機嫌が悪い

今年に入ってわたしの中の大きなふたつの希望を失って、いや失ったとゆうか自分の中から排除したので、いよいよ自分の生存理由みたいのがなくなってきてもしかしたら今人生でいちばん鬱な状態かもと思う。けど思春期なんかとっくに終わったわたしは、もうこんなにも大人なのでそれなりに自分を紛らわすスキルは身についておるのでぎりぎり大丈夫な顔して生きている。去年まで自分を支えていた希望を失って逆にラクチンになった部分も確かにあるにはあるので、先日某先輩に、なんか北村さん抜けた感じがするわ〜とゆわれたりもして、抜けたとゆえば抜けたなと自分でも思った。良くも悪くもどーんと諦めた。もうええわ〜って心の底から思えて、そしたらちっさいことにくよくよしんくなってなんの期待もなくなって結果的にからっぽやけど、あのしんどさよりはましなんかなどうなんかな。
そんな境地やからこの現在日本中世界中がお熱になっているアレ、ロシアの方で執り行われているらしいアレ、お国を背負いお国のために戦う彼らを見て戦争代わりにみんな燃えてるんちゃうんてゆう例のアレがたいへん気に食わず、まあもともと興味ないし嫌いやけど今年は更にいらいらしてもうてあきません。もちろん頑張っている彼らに罪は一切ないのやけど。のれない。ただただのれない。でものれなかったら非国民的な扱い受けるこの肩身の狭さがしんどくてきつい。新聞もテレビもそればっかりやし、夜中に隣室からテレビ中継音が聞こえてきて寝れんし、ああもうわたしは最近とても機嫌が悪いです。ツイッター開いたら感動した〜〜〜的な呟きで埋め尽くされてるし、なんかわたしスポーツ観戦に感情移入できる人の精神構造が全く理解できんくて、あれどうゆうシステムなんかね?夢を信じて自分を信じて頑張ってきた甲斐がありました〜パチパチパチ〜みたいな感動秘話とか全然心動かへんのやけどこれはわたしが心の腐った感受性の腐った汚れた人間やからなだけなんかな、やっぱりそうなんかな。わたしは世間様と感動の方向性がちょっとずれてもうてるから、売れないし受けないし友達もすくないのやろうね。しかしロシアの遠いどこかで行われていてもこのストレスやのに、2020年に東京でなんかやられてしもたらわたし、もうほんまにどうしたらええんやろう。生きておれる気がしません。いや、そもそも6年後にわたし、生きてるかわからんわね。ね。ね。



そんな何にも感動できひんド鬱の状態のわたしですが、これ観にいってめちゃんこ感動し元気もらいました。大のオトナたちが、北海道を目指してテレクラorナンパしながらセックスポイントを競い合い、あんなことやこんなことを頑張りまくる、めっちゃくだらんけど底抜けに明るくあったかく、やさしさに満ち溢れた最高のロードムービーでしたよ。ネタバレなったらあかんから全然語れないのがもどかしい〜。カンパニー松尾さんとゆうひとは、ほんっまに懐ふかく人類愛にあふれた、ちょっとどんくさいとこもあるけどすんばらしくかっこいい男の中の男やわあとしみじみ感じる映画です。まあ映画てゆうかこれ、AVなんやけどな。