5.8〜14日記

5.8月

7時に起きて、シャワー。シャンプーがもうなくなっていたのに書い忘れていたので、蓋をあけてひっくり返してトントンしてなんとか絞り出す。コーヒー飲んで日記を更新して、午前中は『ちんぺろ』原稿とにらめっこ。午後から出勤。21歳のフレッシュボーイとコンビ。彼は今どき珍しい、家賃3万台の風呂なしアパートに住んでいて、食費もないので白米に塩をかけて食べている。少し前まで、モデルくんも白米に海苔だけで食べていて、更に上を行く清貧飯。なんか切なくなるけど、そんなわたしも休憩中のごはんはゆで卵2個、なので、なんかほんとに、改めてここは社会の底辺なんやなあと実感した。平和に23時45分まで働いて帰路。夜、数年前まで付き合っていた元カレが地上波テレビに出ていたらしいので、TVerで一応鑑賞。こうやって距離置いて見ると、間違いなくおもろい人ではあったなあ、しかしそれだけで付き合っていけるかとゆうと、まあ色々ね。

 

5.9火

休日。7時に起きて、なんやかやして、11時からジムへ。そうゆえばキックボクシングはじめてちょうど1年過ぎたなあ。骨密度70代で虚弱人間のわたしが、週3〜5でキックボクシングしてるって、自分でも笑える。サンドバッグ蹴ったらつま先骨折したし、主治医はもうとっくに辞めたと思ってるけど、今のところ辞めるつもりはない。1時間やって、帰って着替えて支度して、iPadや本を持っておでかけ。前から気になっていた、高円寺の喫茶店コーラル。カウンターとテーブル2つだけで、ママさんが一人でやっておられる小さいお店。焼きサンドイッチを頼んだら、パンがないからと自転車でパン屋さんに行ってしまった。店内はわたしだけ。10分くらいで角パンを抱えてママさん帰ってきた。

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新しいパンで焼きサンド。卵は薄焼きのが挟まってるタイプ。香ばしくておいしかった。1時間くらい読書させてもらう。途中、いかにも高円寺ピーポーな働いてなさそうなにいちゃんがバナナジュースを注文。すると今度は牛乳がなかったらしく、またしてもママさんは自転車で牛乳を買いに出かけて行った。マイペースでいいなあ。ほっこりした気持ちで、渋谷に出て、どっかで原稿やろうと思ったらなんやかやでいつもの人間関係に来てしまう。人間関係で3時間くらいちんぺろ原稿をやって、夕方、歩いて代官山へ。今日は代官山蔦屋書店で、作家花房観音さんとドルショック竹下さんとゆう、大好きなふたりとトークショーを見るのです。早めについたので、久しぶりに蔦屋書店を堪能。ここはおしゃれ書店なので苦手だったのやけど、何気に海外文学は豊富だし、サブカル本も揃っている。とゆうのも、友人で一緒にミュージカルもやった女優で演出家の千絵ちゃんが働いていて、彼女がサブカル棚のバイヤーをやってるのである。店内徘徊していたら、千絵ちゃんにばったり会ったのでしばしおしゃべり。本橋信宏さんの新刊『歌舞伎町アンダーグラウンド』を購入。19時から2階のイベントスペースで、花房さんとドルさんのトークショー。花房さんの新刊『女の旅』刊行イベントだったので、旅の話が主なんだけど、全国の殺人現場の話や、バスガイドは足が臭い話など、代官山らしくない話ばかりで楽しかった。本の中にも登場し、わたしも生前少し親交があったライターのAさんの話で、途中ドルさんが涙ぐんでおられて、わたしもうっかりもらい泣きしかけてしまった。ふたりともおしゃべり上手なのであっとゆうまに1時間半終了。終わって、ドルさんと久しぶりにおしゃべりしたり、ナックルズ編集者のH川さんが来ておられたので久しぶりにご挨拶。しばらくお会いしてないうちにいつのまにか長髪の辻仁成みたいになっておられた。打ち上げに誘っていただき、中目黒のお寿司屋さんの座敷席へ。花房さんと共著も出しておられる中村淳彦さんもいらしてて、わいわいと2時間半くらい、主に下ネタで大盛り上がりする。某小説家Hさんはちんちんが異常にデカいとゆう話になり、大ジョッキくらいの太さがある、とか、でも巨根って女子は別にうれしくないんでっせ、みたいな話とか。色々書けない話もあったけど、とりあえず女子たちは、本橋信宏さんはかっこいい!とゆう意見でまとまりました。作家さんたちはみんな話がおもしろいので、下戸で素面のわたしでもずっと楽しかったなあ。そして、中目黒の寿司屋には、平本蓮みたいな若いイケメンや飯島望未さんみたいな美女ばっかりがいた。普段全く無縁やけど、中目黒、すご。楽しい休日やった。

