9.11月
7時に起きて、シャワー浴びて洗濯して、コーヒー飲みながら日記を更新。午前中、唐組の音楽の作業をする。午後から川崎へ。神田まで行って、そこから京浜東北線。1時間くらいで川崎駅に到着。川崎ロック座に行く時に来たことがあるけど、改めてこんなでっかい駅やったけ！と驚く。みどりの窓口前で恋人と待ち合わせて、まずは金券クエスト。前回の金券クエストは失敗したので（先週の日記参照）今日こそは。恋人は川崎詳しいので金券ショップへ連れてってもらう。無事に発見して、チネチッタの共通前売り券を購入。今日こそは、お安く観るのです。それからチネチッタへ。おお、なんかめちゃくちゃ頑張ってる施設やないですか。ちょっとUSJ感のある建物で、噴水なんかまで贅沢にあしらっちゃって。しかし全然人がいない。まあ、平日やもんな。今日はついに、白石晃士監督の待望の新作『戦慄怪奇ワールドコワすぎ！』を観るのである。まさかデートでコワすぎを観る日がくるなんて。恋人も白石さんのファンで、わたしたちはめちゃくちゃ趣味が合うのです。受付で席指定をして、それから上映まで少し川崎の街を散歩しながら、恋人が見つけてくれていた喫茶店へ。わ〜外観からめっちゃ好みの感じや〜と感激しながら店内へ。こじんまりした可愛い店内、おじいちゃんマスターがワンオペで切り盛りしておられる。カーテンから差し込む光がなんだかセピア色でとても良い。そしてお値段もめちゃ安。
アイスコーヒー330円、ピザトーストは400円くらいやったかな。都内やったらあり得ない価格設定。ピザトーストにはちゃんとポテサラなんかも乗っている。近所にあったら絶対通う喫茶店。ピザトーストをわけわけして食べながら１時間くらいおしゃべり。なんと恋人は、白石ファンならわかる、とある手作り呪物を持っていた！
わー生でみたの初めて〜。きもい〜。ほんとに不気味や〜。彼は去年の年末ジャンボをこの呪物の袋に入れて今まで寝かしていたそうな。そろそろご利益が出ている頃だから後で宝くじ売り場へ換金しに行こうとなる。時間になったのでチネチッタへ戻る。あ、わかった、チネチッタのこの、ファンシーでうら寂しい感じ、大阪の今は亡きフェスティバルゲートと一緒なんや！ だから妙に落ち着くのや！ フェスゲは元は遊園地として作られたのに、あまりに人が来ないのでアトラクションは早々に動かなくなり、埃をかぶった半分廃墟状態の中、ライブハウスが2つ、ブリッジとココルームが入って営業してて、わたしはどちらもお世話になっていた。（その後フェスゲ自体が取り壊されてマルハンに買収されてしまった）そんなフェスゲを思い出しつつ、劇場の中へ。8年ぶりのコワすぎ。もう8年も経ったのか！ ちゃんと工藤も市川も田代も健在で、工藤はこのコンプラ時代にも関わらず、相変わらず下品で粗暴で素晴らしかった。コワすぎは、わたしは怖いというか面白くて笑ってしまうんだけど、今回は赤い女のバックグラウンドが悲しくてつらい内容だったので熱くなった。そしてエンディングのコワすぎ大合唱ソングが最高だった。コワすぎはコワすぎで好きだけど、わたしは白石さんのシリアス方面の作品が大好きなので、10月公開の次作も楽しみだし、今日予告見ていたら、白石さん脚本の韓国映画も来月公開なんですね。精力的に働いておられて素晴らしい。見終えて、恋人の年末ジャンボを持って宝くじ売り場へ。小窓の中のおばさんに渡すと、あ、当たってますね、おっ！おーっ！13300円ですって！ すごいやん！ やっぱり白石呪物のご利益やんかー！ 歓喜しながら夜の川崎へ。少し散歩して、ホルモン屋さんへ入る。七輪で焼くタイプのホルモン屋さん。恋人が焼いてくれて食べる。おっぱいという部位を初めて食べた。柔らかそうな名前だけど意外とコリコリしてて胸筋が立派な牛さんのおっぱいだった。恋人といるとおしゃべりがずっと楽しい。そろそろお開きで、わたしたちは家の方向が反対なのだけど、やさしい恋人はわざわざ電車わたしの方向に一緒に乗ってくれて、東京駅まで送ってくれました。恋人は本当にやさしい。ちょっと今まで出会ったことないくらいやさしい。電車の車窓に映るわたしたちの風貌は我ながらなかなかヘンテコなふたり、気のせいか周囲の視線がちくちくした（決していちゃついてたわけではありません。普通に座ってただけです）。今日も本当に楽しいデートだった。
