11.5〜11日記

11.5月
朝、通勤中にいつも通る地下道にいるかっこいいホームレスのおっさんが、このところいない。今日も朝いなかった。勝手に心配になる。どこか別の場所に引っ越しただけなのか、それとももしかして死んじゃったとか? と不吉な想像が過る。どうかどこかで元気であられますように。夕方まで仕事して、帰ったらとある宅配が届いた。またしても救援物資が。みなさま本当にありがとうございます。それから某原稿のレイアウトを確認し、黄昏流星群を読んで寝た。

11.6火
朝から普通に労働。同僚のじいじに、ちょっととても恐ろしい話を聞く。詳細は書けないんだけど、わたしが趣味の裁判傍聴で見ているような出来事が、わりと身近に起こっていたことが発覚。こえ〜。人って表の顔と裏の顔があるんやなあと実感。簡単に人は信じてはいけない。その他は特筆すべきことはなし。ところで今この日記を書いているわたしのノートパソコン、またしてもバッテリーがすぐ切れるようになってしまっていて困っている。フルに充電してても30分くらいしか持たない。バッテリー取り替えて半年くらいしか経ってないのに! もうパソコン自体がダメなのかしら。このパソコンが結構なにするにも生命線なのでびびっている。

11.7水
朝から1カ月ぶりの駒込病院。受付して、レントゲン撮って、待合室戻ったら、なんか救急訓練現場に鉢合わせてしまい、見ているとこれがなかなか芝居がかっていておもしろく、「あ〜どうしようどうしよう、だれか〜救急です」「○○さん、○○さーん、ダメだ、意識ありません!」とか看護婦さんが10人ぐらいでやってて、しかし病人役はいないので、みんなエアーでやってて、色々変で笑った。新任の看護婦さんたちにしてはみんなわりと歳食ってる感じだったので、なんだろう。謎。まあおもしろかったからよし。診察は手術痕を見せて、レントゲンと照らし合わせて、骨はだいぶくっついてきてるとのこと。とはいえ、ボルトを抜くのは早くて来年春頃とまだまだ先。先生に、ボルトの部分はすぐ皮膚だから、ぶつけたりしたら穴が開いて中の金属が飛び出してくることがあると言われてたいへんびびる。そんなホラーなことが起きるのか! 確かに、肘の部分はほんとすぐ皮だから、頬杖ついただけで痛いレベルなのでたぶんめっちゃもろい。ぶつかったり転んだりしないよう気をつけよ〜。帰りは千駄木まで歩いて、駅前のミスドでコーヒー飲んでしばし読書。ミスド、近所にあったらな〜。昔は最寄り駅にあったのだけど、わたしが引っ越してきてまもなく潰れた。ちなみにマクドもその隣にあったのだけど、潰れた。ドトールも潰れて、我が最寄り駅、安くコーヒー飲める店がもうベローチェしかない。帰って、金曜のライブの準備に勤しむ。新聞の原稿を書いて、それからカラオケで歌う曲のトラック作り。ピアノは弾けないことはないけど、何曲もたくさんは弾けないので今回は自作カラオケトラックで30分くらい歌うことに。ひさしぶりに『ガール・ウォーズ』の曲を練習する。我ながら、なかなかいい曲書いてるではないか〜と密やかに自画自賛。作ってたときの状態を色々思い出す。ガール・ウォーズは、わたし、難病が発覚して、手が痛くてピアノ弾けないかもってなっていた時期に、カラオケで歌える曲を作ろうと思って作ったアルバムで、おまけにわたしは当時たいへんしんどい恋愛をしていたので、つらい思い出が蘇る。けれど、曲調はどれもわりとハッピー。まあ、そんなもんだよね。カラオケトラックをエンドレスで流して、家で振り付けを考えたりしながら練習。ふと、わたし33歳にもなってなにしてるんやろって恥ずかしくなる。まあそんなん言いだしたらわたしの全活動すべて恥ずかしいな。

11.8木
朝から普通に労働。地下道のホームレスおっさんはやっぱりいない。万が一のことが起きたのだろうか。心配。webちくまさんで、読書感想文を書かせていただいたのが公開されました。こちらから読めます→ http://www.webchikuma.jp/articles/-/1543 國友公司著『ルポ西成――七十八日間ドヤ街生活』と、黒岩重吾著『西成山王ホテル』を取り上げています。読んでね☆ 

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活

11.9金
朝、病院でリハビリ。担当理学療法士のめくらのボスが服の袖が巻き巻きになることを「たごまる」と言っていて、どこの方言?となり、どうやら青森出身とのことで、青森出身めくらの理学療法士って、なんか三拍子揃ってかっこよすぎだな〜とおもう。リハビリ終えて一旦帰宅し、夜のライブの練習を入念にする。今回ダンスとゆうか振り付けをいくつか考えていて、ひとりで家で自作の歌を歌って踊りながら練習している三十路の女、ってもうなんか色々正気の沙汰ではない。準備して夕方家を出て、高円寺へ。久しぶりに原宿まわりで乗り換えたら山手線めちゃくちゃ混んでて左腕がつぶされてギャフン。なんとか命からがら高円寺、円盤に到着。店主田口としばしおしゃべり。骨折談義に花が咲く(田口さんは7年前、イベントでアンプを投げてキャッチボール!をしていたところ鎖骨が折れたとゆう体験の持ち主)。田口さんは骨折した翌日から九州に出張行ったりしていたそうな。すさまじい。ふたりとも、二度と骨折はゴメンだ!と言い合いながら準備してリハ。20時から本番。2ヶ月ぶりの円盤ワンマン。最初30分は打ち込みカラオケシリーズを歌い、後半はピアノで6曲歌いました。カラオケシリーズは本当はもっと色々振り付けを考えてたんだけど、いざ本番になると照れがでてしまい、全体的にコソコソ動く程度しか出来なかった。反省。ピアノは、家で弾いてたときは左腕痛くならんよう加減して弾いてたんやけど、いざ本番になるとこちらは力が入ってしまい、結果左腕の骨に鈍い痛みが出てきてしまったがまあ止むなし。今のところは5.6曲が限界やなあとおもう。なんとか1時間ライブができてホッ。最後はじゃんけん大会でプレゼントを渡し、イベント終了。2ヶ月ぶりでしたが、みなさんのお顔が見れて、歌えて、救われました。ありがとうございました。来月は12/14よろしくお願いします!

11.10土
朝から溜まった洗濯物をどばっと干して、昼から御徒町。先輩ミュージシャンMTと待ち合わせして喫茶店。喫茶丘に行くも、閉まっていて断念。上野方面にぷらぷら歩いて、喫茶マドンナーというお店に入る。外観は趣あったけど店内はわりと普通で、壁は白く、テーブルも白い。ランチはコーヒー付きで700円とやすかったので、ナポリタンとコーヒー。MTと、どうしようもないゲスい話でひと盛り上がりし、その後、太宰の「眉山」、赤松利市「鯖」、鈴木智彦さん「サカナとヤクザ」、リン・ディン「アメリカ死にかけ物語」など本の話をする。かと思えば、チュウとキスの違いについて熱く語られたり、MTとはバカ話と文化的な話の両方が出来るので楽しい。2時間半くらいおしゃべりして店を出て、シングルファザーMTの今夜の晩ご飯食材を買いに吉池の魚市場を一回り、夕方別れて帰宅。洗濯を取り込んでだらだらしていたら一日が終わった。

11.11日
朝から普通に労働。限りなく浮浪者ちっくな、ギリギリセーフかギリギリアウトな境目にいるおっさん二人が朝から来客し、仲良く競馬をやっていて微笑ましい。日曜らしく忙しい一日であった。その他は特筆すべきことはなし。帰ってアマゾンプライムで今更映画『怒り』を見た。役者陣みんなすばらしかった。し、これ市橋達也事件がモチーフなのにわたし全くノーマークやって今更ギャフンて感じ。原作も読んでみようかな。

10.29〜11.4日記

10.29月
朝から普通に労働。特筆すべきことはなし。帰って、宿題の曲作りをする。ピアノは片手弾きだけど、これはこれで味わいがでているかも? 半年くらいずっと悩んでいた曲、これにてやっとひと段落。とはいえ、まだ先方に満足していただけるかわからないのでどきどきどき。

10.30火
昨日作った曲をパソコンに入れて編集作業し、えいやっと先方さんに送信。それから文章の宿題も書く書く書く。こちらも先週からずっと悩んでいる文章。そんなに長いものじゃないのだけど、だからこそ悩む。夕方から新宿に出て、夜は、特選小説の連載終了打ち上げと称して編集さん、イラストの飯田さん、わたしで高島屋の今半へ行った。生まれてはじめて食べた今半のすき焼き。……おいしすぎた……。お肉がとろとろでびびった。本物のすき焼きってこんなにおいしいのか。わたしの知ってるすき焼きとはちょっと違った。わたしの知ってるすき焼きは、大量の白菜や春菊やネギ、きのこ類が煮えていてそこに牛肉が申し訳程度に入ってる甘辛い鍋って印象だったのだけど、今半のすき焼きは白菜がない。野菜はちょびっとだけ賑やかし程度にあるのだけど、基本は肉! しかも一枚一枚のお肉が超でかい。感動。そしてすき焼きのシメってうどんと思って生きてきたのだけど、今半のシメは最後に残ったダシを卵でとじてそれをごはんに乗っける卵丼。これが超ふわふわでおいしかった。ここですき焼きに纏わるちょっと怖い話をしてさしあげましょう。わたしの母方の祖母の実家のすき焼きはちょっと変わった風習がありました。すき焼きって、生卵につけて食べるでしょ。あの卵の残りを食べ終わった人から順に最後鍋の中にリバースしていくのです。こうすると、勝手に卵とじになっておいしいやがな! と祖母は言っていたのだけど、これ、衛生的にちょっとどうなん? というおはなし。まあ残りの卵汁勿体ないしから理にかなってるといえばそうだけどね。家族で身内で食べる鍋だから、衛生面はご愛嬌ってことなのか? この話、知人にすると百発百中ぎょえ〜と言われる。そんなすき焼きしか知らなかったので、今半の1万円もするコースをごちそうになり、色々目から鱗だった。それにしてもおいしかった。満腹。身も心も満たされて帰った。

