は入谷へ、友人千絵ノムラさん主宰ビニヰルテアタアのお芝居『言問う処女』を観劇。ゲストが鳥肌実で、何を隠そうわたしは思春期どっぷり鳥肌実にはまった時期があって、演説CDは擦り切れるほど聴いてたから演説わりと空で言えるくらい覚えている。写真集まで持っている。そんな時期から17年くらいたった現在の鳥肌実さんは、やや恰幅がよくなって体型はお変わりになられたけど、華とカリスマっぷりはご健在で、出てきただけでオッとなる迫力。お太りになられたせいか、剽軽さがより一層引き出されていて笑えた。顔つきが鶴瓶に似ているなと発見した。劇は、千絵さんの好きなものが詰め込まれていて、ビニヰルテアタアの今までのオリジナル作品でいちばん千絵さんがのびのび生き生きしていて可愛く、いい劇だった。最後にだけ投入される東京ディスティニーランドさんがすごくいい仕事をしていて、なんか一瞬泣きそうになった。セリフのある芝居はしない!と宣言しておられるディスティニーさんが、綺麗な言葉を並べてふわふわと泡のように終わらせようとする作演出の千絵さんに、この芝居や千絵さんの在り方自体に真っ向から疑問をけしかけエンディングを壊しにかかるんだけど、一見ひどいことをしているようで実はすごく愛のある発言の嵐で、なんて美しいやりとりなんだ!とうるうるしてしまった。いいものを見たなぁーって感じ。終わってまっすぐ帰宅。入谷はわりと家が近くていい。

11.15木
朝イチから病院。今日は診察に入らないといけないので、8時すぎから並ぶ。オープン1時間前なのにすでに10人以上並んでいる。なんじゃこの病院。外に並んでいると極寒で、たかが病院のために何が悲しくてわたし並んでるの?骨折してるのに、とゆう気分になる。8時すぎから並んでも、順番がきたのは11時半。繁盛しすぎやろ。診察して、リハビリして、昼過ぎに帰宅。洗濯をし、午後はずっと家で探し物をしていた。5時間くらい探した。出てきたからよかったけど、おかげで部屋がめちゃくちゃに散らかってしまった。最近部屋が荒れている。夜、とある方からコントの台本が届く。これがまたヘンテコな台本でびっくり。演るのがたのしみ。

11.16金
朝から普通に労働。帰りに北千住によってちょっと買い物。スリーコインズにふらっと寄ったら野性爆弾くっきーのチェチェナちゃんマグカップが150円で売っていて、歓喜して購入。帰宅して、夜小説を書き始める。順序や構想を考えるのに時間がかかってなかなか筆は進まず。でも今回かなりマジだぜ。

11.17土
朝から小説の続きを書く書く。ひと段落して今日は午後から榎本さんが練習にくるので部屋のそうじ。我が家、収納しきらないものがあふれていてそろそろあかん。押し入れもう一個欲しい。切実。おひるから駅に榎本さんを迎えに行く。榎本さん、トイピアノをニューバックに入れて背負って登場。なんかバイク便の配達の人が背負う用のリュックらしいのやが、トイピアノ、鉄琴、リコーダーなどが全部綺麗に収納出来るなかなかいいかばんだった。色も黄緑で、イカす〜。我が家で、11/24のお見舞い会の練習をして、12/7のレテの曲も打ち合わせ。両日いい感じになりそうなのでみなさんぜひ来てね!練習のあとは、榎本さんが最近ハマっているという、カエルがゴキブリを食べるyoutube動画をふたりで鑑賞。カエルの動きが可愛くてふたりできゃっきゃとはしゃぐ。しかしこんな動画が10万再生とかされてるの、意外と世の中爬虫類や虫好き多いのかね〜。だって、カエルとゴキブリやで?あかん人は卒倒するやろね。いろんな意味で楽しい練習会だった。

11.18日
朝から普通に労働。しかし寒い。朝出勤前お風呂に入るんだけど、毎朝極寒すぎて死ぬ思い。6時台は外も寒くて電車待つのも寒い。まだ11月やのにこんな震えてて、わたし冬越せるんであろうか。。。日曜らしく忙しくよく働いた。

11.5〜11日記

11.5月
朝、通勤中にいつも通る地下道にいるかっこいいホームレスのおっさんが、このところいない。今日も朝いなかった。勝手に心配になる。どこか別の場所に引っ越しただけなのか、それとももしかして死んじゃったとか? と不吉な想像が過る。どうかどこかで元気であられますように。夕方まで仕事して、帰ったらとある宅配が届いた。またしても救援物資が。みなさま本当にありがとうございます。それから某原稿のレイアウトを確認し、黄昏流星群を読んで寝た。

11.6火
朝から普通に労働。同僚のじいじに、ちょっととても恐ろしい話を聞く。詳細は書けないんだけど、わたしが趣味の裁判傍聴で見ているような出来事が、わりと身近に起こっていたことが発覚。こえ〜。人って表の顔と裏の顔があるんやなあと実感。簡単に人は信じてはいけない。その他は特筆すべきことはなし。ところで今この日記を書いているわたしのノートパソコン、またしてもバッテリーがすぐ切れるようになってしまっていて困っている。フルに充電してても30分くらいしか持たない。バッテリー取り替えて半年くらいしか経ってないのに! もうパソコン自体がダメなのかしら。このパソコンが結構なにするにも生命線なのでびびっている。