9.12火
6時に起きて、シャワー浴びてコーヒー、ゆで卵茹でて、支度して出勤。今日は午前出勤。出勤するなり、某先輩はまたしても出来上がっており、ブリンブリンにぶちギレてて、もう手のつけようがない。モデルくんとわたしで話を聞いて宥めても、全然治らない。昼過ぎてN島所長が出勤してくると、管理室にこもって二人で話し合い。休憩の時間になったのでわたしが管理室に入ると、わたしにまで怒りの火の粉が飛び移って巻き込まれ、1時間全く休憩が出来なかった。なんでかわからんけど、途中わたしは何故か所長からもキレられて、謎すぎてすごく悲しくなった。泣きたくなったので管理室飛び出して、お客さんの待合室の端っこに逃げたのに、先輩はそこまで追っかけてきて、もう本当に全く休めなかった。先輩は揉め事が好きすぎる病気なので、ブチギレると生き生きしててほんまに迷惑すぎる。せっかく昨日は幸せな1日やったのに、この地獄、振れ幅ありすぎてぐったり。おまけに退勤間際に偶然社長が来た。この仕事始めてまだ3回くらいしか会ってへん社長、話してみるとまさかの大阪の人で、しかも茨木高校出身の北摂民だった。茨高、一回友達の文化祭に遊びに行ったなあ。バレエの友達だったのりこちゃん、今何してるかなあ。19時半に上がって、ヨボヨボと帰路。色々やらなあかんことあったはずやのに、疲れすぎてて手につかず。こういう時はジムでサンドバック蹴って大暴れしたいところだけど、お気づきの方もいるかもしれませんが、今月に入ってわたし、ジム行ってません。というのは今、休会しているのです。好きな先生がもうすぐ自分のジムをオープンしはるので、そっちに移ろうと決めたのです。今のジム、仲良くなった人もいるし、何より近いし、なんだけど、やっぱりわたしはちょっと遠くても好きな先生に教わりたい！ 早くスーさんジムオープンしないかな〜。
9.13水
昨日は機嫌悪すぎたので、早めに眠剤を倍量飲んで強制終了したら、結構眠れて、わりとすっきり6時に起きた。洗濯して掃除して、わたしの部屋は朝日がもりもり入ってくるので午前中から暑くて、でもクーラーつけるのは負けた気がするので、本とかiPad持って、駅前のコメダへ避難。好きな喫茶店は大体10時からとかなので、早朝からやってるのはコメダくらいやね。コメダで無料のモーニングをいただき、iPad開いて小説を書く書く。結構乗ってきて、4時間ぐらい居座って書いた。コーヒーおかわりしたら、今キャンペーン中とかで、２杯目無料だった。素晴らしい。12時くらいにコメダを出て、電車で阿佐ヶ谷下車。商店街の八百屋さんで差し入れのぶどうをたくさん買って、歩いて唐組の稽古場へ。秋公演の稽古真っ只中の唐組さん。この暑さなのに、稽古場はエアコンがなかった！ でも風通しいいし、扇風機たくさんあるので、バイト先ほど暑くなかった。とはいえ、衣装着て、声出して、動き回る役者さんたちは滝のように汗をかいてらっしゃった。なのに誰も暑さでぐったりしてなくってさすが。この秋の演目は『糸女郎』なんだけど、舞台美術からすでにめちゃくちゃ素敵でときめきまくる。あの手作りのビロードの椅子とかうちに欲しい。今回はあの福本雄樹くんがカムバックなんだけど、稽古からもうめっちゃよくって、なんであんな5歳の少年みたいな表情出来るんですかね。愉快に狂った登場人物たちのキャスティングも最高で、もう見ていてにやけが止まらない。そしてわたしの作った劇中歌を、みなさんが歌ってくれてるって、もうこんな幸せなことないね。唐十郎作品の肝って、やっぱり言葉の美しさだと思うんだけど、稽古を拝見しているとそこを本当に丁寧に、とにかくセリフを大事に大事に演出してらして、だからこんなに観客にちゃんと言葉が届くんやな〜と思った。稽古終わって、愛ちゃんやゆかりちゃんたちにエールを送り、そのまま久保井さんと新高円寺の焼き鳥屋さんに流れる。2時間ほど会議して解散。今日は小説ももりもり書いたし、稽古で素晴らしいものを見られたし、いい1日だった。
