8.14〜20日記

8.14月

7時に起きて、シャワー、コーヒー、日記を更新して、朝からちょっとピアノを弾く。久しぶりに曲を作りたいような気がして、しばらく色々やってみるも、なんかあんまりしっくりこなくて、中途半端に挫折。まあそういう日もある。世間はお盆休みだけど、わたしは関係なく午後から労働へ。台風予定だったので昨夜はN島さん、渋谷のカプセルホテルに泊まり込みだったらしいんだけど、そのカプセルホテルが冷房調節できなくて身体やられてめちゃくちゃしんどそうで早退してしまった。肝心の台風はなんか肩透かしで東京は全然だった。なので普通にお盆に渋谷へ遊びにきている人だらけで忙しい感じ。お花屋さんボーイと汗水垂らしてあくせく働く。特に問題なく平和に働き、23時半退勤。通勤中はラジコで芸人さんのラジオを聞いてるのだけど、先週末の霜降り明星のANNがやばかった。せいやさんがお休みで、粗品ひとりしゃべり回だったのだけど、なんと、粗品がひとり二役で、ボケとツッコミを両方やっていた。これは恐らくだけど、先にボケ粗品を録音して、それを聞きながらツッコミ粗品を録音したんだと思うんだけど、間合いとかテンポが完璧すぎて、これは編集の妙なのか、それとも粗品の技量なのか。聞いてる感じでは全編アドリブに聞こえるんやけど、2回に分けて録る場合、これは綿密な台本がないと成立しない。本当にどうやって作ったんやろ? 感動的に面白かった。

 

8.15火

休日。喫茶店で原稿したいのだけどお盆なので、大体閉まってる。麦は確かお正月以外はやってたはずや、と思って電車で本郷三丁目。しかし、店の前に貼り紙が会って、13日〜16日まで休みます。ガーン。せっかく来たのに、ショック。仕方ないので斜め向かいのドトールに入って、しばしiPad開いて原稿。後、渋谷へ移動して、午後からBunkamuraル・シネマ宮下へ。Bunkamuraにあった映画館がこっちに移ってきたのやね。しかしBunkamuraのあのアダルティーで格式高い感じは、やっぱりここでは出せへんよな〜。でもラインナップはル・シネマらしい内容で、今はファスビンダーの特集上映をやっている。『不安は魂を食いつくす』を鑑賞。ムキムキの若い黒人労働者と、おばあさん掃除婦が、バーで出会って仲良くなって同棲するも、黒人労働者はやはり若い女性と浮気をしてしまい、という話。セックスシーンで黒人労働者のちんちんが普通にモザイクなしで映っていて、かなりのデカチンだった。ファスビンダー、もっと難しいかと思ってたけど、これはわかりやすい作品だったので楽しく見れました。終わって、原宿に移動して、喫茶店クリスティへ。

f:id:warabisco:20230819104437j:image

久しぶりにきゅうりサンドイッチ。見目麗しくて、お味も上品。お紅茶もポットでたっぷり。しばし原稿をさしてもらって、夕方から再び渋谷。道玄坂のトップス珈琲で取材。めちゃくちゃ久しぶりにトップスに来たけど、未だにタバコ吸えて、アイスコーヒーは最初から甘いやつあって、なかなか良い喫茶店だった。2時間半くらいお話して終了。帰りにお花屋さんでワレモコウを買って帰宅。久しぶりにポストを開けたら、うれしい献本が2つ届いていた。松本亀吉さんから溺死ジャーナルと、百万年書房さんから向坂くじらさんの『夫婦における愛の適温』。大事に読ませていただきます。

 

