2.19〜25日記

2.19月

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、日記を更新。雨だけどあたたかい。コートを着るのはやめて、ぶあついカーディガンを着て午前中、郵便局で北村直販の発送をしてから、阿佐ヶ谷よるのひるねの喫茶閃光さんへ。いつものカウンターで、大好きなグラタントーストをいただく。

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喫茶閃光さんは、金平糖を浮かべた可愛い甘い飲み物などもあるので迷うんだけど、結局いつもコーヒーを頼んでしまう。でもコーヒーもおいしい。少し読書してお店を出る。それから渋谷に出て、ヒューマントラストシネマで昨日金券ショップで買ったチケットを座席指定。それからいつもの人間関係へ。恋人と落ち合って、2時間ほどおしゃべりしてから、一緒にヒューマントラストシネマへ。アリ・アスター監督の新作『ボーはおそれている』を鑑賞。前作ミッドサマーもその一個前のヘレディタリーも割とわかりやすく楽しめたけれど、今作はなかなか難解だったのは、たぶんわたしがあんまり映画を見ていなくて映画の読解能力が脆弱なせいでしょう。色々な解釈があると思うのだけど、わたしは最強の毒母によって酷い目に遭いまくる、ホアキン・フェニックス演じるボーちゃんの話だと受け取りました。上映時間なんと3時間。後半はもうわたし、尿意が限界値を超えてて、冷や汗もんでした。恋人はめちゃくちゃ楽しかったらしく、興奮しながら色んなシーンの意味を教えてくれて、そっか!そういう意味か!となった。終盤のドームで観客に見られながらの水上裁判、途中で手すりが外れて落下するんだけど、あれは映画のあっち側と観客のこっち側の境界線が無くなったよって意味で、水上というのも観客の尿意を刺激するためにわざと揺蕩う水を見せている、そして上映時間3時間というのも、アリアスターが観客の尿意の限界に挑んできているんではないか、というのが恋人の解釈で、なるほど、すげ〜!わたし全然わかってなかったよ〜となりました。ミヤシタパークのフードコートでパンダエクスプレスの中華ごはんを食べた。わたしは全然知らなかったんだけど、パンダエクスプレスって、映画の中でよく登場するアメリカの刑事がよく食べてるらしいごはんなのだね。お皿の大きさを選んで、主菜と副菜を選んで店員さんによそってもらうんだけど、いちばん小さいサイズを選んだら、なぜか立方体の紙のお弁当箱に入れられて、これが食べにくくって、普通にお皿によそってよ〜て思ったんだけど、このお弁当箱こそが映画によく登場するやつなんだってね。味はおいしかったです。オレンジチキンってゆう甘辛い鶏肉が特に。フードコートは大繁盛していて、夜だけど女子高生とか学生さんだらけだった。でもパンダもいちばん安くても1000円超えるし、今の学生さんはお金持ってるな〜。わたしが学生の頃はマクドミスドしか行けなかった。マクドハンバーガーが80円とかだった時代です。2時間ぐらい映画の話をたくさんした。恋人はめちゃくちゃ映画をたくさん見ているので、いつも色々教わっています。身近に解説してくれる人がいると助かる。楽しい1日を過ごして帰宅。

 

2.20火

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んでチョコ食べて、洗濯機回して干して、支度してマリアパジムへ。今日はとてもあったかい。既にちょっと暑い。11時からキックボクシングクラス。スーさんがBGMに90年代ラブソング特集をかけてて、なぜか中島みゆきばっかり流れるので、歌いながらラダーやってシャドウやってサンドバック。ミットも4ラウンドくらいやって楽しい時間。その後筋トレ。懸垂やって、バーベルあげるやつやって、プリケツ運動もやった。明日は盛大に筋肉痛ですわ。その後柔術着を着て柔術クラス。今日は三角絞めをたくさんやった。なんかわたしは三角絞め、みんなとちょっとだけ手順違ってて、足首を手で掴んだまま逆足を通して絞めてるんだけど、普通はできないらしく、無駄に身体柔らかいから出来てるらしくって、たぶん手順間違えてるだけやのにそれでもOKと言ってくれるやさしいスー先生。最後は軽くスパーリングもしたんだけど、わたしは柔術スパーはまだ本当になんの技も出来ないから、取っ組み合いしてるだけの、漫画だともくもくのホコリが描かれてるみたいな図になったけど楽しかった。14時過ぎにお暇して、東西線日本橋まで出て、東京駅の方へ歩いて、久しぶりにアロマ珈琲店さんへ。

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ツナトーストとアイスコーヒー。ツナペーストにピーマン入ってるのは初めてだったけどおいしかった。しばし読書して、東京駅のおみやげもの屋さんで買い物して、中央線で帰路。しかしあったかい。ちょっとおかしいぐらいあったかい。長袖シャツ一枚でちょうどいい感じ。まだ2月なのにどうしたんや。帰ったら、H書房のK尾さんを介してB社の某誌編集長さんから、ちんぺろへの熱い長文メール&赤入れした原稿をいただいたので、早速直しに励む。やっとちんぺろ動きだせるようになって大変うれしい。やる気が漲っている。