11.7水
朝から1カ月ぶりの駒込病院。受付して、レントゲン撮って、待合室戻ったら、なんか救急訓練現場に鉢合わせてしまい、見ているとこれがなかなか芝居がかっていておもしろく、「あ〜どうしようどうしよう、だれか〜救急です」「○○さん、○○さーん、ダメだ、意識ありません!」とか看護婦さんが10人ぐらいでやってて、しかし病人役はいないので、みんなエアーでやってて、色々変で笑った。新任の看護婦さんたちにしてはみんなわりと歳食ってる感じだったので、なんだろう。謎。まあおもしろかったからよし。診察は手術痕を見せて、レントゲンと照らし合わせて、骨はだいぶくっついてきてるとのこと。とはいえ、ボルトを抜くのは早くて来年春頃とまだまだ先。先生に、ボルトの部分はすぐ皮膚だから、ぶつけたりしたら穴が開いて中の金属が飛び出してくることがあると言われてたいへんびびる。そんなホラーなことが起きるのか! 確かに、肘の部分はほんとすぐ皮だから、頬杖ついただけで痛いレベルなのでたぶんめっちゃもろい。ぶつかったり転んだりしないよう気をつけよ〜。帰りは千駄木まで歩いて、駅前のミスドでコーヒー飲んでしばし読書。ミスド、近所にあったらな〜。昔は最寄り駅にあったのだけど、わたしが引っ越してきてまもなく潰れた。ちなみにマクドもその隣にあったのだけど、潰れた。ドトールも潰れて、我が最寄り駅、安くコーヒー飲める店がもうベローチェしかない。帰って、金曜のライブの準備に勤しむ。新聞の原稿を書いて、それからカラオケで歌う曲のトラック作り。ピアノは弾けないことはないけど、何曲もたくさんは弾けないので今回は自作カラオケトラックで30分くらい歌うことに。ひさしぶりに『ガール・ウォーズ』の曲を練習する。我ながら、なかなかいい曲書いてるではないか〜と密やかに自画自賛。作ってたときの状態を色々思い出す。ガール・ウォーズは、わたし、難病が発覚して、手が痛くてピアノ弾けないかもってなっていた時期に、カラオケで歌える曲を作ろうと思って作ったアルバムで、おまけにわたしは当時たいへんしんどい恋愛をしていたので、つらい思い出が蘇る。けれど、曲調はどれもわりとハッピー。まあ、そんなもんだよね。カラオケトラックをエンドレスで流して、家で振り付けを考えたりしながら練習。ふと、わたし33歳にもなってなにしてるんやろって恥ずかしくなる。まあそんなん言いだしたらわたしの全活動すべて恥ずかしいな。

11.8木
朝から普通に労働。地下道のホームレスおっさんはやっぱりいない。万が一のことが起きたのだろうか。心配。webちくまさんで、読書感想文を書かせていただいたのが公開されました。こちらから読めます→ http://www.webchikuma.jp/articles/-/1543 國友公司著『ルポ西成――七十八日間ドヤ街生活』と、黒岩重吾著『西成山王ホテル』を取り上げています。読んでね☆ 

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

11.9金
朝、病院でリハビリ。担当理学療法士のめくらのボスが服の袖が巻き巻きになることを「たごまる」と言っていて、どこの方言?となり、どうやら青森出身とのことで、青森出身めくらの理学療法士って、なんか三拍子揃ってかっこよすぎだな〜とおもう。リハビリ終えて一旦帰宅し、夜のライブの練習を入念にする。今回ダンスとゆうか振り付けをいくつか考えていて、ひとりで家で自作の歌を歌って踊りながら練習している三十路の女、ってもうなんか色々正気の沙汰ではない。準備して夕方家を出て、高円寺へ。久しぶりに原宿まわりで乗り換えたら山手線めちゃくちゃ混んでて左腕がつぶされてギャフン。なんとか命からがら高円寺、円盤に到着。店主田口としばしおしゃべり。骨折談義に花が咲く(田口さんは7年前、イベントでアンプを投げてキャッチボール!をしていたところ鎖骨が折れたとゆう体験の持ち主)。田口さんは骨折した翌日から九州に出張行ったりしていたそうな。すさまじい。ふたりとも、二度と骨折はゴメンだ!と言い合いながら準備してリハ。20時から本番。2ヶ月ぶりの円盤ワンマン。最初30分は打ち込みカラオケシリーズを歌い、後半はピアノで6曲歌いました。カラオケシリーズは本当はもっと色々振り付けを考えてたんだけど、いざ本番になると照れがでてしまい、全体的にコソコソ動く程度しか出来なかった。反省。ピアノは、家で弾いてたときは左腕痛くならんよう加減して弾いてたんやけど、いざ本番になるとこちらは力が入ってしまい、結果左腕の骨に鈍い痛みが出てきてしまったがまあ止むなし。今のところは5.6曲が限界やなあとおもう。なんとか1時間ライブができてホッ。最後はじゃんけん大会でプレゼントを渡し、イベント終了。2ヶ月ぶりでしたが、みなさんのお顔が見れて、歌えて、救われました。ありがとうございました。来月は12/14よろしくお願いします!