10.31水
朝イチからリハビリへ。それから新宿御苑。昼からセンチメンタル岡田くんと11月2日のライブのリハ。今回6曲もセンチメンタルくんにピアノ弾いてもらうのだけど、これがすごくうっとりなピアノアレンジで、なかなか良い感じである。わたしじゃ絶対弾けないピアノアレンジ。オシャレでダイナミック。ピアノって同じ楽器でも弾く人いよって音が全然違うくって、男性が弾くピアノってすごく音が太くっていいなあといつも思う。単に力の問題なのか?な? わたしのピアノは腕折れる前から音が弱くて力ないピアノだった。岡田くんとリハ後、近くのガストで一緒にごはんを食べた。岡田君、なんとわたしが寄稿してるってことで特選小説とナックルズを買ってくれていた! びっくり! 2時間ほど談話し、では当日よろしくお願いしますといって別れた。帰って、寒いのでこたつを出した。こたつに埋まって夜は宿題の文章の最後の仕上げをやって、編集さんに送信。

11.1木
寒い。こたつから出られない。なんとか出て、朝から普通に労働。朝から更衣室に三匹もゴキちゃんが出て、わたしはゴキとは共存していこうぜって感じだからもうめんどくさいから殺しもせずほっといてたら、同僚たちがきゃあきゃあ言いだしてちょっとめんどくさかった。しかしもう寒いのに、ゴキちゃんたちはまだまだ元気やな〜。編集さんから返信がくる。原稿のことを、丁寧にお原稿っていわれる編集さん、なんかいいなあと思う。無事原稿通ってホッ。送った曲の方も、先方からお気に召したお返事が来てホッ。ああ、肩の荷がちょっと下りた。

11.2金
朝、とある台本がメールで届く。ものすごく長いので印刷して読みたいけどプリンター壊れているのでコンビニに印刷しに行かねばならないけど全部印刷するとたぶん1200円くらいかかる。うーむ。とりあえず放置して、まずはリハビリへ。担当の理学療法士さんが「実はぼく全盲で」とはなしはじめて、おっ。知ってたけど、改めて告白されると、おっとなる。なんでも子どもの頃は見えていて、でもやがて見えなくなることはわかっていて高校から全寮制の支援学校に通っていたらしく、その頃はまわりのこと誰も信用していなかったそうな。先生いわく、「支援学校は闇が深いんです」とのこと。色んな体験してはるんであろうな〜。リハビリから帰って、今日のライブの準備。今日は阿佐ヶ谷よるのひるねにて「北村早樹子とセンチメンタル岡田のムスメギプスはずれ記念ライブ」カラオケトラックを準備して、流し乍ら練習。そして水曜のセンチメンタルくんとのリハを聴きながら練習練習練習。夕方家を出て、はるばる阿佐ヶ谷へ。よるのひるねに到着して、店主門ちゃんとしばし談笑。センチメンタルくんも到着。センチメンタルくんが今遭遇しているとある修羅場の話を聞く。センチメンタルくんは体験が全部いちいち面白い、けど当の本人はたいへんであることでしょう。しばしリハをして、本番。センチメンタルくんのソロは、カバーやジャズなんかも織り交ぜながら、しかしオリジナルソングが抜群によかった。一曲コーラスで参加させてもらった曲「ざんげ」という曲は、娘さんに「パパの顔が臭い」といわれた悲話が題材なのだけど、笑えて可愛くてきゅんとなる。名曲。それから最後にやってらした、センチメンタルくんの男遊びの曲が衝撃的に面白かった。この曲、はじめて対バンした5.6年前にもやってはったのを思い出した。倍セクシャル。わたしのライブは、最初にカラオケで3曲歌い、それからセンチメンタルくんにピアノを弾いてもらって6曲歌った。歌っている途中、視線の先に店主門ちゃんがいて、何気なくみると、なんと門ちゃんったら、カウンターの中で、スプーンを片目に当てて視力検査していて、思わず吹き出しそうになる。もーおもしろすぎる。よく笑わずに耐えたなわたし。そんなこともありましたが、ライブはひさしぶりに人前で歌って、ああ、歌うって気持ちいいなあとしみじみ思った。わたし、歌うの好きかもしれない。って今更なにをって感じだけれど。はじめて、ピアノは一切触らず歌に徹するライブをして、ちょっと手持無沙汰になってしまった感は否めませんが、歌はよかったのではないかな? それもこれもセンチメンタルくんさまさまそして企画してくれた門ちゃん、そして見に来てくださったお客様のおかげさまさま、ありがとうございました。

11.3土
ひさしぶりにライブしたからか、疲れていてよく寝た。二度寝三度寝四度寝し、起きたらお昼。洗濯などし、しばし文章を書いて、夜は錦糸町。飯田さんと桂ぽんぽ娘さんというピンク落語家さんとが出る、エロナイトイベントで物販お手伝いをしにいく。錦糸町、日曜だからかすごく人が多くてびっくりした。エロナイトは太鼓に三味線に篠笛が生演奏の出囃子で、まずは桂ぽんぽ娘さん。内容はテレビでは絶対放送出来ないようなどどどどど下ネタなんだけど、なめらかさとか間合いとかがさすがプロの噺家さんって感じですごく聞き取りやすく、なぞかけもお話もすごく面白くて超笑った。ぽんぽ娘さんのことは花房観音さんのツイッターでよく拝見していたので、やっと見れた〜と感激だった。そして飯田さんのライブも今日はいちだんとキマっていた。クオリティも完成度もすごかった。新ネタのスーパーの女も最高だった。飯田さんの演出能力は確実にパワーアップしていっている。背筋が伸びる。飯田さんのライブを観て爆笑&感動して、ふと振り返った瞬間、わたしうっかりアイスコーヒーを派手にひっくり返し、物販席をびしょ濡れにしてしまう。鈍臭すぎて情けなすぎてもう死にたい! 物販CDの在庫と飯田さんの荷物、わたしの上着などがコーヒーまみれに……泣ける、落ち込む、わたし何してるねん! あ〜!!! そんな一幕もあったけど、最後のバーレスクダンサーさんは背中に見事な和彫りが入っていてかっこよかったし、いいイベントだった。ぽんぽ娘さんともおはなしできて感激。エロってみんなを平和にするなあと思いながら帰路。

11.4日
朝、ひさしぶりにアマゾンの贈り物が届く。本と食料。ありがたい。午後から池袋、から歩いて鬼子母神さん。今日は唐組の秋公演『黄金バット〜幻想教師出現』の千秋楽。早い目にチケット引き換えて、ベローチェに移動し読書タイム。kindleで赤松利市の『藻屑蟹』を読む。

『鯖』の前作らしいこれは東北大震災被災者の話なんだけど、原発原発周辺で働く人々の物語。『鯖』もそうやったけど、この作家は徹底して労働者の文学だから好ましい。18時頃にベローチェを出ると雨がぽつぽつ降っていた。折り畳み傘をさして鬼子母神さんの方へ。途中、古書往来座へちらっと寄る。そしたらレジにTさんがいて、あれっ!?となった。Tさんは確か他の本屋さんで働いていたんじゃ? と聞くと、そこでも働いていて、往来座でも働いているらしい。働き者ですね。往来座は相変わらずいい本が揃っている。てくてく歩いて鬼子母神さんで唐組『黄金バット』。今日はさすがの楽日なので満員。わたしは3回目の観劇。3回目にしてようやく、落ち着いて物語を噛みしめられた。大人になっても学校を卒業出来ない人たちの物語なんだけど、それぞれの人物それぞれに背負いきれないくらいの過去があって、みんな一般社会から零れ落ちてしまっているんだけど、一生懸命生きていて、男であり女で、大人だけど幼児性を捨てられない。最後の久保井さんの語りを聞いていたら、もしかしたら全部はこのおじさんひとりが見ていた夢だったんじゃなかろうか? とか思って震えた。楽日ということで、唐さんが最後にご挨拶にでていらして、お歌まで披露されていた。久保井さんに手をつながれて一歩一歩歩く唐さんのお姿を見ているとなんかそれだけで感動的で胸が詰まる。あ〜この秋も素晴らしい公演やったなあ。また春まで半年待とう。テントの外で飯田さんと落ち会って一緒に感想言い合いながら帰った。

10.22〜28日記

10.22月
朝から労働へ。ひさしぶりに通勤ラッシュに揉まれる。左腕がもみくちゃにならないように気を付けるのに必死のパッチ。なんとか無事に新宿。労働中、八百屋の配達のお兄さんとひさしぶりの邂逅、骨折してましてん、と手術痕を見せびらかす。新人さんの子が見事な金髪ギャルで会話に困る。8時間勤務、体力もつかな〜とちょっと心配だったけれどなんとか仕事終え、ホッ。疲れていたのか帰って早々に寝た。

10.23火
昨夜は10時寝て4時に起きた。今日も朝から労働。ヘルプで多店舗から来ている社員の禿げおじさんMさんと下ネタで盛り上がる。Mさんは49歳なのだけど、男性ホルモンが強すぎてすでに頭部はつるっぱげで、しかし相反して体毛はもじゃもじゃらしく、それがコンプレックスだから腕毛は綺麗に剃っているとのこと。男子なのだから、もじゃもじゃのまんまでもいい気もするけど、接客業だからもじゃもじゃだと不潔な感じがするでしょ、とのことで剃ってるらしいんだけど、男子も大変やな〜。仕事後、紀伊國屋書店によって、小説新潮を購入。帰りの電車で早速読む。今号の小説新潮に掲載の、花房観音さんの『ボッちゃん』は松山のストリップが舞台の短編なのだけど、なんと早樹子という人物が登場します! そしてマドンナ役は華子! ほかにも北村や飯田って名前の人物が出てくるので、私的にニヤニヤ。花房さんの小説に出演できるなんて、感激であります。ちなみに小説は、親譲りの純情で子どものときから自慰ばかりしている、勃起のボッちゃん(勃っちゃん)が、ストリッパーのマドンナに翻弄されていくおはなし。わたしも松山には二度ほどお邪魔しているので、道後温泉とかちんちん電車とか、あ〜あの辺かしらとか風景が浮かんで楽しめた。