 

2.21水

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、10時から渋谷の美容院で白髪染め。ザ・クソチャラ美容師に当たってしまい、しかもいつも通り「白髪染めリタッチで、真っ黒でお願いします。カットは一切すいたりせずにバツっと2センチ切ってください。まっすぐのおかっぱに」とお願いすると、「わかりました、じゃバリカンで行きますね」と言われたので、ん?バリカン?いやいや普通にハサミでいってくれよ。こえ〜よ。宣告通り、初っ端からバリカンを当てられ、あわや坊主にされるのかと焦ったけど、一応ちゃんと要望通りのおかっぱにしてくれた。不思議。美容院終わって午後から出勤。今日は半休出してるわけじゃないのだけど勝手に半休にされてるので19時までの勤務。謎にめちゃくちゃ忙しくってあくせく働いた。帰ってまだ20時くらいだったので、来週28日の千絵ちゃんのお誕生日ライブで千絵ちゃんとデュエットするカバー曲の練習をちょっとした。28日は渋谷のスナック雨というところで、友人の千絵ノムラさんの生誕祭で少しライブします。自分の曲は15分くらいだけだけど、千絵ちゃんとデュエットもします。気が向きましたらふらっと遊びにいらしてください。20時からです。

 

2.22木

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで、ぼーっとしてたら今日は朝イチから精神科の通院の日だったことを思い出して、マッハでパジャマにコート羽織って病院へ走る。家から徒歩5分の病院なのでよかった。パニック出たときの頓服を追加で出してもらった。処方箋薬局で1ヶ月分の睡眠薬抗うつ剤をドバッともらって、一旦帰り、支度して、早めに家を出て出勤前に人間関係で2時間ほど、iPadでちんぺろ直しに励む。去年はF社の編集者に煮湯を飲まされ続けたので、今年こそ、B社さんでなんとかなりたい。なれるよう頑張ります。そうそう、1ヶ月くらい前にF社の編集者と偶然電車の中で鉢合わせて、真向かいに座ってたので絶対お互い気づいてたけど、お互い声はかけませんでした。今更話すこともないし、相性悪かったからたぶんもうお世話になることもないし。ただ生活圏が割と近い方なので、ばったりはこれからもあるかも。ちょっとめんどくさい。午後から出勤。今日は10時間労働。現場が本当に極寒で、身体の芯まで冷えた。ところで同僚のハンサムボーイはいつも最高に面白い話を提供してくれるんだけど、ここには書けません。面白話をしながら、ハンサムボーイは大体いつも電気シェーバーでヒゲを剃っている。ハンサムボーイは常にシェーバー持ち歩いてて、勤務の10時間中、2、3回はヒゲを剃る。喋りながら唐突にヒゲ剃りだすので笑ってしまう。朝もヒゲ剃ってから出勤してきてるんだけど、数時間したらもうヒゲ生えてきて気になって剃りたくなるらしい。男性てたいへんだね。仕事終えて深夜帰宅。先週からハマっている、R1決勝に残っている、無所属のピン芸人さん、どくさいスイッチ企画のYouTubeを見て笑っている。演劇的でもあり、映画的でもあり、たぶんだけどご本人読書家でもらっしゃる気がする。『芥川賞』のネタもあるし。今年のR1は街裏ぴんくさんも決勝残ってるから楽しみ。ぴんくさんは、わたしが今まで生きてきて喋ったことある人の中で、ダントツでいちばん面白い人。

 

2.23金

寒いのでこたつで寝てしまい、身体が痛くて起きる。まだ2時間半くらいしか寝れてなかったけど、今から布団で寝直すのもなあと思い、えいやっとシャワー浴びる。寒い。コーヒー飲んでちょっとダラダラして、午前中吉祥寺の図書館からのスタバ。2時間半くらいちんぺろ原稿と睨めっこ。午後から出勤。10時間働き、深夜帰宅してポストを開けると、アパートの管理会社から『緊急』と赤字で書いた手紙が入っている。なんかよくわからないのだけど、大家さんがアパートを3月末で売っぱらってしまったらしい。うちのアパートの隣には結構大きい駐車場駐輪場があったんだけど、去年いきなり閉鎖して、今は空き地なんだけど人が入れないよう囲が出来てて、どうやらそこにマンションが建つらしい。で、うちのアパートの敷地も欲しいらしく、去年末から大家さんは打診されてたそうな。しかしまだ住人いるんですけど! 手紙には「3月末でうちの管理下を離れます。今までお世話になりました」みたいなことが書いてあり、これはつまりは、我々は退去しろってこと?3月末で?急すぎなんだけど!無理無理無理! とりあえず明日、管理会社に電話して聞こう。は〜今のおうち気に入ってたのになあ。しかも2月に更新したばっかりなんですよ。西荻の街も好きだし、長く住むつもりだったのに。どうしよう。