8.16水

7時に起きて、シャワー、コーヒー、ゆで卵を茹でて、ちょっとダラダラ。クーラーつけてしまったので、畳で二度寝。午後から出勤。台風がすぎて一段とまた暑くなったような気がする。いつまで続くんやこの暑さ。休憩中、和歌山のるみたんとLINEをしていて、近況を色々報告。るみたんに全部を吐き出せて、ちょっと楽になった。るみたんが近所にいればな〜とよく思う。話したいことが山盛りある。休憩中に溺死ジャーナルを読む。亀吉さんの、嘘かほんまかわからん、エッセイとも小説とも取れる文章がたくさん載っている。おなかにある引っ掻き傷から、あんな物語を描いてしまえる亀吉さんはほんまに天才やと思う。爆笑しながら読んで、しかし雨宮まみさんの話では泣いてしまった。『花束みたいな恋をした』の有村架純が密かに楽しみに読んでいたブログ、劇中では名前が変えられていたけど、確かにあれはまみさんのブログだ。23時半まで働いて帰路。明日に備えて、早めに睡眠薬飲んでCBD吸って寝た。

 

8.17木

はよ寝た分、はよ起きてしまって、6時過ぎに起きちゃって、シャワー浴びてコーヒー。9時から精神科クリニックで月イチの診察。今までイフェクサという抗うつ剤を飲んでたんだけど、これがめちゃ薬価が高くて、やめたいと言ったらジェネリックがあるサインバルタという薬に変わった。昔も飲んでたな、サインバルタ。処方箋薬局に処方箋だけ出して、受け取りは明日にして、阿佐ヶ谷へ。gionさんでモーニング。

f:id:warabisco:20230819120626j:image

1時間くらい読書して、その後新宿へ。改札でKさんと待ち合わせして、まずは一緒に金券ショップツアー。映画の割引券を探したけど売ってなかったので諦めて、シネマート新宿へ。今日はいよいよ、ラースフォントリアーの『キングダム〜エクソダス』を見る日。なんと319分。ⅠやⅡより、さらに長い。ひとまずチケットを買って、一旦外へ。近くの喫茶店楽屋へ久しぶりに。ここは末廣亭がオーナーの喫茶店で、まるで蕎麦屋のような内装で、メニューにお餅やうどんがあって、新宿ど真ん中にあるのにいつも空いてて穴場喫茶店