小説新潮 2018年 11 月号 [雑誌]

小説新潮 2018年 11 月号 [雑誌]

10.24水
昨夜、ひとつうれしい知らせが届く。夏からずっと不幸ばっかりが続いていたので、一個くらいこうやっていいことが巡ってくるものだね。はあ、よかった。朝から病院へ。今日はオープンの45分前から並んだけど3時間待ちであった。途中外出してベローチェで待ったのでそれほど苦じゃなかったけど、なんでこんなに混んでいるのであろうか。普通の町のちいさい整形外科やぜ? 診察終わって、お昼から上野へ。高級喫茶古城にて、画家のK田A子さんと待ち合わせ。この喫茶店はもう5年くらい前?かな? A子さんがここで働いておられた時代にここでライブさせていただいたことがあって、それ以来だから5年ぶりくらいに来た。ソファーが一個一個重厚でふかふかでわたしのおしりでも痛くならない良いソファー。店内壁やら天井に石が埋め込まれているのだけど、この石はソビエトから持ってきた品だとのこと。すごい。途中、ママさんともおしゃべり。ママさん、全身スパンコールの黒ラメワンピースを着ていて、カツラは金髪! ゴージャスすぎてすごい存在感! だけどお話していたら、グリーンのカツラもあるとか、湘南へ肌を焼きに行ってるとか、色々パワフルすぎて愉快。A子さんと、とある絵の打ち合わせを兼ねて二時間くらいまったりおしゃべりする。A子さん、ちいさいわたしの形のこけし、さきこけしを作ってきてくれていて、これがめちゃんこかわいくて感動。しあわせな2時間だった。

10.25木
今日も朝から労働。特筆すべきことはなし。労働復帰してから、なんか肌荒れと頭痛がすごい。仕事と関係あるんかないんかな。労働後、ちょっと空き時間があったのと、見たいDVDがあったので、5年ぶりくらいに新宿の蔦屋にいったら、もうレンタル屋じゃなくなっていた! ブックカフェ蔦屋的な謎の店になっていた! 品揃えピカイチだったの新宿蔦屋はいずこへ? 夜はシアターPOOへ、飯田華子さんの月例企画で物販のお手伝い。先月はこられなかったので2か月ぶり。お客さんに骨折を心配していただく。飯田さんの天才ぶりが堪能できるこの企画。今月のゲストは元イースタンユースの二宮友和さん。今回はギャグ多めな回だったけど、まさかのところでカニの伏線が回収され、うお〜となった。二宮さんの棒読みなセリフが味わい深くてよかった。飯田さんの衣装の下がまさかのお絵かきヌードで笑った。来月のゲストは日比谷カタンさん。これまたたのしみ。

10.26金
朝起きて、そうだ衣替えをしよう!と思い立ち、朝から押し入れをひっくり返して夏物と冬物を総入れ替え。冬物は臭いかどうか鼻で点検し、臭そうなやつは洗濯機へ放り込む。わたしはセーターでもなんでも家の洗濯機でがしがし洗う、故に毛玉だらけ。どばっと洗濯物を干し、昼から病院へリハビリに行く。もうわたし、病院行くときの服装ひどすぎる。赤の水玉のパーカーに紫ジャージのズボンに黄色のスニーカー。我ながらキマりすぎている。自分でも配色の意味がわからない。わたしはついつい原色のカラフルな衣料ばかり集めてしまうのでこんな色きちがいおばさんになってしまうのだけど、東京ではこんな人いないね。大阪なら、色きちがいおばさんだらけだから悪目立ちすることもないんだけど。リハビリのわたし担当の理学療法士さんはめくらなんだけど、今日はちょっとカルテ確認しますといっておもむろにパソコンを取り出しカタカタしだしたんだけどこのパソコン、キーボードしかないんである。ディスプレイがないの。どうなってるんやろ。理学療法士さんの頭の中と連動してるのやろうか。謎。しかしわたし、リハビリいつまで通うんやろか。一回千円弱だけど、週2は通っているので地味に結構な出費。それとは別に診察代もかかるし、ただでさえわたし持病の医療費が年間30万円超えなのに、今年の医療費総額なんぼほどかかるんやろうか。恐怖。

10.27土
今書きかけの宿題原稿とちょっとにらめっこして、あまり筆が進みそうにないので、参考文献を持って電車に乗る。セーターを着てきたら、だいぶ暑い。気になる映画があったので渋谷に出る。映画がはじまるまで時間があったので、人間関係で持ってきた本を読む。人間関係は渋谷で好きな喫茶店だけど、照明が暗いので読書には適さない。しかしわたし、喫茶店で働いて、休日も別の喫茶店にいて、喫茶店滞在時間すごい。時間になったのでユーロスペースに移動。熊澤尚人監督『ごっこ』を鑑賞。予告編の印象から、子どもを使った人情もん臭がして、なんかあんまり好みな映画ではないなあと思っていて、まあその通りな映画だったのだけど、しかしわたしは俳優としての千原ジュニアが『ポルノスター』から好きなので、主演映画なので見とかないといけない。結果、千原ジュニア萌えを楽しむためにはよく出来た映画だった。不覚にも落涙。千原ジュニアと少女って、ずるい組み合わせである。エンドロールを見ていたら、またしても音楽が安川午朗さんだった。日本映画音楽の安川午朗率めっちゃ高いなあ。映画館を出たら、渋谷駅前に護送車二台と黒塗りパトカーが二台停まっていた。事件かな。土曜の渋谷、人が多すぎなので寄り道せずまっすぐ帰宅。家につくと、ポストに贈り物がふたつも。和歌山のるみたんから、赤地に小鳥さんの模様の可愛い可愛いお財布が届いた。るみたんはいつも、誕生日でもなんでもないときに不意打ちでこうやって贈り物をくれる。うれしくて涙。もうひとつはライターK龍ジョーさんなら、ストリップのミニコミ誌が!わたしの大好きなみおり舞さん特集や、矢沢ようこさんのエッセイまで載っているたいへんアツい一冊。ありがたく読ませていただきます。

10.28日
朝、出勤中、電車の中で枕を握りしめて寝ている青年を発見。寝ぼけて家から持ってきてしまったのであろうか。微笑ましくて朝からほっこりした。労働は日曜なので激務であった。凄まじい売り上げ金額を叩き出していた。こんな喫茶店あるか?うちの店まじですごい。勤務中から、左腕の手術痕が急にズキズキしだして、今までも痛くなることはあるけどだいたい関節的な痛みやったのが、ここにきて急に傷口がズキズキとゆう謎の痛み方をしていてびびる。まだ全快には遠いので労働はたいへんっちゃあたいへんやけど、わたしはしみじみ労働者が身の丈にあっているなあと思う。働かざるもの食うべからず、寝るべからず、遊ぶべからずな気がして、怪我で働いていない1ヶ月は罪悪感から生きた心地がしなかった。働けるってありがたい。まあそれもこれも健康あってのことやけどもね。

10.15〜21日記

10.15月
昨日ひさしぶりに労働したので身体じゅうが痛い。左腕をかばって変なところに力入れて動いていたようで、肩とかおなかとか足とかまで痛い。押し入れから出した布団が臭かったのでクリーニング出そうかと思ったけどクリーニング出したら何日も帰ってこないし高いのでコインランドリーで洗うことを決意。自転車の籠に無理やり乗せて、ヨボヨボこぎながらコインランドリーへ。一番でかい洗濯機にぶち込みスイッチオン。洗濯機で布団なんか洗えるんか? と思ったけど、すごい、洗えた。40分くらいで洗いが終わり、乾燥機へ。30分の乾燥では乾ききらずだったので更に15分追加して乾燥すると、すごい、ほかほかに乾いた! もう臭くないし感動! しかしほかほかになりすぎで行きしなに入れてきた袋に入らなくなってしまった。半分飛び出した状態で自転車の籠に乗せ帰宅。ほかほかできもちいいので昼寝した。昨日『止められるか、俺たちを』をみて、夜、ひさしぶりに『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』のDVDを見たくなったのでみることにする。この映画はDVDを所有するくらい好きなのだけど実際みたのはたぶん8年ぶりとか? それくらい。8年前くらいはちょうどわたしが連合赤軍にめちゃんこお熱になっていて、坂口弘さまや永田洋子の本を読み漁っていた時期で、あのときの熱は正直いまはもうないけど、それでもいま見てもこみ上げるものはあるな〜って感じ。いま見ても、永田洋子はどこまでも嫌な奴やわ〜と思うし、坂口弘=ARATAはかっこいい。あれから、永田洋子は死んだし、塩見孝也も死んで、いよいよ生き残りは坂口弘だけになってきた。お元気であられるのかしら。坂口弘さま、すぐ近所の東京拘置所におられるのに、死刑が決まっているので親族以外は会えない。ああ、亡くなるまでに会いたいなあ。

10.16火
朝から東京地裁で裁判傍聴。目黒であった、生後2か月の赤ちゃんにミルクに血液降下剤を混ぜて飲ませて殺した罪で逮捕されたお母さんの裁判。たまたま見たのだけど、被告人の顔をみて、あ、この顔ニュースでみたわ〜と思った。被告人、ニュースのときからだいぶ痩せてかわいくなっていた。裁判では、証言台に色んなお医者さんが入れ替わり立ち変わり、反抗に用いられた薬剤の説明を細かく細かくしていて、正直ちんぷんかんぷんであんまりおもしろくなかった。被告人尋問があれば聞きたかったけど、わたしの聞いていた時間内には被告人尋問はなかった。残念。午後からは打って変わって、ローソンでレッドブルを2本万引きしたという窃盗の裁判。えっそれくらいの罪でも裁判になるの? こえ〜って思ったけど、裁判を聴いていたらこの被告人万引きで逮捕されるの既に7回目で、今回も執行猶予中の逮捕だったらしい。しかも万引きの理由が、「仕事もきついし、おこずかいも少なく、彼女ともうまくいっていなくてストレスがたまっていたのでやってしまいました」とのことで、そんな幼稚な理由が裁判で通用するとお思いで? て感じでちょっと笑ってしまった。被告人20代とは言えどもう大人やし、でも証言台に母親が出てたのだけど、「わたしが悩みを聞いてあげてなかったせいです」とかゆってて、あーまたしても過保護ちゃんですか〜って感じがしてしまった。裁判傍聴していて思うのが、世の中には過保護ちゃんが思いの外多いってこと。過保護は犯罪の温床になるってことなのかな。14時半に法廷を出て、今日は持病の方の通院デー。病院と東京地裁が目と鼻の先なので便利。病院は特にかわったこともなくいつも通り、2時間ほど待って1分くらいの診察で終了。病院もそろそろ飽きたな〜。

