3.28〜4.3日記

3.28月
普通に労働。ひさしぶりにパソコン持参で出勤して、休憩時間に宿題やる。労働後、次の予定までの空き時間もドトールで宿題やる。わたし、えら〜。夜、とある出版社のとあるまさかな雑誌からとあるおはなしをいただいていてその打ち合わせへお邪魔する。一般的にミュージシャンが喜ぶ分野ではないとはおもうけれど、わたしが超憧れているあの作家さんなんかが書いてらっしゃる雑誌なので個人的にすごくうれしい。編集者さんと、編集長さんとで、はじめましてしておはなしする。編集者さんは先日のレコ発も実はいらしてくれていたらしく、しかもわたしのことを色々リサーチしてくださってて、会議室へお邪魔したらビスコが! オトナ3人でビスコを食べながらおはなしした。最初、うれしいおはなしではあるけどわたしなんかで大丈夫か? て思っていたけれど、おはなしすればするほど、どんぴしゃでわたしの興味津々な世界やし好きな読者層で、だんだんたのしくなってきて、ぜひよろしくお願いしますてことで、研究材料に見本誌を色々いただいて帰路。電車でぱらぱら読んでいたら、わたしの好きなあの作家さんやあの作家さんまで連載してらして、すごいおもしろい雑誌やんって興奮しながら帰りました。

3.29火
普通に労働。ところで昨日も思ったけど朝の電車がいつものわたしが把握している時刻表と違う時間に来る。春休みやから? そんなんないよね東京メトロダイヤ改正したんかな? 通勤中も昨日いただいた雑誌を読んでいるのやけど、ふと我にかえるとわたしこれ、もし隣の人に覗かれていたら痴漢してくださいてゆうてるようなもんかも! とはいえ、行きも帰りも痴漢には遭いませんでした。わたしは痴漢にあわない自信だけはある! 昔から! まあそれはわたしが微塵の色気もない人間であるからなんやけど、足立区に引っ越してから、さすが治安の悪さピカイチの足立区、ついにわたしなんかにまで痴漢の魔の手が伸びて乳を揉まれる事件があったのやけど、まあそれは一回こっきりやし、まだまだ大丈夫そうや。労働後、雷音レコード主宰で漫画家の本秀康さんと落ちあってディスクユニオンへ。そう! 今日は雷音レコードからリリースしていただいたわたしの7インチ「みずいろ」のフライングゲッツ日というやつ。一緒にユニオンへ偵察に行って、一緒にポップを書いたりして、その後ルミネのつばめグリルへ行ってハンバーグをご馳走になりました。なんかデートみたいでたのしかった☆ 本さんにおいしいハンバーグ食べさしていただいた上に、色々と音楽活動のお悩み相談までしてしまった。本さんはわたしのおはなしを親身に聞いてくれるけど決してゴキゲンをとるわけではなくちゃんと大人の意見をずばずばおっしゃってくれて信用できる方だなあと思いました。

3.30水
おうちで宿題デー。一昨日いただいた宿題を早速やる。非常にたのしく筆が乗る乗る! 