11.10土
朝から溜まった洗濯物をどばっと干して、昼から御徒町。先輩ミュージシャンMTと待ち合わせして喫茶店。喫茶丘に行くも、閉まっていて断念。上野方面にぷらぷら歩いて、喫茶マドンナーというお店に入る。外観は趣あったけど店内はわりと普通で、壁は白く、テーブルも白い。ランチはコーヒー付きで700円とやすかったので、ナポリタンとコーヒー。MTと、どうしようもないゲスい話でひと盛り上がりし、その後、太宰の「眉山」、赤松利市「鯖」、鈴木智彦さん「サカナとヤクザ」、リン・ディン「アメリカ死にかけ物語」など本の話をする。かと思えば、チュウとキスの違いについて熱く語られたり、MTとはバカ話と文化的な話の両方が出来るので楽しい。2時間半くらいおしゃべりして店を出て、シングルファザーMTの今夜の晩ご飯食材を買いに吉池の魚市場を一回り、夕方別れて帰宅。洗濯を取り込んでだらだらしていたら一日が終わった。

11.11日
朝から普通に労働。限りなく浮浪者ちっくな、ギリギリセーフかギリギリアウトな境目にいるおっさん二人が朝から来客し、仲良く競馬をやっていて微笑ましい。日曜らしく忙しい一日であった。その他は特筆すべきことはなし。帰ってアマゾンプライムで今更映画『怒り』を見た。役者陣みんなすばらしかった。し、これ市橋達也事件がモチーフなのにわたし全くノーマークやって今更ギャフンて感じ。原作も読んでみようかな。

10.29〜11.4日記

10.29月
朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。帰って、宿題の曲作りをする。ピアノは片手弾きだけど、これはこれで味わいがでているかも? 半年くらいずっと悩んでいた曲、これにてやっとひと段落。とはいえ、まだ先方に満足していただけるかわからないのでどきどきどき。

10.30火
昨日作った曲をパソコンに入れて編集作業し、えいやっと先方さんに送信。それから文章の宿題も書く書く書く。こちらも先週からずっと悩んでいる文章。そんなに長いものじゃないのだけど、だからこそ悩む。夕方から新宿に出て、夜は、特選小説の連載終了打ち上げと称して編集さん、イラストの飯田さん、わたしで高島屋の今半へ行った。生まれてはじめて食べた今半のすき焼き。……おいしすぎた……。お肉がとろとろでびびった。本物のすき焼きってこんなにおいしいのか。わたしの知ってるすき焼きとはちょっと違った。わたしの知ってるすき焼きは、大量の白菜や春菊やネギ、きのこ類が煮えていてそこに牛肉が申し訳程度に入ってる甘辛い鍋って印象だったのだけど、今半のすき焼きは白菜がない。野菜はちょびっとだけ賑やかし程度にあるのだけど、基本は肉! しかも一枚一枚のお肉が超でかい。感動。そしてすき焼きのシメってうどんと思って生きてきたのだけど、今半のシメは最後に残ったダシを卵でとじてそれをごはんに乗っける卵丼。これが超ふわふわでおいしかった。ここですき焼きに纏わるちょっと怖い話をしてさしあげましょう。わたしの母方の祖母の実家のすき焼きはちょっと変わった風習がありました。すき焼きって、生卵につけて食べるでしょ。あの卵の残りを食べ終わった人から順に最後鍋の中にリバースしていくのです。こうすると、勝手に卵とじになっておいしいやがな! と祖母は言っていたのだけど、これ、衛生的にちょっとどうなん? というおはなし。まあ残りの卵汁勿体ないしから理にかなってるといえばそうだけどね。家族で身内で食べる鍋だから、衛生面はご愛嬌ってことなのか? この話、知人にすると百発百中ぎょえ〜と言われる。そんなすき焼きしか知らなかったので、今半の1万円もするコースをごちそうになり、色々目から鱗だった。それにしてもおいしかった。満腹。身も心も満たされて帰った。

10.31水
朝イチからリハビリへ。それから新宿御苑。昼からセンチメンタル岡田くんと11月2日のライブのリハ。今回6曲もセンチメンタルくんにピアノ弾いてもらうのだけど、これがすごくうっとりなピアノアレンジで、なかなか良い感じである。わたしじゃ絶対弾けないピアノアレンジ。オシャレでダイナミック。ピアノって同じ楽器でも弾く人いよって音が全然違うくって、男性が弾くピアノってすごく音が太くっていいなあといつも思う。単に力の問題なのか?な? わたしのピアノは腕折れる前から音が弱くて力ないピアノだった。岡田くんとリハ後、近くのガストで一緒にごはんを食べた。岡田君、なんとわたしが寄稿してるってことで特選小説とナックルズを買ってくれていた! びっくり! 2時間ほど談話し、では当日よろしくお願いしますといって別れた。帰って、寒いのでこたつを出した。こたつに埋まって夜は宿題の文章の最後の仕上げをやって、編集さんに送信。

11.1木
寒い。こたつから出られない。なんとか出て、朝から普通に労働。朝から更衣室に三匹もゴキちゃんが出て、わたしはゴキとは共存していこうぜって感じだからもうめんどくさいから殺しもせずほっといてたら、同僚たちがきゃあきゃあ言いだしてちょっとめんどくさかった。しかしもう寒いのに、ゴキちゃんたちはまだまだ元気やな〜。編集さんから返信がくる。原稿のことを、丁寧にお原稿っていわれる編集さん、なんかいいなあと思う。無事原稿通ってホッ。送った曲の方も、先方からお気に召したお返事が来てホッ。ああ、肩の荷がちょっと下りた。