10.17水
朝からリハビリへ。担当の理学療法士めくらのボスに素性がばれてしまったので、リハビリ中のトークが、「どういうときに曲が出来るのか?」とかそういう流れになってて、若干めんどくさい。そういう会話は苦手や〜。リハビリ終えて、そのまま新宿へ出て今日は労働。思いの外忙しくお盆を持って走り回っていたら左腕いてててーとなって、まだまだ治ってはないな〜としみじみ。まあ、徐々にやな。

10.18木
今日も労働。働いていたら偶然S監督がいらっしゃったので、手術痕を見せてはしゃぐ。わたしは結構ぐろいのオッケーなタイプなのだけど、それでも我が手術痕はなかなかハードで、まじまじと見ると相当きもい。これ痕て消えるんかな? 消えたにしても中にボルト入ってる肌の隆起は変わらんからきっとしばらくずっときもい左手のままなことでしょう。労働中、ふと職場の伝言ノートの裏表紙を見ると、なんとそこにはわたしへの寄せ書きがびっしり! 「北村さん、はやく元気になってください」的なメッセージをみんなが書いてくれているのである! 泣ける〜! ああ、わたしは恵まれているなあとしみじみ思う。バイトながらもう10年目。こんなわたしながら続けておられるのは職場と同僚に恵まれているからやなあ。みんなありがとう。そしてこれからもよろしくお願いしますの気持ち。

10.19金
朝からリハビリへ。今週から労働に復帰したのでよく動かしたからよくなってるかな?と思ったけど、やっぱり労働は腕には負担でかいみたいで、可動域がせまくなってしまっていて、しかも変なところに青タンまで出来てしまっていた。ピンチ。でもだからって仕事また休むわけにはいかないし、来週からは労働時間もがっつり8時間勤務になるので不安がよぎる。夕方から神保町、ちょっとだけ古本屋をひやかし、しかし何も買わず。ベローチェで持ってきた本を読む読む。春日武彦さん著『様子を見ましょう、死が訪れるまでー精神科医・白旗慎之介の中野ブロードウェイ事件簿』読了。

すごく面白かった! 中野ブロードウェイの4階にある精神科クリニックにやってくる面白患者たち、そこから発生する事件の小説なんだけど、人肉レストラン、グノーシス主義トレパネーション、整形人面犬など、好きなトピックだらけでよだれを垂らしながら読んだ。でも何がすごいって、こんなイカれた精神科エピソードを、本当に現役の精神科医である春日先生が執筆されているということ!最高だ。夜は猿楽通り沿い紅テントにて、唐組の秋公演『黄金バットー幻想教師出現』を観る(2回目)。2回目にして、やっと人物の相関図や細かな設定が把握できてきたので、物語を噛み締められた心地。今日はブドリと三上先生の悲恋を思うと胸がきゅうとなった。今日のブドリは少女ではなく大人に思えた。パラパラとテントを叩く雨の音が切なさを強調してくれる。唐さんの書く物語は、登場人物全員が切ない過去を背負っている印象だけど、特に今回はそう。社会的には弱者と呼ばれる人たちの賛歌だなあって感じ。素敵な観劇をして、今日はまっすぐ帰った。余韻に浸りながらひとり帰るのは好き。

10.20土
作家のU沢めろんさんの計らいで、精神科医K日T彦さん宅に遊びに行かせてもらえることになり、おひるにめろんさんと御茶ノ水で待ち合わせ。そこから中央線にしばし揺られる。ちょっとはやくつきすぎたので、駅の反対側のめろんさんの先輩事務所のポストの郵便物整理をしにいき、それからしばし街を散歩。してたら山田文具店を見つけたので寄って、可愛い小鳥とリボンのレターセットをふたつ購入。それから駅前で手土産にローストビーフやおいなりさんやシュークリームなど色々買って、一路K日先生宅へ。住宅街をぬけると、そこそこ年季の入ったマンションが現れ、エレベーターを上がって入口へ。この入口までは普通のどこにでもありそうなマンションなんだけど、扉をあけると!そこに別世界であった!玄関あけると、さらにガラス張りの扉があって、例えるなら洋画に出てくる探偵事務所って感じ。こんにちわーと迎えてくれるK日先生は前髪だけ白髪のメッシュで、家の感じと先生の感じ、合わせてかっこよすぎる。古いマンションをフルリフォームしたらしいこのおうち、煉瓦造りのアーチをくぐると書斎があって、作り付けの本棚にぎっしりの本、まるで図書室って感じ、憧れる。茶トラの綺麗な顔のほっそりした猫ちゃんまで歩いていて、全部が映画の中みたい!1畳くらいはありそうな特大液晶テレビからは音無で洋画が流れていておしゃれ〜。感動しつつ、ソファに座って談話。K日先生は、先生だけど堅苦しい先生感は一切なく、柔和で話しやすく素敵なおじさまだった。いけないお薬の話なんかで盛り上がっていたら、編集者のY本さんがいらっしゃり、4人でボードゲームをやることに。最初にダウトみたいだけどダウトじゃないカードゲームをして、そのあと花火とゆうゲームをした。どっちもルールがわりと難しく、あんまりわからなかったけど、大人4人でゲームするって新鮮で楽しかった。ゲームをしてたら奥様がお帰りになり、奥様お仕事帰りなのに手際よくおいしいごはんを振舞ってくださりいただきながら何故かわたしのプライベーツ、ドメスティックの例の話に。K日先生にも、例の案件は治せないってゆうか治らないからどうしようもない、離れてよかったといっていただき、なんかちょっと吹っ切れた。めろんさんとY本さんに絶対小説にしなさいと言われる。楽しい時間はあっとゆうまにすぎ、9時頃にお暇。帰りの電車でめろんさんが小説の書き方を教えてくれた。錚々たる方々と贅沢な時間を過ごさせていただき、幸せな1日だった。

10.21日
朝からカシオトーンを持ってはるばるちるこ邸へ。お土産を買っていこうにも朝すぎてどこもあいていなく、東急ストアでぶどうを買った。駅で美月ちゃんと待ち合わせして一緒におうちへ歩く。日曜日の朝の長閑なひととき。おうちについて、しばしお茶を飲んで談笑し、11/24のお見舞いライブのリハ。一曲ずつ確認しながら練習練習練習。ちるこ家、小鳥がベランダにたくさん遊びに来ていて、ちゅんちゅんと賑やかに歌ってくれるので小鳥とセッションが出来て楽しかった。一通り終わって、おひるごはん。カレーとピクルスとほうれん草のポタージュ。ちるこ家のピクルスはまじでうまく、真似っこしてわたしも家で漬けてるけどいまいちおいしくならないというと、ローリエとタカノツメをわけてくれた。おいしいごはんをいただいて、おひるからは通し練習。うん、アンデストイピアノの可愛いアレンジ、いい感じになりそうです。11/24は、ちるこさきこ美月による特別編成で歌います。土曜日の昼下がり、15時から八丁堀七針にて。チャージ1500円と安めなのでぜひきてください。予約はtokyo.r.ribbon@gmail.comまで。よろしくお願いいたします!

10.8〜14日記

10.8月
午前中、I田さんと駅で待ち合わせしてふたりではるばる川崎へ。大好きな若林美保さんと倖田李梨さんが川崎ロック座に出られるということで、しかもチームショーをやられるということで、これは行かねばなるまいよ! ということでわくわくしながら川崎入り。一回目はチームショーではなくソロだった、けどこのソロがまたふたりとも素晴らしかった。倖田李梨さんは、いつも元気いっぱいに全力で踊りまくるパフォーマンスなんだけど、この一回目はいつもと違って抒情的というか、切ない演目だった。観る側の気分にもよるのかもしれないけど、なんか悲恋のような印象の演目できゅんとなった。そして改めて身体の美しさに惚れ惚れする。李梨さんの腰の括れと二の腕は絶品だな〜と思った。そして若林美保さんの一回目。幕から登場した瞬間から、あっと息を飲む美しさ!(同席していたI田さんは本当に声を出して「あっ!」と言っていた)衣装も振付も演出も素晴らしい。エアリアルシルクで舞われるわかみほさんはほんとにこの世のものとは思えない神々しさ。空中で大開脚するポーズがあるんだけど、いつ見ても胸がいっぱいになる。ああ、ソロも見れてよかったね〜と、休憩中ロビーでI田さんと座っていたら、知っているお客さんに会って、わたしがコーヒー飲みたがっていたら、劇場の200円もする高級缶コーヒーを奢ってくださった。ありがたし。二回目は待ちに待ったチームショー。最初はアイドルさながらおふたりでおうたをうたいながら登場し、そこから踊りで絡みつつ、お互いのソロコーナーもあって、最後またふたりで絡みながら踊るという、なんとも贅沢な20分だった。わかみほさんのソロコーナーの音楽が、イエモン〜黒色すみれちゃんで、わかみほさんの手にかかるとこんなふうになるのか〜と衝撃を受けた。おふたりの絡みもたいへんにすばらしく、リリミホってほんとにいいバランスのコンビだな〜と思った。おふたりとも各々が違うベクトルで魅力的で、背丈や身体の線も、踊り方も、それぞれ違うんだけどどっちも素敵で、ふたりで踊られても両方に目を奪われる感じ。あ〜憧れのコンビだな〜としみじみ思った。チームショーのあとI田さんとポラに並んで一緒に並んでポラを撮ってもらった。わかみほさんが後ろから腕回してぎゅってしてくれて、その腕がとても温かく、なんか泣きそうになった。こんな素敵なおふたりと、12/6はIKAZUGOKEでツーマンさしてもらいます! これは必見です! みなさま今から予定あけておいてね☆ いや〜楽しかったし元気もらったね〜といいながら、I田さんと川崎の路地裏のいい按配の焼き鳥屋で飲んだ。いぶりがっこがおいしかった。京浜東北線に揺られてのんびり帰路。いい一日だった。