3.31木
朝方、編集さんに早速宿題を送ってみる。どきどき。その後ちゃんと労働へ。労働後、TレットJさんが北千住にいるとのことで飲みませんかとお誘いもらってわくわく出かける。ご近所の足立区民I田H子ちゃんも誘ってみる。Tレットさんのキラキラっぷりがこのくすんだ足立区には不似合すぎてキラキラっぷりが際立ちすぎてまぶしい。そして大衆酒場でウーロンハイをすごいスピードで煽りすごいスピードで酔っぱらわれ、しかも惜しみなくあの本物の歌声を披露しまくってくれちゃう、まことにありがたい。しかもどうやら気持ちよくなったら歌いたくなられるらしくってカラオケ行こうってなって、3人でカラオケ館へ行き、マヒナからロシア民謡まで堪能。スカイツリー線の改札までTレットさんを見送ってそのI田さんとふたりで、せっかく北千住にいるから新規開拓しようぜっと再び飲み屋街へ繰り出す。前から気になっていたあそこ、外壁にすさまじい量の年季ものの演劇やら映画やら美術展やらのポスターが貼られている謎の店! あそこに行ってみようとI田さんとふたり、勇気を出して飛び込む。扉をあけると、えっここ、入っていいのかな? 飲み屋とは到底思えない、すごい量の本やら雑誌、レコードが全部縦に積んであって、その奥におっさんが。あっあの、やってますか? というとどうぞうどうぞっていわれるけどどう考えても座る場所がない。というか店内ほぼ足の踏み場がない。無理矢理パイプ椅子を出され、I田さんとふたりで座る。我らが座ってる隙間以外はぎっしりと昔の雑誌や写真集やレコードなどが敷詰まってて、いまにも雪崩落ちてきそうで怖い。おビールとウーロン茶を注文。カウンターからマスターと思しきおっさんが、とびきり可愛いレアもんの3万はするらしい内藤ルネのグラスにウーロン茶を入れてくれるのやけど、絶対割らないでよって言われて出されたけど既にもうヒビが入っている。これ、あとでいちゃもんつけられて3万払えっていわれたらどうしようか焦る。。。このマスターと思しきおっさんは自分のコレクションを美術館などに貸し出したりする職業らしい(そんな仕事が存在するのか!)。なんかまあ一言でいうとコレクターなんやろう。この店内もお宝の山なんやろうけど、価値がわからん人にとってはゴミ屋敷。しかもおっさんがすさまじいマシンガントークで昭和うんちく劇場を繰り広げてくれはる。次から次にご自分のコレクションを出してきて渡してみしてくれるんやけど、それを広げる場所がないからどんどん渡されて困る。内藤ルネの高級グラスを割ってはいけないし、色々怖い。でも確かに、祖父江慎が学生時代に作っていたらしいめちゃんこハイクオリティの同人誌など興味深いものたくさんではあった。そこへもうひとりお客さんがやってきて、マシンガントークの標的が徐々にこちらのお客さん(中年男性)へ移行していき、ホッ。わかりやすいのやけどこのマスターは恐らくゲイ。だから我ら女子ふたりよりも、中年男性のがお好きなようで助かった。おもしろ体験ではあったけどちょっと色々しんどくなってきたので、そろそろ出ようか、とI田さんと目くばせし合ったところで、このマスターおっさんから、二杯目のお酒いただいちゃっていいかしら、と言われる。そう、この店はキャバクラスタイル。マスターのお酒もお客が支払うシステム。あ、すみませんそろそろ出ます、というと、会計ふたりで7千円。高っ! 小一時間で、割れたグラスのウーロン茶と、うすーく切ったトマトとリンゴと謎の小魚がちょびっとずつ乗ったお通し?(←衛生的にかなり不安な感じ)でひとり3500円! たかー! しかし、トークの端々で、なんかこのおっさんは足元みてきてる感じがして、お仕事何されてるの、て言われてアルバイトっすて言ってたのでこの値段やったのかもしれん、もしももっと我らが調子こいてアーティストぶったりとかしてたら、もっと法外な会計をふっかけられてたかもしれん! 何故なら、この店をネットでしらべてみたらいろんな会計が飛び交っていて、ぼったくりやと怒っている人もいた。確かに、ぼったくりといわれてみればそうとも言える。だけどこの常軌を逸した空間で常軌を逸した人と触れ合うという面白体験の値段やと思うと、そんなに腹も立たない。ちょっと高級なお化け屋敷の入館料やったと思えばね。お店を出ると何故か頼んでもないのにおっさんが記念撮影してあげるからスマホを出せと言ってきてI田さんのアイホンで記念撮影させられる。そして帰りがけになんか色んな美術展の招待券あげるっていわれて色々たくさん渡されたけどどれも会期終わってるし招待券っていうけど全部ただのチラシ、しかもご丁寧におっさんが頼んでもないサイン的なことまでしてくれてる! すべてが謎! 命からがら店を出て、いや〜なかなか強烈で愉快な体験やったね、とI田さんとまたまた北千住をちょっと歩き、それから地元駅に戻って白木屋で閉店まで飲んでいた。 

