人生初体験その1

なんか新年明けましてからこっち、結構わたしにしては予定がもりもりで忙しいような錯覚に陥っておるのやけど、こんなん人生初体験やんー!てことを既になんこもしていて、きっとそのせい。スケズールの密度はそんなでもない。


ちょっと人生初体験なことを一個ずつ書きます。

1週間ぐらい前かな、某小説家Mさん(何故か著者近影はグランドピアノに寄りかかって耽美系を気取ったり、王様のブランチには作務衣姿で出たりと、小説の作風とは全然関係ないイメージ作りにも余念がない)に誘ってもろて、ディアステージの新年ショーケースライブに行ってきました。そうです、アイドルです。生まれてはじめて、アイドルライブの現場を体験いたしました。いやーすごかった。色々カルチャーショックなことが多すぎやった。身体張る系ファンのみなみなさまの底なしエネルギーに腰を抜かし、まあオタ芸とやら呼ばれるあれですけど、まじで完成度すごかった。フロアの真ん中にどうやらリーダーと見受けられる一際存在感を漲らせている方がいらっしゃり、その方は目の前のステージ上には生身のアイドルちゃんが今まさに歌って踊っているとゆうのに、もはやそちらには目もくれず完全にステージに背中をむけて、フロアのファンの人々を率いて、必死に全身全霊で踊りの指導をし、掛け声をかけ、煽って盛り上げ、なんちゅうかあのプロ根性はなんやろうかと衝撃を受けた。完全体育会系、本気系応援団。いやあすごい世界や。そして次々に現れるステージ上のアイドルちゃんは、とにかく全員がなんの曇りもない100%純正な、完璧な、笑顔、笑顔、笑顔を全身から放っていて、もう見ていられんぐらい眩しい。中でもやはし、でんぱ組incは曲も踊りも抜群で、わたしはすっかり夢眠ねむちゃんにぞっこんになってしまいました。くちづけキボ〜ンヌ〜。あとこもれびパンジーって2人組もコンセプト的に好みでした。

いやあ〜アイドルってゆう生き物の特異性とゆうんかな、あれはまじで、わたしらパンピーとは確実に生態系がもう違うな。きらきらと放っている光度が人レベルを超えている。そしてすごく思ったのは、アイドルちゃんが100%の笑顔で歌って踊っている→それをファンが全力全開で応援してるってゆう光景が、ひっくるめて一対のモンとして美しすぎる!そんなに感情移入しているつもりなかったのに、気付いたらじーんと感動していました。終わって会場出るとき、なんとアイドルちゃんたちが見送ってくれるんやけど、Mさんが出ようとすると「わあああ〜Mさあああん、ありがとうございますううう〜!」てでんぱ組たちが名指しでお礼ゆってきてはって、Mさん、ますますなんなのやこの人!ておもたよ!そしてMさん伝いにご挨拶さしてもろたディアステージ代表取締役もふくさんが、アリスセイラーさんに激似でした。

ライブ終わって、Mさんに連れられてきていた数人でちょっとこじゃれた感じの小料理屋風情の飲み屋さんにいく。某思想家で小説家のSさんや、アートな界隈の小粋なあんちゃんや、あとMさんの友達のプロの裏麻雀師さんなど、謎の会合に混ざる。Sさんてこの1、2年文芸誌を賑わしまくっておられて新刊もすごいペースでばしばしで出しておられて、アカデミックでイケイケ臭がちょっと苦手な気がしちゃってちゃんと読んだことなかったのやけど、おはなし聞いてたら、実は中卒でずっと土方していて、3ヶ月だけ死ぬほど勉強して東大入ったらしい無茶な人で、すみません誤解してました。文壇の結構えげつない話からええ話まで、色々きいたけど一番くらっときたのはひと段落した頃にちょいちょい挟むMさんとSさんとお互いの褒め合い!貶しあいながらも褒めあってる相思相愛ぶりが、なんか胸きゅんやったわ。男同士のこの手のいちゃつきに滅法弱いです。あと実はMさんちにわたしも好きな某アイドルが遊びにきたことあるとか、某雑誌の撮影でMさんの部屋にこれまたわたしも好きな某アイドルグループが来てベッドに寝たとか……嫉妬しちゃうような話をたんまり聞かされました。ますます、なんやねんこの人!謎の人!

とゆう初体験話その1でした。因みに、一応2月17日の千木良さんとの小芝居のために、目下アイドルを勉強中の身ですねん。