10.9火
朝から霞ヶ関東京地裁。なんか家にいても病むので、お金のかからないレジャー=裁判傍聴ってことで来てしまった。とはいえ、骨折してからしばらく来てなかったので2週間ぶり?とかでひさしぶり。罪名「人質による強要行為等の処罰に関する法律違反、殺人未遂」という珍しいやつがあったのでその法廷へ。この事件、わたしは知らなかったんだけど、去年、浅草マンション立てこもり事件っていうのがあって、元交際相手に復縁を迫り、断られたことを恨んだ被告が彼女の実家に立てこもり、実家のお母さんを人質に取って包丁で刺し大怪我させたという事件の裁判。被告人は二十代で色白の男前。普通に健全そうに見えるんだけど、精神鑑定でパーソナリティ―障害って診断を受けているらしく、鹿児島の実家からお母さんが証言台に上がっていたのだけど、人とコミュニケーションをとるのが下手で仕事も続かず無職で、とのことだった。裁判中、彼女とのLINEのやりとりがモニターに映し出されてて、そのLINEがまた、ちゅっちゅくちゅ〜な感じの痛いやりとりで、へー裁判でこんな風に全部さらされるのか、はずかし〜と思った。不思議なんだけど、このお母さん、被害者側の彼女とも直接連絡をとっていて、事件の前日も電話していて、なんか過保護過ぎたが故にこんな風になったんじゃないかな〜とか勝手に推測。関係ないけど、このお母さん如何にも薄幸そうなはんなりとした美人でちょっとよかった。二件目、70代のじいさんストーカー。じいさんは池袋の風俗店で出会った59歳の女性につきまとい、家の前の公園で夜通し待ち伏せするなどして逮捕されたとのこと。70代やのに、情熱的なじいさんだこと。じいさんはたぶん変な事を迫ったからか、風俗店も出禁になり、女性に会えないので淋しくて家まで行ってしまったと言っていた。「遠くから見ていると、なつかしい気持ちになり、元気でいるんだな〜と思ってホッする」らしい。あ〜なんか、黄昏流星群みたいなエピソードやん、とか思ってしまったわたしは、ちょっと黄昏流星群の読みすぎですね。午前中で法廷を出て、午後から病院。なんと、今日は4時間半待ちだった! 途中外出券をもらって2時間外出したにもかかわらずそこからさらに2時間半待つという始末! なんやのこの病院! もうこんな待つなら病院変えたいんですけど! ファック。病院の固い椅子に座り過ぎて最近おしりがずっと痛くて困っている。診察終えて、帰って、なんと料理をしないわたしが! ひさしぶりに料理をした! 料理といっても野菜を切っただけだけど。そう、ピクルスを仕込んだ! 大根とにんじんときゅうりを切って瓶に詰めてかんたん酢を入れただけだけど、わ〜わたし、料理した〜感がすごい。おいしくなるかな? そうそう、帰りに家に入るときに、上階の住人を鉢合わせ、なんと上階のおっさん、松葉づえをついていた! そういえばちょっと前から、階段を昇り降りする音が不穏やったんだけど、骨折してたのか〜! ということは、今わたしのアパート2/4が骨折してる計算になります。なんじゃこれ、『怪奇!呪いの骨折アパート』みたいな話ですか? こえ〜っとひとりで震えた。

10.10水
朝から今日は駒込病院。レントゲン撮って診察室に入ると、あれ? 先生がいつもと違う知らないお兄さんに変わっている! 手術してくれた先生は10月から転勤になったそうな。え〜そんなことってあるのか!? ちょっとショックだけど、まあ仕方ない。今度の先生も丁寧でやさしいお兄さんだった。先生に、いつから仕事復帰できるのか聞いてみると、自分で出来そうだと思うならちょっとずつ復帰してもいいですよ、と言われる。まじか! もういいのか!? 経過とか初見だからあんまりわかってらっしゃらない心配もあるけれど、今、復帰していいっていいましたよね? ってことで、すっかりその気になり、職場の店長に来週から復帰できそうです連絡をする。わーい、わたし、もう働けるって! 小躍りしながら駅の階段を下りていたら、後ろから肩を叩かれ、カメラマンのH田くんにばったり会った。H田くんに、赤ちゃんおめでとうを伝え、赤ちゃんの写真を見せてもらった。奥さんも美人でH田くんも男前なので、すごい綺麗なお顔の赤ちゃんだった。H田くんはこれから撮影で横浜まで行くとのこと。わたしは四谷で降りて丸ノ内線に乗り換え、新宿へ。職場に顔を出し、来週からよろしくお願いしますとご挨拶に伺ったら、朝ごはんを食べさせてくれた。午後からシネマート新宿で映画『1987、ある闘いの真実』という韓国映画を一人で見た。登場人物が多すぎるのと、歴史的背景がわからないと複雑すぎてチンプンカンプンなのもあって(まあ、単にわたしがアホなだけかも)期待していたほど乗れなかったけど、韓国版の『実録連合赤軍あさま山荘への道程』的なやつやったのかな? エンディングの曲がよかった。おなじ列に座ったおばちゃん3人組が、中華弁当的なんを広げて食べていて臭かった。他にも色々見たい映画あるけれど、一日に何本も見れるほどお金がないのでとぼとぼと帰宅。

10.11木
今日も朝から東京地裁へ。強盗致傷という地味な罪名だけど、まあ〜これ見てみるか〜と法廷へ。大塚の路上にて、二人組の男が20代の女性を押し倒し、金品1万8000円とハンドバックを奪って逃走したところ片方の男が現行犯逮捕されたという事件だったのだけど、事件背景を聴いているとなかなかドラマチックだった。被告人AとBは元々長崎刑務所で共に服役していた仲だったのが、今年3月に偶然ばったり池袋の道端で再会。連絡先を交換したところ、数日後に若い方の男Bから電話で「タタキの仕事しないか?」と誘う。タタキっていうのは強盗の隠語らしい、はじめて知った。それで4月1日の夜6時、ふたりは池袋で待ち合わせ、ターゲットを探す。4時間ほど歩き回り、22時にやっと実行。一部始終が近所のマンションの防犯カメラに写っていて、その模様がモニターに映し出されてたんだけど、ふたりとも強盗なのになんにも変装してないし、なんか逃げ方ものっそりしてて全然強盗らしくない。A曰く「自分は朝からお酒を飲んでおり、4時間歩かされて疲れていたのではやく済ませたかった」とのこと。被害者の女性が証言台にあがり、事件当時のことを色々話して、その後、被告人尋問で被告人が証言台に上がった際に、裁判官が気を利かしてかあ「ちょっと被害者の方と同じ椅子に座らせるのもなんですから、椅子を取り替えてください」と謎の発言をし、椅子が取り替えられた。わたしも、ちょっと?と思ったけど、これに、Aの弁護人が切れた! このAの弁護人はちょっと変わった人で、最初の弁護人による説明のときにも、何故か身振り手振りが無駄に多く、法廷内をひとりでまるで演劇かのように動き回り感情をこめて喋っていて、変な人だな〜と思ってたんだけど、被告人Aを弁護するんだという使命感からか、「裁判官、今の発言はおかしくないですか? どうして椅子を取り替える必要があるんですか? いくらなんでもAさんに対して失礼だと思います。今行われたこと、すべて一字一句逃さずに調書に記入し、それを踏まえて裁判を続けてください!」と言いだした。なんか、こういう展開、傍聴人としては燃えるわ〜。しかし弁護士って変わった人多いね。ちなみにこの裁判、傍聴席にはお馴染み阿曽山大噴火さんがいてらして、そっこーこの日の夕方のラジオでこのあらましを話してらっしゃった。今目撃したことがすぐさまラジオから流れてくると、なんかうれしくなっちゃうね。この裁判は夕方まで続く予定だったのだけど、私は夕方から今日も病院に行かねばならんので途中で出た。今日は病院はリハビリだけだったのでそんなに待たずに済んだ。けどおしりの痛さは変わらず。夜、テレビでドラマ版黄昏流星群を見た。やっぱり綺麗な俳優さんたちが演じると、漫画のあの生々しい男女がなしくずしていて肉体関係になっていく醍醐味が感じられず、というか肉体関係にはならずで、なんかな〜と思ってしまった。が、来週も見ることでしょう。

10.12金
微妙なお天気だけど洗濯。それから家で某所へのエッセイ原稿を書く書く書く。書き終えてしばし読書をし、夜は渋谷へ。ネストで豊田道倫さんのパラダイスガラージのレコ発ライブを見に行くのです。ちょっと早く着いたのでフレッシュネスでコーヒー飲んで読書してたらゲストの柴田聡子ちゃんにばったり会う。8時頃に会場へ。HYPER GALというドラムとボーカルの二人組の若いギャルちゃんが演奏してたんだけど、ドラムがすげーかっこよかって惚れた。まだ23歳らしい。すごい。そして待ちに待ったパラガ。しょっぱなからインストの始まり方がめっちゃかっこよくて興奮。気づいたら腕折れてるの忘れて踊っていた。ゴキゲンなライブだった。新アルバムの曲は実験的なインスト曲もあれば、歌詞とメロディがすばらしー歌ものもあって、居酒屋たよこという曲が、黄昏流星群の世界観でたいへん痺れる。途中からコーラスで柴田聡子ちゃんが参加。なんと終盤、聡子ちゃんが客席にダイブしてきた! さすが聡子、やるな〜と思った。アンコールで、豊田さんが弾き語りで大森靖子ちゃんの「パーティドレス」と柴田聡子ちゃんの「後悔」をカバーしていて、こういうカバーがしれっとできるのがMT。後悔の後半、歌詞で「勃起」って二回聞こえて、空耳だったのかな? 終わった後豊田さんに確認したら、そんなんゆってへん、とのことでした。豊田さんがMCで、「息子の教えてるのはふたつだけ、一個は人前で腕組みするな、もう一個は、スーパーやコンビニのレジ打ちの人の手はしっかり見ろ」だそうで、豊田さんの人間性が染みてて、いいお父さんやなあと思った。良いライブをみて、終わったあと色んな人にあったのでしばしおしゃべり。みんなに骨折を心配していただき申し訳ない限り。Kジョーさんとストリップの話ができて楽しかった。11時過ぎにMさんとMモトさんと一緒に帰路。おふたりは飲みに行かれるそうだったけど、わたしは電車の時間もあるしお金もないのでまっすぐ帰宅。帰りの電車内、アナウンスで「現在、3両目に汚物がございます」と流れてきて、そんなんアナウンスするんや〜とちょっと笑った。

