ポップに嫉妬

頭がひや〜っとなって畳に転がって天井みてフリーズ。てことが最近増えておる。あかん!先週加地さんのドキュメントみてから、なんかダウナー具合に拍車がかかっておる。そゆえば加地さんナイトの打ち上げ会場で、岡くんやカミイくんや大森さんら同世代チームに、北村さんって普段ほんっとにポップですよね〜とゆわれてなんか衝撃やった。ほんまにか!わたしは、ポップとおっしゃっていただけるような振舞いがでけておるのかっ!信じられん!わたしから見たら、岡くんカミイくん大森さんの方がよっぽどきらきらと若さみなぎっていて、飲みっぷりも食べっぷりもいいし、同世代で一緒にイベントやったりとかして盛り上がって、はつらつとまぶしい存在で、にくらべてわたしなぞは基本いっつもどこでも友達おらずでぽつんで、ライブ会場とかで知人に会っても話しかけてええのかどうかわからずいっつもそわそわして、結局居場所に困って挨拶もそこそこに逃げ帰ってしまう、てパターンやぞ。あ〜たのしく社交がでける人間になりたいなん。

図書館で1、2ヶ月おくれの文芸誌をいろいろ借りて、藤野可織『パトロネ』、谷崎由依『水際の声』、綿矢りさ『亜美ちゃんは美人』、古川日出男『馬たちよ、それでも光は無垢で』など読み読む。藤野さんは相変わらず身体的にぞわぞぞぞっとくるわ〜今回は皮膚!皮膚科医の藪医者っぷりがきしょくていい!震災もんを説いてるメディアはどのジャンルもなんか、脊椎反射的に受け付けへんのやけど、この古川日出男『馬たちよ、…』は文章はスタイリッシュな古川節やけど、人間らしい戸惑いにあふれとってなんかちょっとぐっときました。『聖家族』すきやったからってのもあるけど。

日本のセックス

日本のセックス

ひゃは〜これもおもろかった!前半はもうエロとかの次元じゃなくて血みどろすぎてなんのことはわからんようなってくるけど、人間の純な滑稽さとその裏側の悲惨がしみじみ、疾走感もきもちいからさくさく読めました。結構複雑な群像劇なのやけど、その要はちょー単純に、ざ・性欲!くだらんようでいて、マイリティな嗜好な方々にはめちゃんこ切実な問題で、得てしてみんなとてもピュアーやのう。ま、ただの変態の極みなんやけど。しかし、樋口毅宏氏の本は毎回最後のめちゃ詳細なスペシャルサンクスがあって、このページよむんがちょっとしたたのしみでもあるね!

なんか紀伊國屋本店の入り口のとこにどどーんとコーナーがでけていたので買っちゃった!韓国文学てたぶんはじめて読んだけど、なんやろ、ちょっとヴァージニア・ウルフっぽいとおもたわ。容姿も性格もどこをとっても平均な、普通の女の鑑のようやった妻がある日突然、菜食になってどんどん狂っていって、夫に捨てられ、姉の夫とちょっと特殊な結ばれ方してって、てゆう、ま、ない話ではないよね!て感じで途中までは進むんやけど、後半から幻想的なってきて結構、おおお!な作品でした。お国柄か、厳格でストイック。これ01てことはシリーズで出るんかな。K−文学とかゆいだしたらちょっとめんどくさいからいややけど、装丁もかわいいし、これからも期待!