11.27〜12.3日記

11.27月

6時半に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲みながら日記を更新。午前中、久しぶりにそれいゆさんにモーニングしにいく。

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厚焼きトーストモーニング。テーブルにお花がある席に座れて嬉しい。お紅茶飲みながらしばし読書。優雅な休日の朝を過ごさせていただいた。それから吉祥寺にちょっとした買い物をしに出て、天気もいいので久しぶりに井の頭公園を散歩。道ゆく人全員に罵詈雑言を浴びせているおじさんがいたのでビビりながら、池のまわりを歩く。木々が紅葉していて、なかなか綺麗。紅葉ってわざわざ見に行くものでもないけど、ばったり出くわすと幸福な気持ちになるね。ベンチに座って、日向ぼっこしながらまたちょっと読書した。マルイの前のお花屋さんで、お花を買って帰る。チューリップが出ていたのでうれしくて買った。今年初のチューリップ。チューリップはいちばん好きなお花。この冬もたくさんチューリップ飾りたい。他にもスイトピーやカモミールのお花を買って帰宅。早速花瓶に生けて、部屋を掃除。駅まで恋人を迎えに行く途中、久しぶりに古書音羽館に寄って一冊買った。駅で恋人と落ち合う。長瀬智也ごっこをしながら帰宅(注:先週の日記参照)。おうちで。恋人オススメの音楽を流しながら、コーヒー飲んで、りんごを食べたりおやつを食べてだらだらおしゃべり。特に何をしていなくっても、恋人とこうやってまったりのんびりする時間が本当に幸せだなあと思う。わたしの恋人は長瀬智也に似ている上に、めちゃくちゃ面白くて、ギャグセン抜群、しかも心が清らかな人です。夜は、恋人がゴールデン街のバーテンさんに教えてもらったバーがうちの近所にあるので、一緒に行ってみた。キュリオーサアンドキュリオーサという、何回聞いても覚えられない名前のお店。キュリオーサってなに?と検索したら、エロ本と出てきて笑った。パン屋の2階に上がると、ほの暗い照明の中、細身のロン毛ポニーテールのお兄さんがカウンターに立っておられた。カウンターの端っこに座る。わたしは下戸なのでコーヒーを頼む。ロン毛のお兄さんが丁寧に淹れてくれた。

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濃くておいしい。カップも可愛い。壁には金持ちの家に置いてあるような鹿の首が刺さっていたり、退廃的かつオシャンティな雰囲気に、緊張して我々、借りてきた猫状態でちょっとおとなしくなった、のも束の間、気づいたら死刑囚の話や、カニバリズムの話やおちんちんの話をしていて平常運転、たぶん似つかわしくない客だった。でもいつもよりは小声でヒソヒソ喋ったよ。お兄さんが焼いたりんごのチーズケーキを頼んで、ふたりで分けっこして食べた。いい時間になったので、恋人を駅まで送っていってお別れ。幸せな休日だった。

 