4.1金
なかなかこってりな経験をたくさんした昨日だったので、今日はさすがにつかれてて寝るでしょう、寝るよ、寝るし、と思ってたのにやっぱりあんまり寝れず。夕方からとある映像の音楽の打ち合わせで渋谷へ。マメヒコという喫茶店へ行ったら、店員さんに、あれっ北村さんですか? といわれ、なんかみたことある店員さんやな〜とおもったらちょっと前まですぐ近くのアップリンクで働いてておまけにS石さんの映画にも出ていた青年ではないか! いつのまにかこっちに転職していたそうな。そんなことはさておき打ち合わせ。今までやったことないはじめての分野だし、作り方もすごい特殊な感じで進めるそうなので、色々わたしなんかで出来るんか不安やったのやけど、おはなししてたらちょっと現実味がわいてきたというか、おもしろそうってなってきてよかった。雑談が盛り上がって半分ぐらい関係ないはなししてた気もするけど、お互い人となりを知れたからいいかな。夜は試聴室行こうかとおもっていたのやけど微妙な時間になってしまったので諦めて帰宅。

4.2土
来週のTレットJさんとのライブにあたってちょっとしたわたし的には結構ハードルの高い宿題があって、それの研究のためにひとりで近所のカラオケボックスなる場所に行く。こういう場所にひとりで来るとかもちろんはじめてだからキンチョ―。でもなんかあっさり部屋に通してくれて、しかもそこはドリンクバーシステムのお店なので勝手にジュース飲み放題でコーンスープとかまであってうひょ〜! 部屋に入って、ひたすら課題曲3曲を何回も入れてずーと歌い続ける。誰にも聴かれずに完全に自己満足のために歌を歌うって、こういう感じか―とちょっと新鮮やった。1時間あっという間に終わって、なんかいっぱい歌ってヘルシーな気分になったので、ひさしぶりに自転車で普段行かないやや近所を当てもなく散歩。リサイクルショップとか回った。特になんも買ってないけど。駅の反対側の出口の方に行ったら見知らぬイオン系のスーパーが出来てたけどすごいしょぼいスーパーやった。このへん、スーパーたくさんあるけどしょぼいところはほんとにしょぼくてあんまりいいスーパーはない。わたしはマックスバリュてゆうスーパーが好きなんやけど(天井の高さとかお菓子コーナーの充実度とかワクワクするのです)、東京ってマックスバリュないよね。ある区域にはあるんかな? でも足立区には絶対ないであろう。

4.3日
今年も男の墓場プロのお花見に行くべく、ドラゴンボールおにぎりを朝からせっせとこしらえる(のりをハサミで☆型に切って貼ってるだけ)。おひるすぎに家を出て新宿中央公園へ。最初にすこし杉作さんにご挨拶しておしゃべり、でもまだあんまりわたしの知ってる人はいないなあときょろきょろしてたら、ハイパーヨーヨちゃんご一行が登場して一気に場が華やぐ。しかもハイパーヨーヨちゃん、2年ぐらい前に一回対バンしたこと、覚えててくれて感激! ガストで会った! とか細かいことまで覚えててくれて、可愛くて愉快でエエ子たちよのうと目を細めてずっと微妙に近い場所で見つめていた。お赤飯おにぎりくれた。たまたま隣に座っていた男性が、原田といいます〜とおっしゃる関西弁の方で、もともと吉本にいたとか、同期がこないだR1とりまして、とか、情報の端々から、この人もしかして、って思って、勇気を出して、もしかして原田専門家さんですか? と聞いてみたら、やはりそうであった! すごーいこんなとこにいらっしゃるとはー! でもまあ、杉作さんとお仕事してらしても不思議ではないか。わたしは大阪生まれ大阪育ちなのでまあまあそこそこはお笑い好きで、昔はお笑いのDVDとかよく借りてみてて、エンドクレジットに原田専門家っていう変な名前をよくお見かけしてずっと気になっていたのであーる。そんな方と偶然おしゃべり出来るのも墓場プロの愉快なところ。夕方になって、力夫さんとギンティさんがいらして、そこからは去年もやったけどここなんかでは書けないようなタブーで愉快で爽快な悪口大会を爆笑しながらお聞きする。ほんとにこのふたりのおしゃべりはおもしろーい。ずっと聞いていたかったけど寒すぎて身体痛くなってきたので泣く泣くお暇。やはし夜は寒い。帰りがけに杉作さんにバイバイしにいったら、カイロを3つもその場で袋剥いて渡してくれる。やさしい。3つのカイロを振りしだきながら帰宅。たのしいお花見でした。先週は近所でI田さんとお花見したり、今年は2回もお花見しちゃった。