11.2金
朝、とある台本がメールで届く。ものすごく長いので印刷して読みたいけどプリンター壊れているのでコンビニに印刷しに行かねばならないけど全部印刷するとたぶん1200円くらいかかる。うーむ。とりあえず放置して、まずはリハビリへ。担当の理学療法士さんが「実はぼく全盲で」とはなしはじめて、おっ。知ってたけど、改めて告白されると、おっとなる。なんでも子どもの頃は見えていて、でもやがて見えなくなることはわかっていて高校から全寮制の支援学校に通っていたらしく、その頃はまわりのこと誰も信用していなかったそうな。先生いわく、「支援学校は闇が深いんです」とのこと。色んな体験してはるんであろうな〜。リハビリから帰って、今日のライブの準備。今日は阿佐ヶ谷よるのひるねにて「北村早樹子とセンチメンタル岡田のムスメギプスはずれ記念ライブ」カラオケトラックを準備して、流し乍ら練習。そして水曜のセンチメンタルくんとのリハを聴きながら練習練習練習。夕方家を出て、はるばる阿佐ヶ谷へ。よるのひるねに到着して、店主門ちゃんとしばし談笑。センチメンタルくんも到着。センチメンタルくんが今遭遇しているとある修羅場の話を聞く。センチメンタルくんは体験が全部いちいち面白い、けど当の本人はたいへんであることでしょう。しばしリハをして、本番。センチメンタルくんのソロは、カバーやジャズなんかも織り交ぜながら、しかしオリジナルソングが抜群によかった。一曲コーラスで参加させてもらった曲「ざんげ」という曲は、娘さんに「パパの顔が臭い」といわれた悲話が題材なのだけど、笑えて可愛くてきゅんとなる。名曲。それから最後にやってらした、センチメンタルくんの男遊びの曲が衝撃的に面白かった。この曲、はじめて対バンした5.6年前にもやってはったのを思い出した。倍セクシャル。わたしのライブは、最初にカラオケで3曲歌い、それからセンチメンタルくんにピアノを弾いてもらって6曲歌った。歌っている途中、視線の先に店主門ちゃんがいて、何気なくみると、なんと門ちゃんったら、カウンターの中で、スプーンを片目に当てて視力検査していて、思わず吹き出しそうになる。もーおもしろすぎる。よく笑わずに耐えたなわたし。そんなこともありましたが、ライブはひさしぶりに人前で歌って、ああ、歌うって気持ちいいなあとしみじみ思った。わたし、歌うの好きかもしれない。って今更なにをって感じだけれど。はじめて、ピアノは一切触らず歌に徹するライブをして、ちょっと手持無沙汰になってしまった感は否めませんが、歌はよかったのではないかな? それもこれもセンチメンタルくんさまさまそして企画してくれた門ちゃん、そして見に来てくださったお客様のおかげさまさま、ありがとうございました。

11.3土
ひさしぶりにライブしたからか、疲れていてよく寝た。二度寝三度寝四度寝し、起きたらお昼。洗濯などし、しばし文章を書いて、夜は錦糸町。飯田さんと桂ぽんぽ娘さんというピンク落語家さんとが出る、エロナイトイベントで物販お手伝いをしにいく。錦糸町、日曜だからかすごく人が多くてびっくりした。エロナイトは太鼓に三味線に篠笛が生演奏の出囃子で、まずは桂ぽんぽ娘さん。内容はテレビでは絶対放送出来ないようなどどどどど下ネタなんだけど、なめらかさとか間合いとかがさすがプロの噺家さんって感じですごく聞き取りやすく、なぞかけもお話もすごく面白くて超笑った。ぽんぽ娘さんのことは花房観音さんのツイッターでよく拝見していたので、やっと見れた〜と感激だった。そして飯田さんのライブも今日はいちだんとキマっていた。クオリティも完成度もすごかった。新ネタのスーパーの女も最高だった。飯田さんの演出能力は確実にパワーアップしていっている。背筋が伸びる。飯田さんのライブを観て爆笑&感動して、ふと振り返った瞬間、わたしうっかりアイスコーヒーを派手にひっくり返し、物販席をびしょ濡れにしてしまう。鈍臭すぎて情けなすぎてもう死にたい! 物販CDの在庫と飯田さんの荷物、わたしの上着などがコーヒーまみれに……泣ける、落ち込む、わたし何してるねん! あ〜!!! そんな一幕もあったけど、最後のバーレスクダンサーさんは背中に見事な和彫りが入っていてかっこよかったし、いいイベントだった。ぽんぽ娘さんともおはなしできて感激。エロってみんなを平和にするなあと思いながら帰路。

11.4日
朝、ひさしぶりにアマゾンの贈り物が届く。本と食料。ありがたい。午後から池袋、から歩いて鬼子母神さん。今日は唐組の秋公演『黄金バット〜幻想教師出現』の千秋楽。早い目にチケット引き換えて、ベローチェに移動し読書タイム。kindleで赤松利市の『藻屑蟹』を読む。