11.28火

今日も休み。6時半に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、いい天気なので洗濯回して干して、支度して朝から早稲田のマリアパジムへ。今日もスーさんとマンツーマンでキックボクシング。おしゃべりしながらのんびりストレッチして、ちょっと走って、ミット2分4ラウンド。久しぶりにスーパーマンパンチをやらしてもらった。忘れてて一瞬フリーズしてしまった。その後は筋トレタイム。今日は腕と背中、てことで、懸垂をたくさんやった。最後の方は自分の力で上がれなくて、ほとんど補助してくれているスーさんの筋トレになっていた。その後錘を持って色々やるやつや、スーさんに負荷かけてもらって色々やった。これでわたしもムキムキや!て1日がんばったところで変わりませんが、明日盛大に筋肉痛になるでしょう。実は先週の筋トレでの腹筋の筋肉痛がまだ若干残っている。筋肉痛ってこんなに長引くっけ?加齢のせいでしょうか。楽しく運動して、13時前にジムを出て、電車で渋谷へ。みずほ銀行の窓口へ、カードの再発行に行こうとしたら、めちゃ混みで予約してないと無理と言われた。ちーん。渋谷支店は予約制ならしい。それなら西荻支店に行っとくんやった。実は昨夜フィッシング詐欺に引っかかったぽくて、前にカードの不正利用あったから怖くて、すぐにクレジットカードを止めたのである。わたしのカードはみずほのキャッシュカードと一体型のやつだから、再発行には銀行の窓口行かなあかんと言われての今日。日を改めるとして、ちょっと時間潰しにドトールへ。予約の案内もらった紙読んでたら、ウェブでも再発行出来るみたいだったので、やってみたらツルッと出来た。なんやねん。わざわざお店行く時間が省けてよかった。その後、ユーロスペースに行って、塚本晋也監督の映画『ほかげ』を鑑賞。趣里ちゃん大好きだし、森山未來だし、塚本晋也もなんやかんや最近の新作は見てるので、わりと期待してたのだけど、あれ、ちょっとしんどいな〜。セリフは多くない、寡黙な映画なのに、趣里ちゃんが結構ギャーギャー叫ぶ芝居をしていて(たぶんそういう演出なんだろうけど)、このところわたしアキ・カウリスマキにハマって、感情表現の薄い芝居、無表情の素晴らしさを見慣れていたせいもあってか、ギャーギャー叫ぶ女がうるさく感じてしまった。でも塚本晋也Coccoちゃんのやつは好きだったし(あれもCoccoちゃんめちゃくちゃ叫んで暴れる)、まあなんかこっちのコンディションの問題やな。映画が悪いわけじゃない。見終えて、夜帰宅してちょっとパソコン開いて、あれこれして、あとはこたつでだらだらした。

 

11.29水

6時半に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで支度して家を出る。今日は午前出勤。出勤するなり、先輩が張り切って明日からオープンする隣のビルと繋がる地下道や、お客さん案内するときの動線を見に行くツアーをしてくれた。ほんまはこういうのは所長がやるべきなんだけど、所長はこの三日間出勤してきてないらしい。大丈夫なんかいな。この先輩は、色々過剰な人だけど、結構みんなのことや職場のことを考えてくれてて、頼りになる。それで休憩中に、この先輩にはずっと言ってなかった9月からのわたしの某性被害問題を相談してみた。そしたらめちゃくちゃ親身になって相談を聞いてくれて、所長やその上のエリアマネージャーにも話したけど何もしてくれてないことを言うと、その場で色々調べてくれて、なんと警視庁のハラスメント窓口にその場で電話することになった。30分ぐらい、話聞いてもらって事情を伝えて、この先は渋谷区の生活安全課に取り継ぎますので、となった。と言うことで、あれよあれよと警察沙汰のオオゴトになった。わたしはもう若くないのもあって、被害者ヅラするなんて思い上がりやろ、みたいな卑屈な気持ちがどうしても勝ってしまって、訴える資格なんかないと思ってしまって、泣き寝入りしていたけど、女優のA子さんにも警察行った方がいいって言われたし、たぶんこれで間違ってないはずや。先輩は、こうやって弱者が泣き寝入りしてしまう世界が許せないアツい人で、俺が守ってやるから!と言ってくれて、恋愛とか男女のアレでは全くなく、こんな助けてくれる人もおるもんやな〜と、ちょっとうるっときた。先輩は元所長にすぐ連絡とってくれて、事情説明してくれたらしく、その後元所長からも電話が来た。現所長やエリアマネージャーは動いてくれなかったけど、元所長は親身に聞いてくれて、わたしの異動の話も、なんとかなるよう動いてくれるとのことで、色々しんどくなってたけど、なんとか安全な場所で働けるかもしれない兆しが見えてきた。先輩にしても、元所長にしても、ふたりともかなり変わってて曲者で不器用な人だけど、でもこういうときに助けてくれるのは、案外こっちの人なんやなと思った。比べて所長やエリアマネージャーは、仕事は出来る人なんだろうけど、面倒ごとは揉み消すタイプ。面倒ごとを揉み消してるから、仕事は出来るんやろうな。人の見方を学んだ一日だった。

 