9.14木
なんか全然眠れなくて、1時に睡眠薬飲んで寝て、2時には起きちゃて、しかもそれからもう眠れなくて、イライラするのでもう起きとくことにした。朝（というかまだ深夜）、唐組の劇中歌のカラオケを作る作業をして（もちろんイヤホンで）、なんやかんやして9時から近所の精神科へ。月イチの診察。いちばんに呼ばれて、診察室入って、薬の確認だけして1分で診察終了。この先生は1分診察しかしてくれへんから先生変えたいな〜と思ってたら、10月いっぱいでこの先生はうちの病院辞めるらしく、違う先生に勝手に引き継がれるらしい。どんな先生かはわからんけど、まあちょうどよかったかな。隣の処方箋薬局で大量のお薬を受け取って、お花屋さんで変わった品種のコスモスがあったので購入して帰宅。お花を生けて、お薬の整理をして、仕事の前に人間関係に寄って、カフェラテ飲みながら原稿2時間。その後出勤。ん、ちょっと今日暑すぎませんか？ もう9月やのに、この夏いちばんの不快さ。外の気温的には8月より下がってるはずなのに、地下の蒸し風呂具合は今日は今季ダントツ一位のしんどさ。なんで今更記録更新なのか。勤務初っ端から頭痛が来たのでたぶん普通に熱中症。めまいと吐き気に魘されながらも頑張って働く。ハイヤーのドライバーのおっちゃんが、ファミマの冷やし焼き芋なるものを買ってきてくれた。これがめちゃくちゃおいしかった！ 焼き芋を冷やすとか意味がわからないですけど、これがめちゃうまだった。自分でもまた買おう。ハイヤーのドライバーのおっちゃんには最近わたしの素性がバレ、しかしわたしの歌を気にってくれており、マイハッピーお葬式を歌ってくれていてうれしはずかし。23時半まで働いて帰路。帰ったら今朝買ったコスモスがもう萎れていた。室内の暑さのせい。悲しすぎる。深夜、ネトフリにとろサーモンの冠番組クズメンタリーが来たのでちょっとずつ見ている。久保田渾身の企画、競艇場で負けたおっさんをお金で釣って自転車レースさせてみた、が面白すぎて爆笑。
9.15金
昨日寝れなかったので今日こそ寝たる、と思ったけどそれでも3時間くらいでギブ。6時半に起きて、シャワー浴びて洗濯干す。今日は雨らしいけど、雨降る前に洗濯乾いたのでよかった。小説をそろそろ本気で仕上げにかからないとあかんので、早めに家を出て、いつもの人間関係。iPad開いて3時間ぐらい書き書き。窓際に座ってたら、急にものっそい大雨降ってきてびっくりした。人間関係は、ともすれば雨漏りしそうな年季の入った建物で、よく見るとはめ殺しのガラス窓と壁の継ぎ目が結構荒く、ドキドキした。ちょっと雨がやさしくなった隙に外に出て、早足で出勤。雨の湿気で昨日以上に息苦しい現場。みんなで、無料のサウナに入れてると思って頑張ろう、とか言いながら、なんとか気を逸らして頑張る。休憩中読書は先週に引き続き、『夜のみだらな鳥』。
畸形児の王国を作るべく、世界から色んな畸形の人々が集まってくるんだけど、一人称『おれ』は筆者の目線だったのが、気がついたらその『おれ』がベッドに括り付けられて、色んな畸形の人々の部位を移植されるという怖すぎる手術をされていた。大丈夫か筆者。でもこの小説、一人称がくるくる入れ替わるんですよね。混乱しながら読んでいます。分厚くてまだ読み終わらない。仕事は平和に23時半に終了。帰って夜、もうちょっと小説頑張ろうと思ったけど結局ダラダラしてしまってダメだった。家ではだらけてしまって本当にダメ。
9.16土
6時半に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでちょっと家事をして、今日はとある人とスタジオの予定が流れたので、久しぶりに喫茶店取材に行こうと浅草橋。前から気になっていた、純喫茶ゆうらくさんにいくも、ガーン、閉まっていた。土曜はやってると思ってたのに。せっかく浅草橋まで来たのに。ちょっとウロウロ浅草橋を徘徊して、たまたま前を通りかかった喫茶久というお店へ。外観は素敵だったけど、内側はあんまりだった。ミックスサンドとアイスコーヒー。
