10.15〜21日記

10.15月
昨日ひさしぶりに労働したので身体じゅうが痛い。左腕をかばって変なところに力入れて動いていたようで、肩とかおなかとか足とかまで痛い。押し入れから出した布団が臭かったのでクリーニング出そうかと思ったけどクリーニング出したら何日も帰ってこないし高いのでコインランドリーで洗うことを決意。自転車の籠に無理やり乗せて、ヨボヨボこぎながらコインランドリーへ。一番でかい洗濯機にぶち込みスイッチオン。洗濯機で布団なんか洗えるんか? と思ったけど、すごい、洗えた。40分くらいで洗いが終わり、乾燥機へ。30分の乾燥では乾ききらずだったので更に15分追加して乾燥すると、すごい、ほかほかに乾いた! もう臭くないし感動! しかしほかほかになりすぎで行きしなに入れてきた袋に入らなくなってしまった。半分飛び出した状態で自転車の籠に乗せ帰宅。ほかほかできもちいいので昼寝した。昨日『止められるか、俺たちを』をみて、夜、ひさしぶりに『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』のDVDを見たくなったのでみることにする。この映画はDVDを所有するくらい好きなのだけど実際みたのはたぶん8年ぶりとか? それくらい。8年前くらいはちょうどわたしが連合赤軍にめちゃんこお熱になっていて、坂口弘さまや永田洋子の本を読み漁っていた時期で、あのときの熱は正直いまはもうないけど、それでもいま見てもこみ上げるものはあるな〜って感じ。いま見ても、永田洋子はどこまでも嫌な奴やわ〜と思うし、坂口弘=ARATAはかっこいい。あれから、永田洋子は死んだし、塩見孝也も死んで、いよいよ生き残りは坂口弘だけになってきた。お元気であられるのかしら。坂口弘さま、すぐ近所の東京拘置所におられるのに、死刑が決まっているので親族以外は会えない。ああ、亡くなるまでに会いたいなあ。

10.16火
朝から東京地裁で裁判傍聴。目黒であった、生後2か月の赤ちゃんにミルクに血液降下剤を混ぜて飲ませて殺した罪で逮捕されたお母さんの裁判。たまたま見たのだけど、被告人の顔をみて、あ、この顔ニュースでみたわ〜と思った。被告人、ニュースのときからだいぶ痩せてかわいくなっていた。裁判では、証言台に色んなお医者さんが入れ替わり立ち変わり、反抗に用いられた薬剤の説明を細かく細かくしていて、正直ちんぷんかんぷんであんまりおもしろくなかった。被告人尋問があれば聞きたかったけど、わたしの聞いていた時間内には被告人尋問はなかった。残念。午後からは打って変わって、ローソンでレッドブルを2本万引きしたという窃盗の裁判。えっそれくらいの罪でも裁判になるの? こえ〜って思ったけど、裁判を聴いていたらこの被告人万引きで逮捕されるの既に7回目で、今回も執行猶予中の逮捕だったらしい。しかも万引きの理由が、「仕事もきついし、おこずかいも少なく、彼女ともうまくいっていなくてストレスがたまっていたのでやってしまいました」とのことで、そんな幼稚な理由が裁判で通用するとお思いで? て感じでちょっと笑ってしまった。被告人20代とは言えどもう大人やし、でも証言台に母親が出てたのだけど、「わたしが悩みを聞いてあげてなかったせいです」とかゆってて、あーまたしても過保護ちゃんですか〜って感じがしてしまった。裁判傍聴していて思うのが、世の中には過保護ちゃんが思いの外多いってこと。過保護は犯罪の温床になるってことなのかな。14時半に法廷を出て、今日は持病の方の通院デー。病院と東京地裁が目と鼻の先なので便利。病院は特にかわったこともなくいつも通り、2時間ほど待って1分くらいの診察で終了。病院もそろそろ飽きたな〜。

10.17水
朝からリハビリへ。担当の理学療法士めくらのボスに素性がばれてしまったので、リハビリ中のトークが、「どういうときに曲が出来るのか?」とかそういう流れになってて、若干めんどくさい。そういう会話は苦手や〜。リハビリ終えて、そのまま新宿へ出て今日は労働。思いの外忙しくお盆を持って走り回っていたら左腕いてててーとなって、まだまだ治ってはないな〜としみじみ。まあ、徐々にやな。

10.18木
今日も労働。働いていたら偶然S監督がいらっしゃったので、手術痕を見せてはしゃぐ。わたしは結構ぐろいのオッケーなタイプなのだけど、それでも我が手術痕はなかなかハードで、まじまじと見ると相当きもい。これ痕て消えるんかな? 消えたにしても中にボルト入ってる肌の隆起は変わらんからきっとしばらくずっときもい左手のままなことでしょう。労働中、ふと職場の伝言ノートの裏表紙を見ると、なんとそこにはわたしへの寄せ書きがびっしり! 「北村さん、はやく元気になってください」的なメッセージをみんなが書いてくれているのである! 泣ける〜! ああ、わたしは恵まれているなあとしみじみ思う。バイトながらもう10年目。こんなわたしながら続けておられるのは職場と同僚に恵まれているからやなあ。みんなありがとう。そしてこれからもよろしくお願いしますの気持ち。