11.30木

警察沙汰にする、という選択を昨日決断し、動き始めたので、なんだかずっと胸がザワザワしていていつも以上に眠れなかった。4時くらいに布団に入って、6時には布団を出て、シャワー浴びてこたつに埋まってずっと考え事をしていた。考え事を整理するためには、わたしはやっぱり文章を書くのがいちばん向いていて、ちょっとこれは、記録していて悪いことはないかもしれへんな、と思い立ち、noteを非公開にしてしたためていくことにした。そんなの読みたい人いますかね? もし読みたい人いれば、なんかの機会に公開するかもしれません。タイトルは『ロリババア、セクハラ奮闘記』です。まあ、あんまり読んでて楽しい読み物ではないと言うことは書いておきます。現実がしんどすぎて気が狂いそうになるので、息抜きに、恋人が教えてくれた酒鬼薔薇聖斗の書いたであろう小説と言われている電子書籍をダウンロードして読み始めている。

これが酒鬼薔薇聖斗が変名で書いたとされていて、Kindle unlimitedに無料であったので読み始めている。ちょっとびっくりするぐらい文学的で読み応えあっておもしろくて、文章も嫉妬するぐらいに上手くて、著名な作家がお遊びで書いたんかなあとか思うぐらいのクオリティなんだけど、内容はこれ、本人じゃないと書けないことだらけで、色々恐れ慄きながら読んでいる。酒鬼薔薇聖斗は、1997年に起きた神戸の連続児童殺傷事件

の犯人で当時中学生だったことで日本中を震撼させた人物なんだけれど、幼少期は友達もいなくて母親からの虐待を受けていて、その辛さを紛らわすために自分の世界の中の世界を文章にしたり絵本にしたりしていて、自由帳に『おちんちんにんげん』と言う物語を書いてはクラスメイトに見せて、これがおもしろすぎると学校で一時期一世風靡したらしい。そして彼を虐待していた母親ですらも、虐待の最中にこの自由帳を見つけて読まれてしまい、彼はまた怒られると縮こまっていたらなんと母親は爆笑し出して、そう、彼は自分の書いた作品によって初めて外側の世界と繋がれることを知った。この『ひきこもりの手記』は、このエピソードが象徴しているような作品で、もし彼が中学3年生で事件を起こしていなかったなら、必ずや偉大なる作家になれていたに違いないと思ってしまうような、本当にかなりレベルの高い文学作品なのです。日本の三代奇書に並ぶって、誰かがレビューで書いていたけれど、確かに『ドグラマグラ』とか『虚無への供物』とかを彷彿するテイストで、はいわたしの思春期の読書趣味にまんまドストライクだったので、久しぶりになんだか、懐かしいあの時代の読書の感覚を呼び戻してもらえていて、ちょっと感動しました。とはいえ、読者を選ぶ小説ではあるので、あまりオススメは出来ません。自己責任で読むようにしてください。今日も15時から出勤。昨日のことで、先輩からたくさんの指令が出ていて忙しい。おまけに所長が現れて、物凄く突き放した対応をされてしまい、20年来の友人関係だった所長だけれど、これで関係は終わりかな、という気持ちになってしまった。とにかく今回のことで心が完全に冷え切ってしまった。わたしの大嫌いな言葉、そして所長の大好きな言葉、責任分界点。「これは北村さん個人の問題だから、責任分界点を超えるので僕は助けないし、会社も助けないよ」休憩時間もずっと電話していたので全く休めなくって、ほとほとに疲れ果て、23時45分に退勤。帰り道、恋人にLINE。恋人はレイトショーで鬼太郎の映画を観てきたらしく、鬼太郎の誕生秘話の漫画が、今映画の公開記念で無料で読めるやつを送ってもらって読んで、これがすごくいい話で、ピンピンに張り詰めていた今のわたしの心をほっこりときほぐしてくれました。今のわたしは本当に恋人の存在に支えられている。もし恋人がいなかったら、もっとトチ狂って自暴自棄になってしまっていたことだろう。

 

