8.22〜28日記

8.22月
普通に労働。台風ですごい雨で今日は暇かな〜と油断してたら朝はそれなりに忙しく、しかし交通機関乱れまくりでわたしとおじいさんウエイターしか来れなくて、他の従業員はだいたい2時間遅れとかでピンチ。ランチ前半までおじいさんとふたりだけで頑張って走り回っていたのやけど、その辺から客足もぱたりと止まり、で、逆に他の従業員たちもだんだん到着したので今度は暇で、結局経費削減のために1時間早上がりすることに。ま、でも早く帰れるのはうれしい(給料は減るけど)帰りの電車、まだ夕方やのにびっくりするぐらいガラガラやった。

8.23火
普通に労働。特筆すべきことはなし。ナックルズ読んでたら、群馬のおじいさんが作った昆虫千手観音という全長180センチはあるらしくて全部虫を敷き詰めて作ってるとてつもないオブジェの記事が載っていたので興奮して虫好きのE本さんにメール。96歳で趣味はホルマリン漬けらしい。ジジイアートの底力に感動した。

8.24水
昼間は家で文章の宿題に励み、夜は四谷のスナックアーバンというC子せんせいが働いているお店へ遊びに行く。M紀さんにもひさしぶりに会えて、あとI上社長やリーダーなど女中たち公演のときに色々手伝ってくれたC子せんせいの仲間たちがたくさん集っていて、みんなカラオケ三昧どんちゃん騒ぎって感じででもほのかにインテリジェンスも漂う感じ、そう、ここは東京の文化人たちが集う社交場。すんごい小顔で男前の兄ちゃんが隣の席にきて、ひい〜てなってたら「シン・ゴジラ」に出てる俳優さんやった。でも編集者、ライター、俳優、イラストレーター、デザイナー、そんなかっちょいい肩書の方ばっかりなのにいけすかない感じはそんなになくて楽しい店内。アーバンママとC子せんせいの仕事ぶりがすごくて、お客さんのお話におもしろい合いの手を入れながらカラオケもデュエットなんかしつつ、お酒もてきぱき作って、席の配置も考えながら手際よく捌く、ほんとにデキる女たちって感じであれは惚れちゃうね。しかしわたしがいちばん惚れたのは、カラオケ三銃士と呼ばれている伝説のおっさんPちゃんというお客さんがいて、この人は職業などは謎。このPちゃん、別名アーバンのスーザンボイル、誰が歌っている如何なる曲であろうともその場でハモれるという一芸をお持ちで、おっさんなのに味わい深いハイトーンボイスで、メインで歌ってる人がアチャーっていう音痴っぷりでもPちゃんがハモると魔法にかかったように美しい名曲に聴こえる。しょうもないJポップもすさまじい名曲に聴こえる。Pちゃんまじすごい。わたしはお酒が一滴も飲めないので、基本いっぱいの人たちが集まる酒場にはいかない、個人的に喋りたい相手とだけふたりで飲みに行く(まあそれもI田さんくらいやけど)くらいなので、こういうスナックとかバーとかは全然行かないのやけど、行ってみるとこれまで知らなかったおもしろい人を発見出来たりして、たまには愉快でいいものやなあと思いました。でも今回わたしがここにお邪魔したのは、アーバンママのお優しい計らいで、10月か11月あたりにこのアーバンでライブさせてもらえることになってそれでご挨拶にお邪魔したのであーる。アーバン、場末のスナック感満載の素敵なお店やからたのしみ☆
今日発売のカルチャーブロスという雑誌に『極私的おっさん見聞録』というコラム書いてます。読んでね!

8.25木
昼から自転車でI田さんちへ行く。猫の金太がなんと散髪していて、より肉感的な感じが溢れて(金太は体重が7.5キロもある大きな大きな猫です)コブタちゃんのようになっていた。I田さんがお風呂に入っている間、コブタの金太を撫でながらI田さんがいちばん好きな漫画『黄昏流星群』を読んで待つ。お風呂あがりのI田さんと明日のコントの練習をしたりおしゃべりしたりして、I田さんが実家から持ってきた昔着ていた洋服なんかをもらったりして(わたしはなんでか色んな人が洋服を恵んでくれます。赤かったり小さかったりする洋服を、みんながくれるので大助かり。今日もI田さんが真っ赤な襟付きのシャツをくれた)夕方からは近所の飲み屋へ。話はずんで結局5時オープンから閉店までずっといた。漬物がすごくしょっぱかった。わたししょっぱい漬物大好きで白ごはんなくても余裕でいつもぼりぼり食べるのやけど、このお店の漬物はしょっぱいもん好きのわたしですらちょびちょびしか食べれなかったしかも残してしまった! 帰り道、酔っぱらったI田さんに突然、いちばん得意なポーズ何?といわれ、I田さんもわたしも何の役にも立たないけど無駄に身体が軟らかい共通点があって、どうやらその自慢の決めポーズはどれ?てことらしい。うーん、昔はY字バランスどころかI字バランスぐらい余裕やったけどさすがにもう年とって無理やとおもうわ〜とか言いながら、深夜の道端で突然足あげたりして、我らのIKAZUGOKEキメポーズが決まったらしい。大通りのファミマの前でお別れして、自転車こいで帰った。毎週のように一緒に遊べる友達が出来たのは、わたし31年間の人生ではじめてやわ〜としみじみ噛みしめながら帰宅。今日も楽しかった。