きゅうりが干からびてて、パンもパサパサで、なんか残念なサンドイッチだった。でもガラガラだし、ママさんもほっといてくれる感じのお店だったので、iPad開かしてもらって、日記を書くことに。1時間半くらい書いて退散。総武線で戻ってきて、阿佐ヶ谷で下車。gionへ行くも土曜日なので混んでいたので、駅上のスタバへ。3時間くらい、日記の続きを書いてその後小説も書く。ひと仕事終えて、夜は高円寺まで歩いて、パンディットでギンティ小林さんと市川夕太郎さんのトークライブへ。初っ端からお二人ともリミッター外してガンガンにハードモードで最高だった。ギンティさんが霊媒師に洗脳されて大量の数珠をつけたり、フィギュアの向きを変えたりしていた話がめちゃくちゃ面白かった。あと夕太郎さんの即身仏がどこかに埋まってるらしい話も爆笑。その他の内容は、あんまりこういうところに書くとよくない気がするので自粛します。ラストにギンティさんが怪談に挑戦しておられたのだけど、夕太郎さんの厳しく的確なツッコミにより、みなさん笑ってたけど、わたし的には結構怖かった。今日もたくさん笑って元気もらいました。終わって、みなさんと居酒屋Jというお店へ（偶然のJ）。ひどすぎて何ひとつこんなところに書ける話はありませんが、一個だけ、わたしが本当に、虫酸が走るくらい嫌いな高円寺の某界隈のことを、夕太郎さんも大嫌いとおっしゃっててうれしかったです。本当に、わたしの高円寺の大嫌いな部分を集めて丸めて煮凝りにしたような地獄の界隈。どうか近寄ってこないでください。ギンティさんと夕太郎さんとのおしゃべり楽しすぎて気づいたら終電ギリギリ。あ〜いっぱい笑って楽しかった〜。
9.17日
7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、今日はスパパーンのライブでゲストボーカルにお邪魔する日。リハの音源を聴きながらちょっと練習して、今かけてる部分の小説を一旦印刷しにファミマへ。（うちにはプリンターがない）紙にして読んでみると、画面上では気づかないあかんとこが色々目につく。しかし部屋がどんどん暑くなってきたので、早めに支度して家を出る。今日は新大久保のアースダムでライブなのでアースダムの近くの喫茶店シュベールへ。大衆喫茶な感じで程よい。日曜の割に空いていてよかった。そういえばしばらくナポリタン食べてないなと思って、ナポリタンを食べてみた。
ケチャップがめっちゃ薄くって残念ながらあんまり好みじゃない味だった。なんか昨日今日と喫茶運がない。アイスコーヒー飲みながら、2時間原稿してから、時間になったのでアースダムへ。しかし日曜日の新大久保、まじで地獄だった。人が多すぎる。新宿渋谷よりもひどい人口密度。しかも外国の人めっちゃ多くって怖い。死にそうになりながらアースダムついて、リハして、一旦抜け出して、大久保駅まで逃げて来て、ドトールへ。さすがに大久保駅まで来たらちょっとマシだった。カウンターでまた原稿して、お化粧して、18時過ぎに再びアースダムに戻る。楽屋では討議が繰り広げられてるし、客席も居場所ないし、結局真っ暗な廊下みたいなとこに地べたに座ってることにした。暗闇で他にやることがないので、Kindleで一冊読み終える。処方薬中毒の女性がアヤワスカで元気になったルポ。最近アヤワスカについて調べている。中川五郎さんのライブは客席で見たかったけど、アースダムはステージを縦断しないと客席にいけないので既にアウト。楽屋にもちょびっとしか音漏れてこないので残念。なんやかや1時間押しくらいでやっとスパパーンの出番。男性はみんなブリーフ一丁になりステージに出てゆく。後半ステージに呼ばれて『月経』『イムジン河』『不屈の民』『平和に生きる権利』を歌った。スパパーンは弦楽器管楽器あわすとメンバー20人くらいいて音むちゃくちゃなりそうなもんなのに、敏腕PA内田さんのおかげですごい歌いやすかった。長丁場でさすがに疲れてしまい、終わって即退散。23時くらいに地上に出たら、まだ人多すぎて死にたくなった。新大久保、苦手や。帰って深夜、昨日ギンティさん夕太郎さんと喋ってて話題になった、ルーシーブラックマンさんの事件のドキュメンタリーをNetflixで見た。