 

5.10水

休日。7時に起きて、洗濯して掃除して、11時からジム。スーさんは先日のRIZINに裏方で会場入りしていたらしく、その話を聞く。水曜スーさんクラスは、主婦の方が勢揃いでみんなで和気藹々と楽しい。終わって、着替えてしばし畳に寝転がってだらだら。してたら昼寝してしまった。映画見に行こうかと思ってたけど、時間が合わなくなったので諦める。家にいるとだらだらして原稿しないので、喫茶店いこ、と阿佐ヶ谷gion。しかし混んでいたので諦めて、結局駅前のスタバ。2時間くらい集中してちんぺろ原稿。帰りにお花屋さんで芍薬を2輪買って帰宅。夜はNetflixで話題の相撲スポ根ドラマ『サンクチュアリ』を見始める。泥臭くて土臭くて、闇だらけで最高。主演一ノ瀬ワタルさんは小林勇貴作品でよく見かけていた俳優さんだけど、役作りでかなり増量され、ほんとにもうお相撲さんにしか見えない。ピエール瀧余貴美子、きたろう、田口トモロヲと脇を固める役者陣も最高で、久しぶりに大当たりのドラマ感。

 

5.11木

今日もおやすみ。朝はゆっくりして、11時からジム。ゆうま先生腰痛でたいへんそう。格闘家は怪我がつきものなんやなあ。1時間やって、帰って支度して、今日は夜、花園神社で唐組を見るので、早めに新宿に出る。雨が降ってるので、紅テントを心配しつつ、新宿5丁目の猫がいる喫茶店カフェアルルに行くも、並んでいたので、近くにあるらしい、コーヒーグループとゆう喫茶店へ。こんな場所にこんな喫茶店が!と穴場喫茶を見つけてしまった。ミックストーストセットは、スープにサラダにフルーツもついて800円。

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しかも、ミックストースト、ハム、ウインナー、シーチキン、卵、野菜、と具がめちゃくちゃたっぷり。素晴らしいサンドイッチ。しばし読書して、会計して出るも、まだ15時すぎ。アルルあいてるかな?と行ってみたら、ちょうど空いていた。おなかはいっぱいなので、アイスコーヒー。

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アルルもずっとお値段据え置きで安い。煙草も吸えるし素晴らしい。1時間半くらい、本橋さんの『歌舞伎町アンダーグラウンド』読む。もうちょっと長居したかったのでアイスココアも注文して、しばしiPadでちんぺろ原稿。

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18時くらいまでゆっくりさせてもらって、外に出ると雨は止んでいた。夜は花園神社で、劇団唐組の春公演、『透明人間』を鑑賞。この春から桟敷席が復活、靴を脱いでみんなで地べたにぎゅっと集まって座る唐組スタイルに、そうそうこれこれ、とはじまる前からうれしくなる。そしてわたしが8年前はじめて唐組を知った『透明人間』は戯曲自体がたいへんな傑作なんだけど、唐組現メンバーでの久保井さん演出の今回は、ほんまにベストなんちゃう?と言いたくなるぐらい素晴らしかった! 唐さんの研ぎ澄まされた言葉の美しさに何度もドキッとさせられる。「暮らしの佇まいを見せたくないんです…」「疲れた〜しあわせすぎて身体が怠けてる…」「自分自身を辞退しちゃいけないよ」忘れたくない名セリフを心のノートにら書きつけながら鑑賞。透明人間は、奇妙奇天烈なキャラクターが大渋滞のお芝居なんだけど、それぞれがめちゃくちゃ生き生き狂ってるのに、ちゃんと調和が取れているので見ていて疲れない。ストーリーは、岡田さんと友寄さんの保健所員コンビがしっかりわかりやすく伝えてくれるし、稲荷さんは抜群に悪くてかっこよくて、久保井さんは野性味が全開で匂い立っていて、藤井さんと美仁音ちゃんのふたりのモモは儚くて健気で美しくて、全原さんは要所要所に小ボケを仕込んであって爆笑だし、福原さんの孤独な女教師白川先生は目がイカれてるのに悲しくって、そして今回マア坊役に大抜擢の升田ちゃんが、無垢で聡明な中学生少年にぴったり! こんなにキャラクターがちゃがちゃやのに、何故かうるさくないのがほんとすごい。そして愉快で賑やかな芝居だったはずなのに、エピローグは胸がきゅうんとして気づけば泣きそうになっていた。言葉に全身でぶつかっていく役者さんたちを見ていたら、不思議とすごく力をもらえる。元気をもらえるのが、唐組芝居を体験する醍醐味やなあとしみじみ。終わったあと、コロナ中は出来てなかったテントでの乾杯に久しぶりに参加出来て、役者のみんなとわいわい話せて楽しかった。あー面白かった。清々しい気持ちで帰宅。