10.19金
朝からリハビリへ。今週から労働に復帰したのでよく動かしたからよくなってるかな?と思ったけど、やっぱり労働は腕には負担でかいみたいで、可動域がせまくなってしまっていて、しかも変なところに青タンまで出来てしまっていた。ピンチ。でもだからって仕事また休むわけにはいかないし、来週からは労働時間もがっつり8時間勤務になるので不安がよぎる。夕方から神保町、ちょっとだけ古本屋をひやかし、しかし何も買わず。ベローチェで持ってきた本を読む読む。春日武彦さん著『様子を見ましょう、死が訪れるまでー精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿』読了。

すごく面白かった! 中野ブロードウェイの4階にある精神科クリニックにやってくる面白患者たち、そこから発生する事件の小説なんだけど、人肉レストラン、グノーシス主義トレパネーション、整形人面犬など、好きなトピックだらけでよだれを垂らしながら読んだ。でも何がすごいって、こんなイカれた精神科エピソードを、本当に現役の精神科医である春日先生が執筆されているということ!最高だ。夜は猿楽通り沿い紅テントにて、唐組の秋公演『黄金バットー幻想教師出現』を観る(2回目)。2回目にして、やっと人物の相関図や細かな設定が把握できてきたので、物語を噛み締められた心地。今日はブドリと三上先生の悲恋を思うと胸がきゅうとなった。今日のブドリは少女ではなく大人に思えた。パラパラとテントを叩く雨の音が切なさを強調してくれる。唐さんの書く物語は、登場人物全員が切ない過去を背負っている印象だけど、特に今回はそう。社会的には弱者と呼ばれる人たちの賛歌だなあって感じ。素敵な観劇をして、今日はまっすぐ帰った。余韻に浸りながらひとり帰るのは好き。

10.20土
作家のU沢めろんさんの計らいで、精神科医K日T彦さん宅に遊びに行かせてもらえることになり、おひるにめろんさんと御茶ノ水で待ち合わせ。そこから中央線にしばし揺られる。ちょっとはやくつきすぎたので、駅の反対側のめろんさんの先輩事務所のポストの郵便物整理をしにいき、それからしばし街を散歩。してたら山田文具店を見つけたので寄って、可愛い小鳥とリボンのレターセットをふたつ購入。それから駅前で手土産にローストビーフやおいなりさんやシュークリームなど色々買って、一路K日先生宅へ。住宅街をぬけると、そこそこ年季の入ったマンションが現れ、エレベーターを上がって入口へ。この入口までは普通のどこにでもありそうなマンションなんだけど、扉をあけると!そこに別世界であった!玄関あけると、さらにガラス張りの扉があって、例えるなら洋画に出てくる探偵事務所って感じ。こんにちわーと迎えてくれるK日先生は前髪だけ白髪のメッシュで、家の感じと先生の感じ、合わせてかっこよすぎる。古いマンションをフルリフォームしたらしいこのおうち、煉瓦造りのアーチをくぐると書斎があって、作り付けの本棚にぎっしりの本、まるで図書室って感じ、憧れる。茶トラの綺麗な顔のほっそりした猫ちゃんまで歩いていて、全部が映画の中みたい!1畳くらいはありそうな特大液晶テレビからは音無で洋画が流れていておしゃれ〜。感動しつつ、ソファに座って談話。K日先生は、先生だけど堅苦しい先生感は一切なく、柔和で話しやすく素敵なおじさまだった。いけないお薬の話なんかで盛り上がっていたら、編集者のY本さんがいらっしゃり、4人でボードゲームをやることに。最初にダウトみたいだけどダウトじゃないカードゲームをして、そのあと花火とゆうゲームをした。どっちもルールがわりと難しく、あんまりわからなかったけど、大人4人でゲームするって新鮮で楽しかった。ゲームをしてたら奥様がお帰りになり、奥様お仕事帰りなのに手際よくおいしいごはんを振舞ってくださりいただきながら何故かわたしのプライベーツ、ドメスティックの例の話に。K日先生にも、例の案件は治せないってゆうか治らないからどうしようもない、離れてよかったといっていただき、なんかちょっと吹っ切れた。めろんさんとY本さんに絶対小説にしなさいと言われる。楽しい時間はあっとゆうまにすぎ、9時頃にお暇。帰りの電車でめろんさんが小説の書き方を教えてくれた。錚々たる方々と贅沢な時間を過ごさせていただき、幸せな1日だった。

10.21日
朝からカシオトーンを持ってはるばるちるこ邸へ。お土産を買っていこうにも朝すぎてどこもあいていなく、東急ストアでぶどうを買った。駅で美月ちゃんと待ち合わせして一緒におうちへ歩く。日曜日の朝の長閑なひととき。おうちについて、しばしお茶を飲んで談笑し、11/24のお見舞いライブのリハ。一曲ずつ確認しながら練習練習練習。ちるこ家、小鳥がベランダにたくさん遊びに来ていて、ちゅんちゅんと賑やかに歌ってくれるので小鳥とセッションが出来て楽しかった。一通り終わって、おひるごはん。カレーとピクルスとほうれん草のポタージュ。ちるこ家のピクルスはまじでうまく、真似っこしてわたしも家で漬けてるけどいまいちおいしくならないというと、ローリエとタカノツメをわけてくれた。おいしいごはんをいただいて、おひるからは通し練習。うん、アンデストイピアノの可愛いアレンジ、いい感じになりそうです。11/24は、ちるこさきこ美月による特別編成で歌います。土曜日の昼下がり、15時から八丁堀七針にて。チャージ1500円と安めなのでぜひきてください。予約はtokyo.r.ribbon@gmail.comまで。よろしくお願いいたします!