12.19〜25日記

12.19月
朝から普通に労働。後、夜は連載させていただいてる特選小説の担当編集O高さんとI田さんと3人で、こじんまりと忘年会。O高さんはるばる足立区まで来てくださり、わたしとI田さんのいきつけの某飲み屋で飲んだ。楽しくてついついお口のひもがゆるんでしまい、わたしもI田さんもあられもない話をしてしまったけど、ここは足立区やし、O高さんは超信頼できる方なので大丈夫であろう! 話の内容はこんなところにはまさかまさか書けない絶対書けない。このお店の常連のからんでくるおっさんおばはんも今日はカウンターで大人しくしてくれていたので助かった。I田さんが、トイレから帰ってきたら、手首におもっきり歯型がついてたので、どうしたん?噛んだん? と聞くと、「酔っぱらってフラ〜としたから目覚ますために噛んじゃった、よく噛んじゃうの」といいだして爆笑。そしたらO高さんも「ぼくもそれあります、目覚ますために噛みます」と意気投合しており、うそやーんとなる。噛むって発想は小学生ぐらいまでかと思ってた! 大人が噛むってなるとアダルトプレイの最中とかぐらいでないの?と思ってたけど、目覚まし酔い覚ましに噛む大人もいると発覚。すっかり楽しかったので、I田さんも結構べろべろに、閉店まで飲んで、O高さんを駅まで送り届けて、もうちょっとI田さんと飲みたいところやけど、昨日も飲んだし明日もわたし早いので、また今度ねとお別れして帰宅。

12.20火
朝から病院。いつも通りの検査&診察。特に変わったことはなく、このままのお薬でいきましょうとなる。1本12000円の高級お注射も打たれ、大量のお薬を処方してもらって、今日はそこから急いで労働へ。病院の日はわたし病人モードになってるからか、全然身体力はいらなくてあかん。けど労働先めちゃんこ混んで忙しくてひいこら働いて、夕方上がって今度は近くの喫茶店らんぶるでキャスティングのK賀さんとおちあってミーチング。先週いかしてもらったオーディション、正式に決まった(受かった?)そうで、明後日撮影なのでその詳細や段取りをお聞きし、新幹線のチケッツを受け取った。すごい、ぷらっとこだまじゃない、のぞみの新幹線に乗れるなんてー。まだなんの撮影かは、厳重な守秘義務というのがあるので言えないのやけど、まさか人生でこんなことに関わらせていただく日が来るなんて思ってもなかったわって感じ。人生わからんもんやなあ。こんな撮影にお邪魔するのやから、ちょっとはちゃんとしないとって思い立ち、帰り道にマツキヨでブローネの白髪染めを買った。あまりに白髪が多いので、やっぱりこんなごま塩頭では監督にもほかのみなさまにも失礼かなあと思ってね。ってわたしはちょい役なのでそんな白髪まで映るかわかりませんが、まあ気持ち的な礼儀としてね。

12.21水
早朝4時、おうちで生まれてはじめて自分で白髪染めをする。説明書通りに、生え際にクリームを塗ってから、手袋はめて、ムースでシューっとだして髪に塗っていく。塗っていくのやけどどれぐらい塗ったらいいかいまいちわからんし、後ろ髪とかちゃんと塗れてるかわからん。説明通り15分待ってお風呂で流す。ぎゃ〜お風呂場が真っ黒になっていく〜!! と早朝からひとりでひと盛り上がりして、それから労働へ。先日68歳になった同僚おじいちゃんに、じゃ〜ん白髪染めしたのです〜と見せびらかしたりして、おじいちゃんは家で白髪染めしたらお風呂真っ黒になるから奥さんにめっちゃ怒られるからここ10年ぐらいはちゃんと床屋で染めてるらしい。でもわたし、男性の白髪は好きなので、ロマンスグレーってよく出来た言葉もあるぐらいなので、世の中の男性は別に白髪染めしなくてもいいのにね。帰ったらポストに特選小説の送本が入ってた。連載させていただいてる下ネタエッセイ、今月は「言葉責めでおまたがジュン」という、わたしの「ドクターVSクランケ」という歌の元ネタエピソードを書いております。毎月読者として楽しみにしている本橋信宏さんの連載、今月は山口組顧問弁護士山之内幸夫氏やって胸アツ。