10.13土
さーむーいー! 寒すぎて目が覚めた。既に毛布で寝てるのですが、毛布一枚じゃもう寒い! まだ10月は入ったばっかりやのに、どういうことやねん! 部屋では毛糸の服を二枚来て、ふわふわのズボンもはいてるのにそれでも寒い。本気でこたつ出そうか迷ったけど、ぎり耐えた。昼から今日もリハビリ。なんと、わたし担当の理学療法士さん、わたしのことYouTubeで検索して聞いてくれたらしい。いや、あんまり素性明かすのはどうかと思ったのだけど、リハビリ的に、ピアノを弾けるようになりたいって伝えてて、というところから雑談が膨らんで、いや〜ピアノ弾いて歌う活動してまして〜と漏らしたのだよね、そしたら検索しはったとのこと! 恥ずかしい。照れる。リハビリ的には今のところ順調な感じらしいのだけど、それでもまだピアノ弾こうとしても角度的に左手がいうこときかなくて全然なのだよね。まあ、骨折してまだ一か月やから、そんなものなのかな。帰って、昨日書いていた原稿の続き。パソコンで原稿打つ時も、左手の下にクッション当てとかないと痛いので、これがまた変な絶妙のポジションじゃないとキーボード打ちづらくて難義(この糞長い日記も、いつもに増して書くのに時間がかかっている)。一応原稿用紙10枚分くらいのエッセイ書き終えて先方に送信。夜は読書。赤松利市著『鯖』読了。

鯖 (文芸書)

鯖 (文芸書)

豊田さんに勧められて読んだのだけど、すごかった! 磯臭くて汗臭い、海辺で働く男たちの、うたかたの夢とそれが弾けたあとの無惨な殺戮合戦に釘づけて、ぐいぐい一気読みした。この作家さん、62歳で住所不定無職ならしいんだけど、ちょっと他では読んだことないタイプの文章なんだけど勢いあってすごい熱量で、こんな新人作家でてくるんやな〜。おススメです!

10.14日
実は今日から密やかに職場に現場復帰。働けるかわからんけど、やってみないとわからんしって感じで、こわごわ復帰したわけなんだけど、家でじっとしてたら出来ない動きも、仕事だと思うとちょっと無茶をしても動くものやと実感。とはいえ、まだ重い物持てないし、あんまり力入らんし、患部おもくそガバっと縫い目が這っていてきもい。いつもは8時間勤務だけど今日はしばらく様子見で6時間勤務。6時間だけどなかなか疲労困憊。体力も落ちていると実感。仕事終わって、疲れてはいたけど、テアトル新宿白石和彌監督『止められるか、俺たちを』を見に行く。在りし日の若松孝二率いる若松プロの青春を描いた作品で、井浦新若松孝二役なんだけど、わたしは動く若松孝二知らないけど、こういう人やったんやろうな〜とすごくうなずけたし、足立正生役、秋山道男役、みんなよかった。門脇麦ちゃんがすばらしかったのは言うまでもない! 

10.1〜7日記

10.1月
朝は病院で今日もリハビリ。わたし担当の理学療法士、めくらのボスはリハビリ中おしゃべりしてくれるのだけど、なんとこのめくらのボス、エゴラッピンが好きなのやって! へ〜ちょっと趣味あうかも〜。リハビリのあと今日は診察にも入らなきゃいけなくて、しかしめちゃくちゃ混んでいて結局4時間待った! 最長記録かもしれん! 普通の町の整形外科で4時間待ちってやばくない? 待ち疲れた。帰ってしばし家でだらだらし、夜はちょっくら目黒へ。M本K吉さん主催の飲み会。K吉さん、K吉さんの同僚M田さん、Mさん、MTと5人で、目黒の博多料理屋さんでわいわいと飲んだ。K吉さんの同僚M田さんはなんとわたしのライブのよくいらっしゃっているという稀有なお方で、顔をみたら見覚えがあった! びっくり。ありがとうございます。おしゃべりはいつもの如くゲスゲスで最低な感じで最高にたのしかった。MさんとM田さんから、ヘンリー塚本をおすすめしてもらう。療養中、暇なので見てみようっと。11時すぎまで飲んで帰路。夜の山手線は意外とすいているということがわかった。千代田線は相変わらずカオス。

10.2火
朝9時に家を出て、はるばる成田空港へ。骨折中の身ですが、しばし旅に出ます。骨折る前から飛行機のチケットを取っていて、LCCなのでキャンセル出来ずもったいないし、どうせ家にいても暇だし、で、エイヤっと旅立つ事を決意。成田についてチェックインし、手荷物検査。身体に金属入ってる身ですが警報は鳴らず。あのゲートって意外とザルですね。時間になっても全然飛行機が飛ばず。おかしいな〜とおもっていたら、資材の到着が遅れてうんぬんと言っていた。結局45分遅れで離陸。1時間10分ほどで関空に到着。LCCはすごく辺鄙なところで下ろされて、ターミナルまでバス移動。軽く迷子な感じでなんとか南海電車の駅に到着。しかし南海、1時間に2本しか電車が来ず、すごく待った。泉佐野で乗り換えて、サザンクロスで和歌山市。旅仕立ての椅子のいい電車が来たから優雅に座ってたら、「こちらは指定席券を買わないと座れません」と黒人の駅員さんに大阪弁で叱られて、普通席に移動。和歌山市駅に着くと、るみたんが車でお迎えに来てくれていた。半年ぶりの邂逅。後部座席にはかわいい娘ちゃん。海沿いをドライブし、るみたんちに到着。半年ぶりだけど、ああ、いい家。オーシャンビューというのかな?ベランダからぐるりと海を見渡せて、海にはヨットが浮いている。ベランダにはメダカが泳ぐ壺が並んでいて、亀と金魚もいる。いいおうち。るみたんがお茶を淹れてくれて、娘ちゃんとアンパンマンミッフィーを見て寛ぐ。その間にるみたんはてきぱきと晩御飯をこしらえてくれていた。夕方、旦那さんがご帰宅。娘ちゃんはパパママじゃなく、おとう、おかあ、と呼ぶのでかわいい。「〇〇ちゃんのおかあなの」という。うんうん、とらないから大丈夫よ。子どもって、おかあさんのことがこんなに大好きなんや、と見ていてしみじみ感じた。トイレにまでついていって、いつもおかあさんが見えていないと不安。わたしにもこんな頃があったのであろうか? 晩御飯は、やきとりと、にんじんのおいしい炒め物とおひたし。ひさしぶりに身体にいいごはんをしっかりと食べた。るみたんはお料理も上手で、すっかりいいおかあさん。てきぱきと働きながらも、ちゃんと娘ちゃんのお話をうんうんと聞いてあげていて、あ〜こんなおかあさんが欲しかったな〜と思う。夜になってお風呂タイム。お風呂あがり、娘ちゃんがすっぽんぽんで走ってきてこれがまためちゃんこかわいかった。るみたんが娘ちゃんに、金太郎の絵本を読み聞かせしてあげていた。これがちょっとびっくりな金太郎で、金太郎はお父さんが雷、お母さんが山姥だったらしいんだけど、そうなのか? るみたんは読み聞かせも上手で、これでお金とれるんじゃね? と思った。10時頃にお布団に入っておやすみ。

