2.1〜7日記

2.1月

起きたら12時で仰天。急いでシャワー浴びて、日記を更新して、支度して仕事へ。今日は15時出勤だったので助かった。いつも11時間労働なので今日は15時〜23時までの8時間、楽勝である。しかしちょっと困ったことに、この日記を職場の本社のえらい人が読んでいるらしく、イニシャルとはいえ、あんまりネガティブなことは書かないでくれと注意されてしまった。がーん。会社名は出してへんし、わたしはただのバイトやねんけどな〜、それでもあかんのか。本名で活動してるとこうゆうとき面倒やね。なのでちょっと今週から日記少なくなるかもしれません。

 

2.2火

休日。昼から新宿へ。紀伊國屋書店で本を買って、バルト9へ映画『ヤクザと家族』を見に行く。藤井道人監督は確かわたしと同い年くらいの若い監督さんなのに、思いの外しっかりヤクザ映画然りとしていて、盃の儀式とか出所祝いで豆腐食べるとかも映ってたし、ヤクザの現在置かれている状況もリアルで、すごいちゃんと取材してるな〜と思ったら、エンドロールの協力にナックルズと久田将義さんの名前があったので納得。現在のヤクザは暴対法の影響で携帯も買えない、アパートも借りれない、しのぎも昔みたいなケツ持ちとか地回り仕事は出来なくて、シャブ売るか密漁するか、それでも家族は身内にヤクザがいるとわかると仕事やめさせられ、子供は学校でいじめられる。そんな存在。悪くて強くてお金持ち、みたいなのはもう昔話。今のヤクザとゆう存在、その周りで生きている人々の、居場所のなさ、生きづらさを批判的に描いた割と硬派な映画やなあと、わたしは思ったけれど、客層はキャスティングがポップやからか、若い女性が多かった。確かに綾野剛さんはヤクザが似合う。閉鎖病棟のときよりだいぶ痩せはった? 役作りかな。社会派映画と娯楽映画が絶妙なバランス感覚で成り立ってるいい映画だった。終わって、新宿に出たので、久しぶりにカフェアルルへ。しかしアルルの店員さん、ガラッと変わったなあ。可愛い子いなくなっちゃった。猫ちゃんは二匹は相変わらず健在。ナポリタンを食べてコーヒー。

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紀伊國屋書店で買った、尾崎世界観の『母影』を読む。

母影

母影

 

少女目線の文体で、ひらがなことばで進む日常小説。前読んだ尾崎世界観の小説はバンドマンが主人公だったので、へーこうゆう路線もいけるんや、ほんでこれで芥川賞候補か!と新鮮だった。短めの単行本だったのでさくっと読了。帰って、銭湯いこうかと思ったけど色々面倒になってやめた。

 

2.3水

今日も休み。編集者さんからとある原稿の赤字入れを待ってるんだけまだ来なそうなので、吉祥寺オデヲンへ映画『花束みたいな恋をした』を見に行くことに。恋愛映画ってあんまり乗れないことが多いんやけど、さすが信頼の坂元裕二脚本、期待以上の面白さだった。文系サブカル固有名詞が飛び交いまくり、主人公ふたりが愛読するのは穂村弘、今村夏子、長嶋夕、いしいしんじ柴崎友香、ふむふむその辺な、ふたりとも当然粋な夜電波リスナーとゆうのも、はいはいはい、みたいな楽しみ方が出来た。最高に趣味が合うと美男美女が、終電逃して出会うとゆう最高な出会い方で付き合い同棲、川沿いのアパートで猫を飼い最高に甘い蜜月期をすごすも、しかし文化的だった彼(菅田将暉)も就職して社会に染まるにつれて文化的ではなくなっていき、最終的に別れる。ファミレスで別れ話をしながら泣き、名残惜しく別れたふたり、しかし数ヶ月後にはお互い別の恋人が出来ていて、まあ人生そんなもん。ロマンチックでドラマチックな恋愛も終わりはくる。そしてその後も人生は続く。ストーリーだけ追うとただの恋愛映画やけど、脚本がいいからすごく楽しめた。いい映画やった。オデヲンを出て吉祥寺図書館に本返しに行って新しいの借りよと思ったら今日は休館日。残念。お花買って帰ろと思ってお花屋さん調べたけど吉祥寺のお花屋さんは全部ちょっと高かかったので、結局西荻西友の花屋で買った。ミモザが可愛かったので今週はミモザ