 

2.24土

7時に起きて、シャワー浴びて、久しぶりに晴れたので洗濯祭り。干して、コーヒー飲んで、11時くらいに管理会社に電話。そしたら詳しい話するので事務所にきてくれと言われて、しゃあないので仕事前に管理会社事務所へ寄る。来月になったら、土地を買い取った不動産屋が一軒一軒、退去のお願いをしに回ってくるそうな。そのときに、言われた通りにはいはい言うんじゃなくて、ちょっとゴネた方がいいですよ、と悪知恵を入れられた。こういった場合、新しい家の初期費用とか引っ越し代は、退去願いをしてきた方に請求出来るらしい。ネットで調べても、確かに、家賃半年分くらいは出してもらえるって書いていた。まあそれぐらいしてもらわんと。で、3月末で即退去ってことはないだろうとのことで、とはいえ住めても2、3ヶ月くらいだと思うので、引越し先は探した方がいいらしい。ですよね。でもこんな、引っ越しがいちばん多いシーズンで、なんならもう出遅れてますやん。しかも引越しってエネルギーいるし、本当にしんどい。でもわたしなんかまだ単身者だからいいけど、うちのアパート、もう3、40年住んでる爺さん婆さん夫婦が何組かいるし、あとお隣さんなんてシングルマザーと小学生のお子さんが住んでるんですぜ。お子さんも転校とかなったらかわいそうだし。すぐに動けなさそうな人ばっかりよ。みんな落ち込んでるやろうなあ。とりあえずわかりました〜と言って出勤。今日も10時間、極寒で身体が芯から冷えた。休憩時間読書、上野千鶴子さんと鈴木涼美さんの往復書簡本『限界から始まる』を読了。

フェミニズムの巨匠と新進気鋭のお二方が、かなり自分を曝け出した書簡をやりとりしあっておられて、思ってたのと違うくてでも素晴らしい一冊だった。わたしは鈴木涼美さんの小説は読んできたけれど、あまり出自は存じ上げておらなくて、何やらお母さまは児童文学の研究者でありながら資生堂花椿の初期の編集者でもあられる、バリバリなお方で、お父さまは翻訳家かつ舞踊評論家で、バレエの研究本をたくさん出版しておられる。なんというか、わたしからしたらほんと憧れのご両親ですわ、とちょっと思ったけれど、涼美さんは賢いお母さまを持ったからこその苦労をたくさんされていて、そんなインテリで品のいいお母さまがいちばん嫌がること=夜のお仕事、ということで、ホステスやAV嬢をされたそう。お母さまは若くして60代で亡くなられたのだけど、涼美さんはそんなお母さまとちゃんと向き合い、お互い文筆家同士としてガチンコの手紙のやり取りを晩年されていたそうで、それもすごい話だなあと思ったけれど、これに上野千鶴子さんは「聡明な娘ほど怖いものはないと思いますよ」的なことを書いておられて、そうだよな、お母さまからしたら涼美さんのような娘さんはさぞかし怖かっただろうな。色んな母娘問題があるけれど、まあちんぺろもそういう物語だけれど、うちはまだ母もわたしもアホなのが救いかもしれへんな、と思った。上野さんは自分が子どもを持たなかった理由は、もし娘の母になったら、と考えると怖すぎたからだと書いておられて、「娘は母親の最も苛烈な批判者だ」と書いておられて、うわああ、その通りや、ちょっと本当に、色々考えるところがありすぎる本だった。深夜帰宅。ドラマ『不適切にもほどがある』を見る。なんかこのドラマ、一部のフェミさんたちからは批判されてるみたいだけど、わたしは普通に手放しで毎回最高〜と楽しめています。阪神大震災の前日、市郎が純子たちが住む神戸にやってきて朝まで飲みあかして別れるシーン、場所が完全に高円寺の高架下だった。カレーのタブチの看板がデカデカ写ってたね。確かにタブチは1995年当時にもあったでしょう。高円寺やけど。

 

2.25日

7時に起きて、シャワー浴びてコーヒー飲んで洗濯物を畳んで、簡単に掃除して家で日記の続きを書く。それからネットで物件検索。早速引越し先を探している。物件を見るのは好きなので、この行程は楽しい。でも現実的な色々を考えると、引っ越しはめんどくさい。今日も極寒の雨の中、午後から出勤。休憩中読書は、アネ・カトリーネ・ポーマン著『余生と厭世』。

もうすぐ閉業する、やる気のない精神科医が、色んな患者さんや1人だけ雇っている事務員のおばちゃんと過ごす日々。新しい患者は取りたくないのに、敏腕事務員は取ってきてしまって、やる気ない精神科医は文句垂れながら、しかしこの患者さんに結構心奪われてて、みたいなお話だった。サクッと読了。10時間働き、深夜帰宅。今週はちんぺろのやる気が再燃してきて元気を取り戻せてよかった。がんばろ。