12.22木
突然ですがちょい役でとあるCMに出演させていただくことになり、撮影が大阪のため新幹線で大阪へ。最近はツアーでわりとうろちょろしてるけどだいたいはぷらっとこだまかバスなので、のぞみの新幹線に乗れるなんて! ありがたみを嚙みしめる。旅のお供は高村薫の『マークスの山』。のぞみはあっという間について新大阪。そこからスタジオがある長居へ。一応大阪生まれ大阪育ちのわたしですが長居って全く無縁で初めて降り立った。タクシーの運ちゃんにスタジオの地図を渡して、住所も伝えたのに、「なんもあらへん場所やけど、地図はここやさかいな〜しらんで〜」とゆうて本当になんもない場所に降ろされてしまう。外は雨。自分で地図見てもわからなくてたどり着けず、結局制作スタッフさんに電話して迎えに来てもらった。スタジオではすでに朝から撮影がはじまってて、メインのアイドルさんが撮影中。わたしはそーっと控室へ通され、大部屋的な控室はメインのアイドルさんもご一緒なので、帰ってきはったらどうしよう。。。完全にわたし紛れ込んだ不審者やんけ、と落ち着きなくそわそわしてたら、ヘアメイクさんがいらして、お化粧を一から可愛くしてくださった。髪の毛も綺麗に巻いてくださり、下手糞にブローネで白髪染めした髪を触られるのがたいへん恥ずかしい。爪もマニキュア塗ってくださって、うれしいけど短い小さい爪が恥ずかしい。素材が素材でこのように残念なスペックやから、お化粧頑張ったり髪とか爪とか綺麗にしても、所詮ブスはブスやしってわたしおもっちゃってたのやけど、不細工なりにもこうやってプロの人に可愛くしてもらったら、鏡見てちょっとはワーイ!て気持ちになるものなんやなあと実感した。衣装に着替えてしばらく待機。CMの内容や商品名には厳重な守秘義務があって触れられないのではしょります。控室のすみっちょで高村薫を読んでたら、アイドルさんが戻ってきて、マネージャーさんやメンバー同士でおしゃべりしてらして、体形のことや美容の悩みなどをきゃっきゃとお菓子食べながら話してて、ダイエットに悩みながらお菓子を可愛く頬張るそのすべてがまぶしくて微笑ましい。そうこうしてたらセット替え完了したらしく、呼ばれてスタジオへ。うわ〜すごい! 100人ぐらいの大人たちがセットを組み、照明を組み、カメラを回し、テレビでぼんやり見ている15秒とかのCMてこんな風にすごい大人たちがこんなに集結して作ってるのかあと知ってびびる。立ち位置を決めたり、セットとの距離もすごい厳格で、それによってカメラの感じも照明も変わっちゃうから固まってしまった。突然、「あ〜しもた〜」と脚立の上の方に上っていたスタッフさんが叫んだりしてちょっと和む。しもた〜ってわりとこてこての大阪弁で東京で暮らしているとまあ聞こえてくることはない。今回東京からのスタッフさんは監督含め6人ぐらいなので、殆どが現地の大阪弁のおっさんたち兄ちゃんたちで、わたしがこんな、大阪弁聞いて和むことがあるなんてね。変なの。わたしのシーンはほんの1秒とかなのやけど、結構何回も色んなパターンやってみて撮った。カット!てゆうたあと監督がくすくす笑ってくれたりして、うれしい。わたしはお芝居って演劇をちょっとだけかじらしてもらってるくらいの経験値やので映像で演技をするってほぼほぼはじめてでついついオーバーに動いてしまいがち、というより普段からリアクション大き目の人間やからかな、でも映像って1センチ動いただけでセットのなんかにかぶっちゃったり照明のなんかが変わっちゃったりするんやなーと反省&勉強になった。モニターではたくさんの企業さん側のえらい方とかも見ておられるようで、企業さん側のえらい方たちのご要望なども聞きながらの撮影で、ほんまにこーんなにたくさんの人たちに一気に見られるってこわいこと、やけど不思議と緊張とかはあんまりなかって楽しかった。15秒版と30秒版の両方を色々撮って順調に撮影は終了。あっという間にバラシがはじまって眺めてたら、さっきまでのセットがみるみるなくなっていき、天井から吊るされてた巨大な板と思ってたやつとかも意外と紙やったりして、スタッフさん高枝式切りバサミのカッター版みたいなやつでがんがん破って行っててちょっと気持ちよさそうやけど美術さんたちがせっかく作ったセット、こうやって1日とかであっけなく消えちゃうの、儚い世界ねって思った。ロケ車で駅まで送ってもらって、監督と御堂筋線、いったん天王寺アパホテルにチェックイン。受付の女性がすごく見たことある人で、名札の名前も見覚えあって、思い出した、10年ぐらい前に大阪で劇中歌で参加したVOGAの『新青年』てお芝居のときのメイクさんや! 絶対本人や! と思ったけど勇気が出ず話しかけられなかった。監督とアメ村へ出て、タコタコキングという朝までやってるたこ焼き屋さんへ飲みに行く。バラシ終えたスタッフさんたちもちょっとずつ集まって、といっても総勢で6人とかなのであそこにいた100人ぐらいの方のほんの一部やけど、乾杯してたこ焼き食べながら3時すぎまで語らった。わたしは今日だけの参加やけどみなさん昨日や一昨日から働いてて今日も早朝から撮ってはってさぞかしお疲れやろうに、元気やな〜。特に監督はめっちゃ元気な方で、舌も脳みそもすごいくるくる回転して喋る喋る、途中から架空のネオドキュメンタリー映画『ミツバチとおじいちゃん〜HONEY GRANPA〜』という、おじいちゃんの老人斑からはじまる映画を妄想しだして、これがめっちゃ名作の予感で最強面白くて盛り上がった。全部架空やけどね。3時すぎに店を出て、みんなでタクシーを拾いに御堂筋に出たら、なんか車道にものすごい若者たちがほっついてて、ここ歩行者天国かよ!状態で、どういうことかわからずしばらく謎やったのやけど、どうやら全員、タクシーを捕まえたくてでも捕まらなくて困ってるらしい。そう、タクシーが全然捕まらないのであーる! 世の中は忘年会シーズン真っ只中で今日は祝前日、みんな飲み歩いててちょうど帰りたくなる3時すぎ、タクシーが全然足りてないのであーる! なんば駅のタクシー乗り場まで行ったら、ここには2、30組ぐらい長蛇の列で、しかもタクシーは1台も来ておらず、これ1時間待っても捕まらへんのとちゃう? 天王寺まで3駅、歩きましょうかってなって、みんなでとぼとぼ歩く。意外と寒い。歩き途中タクシーたくさん見かけるのやけど、みんな「回送」ってなってて、窓越しに訴えても無駄。しかしどうやら交渉術次第らしく、わたしたちの訴えは無視したタクシーが数メートル先で、柄悪そうなカップルを乗せていた! くそう! 大国町と動物園前の間くらいまで歩いたところで、なんとか「空車」のタクシーを発見し、乗り込むことに成功。こんなにみんなタクシーを欲してて稼ぎ時やのに、的なことを言ったらその運ちゃん曰く「大阪のタクシーは遠いとこ乗せるほど損やさかい、1万超えたら半額なってまうから、みんなこの時間遠いとこまで帰りたがるやろ」とかぼやいてはった。なんとか無事にホテルについたのは4時前、楽しかったけどさすがに疲れた長い一日。