f:id:warabisco:20230819113643j:image

アイスコーヒー飲みながらKさんと1時間くらいお喋りして、その後シネマートへ戻る。今から5時間以上ある上映に備え、おしっこを絞り出してから客席に行ったけど、結局途中で膀胱破裂寸前になりました。Kさんと、どちらかが寝てたら起こし合いましょう、と約束して、いざ上映。しかし、めちゃくちゃ面白くって、5時間強全く眠たくならなかった。『キングダム』はデンマークで視聴率50%を取った超人気テレビシリーズなんだけど、前作から20年経って、主要人物の役者が5人ほど鬼籍に入ってしまっており、今回どうやって話繋げるんやろ〜て思ってたけど、主演ヘルマーは映画内でも現実でも亡くなってて息子が医者になっており(役者さんもヘルマー役だった人のほんとの息子らしい)、今回は息子がキングダムに赴任してくるとこからスタート。20年経って、デンマークVSスウェーデンのバトルはさらに白熱していて、デンマークジョークのような罵り合いがとにかく嫌味たっぷりで面白い。デンマークスウェーデンって、ほんまにあんなに仲悪いんやろうか。でもギャグに出来るくらいやから、戦争するほどではない感じ? 物語の本筋は、一言で言えば悪魔との戦いなんだけど(たぶん)、奇妙奇天烈な医者たちそれぞれのサイドストーリーが豊かすぎて、ラストまで本筋を完全に忘れてた。昨今のフェミ文化などもちゃんと盛り込んでて、でもそれもギャグまみれでふざけて使ってるので、トリアーはたぶん、小馬鹿にしてると思います。でもそういうトリアーがわたしは好きだし、トリアーファンはみんなそう。最終的には悪魔と戦う儀式を行い、しかし大失敗に終わり、全員死亡、というバッドエンドもトリアーらしいし、普段のトリアーの映画版のような、鬱々とした雰囲気はなくて、終始キャッチーで軽快ではあるものの、やっぱりトリアーはトリアーで、ちゃんと胸糞悪くて最高だ! という感想です。しかし、こんな狂ったテレビドラマが視聴率50%って、デンマークすごい国やな。日本では大河とか放送されてる感じやろ。愉快すぎる。いや〜素晴らしかった、けど長かった〜と映画館を出てKさんと三平レストランへ。見てるだけだけど、カロリー消費するドラマだったのでおなか空いていた。三平ストアの上にある三平レストランは、昔美月ちゃんと来た思い出のお店。古き良き、デパートの上にあったようなレストラン。わたしはオムライス、Kさんは三平ライスという、ケチャップライスの上にカツ丼のお肉がのっかったオリジナルライスを食べながら、あそこはなんでああだったの? あそこ最高だったね! と水しか飲んでないけどふたりで盛り上がりまくる。前期ヘルマーの時から密かな疑問やったんやけど、車を駐車場に停めた後、ホイールを4つ自分で取り外して大事そうに病院内に持っていくあの習性はなんやの? とKさんに聞くと、デンマークではヤンキーに車盗まれるからホイール外して持ってくんでは?とのこと。物騒な国やね。映画ってこれまで大体ひとりで行って即帰していたので、こうやって一緒に見て、その後ご飯食べながら語らう時間が本当に楽しく幸せだった。その後、ゴールデン街に移動してちょっと散歩してたら、ちょうど新宿タイガーさんがいたので「あの、わたしずっと珈琲⚪︎⚪︎で働いてたものです、覚えてますか?」と話しかけると、「お嬢ちゃん!会えてうれしいよ!お嬢ちゃん映画出てたでしょ、鶴瓶閉鎖病棟、見たよ!素晴らしい女優さんじゃない!」とまさかの映画まで見てくれていた。タイガーさんはわたしが働いてた喫茶店に毎朝毎夕新聞を届けてくれていて、その時にわたしはウエイトレスとしておしゃべりしていただけなので、特に何をやってるとか言ってなかったのに、よく気づいてくれたなあ。シーサンを覗くも、ドルさんまだいなかったので、三坪というKさんがよく来るお店で一杯だけ飲んで(と言ってもKさんは豆乳、わたしはお茶)帰路。今日はなんやかや12時間ぐらい遊んだね〜楽しかった〜と話しながら、新宿駅でバイバイして帰宅。文化的に大変満たされた1日でした。

 

8.18金

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、ちょっとピアノ弾いて、曲は出来かけてるんだけど歌詞が書けなくて挫折。支度して渋谷に出て、今日は仕事前に美容院で白髪染め。もう月に一回は行かんと真っ白おばあさんになる。ここは渋谷だけどわりと空いてて、急の予約でも取れるので助かっている。無事白髪染めて、3センチ切ってもらう。今日は女性美容師さんだったので、3センチというと本当に3センチ切ってくれて、やっぱり思い切りがいいのはいつも女性。その後出勤。早々に仲良しのハイヤーの運転手さんに「髪切った?」と言われた。仕事は平和に終わり、23時45分退勤。

 

8.19土

6時半に起きて、洗濯して掃除。シャワー浴びてコーヒー飲んで、9時になったので駅前の処方箋薬局に薬を取りに行く。一昨日処方箋を出したまま、取りにくるのを忘れていた。薬もらって、そのままドトールへ。iPad開いて原稿原稿。13時に出て、神保町へ。ずっと前から気になっていた眞踏珈琲店という喫茶店へ友人と。素晴らしい! 聞いてはいたけど、壁がほぼ全部本棚でぎっしり本が詰まってて感動した。小説、漫画、専門書、結構幅広く、もう丸一日ここで過ごしたい。ゆっくり本も読みたいけど、それはまた今度ひとりで来よう。仄暗い照明も落ち着くし、居心地良すぎて、おかわりして気づいたら5時間くらい居座ってしまった。アイスコーヒーは水瑠璃といって、ウイスキーをロックで飲む時みたいな大きい氷が入っていて、本当に宝石のようで、とても綺麗。