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まだ夕方なので喫茶店いこと思って、久しぶりにアール座行ったら満席だったので、近くのネルケンへ。いつでも安心安定のネルケンでオペラを聴きながら読書。

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二日連続で映画見て喫茶店行って、休日を満喫した。

 

2.4木

11時に家を出て仕事へ。ちょっとした事件があり、T先輩がご乱心。まあ、日々事件は色々ある。常連さんのジャガーに乗ったマイケル富岡似の男前のお兄さんがいるんだけど、今日ふと「ストレスとかないですか?」と突然きかれ、話すとお兄さんはこのところ仕事のストレスでお疲れの様子だった。みんな色々あるんやろうな。23時まで働いて帰路。帰りの電車で、ラジコで今週の爆笑問題カーボーイを聞いてて、ゲスト鬼越トマホークでおもしろすぎてぼーっとしてたら、西荻乗り過ごして吉祥寺まで行っていた。がーん。まだ終電はあったけど、引き返す反対方向の電車なかなかこなくて身体冷え切った。ぼんやりしてたらあかん。

 

2.5金

11時に家を出て仕事へ。出勤するなり、T先輩が超斬新な休憩まわしを提案。今日はそれでいくことに。早番遅番2人ずつに分かれて、2人働いて2人いっぺんに休憩、とゆうのを20分ずつまわし続けるとゆう提案。普段は3人が働いて1人が休憩に行く、とゆうのを夕方までやって休憩回し終わったぐらいに早番がひとりずつ帰って行くんやけど、それを大前提から変えちゃうアバンギャルドさ。さすがT先輩。まあ仕事的には2人で出来るし、いいんやけど、でも休憩はできればひとりでとりたいなあ、何故なら、相方のモデルくんは隣で大きな音でiPadでアニメを見るので、うるさくて集中して読書が出来ない。まあ、しゃあない。T先輩には誰も逆らえない。夜はモデルくんとふたり。モデルくんに何故か唐突に、大阪弁教えてくださいと言われて、大阪弁教室をはじめる。モデルくんは九州男児なのやけど今は綺麗な標準語で、なかなかイントネーションが難しいみたいだった。23時まで働いて帰路。夜、編集者T石さんから、丁寧に赤字を入れてくださった原稿がもどってくる。

 

2.6土

8時に起きて、編集者T石さんから戻ってきた小説の原稿とにらめっこ。長編なのでパソコン上じゃ見にくいのでひとまずコンビニに印刷しにいく。11時に家を出て仕事へ。特筆すべきことはなし。休憩中にしまおまほさんの『スーベニア』を読了。

スーベニア (文春e-book)

スーベニア (文春e-book)

 

この関係は付き合っていると言えるのやろうか、わたしは彼女なんやろうか何者なんやろうか、とゆう不安に苛まれながらも、別れられない恋愛に悩んでいた時期がわたしも長かったので、共感の嵐ですごく苦しくてよかった。大震災のときも、相手から連絡が来なくて、ああわたしは別に心配される存在じゃないんやな〜と悲しく思ったところも一緒。久しぶりに当時好きだった人のことを思い出した。あのまま好きだったらどうなってたんかな。未来はあったんかな。

 

2.7日

9時に起きて、コーヒー淹れて、赤字の入った原稿とにらめっこしながら3時間ほど小説の直しに取り組む。実は今まで何人かの編集者さんに小説渡したけど、こんなに具体的に細部まで丁寧に赤字を入れてきてくれたのはじめてで感動。さすがあの本やあの本を生み出した名編集者さんやなあ。見捨てられないよう頑張らねば。タイムリミットが来たので、支度して仕事へ。久しぶりにN島さんと。N島さんは今日白手袋を右手と右手をつけていておもしろかった。夜はN島さんと恋愛談義。N島さんは最近、映画『愛がなんだ』を見たらしく、恋愛てなんやねんっと、三十路と四十路のバツイチとバツニのおばさんとおっさんで語らった。答えは出ず。恋愛って性欲なの? わたしは好きな人とコーヒー飲んだりおしゃべりしたり本屋さん行ったり普通に生活がしたい。って三十路半ばにもなって何寝ぼけたことゆうてるねんって話かもしれないね。