12.1金

6時には起きて、シャワー浴びて、洗濯して掃除。お花の水を変える。月曜日に買ったチューリップ、どんどん背が高くなっていってておもしろい。他のお花でそういうのあんまりないけど、チューリップは切り花にして花瓶に生けてるだけでも、めちゃくちゃ上に伸びていくのだよね。このままだと伸びすぎて重みで首折れるかもなので、可哀想だけど足を3センチくらいちょん切った。支度して、原稿を進めたいので吉祥寺のスタバへ。3時間ぐらい書きまくる。15時から出勤。休憩中に、渋谷署の生活安全課の担当者から電話がかかってくる。喋り方が、いかにも刑事(と書いてデカと読む)って感じの、ぶっとい声にどっしりした口調で、なんかちょっと笑いそうになった。次の月曜日に渋谷署にいくことになった。その他も何度も先輩から電話があって、いろんな指令が出て、ちょっとぐったりしてしまっている。でも先輩こそ、わたしなんかのためにプライベートな時間に色々調べて動いてくれているのやから、ありがたく思わないといけません。仕事自体はとても静かな金曜日で、久しぶりにモデルくんとコンビだったので、安心して楽しく働けました。23時45分退勤。帰って、頭を沈めるためにアマプラでアキ・カウリスマキ『マッチ工場の少女』を鑑賞。ほとんどセリフがなく進んでいく、なのに物語はちゃんとわかるし、人物の感情も、無表情なのにわかる。よく出来てるな〜と感心。主人公の女の子が、誕生日に喫茶店でケーキを食べてひとりで自分をお祝いしてるシーンが、既視感バキバキでよかった。その後一人で映画見て号泣してて、一緒や〜と共感しまくり。アキちゃんの映画でいちばん好きかも。

 

12.2土

あんまり眠れなかった。このところ不眠がどんどん悪化している。理由はわかっている。起きて、シャワー浴びてコーヒー、りんご。T先輩からどんどんLINEがきて、指令がきて、考えないとあかんことがいっぱいで脳みそから煙でそう。でも今日は大好きだった雨宮まみさんの新刊が発売される日。

午前中、近所の今野書店に行くも売ってない。吉祥寺に出て、ブックファースト、売ってない。東急の紀伊国屋書店にやっとあった! 早速、近くのベローチェに入って少し読む。これはまみさんが40歳目前にウェブで連載されていた、最後の遺稿集。当時も連載を読んでいたけれど、38歳という今まさに40歳がくる!状態のわたしには初っ端から響きまくって狼狽える。「傷口に酒を塗れ!」の章が辛すぎて泣きそうになる。わたしが2012〜3年頃にお会いしていた時期、まみさんは全然お酒は飲まなかった。それが後年、テキーラショットをバンバン空ける、やばい飲み方をされている様子が綴られていて辛くなった。メディアで見かける度にどんどんお痩せになって、美しいのだけどどこか悲しさが漂っていた。そんなことを思い出して、ベローチェでお紅茶飲みながら胸が痛くなった。15時から出勤。夕方、事件発生。でもハンサムボーイと純朴ボーイと3人で、力を合わせて頑張りました。それ以外は業務は落ち着いていた、のだけど、夜、休憩中、またもや先輩から電話責めに遭い、本当にもうパンクしてしまった。ちょっとわたし、もう精神が限界や。休憩中涙がとまらんようになって、こんなん久しぶり、というか今までなかった。警察沙汰にするというのは、こんなにしんどいことなんやなあ。23時45分まで働き、トボトボと帰宅。

 

12.3日

6時に起きて、二度寝を頑張って、7時に起きた。午前中は、明日渋谷署へ持っていくための、今回の性被害の時系列を思い出して書き出していった。この日記があったので、思い出しやすかった。性被害の詳細はこの日記には書いてなかったけど、これがあったこの日は確か夕方こんなことがあったな、とか思い出すのにかなり役立った。自分、グッジョブ! 13時から、人間関係で、1月14日のライブの打ち合わせ。主催の方と紹介してくれた方と3人でコーヒー飲みながら、当日のことをお話しする。1月14日は自由が丘のスタジオベイドというところで石川浩司さんとライブ、ふたりでセッションもやるし、この日は石川さん、ライブだけじゃなくDJもされるそうです。石川さんがどんな曲をかけるのか気になるね。ぜひお越しください。打ち合わせ終わって、そのままわたしの職場の近くまで送っていただき(偶然にも主催の方の元職場の会社がうちのビルに入っていた)、15時から出勤。先輩とモデルくんは競馬の中継を見ていて、レース大荒れでがっくり肩を落として帰らました。夜、元所長が心配してLINEをくれて、だいぶ救われた。先輩は過激すぎるし、元所長はインテリすぎるけれど、ふたりとも表出の仕方は下手くそなだけで、真心はあるなあとしみじみ感じた。23時45分まで働いて帰路。今週はほんとにしんどい1週間だった。