『鯖』の前作らしいこれは東北大震災被災者の話なんだけど、原発原発周辺で働く人々の物語。『鯖』もそうやったけど、この作家は徹底して労働者の文学だから好ましい。18時頃にベローチェを出ると雨がぽつぽつ降っていた。折り畳み傘をさして鬼子母神さんの方へ。途中、古書往来座へちらっと寄る。そしたらレジにTさんがいて、あれっ!?となった。Tさんは確か他の本屋さんで働いていたんじゃ? と聞くと、そこでも働いていて、往来座でも働いているらしい。働き者ですね。往来座は相変わらずいい本が揃っている。てくてく歩いて鬼子母神さんで唐組『黄金バット』。今日はさすがの楽日なので満員。わたしは3回目の観劇。3回目にしてようやく、落ち着いて物語を噛みしめられた。大人になっても学校を卒業出来ない人たちの物語なんだけど、それぞれの人物それぞれに背負いきれないくらいの過去があって、みんな一般社会から零れ落ちてしまっているんだけど、一生懸命生きていて、男であり女で、大人だけど幼児性を捨てられない。最後の久保井さんの語りを聞いていたら、もしかしたら全部はこのおじさんひとりが見ていた夢だったんじゃなかろうか? とか思って震えた。楽日ということで、唐さんが最後にご挨拶にでていらして、お歌まで披露されていた。久保井さんに手をつながれて一歩一歩歩く唐さんのお姿を見ているとなんかそれだけで感動的で胸が詰まる。あ〜この秋も素晴らしい公演やったなあ。また春まで半年待とう。テントの外で飯田さんと落ち会って一緒に感想言い合いながら帰った。

10.22〜28日記

10.22月
朝から労働へ。ひさしぶりに通勤ラッシュに揉まれる。左腕がもみくちゃにならないように気を付けるのに必死のパッチ。なんとか無事に新宿。労働中、八百屋の配達のお兄さんとひさしぶりの邂逅、骨折してましてん、と手術痕を見せびらかす。新人さんの子が見事な金髪ギャルで会話に困る。8時間勤務、体力もつかな〜とちょっと心配だったけれどなんとか仕事終え、ホッ。疲れていたのか帰って早々に寝た。

10.23火
昨夜は10時寝て4時に起きた。今日も朝から労働。ヘルプで多店舗から来ている社員の禿げおじさんMさんと下ネタで盛り上がる。Mさんは49歳なのだけど、男性ホルモンが強すぎてすでに頭部はつるっぱげで、しかし相反して体毛はもじゃもじゃらしく、それがコンプレックスだから腕毛は綺麗に剃っているとのこと。男子なのだから、もじゃもじゃのまんまでもいい気もするけど、接客業だからもじゃもじゃだと不潔な感じがするでしょ、とのことで剃ってるらしいんだけど、男子も大変やな〜。仕事後、紀伊國屋書店によって、小説新潮を購入。帰りの電車で早速読む。今号の小説新潮に掲載の、花房観音さんの『ボッちゃん』は松山のストリップが舞台の短編なのだけど、なんと早樹子という人物が登場します! そしてマドンナ役は華子! ほかにも北村や飯田って名前の人物が出てくるので、私的にニヤニヤ。花房さんの小説に出演できるなんて、感激であります。ちなみに小説は、親譲りの純情で子どものときから自慰ばかりしている、勃起のボッちゃん(勃っちゃん)が、ストリッパーのマドンナに翻弄されていくおはなし。わたしも松山には二度ほどお邪魔しているので、道後温泉とかちんちん電車とか、あ〜あの辺かしらとか風景が浮かんで楽しめた。

小説新潮 2018年 11 月号 [雑誌]

小説新潮 2018年 11 月号 [雑誌]

10.24水
昨夜、ひとつうれしい知らせが届く。夏からずっと不幸ばっかりが続いていたので、一個くらいこうやっていいことが巡ってくるものだね。はあ、よかった。朝から病院へ。今日はオープンの45分前から並んだけど3時間待ちであった。途中外出してベローチェで待ったのでそれほど苦じゃなかったけど、なんでこんなに混んでいるのであろうか。普通の町のちいさい整形外科やぜ? 診察終わって、お昼から上野へ。高級喫茶古城にて、画家のK田A子さんと待ち合わせ。この喫茶店はもう5年くらい前?かな? A子さんがここで働いておられた時代にここでライブさせていただいたことがあって、それ以来だから5年ぶりくらいに来た。ソファーが一個一個重厚でふかふかでわたしのおしりでも痛くならない良いソファー。店内壁やら天井に石が埋め込まれているのだけど、この石はソビエトから持ってきた品だとのこと。すごい。途中、ママさんともおしゃべり。ママさん、全身スパンコールの黒ラメワンピースを着ていて、カツラは金髪! ゴージャスすぎてすごい存在感! だけどお話していたら、グリーンのカツラもあるとか、湘南へ肌を焼きに行ってるとか、色々パワフルすぎて愉快。A子さんと、とある絵の打ち合わせを兼ねて二時間くらいまったりおしゃべりする。A子さん、ちいさいわたしの形のこけし、さきこけしを作ってきてくれていて、これがめちゃんこかわいくて感動。しあわせな2時間だった。