8.26金
今日は飯田さんとの企画、母親教室の日。ふたりとも用事があったので高円寺円盤で待ち合わせ。先についたので店主T口さんとおしゃべり。T口さんからN釜さんの激動すぎる人生のあらましを語ってもらい衝撃を受ける。N釜さん、わたしご挨拶程度しかしたことないけど、こんなに凄まじい方やとは思わんかった。一か月間ひとつの食材だけを食べ続ける人体実験をもう何年も続けていてそのせいで身体ぼろぼろになっていたり、書いてらっしゃる本も、日本語なのに日本語を超越していらっしゃってわたしのような普通の人間には意味が解読できない、けれども莫大な量の文章を書いてらっしゃって、最新作はゾンビたちが20人ぐらいで対談しているゾンビ対談集らしく(ちらっと見たけど今回もしょっぱなから日本語解読できず)、そのサントラなんかも何枚もリリースしてらっしゃって、すごすぎてもう何者かわからない! でも本当にすごいのはこんなところにはまさか書けないプライベーツの人生で、こんな人いるんやなあ〜もう出生から只者じゃなかった。ひえ〜とたまげていたら飯田さん登場で、T口さんと3人でちょっと某計画について相談した。T口さんがすごいおもしろいご提案をしてくださってて、これ作れたら最高やけど意外と期日が差し迫ってきていると発覚。飯田さんと、がんばろうと誓いあって、一緒に阿佐ヶ谷よるのひるねへ。店主K田さんとおしゃべりしつつ、準備などして、ゲストのイシダユーリさんが到着してしばし歓談。今回はいつもより30分スタートが早かったのであっという間に開場。かつてない女子率の高さ! 基本的にわたしのお客様も飯田さんのお客様も9割男性なので、一緒にイベントやっても9割は男性、こないだの黄金町試聴室のときは女子2人だやったのに、今日は半分以上が女性というまさかの展開。でもこの母親教室という企画は、一切母親になる予定も願望もない妙齢の女子ふたりが母親について考えるトークイベントなので、男性はたぶん見ていて聞いていて苛々するんではないだろうかと心配していたので、だんだん女性が増えつつあるのは納得の展開でもあるのやけど、う〜ん、色々むずかしいなあとしゃべっていて思いました。コントや歌は楽しいねんけど、フリートークがむずいね、しかも今回はじめてゲストをお招きしておはなしを聴く形でやってみたので、わたし自身迷い迷いな感じがすごい出ていた気がして反省しました。終わった後はいつもそのままよるのひるねでおしゃべりタイムになるのやけど、女性のお客さんが増えてみてすごく実感したことあって、女性のお客さんはやっぱり、イベント中は我らのはなしをずっと聞かされていてきっとそれぞれご自分の言い分が募り募っていかれるのであろう、終わったあと、女性のみなさん、それぞれうちの家はこんなやった話が止まらない感じで、なるへそみんな母親に関して言いたいことが溜まり溜まってらっしゃるのやなあと思った。逆にたぶん男性はあんまりないんかもなあ。このまま女子ばっかりの集いになると、すごいフェミコミューンみたいになっちゃうのかな、それはそれでちょっと違うのです! いえ、そういう文化があってもいいのですが、わたし自身は別にフェミなわけでもないのです。帰りの電車で今後のこともまじめに話しあったりして、いつもなら足立区について朝まで飲んじゃうところやけど、昨日も長時間飲んだし、飯田さん明日は早いそうなので健全に帰宅。

8.27土
先週ガリガリ君食べてたら奥歯が欠けたので、それを治療しに歯医者へ。近所の、電話したらわりといつでもすぐ来てオッケーな歯医者に電話したら案の定1時間後に予約とれた。(要するに空いている歯医者なので、あんまり評判はよくないのかも)ちゃんと、左側の奥から二番目の下の歯が欠けたのでって助手の女の人にも先生にも説明したのに、なんでか欠けた歯ではなくその隣の歯(これもちょっと虫歯になりかけてはいたのやけど)を治療されて、それで次に欠けたところやるんかな〜と思ったら、おしまいですっていわれて帰された。なので結局欠けたまま! えっわたしなんのために行ったんやろうか! まあでも、ほっといても大丈夫ってことなのか? ほんなら行かんかったらよかったワあほくさ。来月名古屋と山梨でライブあって、その前に大阪も入ったのでツアーになったので、それのぷらっとこだまのチケット取ったりバスのチケット取ったりドヤ予約したりしてたら半日おわって、メルマガの文章の続きをやってM井さんに送って寝た。

8.28日
涼しいとゆうよりもう寒い。家の中でも扇風機すらいらんどころか毛糸着てる有様。洗濯干したらぱらぱら雨降ってきたから取り込んだらまた止んだ気がしたので外干して、ほんならまたぱらぱら来て、っていうお天気と鼬ごっこ。結局全然乾いていない! 映画の劇伴音楽のオープニングのところだけ作って、軽く編集して監督に送った。ところで昨日歯医者に行ったせいか、逆に歯茎が腫れてしまって痛い。やっぱり空いてる歯医者というのはあかん歯医者なのかもしれん。