f:id:warabisco:20230820123815j:image f:id:warabisco:20230820123819j:image

チーズケーキもカフェオレも美味しかった。お話も大変盛り上がり、久しぶりに文学の話がたくさん出来て楽しかった。サドとか澁澤龍彦とかドグラマグラとか虚無への供物とかの話を久しぶりにした。10代後半20代前半に夢中になったわたしの青春。その後、サイゼリアに移動してご飯。オニオングラタンスープを初めて食べたらめちゃくちゃおいしかった。これと青豆のサラダで優勝。久しぶりにサイゼリア来たけど、注文の仕方が変わっててびっくりしたなあ。21時くらいに店を出て帰路。帰って、深夜、配信でギンティ小林さんと市川夕太郎さんの『ばちあたり怪談』イベントを見た。内容をネット上に書くとあんまりよくない気がするので詳細は書けませんが、おふたりのトークが本当におもしろくて爆笑し、心霊スポットでの映像も爆笑につぐ爆笑。本当に最高のコンビやなあ。これからも定期的にイベントやったり、活動していくとのことなので、楽しみがひとつ増えました。なんやかや夜更かしして4時くらいに就寝。

 

8.20日

7時に起きて、すでに太陽がギンギンなのでシーツを洗って干す。1時間ぐらいでぱりぱりに乾いた。暑すぎなので午前中からクーラーつけてしまい、少しピアノを弾いて、吉祥寺の図書館〜スタバで日記を書き書き。それから出勤。さすがにお盆休みも終わりならしく、夜は暇だった。休憩中にKindle Unlimitedで、『いつから地獄に ベンゾジアゼピン処方箋常用量依存症からの脱出』という本を読んでいる。

いつから地獄(ここ)に: ベンゾジアゼピン処方箋常用量依存症からの脱出

いつから地獄(ここ)に: ベンゾジアゼピン処方箋常用量依存症からの脱出

  • 作者:渡辺 瑠海
  • アンバーノートワークス プレックスライブラリー
Amazon

うすうす気づいていた、わたしはヤク中ではないかと。わたしはただ、医者に処方された薬を用法容量を守って飲んでいるだけなんだけど、どう考えても量が多すぎる。わたしはもう、薬がないと生きられない身体になっているのは間違いない。3ヶ月くらい前から、わたしはついにパニック障害まで発症してしまい、安定剤がさらに増えた。しかし、この本の筆者渡辺さんと全く同じ状況、同じ症状で、あれはたぶん、減薬しようとやってみて離脱症状が出てしまった、シャンビリ状態だっただけだ。3ヶ月くらい前から、頻繁にめまいと吐き気に襲われて、全身が感電しているようにビリビリして、いてもたってもいられなくなってしまう症状が出るようになった。たまたま電車やらバスの中なことが多かったから、パニックや、ついにパニックになってもた、と思ったし、かかりつけの精神科医にも、パニックですね、と言われた。でもこれは、薬に依存していた身体が離脱症状をおこしているシャンビリ状態だったわけ。この本には、処方箋常用量依存症から、薬を減らしていく上で起きる地獄の日々が綴られていて、読めば読むほどほんとに怖い。薬を断つにはシャンビリから抜け出すまで、年単位で仕事が出来ないどころか日常生活もままならず寝たきりになってしまうらしい。無理や、寝たきりになる=収入がなくなる=生活が出来なくなる=死。ああ、わたしはこのまま一生、ヤク中で生きていかなければいけないのだろうか。落ち込む。真っ暗な気持ちで働き23時45分退勤。とぼとぼ帰宅。今週は楽しかったはずやのになあ。元気出すために、今日のUFCのオマリーvsアルジョの試合を見る。オマリー圧巻。こんな華奢やのになんでこんな強いん。そういえば平本蓮のツイートにはとても心配しています。わたしは平本蓮が楽しく生きれるんなら、もう格闘技しててもしてなくても、ええんやで、と言う気持ちです。