10.25木
今日も朝から労働。特筆すべきことはなし。労働復帰してから、なんか肌荒れと頭痛がすごい。仕事と関係あるんかないんかな。労働後、ちょっと空き時間があったのと、見たいDVDがあったので、5年ぶりくらいに新宿の蔦屋にいったら、もうレンタル屋じゃなくなっていた! ブックカフェ蔦屋的な謎の店になっていた! 品揃えピカイチだったの新宿蔦屋はいずこへ? 夜はシアターPOOへ、飯田華子さんの月例企画で物販のお手伝い。先月はこられなかったので2か月ぶり。お客さんに骨折を心配していただく。飯田さんの天才ぶりが堪能できるこの企画。今月のゲストは元イースタンユースの二宮友和さん。今回はギャグ多めな回だったけど、まさかのところでカニの伏線が回収され、うお〜となった。二宮さんの棒読みなセリフが味わい深くてよかった。飯田さんの衣装の下がまさかのお絵かきヌードで笑った。来月のゲストは日比谷カタンさん。これまたたのしみ。

10.26金
朝起きて、そうだ衣替えをしよう!と思い立ち、朝から押し入れをひっくり返して夏物と冬物を総入れ替え。冬物は臭いかどうか鼻で点検し、臭そうなやつは洗濯機へ放り込む。わたしはセーターでもなんでも家の洗濯機でがしがし洗う、故に毛玉だらけ。どばっと洗濯物を干し、昼から病院へリハビリに行く。もうわたし、病院行くときの服装ひどすぎる。赤の水玉のパーカーに紫ジャージのズボンに黄色のスニーカー。我ながらキマりすぎている。自分でも配色の意味がわからない。わたしはついつい原色のカラフルな衣料ばかり集めてしまうのでこんな色きちがいおばさんになってしまうのだけど、東京ではこんな人いないね。大阪なら、色きちがいおばさんだらけだから悪目立ちすることもないんだけど。リハビリのわたし担当の理学療法士さんはめくらなんだけど、今日はちょっとカルテ確認しますといっておもむろにパソコンを取り出しカタカタしだしたんだけどこのパソコン、キーボードしかないんである。ディスプレイがないの。どうなってるんやろ。理学療法士さんの頭の中と連動してるのやろうか。謎。しかしわたし、リハビリいつまで通うんやろか。一回千円弱だけど、週2は通っているので地味に結構な出費。それとは別に診察代もかかるし、ただでさえわたし持病の医療費が年間30万円超えなのに、今年の医療費総額なんぼほどかかるんやろうか。恐怖。

10.27土
今書きかけの宿題原稿とちょっとにらめっこして、あまり筆が進みそうにないので、参考文献を持って電車に乗る。セーターを着てきたら、だいぶ暑い。気になる映画があったので渋谷に出る。映画がはじまるまで時間があったので、人間関係で持ってきた本を読む。人間関係は渋谷で好きな喫茶店だけど、照明が暗いので読書には適さない。しかしわたし、喫茶店で働いて、休日も別の喫茶店にいて、喫茶店滞在時間すごい。時間になったのでユーロスペースに移動。熊澤尚人監督『ごっこ』を鑑賞。予告編の印象から、子どもを使った人情もん臭がして、なんかあんまり好みな映画ではないなあと思っていて、まあその通りな映画だったのだけど、しかしわたしは俳優としての千原ジュニアが『ポルノスター』から好きなので、主演映画なので見とかないといけない。結果、千原ジュニア萌えを楽しむためにはよく出来た映画だった。不覚にも落涙。千原ジュニアと少女って、ずるい組み合わせである。エンドロールを見ていたら、またしても音楽が安川午朗さんだった。日本映画音楽の安川午朗率めっちゃ高いなあ。映画館を出たら、渋谷駅前に護送車二台と黒塗りパトカーが二台停まっていた。事件かな。土曜の渋谷、人が多すぎなので寄り道せずまっすぐ帰宅。家につくと、ポストに贈り物がふたつも。和歌山のるみたんから、赤地に小鳥さんの模様の可愛い可愛いお財布が届いた。るみたんはいつも、誕生日でもなんでもないときに不意打ちでこうやって贈り物をくれる。うれしくて涙。もうひとつはライターK龍ジョーさんなら、ストリップのミニコミ誌が!わたしの大好きなみおり舞さん特集や、矢沢ようこさんのエッセイまで載っているたいへんアツい一冊。ありがたく読ませていただきます。

10.28日
朝、出勤中、電車の中で枕を握りしめて寝ている青年を発見。寝ぼけて家から持ってきてしまったのであろうか。微笑ましくて朝からほっこりした。労働は日曜なので激務であった。凄まじい売り上げ金額を叩き出していた。こんな喫茶店あるか?うちの店まじですごい。勤務中から、左腕の手術痕が急にズキズキしだして、今までも痛くなることはあるけどだいたい関節的な痛みやったのが、ここにきて急に傷口がズキズキとゆう謎の痛み方をしていてびびる。まだ全快には遠いので労働はたいへんっちゃあたいへんやけど、わたしはしみじみ労働者が身の丈にあっているなあと思う。働かざるもの食うべからず、寝るべからず、遊ぶべからずな気がして、怪我で働いていない1ヶ月は罪悪感から生きた心地がしなかった。働けるってありがたい。まあそれもこれも健康あってのことやけどもね。