10.3水
朝7時半におとうがお仕事へでかけていき、8時からるみたんと朝ドラを見る。長閑ないい朝。9時頃に娘ちゃんがおっき。るみたんが梨を剥いてくれる。娘ちゃんの保育園の支度。娘ちゃん、保育園を嫌がり、45分くらいむずがって泣き叫ぶ。おかあさん大変や。お菓子やレメディって魔法の粒を飲み、なんとかおんぶして保育園に行くことを決意。おかあさんってまじで偉大。お見送りについていく。海辺なのでほんのり潮の香りがする。川のところに猫ちゃんがいる。ちょうちょもいる。東京とは180度違う景色、空気。都会っ子のわたしだけど、こうやって目の当たりにすると自然がいっぱいっていいなあと思う。保育園までつくと、あんなに泣いてた娘ちゃんも元気にバイバーイと手を振って部屋に消えて行った。側のマリーナシティのタリーズでるみたんとお茶をし、お土産やさんをぐるりと見て、それからふたりで車でおでかけ。人形供養のため、全国から髪の毛の伸びる人形が集まってくるという、淡島神社というところへ連れてってもらう。入ってすぐに焼却炉があって、ここで人形を焼くんやって。すごー。中に入って更に興奮。ぎっしりの日本人形が境内に並んでいる。壮観。日本人形だけじゃなく、カエルやウサギやタヌキなどの動物や、民族博物館にありそうなどっかの民族のお面とか色々あって、どれも種類別にぎっしり並んでいる。極め付けは、いちばん奥にガラスの檻に入れられた男根さま!大量のおちんちんが4畳半くらいのスペースににょきにょき伸びている。なんじゃこれ〜!たのしく観覧し、お参りもした。売店でるみたんが、わたしのこのところの度重なる不幸を案じて健康祈願のお守りをおそろいで買ってくれた。この売店、お守りやおみくじの並びにパンツまで売っていた。色々イカした神社だった。神社の前にある、満幸商店(まんこうしょうてんと読む、このネーミングも完全にアレ)でごはん。じゃこ飯を食べて、ところてんをるみたんとわけわけして食べた。美味しかった。神社をでてまたしばし1時間ほどドライブ。和歌山は海と山が両方あって、ちょっと山に入れば限界集落のような場所にすぐ行き当たる。今度はそんな限界集落の山の中にあるアイスクリーム屋さんへ。道中、木々に柿やら色んな実がなっていた。切り立つ山を分入って、こんなところにお店あるのか?ってところにぽつんと、アイスクリーム屋さんがあった。しかもこんな山の中、平日の真昼間なのに、結構繁盛しているのであーる。ここは山椒アイスとか唐辛子アイスなど変わったアイスがいっぱいあって、わたしは山椒アイスを食べた。スパイシーで和風のチョコミントって感じ。おいしかった。るみたんが車の中で流していた音楽が何気なくかっこよくて、トムウェイツと、あとなんとかゴンザレスっていうおじいちゃんのピアニストの曲が痺れた。山の中をまた1時間くらいドライブしてるみたんちに帰る。るみたんとはもう15年来?くらいのお友達で、今は東京と和歌山だからあんまり会えないけど、会うと気張らずにのんびり話せてたのしく、ああかけがえのないお友達だなあと思う。年とってもこうやって変わらずの関係でいられて、わたしは友達って片手で数えて指余るくらいしかいないから、貴重だなあ、しあわせだなあと思う。るみたんが娘ちゃんをお迎えに行くのと一緒にでて、わたしは近所の温泉にひとりでいく。骨折に温泉がいいのか?悪いのか?諸説あるけど、ギブスもとれたのでもうお風呂入れるし。入場料850円したから、広いのかなーて思ったら意外と普通の銭湯くらいの広さだった。露天風呂はちいさいけど一応あった。お客はおばあさんばっかり。聞こえてくる会話は全部こってりした和歌山弁でなんか和む。和歌山弁は大阪弁とはまた全然違う。温泉に入り、るみたんちへひとりでてくてく帰る。夜風が気持ちよく、星が綺麗だった。田舎もいいものだなあ。そういえば、骨折以来ずっと止まなかった頭痛が、和歌山に来てから全く来ていないことに気づく。るみたんちに帰って、ごはん。今晩はるみたん特性ナスとほうれん草のミートスパゲティ。るみたんのごはんはもれなくおいしい。今回は娘ちゃんにわたしたぶん嫌われていて、あんまり遊べなかったんだけど、娘ちゃん見ていると、ミッフィーのアニメの真似っこをして、にんじんジュースよ、とかやっていて可愛い。10時すぎに娘ちゃんは寝床へ。わたしも布団でごろんしていたら、いつのまにか眠っていた。和歌山の自然の中でおいしいものたくさん食べて温泉であったまったから眠れたのかも。

10.4木
朝8時から今日もるみたんと朝ドラを見る。今日は雨。海辺は雨が降ると途端に寂しい色になってしまう。空の面積が広いからかな。海は空を映す鏡だから、空が灰色だと海の色も自然と灰色になる。9時半にるみたんは娘ちゃんを保育園へ、わたしは帰る支度をする。二泊三日は一瞬で終わってしまった。帰ってきて、しばしお茶しながら、最近るみたんがはまってるというあやとりをする。なつかしい。あやとりって日本の文化とおもってたけど、実は南米とかでもやられているらしい。技も無限にあって奥が深い。しばらく遊んで、るみたんの車に乗っけてもらい、関空を目指す。も、途中の道路の電光掲示板に「マイカーは関空連絡橋通行禁止」と出ていて、仕方なく途中のりんくうタウンで降りる。りんくうタウンのへんな寂れたショッピングモールのフードコートでるみたんとうどんを食べた。飛行機の時間までぶらぶら散歩して、りんくうタウン駅でるみたんとお別れ。ひとり関空を目指す。関空についてからが謎だらけで、どこからLCCの飛ぶターミナルにいけばいいのか迷子。1時間半くらい余裕見てたけど、結局ぎりぎりにチェックイン。焦ったー。行きと違って予定時間通りに飛行機は飛び、16時半に成田着。京成経由で1時間半くらいかけて無事帰宅。東京の人の多さに早速当てられた。家なのに頭痛がはじまる。荷物を整理して寝た。

10.5金
雨。朝からいつもの病院でリハビリ。今日からハードめな運動がはじまる、といっていたけど、それほど?な感じだった。最後に握力測定をしたんだけど、右手(折れてない健康な方)14、左手(折れてる方)14、既に変わらないくらいには復活してることが発覚。とゆうか、元の握力が弱すぎて、めくらのボスもびっくりしてはった。握力14てそんな弱いのかな?帰ってパソコンあけて、一本エッセイを書きかけるも、筆が乗らず。まあ、まだ締め切りまで日にちあるからいいか。図書館に本を取りに行って、あとは家でだらだら、特に何もせずぼんやり過ごしてしまった。

10.6土
朝から溜まった洗濯をして干して、お風呂。ギブス取れたとはいえ、左腕全然使い物にならないので、毎度お風呂が一大イベントになってしまう。なんとかひとりでぎりぎり髪の毛乾かせるようになったけど、いつもの3倍は時間がかかかる。あと、なんか髪の毛がものすごく抜ける!これ何故に?骨折と毛根、関係ある?のろのろ支度をして出発。12時から新宿カールモールにて、センチメンタル岡田くんとリハ。11/2は阿佐ヶ谷よるのひるねにてセンチメンタル岡田くんとツーマンライブなんだけど、まだ左手でピアノ弾けないわたしに変わってセンチメンタルくんが伴奏を弾いてくださるという豪華な試み。今日は3曲を練習。すごい、センチメンタルくん、耳コピですごい完成度。曲によってはわたしなんかが弾くよりよっぽど洒落ててかっこいい。感激。途中、カールモールマダムがかわいい娘ちゃんと差し入れを持って来てくださった。この娘ちゃんも骨折していて、昨日ギブスが取れたそうで骨折仲間ちゃん。練習終わって、ガストに移動し、ごはんを食べながら雑談&打ち合わせ。イベントタイトルが「北村早樹子&センチメンタル岡田の娘ギブスはずれ記念ライブ」に決定。2時間ほどおしゃべりしてお別れし、わたしは新宿駅まで出る。土曜日だからすごい人。人混みを歩くのは腕のことがあるのでちょっとドキドキする。新宿から電車を乗り換え乗り換えて都内某所。今日は夜にもう一本ライブの打ち合わせがあるのやけど、間に3時間あいたので映画でも見に行こうかと思ったけど見たい映画の時間があわなかったから駅前のドトールでしばし読書。後、夜はちるこ家にて11/24のイベントの打ち合わせ&練習〜。このライブもわたしが楽器ほとんど弾けないので、ちるこちゃんと美月ちゃんが伴奏を弾いてくれる特別編成。何ができるか曲目を考えて、ちるこちゃんに伴奏の弾き方を伝授。ちるこちゃん、あまりに簡単すぎて感激していた。そうやろそうやろ、わたしの曲めっちゃ簡単やろ。わたしピアノ技術が全然ないので、如何にシンプルに簡単に弾くかということにおいてはちょっと自信がある。練習していたら旦那さまがご帰宅し、ごはん。ポークストロガノフ、自家製ピクルス、枝豆ポタージュとゆうお洒落な夕餉。ポークストロガノフなんて生まれてはじめて食べた!美味だった。ひとんちの晩御飯は漏れなくおいしい。満腹になって、それからチラシを書いて、もう一度一通り練習し、解散。足立区まではるばる帰った。最寄駅につくと、なんか酔っ払った女の子が荷物全部投げ出して泣いていたり、靴片方裸足のおっさんが座り込んでいたり、うわあ〜足立区〜となった。

10.7日
朝、だらだらと日記を書く。この日記は特に中身はないけどそれなりに書くのに時間がかかるので、2.3時間かけて書き書き。今日は夜に劇団唐組を観に行くので、整理券を引き換えに昼すぎに家を出る。暑い!もう10月ですえ?この暑さ何?神保町猿楽通りの紅テントでチケットを引き換えて、夜まで時間があるので神保町。神保町はいい喫茶店いっぱいあるけど、日曜はどこも閉まってるので諦めてベローチェ。読書して時間を潰す。柚木麻子「BUTTER」木嶋佳苗ちゃんモチーフのこの小説、なんだけど、木嶋佳苗ちゃんのやばさがあんまり剥き出しになっていなく、ふわっとした感じ。まだ途中やけど。夜になってテント前に整列。唐組『黄金バット』を観劇。ああ、今作もすばらしかった。こんなにも弱者を輝かせてくれる物語があるのか!3回落涙。藤井さんの、少女のような少年のようなブドリがたまらなかった。福原さんのヤドカリとのシーンで号泣。福原さんの芝居が健気でうますぎて鷲掴まれた。拝見していて、ふと、わたしにも大好きだった先生がいたことを思い出した。わたしの好きだった先生も、いつも弱者の味方だった。今だったらありえないやろうけど、職員室で煙草をすぱすぱ吸っていてかっこよかった。もーとっくに定年退職しておられるであろう先生、元気かな。

9.24〜30日記

9.24月
祝日で病院も休みでリハビリも行けないので家でだらだら過ごす。平山夢明『恐怖の構造』読了。

恐怖の構造 (幻冬舎新書)

恐怖の構造 (幻冬舎新書)

何故人は怖がるのか、怖い物好きな人と嫌いな人は何が違うのか、恐怖と不安の違い、などを平山夢明氏の豊かな経験からやさしく解説してくれる新書、だったのだけど最終的には何故かホラー作家育成講座みたいになっていた。最後の精神科医春日武彦先生との対談がおもしろかった。夕方、飯田さんがまたわたしのお風呂のあとのドライヤーを手伝いにやってきてくれる。骨折で一人暮らしだとこういう何気ないことがひとりで出来ず難義なので、こうやって介護しにきてくれる近所のお友達がいて本当に救われた。持つべきものは友である。自宅療養が暇すぎるので、飯田さんに黄昏流星群を貸してとねだっていたら、19冊も持ってきてくれた! わーい! しばし飯田さんとおしゃべり。孤独な病人の介護をして話し相手にもなってくれて、本当にありがたい。飯田さんが帰って、早速黄昏流星群を一冊読む。中高年の恋愛、沁みる。ヤクザのじいさんとアイドルの恋なんだけど、はじめてのデートでじいさん死んじゃった。

9.25火
朝から近所の病院でリハビリ。なんと! 担当が例のめくらのボスに変わった! ボスに身体の原理を教わりながら折れた左腕を動かす。ボスは話術もお達者でたのしい。さすがボスって感じ。帰って、黄昏流星群を読んだり、アマゾンプライムで映画を観たりした。観たかったダーレン・アロノフスキー監督『マザー!』をやっと観た。想像以上に胸糞悪くて最悪で最高だった。家にいるだけなのに、わけもなく最低なことに見舞われるという意味では『ファニーゲーム』に似てるけど、やり口がじっとりしててファニーゲームのような爽快感がなく、しかし絵は綺麗で見やすい。見終えてスイッチが入ったのでこの映画をネタに、某所へ書くエッセイを書く書く書く。なんと締め切り1か月間半も前に提出。前のめりすぎるわたし。そう、北村早樹子は締め切り絶対守るどころかめっちゃ早めに提出します。書き物仕事どしどしお待ちしてます!warabisco15@ヤフーまで!