 

5.12金

7時に起きて、クレジットカード会社からなんか怖いメールが来ていて、焦って色々調べて、もしかしたら不正利用されてるかも?てなって、でもまさかと思って青くなりながら送信してきたアドレスを検索したら、すごくよく出来たフィッシング詐欺だと判明。びっくりしたわ〜、わたし、そこそこ疑り深い方やと思ってたけど、まんまと騙されかけていた。最近のフィッシング詐欺はほんとに手が混んでてうまい。気をつけよ。編集者からの返事を待つも、こないので諦めて渋谷に出て、人間関係でちんぺろ原稿をやる。その後出勤。日雇いで来た男の子が、白金生まれ白金育ちのヨーロッパ系のクォーターで、ママはファッション誌の編集者とゆう超絶のボンボンで、趣味はクラブのVIPルームで遊ぶことと、ポルシェ乗ってるドライバーに話しかけて仲良くなることらしく、二十歳のくせに葉巻を吸ってて、もう何もかもが可愛くない。身長180センチくらいあって、クォーターやからまあイケメンの類なんやろうけど、若者のキラキラ感とか、愛嬌?みたいなのが皆無なんよね。まあ、わたしが苦手なだけで、きっとクラブなんかではハイスペック男子としてモテるんでしょう。でもわたしは、お金持ってなくて白米に塩かけて食べてる子の方が可愛いしおもろいから、いいと思ってしまうわ。夜はハンサムボーイとコンビ。突然「実は1週間前にズボンの股間が裂けて、金玉飛び出しそうなんだよね」と言い出し爆笑。見たら、確かに股間7.8センチ裂けている。黒いパンツやから辛うじてわからんけど、実質パンツ見えてもうてるやないか! しょうがないので、最後仕事上がり際にズボン脱がせて、わたしがちくちく縫って繕ってあげた。わたしゃオカンかよ!(ちなみにハンサムボーイはわたしと同い年です) ハンサムボーイこそ、こんなにハンサムでヤリチンなのに、こうゆうズボン繕ったりを頼める女の子はおらへんのやなあ。23時半まで働いて帰路。

 

5.13土

謎の吐き気で目が覚めて、なんなんやこれ?とゆうか、週イチくらいでなるんやけど、ほんとに何これ? 吐きそうなだけで何も吐かないし、座って机につっぷしてたらだんだんマシになるんやけど、ほんまに何これ? お酒飲む人なら二日酔いとかなんやろけど、わたしは一滴も飲んでないから謎。考えれるなら薬酔い?そんなんがあるんかどうかわからんけど、寝る前に睡眠薬から何から各種色とりどりの薬をたっぷり飲んでるからそれに酔うてるんか? 午前中は編集者に原稿を送ったりちょっと作業して、午後から出勤。1週間ぶりにモデルくんとコンビ。モデルくんの男女間の悩みを聞いたりしつつ、仲良く働く。23時45分まで働いて帰路。

 

5.14日

4時に寝たのに6時に目が覚めて、シャワー浴びたりコーヒー飲んだりしても身体はしんどい、でももう眠れない、とゆう無駄な午前中を過ごす。ジム行こうか迷ったけど、身体節々痛いのでやめる。調べ物をしたり、YouTube見たりだらだらして、午後から出勤。また新たに39歳主婦の新人さんが来たんやけど、すごい明るい陽キャな方なのでちょっとびびっている。休憩中に本橋信宏さんの『歌舞伎町アンダーグラウンド』を読了。

ホストやキャバ嬢からヒットマンまで、歌舞伎町に生きる人々の生活史が読めて楽しい本だったけど、前科十犯のアクション俳優山口仁さんや、ぼったくりの帝王影野臣直さんがおもしろかっこよかった。23時45分まで働いて帰路。