10.15〜21日記

10.15月
昨日ひさしぶりに労働したので身体じゅうが痛い。左腕をかばって変なところに力入れて動いていたようで、肩とかおなかとか足とかまで痛い。押し入れから出した布団が臭かったのでクリーニング出そうかと思ったけどクリーニング出したら何日も帰ってこないし高いのでコインランドリーで洗うことを決意。自転車の籠に無理やり乗せて、ヨボヨボこぎながらコインランドリーへ。一番でかい洗濯機にぶち込みスイッチオン。洗濯機で布団なんか洗えるんか? と思ったけど、すごい、洗えた。40分くらいで洗いが終わり、乾燥機へ。30分の乾燥では乾ききらずだったので更に15分追加して乾燥すると、すごい、ほかほかに乾いた! もう臭くないし感動! しかしほかほかになりすぎで行きしなに入れてきた袋に入らなくなってしまった。半分飛び出した状態で自転車の籠に乗せ帰宅。ほかほかできもちいいので昼寝した。昨日『止められるか、俺たちを』をみて、夜、ひさしぶりに『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』のDVDを見たくなったのでみることにする。この映画はDVDを所有するくらい好きなのだけど実際みたのはたぶん8年ぶりとか? それくらい。8年前くらいはちょうどわたしが連合赤軍にめちゃんこお熱になっていて、坂口弘さまや永田洋子の本を読み漁っていた時期で、あのときの熱は正直いまはもうないけど、それでもいま見てもこみ上げるものはあるな〜って感じ。いま見ても、永田洋子はどこまでも嫌な奴やわ〜と思うし、坂口弘=ARATAはかっこいい。あれから、永田洋子は死んだし、塩見孝也も死んで、いよいよ生き残りは坂口弘だけになってきた。お元気であられるのかしら。坂口弘さま、すぐ近所の東京拘置所におられるのに、死刑が決まっているので親族以外は会えない。ああ、亡くなるまでに会いたいなあ。

10.16火
朝から東京地裁で裁判傍聴。目黒であった、生後2か月の赤ちゃんにミルクに血液降下剤を混ぜて飲ませて殺した罪で逮捕されたお母さんの裁判。たまたま見たのだけど、被告人の顔をみて、あ、この顔ニュースでみたわ〜と思った。被告人、ニュースのときからだいぶ痩せてかわいくなっていた。裁判では、証言台に色んなお医者さんが入れ替わり立ち変わり、反抗に用いられた薬剤の説明を細かく細かくしていて、正直ちんぷんかんぷんであんまりおもしろくなかった。被告人尋問があれば聞きたかったけど、わたしの聞いていた時間内には被告人尋問はなかった。残念。午後からは打って変わって、ローソンでレッドブルを2本万引きしたという窃盗の裁判。えっそれくらいの罪でも裁判になるの? こえ〜って思ったけど、裁判を聴いていたらこの被告人万引きで逮捕されるの既に7回目で、今回も執行猶予中の逮捕だったらしい。しかも万引きの理由が、「仕事もきついし、おこずかいも少なく、彼女ともうまくいっていなくてストレスがたまっていたのでやってしまいました」とのことで、そんな幼稚な理由が裁判で通用するとお思いで? て感じでちょっと笑ってしまった。被告人20代とは言えどもう大人やし、でも証言台に母親が出てたのだけど、「わたしが悩みを聞いてあげてなかったせいです」とかゆってて、あーまたしても過保護ちゃんですか〜って感じがしてしまった。裁判傍聴していて思うのが、世の中には過保護ちゃんが思いの外多いってこと。過保護は犯罪の温床になるってことなのかな。14時半に法廷を出て、今日は持病の方の通院デー。病院と東京地裁が目と鼻の先なので便利。病院は特にかわったこともなくいつも通り、2時間ほど待って1分くらいの診察で終了。病院もそろそろ飽きたな〜。

10.17水
朝からリハビリへ。担当の理学療法士めくらのボスに素性がばれてしまったので、リハビリ中のトークが、「どういうときに曲が出来るのか?」とかそういう流れになってて、若干めんどくさい。そういう会話は苦手や〜。リハビリ終えて、そのまま新宿へ出て今日は労働。思いの外忙しくお盆を持って走り回っていたら左腕いてててーとなって、まだまだ治ってはないな〜としみじみ。まあ、徐々にやな。

10.18木
今日も労働。働いていたら偶然S監督がいらっしゃったので、手術痕を見せてはしゃぐ。わたしは結構ぐろいのオッケーなタイプなのだけど、それでも我が手術痕はなかなかハードで、まじまじと見ると相当きもい。これ痕て消えるんかな? 消えたにしても中にボルト入ってる肌の隆起は変わらんからきっとしばらくずっときもい左手のままなことでしょう。労働中、ふと職場の伝言ノートの裏表紙を見ると、なんとそこにはわたしへの寄せ書きがびっしり! 「北村さん、はやく元気になってください」的なメッセージをみんなが書いてくれているのである! 泣ける〜! ああ、わたしは恵まれているなあとしみじみ思う。バイトながらもう10年目。こんなわたしながら続けておられるのは職場と同僚に恵まれているからやなあ。みんなありがとう。そしてこれからもよろしくお願いしますの気持ち。

10.19金
朝からリハビリへ。今週から労働に復帰したのでよく動かしたからよくなってるかな?と思ったけど、やっぱり労働は腕には負担でかいみたいで、可動域がせまくなってしまっていて、しかも変なところに青タンまで出来てしまっていた。ピンチ。でもだからって仕事また休むわけにはいかないし、来週からは労働時間もがっつり8時間勤務になるので不安がよぎる。夕方から神保町、ちょっとだけ古本屋をひやかし、しかし何も買わず。ベローチェで持ってきた本を読む読む。春日武彦さん著『様子を見ましょう、死が訪れるまでー精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿』読了。