9.26水
朝イチに駒込病院の予約のため、ギブスで満員電車に飛び込む。周りにもエッ?みたいな顔されるし、わたしも嫌だしきつい。よぼよぼと病院に到着。受付してレントゲンして診察に並ぶ。予約してるのに1時間待った。病院ってなんでこんなに待つんやろうね。病院で待った時間を全部換算したらわたしこの骨折だけ何十時間分になるんやろ? とか思う。診察終わり、先生に、家の中ではギブス外して生活してオッケーと言われる。思いの外早かった! とはいえ腕は全然動かないのでまだまだこれからって感じ。外出中は危険なのでということで再び着脱可能ギブスを巻かれる。病院終わって、神保町へ。今日は昼からミリオン出版でナックルズの鈴木智彦さんとの連載対談。ちょっと時間が空いたので、喫茶店さぼうるへ。おひるどきだったのでナポリタンを頼むと、すごい山盛りのが来ちゃった。お皿が小さくて、すごいギリギリのバランスで立体的に盛られている。絵になるのはわかるけど、食べにくい。とはいえおいしかった。具沢山で、ケチャップでしっかり炒めてあるタイプのやつで好みの味だった。腹パンになって、てくてく歩いてミリオン出版へ。数日前にミリオン出版終幕のニュースが流れていたので心配だったのだけど、まだしっかりとあった。会議室で鈴木さんとヤクザ対談。後、鈴木さん煙草吸いたいとのことで、編集部横の喫煙所へ。ついでに、編集H川さんにおねだりし、編集部を社会見学させてもらった。ほーなるほど。こういう場所なのか〜。まさに男の職場って感じ。大人のオモチャが段ボールに積まれていたりしてナックルズって感じ。社会見学させていただき、終わって外でお写真撮って終了。まっすぐ帰宅。

9.27木
毎日雨。そして寒い。どうしたんやろ今年? 去年はまだまだ暑かったよね。既に毛布で寝てるけどそれでも寒い。こたつ出そうか迷ったけど耐えた。お昼から杉並の方へ。まだ外出中はギブスはめてといわれてたけど、ギブスしてると長袖の服が着れず極寒なので、えいやっとギブスを外しておでかけ。駅前のミスドで大量の差し入れのドーナツを買って、こそぶる雨の中てくてく歩いて某日本でいちばんかっこいい劇団K組さんの稽古場へ。今日は通し稽古を見せていただくのであーる。何度かお邪魔しているけど、毎度すごい緊張感。通しがはじまるまでの時間、どきどきが止まらない。舞台美術から今回も素晴らしくときめきまくり。10月から秋公演がはじまるので、ネタバレになってしまうので詳しくは書けないけれど、今回も最高だった! うんこちんこが飛び交って笑わせられながらも、最終的には胸いっぱいでうるうるきてしまう。弱者たちを讃える、弱者たちがこれでもかときらめく、すばらしいお芝居だった。ああ、この秋も何度となく通ってしまうことでしょう。終わって乾杯にもお邪魔させていただく。団員さんみなさん飲みながらもてきぱきと働いておられてすごいな〜と思う。稽古場を出て、駅前の飲み屋でK井さんと飲みなおし。感想を伝える。K井さんは演出家でもあるけど今回は出番も多く役者として大活躍なので、もうこの方の脳みそはどうなってるのやろう? といつも思う。すばらしいものを見せていただき、胸いっぱいで終電で帰宅。お芝居って、まぶしいなあ。

9.28金
ひさしぶりに晴れたので朝から洗濯。後、今日も病院へリハビリに。今日もめくらのボスだった。ボスにピアノ弾けるようになりますかね?と相談。なんとボスもピアノを嗜んでいるとのこと! しかしボスは楽譜は読めないので全部耳で聞いて音を探して弾くらしい。すごー。やっぱり耳がすごいいいのやろうな〜。ボスは奥さんと5歳の子どもさんがいるらしい。子どもは歌がすきなので、伴奏を弾いてあげてるんだって。なんかいい家族やな〜と思う。リハビリ室のじいさんばあさん、みんなこういう会話がたのしくてリハビリに通うんやろうね。病院のあと、ちょっくら北千住に出て、明日職場に持っていくお菓子を買いにマルイへ行く。デパートのお菓子売り場って、こういう時しかこないけど、なんか売り場見てたら店員さんから試食を勧められまくり、断れず食べまくってたらおなかいっぱいになってしまった。こんなに試食させてくれるものなの? ここが北千住やからかな? 新宿の伊勢丹とかで試食してるイメージないしね。無事お菓子かって帰宅。帰って今日も家で黄昏流星群。17歳のマラソンランナーとおじさんコーチの恋。またしてもおじさん死んでしまった。黄昏流星群、死にオチ多すぎ〜。

9.29土
今日は何の日? そう、東京拘置所開放デー! ということで、雨のぱらつく中ひとりで東京拘置所へ。9時半スタートで9時すぎにつくようにいったのに、なんか例年以上のものすごい人人人で入場制限がかかっており、門の中に入れてもらえず。今年はテープカットに話題のDAPUMPが来ていたせいであろう。門の外で、DAPUMPが♪カーモンベイビーアメリカ、と歌うのを聴く。門の外、DAPUMPファンが多いのか黄色い歓声が飛び湧いていた。DAPUMPが帰ったあともまだ門は開かず、もう帰ろうかと引き返すも、反対側の出口にまわる門も閉められており、なんか変な中間地点に閉じ込められてしまった! 結局反対の門が開くのを待つ羽目に。もーわたしは純粋に矯正展をたのしみたいだけやのに。DAPUMPなんか呼ばなくていいのにー! きー! という気持ち。10時頃になってようやく門が開き中へ入るも、本当に人が多すぎて人並が全く進まず、出店を見てまわれる余裕は皆無。全国の刑務所のみなさまが作った雑貨とか見たかったのに。ガッデム。片腕折れてるのであんまり揉みくちゃになると怖いので、そそくさと帰ろうと決意。入口近くのプリズン弁当だけ並び、酢豚弁当をゲッツ。これだけは買えてよかった。あと人が少なかったので出口近くの建物の中であった、受刑者の方の習字やお花の展示だけ見た。死刑囚絵画展のようなぶっとんだ作品は特になく至って普通だった。なんかあんまり楽しめずにもやもやしたまま帰宅。去年は飯田さんや石丸元章さんや金子さん夫妻と一緒にみんなでわいわい行ったからすごく楽しかったけど、ひとりだとこんなもんか〜と思う。ショボン。帰ってお昼、ひとりで酢豚弁当をつつく。酢豚じゃなくてこれミートボールやん、冷凍の! って感じだったけど、まあプリズン弁当は縁起物やので味とかは問題じゃない。ごはんたべてたらナックルズの編集H川さんからテープ起こしが届き、にらめっこして原稿作り。今回はいつになく難航。夜までひとりで悩みまくる。夜10時半頃に家を出て、ちょっくら新宿へ。今日は職場の仲良しだったH田くんの送別会なのであーる。ついでに、菓子折りもって骨折して長らくお休みしてしまったことをみなさんにお詫びのごあいさつ。3週間ぶりの職場。すでになつかしい。入口でOさんと会う。Oさんとおしゃべるするのもひさしぶり、なつかしくってうるうる。わたしのいない間に知らない新人さんがふたり入っていた。ふたりとも若くて元気そうな美人。閉店作業中の店長とちょっとしゃべる。あ〜はやくわたしも働きたい気持ちが募る。24時半頃からみんなで歌舞伎町の方のカラオケで送別会。ビンゴ大会をしたりカラオケタイムが続く。カラオケは得意じゃないのでこういう時しか来ない、1年に一回来るか来ないかぐらいだけど、せがまれたので華原の朋ちゃんの『I'm proud』を歌う。カラオケは好きじゃないけど、大人数でいるとそれぞれの人間性が見れておもしろい。自分の歌いたい曲をどんどん入れて自分の酔って歌いまくる子。それを必死に盛り上げる子。ぼーっと聴く子。色々やな〜と思う。途中何度かトイレに行ったら、ここが相当な地獄絵図で、男子便がゲロ塗れになってるからか、女子便に男子が普通に入ってくるし、女子もなんか個室でひとりでわーわーしゃべって暴れてて全然出てこないし。歌舞伎町の深夜のカラオケって、客層腐ってるな〜と思った。5時、そろそろおかえりタイム。最後にマイクを回してみんなでH田くんへのお別れコメントを言っていく流れになり、これがなんかちょっと感動的でわたし恥ずかしいけど不覚にも泣いてしまった。お別れ会でこんな感じになるのはじめてかも。別れ際にH田くんとハグをした。H田くんの人望というか人格者っぷりが現れている良い送別会だった。店を出たら雨がべしゃべしゃ降っていて、転ばないようにそーと歩きながら駅。朝帰りなんてひさしぶりやわ〜と思いながらガラガラの電車で帰った。

9.30日
朝7時半頃に寝て、11時頃に起きた。台風台風というのに、雨、全然降ってへんで? はて? お昼にM本K吉さんからメールで、今晩の飲み会は台風だから中止との旨。残念。家で大人しく、ナックルズの原稿をやった。