12.23金
いつもは一泊千円の西成ドヤが定宿やので、一泊1万以上もするアパホテルに宿泊できるなんてリッチでビップな気持ち。でも快適やけど面白みがないからアパ<ドヤとか思ってしまうのは完全にわたしの趣味の問題。とはいえホテルは好きやので、ホテルって寝たら勿体ないやんって気持ちで6時頃には起きちゃって、シャワーしたり巨大なテレビをつけてみたり、パソコン開けたりして4時間ぐらいだらだらする。チェックアウトして天王寺から環状線、内回りは寺田町とか通る、寺田町はちょっとバレエ教室の遠い遠い思い出があるので車窓から眺めて懐かしい気持ちに浸る。新大阪でお土産をちょっと見て、ビップにのぞみで帰京。やっぱりのぞみは早いね。

12.24土
珍しくなかなか起きられない。いや、目は覚めてるのやけど寒くて布団から出られない。それに今日は別に出なくてもいい。いい? いやアカーン! 10時ぐらいにはなんとかお布団出た。洗濯して、メルマガ原稿を書いて、あとはだらだら読書した。クリ〇〇ス・イブ? なにそれ、ケーキも鶏も食べません。さきいか食べた。テレビもつけず、おでかけもしなかったら、クリ〇〇ス情報にイライラすることはなく過ごせたぜ☆ 

12.25日
とってもハッピーなことがあったけど大事なことはこんなとこには書きません。注:クリ〇〇スとは関係ありません