すごく面白かった! 中野ブロードウェイの4階にある精神科クリニックにやってくる面白患者たち、そこから発生する事件の小説なんだけど、人肉レストラン、グノーシス主義トレパネーション、整形人面犬など、好きなトピックだらけでよだれを垂らしながら読んだ。でも何がすごいって、こんなイカれた精神科エピソードを、本当に現役の精神科医である春日先生が執筆されているということ!最高だ。夜は猿楽通り沿い紅テントにて、唐組の秋公演『黄金バットー幻想教師出現』を観る(2回目)。2回目にして、やっと人物の相関図や細かな設定が把握できてきたので、物語を噛み締められた心地。今日はブドリと三上先生の悲恋を思うと胸がきゅうとなった。今日のブドリは少女ではなく大人に思えた。パラパラとテントを叩く雨の音が切なさを強調してくれる。唐さんの書く物語は、登場人物全員が切ない過去を背負っている印象だけど、特に今回はそう。社会的には弱者と呼ばれる人たちの賛歌だなあって感じ。素敵な観劇をして、今日はまっすぐ帰った。余韻に浸りながらひとり帰るのは好き。

10.20土
作家のU沢めろんさんの計らいで、精神科医K日T彦さん宅に遊びに行かせてもらえることになり、おひるにめろんさんと御茶ノ水で待ち合わせ。そこから中央線にしばし揺られる。ちょっとはやくつきすぎたので、駅の反対側のめろんさんの先輩事務所のポストの郵便物整理をしにいき、それからしばし街を散歩。してたら山田文具店を見つけたので寄って、可愛い小鳥とリボンのレターセットをふたつ購入。それから駅前で手土産にローストビーフやおいなりさんやシュークリームなど色々買って、一路K日先生宅へ。住宅街をぬけると、そこそこ年季の入ったマンションが現れ、エレベーターを上がって入口へ。この入口までは普通のどこにでもありそうなマンションなんだけど、扉をあけると!そこに別世界であった!玄関あけると、さらにガラス張りの扉があって、例えるなら洋画に出てくる探偵事務所って感じ。こんにちわーと迎えてくれるK日先生は前髪だけ白髪のメッシュで、家の感じと先生の感じ、合わせてかっこよすぎる。古いマンションをフルリフォームしたらしいこのおうち、煉瓦造りのアーチをくぐると書斎があって、作り付けの本棚にぎっしりの本、まるで図書室って感じ、憧れる。茶トラの綺麗な顔のほっそりした猫ちゃんまで歩いていて、全部が映画の中みたい!1畳くらいはありそうな特大液晶テレビからは音無で洋画が流れていておしゃれ〜。感動しつつ、ソファに座って談話。K日先生は、先生だけど堅苦しい先生感は一切なく、柔和で話しやすく素敵なおじさまだった。いけないお薬の話なんかで盛り上がっていたら、編集者のY本さんがいらっしゃり、4人でボードゲームをやることに。最初にダウトみたいだけどダウトじゃないカードゲームをして、そのあと花火とゆうゲームをした。どっちもルールがわりと難しく、あんまりわからなかったけど、大人4人でゲームするって新鮮で楽しかった。ゲームをしてたら奥様がお帰りになり、奥様お仕事帰りなのに手際よくおいしいごはんを振舞ってくださりいただきながら何故かわたしのプライベーツ、ドメスティックの例の話に。K日先生にも、例の案件は治せないってゆうか治らないからどうしようもない、離れてよかったといっていただき、なんかちょっと吹っ切れた。めろんさんとY本さんに絶対小説にしなさいと言われる。楽しい時間はあっとゆうまにすぎ、9時頃にお暇。帰りの電車でめろんさんが小説の書き方を教えてくれた。錚々たる方々と贅沢な時間を過ごさせていただき、幸せな1日だった。

10.21日
朝からカシオトーンを持ってはるばるちるこ邸へ。お土産を買っていこうにも朝すぎてどこもあいていなく、東急ストアでぶどうを買った。駅で美月ちゃんと待ち合わせして一緒におうちへ歩く。日曜日の朝の長閑なひととき。おうちについて、しばしお茶を飲んで談笑し、11/24のお見舞いライブのリハ。一曲ずつ確認しながら練習練習練習。ちるこ家、小鳥がベランダにたくさん遊びに来ていて、ちゅんちゅんと賑やかに歌ってくれるので小鳥とセッションが出来て楽しかった。一通り終わって、おひるごはん。カレーとピクルスとほうれん草のポタージュ。ちるこ家のピクルスはまじでうまく、真似っこしてわたしも家で漬けてるけどいまいちおいしくならないというと、ローリエとタカノツメをわけてくれた。おいしいごはんをいただいて、おひるからは通し練習。うん、アンデストイピアノの可愛いアレンジ、いい感じになりそうです。11/24は、ちるこさきこ美月による特別編成で歌います。土曜日の昼下がり、15時から八丁堀七針にて。チャージ1500円と安めなのでぜひきてください。予約はtokyo.r.ribbon@gmail.comまで。よろしくお願いいたします!